JP2863951B2 - 定着材の設置方法および削孔装置 - Google Patents

定着材の設置方法および削孔装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はアンカー工法やロックボルト工法に適用でき
る、定着材の設置方法および削孔装置に関する。
〈従来の技術と問題点〉 崩壊し易い地盤にアンカーやロックボルトを設置する
場合は、ロストビットを取り付けた自穿孔中空ボルトを
ドリフタにより直接地盤に打設して、中空ボルトの軸孔
から固結材を注入して固結する方法が提案されている。
この方法は、穿孔のための打撃回転力を伝達するため
に、自穿孔中空ボルトに高強度、高硬度が要求され、コ
ストが高いという難点がある。
〈本発明の目的〉 本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的
とするところは、穿孔のための剛性強度を必要とせず、
アンカーなどの使用に耐える強度の定着材を設置でき
る、定着材の設置方法および削孔装置を提供することに
ある。
〈問題点を解決するための手段〉 即ち本発明は先端にビットを有するケーシングと、前
記ケーシングの先端部に回転を阻止し、かつケーシング
の先端部から抜け出し可能に収容される定着材付きのイ
ンナービットを使用し、ケーシングのみに回転力または
回転打撃力を付与して削孔し、つぎに孔奥部から固結材
を充填しながらケーシングのみを抜き取り、インナービ
ットと定着材とを残置する、パイプ材の設置方法であ
る。
さらに本発明は先端にアウタービットを設けた回転ケ
ーシングと、回転ケーシングの先端部に回転力または回
転打撃力を伝達可能に回転ケーシングの先端部から収容
したインナービットと、インナービットの基端に接続し
た棒状またはロープ状の定着材とよりなる、削孔装置で
ある。
〈実施例1〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
〈イ〉 削孔具の構成 第1図に削孔具の一例を示す。
この削孔具は中空の回転ケーシング1と、回転ケーシ
ング1の回転力または回転打撃力を受けて掘削するイン
ナービット2と、インナービット2の基端に接続する棒
状またはロープ状の定着材3とよりなる。
この削孔具は、回転ケーシング1とインナービット2
の共動により削孔を行い、孔無いにグラウト注入しつつ
回転ケーシング1のみを抜き取って、インナービット2
と定着材3を孔内に残置させるものである。
〈ロ〉 回転ケーシング 回転ケーシング1は先端に筒状のアウタービット11を
有し、アウタービット11の前部の内径が回転ケーシング
1の径より大径の収容口12が形成され、収容口12の底部
に段差面13を形成している。
収容口12はインナービット2に回転力を伝達できる形
状であればよく、例えば第2a,2b図に示すように矩形の
他、多角形であってもよい。
段差面13はインナービット2に軸方法の打撃力を伝達
する面となる。
〈ハ〉 インナービット インナービット2は断面形状が楕円形または矩形を有
し、その最大径が前記収容口12の内径とほぼ等しいか、
僅かに小さい径に設定してある。
これはインナービット2から分離して回転ケーシング
1を抜き取るためである。
これによりインナービット2の周面が収容口12の側面
に当接して回転力を受け、インナービット2の背面21の
一部が収容口12の段差面13に当接して打撃力を受けるこ
とになる。
また、インナービット2はアウタービット11との周面
間の間隙を利用して、或はインナービット2の前面に冷
却水吐出用の吐出口22が開設してある。
〈ニ〉 定着材 定着材3は可撓性を有するPCケーブルや、剛性を有す
る鋼棒などからなり、その一端をインナービット2の背
面21側に固着している。
定着材3の全長は、削孔深さや使用目的に応じて選択
する。
例えば定着材3をアンカー材や取付部材として利用す
る場合は、削孔長より長く設計する必要があり、また定
着材3を孔外へ突出させないで地盤の補強目的に用いる
場合は削孔長より短く設計する。
〈使用方法〉 〈イ〉 削孔(第1図) 回転ケーシング1の先端部の収容口12内に、定着材3
付きのインナービット2を収容する。
そして、回転ケーシング1の基端に回転と打撃力を加
えて削孔する。
回転ケーシング1に加えられた回転力は、収容口12の
側面からインナービット2の側面に伝えられ、また回転
ケーシング1に加えられた打撃力は段差面13からインナ
ービット2の背面21に伝えられる。
したがって、インナーびっと2に直接回転力や打撃力
を加えなくてもよい。
〈ロ〉 ケーシングの抜き取り・固結材の充填(第3
図) 所定の深さまで削孔したら、回転ケーシング1の基端
からモルタルなどの固結材4を注入しながら回転ケーシ
ング1のみを後退させる。
固結材4は回転ケーシング1の内空を経て孔内に吐出
される。
定着材3付きのインナービット2は回転ケーシング1
の後退に追随することなく、孔内に残置される。
〈その他の実施例1〉 第4図に示すように、インナービット2と定着材3と
の間に、可撓性を有する緩衝材5と回転を伝えないスイ
ベルジョイント6とを介在する場合もある。本実施例の
場合、インナービット2に伝わる打撃力を緩衝材5が緩
和し、インナービット2に伝わる回転力がスイベルジョ
イント6により遮断されるから、定着材3にこれらの力
を伝えなくて済む。
〈その他の実施例2〉 第5図に示すように収容口12の内周面とインナーロッ
ド2の周面形状を、先端から基端にかけて小径になるよ
うにテーパ状に形成してもよい。
〈その他の実施例3〉 第6図はインナーロッド2と定着材3に後退防止用の
スプリング7を装着した実施例を示す。
スプリング7は、少なくともインナーロッド2または
定着材3の一方に放射状に配置して一端を固着してお
く。
スプリング7は一点鎖線に示すように収縮状態で回転
ケーシング1内に収容され、回転ケーシング1の後退に
よってばねの弾発力で拡径する。
本実施例はスプリング7が定着材3のセンタリング機
能と、回転ケーシング1の抜取時におけるインナーロッ
ド2および定着材3の後退を有効に防止できる。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
〈イ〉 定着材は穿孔するための回転打撃に耐える剛性
強度を必要とせず、アンカーなどの使用目的に耐える強
度のみでよい。
したがって、工費の低減が図れる。
〈ロ〉 従来の自穿孔中空ボルトは剛性確保のために軸
孔が小径であるために、注入予定の固結材の流動性管理
が難しい。
これに対して本発明ではケーシングの内径を大きく確
保できると共に、定着材との隙間も大きいために、流動
性の高い固結材を使用する必要がなく施工し易い。
〈ハ〉 ケーシングが崩壊性地盤の崩壊を防止しなが
ら、固結材の注入と平行して抜き取られるため、定着材
の全体に亘り均等に固結材を充填できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:削孔具の一部を破断した断面図 第2a図:第1図のII-IIの断面図 第2b図:他のインナービットを示す平面図 第3図:回転ケーシングの抜き取り時における地山の断
面図 第4図:他の削孔具を示す断面図 第5図:回転力伝達面をテーパ状に形成した削孔具を示
す断面図 第6図:インナーロッドおよび定着材に後退防止手段を
取り付けた他の実施例の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−228721(JP,A) 実公 昭61−41832(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80 E21D 20/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端にビットを有するケーシングと、前記
    ケーシングの先端部に回転を阻止し、かつケーシングの
    先端部から抜け出し可能に収容される定着材付きのイン
    ナービットを使用し、 ケーシングのみに回転力または回転打撃力を付与して削
    孔し、 つぎに孔奥部から固結材を充填しながらケーシングのみ
    を抜き取り、 インナービットと定着材とを残置する、 パイプ材の設置方法。
  2. 【請求項2】先端にアウタービットを設けた回転ケーシ
    ングと、 回転ケーシングの先端部に回転力または回転打撃力を伝
    達可能に回転ケーシングの先端部から収容したインナー
    ビットと、 インナービットの基端に接続した棒状またはロープ状の
    定着材とよりなる、 削孔装置。
  3. 【請求項3】請求項(2)において、インナービットと
    定着材の間に緩衝材とスイベルジョイントを介在したこ
    とを特徴とする、削孔装置。
  4. 【請求項4】請求項(2)および請求項(3)におい
    て、インナービットまたは定着材の周面に複数のスプリ
    ングを放射状に取り付けたことを特徴とする、削孔装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3921657B2 (ja) * 2001-12-21 2007-05-30 小野田ケミコ株式会社 地山補強用大径ロックボルトアンカーの施工方法
JP4815134B2 (ja) * 2005-02-22 2011-11-16 濱中ナット株式会社 アンカー工法
JP5256385B2 (ja) * 2011-09-11 2013-08-07 株式会社トライテック 穿孔用ビット

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