JP2861214B2 - 光学活性なアルコール類およびその製造法 - Google Patents

光学活性なアルコール類およびその製造法

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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野および従来の技術〉 本発明は、光学活性なアルコール類およびその製造法
に関し、従来下記一般式(I)で示される光学活性なア
ルコール類は、知られていなかった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、有機電子材料特に液晶材料の中間体として
有用な光学活性なアルコール類およびその製造法を提供
するものである。
〈課題を解決するための手段〉 すなわち、本発明は、一般式(I) (式中、R1は炭素数2〜20のアルキル基もしくはアルコ
キシアルキル基を示し、Yは−COO−、−OCO−、または
−O−を示し、Arは を示し、Xは−COO−、−OCO−、−CH2O−または−OCH2
−を示し、lは0または1を示し、mは1または2を示
し、*印は不斉炭素原子を示す。) で示される光学活性なアルコール類およびその製造法に
関する。
かかる光学活性なアルコール類は、一般式(II) (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有す
る。) で示されるdl−エステル類に、該エステル類の鏡像体の
どちらか一方のみを優先的に加水分解する能力を有する
エステラーゼを用いて不斉加水分解することにより得ら
れる。
この反応の原料であるdl−エステル類(II)は、一般
式(III) (式中、R1,Y、Ar、X、lおよびmは前記と同じ意味を
有する。) で示されるdl−アルコール類を低級アルコールカルボン
酸類と反応させてアシル化することにより得られ、ま
た、d1−アルコール類(III)は一般式(IV) (式中、R1、Y、Ar、X、lおよびmは前記と同じ意味
を有する。) で示されるケトン類を、還元剤を用いてケトンを還元す
ることにより得ることができる。
更に、この反応の原料であるケトン類(IV)は、置換
基−X−の種類に応じて、たとえば以下に示されるよう
な反応により容易に製造することができる。
i)X:−COO−,−OCO−の場合 一般に広く用いられているエステル他反応により製造
される。
〔例〕
ii)X:−CH2O−,−OCH2の場合 一般に広く用いられているエーテル他反応により製造
される。
〔例〕
ケトン類(IV)からdl−アルコール類(III)を得る
ための還元反応は、ケトンを還元してアルコールとする
ことのできる還元剤を用いて行われる。
このときの還元剤として、原料ケトン類(IV)におけ
る置換基Xが−COO−または−OCO−である場合には水素
化ホウ素ナトリウム、リチウム−トリ−t−ブトキシア
ルミニウム水素化物、リチウム−トリ−Sec−ブチルホ
ウ素水素化物、ボランなどが、また置換基Xが−CH2O−
または−OCH2−の場合には水素化ホウ素ナトリウム、水
素化ホウ素リチウム、水素他ホウ素亜鉛、リチウムアル
ミニウム水素化物、アルミニウムイソプロポキシド、リ
チウム−トリ−t−ブトキシアルミニウム水素化物、リ
チウム−トリ−Sec−ブチルホウ素水素化物、ボラン、
アルカリ金属−アンモニア等が好ましく用いられる。
かかる還元剤は、原料ケトン類(IV)に対して少くと
も1当量倍以上必要であり、通常1〜10当量倍使用され
る。
還元反応は通常、溶媒中で行われ、その溶媒としては
たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルエー
テル、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、トルエン、ベンゼン、ク
ロロホルム、ジクロルメタン等のエーテル、ハロゲン化
炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール等の反応に不活
性な溶媒の単独または混合物が適宜選択して使用され
る。
反応温度は−60℃〜100℃の範囲で任意であるが、好
ましくは−20℃〜800℃の範囲である。
このようにして得られた皮応混合物から、分液、濃
縮、結晶化等の操作によりdl−アルコール類(III)を
収率よく得ることができるが、dl−エステル類(II)を
製造するためには必ずしもdl−アルコール類(III)を
単離する必要はなく、反応混合物のまま次工程へ進んで
もよい。
dl−アルコール類(III)からdl−エステル類(III)
を得る反応は、dl−アルコール類(III)を低級アルキ
ルカルボン酸類と反応させてアシル化することにより行
われる。
かかるアシル化において、アシル化剤である低級アル
キルカルボン酸類としては通常、低級アルキルカルボン
酸の酸無水物あるいは酸ハライドが使用され、たとえば
無水酢酸、無水プロピオン酸、酢酸クロリドもしくはブ
ロミド、プロピオン酸クロリドもしくはブロミド、ブヂ
リルクロリドもしくはブロミド、バレロイルクロリドも
しくはブロミドなどが挙げられる。
dl−アルコール類(III)と低級アルキルカルボン酸
類との反応は通常のエステル化の条件が適用され、溶媒
の存在または非存在下に触媒を用いて反応させることに
より行われる。
この反応において、溶媒を使用する場合、その溶媒と
してはたとえばテトラヒドロフラン、エチルエーテル、
アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、ベンゼン、
クロルベンゼン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド、ヘキ
サン等の脂肪族もしくは芳香族炭化水素、エーテル、ハ
ロゲン化炭化水素、非プロトン性極性溶媒等の反応に不
活性な溶媒の単独または混合物があげられる。その使用
量については特に制限なく使用することができる。
反応に用いる低級アルキルカルボン酸類は原料である
dl−アルコール類(III)に対して1当量以上必要であ
り、上限については特に制限されないが、好ましくは1
〜4当量である。
触媒としては、たとえばジメチルアミノピリジン、ト
リエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、
ピコリン、イミダゾール、炭酸ナトリウム、ナトリウム
メチラート、炭酸水素カリウム等の有機あるいは無機塩
基物質があげられる。その使用量は特に制限されない
が、通常dl−アルコール類(III)に対して1〜5当量
である。
溶媒として有機アミンを使用する場合は、該アミンが
触媒として作用することもある。
又、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等
の酸類を触媒として用いることもできる。
触媒の使用量は低級アルキルカルボン酸類の種類と使
用する触媒の組合わせ等によっても異なり、必ずしも特
定できないが、たとえば低級アルキルカルボン酸類とし
て酸ハライドを使用する場合には、当該酸ハライドに対
して1当量以上使用される。
反応温度は通常−40℃〜120℃であるが、好ましくは
−20℃〜100℃である。
反応時間は特に制限されず、原料のdl−アルコール類
(III)が消失した時点を反応の終点とすることができ
る。
反応終了後、通常の分離手段、たとえば抽出、分液、
濃縮、再結晶等の操作によりdl−エステル類(II)を収
率よく得ることができ、これは必要によりカラムクロマ
トグラフィーなどで精製することができるが、次工程へ
は反応混合物のままで使用することができる。
かかるdl−エステル類(II)から目的とする光学活性
なアルコール類(I)を得る反応は、dl−エステル類
(II)の鏡像体のどちらか一方のみを優先的に加水分解
する能力を有するエステラーゼを用い、該エステル類の
光学活性体の一方を加水分解することにより行われる。
尚、本発明におけるエステラーゼとはリパーゼを含む
広義のエステラーゼを意味する。
この反応で用いられるエステラーゼを生産する微生物
としては、dl−エステル類(II)を不斉加水分解する能
力を有するエステラーゼを生産する微生物であればよ
く、特に限定されるものではない。
このような微生物の具体例としては、たとえばエンテ
ロバクター属、アルスロバクター属、プレビバクテリウ
ム属、シュードモナス属、アルカリゲネス属、ミクロコ
ッカス属、クロモバクテリウム属、ミクロバクテリウム
属、コリネバクテリウム属、バシルス属、ラクトバシル
ス属、トリコデルマ属、キャンディダ属、サッカロミセ
ス属、ロドトルラ属、クリプトコッカス属、トルロプシ
ス属、ピヒア属、ペニシリウム属、アスペルギルス属、
リゾブス属、ムコール属、オーレオパシディウム属、ア
クチノムコール属、ノカルディア属、ストレプトミセス
属、ハンゼヌラ属、アクロモバクター属に属する微生物
が例示される。
上記微生物の培養は、通常、常法に従って行われ、液
体培養を行なうことにより培養液を得ることができる。
たとえば、滅菌した液体培地〔かび類・酵母類用には
麦芽エキス・酵母エキス培地(水1にペプトン5g、グ
ルコース10g、麦芽エキス3g、酵母エキス3gを溶解し、p
H6.5とする)、細菌用には加糖ブイヨン培地(水1に
グルコース10g、ペプトン5g、肉エキス5g、NaCl 3gを溶
解し、pH7.2とする)〕に微生物を接種し、通常20〜40
℃で1〜3日間往復振盪培養をすることにより行なわ
れ、また必要に応じて固体培養を行なってもよい。
また、これらの微生物超源のエステラーゼのなかには
市販されているものがあり、容易に入手することができ
る。市販エステラーゼの具体例としては、たとえば以下
のものが挙げられる。
シュードモナス属のリパーゼ〔リパーゼP(天野製薬
製)〕、アスペルギルス属のリパーゼ〔リパーぜAP(天
野製薬製)〕、ムコール属のリパーゼ〔リパーゼM−AP
(天野製薬製)〕、キャンディダ・シリンドラッセのリ
パーゼ〔リパーゼMY(名糖産業製)〕、アルカリゲネス
属のリパーゼ〔リパーゼPL(名糖産業製)〕、アクロモ
バクター属のリパーゼ〔リパーゼAL(名糖産業製)〕、
アルスロバクター属のリパーゼ〔リパーゼ合同BSL(合
同酒精製)〕、クロモバクテリウム属のリパーゼ(東洋
醸造製)、リゾプス・デレマーのリパーゼ〔タリパーゼ
(田辺製薬製)〕、リゾプス属のリパーゼ〔リパーゼ
〔リパーゼサイケン(大阪細菌研究所)〕。
また、動物・植物エステラーゼを用いることもでき、
これらの具体的なエステラーゼとしては、以下のものを
挙げることができる。
ステアプシン、パンクレアチン、ブタ肝蔵エステラー
ゼ、Wheat Germエステラーゼ。
この反応で用いられるエステラーゼとしては動物、植
物、微生物から得られた酵素が用いられ、その使用形態
としては、精製酵素、粗酵素、酵素含有物、微生物培養
液、培養物、菌体、培養液及びそれらを処理した物など
種々の形態で必要に応じて用いることができ、酵素と微
生物を組合わせて用いることもできる。あるいはまた、
樹脂等に固定化した固定化酵素、固定化菌体として用い
ることもできる。
不斉加水分解反応は、原料dl−エステル類(II)と上
記酵素もしくは微生物の混合物を、通常緩衝液中で激し
く攪拌することによって行われる。
緩衝液としては、通常用いられるリン酸ナトリウム、
リン酸カリウムのごとき無機酸塩の緩衝液、酢酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウムの如き有機酸塩の緩衝液等が
用いられ、そのpHは、好アルカリ性菌の培養液やアルカ
リ性エステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性でない微
生物の培養液や耐アルカリ性を有しないエステラーゼで
はpH5〜8が好ましい。濃度は通常0.05〜2M、好ましく
は0.05〜0.5Mの範囲である。
反応温度は通常10〜60℃であり、反応時間は一般的に
は10〜70時間であるが、これに限定されることはない。
なお、この不斉水解反応でリパーゼとしてシュードモ
ナス属あるいはアルスロバクター属に属するリパーゼを
用いる場合には比較的高い光学純度で光学活性なシクロ
ペンテノン類を得ることができる。
また、この加水分解の際、緩衝液に加えてトルエン、
クロロホルム、メチルイソブチルケトン、ジクロルメタ
ン等の反応に不活性な有機溶媒を使用することもでき、
これらを使用することによって不斉水解を有利に行うこ
とができる。
かかる不斉加水分解反応により、原料dl−エステル類
(II)の孔学活性体のいずれか一方のみが優先的に加水
分解されて、一般式(I)で示される光学活性アルコー
ル類が生成し、一方、原料dl−エステル類(II)のうち
の他方の光学活性体である光学活性なエステル類は加水
分解残としてそのまま残存することになる。
このような加水分解反応終了後、加水分解反応液をた
とえばメチルイソブチルケトン、酢酸エチル、エチルエ
ーテル等の溶媒により抽出処理し、有機層から溶媒を留
去したのち濃縮残渣をカラムクロマトグラフィーで処理
する等の方法により加水分解生成物である光学活生なア
ルコール類(I)と加水分解残である光学活性なエステ
ル類〔原料エステル類(II)中の光学活性体のうち加水
分解されなかったもの〕を分離することができる。
ここで得られた光学活性なエステル類は必要に応じて
更に加水分解し、先に得た光学活性なアルコール類
(I)とは対掌体の光学活性なアルコール類(I)とす
ることができる。
このようにして得られる光学活性なアルコール類とし
ては、具体的には下記のような骨格を有する化合物があ
げられる。
(式中、R1およびXは、前記と同じ意味を有する。) 〈発明の効果〉 かくして、本発明の方法によれば一般式(I)で示さ
れる新規な光学活性なアルコール類を優れた光学純度、
好収率で製造することができ、かかる光学活性なアルコ
ール類(I)は有機電子材料等の中間体として、とりわ
け下記のごとき液晶材料の中間体として有用である。
(式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有
し、R2はアルキルやアルコキシアルキル基等を示し、s
は0または1を示す。) 〈実施例〉 以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1〜12 撹拝装置、温度計を装着した四ツ口フラスコに2−
(4−ヒドロキシフェニル)−5−デシルオキシピリミ
ジンの4−アセチル安息香酸エステル47.5g(0.1モ
ル)、エタノール100mlおよびクロロホルム100mlを仕込
み、20〜30℃にて水素化ホウ素ナトリウム1.9g(0.05モ
ル)を10分間を要して加えた。
同温度にて3時間保温後、氷水中にあけ、クロロホル
ム200mlにて2回抽出した。
有機層を水洗後、減圧下に濃縮して2−(4−ヒドロ
キシフェニル)−5−デシルオキシピリミジンの4−
(1−ヒドロキシエチル)安息香酸エステル47.5g(収
率99.7%)を得た。次に、ここで得られた上記4−(1
−ヒドロキシエチル)安息香酸エステル23.8g(0.05モ
ル)をピリジン100mlとクロロホルム200mlの混合溶媒に
溶かし、これに酢酸クロリド5.5g(0.07モル)を10〜15
0℃にて1時間を要して加える。その後40〜50℃にて2
時間保温した。
反応終了後、10℃以下で水200mlを加え、有機層を分
液する。有機層を3N塩酸、水、7%炭酸水素ナトリウ
ム、水にて順次洗浄したのち減圧下に濃縮して2−(4
−ヒドロキシフェニル)−5−デシルオキシピリミジン
の4−(1−アセトキシエチル)安息香酸エステル25.7
g(収率99%)を得た。
この4−(1−アセトキシエチル安息香酸エステル1
0.4g(0.02モル)を、0.3Mリン酸バッファー(pH7)300
ml、クロロホルム20mlおよびアマノリパーゼ「P」1.8g
と共に35〜40℃にて24時間激しく撹拌した。
反応終了後、反応混合物をクロロホルム300mlにて抽
出した。
有機層を減圧下に濃縮し、残渣をクロロホルム:酢酸
エチル=20:1混合液を展開溶媒としてカラムクロマトグ
ラフィー精製して(+)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−5−デシルオキシピリミジンの4−(1−ヒドロ
キシエチル)安息香酸エステル4.6g{▲〔α〕20 D▼+1
8.9°(c=1,クロロホルム)}および末反応の(−)
−2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−デシルオキシ
ピリミジンの4−(1−アセトキシエチル)安息香酸エ
ステル5.3g{▲〔α〕25 D▼−59℃(c=1,クロロホル
ム)}を得た。
実施例2〜12 出発原料として表−1に示すケトン類(IV)を用いる
以外は実施例1の方法に準じて反応、後処理を行い、表
−1に示す結果を得た。
参考例 実施例1で得た光学活性なアルコール1.0gを1−ヨー
ドヘキサン20mlに溶かし、酸化銀7.0gを加えて、しゃ光
下、30℃で4日間撹拌した。
反応終了後、酸化銀を別、トルエン洗浄したのち、
液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマト(溶離液:トルエン−酢酸エチル)にて分離、
精製し(+)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−5−
デシルオキシピリミジンの4−(1−ヘキシルオキシエ
チル)安息香酸エステル0.45g得た。
これは下記のような相転移を示す強誘電性液晶化合物
であることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南井 正好 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 239/26 C07D 239/28 C07D 239/34 C07D 239/52 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は炭素数2〜20のアルキル基もしくはアルコ
    キシアルキル基を示し、Yは−COO−、−OCO−または−
    O−を示し、Arは を示し、Xは−COO−、−OCO−、−CH2O−または−OCH2
    −を示し、lは、0または1を示し、mは1または2を
    示し、*印は不斉炭素原子を示す。) で示される光学活性なアルコール類。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1は炭素数2〜20のアルキル基もしくはアルコ
    キシアルキル基を示し、Yは−COO−、−OCO−または−
    O−を示し、Arは を示し、Xは−COO−、−OCO−、−CH2O−または−OCH2
    −を示し、R′は低級アルキル基を示し、lは0または
    1を示し、mは1または2を示し、*印は不斉炭素原子
    を示す。) で示されるdl−エステル類に、該エステル類の鏡像体の
    どちらか一方のみを優先的に加水分解する能力を有する
    エステラーゼを用いて不斉加水分解することを特徴とす
    る一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有
    し、*印は不斉炭素を示す。) で示される光学活性なアルコール類の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、R1は炭素数2〜20のアルキル基もしくはアルコ
    キシアルキル基を示し、Yは−COO−、−OCO−または−
    O−を示し、Arは を示し、Xは−COO−、−OCO−、−CH2O−または−OCH2
    −を示し、lは0または1を示し、mは1または2を示
    す。) で示されるdl−アルコール類を低級アルキルカルボン酸
    類と反応させて一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有
    し、R′は低級アルキル基を示す。) で示されるdl−エステル類を得、次いで該エステル類の
    鏡像体のどちらか一方のみを優先的に加水分解する能力
    を有するエステラーゼを用いて不斉加水分解することを
    特徴とする一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有
    し、*印は不斉炭素を示す。) で示される光学活性なアルコール類の製造法。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、R1は炭素数2〜20のアルキル基もしくはアルコ
    キシアルキル基を示し、Yは−COO−,−OCO−または−
    O−を示し、Arは を示し、Xは−COO−、−OCO−、−CH2O−または−OCH2
    −を示し、lは0または1を示し、mは1または2を示
    す。) で示されるケトン類を、還元剤を用いてケトンを還元し
    て一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有す
    る。) で示されるdl−アルコール類を得、これを低級アルキル
    カルボン酸類と反応させて一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意昧を有
    し、R′は低級アルキル基を示す。) で示されるdl−エステル類を得、次いで該エステル類の
    鏡像体のどちらか一方のみを優先的に加水分解する能力
    を有するエステラーゼを用いて不斉加水分解することを
    特徴とする一般式 (式中、R1,Y,Ar,X,lおよびmは前記と同じ意味を有
    し、*印は不斉炭素を示す。) で示される光学活性なアルコール類の製造法。
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