JP2862136B2 - 多重伝送方式 - Google Patents

多重伝送方式

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JP2862136B2
JP2862136B2 JP1120410A JP12041089A JP2862136B2 JP 2862136 B2 JP2862136 B2 JP 2862136B2 JP 1120410 A JP1120410 A JP 1120410A JP 12041089 A JP12041089 A JP 12041089A JP 2862136 B2 JP2862136 B2 JP 2862136B2
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誠 武藤
敦彦 鈴木
照久 井上
雄作 檜物
成弘 横田
修 道平
裕一 伊藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Matsuda KK
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Furukawa Electric Co Ltd
Matsuda KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は所謂CSMA(Cerrier Sense Multiple Acces
s)伝送方式を用いた多重伝送方式に関し、詳細には多
重伝送システムの故障診断方式に関する。
(従来の技術) 従来より所謂CSMA/CD(Cerrier Sense Multiple Acce
ss/Collision Detection)伝送方式を用いた分散制御形
の多重伝送方式が提案されている。このCSMA/CD伝送方
式は、多重伝送路(以下、バスという)を介して相互に
接続された複数の多重ノードをを備え、各多重ノードは
予めバスの状態を監視していて、送信要求が発生した時
にはバスが未使用状態になるのを待ってデータを送信
し、送信中にも受信を行い、バス上での信号の衝突を検
出した場合つまり送信多重ノードがバスを専有しない信
号を送信中に他の多重ノードが送信してバスを専有して
いる状態にあることを検出した場合には送信多重ノード
は送信を中止し、再びバスが未使用状態になるのを待っ
て再送信を行う伝送方式である。
また、第2図に示すように、多重ノードをバスに接続
する接続回路も従来から提案されている。多重ノードの
送信端子は夫々接続回路のスイッチング素子12,13及び
保護抵抗18,19を介してバス+24及びバス−25に接続さ
れており、またバス+24及びバス−25はコンパレータ11
の入力端子に入力され、コンパレータ11の出力端子が多
重ノードの受信端子に接続されている。符号14,15は夫
々定電流回路、符号16,17は夫々保護ダイオード、符号2
0,21は夫々バイアス抵抗、符号22,23は夫々終端抵抗で
ある。
作用について説明すると、多重ノードが送信として
「高」レベルを出力すると、スイッチング素子12,13が
オンになり、バス+24の電位はバス−25の電位より高く
なりバスは専有状態となり、またコンパレータ11の出力
つまり多重ノードの受信端子にも送信端子と同じ「高」
レベルが入力される。一方、多重ノードが送信として
「低」レベルを出力するかあるいはバスが未使用状態に
あると、スイッチング素子12,13はオフしており、バス
+24の電位はバス−25の電位より低いままであり、バス
は非専有状態となり、コンパレータ11の出力端子すなわ
ち多重ノードの受信端子には「低」レベルが入力され
る。また、送信多重ノードは信号を送信中もバス上の信
号を受信しており、送信多重ノードが送信として「低」
レベルを出力中に受信端子に「高」レベルを検出する
と、その送信多重ノードは他の多重ノードの送信のため
にバスが専有された状態にありバス上で信号の衝突が生
じていると判断して、送信を中止して、再びバスが未使
用状態になるのを待って再送信を行う。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のこのような多重伝送方式におい
ては、接続回路のコンパレータ11の故障あるいは短絡に
よって、多重ノードの受信端子が「低」レベルに固定さ
れた場合にその多重ノードはバスが未使用状態にあると
誤認して、他の多重ノードが送信中であるにも拘らずそ
の多重ノードが送信を開始してしまい他の多重ノードの
送信データを破壊することがあるという問題点がある。
また、上記の故障以外にバス+24とバス−25との露結
による接触等の一時的な故障で一部、あるいは全送信多
重ノードの送信が禁止され、多重伝送路がその後の環境
の変化によって故障が正常な状態に復帰したにもかかわ
らず、一部、あるいはすべての送信多重ノードが送信を
禁止したままになる問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、他
の多重ノードが送信した送信データが故障多重ノードに
よって破壊されることを防止し、又、バス等の一時的な
故障がその後正常な状態に復帰した場合に、送信の禁止
を解除し、正常な信号伝送を再開することが可能な信頼
性の高い信号伝送を行うことが出来る多重伝送方式を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明によれば、多重伝
送路を介して相互に接続された複数の多重ノードを備
え、各多重ノードは前記多重伝送路の状態を監視してお
り、送信要求が発生した時には前記多重伝送路が未使用
状態となるのを待って送信を行い、送信多重ノードが送
信中もその送信データの受信を行って該送信多重ノード
が前記多重伝送路を専有している状態にあることを確認
する多重伝送方式において、前記送信多重ノードが、前
記多重送伝信を専有する信号を送信中に、前記多重伝送
路を専有している状態にあることを確認できなかった場
合に送信を中止し前記送信多重ノードの以後の送信を禁
止し、他の多重ノードの送信により前記多重伝送路が専
有されている状態を検出した時又は解除信号が入力され
た時に前記送信多重ノードの送信の禁止を解除し送信を
再開する多重伝送方式が提供される。
好ましくは、複数の多重ノードの内の特定の多重ノー
ドが所定の時間間隔で当該ノードの送信の禁止を自己解
除する。
(作用) 送信多重ノードがバスを専有する信号をバス上に送信
中にこのバスを専有している状態にあることを確認でき
なかった場合にその送信多重ノードは、回路の故障を検
出して送信を中止し他の多重ノードの送信しているデー
タを破壊することを防止し、その後他の多重ノードの送
信により前記多重伝送路が専有されている状態にあるこ
とを確認できた場合又は送信禁止解除信号を受信した場
合に送信を再開して多重伝送システムの誤動作を防止す
る。
例えば、バスの一時的な故障によって、すべての送信
多重ノードが、バスを専有する信号をバス上に送信中
に、このバスを専有している状態にあることを確認でき
なくなり、すべての送信多重ノードが送信を禁止する
が、特定の多重ノードが所定の時間間隔で自ノードの送
信禁止解除を行うことにより当該多重ノードは送信を再
開する。
この時、上記の一時的な故障が解除されていれば、多
重伝送路は、当該特定の多重ノードから送信された信号
に専有され、他の送信多重ノードは上述の送信を再開し
た特定多重ノードの送信データによって多重伝送路が信
号に専有されていることを検出するため、送信禁止の解
除がなされ、送信を再開することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は本発明の多重伝送方式に用いる多重ノードと
多重伝送路を説明するブロック回路図である。車両内の
各種センサが検出した検出信号、スイッチのオンオフ信
号を入力回路2で取り込み、入力回路2は、取り込んだ
各種入力信号を中央演算処理装置(CPU)3に供給す
る。CPU3は入力信号を必要に応じて演算処理し、送信の
必要のある信号はフレーム内のデータ情報の形にして、
通信制御回路4に供給する。通信制御回路4はこのデー
タ情報にエラーチェックコード等を生成付加して、最終
的なフレームに仕上げ、CSMA/CD制御に基づき必要に応
じて符号化を行い、多重伝送路MBへフレームを送出す
る。一方、受信側の多重ノード1において通信制御回路
4は多重伝送路MBに送出されたフレームFを受信し、必
要に応じてこれを複号化し、エラーチェックコード等で
受信したデータのチェックを行い、誤りがなければ、そ
のデータをCPU3へ転送する。CPU3は受信したフレームが
その多重ノードで必要なデータを含むが否かを、フレー
ムのIDコードのビット値から判別し受信側の多重ノード
がIDコードにより、受信したフレームを取捨選択する。
必要なデータはその値をもとに演算が行われ出力回路5
へ出力される。
多重ノードが送信端子にバスを専有する信号である
[高]レベルを出力しているにも拘らず、その受信端子
すなわち第2図のコンパレータ11の出力端子に「低」レ
ベルが検出される故障の状況には次の3通りの原因が考
えられる。つまり、第2図において、スイッチング素子
12,13が故障した場合、バス+24,バス−25が電源あるい
はアースへ短絡した場合、又はコンパレータ11自体が故
障したかあるいはコンパレータ11の出力端子がアースへ
短絡した場合である。スイッチング素子12,13の故障の
場合には、実際にその多重ノードからバス+24及びバス
−25へ信号が送出されずその多重ノードは送信不能とな
るためにその多重ノードが他の多重ノードの送信を防げ
ることはなく故障の影響は小さい。また、バス+24及び
バス−25の故障の場合には、該当の多重ノードに限らず
バスに接続されている全多重ノードの信号伝送が不可能
となり、システムに与える影響は大きいが、該当の多重
ノードだけの対策では解決しない。しかし、いずれの場
合も、故障している多重ノードは送信不能であり他の多
重ノードの送信データを破壊することはない。
しかし、前述のコンパレータ11が故障した場合には、
その多重ノードはデータの受信不能ではあるが送信は可
能である。しかし、その多重ノードは故障のために予め
バスの状況を監視してバスが未使用状態となるのを待っ
て送信を開始することが出来ず、その結果その多重ノー
ドは他の多重ノードが送信中に拘らず送信を開始してし
まって他の多重ノードの送信データを破壊する可能性が
あり、システムに与える影響も比較的大きい。故障して
いる多重ノードの送信によって他の多重ノードの送信が
妨げられる可能性がある。
そこで、本発明では、送信多重ノードが、バスを専有
する信号を送信中に、受信としてバスの専有状態を確認
できなかった場合にはその送信多重ノードは送信を中止
し、以後の送信を禁止するように設定する。つまり、送
信多重ノードが送信端子にバスを専有する信号である
「高」レベルを出力しているにも拘らず、その送信中に
受信端子に「低」レベルを検出した場合には、その送信
多重ノードは送信を中止して以後の送信を禁止するので
ある。
また、前述した故障状況が回路素子の接触不良や結露
により発生して、その後の環境の変化によって故障が正
常な状態に復帰することも考えられる。このような場合
に、復帰後にその多重ノードが正常な送信を出来るよう
に、その多重ノードが他の多重ノードの送信したバスの
専有状態を示す信号を受信した時あるいはその多重ノー
ドに送信禁止解除信号が入力された時にはその多重ノー
ドの送信禁止を解除し送信を再開できるようにする。
更に、任意に選定される特定の送信多重ノード、例え
ばジャンクションボックスノード(以下、J/Bと称す
る)のCPUは送信禁止解除命令をある間隔で自己ノード
に出力する。具体的には、メインルーチン内で実行する
ことで可能となる。自動車においてJ/Bは、ほとんどの
電気配線が連結しているため、自動車の集中制御が可能
である。
バス+24及びバス−25の一時的な故障により全送信多
重ノードが送信禁止となるが、J/Bは前記CPUのメインル
ーチンで送信禁止解除命令をある間隔で出力している。
故障状況が環境の変化による場合には、故障が正常な状
態に復帰すると多重伝送路が信号に専有されることが可
能となるため、J/Bは送信を再開する。
他の送信多重ノードはJ/Bが送信した送信データが多
重伝送路を専有している状態を検出するため、送信禁止
が解除され、再び全送信多重ノードが送信可能となる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、多重伝送路を介
して相互に接続された複数の多重ノードを備え、各多重
ノードは前記多重伝送路の状態を監視しており、送信要
求が発生した時には前記多重伝送路が未使用状態となる
のを待って送信を行い、送信多重ノードが送信中もその
送信データを受信を行って該送信多重ノードが前記多重
伝送路を専有している状態にあることを確認する多重伝
送方式において、前記送信多重ノードが、前記多重伝送
路を専有する信号を送信中に、前記多重伝送路を専有し
ている状態にあることを確認できなかった場合に送信を
中止し前記送信多重ノードの以後の送信を禁止し、他の
多重ノードの送信により前記多重伝送路が専有されてい
る状態を検出した時又は解除信号が入力された時に前記
送信多重ノードの送信の禁止を解除し送信を再開するこ
とにより、バスの状態を監視できないような故障状況に
ある多重ノードからの送信に基づく他の多重ノードの送
信データの破壊を防止でき、その結果他の正常な多重ノ
ードの誤動作を防止でき、システムの信号伝送の信頼性
の低下を防止できるという効果が得られる。
又、例えば、多重伝送路の故障が全送信多重ノードに
影響を及ぼす故障であり、また、故障が回路素子の接触
不良や結露、または多重伝送路の短絡の一時的な故障で
あった場合に、全送信多重ノードが送信を禁止したまま
になるのを防ぐ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多重伝送方式に用いる多重ノードと多
重伝送路を説明するブロック図、第2図は第1図の多重
ノードと多重伝送路を接続する接続回路の電気回路図で
ある。 1……多重ノード、2……入力回路、3……CPU、4…
…通信制御回路、5……出力回路、11……コンパレー
タ、12,13……スイッチング素子、14,15……定電流回
路、16,17……保護ダイオード、18,19……保護抵抗、2
0,21……バイアス抵抗、22,23……終端抵抗、MB……多
重伝送路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 照久 神奈川県平塚市東八幡5丁目1番9号 古河電気工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 檜物 雄作 神奈川県平塚市東八幡5丁目1番9号 古河電気工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 横田 成弘 神奈川県平塚市東八幡5丁目1番9号 古河電気工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多重伝送路を介して相互に接続された複数
    の多重ノードを備え、各多重ノードは前記多重伝送路の
    状態を監視しており、送信要求が発生した時には前記多
    重伝送路が未使用状態となるのを待って送信を行い、送
    信多重ノードが送信中もその送信データの受信を行って
    該送信多重ノードが前記多重伝送路を専有している状態
    にあることを確認する多重伝送方式において、前記送信
    多重ノードが、前記多重伝送路を専有する信号を送信中
    に、前記多重伝送路を専有している状態にあることを確
    認できなかった場合に送信を中止し前記送信多重ノード
    の以後の送信を禁止し、他の多重ノードの送信により前
    記多重伝送路が専有されている状態を検出した時又は解
    除信号が入力された時に前記送信多重ノードの送信の禁
    止を解除し送信を再開することを特徴とする多重伝送方
    式。
  2. 【請求項2】前記複数の多重ノードの内の特定の多重ノ
    ードは、所定の時間間隔で当該ノードの送信の禁止を自
    己解除することを特徴とする請求項1記載の多重伝送方
    式。
JP1120410A 1988-08-08 1989-05-16 多重伝送方式 Expired - Lifetime JP2862136B2 (ja)

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JP63-197603 1988-08-08

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JPH02153647A JPH02153647A (ja) 1990-06-13
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