JP2862678B2 - 石炭調湿用スチームチューブドライヤの運転方法 - Google Patents

石炭調湿用スチームチューブドライヤの運転方法

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JP2862678B2 JP40845490A JP40845490A JP2862678B2 JP 2862678 B2 JP2862678 B2 JP 2862678B2 JP 40845490 A JP40845490 A JP 40845490A JP 40845490 A JP40845490 A JP 40845490A JP 2862678 B2 JP2862678 B2 JP 2862678B2
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玄樹 笠岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス炉に装入する
原料石炭の調湿設備、詳しくは水蒸気を熱源とするスチ
ームチューブドライヤにおける石炭水分の過乾燥を防止
することができる石炭調湿用スチームチューブドライヤ
の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の生産性、経済性向上のため
従来より原料石炭の事前処理方法として調湿炭(CM
C)、成形炭および予熱炭法が知られている。これらの
うち調湿炭法は、天候等により7〜12%程度の範囲でば
らついている原料炭の水分を通常5〜6%に調湿してコ
ークス炉に装入することにより、乾留熱量の低減、嵩密
度向上による生産性向上および微粘炭多配合による原料
コストダウン等を図ることを目的としている。調湿機と
しては水蒸気や熱媒を熱源とした間接加熱型のチューブ
ドライヤや熱風を用いた直接加熱型多段円盤式調湿機が
国内で稼動している。
【0003】図3は従来の間接加熱型のスチームチュー
ブドライヤ1(以下、ドライヤという)を用いた調湿炭
設備のフローを示すもので、ドライヤ1は内部に水蒸気
(以下、蒸気という)を通す間接加熱のための伝熱管2
を有し、この伝熱管2に蒸気元管3から分岐した蒸気管
4を介して低圧の蒸気を流出させ、蒸気が凝縮するとき
の凝縮熱で、ドライヤ1内に装入された原料石炭を加熱
乾燥する。
【0004】石炭コンベヤ5によって搬送される原料石
炭は装入口6に投入された後、スクリューフィーダ7に
よってドライヤ1内に連続的に装入される。ドライヤ1
内で加熱乾燥された原料石炭は、他端側の排出口8から
排出側スクリューフィーダ9に排出され、さらに調湿炭
コンベヤ10により次工程に搬送される。ドライヤ1内に
は一端側からキャリアガス供給管11からキャリアガスが
導入され、加熱により原料石炭から蒸発した水分をキャ
リアガスに随伴させ、他端側に接続した排気口12から排
出され、粉塵を含んでいるので集塵機(図示せず)で除
塵した後、大気中に排出される。このような加熱乾燥に
より水分含有量7〜12%程度の湿炭が5〜6%の乾燥炭
に調湿される。なお、蒸気凝縮によるドレン水はドレン
排出口13からドレン管25を介してドレンタンク14に排出
され、ドレン水が回収される。
【0005】原料石炭のドライヤ1出側水分を一定にコ
ントロールするため、石炭流量計16および水分計17によ
りドライヤ1に供給する原料石炭の供給量および水分を
測定し、石炭供給量データおよび入口水分データを制御
装置18に入力する。制御装置18では通常、石炭供給量の
変動に対応してドライヤ駆動装置20によるドライヤ1の
回転数を調整する一方、蒸発水分量(入口水分量と出口
水分量との差)変動に対応してドライヤ1の伝熱管2へ
供給される蒸気圧力を蒸気圧力制御弁19によって調整し
て調湿原料石炭の水分が目標値となるように運転され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなスチーム
チューブドライヤの運転方法には通常の立上げ、停止運
転の他に、下流側輸送設備のトラブルやコークス炉の石
炭槽満杯時等の緊急停止、再稼動運転がある。図4に緊
急停止、再稼動時のドライヤの運転パターンの一例を示
す。同図4に示す如く定常運転時には石炭の入口水分変
動に対するフィードフォアードによる自動制御が行われ
ているが、緊急停止時はまずドライヤへの石炭供給を停
止すると同時に蒸気圧力およびドライヤ回転数を制御可
能な最小値に設定される。
【0007】最小圧力で蒸気の通気を行う理由は、緊急
停止が解除されたとき即座に再稼動させるためのドライ
ヤ本体の保温が主目的である。またドライヤの低速回転
を続ける理由は石炭接触部(ドライヤのシェル断面積の
20〜30%)と空間部の温度差による変形防止が目的であ
る。前記の運転方法には次の問題がある。
【0008】即ち緊急停止時はドライヤ内に原料石炭が
残留しており、その原料石炭に温度は低いとはいえ低圧
蒸気からの熱が供給されるため残留炭の乾燥が進行す
る。緊急停止の時間が数分程度で解除される場合はその
乾燥度合いも少ないが長期に亘る場合は発塵限界水分の
5〜6%以下にまで乾燥する。このような状態から再稼
動する場合、ドライヤ出口からは猛烈な発塵を伴った過
乾燥炭が排出されハンドリング上および環境上極めて大
きな問題となっている。また低回転であってもドライヤ
の回転により、ドライヤ出口からわずかずつ石炭が排出
され、長時間停止する時はシュート詰まり等を引き起こ
す。
【0009】本発明は、前記問題の解消を目的として、
ドライヤ内での石炭水分の過乾燥を防止するための石炭
調湿用スチームドライヤの運転方法を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、蒸気を熱源として石炭を調湿するスチーム
チューブドライヤの運転方法において、前記ドライヤへ
の蒸気供給ラインおよびドライヤからのドレン排出ライ
ンにそれぞれ遮断弁を設け、前記ドライヤを緊急停止す
る際にこのドライヤへの石炭供給停止と同時に前記2個
の各遮断弁も閉として熱源蒸気の供給を停止することに
より、前記ドライヤ内の残留石炭の過乾燥を防止するこ
とを特徴とする石炭調湿用スチームチューブドライヤの
運転方法である。
【0011】前記の方法において、ドライヤを緊急停止
する際に、このドライヤの回転も停止するのが好まし
く、また蒸気供給ライン遮断弁とは別に小径のバイパス
遮断弁を設け、緊急停止後に再稼動する際にはまず前記
バイパス遮断弁を開としてドライヤ伝熱管内を充圧した
後、前記蒸気供給ライン遮断弁およびドレン排出ライン
遮断弁を開として運転を再開するのが好ましい。
【0012】また、緊急停止時間が長時間に亘る場合
は、ドライヤの炉体熱歪を防止するために間欠的にドラ
イヤを回転させるのが好ましく、さらに、ドライヤの停
止、再稼動が予め予測できる場合、ドライヤ停止の一定
時間前に蒸気供給を停止し、またドライヤ再稼動の一定
時間前に蒸気供給を開始してドライヤから排出される石
炭水分の変動をなくするようにすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の間接加熱型のスチームチューブ
ドライヤ1を用いた調湿炭設備のフローを示すものであ
り、図1において図3に示す従来例と同じものは同一符
号を付して説明の簡略化を図るものとする。
【0014】図1に示す本発明においては、ドライヤ1
への蒸気供給ラインすなわち蒸気元管3から分岐した蒸
気管4に設けた蒸気圧力制御弁19の下流側に蒸気供給ラ
イン遮断弁21を設けると共に、ドレン管25にドレン排出
ライン遮断弁22を設ける。なお蒸気管4にバイパス配管
23を接続し、このバイパス配管23に常時は閉止してある
小径のバイパス遮断弁24を設けるのが好適である。
【0015】ドライヤ1の定常運転時は入口水分変動に
対するフィードフォアード自動制御を主体として行わ
れ、石炭供給量の変動に対してはドライヤ1の回転数制
御されるのは前述従来例と同様である。これに対してド
ライヤ1の緊急停止には図2に示すように石炭コンベヤ
5および供給側スクリューフィーダ7を停止して原料石
炭の供給を中止すると共にドライヤ駆動装置20を停止し
てドライヤ1の回転を止める。
【0016】それと同時に蒸気管4に配設した蒸気供給
ライン遮断弁21およびドレン管25に配設したドレン排出
ライン遮断弁22を閉じて熱源となる蒸気の供給も完全に
停止する。ドライヤ1内の残留石炭はドライヤ本体およ
び伝熱管の保有熱によって若干乾燥が進行するものの、
その蒸発水分は 0.5〜1.0 %程度であり、操業再開時に
発塵が問題となるほどの炉内における原料石炭の過乾燥
を防止することができる。またドライヤ1の回転を停止
することによりドライヤ1の出口から石炭排出口8への
石炭排出もほとんどなくなる。
【0017】なお、蒸気遮断中に伝熱管2内は真空状態
になるがドレン排出ライン遮断弁22が閉止してあるので
伝熱管2内にドレン水またはドレンから生ずるフラッシ
ュ蒸気が逆流するのを防止することができる。また緊急
停止後、ドライヤ1を再稼動する際には、まず小径のバ
イパス遮断弁24を開としてバイパス配管23から伝熱管2
に徐々に蒸気を供給して充圧した後、蒸気供給ライン遮
断弁21およびドレン排出ライン遮断弁22を開とし運転を
開始し、伝熱管2へ供給される蒸気圧力を蒸気圧力制御
弁19によって調整し入口水分変動に対するフィードフォ
アード自動制御による通常通りの操業に入る。
【0018】また、緊急停止時間が長時間に亘る場合に
はドライヤ駆動装置20を間欠的に駆動してドライヤ1の
炉体熱歪を防止するのが好ましい。さらにドライヤ1の
停止および再稼動が予測できる場合には、ドライヤ停止
の一定時間前に蒸気の供給を停止し、ドライヤ再稼動の
一定時間前に蒸気供給を開始して、ドライヤ1から排出
される石炭水分の変動を低減することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば石炭
調湿用スチームドライヤの緊急停止時のドライヤ内残留
炭の過乾燥を防止し、これによって再稼動時の発塵が低
減され環境上の問題を皆無にすることができる。またド
ライヤのスムースな再稼動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置のフロー図であ
る。
【図2】本発明例に係るドライヤ運転パターンを示す線
図である。
【図3】従来例に係る装置のフロー図である。
【図4】従来例に係るドライヤ運転パターンを示す線図
である。
【符号の説明】
1 スチームチューブドライヤ 2 伝熱管 3 蒸気元管 4 蒸気管 5 石炭コンベヤ 6 装入口 7 供給側スクリューフィーダ 8 石炭排出口 9 排出側スクリューフィーダ 10 調湿炭コンベヤ 11 キャリアガス供給管 12 排気口 13 ドレン排出口 14 ドレンタンク 16 石炭流量計 17 水分計 18 制御盤 19 蒸気圧力制御弁 20 ドライヤ駆動装置 21 蒸気供給ライン遮断弁 22 ドレン排出ライン遮断弁 23 バイパス配管 24 バイパス遮断弁 25 ドレン管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠岡 玄樹 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 緒方 清志 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10B 57/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気を熱源として石炭を調湿するスチー
    ムチューブドライヤの運転方法において、前記ドライヤ
    への蒸気供給ラインおよびドライヤからのドレン排出ラ
    インにそれぞれ遮断弁を設け、前記ドライヤを緊急停止
    する際にこのドライヤへの石炭供給停止と同時に前記2
    個の各遮断弁も閉として熱源蒸気の供給を停止すること
    により、前記ドライヤ内の残留石炭の過乾燥を防止する
    ことを特徴とする石炭調湿用スチームチューブドライヤ
    の運転方法。
  2. 【請求項2】 ドライヤを緊急停止する際に、このドラ
    イヤの回転も停止することを特徴とする請求項1記載の
    石炭調湿用スチームチューブドライヤの運転方法。
  3. 【請求項3】 蒸気供給ライン遮断弁とは別に小径のバ
    イパス遮断弁を設け、緊急停止後に再稼動する際にはま
    ず前記バイパス遮断弁を開としてドライヤ伝熱管内を充
    圧した後、前記蒸気供給ライン遮断弁およびドレン排出
    ライン遮断弁を開として運転を再開することを特徴とす
    る請求項1の石炭調湿用スチームチューブドライヤの運
    転方法。
  4. 【請求項4】 緊急停止時間が長時間に亘る場合は、ド
    ライヤの炉体熱歪を防止するために間欠的にドライヤを
    回転させることを特徴とする請求項1記載の石炭調湿用
    スチームチューブドライヤの運転方法。
  5. 【請求項5】 ドライヤの停止、再稼動が予め予測でき
    る場合、ドライヤ停止の一定時間前に蒸気供給を停止
    し、またドライヤ再稼動の一定時間前に蒸気供給を開始
    してドライヤから排出される石炭水分の変動をなくする
    ことを特徴とする請求項1記載の石炭調湿用スチームチ
    ューブドライヤの運転方法。
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KR101511109B1 (ko) * 2015-01-02 2015-04-16 주식회사 한국테크놀로지 석탄 건조 장치에서의 낙하 석탄의 이송에 따른 감속 및 분진 차폐 장치

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