JP2615768B2 - 光学活性なカルボン酸誘導体及びその製法 - Google Patents
光学活性なカルボン酸誘導体及びその製法Info
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- JP2615768B2 JP2615768B2 JP5047188A JP5047188A JP2615768B2 JP 2615768 B2 JP2615768 B2 JP 2615768B2 JP 5047188 A JP5047188 A JP 5047188A JP 5047188 A JP5047188 A JP 5047188A JP 2615768 B2 JP2615768 B2 JP 2615768B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は一般式(I) (式中、lは1または2であり、※印は不斉炭素である
ことを示す) で示される光学活性なカルボン酸誘導体とその製法に関
する。
ことを示す) で示される光学活性なカルボン酸誘導体とその製法に関
する。
<従来の技術> 上記一般式(I)で示される光学活性なカルボン酸誘
導体は、本発明者らによってはじめて見い出された化合
物であり、その製法のみならず、化合物としての有用性
についても全く知らされていない。
導体は、本発明者らによってはじめて見い出された化合
物であり、その製法のみならず、化合物としての有用性
についても全く知らされていない。
<発明が解決すべき課題> 前記一般式(I)で示される化合物は、農薬、医薬及
び動物薬の中間体として有用でありばかりでなく、特
に、強誘電性液晶化合物の中間体として、きわめて有用
である。たとえば、該カルボン酸誘導体は、代表的には
以下に示すような液晶化合物へと導くことができ、該化
合物は強誘電性液晶として非常に優れている。
び動物薬の中間体として有用でありばかりでなく、特
に、強誘電性液晶化合物の中間体として、きわめて有用
である。たとえば、該カルボン酸誘導体は、代表的には
以下に示すような液晶化合物へと導くことができ、該化
合物は強誘電性液晶として非常に優れている。
(式中、R1及びR2はアルキル基またはアシル基などを、
Arは芳香族基または環状飽和基などを示す。l及び※印
は前記と同じ意味である。) <課題を解決するための手段> 本発明は、このような新規にしてかつ有用な前記一般
式(I)で示される光学活性なカルボン酸誘導体を提供
するものである。
Arは芳香族基または環状飽和基などを示す。l及び※印
は前記と同じ意味である。) <課題を解決するための手段> 本発明は、このような新規にしてかつ有用な前記一般
式(I)で示される光学活性なカルボン酸誘導体を提供
するものである。
かかる光学活性なカルボン酸誘導体(I)は、一般式
(II) (式中、Rは水素原子またはR″CO基を示し、ここで
R″は低級アルキル基である。R′は低級アルキル基を
示す。l及び※印は前記と同じである。) で示される光学活性なエステル類を加水分解することに
より製造することができる。該加水分解反応は、酸性も
しくは、アルカリ性条件下でおこなわれる。
(II) (式中、Rは水素原子またはR″CO基を示し、ここで
R″は低級アルキル基である。R′は低級アルキル基を
示す。l及び※印は前記と同じである。) で示される光学活性なエステル類を加水分解することに
より製造することができる。該加水分解反応は、酸性も
しくは、アルカリ性条件下でおこなわれる。
酸性条件下で加水分解する場合、使用する酸として
は、硫酸、塩酸、リン酸などの鉱酸、酢酸、プロピオン
酸などの有機酸などが用いられる。使用する量は、基質
である光学活性なエステル類(II)に対して触媒量以上
あればよく上限はないが、必要以上の使用は副反応がお
こるため好ましくない。
は、硫酸、塩酸、リン酸などの鉱酸、酢酸、プロピオン
酸などの有機酸などが用いられる。使用する量は、基質
である光学活性なエステル類(II)に対して触媒量以上
あればよく上限はないが、必要以上の使用は副反応がお
こるため好ましくない。
一般には、該酸性条件下の加水分解反応は、水と溶媒
の共存下に行われる。溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベン
ゼン、トルエン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、ク
ロロホルム、クロルベンゼン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどのアルコール系、エーテル
系、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系及び非プロトン
性極性溶媒が使用できる。該反応は水の存在下に行われ
るため、反応に使用する溶媒は、水との混和性のよい溶
媒がより好ましい。
の共存下に行われる。溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベン
ゼン、トルエン、ジクロルメタン、ジクロルエタン、ク
ロロホルム、クロルベンゼン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどのアルコール系、エーテル
系、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系及び非プロトン
性極性溶媒が使用できる。該反応は水の存在下に行われ
るため、反応に使用する溶媒は、水との混和性のよい溶
媒がより好ましい。
反応温度は通常0〜150℃であり、より好ましくは20
〜100℃である。
〜100℃である。
反応時間については特に制限されない。アルカリ性条
件下で加水分解する場合、使用するアルカリ性物質とし
ては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属酸化物、
その他水酸化金属、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどの炭酸塩、トリエチルアミン、ピ
リジン、N,N′−ジメチルアニリンなどのアミン類など
が用いられる。
件下で加水分解する場合、使用するアルカリ性物質とし
ては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属酸化物、
その他水酸化金属、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどの炭酸塩、トリエチルアミン、ピ
リジン、N,N′−ジメチルアニリンなどのアミン類など
が用いられる。
使用する量は、基質である光学活性なエステル類(I
I)に対して化学量論量以上あればよく、特に上限はな
い。
I)に対して化学量論量以上あればよく、特に上限はな
い。
一般には、該加水分解反応は、水と溶媒の共存下に行
うことが好ましく、溶媒としては、前記溶媒があげられ
るが、水との混和性のよい溶媒がより好ましい。
うことが好ましく、溶媒としては、前記溶媒があげられ
るが、水との混和性のよい溶媒がより好ましい。
反応温度及び反応時間については、酸性条件下で加水
分解反応を行う場合と同様である。
分解反応を行う場合と同様である。
このようにして、アルカリ性条件下で加水分解して得
られた反応混合物から、必要に応じて酸を添加して(す
なわち酸性化して)一般式(I)で示される化合物を遊
離させることができる。
られた反応混合物から、必要に応じて酸を添加して(す
なわち酸性化して)一般式(I)で示される化合物を遊
離させることができる。
加水分解反応を酸性またはアルカリ性いずれの条件下
で行っても、酸性化により遊離した一般式(I)で示さ
れる化合物は取するか、または、たとえば、トルエ
ン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、メチルイソブチル
ケトン等の溶媒により抽出し、有機層から溶媒を留去し
たのち、必要に応じて、濃縮残渣を、再結晶またはカラ
ムクロマトグラフィーで処理する等の方法により精製す
ることができる。
で行っても、酸性化により遊離した一般式(I)で示さ
れる化合物は取するか、または、たとえば、トルエ
ン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、メチルイソブチル
ケトン等の溶媒により抽出し、有機層から溶媒を留去し
たのち、必要に応じて、濃縮残渣を、再結晶またはカラ
ムクロマトグラフィーで処理する等の方法により精製す
ることができる。
次に、光学活性なエステル類(II)は、一般式(II
I) (式中、R′及びlは前記と同じであり、R″は低級ア
ルキル基を示す。) で示されるエステル類を、該エステル類の光学活性体の
うちのいずれか一方を加水分解する能力を有するエステ
ラーゼを用いて、該エステル類の光学活性体の一方を加
水分解する(不斉加水分解)ことにより製造することが
できる。
I) (式中、R′及びlは前記と同じであり、R″は低級ア
ルキル基を示す。) で示されるエステル類を、該エステル類の光学活性体の
うちのいずれか一方を加水分解する能力を有するエステ
ラーゼを用いて、該エステル類の光学活性体の一方を加
水分解する(不斉加水分解)ことにより製造することが
できる。
この反応で用いられるエステラーゼを生産する微生物
としては、エステル類(III)を不斉加水分解する能力
を有するエステラーゼを生産する微生物であればよく、
特に限定されるものではない。
としては、エステル類(III)を不斉加水分解する能力
を有するエステラーゼを生産する微生物であればよく、
特に限定されるものではない。
尚、本発明におけるエステラーゼとはリパーゼを含む
広義のエステラーゼを意味する。
広義のエステラーゼを意味する。
このような微生物の具体例としては、たとえば、エン
テロパクター属、アルスロバクター属、プレビパクテリ
ウム属、シュードモナス属、アルカリゲネス属、ミクロ
コッカス属、クロモバクテリウム属、ミクロバクテリウ
ム属、コリネバクテリウム属、バシルス属、ラクトバシ
ルス属、トリコデルマ属、キャンディダ属、サッカロミ
セス属、ロドトルラ属、クリプトコッカス属、トルロプ
シス属、ピヒア属、ペニシリウム属、アスペルギルス
属、リゾプス属、ムコール属、オーレオバシディウム
属、アクチノムコール属、ノカルディア属、ストレプト
ミセス属、ハンゼヌラ属、アクロモバクター属に属する
微生物が例示される。
テロパクター属、アルスロバクター属、プレビパクテリ
ウム属、シュードモナス属、アルカリゲネス属、ミクロ
コッカス属、クロモバクテリウム属、ミクロバクテリウ
ム属、コリネバクテリウム属、バシルス属、ラクトバシ
ルス属、トリコデルマ属、キャンディダ属、サッカロミ
セス属、ロドトルラ属、クリプトコッカス属、トルロプ
シス属、ピヒア属、ペニシリウム属、アスペルギルス
属、リゾプス属、ムコール属、オーレオバシディウム
属、アクチノムコール属、ノカルディア属、ストレプト
ミセス属、ハンゼヌラ属、アクロモバクター属に属する
微生物が例示される。
上記微生物の培養は、通常、常法に従って行われ、た
とえば液体培養を行なうことにより培養液を得ることが
できる。
とえば液体培養を行なうことにより培養液を得ることが
できる。
たとえば、滅菌した液体培地〔かび類、酵母類用には
麦芽エキス・酵母エキス培地(水1にペプトン5g、グ
ルコース10g、麦芽エキス8g、酵母エキス8gを溶解し、p
H6.5とする)、細菌用には加糖ブイヨン培地(水1に
グルコース10g、ペプトン5g、肉エキス5g及びNaCl8gを
溶解し、pH7.2とする)〔に微生物を接種し、通常20〜4
0℃で1〜3日間往復振盪培養をすることにより行なわ
れ、また必要に応じて固体培養を行なってもよい。
麦芽エキス・酵母エキス培地(水1にペプトン5g、グ
ルコース10g、麦芽エキス8g、酵母エキス8gを溶解し、p
H6.5とする)、細菌用には加糖ブイヨン培地(水1に
グルコース10g、ペプトン5g、肉エキス5g及びNaCl8gを
溶解し、pH7.2とする)〔に微生物を接種し、通常20〜4
0℃で1〜3日間往復振盪培養をすることにより行なわ
れ、また必要に応じて固体培養を行なってもよい。
また、これらの微生物起源のエラステラーゼのなかに
は市販されているものがあり、容易に入手することがで
きる。市販エラテラーゼの具体例としては、たとえば以
下のものが挙げられる。
は市販されているものがあり、容易に入手することがで
きる。市販エラテラーゼの具体例としては、たとえば以
下のものが挙げられる。
シュードモナス属のリパーゼ〔リパーゼP(天野製薬
製)〕、アスペルギルス属のリパーゼ〔リパーゼAP(天
野製薬製)〕、ムコール属のリパーゼ〔リパーゼM−AP
(天野製薬製)〕、キャンディダ・シリンドラッセのリ
パーゼ〔リパーゼMY(名糖産業製)〕、アルカリゲネス
属のリパーゼ〔リバーゼPL(名糖産業製)〕、アクロモ
バクター属のリパーゼ〔リパーゼAL(名糖産業製)〕、
アルスロバクター属のリパーゼ(新日本化学社製)、ク
ロモバクテリウム属のリパーゼ(東洋醸造製)、シゾフ
ス・デレマーのリパーゼ〔タリパーゼ(田辺製薬製)〕
及びリゾプス属のリパーゼ〔リパーゼサイケン(大阪細
菌研究所)〕。
製)〕、アスペルギルス属のリパーゼ〔リパーゼAP(天
野製薬製)〕、ムコール属のリパーゼ〔リパーゼM−AP
(天野製薬製)〕、キャンディダ・シリンドラッセのリ
パーゼ〔リパーゼMY(名糖産業製)〕、アルカリゲネス
属のリパーゼ〔リバーゼPL(名糖産業製)〕、アクロモ
バクター属のリパーゼ〔リパーゼAL(名糖産業製)〕、
アルスロバクター属のリパーゼ(新日本化学社製)、ク
ロモバクテリウム属のリパーゼ(東洋醸造製)、シゾフ
ス・デレマーのリパーゼ〔タリパーゼ(田辺製薬製)〕
及びリゾプス属のリパーゼ〔リパーゼサイケン(大阪細
菌研究所)〕。
また、動物・植物エステラーゼを用いることもでき、
これらの具体的なエステラーゼとしては、以下のものを
挙げることができる。
これらの具体的なエステラーゼとしては、以下のものを
挙げることができる。
スチアプシン、パンクレアチン、ブタ肝蔵エステラー
ゼ、Wheat Germエステラーゼ。
ゼ、Wheat Germエステラーゼ。
この反応で用いられるエステラーゼとしては動物、植
物、微生物から得られた酵素が用いられ、その使用形態
としては、精製酵素、粗酵素、酵素含有物、微生物培養
液、培養物、菌体、培養ロ液及びそれらを処理した物な
ど種々の形態で必要に応じて用いることができ、酵素と
微生物を組合わせて用いることもできる。あるいはま
た、樹脂等に固定化した固定化酵素、固定化菌体として
用いることもできる。
物、微生物から得られた酵素が用いられ、その使用形態
としては、精製酵素、粗酵素、酵素含有物、微生物培養
液、培養物、菌体、培養ロ液及びそれらを処理した物な
ど種々の形態で必要に応じて用いることができ、酵素と
微生物を組合わせて用いることもできる。あるいはま
た、樹脂等に固定化した固定化酵素、固定化菌体として
用いることもできる。
不斉加水分解反応は、原料エステル類(III)と上記
酵素もしくは微生物の混合物を、通常緩衝液中で激しく
撹拌することによって行われる。
酵素もしくは微生物の混合物を、通常緩衝液中で激しく
撹拌することによって行われる。
緩衝液としては、通常用いられるリン酸ナトリウム、
リン酸カリウムのごとき無機酸塩の緩衝液、酢酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウムの如き有機酸塩の緩衝液等が
用いられ、そのpHは、好アルカリ性菌の培養液やアルカ
リ性エステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性でない微
生物の培養液や耐アルカリ性を有しないエステラーゼで
はpH5〜8が好ましい。濃度は通常0.05〜2M、好ましく
は0.05〜0.5Mの範囲である。
リン酸カリウムのごとき無機酸塩の緩衝液、酢酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウムの如き有機酸塩の緩衝液等が
用いられ、そのpHは、好アルカリ性菌の培養液やアルカ
リ性エステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性でない微
生物の培養液や耐アルカリ性を有しないエステラーゼで
はpH5〜8が好ましい。濃度は通常0.05〜2M、好ましく
は0.05〜0.5Mの範囲である。
反応温度は通常10〜60℃であり、反応時間は一般的に
は10〜70時間であるが、これに限定されることはない。
は10〜70時間であるが、これに限定されることはない。
このような加水分解反応終了後、加水分解反応液をた
とえばメチルイソブチルケトン、酢酸エチル、エチルエ
ーテル等の溶媒により抽出処理し、有機層から溶媒を留
去したのち濃縮残渣のカラムクロマトグラフィーで処理
する等の方法により加水分解生成物である光学活性なエ
ステル類(R=H)と加水分解残である光学活性なエス
テル類(R=COR″)〔原料エステル類(III)中の光学
活性体のうち加水分解されなかったもの〕を分離するこ
とができる。
とえばメチルイソブチルケトン、酢酸エチル、エチルエ
ーテル等の溶媒により抽出処理し、有機層から溶媒を留
去したのち濃縮残渣のカラムクロマトグラフィーで処理
する等の方法により加水分解生成物である光学活性なエ
ステル類(R=H)と加水分解残である光学活性なエス
テル類(R=COR″)〔原料エステル類(III)中の光学
活性体のうち加水分解されなかったもの〕を分離するこ
とができる。
なお、この不斉加水分解反応でリパーゼとしてシュー
ドモナス属あるいはアルスロバクター属に属するリパー
ゼを用いる場合には比較的高い光学純度で光学活性なエ
ステル類(II)を得ることができる。
ドモナス属あるいはアルスロバクター属に属するリパー
ゼを用いる場合には比較的高い光学純度で光学活性なエ
ステル類(II)を得ることができる。
また、この加水分解の際、緩衝液に加えてトルエン、
クロロホルム、メチルイソブチルケトン、ジクロルメタ
ン等の反応に不活性な有機溶媒を使用することもでき、
これらを使用することによって不斉加水分解反応を有利
に行うことができる。
クロロホルム、メチルイソブチルケトン、ジクロルメタ
ン等の反応に不活性な有機溶媒を使用することもでき、
これらを使用することによって不斉加水分解反応を有利
に行うことができる。
尚、この反応で原料となる一般式(III)で示される
エステル類は、たとえば、アルコール類(IV) (式中、R′及びlは前記と同じである。)と低級アル
キルカルボン酸類を常法に従ってアシル化することによ
り容易に製造することができる。
エステル類は、たとえば、アルコール類(IV) (式中、R′及びlは前記と同じである。)と低級アル
キルカルボン酸類を常法に従ってアシル化することによ
り容易に製造することができる。
<発明の効果> かくして、本発明により、光学活性なカルボン酸誘導
体(I)が効率良く得られ、これは、農薬、医薬等の中
間体として、とりわけ液晶化合物の中間体としてきわめ
て有用である。
体(I)が効率良く得られ、これは、農薬、医薬等の中
間体として、とりわけ液晶化合物の中間体としてきわめ
て有用である。
<実施例> 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は実
施例のみに限定されるものではない。
施例のみに限定されるものではない。
実施例1 1の4ツ口フラスコに0.8M濃度リン酸バッファー
(pH7.0)500mlを仕込み、これにdl−4−(1−アセト
キシエチル)安息香酸メチル22.2g、リパーゼ(アマノ
P)4.0g、クロロホルム4mgを加え、窒素気流下、38±
2℃で24時間激しく撹拌する。反応終了後、反応混合物
を酢酸エチル300mlで2回抽出処理する。得られた有機
層を濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離溶媒はトルエン−酢酸エチル)で精製処理
することにより、(+)−4−(1−ヒドロキシエチ
ル)安息香酸メチル8.5g〔収率47%、▲〔α〕20 D▼=
+46゜(c=1,CHCl3)〕と不斉加水分解残である
(−)−4−(1−アセトキシエチル)安息香酸メチル
10.5g〔収率47%、▲〔α〕20 D▼=−96゜(c=1,CHCl
3)〕を得た。ここで得た(+)−4−(1−ヒドロキ
シエチル)安息香酸メチル2.0gをテトラヒドロフラン20
mlに溶解し、20%水酸化ナトリウム10mlを加えて、室温
で5時間激しく撹拌する。反応終了後、4N塩酸でpH3と
した後、エーテル100mlで抽出、飽和食塩水で洗浄し、
有機層を減圧下に濃縮し、濃縮残渣として(+)−4−
(1−ヒドロキシエチル)安息香酸1.68g〔収率91%、
▲〔α〕20 D▼=+89.0゜(c=1、メタノール)〕を
得た。
(pH7.0)500mlを仕込み、これにdl−4−(1−アセト
キシエチル)安息香酸メチル22.2g、リパーゼ(アマノ
P)4.0g、クロロホルム4mgを加え、窒素気流下、38±
2℃で24時間激しく撹拌する。反応終了後、反応混合物
を酢酸エチル300mlで2回抽出処理する。得られた有機
層を濃縮し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離溶媒はトルエン−酢酸エチル)で精製処理
することにより、(+)−4−(1−ヒドロキシエチ
ル)安息香酸メチル8.5g〔収率47%、▲〔α〕20 D▼=
+46゜(c=1,CHCl3)〕と不斉加水分解残である
(−)−4−(1−アセトキシエチル)安息香酸メチル
10.5g〔収率47%、▲〔α〕20 D▼=−96゜(c=1,CHCl
3)〕を得た。ここで得た(+)−4−(1−ヒドロキ
シエチル)安息香酸メチル2.0gをテトラヒドロフラン20
mlに溶解し、20%水酸化ナトリウム10mlを加えて、室温
で5時間激しく撹拌する。反応終了後、4N塩酸でpH3と
した後、エーテル100mlで抽出、飽和食塩水で洗浄し、
有機層を減圧下に濃縮し、濃縮残渣として(+)−4−
(1−ヒドロキシエチル)安息香酸1.68g〔収率91%、
▲〔α〕20 D▼=+89.0゜(c=1、メタノール)〕を
得た。
NMR(60MHz、CDCl3) δ(ppm) 2.0(OH、bs) 1.6(CH3 CH、d) 5.9(CH3CH、q) 7.4〜8.1(Ar−H、dd) 10.7(COOH、bs) また、不斉加水分解残である(−)−4−(1−アセ
トキシエチル)安息香酸メチル2.0gを(+)−4−(−
ヒドロキシエチル)安息香酸メチルと同様に加水分解反
応及び後処理を行って、(−)−4−(1−ヒドロキシ
エチル)安息香酸1.38g〔収率92%、▲〔α〕20 D▼=−
35.6゜(℃=1、メタノール)〕を得た。
トキシエチル)安息香酸メチル2.0gを(+)−4−(−
ヒドロキシエチル)安息香酸メチルと同様に加水分解反
応及び後処理を行って、(−)−4−(1−ヒドロキシ
エチル)安息香酸1.38g〔収率92%、▲〔α〕20 D▼=−
35.6゜(℃=1、メタノール)〕を得た。
実施例2 実施例1で得た(+)−4−(1−ヒドロキシエチ
ル)安息香酸メチル2.0gをメタノール20mlにとかし、こ
れに水10mlと濃塩酸数滴を加え、20〜80℃で24時間撹拌
する。反応終了後、反応液に水50mlとエーテル100mlを
加えて抽出処理し、有機層を水洗したのち、減圧下に濃
縮し、得られた濃縮残渣をトルエンから再結晶して、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)安息香酸0.81g
(収率54%)を得た。
ル)安息香酸メチル2.0gをメタノール20mlにとかし、こ
れに水10mlと濃塩酸数滴を加え、20〜80℃で24時間撹拌
する。反応終了後、反応液に水50mlとエーテル100mlを
加えて抽出処理し、有機層を水洗したのち、減圧下に濃
縮し、得られた濃縮残渣をトルエンから再結晶して、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)安息香酸0.81g
(収率54%)を得た。
実施例3 dl−4−(1−アセトキシエチル)安息香酸メチルに
かえて、dl−4−(アセトキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸エチル15.6gを用いる以外は実施例1に
準じて不斉加水分解反応、後処理及び精製処理を行い、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸エチル6.4g〔▲〔α〕22 D▼=+36゜
(c=1、CHCl3)、融点75℃〕と(−)−4−(1−
アセトキシエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチ
ル7.4g〔▲〔α〕25 D▼=−87゜(c=1、CHCl3)、融
点46−47℃〕を得た。このうち、(+)−4−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチル
2.0gを20%水酸化カリウム水溶液20mlとメタノール20ml
の混合液に加えて、室温で6時間撹拌したのち、水50ml
を加え、8N塩酸でpH8としたのち、生じた沈澱を取、
水洗して、(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−
4′−ビフェニルカルボン酸1.68g(収率94%)を白色
固体として得た。
かえて、dl−4−(アセトキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸エチル15.6gを用いる以外は実施例1に
準じて不斉加水分解反応、後処理及び精製処理を行い、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸エチル6.4g〔▲〔α〕22 D▼=+36゜
(c=1、CHCl3)、融点75℃〕と(−)−4−(1−
アセトキシエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチ
ル7.4g〔▲〔α〕25 D▼=−87゜(c=1、CHCl3)、融
点46−47℃〕を得た。このうち、(+)−4−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチル
2.0gを20%水酸化カリウム水溶液20mlとメタノール20ml
の混合液に加えて、室温で6時間撹拌したのち、水50ml
を加え、8N塩酸でpH8としたのち、生じた沈澱を取、
水洗して、(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−
4′−ビフェニルカルボン酸1.68g(収率94%)を白色
固体として得た。
▲〔α〕25 D▼=+44゜(c=0.4、ジメチルホルムアミ
ド) 融点222〜223℃(dec.) NMR(60MHz、重ジメチルスルホキシド) 実施例4 実施例3で得られた(−)−4−(1−アセトキシエ
チル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチル2.0gを実施
例3と同様に加水分解反応及び後処理をおこない、
(−)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸を1.48g(収率95%)得た。
ド) 融点222〜223℃(dec.) NMR(60MHz、重ジメチルスルホキシド) 実施例4 実施例3で得られた(−)−4−(1−アセトキシエ
チル)−4′−ビフェニルカルボン酸エチル2.0gを実施
例3と同様に加水分解反応及び後処理をおこない、
(−)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸を1.48g(収率95%)得た。
▲〔α〕25 D▼=−38゜(c=1、ジメチルホルムアミ
ド) 実施例5 dl−4−(1−アセトキシエチル)安息香酸メチルに
かえてdl−4−(プロパノイルオキシエチル)−4′−
ビフェニルカルボン酸ペンチルを、リパーゼ(アマノ
P)にかえてリパーゼ(アルスロバクター属)を用いる
以外は実施例1に準じて不斉加水分解反応、後処理及び
精製処理をおこない、(+)−4−(1−ヒドロキシエ
チル)−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチル▲〔α〕
25 D▼=+28゜(c=1、クロロホルム)、融点60−61
℃〕と(−)−4−(1−プロパノイルオキシエチル)
−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチル〔▲〔α〕25 D
▼=−76゜、(c=1、クロロホルム)、▲η20 D▼1.5
514〕を得た。このうち、(+)−4−(1−ヒドロキ
シエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチルを、
実施例4と同様に加水分解反応及び後処理をおこない、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸を得た。
ド) 実施例5 dl−4−(1−アセトキシエチル)安息香酸メチルに
かえてdl−4−(プロパノイルオキシエチル)−4′−
ビフェニルカルボン酸ペンチルを、リパーゼ(アマノ
P)にかえてリパーゼ(アルスロバクター属)を用いる
以外は実施例1に準じて不斉加水分解反応、後処理及び
精製処理をおこない、(+)−4−(1−ヒドロキシエ
チル)−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチル▲〔α〕
25 D▼=+28゜(c=1、クロロホルム)、融点60−61
℃〕と(−)−4−(1−プロパノイルオキシエチル)
−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチル〔▲〔α〕25 D
▼=−76゜、(c=1、クロロホルム)、▲η20 D▼1.5
514〕を得た。このうち、(+)−4−(1−ヒドロキ
シエチル)−4′−ビフェニルカルボン酸ペンチルを、
実施例4と同様に加水分解反応及び後処理をおこない、
(+)−4−(1−ヒドロキシエチル)−4′−ビフェ
ニルカルボン酸を得た。
▲〔α〕25 D▼=−45゜(c=1、ジメチルホルムアミ
ド)
ド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:38) (C12P 41/00 C12R 1:06)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(III) (式中、R′およびR″は低級アルキル基を示し、lは
1または2である。)で示されるエステル類の鏡像体の
どちらか一方を優先的に加水分解する能力を有するシュ
ードモナス族のリパーゼまたはアルスロバクター族のリ
パーゼを用いて不斉加水分解して一般式(II) (式中、Rは水素原子またはR″CO基を示し、R′、
R″およびlは前記と同じ意味を表わし、※印は不斉炭
素であることを示す。) で示される光学活性なエステル類を得、これを加水分解
することを特徴とする一般式(I) (式中、lおよび※印は前記と同じ意味を表わす。) で示される光学活性なカルボン酸誘導体の製法。 - 【請求項2】一般式(I)においてlが2である光学活
性なカルボン酸誘導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5047188A JP2615768B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 光学活性なカルボン酸誘導体及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5047188A JP2615768B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 光学活性なカルボン酸誘導体及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01224349A JPH01224349A (ja) | 1989-09-07 |
| JP2615768B2 true JP2615768B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=12859809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5047188A Expired - Fee Related JP2615768B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 光学活性なカルボン酸誘導体及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2615768B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-02 JP JP5047188A patent/JP2615768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Chem・Ber.118(1985)P.1421−40(特にP.1426) |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01224349A (ja) | 1989-09-07 |
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