JP2860395B2 - チャネルコマンド先取り制御装置 - Google Patents

チャネルコマンド先取り制御装置

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JP2860395B2
JP2860395B2 JP20210792A JP20210792A JP2860395B2 JP 2860395 B2 JP2860395 B2 JP 2860395B2 JP 20210792 A JP20210792 A JP 20210792A JP 20210792 A JP20210792 A JP 20210792A JP 2860395 B2 JP2860395 B2 JP 2860395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャネルコマンド先取
りを制御するチャネルコマンド先取り制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チャネル装置は、I/Oバス、シ
ステムバスにそれぞれコントローラを用意し、データバ
ッファを介して相方向にデータ転送を行っている。
【0003】I/Oバス転送性能がシステムバス転送性
能と比べて非常に遅かったので、そのチェインデータ制
御はI/Oバスと、システムバスとのデータ転送時間差
を利用して行っていた。この制御方法では、I/Oバス
と、システムバスの性能比(I/Oバス>>システムバ
ス)であり、また、転送データ量が適当であれば、チェ
インデータ処理がデータ転送時間内に現れず、システム
全体として、I/Oバス転送性能とほぼ同等の転送性能
が得られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、I/O
バスのデータ転送性能が向上し、システムバスと殆ど変
わらなくなってきた。そのため、I/Oバスとシステム
バスのデータ転送時間差が殆どなくなり、従来の転送制
御方法では、図6および図7に示すように、チェインデ
ータ処理時間がデータ転送時間に現れてしまい、I/O
バス、システムバスの両バスのデータ転送性能と比べ
て、システム全体の転送性能が低下してしまうという問
題があった。以下図6および図7の構成の動作を簡単に
説明する。
【0005】図6は、従来技術の説明図を示す。図6の
(a)は、CCWパターン例を示す。ここでは、CCW
1、CCW2、CCW3が連続して発行され、アクセス
要求があったパターンであり、このCCWパターンがラ
イトのときのチェインデータ処理シーケンスが図6の
(b)であり、リードのときのチェインデータ処理シー
ケンスが図7の(c)である。ここでは、説明を簡単に
するために、 ・システムバス転送速度=I/Oバス転送速度 とする。即ち、I/Oバス転送速度が速くシステムバス
転送速度と同一とする。
【0006】図6の(b)は、ライト時のチェインデー
タ処理シーケンス例を示す。 (1) CCW1フェッチ、CCW1解析、システム転
送起動(システムバスデータ転送起動を表す、以下同
じ)、I/O転送起動(I/Oバスデータ転送起動を表
す、以下同じ)を順次実行する。これにより、でCC
W1のシステムバスデータ転送を行い、これに続いて
でCCW1のI/Oバスデータ転送を行い、主記憶から
I/O装置にデータ転送を行う(ライト)。
【0007】(2) そして、システムバスデータ転送
を終了した後、CCW2フェッチ、CCW2解析、シス
テム転送起動を順次実行する。これにより、でCCW
2のシステムバスデータ転送を行い、これに続いてで
CCW2のI/Oバスデータ転送を行い、I/O装置に
データ転送を行う(ライト)。
【0008】(3) 同様に、システムバスデータ転送
を終了した後、CCW3フェッチ、CCW3解析、シス
テム転送起動を順次実行する。これにより、でCCW
3のシステムバスデータ転送を行い、これに続いてで
CCW3のI/Oバスデータ転送を行い、I/O装置に
データ転送を行う(ライト)。
【0009】(4) そして、システムバスデータ転送
が終了、I/Oバスデータ転送が終了した時点で連続し
た一連のCCW1、CCW2、CCW3の処理を終わ
る。ここで、図中の、のロスタイムと記載したとき
に、I/Oバスデータ転送が終了して次のシステムバス
デー転送が起動できるにもかかわらず、起動できず、
ロスタイムとなり、全体のデータ転送速度が低下してし
まう問題があった。これら、のロスタイムを無くす
ために、アイドルタイムと記載した位置でCCWプリフ
ェッチ(例えばデータ転送単位毎の転送中の場合には挿
入する形で極めて小さいCCWをデータ転送単位として
プリフェッチ)、CCW解析などを行い、I/Oバスデ
ータ転送の空時間が発生しないようにし、結果としてチ
ャネル装置の全体のデータ転送速度を向上させることが
望まれている。
【0010】図7の(c)は、リード時のチェインデー
タ処理シーケンス例を示す。 (1) CCW1フェッチ、CCW1解析、システム転
送起動、I/O転送起動を順次実行する。これにより、
でCCW1のシステムバスデータ転送を行い、でC
CW1のI/Oバスデータ転送を行い、I/O装置から
主記憶にデータ転送を行う(リード)。
【0011】(2) そして、システムバスデータ転送
を終了した後、CCW2フェッチ、CCW2解析、シス
テム転送起動を順次実行する。これにより、でCCW
2のシステムバスデータ転送を行う。
【0012】(3) 同様に、システムバスデータ転送
を終了した後、CCW3フェッチ、CCW3解析、シス
テム転送起動を順次実行する。これにより、でCCW
3のシステムバスデータ転送を行う。これらの際に、I
/Oバスデータ転送は、(1)のときにI/O転送起動
してでCCW1、CCW2、CCW3というように連
続してI/Oバスデータ転送を行う。
【0013】(4) ここで、I/Oバスデータ転送
は、で3つのCCW1、CCW2、CCW3を連続し
て行って終了する。一方、システムバスデータ転送は、
システムバスデータ転送について、CCW1、CCW
2、CCW3が終了する毎にCCWフェッチ、CCW解
析、システム転送起動を行っているため、のロスタイ
ムが発生し、全体のデータ転送時間を低下してしまう問
題があった。こののロスタイムを無くすために、アイ
ドルタイムと記載した位置でCCWプリフェッチ、CC
W解析などを行い、システムバスデータ転送の空時間が
発生しないようにし、結果としてチャネル装置の全体の
データ転送速度を向上させることが望まれている。
【0014】本発明は、これらの問題を解決するため、
I/Oバス、システムバスのデータ転送性能比、転送デ
ータ量に影響されないチェインデータ制御を行い、デー
タ転送性能を向上させることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、チャネル
装置1は、システムバスとI/Oバスとの間に設け、相
互にデータ転送するものであって、CCW先取りバッフ
ァ3などを設けたものである。
【0016】CCW先取りバッファ3は、先取りしたC
CW(チャネルコマンド語)を格納するバッファであ
る。
【0017】
【作用】本発明は、図1に示すように、チャネル装置1
がアクセス元から指示されたCCWをフェッチ、解析、
システム側データ転送起動およびI/O側データ転送起
動を順次実行した後、システム側データ転送終了を監視
して終了していないときに、次のCCWをプリフェッ
チ、解析してCCW先取りバッファ3に一杯になるまで
格納しておき、システム側データ転送終了時にこのCC
W先取りバッファ3にプリフェッチしたCCWを取り出
し、これをもとにシステム側データ転送起動するように
している。
【0018】この際、CCW先取りバッファ3として、
CCWのライトおよびリード毎にCCW先取りバッファ
3を設け、I/O側データ転送起動した後、システム側
データ転送終了するまでの間(アイドルタイム)に、次
のCCWをプリフェッチ、解析して該当ライトあるいは
リードのCCW先取りバッファ3に一杯になるまで格納
しておき、システム側データ転送終了時にこのCCW先
取りバッファ3にプリフェッチしたCCWを取り出し、
これをもとにシステム側データ転送起動するようにして
いる。
【0019】従って、I/Oバス、システムバスのデー
タ転送性能比、転送データ量に影響されず、アイドルタ
イムにCCWプリフェッチ、CCW解析を行ってCCW
先取りバッファ3に格納しておき、このプリフェッチし
たCCWをもとにデータ転送制御を行うことにより、チ
ャネル装置1の全体のデータ転送性能を向上させること
が可能となる。
【0020】
【実施例】次に、図1から図5を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、チャネル装置1は、システムバスとI/
Oバスとの間に設け、相互にデータ転送するものであっ
て、メモリ2、データバッファ6、システムバスコント
ローラ7、およびI/Oバスコントローラ8などから構
成されるものである。
【0022】メモリ2は、各種データを格納したり、バ
ッファを設けたりなどするものであって、ここでは、C
CW先取りバッファ3、CCW−SYSバッファ4、お
よびCCW−I/Oバッファ5などを設けるものであ
る。
【0023】CCW先取りバッファ3は、プリフェッチ
したCCWを格納するバッファである。CCW−SYS
バッファ4は、システムバスコントローラ7の起動用の
カレントCCWを格納するバッファである(図5の
(c)参照)。
【0024】CCW−I/Oバッファ5は、I/Oバス
コントローラ8の起動用のカレントCCWを格納するバ
ッファである(図5の(d)参照)。データバッファ6
は、データ転送するデータを一時的に格納するバッファ
である。
【0025】システムバスコントローラ7は、システム
バスデータ転送を制御するものであって、コントロール
レジスタ71、MSアドレス72、およびデータカウン
タ73などから構成されるものである。
【0026】コントロールレジスタ71は、システムバ
スデータ転送を制御する各種制御データを格納するレジ
スタである。MSアドレスレジスタ72は、MSアドレ
スを格納するレジスタである。
【0027】データカウンタ73は、システムバスデー
タ転送するデータ数をカウントするカウンタである。I
/Oバスコントローラ8は、I/Oバスデータ転送を制
御するものであって、コントロールレジスタ81、およ
びデータカウント82などから構成されるものである。
【0028】コントロールレジスタ81は、I/Oバス
データ転送を制御する各種制御データを格納するレジス
タである。データカウンタ73は、I/Oバスデータ転
送するデータ数をカウントするカウンタである。
【0029】MPU9は、マイクロプロセッサであっ
て、各種制御を行うものである。主記憶(MS)10
は、コンピュータシステムの主記憶装置である。I/O
11は、入出力装置であって、例えば磁気ディスク装置
である。
【0030】次に、図2および図3のフローチャートに
示す順序に従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。
図2において、S1は、CCWフェッチする。
【0031】S2は、CCW解析する。S3は、システ
ム側データ転送起動する。S4は、I/O側データ転送
起動する。これらS1からS4は、例えばライト(ライ
ト命令)のCCWのときは図4の(b)のCCW1フェ
ッチ、CCW1解析、システム転送起動であり、リード
(リード命令)のCCWのときは図4の(c)のCCW
1フェッチ、CCW1解析、システム転送起動である。
【0032】S5は、システム側転送終了かを監視す
る。YESの場合には、S6からS9により、先取りし
た次のCCWのシステムバスデータ転送の起動の処理を
行う。一方、NOの場合には、S10に進む。
【0033】S10は、システム側転送終了でないとき
に、次のI/O側転送終了かを監視する。YESの場合
には、S11からS15により、先取りした次のCCW
のI/Oシステムバスの起動の処理を行う。一方、NO
の場合には、図3のS16に進む。
【0034】図3のS16は、システム側転送終了でな
く、I/O側転送終了でもないときに、CCW先取り終
了かを監視する。YESの場合には、S16からS24
により、CCWの先取りを行う。一方、NOの場合に
は、S25に進む。
【0035】S25は、システム側ストップか判別す
る。YESの場合には、更にI/O側ストップか判別
し、YESのときに終了し、NOのときにS5に戻る。
一方、NOの場合には、S5に戻る。以下詳細に説明す
る。
【0036】(1) システム側転送終了した場合(S
5のYESの場合):S6は、CDF(チェインデータ
フラグ)がオンか判別する。ここで、CDFのオンは、
図5の(c)のCCW−SYSバッファ4にチェインデ
ータフラグがオンに設定され、次のCCWがCCW先取
りバッファ3にプリフェッチされているか判別する。Y
ESの場合には、S7、S8に進む。一方、NOの場合
には、S9でシステム側STOPをセットする(これに
より、S25でYESとなる)。
【0037】S7は、CCW−SYSバッファを作成す
る(CCW先取りバッファ3より展開する)。具体的に
説明すると、S6でCCW−SYSバッファ4のCDF
(チェインデータフラグ)がオンであったので、ネクス
トCCWアドレスから次のCCWを取出し、この取り出
したCCWを展開し、システム側データ転送起動の準備
を行う。
【0038】S8は、システム側データ転送を起動す
る。以上のS5のYES、S6からS8について、図1
の構成に合わせて説明すると、下記のようになる。
【0039】システムバスのデータ転送終了すると、シ
ステムバスコントローラ7からシステム側転送終了報告
が上がるので、マイクロ(MPU9のマイクロ)が検出
し(S5のYES)、S6以降のシステムバスデータ転
送処理を実行する。この際、終了したシステムバスデー
タ転送に、チェインデータ指示がある場合(CDFがオ
ン、S6のYESの場合)、ネクストCCWをCCW先
取りバッファ3から取り出し(先取りが間に合わなかっ
た場合は、ここでネクストCCWをフェッチ、チェイン
データ処理を行う)、CCW−SYS(システムカレン
トCCW)を作成し、次のシステムバスデータ転送を起
動する(S7、S8)。一方、チェインデータ指示がな
い場合(CDFがオフ、S6のNOの場合)、SYS−
STOPフラグをセットする(これにより、S25でY
ESとなる)。
【0040】(2) I/O側転送終了した場合(S1
0のYESの場合):S11は、WRITEのCCWか
判別する。YESの場合には、S11からS14の処理
に進む。一方、NOの場合には、READのCCWと判
明したので、S15でI/O側STOPをセットする
(これにより、S26でYESとなる)。
【0041】S12は、CDFがオンか判別する。ここ
で、CDFのオンは、図5の(c)のCCW−I/Oバ
ッファ4にチェインデータフラグがオンに設定され、次
のライトのCCWがCCW先取りバッファ3にプリフェ
ッチされているか判別する。YESの場合には、S1
3、S14に進む。一方、NOの場合には、S15でI
/O側STOPをセットする(これにより、S26でY
ESとなる)。
【0042】S13は、CCW−I/Oバッファを作成
する(CCW−SYSより展開する)。S14は、I/
O側データ転送を起動する。
【0043】以上のS10のYES、S11からS15
について、図1の構成に合わせて説明すると、下記のよ
うになる。I/Oバスのデータ転送終了すると、I/O
バスコントローラ8からI/O側転送終了報告が上がる
ので、マイクロ(MPU9のマイクロ)が検出し(S1
0のYES)、S11以降のI/Oバスデータ転送処理
を実行する。この際、終了したI/Oバスデータ転送
が、ライト転送、かつチェインデータ指示がある場合
(S11YES、かつS12YES)、システムカレン
トCCW(CCW−SYS)から、I/OカレントCC
W(CCW−I/O)を作成し、次のI/Oバスデータ
転送を起動する(S13、S14)。一方、リードのC
CW、あるいはチェインデータ指示がない場合、I/O
−STOPフラグをセットする(これにより、S26で
YESとなる)。
【0044】(3) CCW先取り終了していない場合
(CCW−PF−ENDフラグがセットされていない場
合)かつCCW先取りバッファ3がFULL(一杯)で
ない場合の先取り(S16のYES、S17のNOの場
合):S18は、CCWプリフェッチする。
【0045】S19は、フェッチエラーが発生か判別す
る。YESの場合には、エラー処理を行う。NOの場合
には、CCWを正常にプリフェッチできたので、S20
に進む。
【0046】S20は、CCW解析する。S21は、パ
ラメータエラーか判別する。YESの場合には、エラー
処理を行う。NOの場合には、S22に進む。
【0047】S22は、CCW BUF(CCW先取り
バッファ3)に登録する。S23は、CDF OFF
(チェインデータフラグがオフ、即ち次のCCWが無し
と設定)か判別する。YESの場合には、次のCCWが
無しと判明したので、S24でCCW先取りを終了す
る。一方、NOの場合には、次のCCWが有るので、繰
り返し行う。
【0048】以上のS16のYESかつS17のNOの
場合に、S17からS24のCCW先取り処理につい
て、図1の構成に合わせて説明すると、下記のようにな
る。CCW先取り完了していなく(CCW−PF−EN
Dフラグがセットされていなく)、かつCCW先取りバ
ッファ3がFULL(一杯でない)場合(S16のYE
SかつS17のNOの場合)、図5の(a)のCCW先
取りバッファ制御テーブル(CCW BUF)のネクス
トCCWアドレスからCCWフェッチアドレスを取出
し、CCWプリフェッチ、CCW解析を行い、バッファ
ライトポインタの差すCCW先取りバッファ3(CCW
BUF)にこのCCWデータを登録する(S22)と
共に、ネクストCCWアドレス、バッファライトポイン
タを更新する。この際、先取りしたCCWに、チェイン
データフラグがオフ(チェインデータ指示がない場合)
には、CCW−PF−ENDフラグをセットし、先取り
終了を設定しておく(これ以降、S16でNOとな
る)。
【0049】(4) データ転送終了の場合(S25の
YES、かつS26のYESの場合):データ転送の監
視ループ(S5、S10、S16、S17、S25、S
26)から抜け、一連のデータ転送を終了する。
【0050】図4は、本発明のチェインデータ処理シー
ケンス例を示す。ここで、システムバス転送速度=I/
Oバス転送速度とする。図4の(a)は、CCWパター
ンを示す。これは、CCW1、CCW2、CCW3と連
続してデータ転送する場合のパターンを示し、以下この
パターンのときのライト時のチェインデータ処理シーケ
ンスを図4の(b)に示し、リード時のチェインデータ
処理シーケンスを図4の(c)に示す。
【0051】図4の(b)は、ライト時のチェインデー
タ処理シーケンス例を示す。ここで、A、B、B’、
C、C’、D、D’、E、Fは、図2および図3中に記
載した部分の処理に対応する。以下動作を説明する。
【0052】(1) CCW1フェッチ、CCW1解
析、システム転送起動(システムバスデータ転送起
動)、I/O転送起動(I/Oバスデータ転送起動)を
順次実行する。これにより、でCCW1のシステムバ
スデータ転送を行い、これに続いてでCCW1のI/
Oバスデータ転送を行い、主記憶からI/O装置にデー
タ転送を開始する(ライト時の図2のA)。
【0053】(2) そして、(1)のI/O転送起動
に続いてCCW2フェッチ(CCW2のプリフェッ
チ)、CCW2解析を行い、CCW先取りバッファ3に
登録する(図3のB)。
【0054】(3) のCCW1のシステムバスデー
タ転送が終了したので、BでCCW2プリフェッチ、C
CW2解析してCCW先取りバッファ3に登録しておい
たCCW2を取出し、これをもとにシステム転送起動す
る(図2のC)。これにより、でCCW2のシステム
バスデータ転送を行う。
【0055】(4) のCCW1のI/Oバスデータ
転送が終了したので、DでI/O転送起動する。これに
より、でCCW2のI/Oバスデータ転送を行う。 (5) そして、(4)のI/O転送起動に続いてCC
W3フェッチ(CCW3のプリフェッチ)、CCW3解
析を行い、CCW先取りバッファ3に登録する(図3の
B’)。
【0056】(6) のCCW2のシステムバスデー
タ転送が終了したので、B’でCCW3プリフェッチ、
CCW3解析してCCW先取りバッファ3に登録してお
いたCCW2を取出し、これをもとにシステム転送起動
する(図2のC’)。これにより、でCCW3のシス
テムバスデータ転送を行う。
【0057】(7) のCCW2のI/Oバスデータ
転送が終了したので、D’でI/O転送起動する。これ
により、でCCW3のI/Oバスデータ転送を行う。 (8) のCCW3のシステムバスデータ転送が終了
し、およびのCCW3のI/OBバスデータ転送が終
了したときに、一連のデータ転送を終了する。
【0058】以上のライト時のチェインデータ処理シー
ケンスにおいて、B、B’のとき、即ちアイドルタイム
(I/O転送起動してから次のシステム転送起動するま
でのアイドルタイム)にCCWプリフェッチ、CCW解
析を行ってCCW先取りバッファ3に登録し、これから
取り出してシステムバスデータ転送起動することによ
り、I/Oバスデータ転送が終了してからCCWフェッ
チ、CCW解析をおこなっていた従来の図6のチェイン
データ処理シーケンスにおける問題を解決し、チャネル
装置の全体のデータ転送速度を向上させることが可能と
なる図4の(c)は、リード時のチェインデータ処理シ
ーケンス例を示す。ここで、A、B、B’、C、C’、
E、Fは、図2および図3中に記載した部分の処理に対
応する。以下動作を説明する。
【0059】(1) CCW1フェッチ、CCW1解
析、システム転送起動(システムバスデータ転送起
動)、I/O転送起動(I/Oバスデータ転送起動)を
順次実行する。これにより、でCCW1のシステムバ
スデータ転送を行い、これに続いてでCCW1+CC
W2+CCW3のI/Oバスデータ転送を行い、主記憶
からI/O装置にデータ転送を開始する(リード時の図
2のA)。
【0060】(2) そして、(1)のI/O転送起動
に続いてCCW2フェッチ(CCW2のプリフェッ
チ)、CCW2解析、CCW3フェッチ、CCW3解析
を行い、CCW先取りバッファ3に登録する(図3の
B、B’)。
【0061】(3) のCCW1のシステムバスデー
タ転送が終了したので、CでCCW2プリフェッチ、C
CW2解析してCCW先取りバッファ3に登録しておい
たCCW2を取出し、これをもとにシステム転送起動す
る(図2のC)。これにより、でCCW2のシステム
バスデータ転送を行う。
【0062】(4) のCCW2のシステムバスデー
タ転送が終了したので、C’でCCW先取りバッファ3
に登録しておいたCCW3を取出し、これをもとにシス
テム転送起動する(図2のC’)。これにより、でC
CW3のシステムバスデータ転送を行う。
【0063】(5) のCCW1+CCW2+CCW
3のI/Oバスデータ転送が終了したので、終わる(図
2のF)。 (6) のCCW3のシステムバスデータ転送が終了
したので、終わる(図2のE)。
【0064】以上のリード時のチェインデータ処理シー
ケンスにおいて、B、B’のとき、即ちアイドルタイム
(I/O転送起動してから次のシステム転送起動するま
でのアイドルタイム)にCCWプリフェッチ、CCW解
析を行ってCCW先取りバッファ3に登録し、これから
取り出してシステムバスデータ転送起動することによ
り、I/Oバスデータ転送が終了してからCCWフェッ
チ、CCW解析をおこなっていた従来の図7のチェイン
データ処理シーケンスにおける問題を解決し、チャネル
装置の全体のデータ転送速度を向上させることが可能と
なる図5は、本発明のテーブル/バッファ例を示す。
【0065】図5の(a)は、CCW先取りバッファ制
御テーブルの例を示す。CCW先取りバッファ制御テー
ブルは、ここでは、 ・バッファライトポインタ:CCW先取りバッファライ
トアドレス ・バッファリードポインタ:CCW先取りバッファリー
ドアドレス ・バッファカウンタ:CCW先取りバッファに登録され
たCCW数 ・バッファ制御フラグ:CCW先取りバッファ情報 ・全CCW先取りの終了フラグ(CCW−PF−END
フラグ)、CCW先取りバッファフルのフル(一杯)フ
ラグなど ・ネクストCCWアドレス:次に先取りすべきCCWア
ドレス を設定する。
【0066】図5の(b)は、CCW先取りバッファ3
の例を示す。このCCW先取りバッファ3は、ライト用
およびリード用をそれぞれ設け、CCW先取りバッファ
制御テーブルからポイントする。このCCW先取りバッ
ファ3は、ここでは、 ・CCW: ・MSアドレス ・転送データバイト数 ・ネクストCCWアドレス ・転送制御情報:チェインデータフラグ(CDF) ・データ転送起動情報: ・SYSバスコントローラ内 ・コントロールレジスタセットデータ(ライト/リー
ド、スタート) ・CCW解析情報: ・CCWパラメータチェックエラー情報(MSアドレス
バウンダリエラー) を設定する。
【0067】図5の(c)は、CCW−SYSバッファ
4の例を示す。CCW−SYSバッファ4には、ここで
は、 ・CCW: ・MSアドレス ・転送バイト数 ・転送制御情報(チェインデータフラグ、CDF) ・ネクストCCWアドレス を設定する。
【0068】図5の(d)は、CCW−I/Oバッファ
5の例を示す。CCW−I/Oバッファ4には、ここで
は、 ・CCW: ・MSアドレス ・転送バイト数 ・転送制御情報(チェインデータフラグ、CDF) ・ネクストCCWアドレス を設定する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チャネル装置1が指示されたCCWをフェッチ、解析、
システム側データ転送起動およびI/O側データ転送起
動を順次実行した後、システム側データ転送終了を監視
して終了していないアイドルタイムのときに、次のCC
Wをプリフェッチ、解析してCCW先取りバッファ3に
一杯になるまで格納しておき、システム側データ転送終
了時にこのCCW先取りバッファ3からプリフェッチし
たCCWを取り出し、これをもとにシステム側データ転
送起動する構成を採用しているため、チャネル装置1の
全体のデータ転送性能を向上させることができる。特
に、システムバス転送速度がI/Oバス転送速度にほぼ
等しいあるいは遅い場合、チェインデータ処理がデータ
転送時間内に現れないようにでき、結果として全体のデ
ータ転送速度を向上させることができる。また、データ
転送量の少ないCCWを含むチェインデータ処理におい
て、CCW先取りバッファ3にプリフェッチしておいた
CCWを取り出して即、システム側データ転送開始で
き、全体のデータ転送速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の動作説明フローチャートである。
【図4】本発明のチェインデータ処理シーケンス例であ
る。
【図5】本発明のテーブル/バッファ例である。
【図6】従来技術の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:チャネル装置 2:メモリ 3:CCW先取りバッファ 4:CCW−SYSバッファ 5:CCW−I/Oバッファ 6:データバッファ 7:システムバスコントローラ 8:I/Oバスコントローラ 9:MPU 10:主記憶(MS) 11:I/O

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャネルコマンド先取りを制御するチャネ
    ルコマンド先取り制御装置において、システムバスとI/Oバスとの間に設けた、 先取りしたCCW(チャネルコマンド語)を格納するC
    CW先取りバッファと、 アクセス元から指示されたCCWをフェッチ、解析、シ
    ステム側データ転送起動およびI/O側データ転送起動
    を順次実行した後、システム側データ終了を監視して終
    了していないときに、次のCCWをプリフェッチ、解析
    して上記CCW先取りバッファに格納する手段と、 システム側データ転送終了時に上記CCW先取りバッフ
    ァに格納されているプリフェッチして解析した情報をも
    とにシステム側データ転送起動する手段とを備えたチャ
    ネルコマンド先取り制御装置。
  2. 【請求項2】上記CCW先取りバッファとして、CCW
    のライトおよびリード毎にCCW先取りバッファを設
    け、上記I/O側データ転送起動した後、上記システム
    側データ転送終了するまでの間(アイドルタイム)に、
    次のCCWをプリフェッチ、解析して該当ライトあるい
    はリードのCCW先取りバッファに格納することを特徴
    とする請求項1記載のチャネルコマンド先取り制御
JP20210792A 1992-07-29 1992-07-29 チャネルコマンド先取り制御装置 Expired - Lifetime JP2860395B2 (ja)

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