JP2860460B2 - ダウンドラフト型定真空式気化器 - Google Patents

ダウンドラフト型定真空式気化器

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JP2860460B2 JP35337395A JP35337395A JP2860460B2 JP 2860460 B2 JP2860460 B2 JP 2860460B2 JP 35337395 A JP35337395 A JP 35337395A JP 35337395 A JP35337395 A JP 35337395A JP 2860460 B2 JP2860460 B2 JP 2860460B2
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関へ供給される混合
気の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのう
ち特に気化器本体に穿設される吸気路が垂直方向に貫通
して穿設されるとともに該吸気路が絞り弁によって機械
的に制御され、絞り弁より上流側の吸気路には、吸気路
内に生起する負圧に応じて吸気路の開口面積(ベンチュ
リー面積)を可変制御する負圧作動弁を備えたダウンド
ラフト型定真空式気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダウンドラフト型定真空式気化器
は実公平3−18683号公報に示される。これによる
と、気化器本体を貫通する吸気路は垂直方向に形成され
るとともに絞り弁より上流側の吸気路にサクションピス
トン(負圧作動弁を意味する)が移動自在に配置されて
吸気路の開口面積(ベンチュリー面積)が可変制御され
る。そして、ピストンハウジング内にサクションピスト
ンの大径部が移動自在に配置され、ピストンハウジング
はこの大径部によって吸気路側に大気室が形成され、外
側に受圧室が区分形成される。一方、受圧室及び大気室
には、絞り弁の最低アイドリング開度時における絞り弁
より下流側の吸気路内へ開口する水抜き通路が穿設され
て開口する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のダウンド
ラフト型定真空式気化器によると、以下の問題を有す
る。第1には機関の減速運転時に問題を有する。すなわ
ち、機関の減速運転は、比較的に絞り弁開度が高開度に
開放されて機関の回転数が高回転に保持された状態から
一気に絞り弁を低開度へ戻すものである。この状態にお
いては、絞り弁が低開度に戻されたにもかかわらず機関
の回転数は、その慣性力によって未だ高回転状態にあ
る。以上によると、絞り弁より下流側の吸気路内には、
絞り弁の低、中、高、開度運転あるいは加速運転時にお
いて発生することのない極めて大きな負圧が発生し、こ
の大なる負圧が水抜き通路を介して受圧室内及び大気室
内へ導入される。以上によると、受圧室内には、サクシ
ョンピストンの底部に穿設される負圧導入孔よりサクシ
ョンピストンの底部とそれに対向する吸気路とによって
形成されるベンチュリー部の負圧が導入されるが、該ベ
ンチュリー部に生起する負圧に加え、前述した絞り弁よ
り下流側に生起する大なる負圧が水抜き通路を介して導
入される。従って、受圧室内の負圧は、本来加えられる
べきベンチュリー部負圧に対して増加するものであり、
サクションピストンは受圧室側に引かれ、ベンチュリー
面積を増加する方向へ移動させる。これによると、サク
ションピストンと一体的に取着されるジエットニードル
と、ジエットニードルが挿入されるニードルジエットと
によって形成される燃料計量噴孔の有効開口面積は増加
し、燃料は増量されて吸気路内へ吸出され、機関へ供給
される混合気が濃化傾向をなすもので適正な混合気空燃
比の調整が阻害される。
【0004】第2には、機関減速運転直後における急加
速運転時において、問題を有する。すなわち、機関減速
運転の直後において、受圧室内には、前述の如く、負圧
導入孔より導入されるベンチュリー部の負圧と、絞り弁
より下流側の吸気路内の負圧とが導入されて、通常の絞
り弁低開度運転時における受圧室内の負圧に比較して、
大なる負圧が保持される。そして、かかる状態におい
て、絞り弁を急開して急加速運転が行なわれると、受圧
室内の負圧が高められていることからサクションピスト
ンの開放動作が急速に行なわれるもので、吸気路を介し
て一気に多量の空気が機関へ供給され、一方、燃料計量
噴孔からの燃料供給が一時的に遅れる。以上によると、
機関の減速運転直後の急加速運転を円滑に行なうことが
困難である。
【0005】第3には、絞り弁の最低アイドリング開度
時におけるアイドリング空気量の制御が困難である。す
なわち、アイドリング空気量は、機関によって一義的に
決定されるものであり、このアイドリング空気量は、受
圧室から絞り弁より機関側の吸気路に水抜き通路を介し
て供給される空気量と、大気室から絞り弁より機関側の
吸気路に水抜き通路を介して供給される空気量と、絞り
弁の最低アイドリング開度時において絞り弁の外周と吸
気路とによって形成される環状間隙より供給される空気
量との合計された空気量によって決定される。以上によ
ると、絞り弁の最低開度は、極めて微少なる開度に設定
される必要があり、特にその製造過程において、絞り弁
が吸気路を全閉状態に保持した際における絞り弁の全閉
空気量を極めて微少なる洩れ範囲内に制御する必要があ
る。従って、絞り弁の製作精度、吸気路径の精度、絞り
弁を支持する絞り弁軸及び絞り弁軸を回転自在に支持す
る絞り弁軸案内孔の精度を、極めて高い製作精度をもっ
て製作する必要があり、精度向上の為にその製造コスト
が大きく増加する。
【0006】本発明になるダウンドラフト型定真空式気
化器は、上記不具合に鑑み成されたもので、負圧作動弁
にかかわる部位に貯溜せる水を完全に除去できるととも
に機関の減速運転時及び機関減速運転直後における急加
速運転を良好に行なうことができ、更には、絞り弁にか
かわる部位の製造コストの上昇を抑止することのできる
前記気化器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明になるダウンドラフ
ト型定真空式気化器は、前記目的達成の為に、吸気路が
垂直方向に貫通して穿設されるとともに該吸気路が絞り
弁によって機械的に制御され、絞り弁より上流側の吸気
路には、吸気路内に生起する負圧に応じて吸気路の開口
面積を可変制御する負圧作動弁を備えたダウンドラフト
型定真空式気化器において、負圧作動弁と一体的に取着
された区画体は、気化器本体に穿設された凹部とそれを
おおうカバーとの間に挟持され、区画体と凹部とによっ
て大気室を形成するとともに区画体とカバーとにより受
圧室を区分形成し、前記大気室の重力方向における底部
と、絞り弁の最低アイドリング開度時における絞り弁よ
り上流側であって且つ負圧作動弁より下流側の吸気路と
を水抜き通路にて連通し、前記受室の重力方向における
底部と、絞り弁の最低アイドリング開度時における絞り
弁より上流側であって且つ負圧作動弁より下流側の吸気
路とを水抜き通路にて連通したことを第1の特徴とす
る。
【0008】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、負
圧作動弁の長手方向に直交する横断面は、吸気路の直径
より小径をなすベンチュリー形成部と、ベンチュリー形
成部から両外側方向に向かって突出する板状部とによっ
て形成され、気化器本体に穿設される負圧作動弁案内筒
としての板状部ガイド溝と、大気室と受圧室の重力方向
におけるそれぞれの底部と、絞り弁の最低アイドリング
開度時における絞り弁より上流側であって且つ負圧作動
弁より下流側の吸気路とを水抜き通路にて連通したこと
を第2の特徴とする。
【0009】
【作用】第1の特徴によると、大気室及び受圧室内に貯
溜せる水は水抜き通路によって完全に除去される。又、
絞り弁の低開度時において、吸気路内に開口する水抜き
通路の下流端は絞り弁より上流側であって且つ負圧作動
弁より下流側の吸気路内に開口するので、機関減速運転
時において受圧室及び大気室内の負圧を絞り弁より下流
側の負圧によって高めることがない。又、絞り弁のアイ
ドリング開度時におけるアイドリング空気量は、絞り弁
の開度によってのみ決定され、水抜き通路から吸気路内
に向かう空気量は何等影響を与えることがない。
【0010】第2の特徴によると、前記第1の特徴に加
え、負圧作動弁の板状部を案内する板状部ガイド溝内に
貯溜した水を完全に除去することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明になるダウンドラフト型定真空
式気化器の一実施例について図1により説明する。1は
内部を垂直方向に吸気路2が貫通した気化器本体であ
り、下方の吸気路には、図示せぬアクセルワイヤーによ
って機械的に制御される絞り弁3が絞り弁軸4に取着さ
れ、絞り弁3が回転して吸気路2が開閉制御される。5
は、絞り弁3より上方に配置されて、吸気路2の開口面
積を可変制御する負圧作動弁であり、負圧作動弁5の右
方の底部5Aとそれに対向する吸気路2とによってベン
チュリー部Vが形成され、負圧作動弁5の左方の端部に
は、環状のダイヤフラムよりなる区画体6が一体的に取
着され、負圧作動弁5の外周は負圧作動弁案内筒7に移
動自在に案内支持される。区画体6の環状外周部6A
は、気化器本体1の左側方に開口する凹部1Aの開口端
部1Bと、凹部1Aを閉塞するカバー8の外周端部8A
とによって挟持される。以上によると、区画体6の右方
と凹部1Aとによって大気室9が形成され、区画体6の
左方とカバー8とによって受圧室10が形成され、大気
室9には大気導入路11を介して大気が導入され、受圧
室10には、負圧作動弁5の底部5Aに穿設せる負圧導
入孔12を介してベンチュリー部Vの負圧が導入され
る。13は一端がカバー8に係止され、他端が負圧作動
弁5に係止された負圧作動弁スプリングであり、これは
ベンチュリー部Vの面積を減少する側に負圧作動弁5を
押圧する。14は、負圧作動弁5と一体的に取着され、
ベンチュリー部Vを横切って右方へ突出するジエットニ
ードルであり、このジエットニードル14は主燃料系統
Mとしてベンチュリー部Vに開口するニードルジエット
15内へ挿入される。又、16は絞り弁3の外周端部3
Aに対向して吸気路2内に開口するバイパス孔であり、
低速燃料系統Sに連なる。以上は従来公知のダウンドラ
フト型定真空式気化器である。
【0012】20は、大気室9の水抜き通路であり、こ
の水抜き通路の上流端は、大気室9の重力方向の底部9
Aに開口し、下流端は絞り弁3のアイドリング開度(最
低絞り弁開度であって図に示される開度状態)時におい
て、絞り弁3の外周端部3Aより上流側であって、且
つ、負圧作動弁5より下流側の吸気路2A内に開口す
る。
【0013】21は受圧室10の水抜き通路であり、こ
の水抜き通路の上流端は受圧室10の重力方向の底部1
0Aに開口し、下流端は絞り弁3のアイドリング開度
(最低絞り弁開度であって図に示される開度状態)時に
おいて、絞り弁3の外周端部3Aより上流側であって、
且つ負圧作動弁5より下流側の吸気路2A内に開口す
る。
【0014】次にその作用について説明する。機関の運
転時において、吸気路2内を空気及び混合気は下方向に
向かって流下するものであり、この際、空気中に含まれ
る水分あるいは混合気の一部は、大気導入路11あるい
は負圧作動弁案内筒7と負圧作動弁5の外周との間隙を
介して大気室9内に侵入する恐れがある。そしてこれが
継続的に行なわれると、大気室9内には、水及び混合気
としてのガソリンあるいはオイルを含むガソリン(以下
総称して水と言う)が貯溜し、大気室9の重力方向の底
部9Aに貯溜する。一方、この大気室9の底部9Aは、
大気室の水抜き通路20によって、絞り弁3の上流側で
あって且つ負圧作動弁5の下流側の吸気路2Aと連通さ
れており、この水抜き通路20の開口端20Aには、吸
気路2Aを流れる空気流によって生じた負圧が作用する
ものである。そして、この負圧は水抜き通路20を介し
て大気室9の底部9Aに達するもので、以上によると、
大気室9の底部9Aに貯溜する水は、水抜き通路20を
介して吸気路2A内へ吸出され、大気室9内に水が貯溜
されることが防止される。この水の排出は、一気に多量
の水が吸気路2A内へ吸出されるものでなく、徐々に微
少なる量が連続的に吸出されるので機関の運転に支障を
及ぼすことがない。
【0015】受圧室10内には、負圧作動弁5の底部5
Aに穿設した負圧導入孔12を介して機関の吹き返し等
によって水が侵入する恐れがある。そしてこれが継続的
に行なわれると、受圧室10内には、水及び混合気とし
てのガソリンあるいはオイルを含むガソリンが貯溜し、
受圧室10の重力方向の底部10Aに貯溜する。一方、
この受圧室10の底部10Aは、受圧室10の水抜き通
路21によって、絞り弁3の上流側であって且つ負圧作
動弁5の下流側の吸気路2Aと連通されており、この水
抜き通路21の開口端21Aには、吸気路2Aを流れる
空気流によって生じた負圧が作用するものである。そし
て、この負圧は水抜き通路21を介して受圧室10の底
部10Aに達するもので、以上によると、受圧室10の
底部10Aに貯溜する水は、水抜き通路21を介して吸
気路2A内へ吸出され、受圧室10内に水が貯溜される
ことが防止される。この水の排出は、一気に多量の水が
吸気路2A内へ吸出されるものでなく、徐々に微少なる
量が連続的に吸出されるので機関の運転に支障を及ぼす
ことがない。
【0016】以上のごとく、本発明になるダウンドラフ
ト型定真空式気化器に設けた水抜き通路20、21によ
ると、大気室9内及び受圧室10内に侵入した水が該室
9、10内に貯溜することなく即座に水抜き通路20、
21を介して吸気路2A内に吸出されるので負圧作動弁
5を円滑に動作することができるものである。
【0017】又、水抜き通路20、21内にその通路面
積を制御するジエットJを配置すると、受圧室10及び
大気室9内の圧力制御と水抜き性を最適に設定できる。
【0018】そして、特に本発明のダウンドラフト型定
真空式気化器によると、特に水抜き通路20、21の下
流側の開口端20A、21Aを絞り弁3の上流側であっ
て且つ負圧作動弁5の下流側の吸気路2Aに開口したの
で、機関の減速運転時において絞り弁3より下流側の吸
気路内の大なる負圧が受圧室10及び大気室9内に導入
されて、特に受圧室10内の負圧を高めることがない。
以上によると、かかる減速運転時において負圧作動弁5
が上昇して混合気が濃化傾向を示すものでなく、適正な
混合気空燃比の制御が行なわれるものである。
【0019】又、機関の急減速運転直後の急加速運転時
においても、絞り弁より下流側の吸気路内の大なる負圧
が受圧室10内へ導入されないので、急加速運転時にお
ける負圧作動弁の開放特性はベンチュリー部の負圧の上
昇と同期して緩徐にベンチュリー部の開口面積を増加さ
せるので、減速運転直後の急加速運転を良好に行なうこ
とができる。
【0020】さらにまた、機関へ供給される最低アイド
リング空気量は、絞り弁3の開度によってのみ制御され
るので、絞り弁3は適正に開放されたアイドリング開度
を保持することができ、これによると、絞り弁3、絞り
弁軸4等の絞り弁に係わる部品精度を極めて高精度に製
作する必要がないものでその製造コストを低減できたも
のである。
【0021】図2、図3によって本発明のダウンドラフ
ト型定真空式気化器の第二実施例について説明する。本
例と図1に示された第1の実施例とは負圧作動弁の形状
が異なり他の構成は同一である。同一構成部分は同一符
号を使用して説明を省略する。図2は、ダウンドラフト
型定真空式気化器の縦断面図、図3は図2においてカバ
ー、負圧作動弁を取外した状態における気化器本体の平
側面図である。負圧作動弁30は、図4に示されるよう
に負圧作動弁30の長手方向に直交する横断面におい
て、その中心部に吸気路2の直径Aより小なる直径Bを
有するベンチュリー形成部30Aとベンチュリー形成部
30Aの外側面から両外側方に向かって延びる板状部3
0Bとによって形成される。そして、この負圧作動弁3
0のベンチュリー形成部30Aは、負圧作動弁案内筒3
1として気化器本体1の凹部1Aに開口する筒状ガイド
溝31Aに摺動保持され、その両側方に穿設される板状
部ガイド溝31Bによって板状部30Bが摺動自在に支
持される。そして、ベンチュリー部Vは、ベンチュリー
形成部30Aの底部と、板状部30Bの底部とそれに対
向する吸気路2とによって形成される。本実施例にあっ
ては、第1の実施例と同様に大気室9の底部9Aから大
気室9の水抜き通路20が穿設され、受圧室10の底部
10Aから受圧室10の水抜き通路21が穿設され、さ
らに加えて、板状部ガイド溝31Bの下流側端面31C
から絞り弁3より上流側であって且つ負圧作動弁31の
下流側の吸気路2Aに向けて板状部ガイド溝31Bの水
抜き通路32が穿設される。
【0022】以上によると、機関の運転時において、板
状部ガイド溝31B内へ水が侵入すると、その板状部ガ
イド溝31Bが比較的うすい溝形状をなすことから、該
溝内の水が滞溜し易いものであるが、板状部ガイド溝3
1Bの下流側端面31Cに、絞り弁3より上流側で且つ
負圧作動弁30より下流側の吸気路2Aに連絡される水
抜き通路32を開口したので、板状部ガイド溝31B内
の水は即座に水抜き通路32を介して吸気路2A内に吸
出される。而して、かかる板状部30Bを備えた負圧作
動弁30の動作特性を何等阻害することがなく円滑な負
圧作動弁30の動特性を得ることができる。かかる板状
部30Bを備えた負圧作動弁30は、機関へ供給される
吸気効率の向上あるいは気化器の全長を短縮する際によ
く用いられる。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明になるダウンドラフ
ト型定真空式気化器によると、大気室と受圧室の重力方
向における底部と、絞り弁の最低アイドリング開度時に
おける絞り弁より上流側であって、且つ負圧作動弁より
下流側の吸気路とを水抜き通路にて連通したので、大気
室と受圧室内の水を良好に排出できて負圧作動弁の円滑
なる動特性を得ることができ、更には減速運転時におけ
る混合気空燃比の適正なる制御ができ、また機関の減速
運転直後における急加速運転性を向上でき、更にまた絞
り弁に係わる部品の製造コストを低減できたものであ
る。又、気化器本体に穿設される負圧応動弁案内筒とし
ての板状部ガイド溝と、大気室と受圧室の重力方向にお
ける底部と、絞り弁の最低アイドリング開度時における
絞り弁より上流側であって且つ負圧作動弁より下流側の
吸気路とを水抜き通路にて連通したことによって、負圧
応動弁の長手方向に直交する横断面が吸気道の直径より
小径をなすベンチュリー形成部と、ベンチュリー形成部
から両外側方向に向かって突出する板状部とによって形
成される負圧応動弁を用いたダウンドラフト型定真空式
気化器にあっても前記と同様の効果を達成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器
の一実施例を示す縦断面図。
【図2】本発明になるダウンドラフト型定真空式気化器
の第二の実施例を示す縦断面図。
【図3】図2においてカバー及び負圧作動弁を取り除い
た状態における気化器本体の左側面図。
【図4】図2における負圧作動弁の横断面図。
【符号の説明】
1 気化器本体 2 吸気路 2A 絞り弁より上流側であって且つ負圧作動弁より
下流側の吸気路 3 絞り弁 5 負圧作動弁 6 区画体 9 大気室 9A 大気室の重力方向の底部 10 受圧室 10A 受圧室の重力方向の底部 20 水抜き通路 21 水抜き通路 31B 板状部ガイド溝 32 水抜き通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 重光 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社 明石工場内 (56)参考文献 実開 昭57−103345(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 7/14 - 7/22 F02M 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気路が垂直方向に貫通して穿設される
    とともに該吸気路が絞り弁によって機械的に制御され、
    絞り弁より上流側の吸気路には、吸気路内に生起する負
    圧に応じて吸気路の開口面積を可変制御する負圧作動弁
    を備えたダウンドラフト型定真空式気化器において、負
    圧作動弁5と一体的に取着された区画体6は、気化器本
    体1に穿設された凹部1Aとそれをおおうカバー8との
    間に挟持され、区画体6と凹部1Aとによって大気室9
    を形成するとともに区画体6とカバー8とにより受圧室
    10を区分形成し、前記大気室の重力方向における底部
    9Aと、絞り弁3の最低アイドリング開度時における絞
    り弁3より上流側であって且つ負圧作動弁5より下流側
    の吸気路2Aとを水抜き通路20Aにて連通し、前記受
    室の重力方向における底部10Aと、絞り弁3の最低ア
    イドリング開度時における絞り弁3より上流側であって
    且つ負圧作動弁5より下流側の吸気路2Aとを水抜き通
    路21Aにて連通したことを特徴とするダウンドラフト
    型定真空式気化器。
  2. 【請求項2】 前記、負圧作動弁の長手方向に直交する
    横断面は、吸気路2の直径Aより小径をなすベンチュリ
    ー形成部30Aと、ベンチュリー形成部30Aから両外
    側方向に向かって突出する板状部30Bとによって形成
    され、気化器本体1に穿設される負圧作動弁案内筒31
    としての板状部ガイド溝31Bと、大気室9と受圧室1
    0の重力方向におけるそれぞれの底部9A,10Aと、
    絞り弁3の最低アイドリング開度時における絞り弁3よ
    り上流側であって且つ負圧作動弁30より下流側の吸気
    路2Aとを水抜き通路20,21にて連通したことを特
    徴とする請求項1記載のダウンドラフト型定真空式気化
    器。
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