JP2864619B2 - 電力ケーブル終端部及びその形成方法 - Google Patents

電力ケーブル終端部及びその形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はSF6ガス絶縁開閉装置あるいは変圧器等に電
力ケーブルを直結するような、気密性の信頼度が極めて
重要な個所に用いる電力ケーブルの終端部及びその形成
方法に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 第2図は従来の電力ケーブル終端部の一例の要部の縦
断面図である。
図面に示すように、エポキシ套管(21)に形成した貫
通孔を貫通して導体引出棒(22)が位置し、この導体引
出棒(22)はエポキシ套管(21)に設けた上部金具(2
3)、押え金具(24)及びこれらの金具をエポキシ套管
(21)に締着するダブルナット(25)方式により固定さ
れている。又エポキシ套管(21)と導体引出棒(22)の
軸方向の界面及びエポキシ套管(21)、導体引出棒(2
2)、上部金具(23)の三者の界面にはOリングガスケ
ット(27)(28)が介在した二重シール構造となってい
る。さらに真空引用コネクタ(26)は外部に露出した構
造となっている。
上述した従来の電力ケーブル終端部においては、套管
の貫通孔径と導体引出棒との直径差は、Oリングガスケ
ットの圧力によるはみ出し防止の見地から0.4mm程度以
下と極めて小さく設定する必要があること、套管を形成
するエポキシ樹脂は導体引出棒の銅合金等の金属に比し
機械的強度が弱く、疵付き易いこと、及び当該接続部の
組立が現場で行なわれることを考慮するとき、シール構
造が軸方向シールであるため、導体引出棒の貫通時に縦
疵が生じ易い。エポキシ套管又は導体引出棒の表面に縦
疵が生じた場合、そのシール性が損われ易く、貫通部の
シール性に不安感がある。又真空引用コネクタも外部に
露出して単独に存在するため外傷を受け易いという問題
点もある。
さらに、短絡電磁力や熱応力によるねじり力が、機器
側から過大に導体引出棒に作用した場合、導体引出棒が
回転し、終端部内のケーブルコアが損傷するおそれがあ
る。
第3図は従来の電力ケーブル終端部の他の例の説明図
で、差込式終端部の要部の縦断面図である。
図面に示すように、エポキシ套管(31)に導体接続金
具(33)を一体成形した構造で、その密着力とバックア
ップ用Oリングガスケット(35)で気密にシールしてい
る。又ケーブルコア(101)の導体(102)端部に固着し
た導体スリーブ(32)をスプリング型接触子(34)と共
に、前記導体接続金具(33)内に差込み電気的に接続す
る構造となっている。
上述の電力ケーブル終端部においては、套管の長さが
1mを超えると、導体接続金具の孔内に接触子、導体スリ
ーブを差込む作業が盲作業であるため非常に困難であ
る。又真空引用コネクタを導体スリーブ先端に設けてい
ないので、OFケーブル用の場合、完全な脱気、油入れ作
業を行なうことが出来ないという問題点がある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の問題点を解消した電力ケーブル終端部
及びその形成方法を提供するもので、その第1の特徴
は、套管上にOリングガスケットを介して固着し中央部
に導体スリーブを貫通させる充分な裕度を有する貫通孔
を設けた上部金具、上部金具の上記貫通孔を貫通しフラ
ンジ部を前記上部金具の下面に設けた導体スリーブ、上
部金具の上面に設けた段差部に位置し導体スリーブに螺
合して導体スリーブを前記貫通孔の中心に位置決めする
係止リング、及び導体スリーブの端部を内包し、これと
スプリング型接触子を介して電気的に接続し下端を前記
上部金具の上面に固着した導体接続金具を具え、上部金
具の下面と導体スリーブのフランジ部の界面、上部金具
の上面と導体接続金具の下面の界面、及び上部金具の上
面と導体接続金具、係止リングの三者の界面にそれぞれ
0リングガスケットを介在せしめて気密にシールした電
力ケーブル終端部にある。
そして、本発明の第2の特徴は、導体スリーブを上部
金具の貫通孔に貫通した係止リングに螺合して機械的に
保持すると共に、上部金具の下面と導体スリーブのフラ
ンジ部の間にOリングガスケットを介在せしめて上記係
止リングと共に導体スリーブ貫通部を気密にシールした
後、導体スリーブの先端部に設けた真空引き用コネクタ
を利用して上記シール性を確認し、その後導体スリーブ
との電気的接続を行わしめるスプリング型接触子を介在
せしめて導体スリーブ端部上に導体接続金具を被せ、O
リングガスケットにより上部金具上面間が二重シール構
造となるように上部金具に機械的に固定する上記第1の
特徴を有する電力ケーブル終端部の形成方法にある。
(実施例) 第1図は本発明に係る電力ケーブル終端部の具体例の
要部の縦断面図である。
図面において、(1)はエポキシ套管、(2)は上部
金具で、エポキシ套管(1)の上端面に二重のOリング
ガスケットA(7)を介し、締付ボルト(11)により気
密に固着してある。上記上部金具(2)の中央部には導
体スリーブ(3)を貫通させるに十分な裕度(3〜5mm
程度)を持った貫通孔(φA)を設けてあり、中央部の
上面には係止リング(5)を位置決めする段差部(h)
を設けてある。(3)はケーブルコア(101)の導体(1
02)の端部に固着し、上端に真空引用コネクタ(6)を
有する導体スリーブで、前記上部金具(2)の貫通孔
(φA)を貫通し上方に延びている。導体スリーブ
(3)は上記貫通部において、上部金具(2)の段差部
(h)に位置せしめた係止リング(5)と螺合し、貫通
孔(φA)の中心に位置決めされている。又導体スリー
ブ(3)の中程には環状のフランジ部(3a)が形成して
あり、このフランジ部(3a)はOリングガスケットB
(8)を介して上部金具(2)の下面に係合しており、
前記係止リング(5)と共に導体スリーブ(3)の貫通
部を気密にシールしている。
(4)は導体接続金具で、導体スリーブ(3)の突出
した端部を内包し、その下端部は上部金具(2)の上面
上に位置している。導体接続金具(4)はスプリング型
接触子(13)を介して導体スリーブ(3)と電気的に接
続している。又導体接続金具(4)の下端部と上部金具
(2)の上面の界面、及び導体接続金具(4)は、上部
金具(2)の上面、係止リング(5)の後端部の三者の
界面はOリングガスケットC(9)及びOリングガスケ
ットD(10)が介在した二重シール構造を有して導体接
続金具(4)は上部金具(2)に締付ボルト(12)によ
り気密に固着されている。
以下にこのような電力ケーブル終端部の形成方法につ
いて説明する。
工場等において、あらかじめエポキシ套管(1)の上
端面に二重の0リングガスケットA(7)を介して上部
金具(2)を締付ボルト(11)により気密に取付けてお
く。
現地での組立時は、 ケーブル導体(102)端部を固着した導体スリーブ
(3)を上部金具(2)の貫通孔(φA)に挿通し係止
リング(5)に螺合して上記貫通孔(φA)の中心部に
保持すると共に、上部金具(2)の下面に導体スリーブ
(3)のフランジ部(3a)を係合し、その界面にOリン
グガスケットB(8)を介在せしめて、導体スリーブ
(3)の貫通部を気密にシールする。
この後、OFケーブルの場合は導体スリーブ(3)の上
端部に設けた真空引用コネクタ(6)を利用して終端部
内の真空引き、油入れを行ない、CVケーブルの場合には
真空引用コネクタ(6)を活用して、前記Oリングガス
ケット(8)のシール性の確認を行なう。
しかる後、導体スリーブ(3)との電気的接続を行な
うスプリング型接触子(13)を介在させて導体接続金具
(4)を、突出した導体スリーブ(3)端部上に被せ、
OリングガスケットC(9)及びOリングガスケットD
(10)により導体接続金具(4)と上部金具(2)との
間が二重シール構造となるように、導体接続金具(4)
を上部金具(2)に締付ボルト(12)により機械的に固
定し第1図のような電力ケーブル終端部を形成する。
(作用) 上述した本発明の電力ケーブル終端部においては、 上部金具の貫通孔が導体スリーブの外径に比して充分
な裕度をもって形成されているので、現地での導体スリ
ーブの挿通作業が容易である。又上部金具と導体スリー
ブ間はOリングガスケットBによる平面シールであるた
め、軸方向シールに比して潰し代を大きくとることが出
来、かつ現地組立作業時にも疵がつき難い。さらに、上
部金具の上下面をシール面とし、導体スリーブ及び導体
接続金具間を三重シール構造としているためシールの信
頼性が極めて高い。
導体スリーブは係止リングにより上部金具の貫通孔の
中心に位置決め固定されており、導体接続金具は係止リ
ングによるセンターリング、締付ボルトにより上部金具
に機械的に固定されているので、機器側からの機械的外
力がケーブルコアに及ぶおそれが全くない。
現地組立時において、上部金具と導体スリーブ間のO
リングガスケットBによる単独シールのみで、真空引用
コネクタを活用することにより、真空引きあるいは加圧
法による気密性が保持されていることの確認ができる。
導体接続金具及びスプリング型接触子の導体スリーブ
端部上への装着は、導体スリーブの突出長が短かく可視
条件で実施でき、かつ導体スリーブは既に上部金具に固
定されているので容易である。又真空引き用コネクタは
導体接続金具内に収納されるので、外傷等を受けること
がない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の電力ケーブル終端部に
よれば、導体引出部の気密性の信頼性の向上がはかれ、
かつ機器側からの外力がケーブルコアに及ぼすおそれが
なく、さらに組立容易である。従って275Kv以上の基幹
系超重要電力ケーブル線路の終端部に適用することによ
り、系統全体の信頼性が向上し、極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電力ケーブル終端部の具体例の要
部の縦断面図である。 第2図及び第3図はいずれも従来の電力ケーブル終端部
の構造例の要部の縦断面図である。 1……套管、2……上部金具、3……導体スリーブ、4
……導体接続金具、5……係止リング、6……真空引き
用コネクタ、7.8.9.10……Oリングガスケット、11.12
……締付ボルト、13……スプリング型接触子。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】套管上にOリングガスケットを介して固着
    し中央部に導体スリーブを貫通させる充分な裕度を有す
    る貫通孔を設けた上部金具、上部金具の上記貫通孔を貫
    通しフランジ部を前記上部金具の下面に係合して設けた
    導体スリーブ、上部金具の上面に設けた段差部に位置し
    導体スリーブに螺合して導体スリーブを前記貫通孔の中
    心に位置決めする係止リング、及び導体スリーブの端部
    を内包しこれとスプリング型接触子を介して電気的に接
    続し下端を前記上部金具の上面に固着した導体接続金具
    を具え、上部金具の下面と導体スリーブのフランジ部の
    界面、上部金具の上面と導体接続金具の下面の界面及び
    上部金具の上面と、導体接続金具、係止リングの三者の
    界面にそれぞれOリングガスケットを介在せしめて気密
    にシールしたことを特徴とする電力ケーブル終端部。
  2. 【請求項2】導体スリーブを上部金具の貫通孔に挿通し
    係止リングに螺合して機械的に保持すると共に、上部金
    具の下面と導体スリーブのフランジ部の間にOリングガ
    スケットを介在せしめて上記係止リングと共に導体スリ
    ーブ貫通部を気密にシールした後、導体スリーブの先端
    部に設けた真空引き用コネクタを利用して上記シール性
    を確認し、その後導体スリーブとの電気的接続を行わし
    めるスプリング型接触子を介在せしめて導体スリーブ端
    部上に導体接続金具を被せ、Oリングガスケットにより
    上部金具上面間が二重シール構造となるように上部金具
    に機械的に固定することを特徴とする請求項1に記載し
    た電力ケーブル終端部の形成方法。
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