JP2860955B2 - ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド - Google Patents
ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッドInfo
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- JP2860955B2 JP2860955B2 JP8321929A JP32192996A JP2860955B2 JP 2860955 B2 JP2860955 B2 JP 2860955B2 JP 8321929 A JP8321929 A JP 8321929A JP 32192996 A JP32192996 A JP 32192996A JP 2860955 B2 JP2860955 B2 JP 2860955B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボトムの起伏機能を
有するベッドにおいて、特に背上げに際して、背に対応
するボトムを、ヘッドボード側から離れないように、一
定間隔を維持することで、使い勝手、および快適性を向
上させた、ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッドに
関するものである。
有するベッドにおいて、特に背上げに際して、背に対応
するボトムを、ヘッドボード側から離れないように、一
定間隔を維持することで、使い勝手、および快適性を向
上させた、ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドにおけるボトムの起伏機構
としては、分割したボトムを、平坦な状態から手動、電
動等によって背上げ、脚上げ(膝上げ)を行う機構が多
い。例えば、背上げ機構は、単に回動自在に軸止めした
背に対応するボトムを傾斜変位させていくものであるか
ら、前記ボトムを傾斜させていくにつれ、ボトムは、ヘ
ッドボード側から遠く離れていくようになる。そのため
に、背に対応するボトムが平坦なときに患者の手の届く
範囲にあった、まくら元近くのベッドサイドキャビネッ
トが、背上げによって手が届かなくなるという、不都合
がある。
としては、分割したボトムを、平坦な状態から手動、電
動等によって背上げ、脚上げ(膝上げ)を行う機構が多
い。例えば、背上げ機構は、単に回動自在に軸止めした
背に対応するボトムを傾斜変位させていくものであるか
ら、前記ボトムを傾斜させていくにつれ、ボトムは、ヘ
ッドボード側から遠く離れていくようになる。そのため
に、背に対応するボトムが平坦なときに患者の手の届く
範囲にあった、まくら元近くのベッドサイドキャビネッ
トが、背上げによって手が届かなくなるという、不都合
がある。
【0003】そこで、背に対応するボトムを起床させる
際に、ボトムがヘッドボード側から離れないようにする
ために、前記ボトムをヘッドボード側に近接させるよう
にした機構のベッドも提案されている。例えば図9に示
すベッド1では、台車2上に取り付けた固定フレーム3
と、固定フレーム3に進退自在に構成した可動フレーム
4とを有し、可動フレーム4上に、複数に分割したボト
ム5(背ボトム5a、腰ボトム5b、膝ボトム5c、足
ボトム5d)を載置すると共に、背ボトム5aを起伏さ
せるための駆動部6の原動機7を固定し、前記駆動部6
は、原動機7の出力軸に接続した起動軸8を有し、この
起動軸8先端に背上げ用押しねじ9を介して背ボトム5
a下面に突設した起動腕10に連結している。前記起動
軸8は、中間部に前記起動軸8先端箇所に形成したねじ
に対して逆側のねじをきって、この中間部にめねじ11
を螺入し、このめねじ11と前記固定フレーム3とを、
固定フレーム3側に固定したリンク12を介して回動可
能に連結している。また、図10に示すようなベッド2
0では、台車21上に取り付けた固定フレーム22と、
固定フレーム22に進退自在に構成した可動フレーム2
3とを有し、可動フレーム23上に、背ボトム24a、
腰ボトム24b、膝ボトム24c、足ボトム24dを載
置して、背ボトム24a裏面を前記固定フレーム22
に、固定フレーム22に回動可能に取り付けたステ−2
5を介して連結している。なお、前記背ボトム24aに
は、図示を省略しているが背上げ機構が接続されて、背
上げを行う構造となっている。かかるベッド1、ベッド
20によれば、背上げ動作と共に、可動フレーム4、2
3がヘッドボード側に移動するので、背ボトム5a、2
4aは、ヘッドボード側から離れることはなく、当初の
問題点は克服されたことになる。
際に、ボトムがヘッドボード側から離れないようにする
ために、前記ボトムをヘッドボード側に近接させるよう
にした機構のベッドも提案されている。例えば図9に示
すベッド1では、台車2上に取り付けた固定フレーム3
と、固定フレーム3に進退自在に構成した可動フレーム
4とを有し、可動フレーム4上に、複数に分割したボト
ム5(背ボトム5a、腰ボトム5b、膝ボトム5c、足
ボトム5d)を載置すると共に、背ボトム5aを起伏さ
せるための駆動部6の原動機7を固定し、前記駆動部6
は、原動機7の出力軸に接続した起動軸8を有し、この
起動軸8先端に背上げ用押しねじ9を介して背ボトム5
a下面に突設した起動腕10に連結している。前記起動
軸8は、中間部に前記起動軸8先端箇所に形成したねじ
に対して逆側のねじをきって、この中間部にめねじ11
を螺入し、このめねじ11と前記固定フレーム3とを、
固定フレーム3側に固定したリンク12を介して回動可
能に連結している。また、図10に示すようなベッド2
0では、台車21上に取り付けた固定フレーム22と、
固定フレーム22に進退自在に構成した可動フレーム2
3とを有し、可動フレーム23上に、背ボトム24a、
腰ボトム24b、膝ボトム24c、足ボトム24dを載
置して、背ボトム24a裏面を前記固定フレーム22
に、固定フレーム22に回動可能に取り付けたステ−2
5を介して連結している。なお、前記背ボトム24aに
は、図示を省略しているが背上げ機構が接続されて、背
上げを行う構造となっている。かかるベッド1、ベッド
20によれば、背上げ動作と共に、可動フレーム4、2
3がヘッドボード側に移動するので、背ボトム5a、2
4aは、ヘッドボード側から離れることはなく、当初の
問題点は克服されたことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ベッド1によると、起動軸8に背上げ用押しねじ9に対
応するねじと、このねじとは反対回りのめねじ11に対
応した逆ねじが形成されているので、機構的に大きな負
担が前記起動軸8に集中し、強度的な問題が懸念され
る。一方、後者のベッド20によれば、簡単な構造では
あるが、背上げの際に背ボトム24a裏面のステ−25
によって、背ボトム24aの動きが拘束され、空間を充
分に確保することは困難である。本発明はこのような背
景を基に提案されたものであって、ボトムの起伏機能を
有するベッドにおいて、特に背上げに際して、背に対応
するボトムを、ヘッドボード側から離れないように、一
定間隔を維持することで、使い勝手、および快適性を向
上させた、ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッドを
提供することを目的とする。
ベッド1によると、起動軸8に背上げ用押しねじ9に対
応するねじと、このねじとは反対回りのめねじ11に対
応した逆ねじが形成されているので、機構的に大きな負
担が前記起動軸8に集中し、強度的な問題が懸念され
る。一方、後者のベッド20によれば、簡単な構造では
あるが、背上げの際に背ボトム24a裏面のステ−25
によって、背ボトム24aの動きが拘束され、空間を充
分に確保することは困難である。本発明はこのような背
景を基に提案されたものであって、ボトムの起伏機能を
有するベッドにおいて、特に背上げに際して、背に対応
するボトムを、ヘッドボード側から離れないように、一
定間隔を維持することで、使い勝手、および快適性を向
上させた、ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッドを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、少なくとも背上げ機構を備えたベッ
ドにおいて、ベッドの長手方向に延在する固定フレーム
と、固定フレームに進退自在に構成した可動フレームと
を有し、この可動フレーム上に背に対応する背ボトムを
起伏可能に載置し、前記固定フレームの一端側にヘッド
ボードを取り付ける一方、他端側から固定フレームに進
退自在に可動フレームを装着し、この可動フレームの端
部にフットボードを取り付けると共に、このフットボー
ドを取り付けた箇所近傍に、背上げ機構に動力を与える
リニアアクチュエータを取り付け、前記背ボトム裏面側
に背上げリンクを突設し、前記背上げ機構はリニアアク
チュエータを構成する軸方向に進退動作する起動軸の先
端と前記背上げリンクとを連結する第1の背上げ補助リ
ンクと、可動フレーム側に一端側を回動自在に取り付け
た第2の背上げ補助リンクとを有し、この第2背上げ補
助リンクの他端側を、前記起動軸の先端と第1背上げ補
助リンクとの連結箇所に回動可能に軸止めし、前記可動
フレーム側に回動可能に連動反転リンクを中間部より偏
心して取り付け、この連動反転リンクの前記可動フレー
ム側に取り付けた箇所から、近い方の端部間に長穴を設
けて、前記第2背上げ補助リンク中間部に突設した係止
軸を、前記長穴において当接移動可能な状態で連動反転
リンクと第2背上げ補助リンクとを連結し、前記連動反
転リンクの他端部に、固定フレーム側に連結した反転補
助リンクを連結し、前記リニアアクチュエータにより、
背上げを行うと共に、前記第2背上げ補助リンクを介し
て連動反転リンクを変位させて可動フレームをヘッドボ
ード側に寄せるようにした。前述の構成において、前記
背ボトムの起伏変位箇所に適度の曲率で湾曲可能に構成
した湾曲ボトムを配置すると共に、背ボトムの裏面側に
下枠部材を設けて、この下枠部材を、湾曲ボトム下面に
当接するように延在させ、この下枠部材の湾曲ボトム下
面に当接する箇所の先端を、可動フレームに設けたロー
ラ受けにおいて、前記ローラを介して移動自在に支持す
る一方、前記背ボトムの裏面側の下枠部材に背上げリン
クを取り付けると共に、この背上げリンクの下枠部材に
対する取り付け位置とボトム幅方向に同軸的に、背ボト
ムの動きを補正する背上げ補正リンクを回動可能に取り
付けて、この背上げ補正リンクの先端側を、可動フレー
ム側に回動可能に取り付け、背上げ時に背上げリンクの
変位と共に背上げ補正リンクを変位させて下枠部材先端
のローラをローラ受けにおいて移動させることで、フッ
トボードに対向する背ボトムにおける先端側の上昇方向
への動きを増大させて傾斜を促進させる構成とすること
ができる。また本発明は、少なくとも背上げ機構並びに
膝上げ機構を備えたベッドにおいて、ボトムを背に対応
する背ボトムと、腰に対応する腰ボトムと、膝に対応す
る膝ボトムと、足に対応する足ボトムとに分割し、ベッ
ドの長手方向に延在する固定フレームと、固定フレーム
に進退自在に構成した可動フレームとを有し、この可動
フレーム上にそれぞれボトムを載置し、前記固定フレー
ムの一端側にヘッドボードを取り付ける一方、他端側か
ら固定フレームに進退自在に可動フレームを装着し、こ
の可動フレームの端部にフットボードを取り付けると共
に、このフットボードを取り付けた箇所近傍に、背上げ
機構に動力を与えるリニアアクチュエータを取り付け、
前記背ボトム裏面側に背上げリンクを突設し、前記背上
げ機構はリニアアクチュエータを構成する軸方向に進退
動作する起動軸の先端と前記背上げリンクとを連結する
第1の背上げ補助リンクと、可動フレーム側に一端側を
回動自在に取り付けた第2の背上げ補助リンクとを有
し、この第2背上げ補助リンクの他端側を、前記起動軸
の先端と第1背上げ補助リンクとの連結箇所に回動可能
に軸止めし、前記可動フレーム側に、回動可能に連動反
転リンクを中間部より偏心して取り付け、この連動反転
リンクの前記可動フレーム側に取り付けた箇所から、近
い方の端部間に長穴を設けて、前記第2背上げ補助リン
ク中間部に突設した係止軸を、前記長穴において当接移
動可能な状態で連動反転リンクと第2背上げ補助リンク
とを連結し、前記連動反転リンクの他端部に、固定フレ
ーム側に連結した反転補助リンクを連結し、前記リニア
アクチュエータにより、背上げを行うと共に、前記第2
背上げ補助リンクを介して連動反転リンクを変位させて
可動フレームをヘッドボード側に寄せるようにした。ま
た前述の構成において、背ボトムと腰ボトムとの間に適
度の曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトムを配置すると
共に、背ボトムの裏面側に下枠部材を設けて、この下枠
部材を、湾曲ボトム下面に当接するように延在させ、こ
の下枠部材の湾曲ボトム下面に当接する箇所の先端を、
可動フレームに設けたローラ受けにおいて、前記ローラ
を介して移動自在に支持する一方、前記背ボトムの裏面
側の下枠部材に背上げリンクを取り付けると共に、この
背上げリンクの下枠部材に対する取り付け位置とボトム
幅方向に同軸的に、背ボトムの動きを補正する背上げ補
正リンクを回動可能に取り付けて、この背上げ補正リン
クの先端側を、可動フレーム側に回動可能に取り付け、
背上げ時に背上げリンクの変位と共に背上げ補正リンク
を変位させて下枠部材先端のローラをローラ受けにおい
て移動させて背ボトムの傾斜を促進させる構成とするこ
とができる。さらに、前記背ボトムと腰ボトムと、膝ボ
トムと足ボトムとの間に適度の曲率で湾曲可能に構成し
た湾曲ボトムを配置すると共に、背ボトムの裏面側に下
枠部材を設けて、この下枠部材を、湾曲ボトム下面に当
接するように延在させ、この下枠部材の湾曲ボトム下面
に当接する箇所の先端を、可動フレームに設けたローラ
受けにおいて、前記ローラを介して移動自在に支持する
一方、前記背ボトムの裏面側の下枠部材に背上げリンク
を取り付けると共に、この背上げリンクの下枠部材に対
する取り付け位置とボトム幅方向に同軸的に、背ボトム
の動きを補正する背上げ補正リンクを回動可能に取り付
けて、この背上げ補正リンクの先端側を、可動フレーム
側に回動可能に取り付け、背上げ時に背上げリンクの変
位と共に背上げ補正リンクを変位させて下枠部材先端の
ローラをローラ受けにおいて移動させて背ボトムの傾斜
を促進させる構成とすることができる。
ために、本発明は、少なくとも背上げ機構を備えたベッ
ドにおいて、ベッドの長手方向に延在する固定フレーム
と、固定フレームに進退自在に構成した可動フレームと
を有し、この可動フレーム上に背に対応する背ボトムを
起伏可能に載置し、前記固定フレームの一端側にヘッド
ボードを取り付ける一方、他端側から固定フレームに進
退自在に可動フレームを装着し、この可動フレームの端
部にフットボードを取り付けると共に、このフットボー
ドを取り付けた箇所近傍に、背上げ機構に動力を与える
リニアアクチュエータを取り付け、前記背ボトム裏面側
に背上げリンクを突設し、前記背上げ機構はリニアアク
チュエータを構成する軸方向に進退動作する起動軸の先
端と前記背上げリンクとを連結する第1の背上げ補助リ
ンクと、可動フレーム側に一端側を回動自在に取り付け
た第2の背上げ補助リンクとを有し、この第2背上げ補
助リンクの他端側を、前記起動軸の先端と第1背上げ補
助リンクとの連結箇所に回動可能に軸止めし、前記可動
フレーム側に回動可能に連動反転リンクを中間部より偏
心して取り付け、この連動反転リンクの前記可動フレー
ム側に取り付けた箇所から、近い方の端部間に長穴を設
けて、前記第2背上げ補助リンク中間部に突設した係止
軸を、前記長穴において当接移動可能な状態で連動反転
リンクと第2背上げ補助リンクとを連結し、前記連動反
転リンクの他端部に、固定フレーム側に連結した反転補
助リンクを連結し、前記リニアアクチュエータにより、
背上げを行うと共に、前記第2背上げ補助リンクを介し
て連動反転リンクを変位させて可動フレームをヘッドボ
ード側に寄せるようにした。前述の構成において、前記
背ボトムの起伏変位箇所に適度の曲率で湾曲可能に構成
した湾曲ボトムを配置すると共に、背ボトムの裏面側に
下枠部材を設けて、この下枠部材を、湾曲ボトム下面に
当接するように延在させ、この下枠部材の湾曲ボトム下
面に当接する箇所の先端を、可動フレームに設けたロー
ラ受けにおいて、前記ローラを介して移動自在に支持す
る一方、前記背ボトムの裏面側の下枠部材に背上げリン
クを取り付けると共に、この背上げリンクの下枠部材に
対する取り付け位置とボトム幅方向に同軸的に、背ボト
ムの動きを補正する背上げ補正リンクを回動可能に取り
付けて、この背上げ補正リンクの先端側を、可動フレー
ム側に回動可能に取り付け、背上げ時に背上げリンクの
変位と共に背上げ補正リンクを変位させて下枠部材先端
のローラをローラ受けにおいて移動させることで、フッ
トボードに対向する背ボトムにおける先端側の上昇方向
への動きを増大させて傾斜を促進させる構成とすること
ができる。また本発明は、少なくとも背上げ機構並びに
膝上げ機構を備えたベッドにおいて、ボトムを背に対応
する背ボトムと、腰に対応する腰ボトムと、膝に対応す
る膝ボトムと、足に対応する足ボトムとに分割し、ベッ
ドの長手方向に延在する固定フレームと、固定フレーム
に進退自在に構成した可動フレームとを有し、この可動
フレーム上にそれぞれボトムを載置し、前記固定フレー
ムの一端側にヘッドボードを取り付ける一方、他端側か
ら固定フレームに進退自在に可動フレームを装着し、こ
の可動フレームの端部にフットボードを取り付けると共
に、このフットボードを取り付けた箇所近傍に、背上げ
機構に動力を与えるリニアアクチュエータを取り付け、
前記背ボトム裏面側に背上げリンクを突設し、前記背上
げ機構はリニアアクチュエータを構成する軸方向に進退
動作する起動軸の先端と前記背上げリンクとを連結する
第1の背上げ補助リンクと、可動フレーム側に一端側を
回動自在に取り付けた第2の背上げ補助リンクとを有
し、この第2背上げ補助リンクの他端側を、前記起動軸
の先端と第1背上げ補助リンクとの連結箇所に回動可能
に軸止めし、前記可動フレーム側に、回動可能に連動反
転リンクを中間部より偏心して取り付け、この連動反転
リンクの前記可動フレーム側に取り付けた箇所から、近
い方の端部間に長穴を設けて、前記第2背上げ補助リン
ク中間部に突設した係止軸を、前記長穴において当接移
動可能な状態で連動反転リンクと第2背上げ補助リンク
とを連結し、前記連動反転リンクの他端部に、固定フレ
ーム側に連結した反転補助リンクを連結し、前記リニア
アクチュエータにより、背上げを行うと共に、前記第2
背上げ補助リンクを介して連動反転リンクを変位させて
可動フレームをヘッドボード側に寄せるようにした。ま
た前述の構成において、背ボトムと腰ボトムとの間に適
度の曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトムを配置すると
共に、背ボトムの裏面側に下枠部材を設けて、この下枠
部材を、湾曲ボトム下面に当接するように延在させ、こ
の下枠部材の湾曲ボトム下面に当接する箇所の先端を、
可動フレームに設けたローラ受けにおいて、前記ローラ
を介して移動自在に支持する一方、前記背ボトムの裏面
側の下枠部材に背上げリンクを取り付けると共に、この
背上げリンクの下枠部材に対する取り付け位置とボトム
幅方向に同軸的に、背ボトムの動きを補正する背上げ補
正リンクを回動可能に取り付けて、この背上げ補正リン
クの先端側を、可動フレーム側に回動可能に取り付け、
背上げ時に背上げリンクの変位と共に背上げ補正リンク
を変位させて下枠部材先端のローラをローラ受けにおい
て移動させて背ボトムの傾斜を促進させる構成とするこ
とができる。さらに、前記背ボトムと腰ボトムと、膝ボ
トムと足ボトムとの間に適度の曲率で湾曲可能に構成し
た湾曲ボトムを配置すると共に、背ボトムの裏面側に下
枠部材を設けて、この下枠部材を、湾曲ボトム下面に当
接するように延在させ、この下枠部材の湾曲ボトム下面
に当接する箇所の先端を、可動フレームに設けたローラ
受けにおいて、前記ローラを介して移動自在に支持する
一方、前記背ボトムの裏面側の下枠部材に背上げリンク
を取り付けると共に、この背上げリンクの下枠部材に対
する取り付け位置とボトム幅方向に同軸的に、背ボトム
の動きを補正する背上げ補正リンクを回動可能に取り付
けて、この背上げ補正リンクの先端側を、可動フレーム
側に回動可能に取り付け、背上げ時に背上げリンクの変
位と共に背上げ補正リンクを変位させて下枠部材先端の
ローラをローラ受けにおいて移動させて背ボトムの傾斜
を促進させる構成とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるボトムの変
位姿勢補正手段を有するベッドについて、一つの実施の
形態を示し、添付の図面に基づき、以下説明する。図1
に示すベッド30は、台車31上に取り付けた、ベッド
30の長手方向に延在する固定フレーム32と、固定フ
レーム32に進退自在に構成した可動フレーム33とを
有するものである。この可動フレーム33上には、複数
に分割したボトム34が載置され、このボトム34は、
背に対応する背ボトム34aと、腰に対応する腰ボトム
34bとを所定の曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトム
34cによって連結構成している。なお、前記腰ボトム
34bは、可動フレーム33上に固設した固定部材35
上に、動かないように固定してある。また、前記ボトム
34は、膝に対応する膝ボトム34d、足に対応する足
ボトム34eを有し、これら膝ボトム34dと足ボトム
34eとを湾曲ボトム34fで連結し、図示しない脚上
げ機構によって脚上げ可能に構成している。
位姿勢補正手段を有するベッドについて、一つの実施の
形態を示し、添付の図面に基づき、以下説明する。図1
に示すベッド30は、台車31上に取り付けた、ベッド
30の長手方向に延在する固定フレーム32と、固定フ
レーム32に進退自在に構成した可動フレーム33とを
有するものである。この可動フレーム33上には、複数
に分割したボトム34が載置され、このボトム34は、
背に対応する背ボトム34aと、腰に対応する腰ボトム
34bとを所定の曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトム
34cによって連結構成している。なお、前記腰ボトム
34bは、可動フレーム33上に固設した固定部材35
上に、動かないように固定してある。また、前記ボトム
34は、膝に対応する膝ボトム34d、足に対応する足
ボトム34eを有し、これら膝ボトム34dと足ボトム
34eとを湾曲ボトム34fで連結し、図示しない脚上
げ機構によって脚上げ可能に構成している。
【0007】前記固定フレーム32には、一端側にヘッ
ドボード36が取り付けてあり、可動フレーム33が他
端部側からローラ(図示省略)を介して進退自在に装着
されている。またかかる可動フレーム33の固定フレー
ム32に臨入する先端部と反対側の端部にフットボード
37が取り付けてある。そして、可動フレーム33のフ
ットボード37近傍の下面には、背上げのためのリニア
アクチュエータ38が取り付けられている。
ドボード36が取り付けてあり、可動フレーム33が他
端部側からローラ(図示省略)を介して進退自在に装着
されている。またかかる可動フレーム33の固定フレー
ム32に臨入する先端部と反対側の端部にフットボード
37が取り付けてある。そして、可動フレーム33のフ
ットボード37近傍の下面には、背上げのためのリニア
アクチュエータ38が取り付けられている。
【0008】次に、前記ボトム34において、背ボトム
34aの裏面側には、下枠部材39が設けられており、
この下枠部材39は、湾曲ボトム34c下面に当接する
ように延在している。また、この下枠部材39の湾曲ボ
トム34c下面に当接する箇所の先端にローラ40を取
り付けて、固定フレーム32側に固設したローラ受け4
1に、前記ローラ40を介して移動自在に装着してい
る。前記背ボトム34a裏面側の下枠部材39には、背
上げ機構を構成する背上げリンク42が取り付けられて
いる。また、この背上げリンク42の下枠部材39にお
ける取り付け位置と、ボトム幅方向に同軸的に背上げ補
正リンク43が回動可能に取り付けられ、背ボトム34
aの動きを補正するようにしている。さらに、この背上
げ補正リンク43の先端側は、可動フレーム33側に回
動可能に取り付けられている。
34aの裏面側には、下枠部材39が設けられており、
この下枠部材39は、湾曲ボトム34c下面に当接する
ように延在している。また、この下枠部材39の湾曲ボ
トム34c下面に当接する箇所の先端にローラ40を取
り付けて、固定フレーム32側に固設したローラ受け4
1に、前記ローラ40を介して移動自在に装着してい
る。前記背ボトム34a裏面側の下枠部材39には、背
上げ機構を構成する背上げリンク42が取り付けられて
いる。また、この背上げリンク42の下枠部材39にお
ける取り付け位置と、ボトム幅方向に同軸的に背上げ補
正リンク43が回動可能に取り付けられ、背ボトム34
aの動きを補正するようにしている。さらに、この背上
げ補正リンク43の先端側は、可動フレーム33側に回
動可能に取り付けられている。
【0009】ここで背上げ機構を説明すると、背上げ機
構はリニアアクチュエータ38を構成する軸方向に進退
動作する起動軸44の先端と前記背上げリンク42とを
連結する第1の背上げ補助リンク45と、可動フレーム
33側に固定した背上げ補助リンク受け46に一端側を
回動自在に取り付けた第2の背上げ補助リンク47とを
有している(図2参照)。この第2背上げ補助リンク4
7の他端側は、前記起動軸44の先端と第1背上げ補助
リンク45との連結箇所に回動可能に軸止めしている。
構はリニアアクチュエータ38を構成する軸方向に進退
動作する起動軸44の先端と前記背上げリンク42とを
連結する第1の背上げ補助リンク45と、可動フレーム
33側に固定した背上げ補助リンク受け46に一端側を
回動自在に取り付けた第2の背上げ補助リンク47とを
有している(図2参照)。この第2背上げ補助リンク4
7の他端側は、前記起動軸44の先端と第1背上げ補助
リンク45との連結箇所に回動可能に軸止めしている。
【0010】以上のような背上げ機構に対し、可動フレ
ーム33側に固定したリンク受け枠48に、連動反転リ
ンク49を中間部より所定距離ずらして回動可能に取り
付けている。この連動反転リンク49において、取り付
け箇所から近い方の端部間には、長穴50が設けられ、
前記第2背上げ補助リンク47中間部を貫くように設け
た係止軸51を、前記長穴50から突出させて長穴50
において遊動可能に係止した状態で連動反転リンク49
と第2背上げ補助リンク47とを連結している(図3参
照)。また前記連動反転リンク49の他端部には、固定
フレーム32側に連結して、連動反転リンク49の反転
動作を補助すると共に可動フレーム33に移動力を伝達
する反転補助リンク52が連結されている。
ーム33側に固定したリンク受け枠48に、連動反転リ
ンク49を中間部より所定距離ずらして回動可能に取り
付けている。この連動反転リンク49において、取り付
け箇所から近い方の端部間には、長穴50が設けられ、
前記第2背上げ補助リンク47中間部を貫くように設け
た係止軸51を、前記長穴50から突出させて長穴50
において遊動可能に係止した状態で連動反転リンク49
と第2背上げ補助リンク47とを連結している(図3参
照)。また前記連動反転リンク49の他端部には、固定
フレーム32側に連結して、連動反転リンク49の反転
動作を補助すると共に可動フレーム33に移動力を伝達
する反転補助リンク52が連結されている。
【0011】本発明にかかるボトムの変位姿勢補正手段
を有するベッドは以上のように構成されるものであり、
次にその作用を説明する。リニアアクチュエータ38を
起動すると、起動軸44は伸長し、第2背上げ補助リン
ク47が可動フレーム33における背上げ補助リンク受
け46との取り付け箇所を中心として、図中、時計回り
に変位する一方、第1背上げ補助リンク44は左方に変
位し、これによって、背上げリンク42は連動するの
で、下枠部材39は、先端が可動フレーム33上のロー
ラ受け41をローラ40を介して移動し、背ボトム34
aは起床していく(図4参照)。
を有するベッドは以上のように構成されるものであり、
次にその作用を説明する。リニアアクチュエータ38を
起動すると、起動軸44は伸長し、第2背上げ補助リン
ク47が可動フレーム33における背上げ補助リンク受
け46との取り付け箇所を中心として、図中、時計回り
に変位する一方、第1背上げ補助リンク44は左方に変
位し、これによって、背上げリンク42は連動するの
で、下枠部材39は、先端が可動フレーム33上のロー
ラ受け41をローラ40を介して移動し、背ボトム34
aは起床していく(図4参照)。
【0012】前記第2背上げ補助リンク47が時計回り
に変位すると、第2背上げ補助リンク47中間部の係止
軸51が、連動反転リンク49の長穴50に当接しつつ
長穴50の下端側へ移動しながら連動反転リンク49に
変位力を及ぼすので(図3参照)、連動反転リンク49
はリンク受け枠48の取り付け箇所を中心として、図
中、反時計回りに変位する(図6参照)。この際、第2
背上げ補助リンク47が変位することで、連動反転リン
ク49を連動変位させつつ、連動反転リンク49の取り
付け箇所であるリンク受け枠48を介して可動フレーム
33を、左方に押し込むので、前記可動フレーム33
は、固定フレーム32上をヘッドボード36側に移動す
る(図2、図5参照)。
に変位すると、第2背上げ補助リンク47中間部の係止
軸51が、連動反転リンク49の長穴50に当接しつつ
長穴50の下端側へ移動しながら連動反転リンク49に
変位力を及ぼすので(図3参照)、連動反転リンク49
はリンク受け枠48の取り付け箇所を中心として、図
中、反時計回りに変位する(図6参照)。この際、第2
背上げ補助リンク47が変位することで、連動反転リン
ク49を連動変位させつつ、連動反転リンク49の取り
付け箇所であるリンク受け枠48を介して可動フレーム
33を、左方に押し込むので、前記可動フレーム33
は、固定フレーム32上をヘッドボード36側に移動す
る(図2、図5参照)。
【0013】背上げリンク42によって下枠部材39を
介し背ボトム34aが傾斜する際、背上げ補正リンク4
3を反時計回りに変位せしめるので、下枠部材39は、
前記背上げ補正リンク43によって傾斜する方向に力が
及ぼされ、背上げリンク42にかかる負担を軽減するこ
とができると共に、下枠部材39先端のローラ40が可
動フレーム33上のローラ受け41を移動する際の抵抗
力を軽減することができるので、リニアアクチュエータ
38にかかる負荷を軽いものとすることができ、フット
ボード37に対向する背ボトム34aにおける先端側の
上昇方向への動きを増大させて背ボトム34aの傾斜動
作を促進(傾斜速度を増大)することができる。このよ
うに背ボトム34aにおける先端側の上昇方向への動き
を増大させることで、背ボトム34aの傾斜動作が促進
されるので、可動フレーム33が固定フレーム32上を
ヘッドボード36側に移動しても、背ボトム34aの端
部がヘッドボード36に当たるようなことはなく、背ボ
トム34aが図5に示す傾斜角度(35゜〜40゜)ま
で、背ボトム34aの端部とヘッドボード36との間隔
を、背ボトム34aの平坦時と変わらない状態とするこ
とができる。
介し背ボトム34aが傾斜する際、背上げ補正リンク4
3を反時計回りに変位せしめるので、下枠部材39は、
前記背上げ補正リンク43によって傾斜する方向に力が
及ぼされ、背上げリンク42にかかる負担を軽減するこ
とができると共に、下枠部材39先端のローラ40が可
動フレーム33上のローラ受け41を移動する際の抵抗
力を軽減することができるので、リニアアクチュエータ
38にかかる負荷を軽いものとすることができ、フット
ボード37に対向する背ボトム34aにおける先端側の
上昇方向への動きを増大させて背ボトム34aの傾斜動
作を促進(傾斜速度を増大)することができる。このよ
うに背ボトム34aにおける先端側の上昇方向への動き
を増大させることで、背ボトム34aの傾斜動作が促進
されるので、可動フレーム33が固定フレーム32上を
ヘッドボード36側に移動しても、背ボトム34aの端
部がヘッドボード36に当たるようなことはなく、背ボ
トム34aが図5に示す傾斜角度(35゜〜40゜)ま
で、背ボトム34aの端部とヘッドボード36との間隔
を、背ボトム34aの平坦時と変わらない状態とするこ
とができる。
【0014】そして、さらに背上げ動作を続行すべくリ
ニアアクチュエータ38を動作させていくと、第2背上
げ補助リンク47が時計回りに変位して、起動軸44の
先端との取り付け箇所である、第2背上げ補助リンク4
7の他端側が左方に至り、この際、第2背上げ補助リン
ク47中間部の係止軸51が、連動反転リンク49の長
穴50に当接しつつ長穴50の上端側へ移動しながら連
動反転リンク49を、図中、反時計回りに変位傾斜させ
ていく(図8参照)。これにより、第1背上げ補助リン
ク45はさらに左方に変位するので、背ボトム34aは
下枠部材39先端のローラ40がローラ受け41を移動
して最大傾斜角度(略75゜)までもたらされる(図7
参照)。かかる最大傾斜時における背ボトム34aの位
置は、図中、点線で示す通常の背上げ機構による背上げ
時の背ボトムの位置よりもヘッドボード36側に近接し
ており、背ボトム34a上の患者がヘッドボード36側
から離れて中央寄りになるということはない。従って患
者は背上げ時においても手を伸ばして、容易に床頭台
(ベッドサイドキャビネット)上の物品を手にすること
ができる。
ニアアクチュエータ38を動作させていくと、第2背上
げ補助リンク47が時計回りに変位して、起動軸44の
先端との取り付け箇所である、第2背上げ補助リンク4
7の他端側が左方に至り、この際、第2背上げ補助リン
ク47中間部の係止軸51が、連動反転リンク49の長
穴50に当接しつつ長穴50の上端側へ移動しながら連
動反転リンク49を、図中、反時計回りに変位傾斜させ
ていく(図8参照)。これにより、第1背上げ補助リン
ク45はさらに左方に変位するので、背ボトム34aは
下枠部材39先端のローラ40がローラ受け41を移動
して最大傾斜角度(略75゜)までもたらされる(図7
参照)。かかる最大傾斜時における背ボトム34aの位
置は、図中、点線で示す通常の背上げ機構による背上げ
時の背ボトムの位置よりもヘッドボード36側に近接し
ており、背ボトム34a上の患者がヘッドボード36側
から離れて中央寄りになるということはない。従って患
者は背上げ時においても手を伸ばして、容易に床頭台
(ベッドサイドキャビネット)上の物品を手にすること
ができる。
【0015】なお、前述のように背ボトム34aが最大
角度(略75゜)まで傾斜状態となっても、背ボトム3
4aと腰ボトム34bとの間の湾曲ボトム34cが適度
な曲率で湾曲状態となるので、湾曲内側の位置、すなわ
ち湾曲ボトム34c上のマットレス(図示省略)上には
充分な空間が確保され、使用者は腹部、腰部周辺に圧迫
感を覚えることはない。一方、背上げの際、膝上げ機構
(図示省略)を起動して膝上げを行っても、背ボトム3
4aと腰ボトム34bとの間の湾曲ボトム34c同様、
膝ボトム34dと足ボトム34eとの間には、湾曲ボト
ム34fが介在されているので、使用者の膝裏に対応す
るボトム34の箇所には適度な湾曲面がもたらされ、使
用者は違和感を感じることはない。
角度(略75゜)まで傾斜状態となっても、背ボトム3
4aと腰ボトム34bとの間の湾曲ボトム34cが適度
な曲率で湾曲状態となるので、湾曲内側の位置、すなわ
ち湾曲ボトム34c上のマットレス(図示省略)上には
充分な空間が確保され、使用者は腹部、腰部周辺に圧迫
感を覚えることはない。一方、背上げの際、膝上げ機構
(図示省略)を起動して膝上げを行っても、背ボトム3
4aと腰ボトム34bとの間の湾曲ボトム34c同様、
膝ボトム34dと足ボトム34eとの間には、湾曲ボト
ム34fが介在されているので、使用者の膝裏に対応す
るボトム34の箇所には適度な湾曲面がもたらされ、使
用者は違和感を感じることはない。
【0016】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、背上げ機
構の動力源であるリニアアクチュエータは、起動軸先端
側を螺刻して、一つの背上げ用ねじ部材を装着し、前記
起動軸の進退作動により、背上げ機構である第1背上げ
補助リンク、および第2背上げ補助リンクを動作させ
て、背上げリンクと共に背上げ補正リンクの補助によ
り、背ボトムの起伏を促進させると共に、可動フレーム
側に設けた連動反転リンクを作用させてボトムを載置し
た可動フレームをヘッドボード側に寄せたり、戻したり
するようにしたので、リニアアクチュエータにおける起
動軸に対する動力的な負荷を軽減することができる。ま
た、本発明における背上げ機構によれば、所定角度傾斜
状態においても、背ボトムの位置、すなわち、患者の位
置は平坦時とほぼ変わらず、また、最大傾斜時において
も、通常の機構に比較して、背に対応するボトムを、ヘ
ッドボード側から離れないようにしたので、背上げ状態
でも、ベッド傍らの床頭台上の小物類に手を伸ばして手
にすることができ、使い勝手が良い。また、背に対応す
るボトムと、腰に対応するボトム間に湾曲ボトムを配し
たことにより、屈曲内側空間が確保され、背上げによっ
て使用者の腰周りが圧迫されることはなく、快適性に優
れたベッドであるということができる。
構の動力源であるリニアアクチュエータは、起動軸先端
側を螺刻して、一つの背上げ用ねじ部材を装着し、前記
起動軸の進退作動により、背上げ機構である第1背上げ
補助リンク、および第2背上げ補助リンクを動作させ
て、背上げリンクと共に背上げ補正リンクの補助によ
り、背ボトムの起伏を促進させると共に、可動フレーム
側に設けた連動反転リンクを作用させてボトムを載置し
た可動フレームをヘッドボード側に寄せたり、戻したり
するようにしたので、リニアアクチュエータにおける起
動軸に対する動力的な負荷を軽減することができる。ま
た、本発明における背上げ機構によれば、所定角度傾斜
状態においても、背ボトムの位置、すなわち、患者の位
置は平坦時とほぼ変わらず、また、最大傾斜時において
も、通常の機構に比較して、背に対応するボトムを、ヘ
ッドボード側から離れないようにしたので、背上げ状態
でも、ベッド傍らの床頭台上の小物類に手を伸ばして手
にすることができ、使い勝手が良い。また、背に対応す
るボトムと、腰に対応するボトム間に湾曲ボトムを配し
たことにより、屈曲内側空間が確保され、背上げによっ
て使用者の腰周りが圧迫されることはなく、快適性に優
れたベッドであるということができる。
【0017】
【図1】本発明にかかるボトムの変位姿勢補正手段を有
するベッドの一つの実施の形態を示す側面説明図であ
る。
するベッドの一つの実施の形態を示す側面説明図であ
る。
【図2】図1に示すベッドにおけるボトムの平坦時にお
ける機構構成を示す要部側面説明図である。
ける機構構成を示す要部側面説明図である。
【図3】図2に示す、ボトム平坦時の機構の要部拡大説
明図である。
明図である。
【図4】図1に示すリニアアクチュエータと、ボトムの
変位姿勢補正手段を構成する機構の連結状態を示す、断
面説明図である。
変位姿勢補正手段を構成する機構の連結状態を示す、断
面説明図である。
【図5】図1に示すベッドにおけるボトムの傾斜時にお
ける機構構成を示す要部側面説明図である。
ける機構構成を示す要部側面説明図である。
【図6】図5に示す、ボトム傾斜時の機構の要部拡大説
明図である。
明図である。
【図7】図1に示すベッドにおけるボトムの最大傾斜時
における機構構成を示す要部側面説明図である。
における機構構成を示す要部側面説明図である。
【図8】図7に示す、ボトム最大傾斜時の機構の要部拡
大説明図である。
大説明図である。
【図9】現行のボトムの変位姿勢補正手段を有するベッ
ドの一つの例を示す側面説明図である。
ドの一つの例を示す側面説明図である。
【図10】現行のボトムの変位姿勢補正手段を有するベ
ッドの別の例を示す側面説明図である。
ッドの別の例を示す側面説明図である。
30 ベッド 31 台車 32 固定フレーム 33 可動フレーム 34 ボトム 34a 背ボトム 34b 腰ボトム 34c、34f 湾曲ボトム 34d 膝ボトム 34e 足ボトム 35 固定部材 36 ヘッドボード 37 フットボード 38 リニアアクチュエー
タ 39 下枠部材 40 ローラ 41 ローラ受け 42 背上げリンク 43 背上げ補正リンク 44 起動軸 45 第1背上げ補助リン
ク 46 背上げ補助リンク受
け 47 第2背上げ補助リン
ク 48 リンク受け枠 49 連動反転リンク 50 長穴 51 係止軸 52 反転補助リンク
タ 39 下枠部材 40 ローラ 41 ローラ受け 42 背上げリンク 43 背上げ補正リンク 44 起動軸 45 第1背上げ補助リン
ク 46 背上げ補助リンク受
け 47 第2背上げ補助リン
ク 48 リンク受け枠 49 連動反転リンク 50 長穴 51 係止軸 52 反転補助リンク
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも背上げ機構を備えたベッド
において、ベッドの長手方向に延在する固定フレーム
と、固定フレームに進退自在に構成した可動フレームと
を有し、この可動フレーム上に背に対応する背ボトムを
起伏可能に載置し、前記固定フレームの一端側にヘッド
ボードを取り付ける一方、他端側から固定フレームに進
退自在に可動フレームを装着し、この可動フレームの端
部にフットボードを取り付けると共に、このフットボー
ドを取り付けた箇所近傍に、背上げ機構に動力を与える
リニアアクチュエータを取り付け、前記背ボトム裏面側
に背上げリンクを突設し、前記背上げ機構はリニアアク
チュエータを構成する軸方向に進退動作する起動軸の先
端と前記背上げリンクとを連結する第1の背上げ補助リ
ンクと、可動フレーム側に一端側を回動自在に取り付け
た第2の背上げ補助リンクとを有し、この第2背上げ補
助リンクの他端側を、前記起動軸の先端と第1背上げ補
助リンクとの連結箇所に回動可能に軸止めし、前記可動
フレーム側に回動可能に連動反転リンクを中間部より偏
心して取り付け、この連動反転リンクの前記可動フレー
ム側に取り付けた箇所から、近い方の端部間に長穴を設
けて、前記第2背上げ補助リンク中間部に突設した係止
軸を、前記長穴において当接移動可能な状態で連動反転
リンクと第2背上げ補助リンクとを連結し、前記連動反
転リンクの他端部に、固定フレーム側に連結した反転補
助リンクを連結し、前記リニアアクチュエータにより、
背上げを行うと共に、前記第2背上げ補助リンクを介し
て連動反転リンクを変位させて可動フレームをヘッドボ
ード側に寄せるようにしたことを特徴とするボトムの変
位姿勢補正手段を有するベッド。 - 【請求項2】 前記背ボトムの起伏変位箇所に適度の
曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトムを配置すると共
に、背ボトムの裏面側に下枠部材を設けて、この下枠部
材を、湾曲ボトム下面に当接するように延在させ、この
下枠部材の湾曲ボトム下面に当接する箇所の先端を、可
動フレームに設けたローラ受けにおいて、前記ローラを
介して移動自在に支持する一方、前記背ボトムの裏面側
の下枠部材に背上げリンクを取り付けると共に、この背
上げリンクの下枠部材に対する取り付け位置とボトム幅
方向に同軸的に、背ボトムの動きを補正する背上げ補正
リンクを回動可能に取り付けて、この背上げ補正リンク
の先端側を、可動フレーム側に回動可能に取り付け、背
上げ時に背上げリンクの変位と共に背上げ補正リンクを
変位させて下枠部材先端のローラをローラ受けにおいて
移動させることで、フットボードに対向する背ボトムに
おける先端側の上昇方向への動きを増大させて傾斜を促
進させる構成としたことを特徴とする請求項1記載のボ
トムの変位姿勢補正手段を有するベッド。 - 【請求項3】 少なくとも背上げ機構並びに膝上げ機
構を備えたベッドにおいて、ボトムを背に対応する背ボ
トムと、腰に対応する腰ボトムと、膝に対応する膝ボト
ムと、足に対応する足ボトムとに分割し、ベッドの長手
方向に延在する固定フレームと、固定フレームに進退自
在に構成した可動フレームとを有し、この可動フレーム
上にそれぞれボトムを載置し、前記固定フレームの一端
側にヘッドボードを取り付ける一方、他端側から固定フ
レームに進退自在に可動フレームを装着し、この可動フ
レームの端部にフットボードを取り付けると共に、この
フットボードを取り付けた箇所近傍に、背上げ機構に動
力を与えるリニアアクチュエータを取り付け、前記背ボ
トム裏面側に背上げリンクを突設し、前記背上げ機構は
リニアアクチュエータを構成する軸方向に進退動作する
起動軸の先端と前記背上げリンクとを連結する第1の背
上げ補助リンクと、可動フレーム側に一端側を回動自在
に取り付けた第2の背上げ補助リンクとを有し、この第
2背上げ補助リンクの他端側を、前記起動軸の先端と第
1背上げ補助リンクとの連結箇所に回動可能に軸止め
し、前記可動フレーム側に、回動可能に連動反転リンク
を中間部より偏心して取り付け、この連動反転リンクの
前記可動フレーム側に取り付けた箇所から、近い方の端
部間に長穴を設けて、前記第2背上げ補助リンク中間部
に突設した係止軸を、前記長穴において当接移動可能な
状態で連動反転リンクと第2背上げ補助リンクとを連結
し、前記連動反転リンクの他端部に、固定フレーム側に
連結した反転補助リンクを連結し、前記リニアアクチュ
エータにより、背上げを行うと共に、前記第2背上げ補
助リンクを介して連動反転リンクを変位させて可動フレ
ームをヘッドボード側に寄せるようにしたことを特徴と
するボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド。 - 【請求項4】 前記背ボトムと腰ボトムとの間に適度
の曲率で湾曲可能に構成した湾曲ボトムを配置すると共
に、背ボトムの裏面側に下枠部材を設けて、この下枠部
材を、湾曲ボトム下面に当接するように延在させ、この
下枠部材の湾曲ボトム下面に当接する箇所の先端を、可
動フレームに設けたローラ受けにおいて、前記ローラを
介して移動自在に支持する一方、前記背ボトムの裏面側
の下枠部材に背上げリンクを取り付けると共に、この背
上げリンクの下枠部材に対する取り付け位置とボトム幅
方向に同軸的に、背ボトムの動きを補正する背上げ補正
リンクを回動可能に取り付けて、この背上げ補正リンク
の先端側を、可動フレーム側に回動可能に取り付け、背
上げ時に背上げリンクの変位と共に背上げ補正リンクを
変位させて下枠部材先端のローラをローラ受けにおいて
移動させて背ボトムの傾斜を促進させる構成としたこと
を特徴とする請求項3記載のボトムの変位姿勢補正手段
を有するベッド。 - 【請求項5】 前記背ボトムと腰ボトムと、膝ボトム
と足ボトムとの間に適度の曲率で湾曲可能に構成した湾
曲ボトムを配置すると共に、背ボトムの裏面側に下枠部
材を設けて、この下枠部材を、湾曲ボトム下面に当接す
るように延在させ、この下枠部材の湾曲ボトム下面に当
接する箇所の先端を、可動フレームに設けたローラ受け
において、前記ローラを介して移動自在に支持する一
方、前記背ボトムの裏面側の下枠部材に背上げリンクを
取り付けると共に、この背上げリンクの下枠部材に対す
る取り付け位置とボトム幅方向に同軸的に、背ボトムの
動きを補正する背上げ補正リンクを回動可能に取り付け
て、この背上げ補正リンクの先端側を、可動フレーム側
に回動可能に取り付け、背上げ時に背上げリンクの変位
と共に背上げ補正リンクを変位させて下枠部材先端のロ
ーラをローラ受けにおいて移動させて背ボトムの傾斜を
促進させる構成としたことを特徴とする請求項3記載の
ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321929A JP2860955B2 (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321929A JP2860955B2 (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155840A JPH10155840A (ja) | 1998-06-16 |
JP2860955B2 true JP2860955B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=18138001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8321929A Expired - Fee Related JP2860955B2 (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | ボトムの変位姿勢補正手段を有するベッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860955B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP8321929A patent/JP2860955B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10155840A (ja) | 1998-06-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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