JP2860132B2 - フッ化物ガラス - Google Patents

フッ化物ガラス

Info

Publication number
JP2860132B2
JP2860132B2 JP2039184A JP3918490A JP2860132B2 JP 2860132 B2 JP2860132 B2 JP 2860132B2 JP 2039184 A JP2039184 A JP 2039184A JP 3918490 A JP3918490 A JP 3918490A JP 2860132 B2 JP2860132 B2 JP 2860132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
glass
fluoride glass
fluoride
baf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2039184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03242346A (ja
Inventor
徹郎 泉谷
道正 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOOYA KK
Original Assignee
HOOYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOOYA KK filed Critical HOOYA KK
Priority to JP2039184A priority Critical patent/JP2860132B2/ja
Publication of JPH03242346A publication Critical patent/JPH03242346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2860132B2 publication Critical patent/JP2860132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/32Non-oxide glass compositions, e.g. binary or ternary halides, sulfides or nitrides of germanium, selenium or tellurium
    • C03C3/325Fluoride glasses

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ファイバー用ガラス、レーザーガラスの
ホストガラス、光学ガラス等として有用なフッ化物ガラ
スに係り、特に失透に対する安定性および耐水性に優れ
たフッ化物ガラスに関する。
[従来の技術] フッ化物ガラスは、従来から低屈折率、低分散を有す
るガラスとして知られており、また近年では、ZrF4系等
のフッ化物ガラスが赤外光等を低損失で透過する性質を
有することから、光ファイバー用ガラス等として注目さ
れている。
このようなフッ化物ガラスの代表的なものとして、従
来からZrF4系のガラスが数多く知られており、例えば
「マテリアルサイエンスフォーラム、第19−20巻、P363
−374(1987)」に代表的なZrF4系フッ化物ガラスが報
告されている。
その中でも、53ZrF4−3AlF3−4LaF3−20BaF2−20NaF
(モル%)の組成を有するフッ化物ガラスは、ZBLANと
略称されており、最も代表的なフッ化物ガラスとして知
られている。しかし、上記組成のフッ化物ガラスは、失
透に対する安定性には優れている半面、NaFを多量に含
むことから耐水性が非常に悪いという欠点を有してい
た。
上記した文献には、その他にも各種組成のZrF4系フッ
化物ガラスが記載されており、例えばZBLYANと称され
る、49ZrF4−2.5AlF3−3.5LaF3−2.0YF3−25BaF2−18Na
F(モル%)の組成を有するフッ化物ガラスが記載され
ているが、上記組成を有するフッ化物ガラスも同様に耐
水性が悪いという欠点を有していた。
また、NaFを含まないZrF4系フッ化物ガラスとして、6
0.48ZrF4−4AlF3−3.84GdF3−31.68BaF2(モル%)に、
YF3を4モル%添加した組成を有するガラスが知られて
いる(S.Mitachi and T.Miyashita,Appl Opt,22(198
3),2419参照)。しかし、上記組成を有するフッ化物ガ
ラスは、前述したNaFを含むフッ化物ガラスに比べて、
失透に対する安定性に劣るという欠点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 上述した例に見られるように、従来のZrF4系フッ化物
ガラスでは、失透に対する安定性と耐水性の双方を充分
に満足することができないという欠点あった。
特に、NaFを多量に含有する場合には、失透に対する
安定性を向上させることはできるものの、耐水性が著し
く低下してしまう。また、NaFを使用しないとしても、
充分な耐水性を得るには、ガラス形成成分や中間成分と
しての3価成分の量が少なく、また3価成分の量を単に
多くしただけでは失透に対する安定性が低下してしま
う。
したがって本発明の目的は、優れた耐水性を得るため
に多量の3価成分を含んだ上で、失透に対する優れた安
定性を付与したフッ化物ガラスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明のフッ化物ガラス
は、ZrF440〜48モル%、AlF34.5〜11モル%、YF37.5〜1
3モル%、LaF30〜5.5モル%、GdF30〜5.5モル%、かつL
aF3とGdF3との合計量1〜5.5モル%、BaF217〜39モル%
およびNaF0〜16モル%、かつBaF2とNaFとの合計量33〜3
9モル%を含有する組成を有することを特徴とするもの
である。
また、上記フッ化物ガラスが、さらにP2O5を0.1〜6
モル%添加することを特徴とするものである。
すなわち本発明のフッ化物ガラスは、ZrF4−AlF3−YF
3−BaF2系ガラスの第1図に示すZrF4−AlF3−YF3三角図
(BaF2一定量)中のガラス化範囲(図中、斜線で示す)
内で、3価成分であるAlF3およびYF3の双方を比較的多
く含む領域に、失透に対して安定な組成が存在すること
を見出し、また少量のLaF3やGdF3を含有させることによ
り、さらに失透に対する安定性が向上することを見出し
て成されたものである。また、本発明のフッ化物ガラス
の基本形である上記4成分系に対して、P2O5が失透に対
する安定化を高める成分として効果的であることを見出
して成されたものである。
例えば上記4成分系では、第1図の三角図中の例えば
符号aで示す組成が失透に対して安定で、またP2O5を加
えた5成分系では、三角図中の例えば符号bで示す組成
が失透に対して安定である。そして、符号aで示す組成
ではAlF3とYF3との合計量は18モル%、また符号bで示
す組成ではAlF3とYF3との合計量は20モル%と、いずれ
も3価成分を多量に含むことから、耐水性にも優れるも
のである。
このように、本発明のフッ化物ガラスは、従来のZrF4
−BaF2−LaF3三角図中のガラス化範囲内において、単に
LaF3をAlF3で、BaF2をNaFで置き換えることによって成
されたものではない。
本発明のフッ化物ガラスの組成限定理由は、以下の通
りである。
ZrF4は、フッ化物ガラスの骨格を形成する成分であ
り、その含有量は40〜48モル%である。これは、ZrF4
量が40モル%未満あるいは48モル%を超えると、失透し
易くなるためである。
また、AlF3の含有量が4.5モル%未満では、失透し易
くなると共に、耐水性の改善が充分に得られず、また11
モル%を超えても、同様に失透し易くなるため、AlF3
含有量は4.5〜11モル%の範囲に限定される。
YF3の含有量も同様に、その下限はガラス化範囲内に
おける7.5モル%であり、それ未満では失透し易くなる
と共に、耐水性の改善が充分に得られないが、LaF3もし
くはGdF3が共存すると、ガラス化範囲内においてその上
限は13モル%となり、それを超えると失透に対する安定
性が低下する。
LaF3およびGdF3は、前述したように、失透に対する安
定化を向上させるのに有効な成分で、本発明の重要な部
分を成しており、これらの含有量が5.5モル%を超える
と失透し易くなる。LaF3とGdF3とは混合して使用できる
ので、それぞれ単独での含有量は0〜5.5モル%とな
り、またそれらの合計量が1モル%に満たないと、その
効果は充分に得られないため、LaF3とGdF3との合計量は
1〜5.5モル%となる。
またBaF2は、ZrF4と同様にガラスを形成するのに欠か
せない成分である。第1図はBaF2が36モル%の場合を示
しており、この組成がガラス化範囲が最も広く、BaF2
量がこれより余りに増すと、ZrF4のとり得る範囲が狭く
なり、また余りに減少すると、ZrF4を一定とした場合の
AlF3あるいはYF3のとり得る範囲が狭くなり、失透に対
する安定性が低下する。このため、本発明の基本形であ
る上記した4成分系の場合には、BaF2の含有量は33〜39
モル%の範囲となる。そして、NaFでBaF2の一部を置き
換えると、BaF2の含有量はガラス化範囲と失透に対する
安定性から、17〜39モル%の範囲に限定される。
NaFは、BaF2の一部と置換されることにより、ガラス
の失透に対する安定性を改善する効果を示す成分である
が、その含有量が16モル%を超えると、耐水性が著しく
損なわれるため、0〜16モル%の範囲に限定される。
そして、BaF2とNaFとの合計量は、上記したガラス化
範囲と失透に対する安定性から、33〜39モル%の範囲で
ある。
また、P2O5を添加することにより、ガラスの粘性を増
して失透に対する安定性をさらに向上させることができ
ると共に、耐水性をさらに改善することができる。P2O5
の添加量が0.1モル%未満では上記効果が充分に得られ
ず、また6モル%を超えて添加しても、それ以上は大き
く改善されないため、0.1〜6モル%の範囲となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1〜18 ZrF4、AlF3、YF3、LaF3、GdF3、BaF2及びNaFの高純度
フッ化物原料と、P2O5の原料として(NH42HPO4を用
い、第1表に示す組成となるように原料組成物をそれぞ
れ調製し、これらを白金るつぼに投入し、Arガス雰囲気
中において850〜900℃で2時間以上の溶融をそれぞれ行
った。
この後、ガラス融液を金属やカーボンの型にキャスト
して固化し、徐冷炉に入れて室温まで冷却し、フッ化物
ガラスをそれぞれ得た。
このようにして得たフッ化物ガラスの耐水性、失透に
対する安定性を下記に示す方法によって評価した。その
結果を併せて第1表に示す。
(1)耐水性 各フッ化物ガラスを沸騰水浴に1時間浸漬し、その後
の減量率(重量%)で耐水性(Dw)を評価した。
(2)失透に対する安定性 失透に対する安定性の評価は、示差熱分析(DSC)に
よる測定結果に基づく下記(I)式の値と、結晶化の発
熱量Qとから評価した。
(Tc−Tg)/(Tl/Tc) ……(I) (式中、Tcは結晶化温度を、Tlは液相温度、Tgはガラス
転移温度を示す) なお、(I)式の値は大きいほうが、またQは小さい
ほうが、失透に対する安定性が高いものである。第2図
に、代表的な例として実施例17によるガラスの示差熱分
析結果を示す。
なお、表中に示す比較例は、従来のフッ化物ガラスの
代表例として掲げたものであり、ZrF4−AlF3−LaF3−Ba
F2−NaF系ガラス、ZrF4−AlF3−YF3−LaF3−BaF2−NaF
系ガラス及びZrF4−AlF3−YF3−GdF3−BaF2系ガラスで
あって、実施例と同様にして特性を評価した結果を併せ
て第1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、実施例1〜
13によるNaFを含有していないフッ化物ガラスは、同様
にNaFを含有していない比較例3のフッ化物ガラスと比
較して、失透に対する安定性は同程度かそれ以上であ
り、耐水性は比較例1、2によるフッ化物ガラスよりは
るかに優れていることが分る。
また、実施例14〜18によるNaFを含有しているフッ化
物ガラスは、同様な組成を有する比較例2のフッ化物ガ
ラスと比較して、耐水性は同程度かそれ以上であり、失
透に対する安定性は、はるかに優れていることが分る。
また、比較例1によるフッ化物ガラスは、失透に対する
安定性は比較的よいものの、耐水性は実施例によるフッ
化物ガラスの方が、はるかに優れていることが分る。
さらに、P2O5の添加は耐水性および失透に対する安定
性の向上に効果的であることが分る。
このように、本発明のフッ化物ガラスは耐水性に優
れ、また失透に対しても比較的安定である。例えばP2O5
を含まない実施例17のフッ化物ガラスは失透および耐水
性という観点から、最も実用的なZrF4系の光ファイバー
用フッ化物ガラスと言える。また、このガラスはフッ化
物レーザーガラスあるいはフッ化物光学ガラスとして好
ましく利用される。
なお、上記実施例では、P2O5の原料として、水分量の
少ない(NH42HPO4を使用したが、その他にも、同様に
水分量の少ないBa(PO3等を使用することが可能で
ある。この場合には、BaF2から同一モル%を差し引く必
要があり、またBaOによって酸素量がわずかに増加す
る。また、フッ化物ガラスの溶融に際して白金るつぼを
使用したが、金るつぼあるいはカーボンるつぼ等の使用
が可能であり、カーボンるつぼの場合には、溶解炉から
取出して固化させた後、徐冷炉に直接入れることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のフッ化物ガラスは、Zr
F4−AlF3−YF3−BaF2を基本形として、YF3の一部をLaF3
やGdF2で置換し、また必要に応じてBaF2の一部をNaFで
置換したものであり、これによって耐水性に優れるとと
もに、失透に対する安定性にも優れたものとなる。従っ
て、光ファイバー用フッ化物ガラス、フッ化物レーザー
ガラス、フッ化物光学ガラスとして、実用性の高いフッ
化物ガラスを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるフッ化物ガラスの一例のガラス化
範囲を示す三角図、第2図は本発明の一実施例のフッ化
物ガラスの示差熱分析結果を示す図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ZrF440〜48モル%、AlF34.5〜11モル%、Y
    F37.5〜13モル%、LaF30〜5.5モル%、GdF30〜5.5モル
    %、かつLaF3とGdF3との合計量1〜5.5モル%、BaF217
    〜39モル%およびNaF0〜16モル%、かつBaF2とNaFとの
    合計量33〜39モル%を含有する組成を有することを特徴
    とするフッ化物ガラス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフッ化物ガラスにおいて、
    P2O5を0.1〜6モル%添加することを特徴とするフッ化
    物ガラス。
JP2039184A 1990-02-20 1990-02-20 フッ化物ガラス Expired - Fee Related JP2860132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2039184A JP2860132B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 フッ化物ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2039184A JP2860132B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 フッ化物ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03242346A JPH03242346A (ja) 1991-10-29
JP2860132B2 true JP2860132B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=12546028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2039184A Expired - Fee Related JP2860132B2 (ja) 1990-02-20 1990-02-20 フッ化物ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2860132B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0653575A (ja) * 1992-07-28 1994-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03242346A (ja) 1991-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4314031A (en) Tin-phosphorus oxyfluoride glasses
JP2668049B2 (ja) 光学ガラス
JP3154575B2 (ja) 弗燐酸塩光学ガラス
US4120732A (en) Optical glass
JPS638055B2 (ja)
JPH06305769A (ja) 光学ガラス
US4661284A (en) Silica and boron-containing ultraphosphate laser glass with low concentration quenching and improved thermal shock resistance
JPWO2003072518A1 (ja) 光学ガラス
AU637760B2 (en) Low liquidus, stable heavy metal fluoride glass compositions
JP3765594B2 (ja) 光学ガラス
US4642297A (en) Optical glass with refractive indexes of 1.60-1.69 and Abbe numbers of at least 54 with particularly low density and particularly good chemical stability
US4447550A (en) Lead aluminoborofluorosilicate moldable glasses
US6784128B2 (en) Optical glass for molding
JP2860132B2 (ja) フッ化物ガラス
JP3894596B2 (ja) 光学ガラス
JPH06191876A (ja) 弗燐酸塩光学ガラス用調合組成物
JP2585715B2 (ja) 赤外線透過ガラス
JP3080708B2 (ja) 新しいAlF3系フッ化物ガラス
JP2001523206A (ja) 高屈折率ガラスおよび該ガラスを含む多焦点補正レンズ
JP3073474B2 (ja) 無鉛光学軽量フリント乃至極軽量フリントガラス
JPH02145457A (ja) フツ化物ガラス光フアイバ
JP4141672B2 (ja) モールドレンズ成形用光学ガラス
JPH0971435A (ja) 高分散光学ガラス
JPH0781973A (ja) ハロゲン化物ガラス
JPH0822764B2 (ja) 長繊維用ガラス組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees