JP2862739B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2862739B2
JP2862739B2 JP27461092A JP27461092A JP2862739B2 JP 2862739 B2 JP2862739 B2 JP 2862739B2 JP 27461092 A JP27461092 A JP 27461092A JP 27461092 A JP27461092 A JP 27461092A JP 2862739 B2 JP2862739 B2 JP 2862739B2
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幹雄 片山
直文 近藤
吉祐 嶋田
美和 黒田
誠 宮後
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜アクティブ素子を
備えたアクティブマトリクス液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶等を用いたマトリクス表示装
置として大型のものが注目されている。かかる液晶表示
装置は高精細化を図るべく、各絵素に隣合う絵素間での
クロストークを防止できるアクティブ素子を備えたアク
ティブマトリクス表示装置の開発が望まれている。この
アクティブマトリクス表示装置がより高いコントラスト
を有するようにするためには、ON時におけるソース−
ドレイン間電流がより大きく、またOFF時における漏
れ電流がより小さくなるような、高性能なアクティブ素
子が必要とされる。
【0003】一例として、図7に従来の逆スタガー型の
薄膜アクティブ素子を備えたアクティブマトリクス表示
装置の断面図を示す。このアクティブマトリクス表示装
置は以下のようにして製造される。
【0004】まず、絶縁性基板71上にゲート電極72
を形成し、次いでゲート電極72を覆うようにゲート絶
縁膜73を形成した後、半導体層74、チャネル保護膜
75を順次積層形成する。半導体層74のチャネル保護
膜75で覆われていない両側部の上にはn+型半導体層
76、76を形成する。この2つのn+型半導体層76
の一方の上にはソース電極77を、他方の上にはドレイ
ン電極78を形成し、またドレイン電極78上には絵素
電極79を形成する。これらが形成された絶縁性基板7
1を覆うように保護膜80を成膜した後、保護膜80の
全面にさらに液晶の配向を制御する配向膜81を形成す
る。これにより、アクティブマトリクス基板86が得ら
れる。なお、このアクティブマトリクス基板86は、ゲ
ート電極72、ソース電極77およびドレイン電極78
を備えた薄膜アクティブ素子と、絵素電極79とを絶縁
性基板71上に有する構造となっている。
【0005】このアクティブマトリクス基板86に対向
配設される対向基板87は、絶縁性基板82の上に対向
電極83、配向膜84を順次形成することにより作成さ
れる。この対向基板87とアクティブマトリクス基板8
6とを液晶85を挟んで対向配設することにより、アク
ティブマトリクス表示装置が得られる。
【0006】上述の薄膜アクティブ素子におけるゲート
電圧Vgとソース−ドレイン間電流Idsとの関係を図8
に示す。それによると、薄膜アクティブ素子がON状態
の時には、ゲート電圧Vgは所定電圧Vonとなり、半導
体層74にチャネルが形成され、ソース電極77とドレ
イン電極78との間の電位差によりチャネルにIonの大
きさのソース−ソドレイン間電流Idsが流れる。また、
薄膜アクティブ素子がOFF状態となる時は、ゲート電
圧Vgは負電圧Voffでありチャネルが形成されず、ソー
ス電極77とドレイン電極78との間には電流が流れな
い。
【0007】このような薄膜アクティブ素子を備えたマ
トリクス表示装置において、図5(a)の実線に示すよ
うな走査信号をゲート電極72に印加した場合、ゲート
電極72にの正の電圧が印加される選択時51には、印
加された電圧Vonにより半導体層74中にチャネルが形
成され、ソース電極77から図5(b)の信号がチャネ
ル、ドレイン電極18を通じて絵素電極79に書き込ま
れる。また、ゲート電極72に負電圧Voffが印加され
る非選択時52には、半導体層74にチャネルが形成さ
れない。液晶85は、絵素電極79と対向電極83との
間の印加電圧に応答して配向変換され、光学的変調が行
われる。この光学的変調が表示パターンとして視認され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この場合、
ドレイン電極78とゲート電極72によって形成される
容量成分による引き込みを補正するために、図5(c)
に示すような電圧Vcomを対向電極83に印加する方法
が行われている。
【0009】しかしながら、この方法による場合には液
晶85、保護膜80およびチャネル保護膜75等の誘電
物質を通じて半導体層74に電場が与えられる。よっ
て、例えば図5(a)の実線に示すような信号をゲート
電極72に印加した場合、上述の対向電極85に印加し
た電圧Vcomの寄与で、図5(a)の破線に示すように
選択時51にゲート電極72に印加される電圧Vonは、
破線で示す選択時53の電圧V'onにシフトし、また非
選択時52にゲート電極72に印加される電圧V
offは、破線で示す非選択時54の電圧V'offにシフト
する。そのため、図8に示すような電圧と電流との関係
を示す薄膜アクティブ素子においては、ソース−ドレイ
ン間電流IdsはON時で減少してIonからI'onとな
り、OFF時で増加してIoffからI'offとなるので、
ソース−ドレイン間電流IdsのON/OFF比が悪くな
り、それに伴ってコントラストが悪くなってしまう。ま
た、書込み必要時間が増加し、絵素電極に書き込まれた
信号が充分に保持されにくい。
【0010】また、走査線数が多くなるとそれぞれに印
加される電圧の重畳により液晶の駆動が非対称となるの
でフリッカーが発生し易くなる。これを防止するため、
図6(b)および図6(c)に示すようにソース電極7
7に印加される電圧Vsと対向電極83に印加される電
圧Vcomとを正負逆になるように変調することも行われ
ている。しかし、この変調を行った場合には、チャネル
内の電場状態が不安定となり、コントラストが悪くなる
ので、良好な表示が得られない。このような問題は特に
EWS(エンジニアリングワークステーション)のよう
な高速変調となるほど起こり易くなる。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためのも
のであり、その目的とするところは、ON時のソース−
ドレイン間電流を増加させ、かつOFF時のソース−ド
レイン間電流を減少させることにより、高コントラスト
が維持でき、良好な表示が得られる高性能な薄膜アクテ
ィブ素子を備えた液晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、ゲート電極の上にゲート絶縁膜を介して半導体層が
形成され、該半導体層の上に形成されたチャネル保護膜
の上で相互に離隔してソース電極およびドレイン電極が
設けられたアクティブマトリクス基板と、対向電極が形
成された対向基板と、該アクティブマトリクス基板と該
対向基板の間に介在された液晶とを有する液晶表示装置
において、該ドレイン電極と該ゲート電極によって形成
される容量成分による引き込みを補正するために該対向
電極に電圧を供給する手段を有し、該チャネル保護膜上
ソース電極とドレイン電極との離隔部分に設けた
第4の電極が該ゲート電極と電気的に接続されており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0013】また、本発明の液晶表示装置は、ゲート電
極の上にゲート絶縁膜を介して半導体層が形成され、該
半導体層の上に形成されたチャネル保護膜の上で相互に
離隔してソース電極およびドレイン電極が設けられたア
クティブマトリクス基板と、対向電極が形成された対向
基板と、該アクティブマトリクス基板と該対向基板の間
に介在された液晶とを有する液晶表示装置において、該
ソース電極に印加される電圧と該ドレイン電極に印加さ
れる電圧とを正負逆になるように変調する手段を有し、
該チャネル保護膜上の該ソース電極と該ドレイン電極と
の離隔部分に設けた第4の電極が該ゲート電極と電気的
に接続されており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0014】
【作用】本発明の液晶表示装置は、ゲート電極、ソース
電極およびドレイン電極に加え、チャネル保護膜上のソ
ース電極とドレイン電極との離隔部分に設けたゲート電
極と電気的に接続された第4の電極を有し、更にドレイ
ン電極とゲート電極によって形成される容量成分による
引き込みを補正するために対向電極に電圧を供給する手
段、又はソース電極に印加される電圧とドレイン電極に
印加される電圧とを正負逆になるように変調する手段を
有する
【0015】この液晶表示装置のゲート電極に正の電圧
が印加されるON時には、同時に第4の電極にもこの電
圧が印加されるので、半導体層のゲート絶縁膜側および
チャネル保護膜側の両方でチャネル層が形成されること
になり、ON時のチャネル抵抗が低下し、ソース−ドレ
イン間電流が増加する。また、ゲート電極に負の電圧が
印加されるOFF時には、同時に第4の電極にもこの電
圧が印加されるので、半導体層のゲート絶縁膜側および
チャネル保護膜側の両方で正電荷が生じ、半導体層はp
型となってOFF時の抵抗が上昇し、漏れ電流が小さく
なってソース−ドレイン間電流が減少する。さらに、対
向電極に電圧を供給する手段を用いて対向電極に電圧を
印加することにより、ドレイン電極とゲート電極とによ
って形成される容量成分による引き込みを補正すること
が可能となる。 また、変調する手段を用いてソース電極
に印加される電圧と対向電圧に印加される電圧とを正負
逆にして変調することにより、ゲートバスライン数を多
くすることに伴うフリッカーを防止することも可能とな
る。ここで、半導体層の上にチャネル保護膜を介して形
成された第4の電極は、液晶を挟んで配設された対向電
極から誘起される電場を遮断するので、半導体層への対
向電極からの電場は無視できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1は、本実施例の薄膜アクティブ素子を
備えたアクティブマトリクス表示装置の断面図であり、
図2は図1に示す第4の電極の接続断面図である。ま
た、図3は、本実施例の薄膜アクティブ素子を用いたア
クティブマトリクス表示装置の等価回路を示す図であ
り、図4は、本実施例の薄膜アクティブ素子を用いたア
クティブマトリクス表示装置を示す図である。なお、図
1は、図4のA−A’線による断面図であり、図2は図
4のB−B’線による断面図である。
【0018】この薄膜アクティブ素子は、図3に示すよ
うなアクティブマトリクス表示装置に設けられている。
絶縁性基板(図示せず)上には、格子状に交差して複数
のゲートバスライン31とソースバスライン32とが形
成されている。ゲートバスライン31およびソースバス
ライン32に囲まれた各領域には、薄膜アクティブ素子
30が形成され、そのドレイン電極18は絵素電極19
と接続されている。絵素電極19と対向電極23との間
には液晶が封入された液晶セル33が形成されている。
薄膜アクティブ素子30のゲート電極12およびソース
電極17は、それぞれゲートバスライン31およびソー
スバスライン32に接続されている。また、図4に示す
ように第4の電極26がゲート絶縁膜を介してゲートバ
スライン31に接続されている。なお、本実施例の薄膜
アクティブ素子は、逆スタガー型である。
【0019】このような薄膜アクティブ素子を有するア
クティブマトリクス表示装置は、以下のようにして製造
される。
【0020】まず、図1に示すように、絶縁性基板11
上にゲートバスライン31とゲートバスライン31から
枝別れしたゲート電極12とを形成する。本実施例で
は、絶縁性基板11としてガラス基板を用いる。また、
ゲートバスライン31およびゲート電極12は、一般に
Ta、Al、Ti、Ni、Mo、W、Nb、Zr、H
f、Cr、Cu等からなる単層または多層の金属または
合金で形成する。本実施例では、ゲートバスライン31
およびゲート電極12は、Taで形成し、厚さを300
0オングストロームとした。なお、ゲートバスライン3
1およびゲート電極12を形成する前に、絶縁性基板1
1上の表面に、Ta25、Al23、Si34等からな
るベースコート膜を形成してもよい。
【0021】次いで、ゲートバスライン31およびゲー
ト電極12が形成された絶縁性基板11を覆うように、
スパッタリングまたは化学蒸着(CVD)法により、ゲ
ート絶縁膜13を形成する。この時、図2に示すように
フォトレジスト等を用いたパターニングにより、ゲート
絶縁膜13にコンタクトホール27を形成する。このコ
ンタクトホール27は、ゲート電極12と、後の工程で
形成する第4の電極26との接続を行うためのものであ
る。本実施例においては、ゲート絶縁膜13をSi34
で形成したが、SiO2、Ta25、Al23、Ti
2、Y23等の酸化物や他の窒化物で形成してもよ
い。また。ゲート絶縁膜13の膜厚は1500〜600
0オングストロームが適切であるが、本実施例では、2
000〜3500オングストロームとし、ゲートバスラ
イン31と後の工程で形成するソースバスライン32と
を互いに離隔させ、非導通状態を維持している。
【0022】続いてゲート絶縁膜13の上にアモルファ
スシリコンからなる半導体層14を500オングストロ
ームの厚さで形成する。この場合、半導体層14として
他にCdSe、Teおよび多結晶シリコンを用いてもよ
い。また層厚は200〜900オングストロームの範囲
が適切である。
【0023】次に半導体層14の上に、半導体層14を
保護するためのチャネル保護膜15を形成する。本実施
例では、Si34で形成したが、SiO2、Ta25
Al23、TiO2、Y23等の酸化物や他の窒化物か
らなる絶縁膜で形成してもよい。また、膜厚は1500
〜6000オングストロームの範囲が適切であるが、本
実施例では2000〜3500オングストロームとし
た。
【0024】そして、薄膜アクティブ素子のON時の接
続抵抗を小さく、OFF時の接続抵抗を大きくするため
に、チャネル保護膜15で覆われていない両側の上にn
+型半導体層16、16を形成する。本実施例において
は、リン(P)をドープしたアモルファスシリコンを用
いたが、他にSb、As等の不純物をドープしたものを
用いてもよい。また、膜厚は200〜900オングスト
ロームが適切であるが、本実施例では300オングスト
ロームとした。
【0025】次いで、n+型半導体層16の一方の上に
ソース電極17を、他方の上にドレイン電極18を形成
し、チャネル保護膜15の上に第4の電極26を形成す
る。なお、第4の電極26は、ゲート電極12と共に半
導体層14から延出し、上述したようにコンタクトホー
ル27を介してゲート電極12と電気的に接続されるこ
とになる。本実施例では、これらの電極をTaで形成
し、厚さ3000オングストロームとしたが、これらの
電極もゲートバスライン31およびゲート電極12と同
様の材料で形成し得る。そして、ドレイン電極18の上
は絵素電極19が形成される。
【0026】さらに、異物等による電極間のリークを防
止するために、これらが形成された絶縁性基板11上
に、Si34等の絶縁膜からなる保護膜20を形成して
もよい。保護膜20は、SiO2、Ta25、Al
23、TiO2、Y23等の酸化物や他の窒化物からな
る絶縁膜で形成してもよい。また、膜厚は2000〜1
0000オングストロームが適切であるが、本実施例で
は5000オングストロームとした。なお、保護膜20
は、絶縁性基板11の全面に形成せず、薄膜アクティブ
素子30、ゲートバスライン31およびソースバスライ
ン32等の直接表示に関与しない部分のみを覆い、絵素
電極19の中央部で除去した窓あき構造としてもよい。
【0027】続いて、保護膜20、もしくは電極が形成
された絶縁性基板11上に、配向膜21を形成する。こ
の配向膜21は、一対の絶縁性基板11、22の間隙に
充填される液晶25の配向を規制するためのものであ
り、SiO2またはポリイミド系樹脂等からなる。これ
により、薄膜アクティブ素子と絵素電極19とからなる
アクティブマトリクス基板28が得られる。
【0028】このアクティブマトリクス基板28と対向
する対向基板29は、絶縁性基板22の上に対向電極2
3、配向膜24を順次形成することにより作成される。
アクティブマトリクス基板28と対向基板29とは、間
にツイスティドネマチック液晶分子からなる液晶25を
挟んで対向配設され、アクティブマトリクス表示装置を
得る。
【0029】上述の構成のアクティブマトリクス表示装
置において、図5(a)の実線に示すような走査信号を
ゲート電極12に印加する。すると、この信号は、第4
の電極26にも印加されるので、ゲート電極12にVon
の大きさの電圧が印加される選択時51には、この電圧
により半導体層14のゲート絶縁膜13側を中心にチャ
ネル層が形成され、同時に第4の電極26にもこの電圧
が印加されて半導体層14のチャネル保護膜15側にチ
ャネル層が形成される。また、この場合は対向電極23
から半導体層14へ電場が与えられることがないので、
ON時のチャネル抵抗が低下し、ソース−ドレイン間電
流を増加させることができる。他方、ゲート電極12に
負電圧Voffが印加される非選択時52には、半導体層
14にチャネル層は形成されず、半導体層14とゲート
絶縁膜13との界面を中心に正電荷が生じ、半導体層1
4はp型となる。この場合も対向電極23からの電場に
よる影響がなくなるので、OFF時のチャネル抵抗が上
昇し、漏れ電流の低減が可能となりソース−ドレイン間
電流を減少させることができる。これらによって本実施
例の薄膜アクティブ素子は、ソース−ドレイン間電流の
ON/OFF比が向上し、高いコントラストが得られ
る。
【0030】さらに、図5(c)の電圧を対向電極23
に印加することにより、ドレイン電極18とゲート電極
12とによって形成される容量成分による引き込みを補
正することができる。また、ゲートバスライン数を多く
することに伴うフリッカーを防止するために、図6
(b)および図6(c)に示すようにソース電極に印加
する信号電圧Vsおよび対向電圧に印加する信号電圧V
comを正負逆にして変調することも可能である。これら
2つの操作をおこなっても、対向電極23からの電場は
第4の電極26があるために無視できる。
【0031】本実施例は、逆スタガー型の薄膜アクティ
ブ素子について述べたが、その他にスタガー型薄膜アク
ティブ素子についても適用できる。また、本発明の薄膜
アクティブ素子は、本実施例のようなアクティブマトリ
クス液晶表示装置だけでなく、大規模集積回路等にも適
用可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、ゲート
電極、ソース電極、ドレイン電極に加え、第4の電極の
存在により、ON時のソース−ドレイン間電流が増加
し、かつOFF時のソース−ドレイン間電流が減少す
。さらに、対向電極に電圧を供給する手段を用いて対
向電極に電圧を印加することにより、ドレイン電極とゲ
ート電極とによって形成される容量成分による引き込み
を補正することができる。従って、高いコントラストを
有し、良好な表示が得られる高性能な液晶表示装置を提
供することができる。また、変調する手段を用いてソー
ス電極に印加される電圧と対向電圧に印加される電圧と
を正負逆にして変調することにより、ゲートバスライン
数を多くすることに伴うフリッカーを防止することもで
きる。また、この液晶表示装置は、対向電極に電圧を印
加したり、またソース電極および対向電極に印加する電
圧を正負逆にして変調させてもコントラストが悪化する
ことがない。なお、この薄膜アクティブ素子を製造する
場合には、従来例と比べて工程数や各工程で用いるマス
ク枚数は変わらないので、歩留り低下の恐れはない。
【0033】本発明の液晶表示装置を用いることによ
り、高集積化及び高速駆動が可能な大型アクティブマト
リクス表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る薄膜アクティブ素子を備えたア
クティブマトリクス表示装置の断面図である。
【図2】実施例1に係る薄膜アクティブ素子の第4の電
極の接続断面図である。
【図3】実施例1に係る薄膜アクティブ素子を備えたア
クティブマトリクス表示装置の等価回路を示す図であ
る。
【図4】実施例1に係る薄膜アクティブ素子を備えたア
クティブマトリクス表示装置の平面図である。
【図5】ゲートバスライン、ソースバスラインおよび対
向電極に印加する信号電圧を示す図である。
【図6】フリッカー防止のためにゲートバスライン、ソ
ースバスラインおよび対向電極に印加する信号電圧を示
す図である。
【図7】従来の薄膜アクティブ素子の一例を示す断面図
である。
【図8】従来の薄膜アクティブ素子のゲート電圧とソー
ス−ドレイン間電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
11、22 絶縁性基板 12 ゲート電極 13 ゲート絶縁膜 14 半導体層 15 チャネル保護膜 16 n+型半導体層 17 ソース電極 18 ドレイン電極 19 絵素電極 20 保護膜 21、24 配向膜 23 対向電極 25 液晶 26 第4の電極 27 コンタクトホール 28 アクティブマトリクス基板 29 対向基板 30 薄膜アクティブ素子 31 ゲートバスライン 32 ソースバスライン 33 液晶セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 吉祐 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 黒田 美和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 宮後 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−83370(JP,A) 特開 平4−162633(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/336 H01L 29/786

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極の上にゲート絶縁膜を介して
    半導体層が形成され、該半導体層の上に形成されたチャ
    ネル保護膜の上で相互に離隔してソース電極およびドレ
    イン電極が設けられたアクティブマトリクス基板と、対
    向電極が形成された対向基板と、該アクティブマトリク
    ス基板と該対向基板の間に介在された液晶とを有する液
    晶表示装置において、 該ドレイン電極と該ゲート電極によって形成される容量
    成分による引き込みを補正するために該対向電極に電圧
    を供給する手段を有し、 該チャネル保護膜上のソース電極とドレイン電極と
    の離隔部分に設けた第4の電極が該ゲート電極と電気的
    に接続されている液晶表示装置
  2. 【請求項2】 ゲート電極の上にゲート絶縁膜を介して
    半導体層が形成され、該半導体層の上に形成されたチャ
    ネル保護膜の上で相互に離隔してソース電極およびドレ
    イン電極が設けられたアクティブマトリクス基板と、対
    向電極が形成された対向基板と、該アクティブマトリク
    ス基板と該対向基板の間に介在された液晶とを有する液
    晶表示装置において、 該ソース電極に印加される電圧と該ドレイン電極に印加
    される電圧とを正負逆になるように変調する手段を有
    し、 該チャネル保護膜上の該ソース電極と該ドレイン電極と
    の離隔部分に設けた第4の電極が該ゲート電極と電気的
    に接続されている液晶表示装置。
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