JP2859584B2 - 集中パラメータバラン - Google Patents
集中パラメータバランInfo
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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Description
システムにおける平衡段と不平衡段とをインターフェイ
スするための方法またはシステムに関し、特に、180
°位相ずれした出力信号を与える平衡入力段と、シング
ルエンド形入力信号によって駆動される不平衡負荷とを
インターフェイスすることに関するものである。
わりに、電力容量にて表される出力を有する増幅器であ
る。モータを作動させたり、拡声器またはアンテナを駆
動したり、その他の同様のタスクを行うのに増幅器が使
用されるときには、比較的に高い出力電力が必要とされ
る。
に負荷へと伝達されねばならない。
される電力は、トランジスタの如き単一増幅素子によっ
て発生されうるものよりは大きい。電力を増大するため
に2つ以上の増幅素子を接続する効果的な方法の一例と
して、図1に示すようなプッシュプル構成がある。
は、2つの増幅素子12aおよび12bを含む。これら
2つの増幅素子は、例えば、NPNトランジスタであ
り、それらのソースは、アースに結合されており、それ
らのゲートは、180°位相ずれした(奇数モード励
起)第1および第2の入力信号をそれぞれ受けるように
結合されている。低周波プッシュプル増幅器において
は、典型的には、平衡プッシュプル増幅器10を不平衡
負荷16へ結合するために、変成器14が使用される。
したがって、この変成器は、バランの機能を果たし、す
なわち、平衡または差動信号源を不平衡またはシングル
エンド形負荷へ結合する機能を果たす。
器へ与えるための種々な入力段、例えば、差動対を有し
た能動スプリッタが当業分野にてよく知られている。あ
る変成器もまた、このような不平衡−平衡入力機能を果
たしうる。実際に、これらの入力段は、プッシュプル増
幅器の両方の入力で同じ位相を有する(同相または偶数
モード励起)共通モード信号を与えうる。例えば、共通
モード電圧信号としてバイアス電圧がしばしば印加され
る。
等しい平衡および不平衡ポート電流および電圧レベルを
与えるバランを必要とする。また、DC電圧レベルを、
後続段から分離することも望まれる。
磁気結合を利用することによって達成される。磁気結合
されたトリフィラーバランを使用するものが図2および
図3に例示されている。これら図2および図3には、単
巻変成器によるものを示している。
より、等しい平衡および不平衡ポート電流を与えなが
ら、偶数モード励起を拒絶し且つ平衡励起を伝送するよ
うにすることが如何にしてなされるかを、示している。
機能するのであるが、このような構造を半導体集積回路
として集積化するのは非常に難しい。したがって、MM
IC(モノリシックマイクロ波集積回路)のサイズの減
少およびその他の有益な特性は、磁気結合を利用したバ
ランでは、容易には実現できない。
機能を果たすために集中パラメータ回路を利用するバラ
ンインターフェイス回路およびこの回路を使用する方法
である。磁気結合を必要としないので、MMICとして
の集積化を容易とすることができる。
は、直列に結合された第1、第2および第3のインダク
タを含み、容量性素子は、キャパシタを含む。誘導性素
子および容量性素子は、並列LC回路を構成するように
結合される。各インダクタおよびキャパシタは、第1お
よび第2の端子を有し、第1のインダクタの第1の端子
は、第1のノードでキャパシタの第1の端子に接続さ
れ、第1のインダクタの第2の端子および第2のインダ
クタの第1の端子は、第2のノードで結合され、第2の
インダクタの第2の端子および第3のインダクタの第1
の端子は、第3のノードで結合され、第3のインダクタ
の第2の端子およびキャパシタの第2の端子は、第4の
ノードで結合されている。動作において、平衡入力信号
が、第1および第3のノードへ与えられ、第2のノード
は、グランドに結合され、第4のノードは、シングルエ
ンド形出力信号を与えるように結合される。
第2のノードをグランドに結合し、共通モードエネルギ
ーを吸収して受信共通モード信号の反射を防止する。
性素子および容量性素子が、MMICとして集積化され
る。誘導性素子は、MMICの表面に配設された導体の
形をとっており、容量性素子は、MMICとして集積化
された層状構造体とされている。
図10を参照して、本発明の実施の形態について本発明
をより詳細に説明する。
入力信号を受け取り出力ポート26に不平衡負荷を駆動
するためのシングルエンド形出力信号を与える一般化さ
れたバラン20のブロック図である。図示されているよ
うに、奇数励起の場合、第1および第2ポート22およ
び24での瞬時電圧レベルは、それぞれ、V(t)およ
び−V(t)に等しく、出力ポートでの電圧レベルは、
2V(t)に等しく、平衡入力ポート22および24端
の電圧レベルと不平衡負荷端の電圧レベルとは同じであ
る。さらに、電流の値I(t)は、すべてのポートで同
じである。
れたバラン20の回路図である。この回路は、1/2π
√LCに等しい共振周波数f0 によって特徴付けられる
並列LC共振回路の一般的な形をとっている。この実施
例では、第1、第2および第3のインダクタ30、32
および34は、それぞれ、L1、L2およびL3に等し
いインダクタンスを有しており、したがって、L=L1
+L2+L3である。
第1のノード40に結合される第1の端子と、第2のノ
ード42に結合される第2の端子とを有しており、第2
のインダクタ32は、第2のノード42に結合される第
1の端子と、第3のノード44に結合される第2の端子
とを有しており、第3のインダクタ34は、第3のノー
ド44に結合される第1の端子と、第4のノード46に
結合される第2の端子とを有している。こうして、第
1、第2および第3のインダクタ32、34および36
は、総合インダクタンスLを有する直列誘導性回路48
を形成している。
シタ50は、第1のノード40に接続される第1の端子
と、第4のノード46に接続される第2の端子とを有す
る。こうして、直列誘導性回路48とキャパシタ50と
は、並列共振回路を形成している。
ト22として機能する第1のノードへ結合され、第2の
入力信号は、第2のバラン入力ポート24として機能す
る第3のノード44へ結合される。これらの逆相駆動信
号により、この共振回路に循環電流が流される。不平衡
負荷が、バラン出力ポート26として機能する第4のノ
ード46と、グランド端子52との間に結合される。第
2のノード42は、グランド端子52に結合されてい
る。第1および第2のバラン入力ポート22および2
4、およびバラン出力ポート26での電圧レベルは、グ
ランドを基準としている。
説明する。先ず、インダクタのインピーダンスは低周波
数に対して非常に低いので、DC電圧は、バランを通過
する。このことは、増幅器回路におけるトランジスタへ
バイアスを与えるのに有利である。図7において、DC
およびRFグランドは、第2のノード42にある。ノー
ド42が大きなキャパシタでグランドへバイパスされる
とき、DCバイアスがバランへ通される。
回路の誘導性素子の部分がタップされる場合、すなわ
ち、共振回路の誘導性素子の一部分のみの端部に負荷が
接続される場合には、そのタップ付きインダクタ端の負
荷に発生される信号は、1次側を共振回路の総合Lと並
列に置いた理想変成器の2次側端に置かれた同一負荷に
よってモデル化されうることが、知られている。
回路の不平衡出力ポートでの電圧レベル及びポート電流
の大きさは、負荷が第2および第3のインダクタ32お
よび34端に接続されるとし且つ1次側を複合誘導性回
路48と並列に置いた理想変成器の2次側端に置いた同
一負荷によってその負荷をモデル化することによって、
分析されうる。バラン出力ポート26でのポート電流の
大きさおよび電圧レベルは、理想変成器の巻数比を決定
するようにL1、L2およびL3の値を選定することに
よって、制御されうる。
よび24でのポート電流の大きさは、共振状態で、平衡
入力が第1および第2のインダクタ30および32端に
接続されるとし且つ2次側を複合誘導性回路48と並列
においた理想変成器の1次側端に置かれた同一入力によ
りその平衡入力をモデル化することにより、分析されう
る。
くまたは普通である限り、すなわち、循環共振電流の大
きさがポート電流I(t)の大きさより大きい限り、良
好に動作する。こうして、所望の電圧およびインピーダ
ンスの関係を維持(近似)させるのに共振が利用されて
いる。
レートすると、奇数励起信号に対する伝送比率および偶
数励起信号に対する拒絶比率が高いことが示される。
クタ32を通るポート電流は、グランド端子52と第2
の入力ポート24との間に流れる入力ポート電流および
グランド端子52と出力ポート26との間に流れる出力
ポート電流の和である。これらのポート電流は、反対方
向に流れ、互いに打ち消し合う傾向にある。したがっ
て、共振状態は、L2の値をL1およびL3より高くす
ることにより、より良い帯域幅に亘って補償されうる。
計された図7の回路の好ましい実施例においては、種々
な回路パラメータの値は、ほぼ次のようである。 L1=3.3マイクロヘンリー L2=4.7マイクロヘンリー L3=5.3マイクロヘンリー C =4.2ピコファラッド
例を示している。図8を参照するに、マイクロ波モノリ
シック集積回路(MMIC)の上面60には、第1、第
2および第3のインダクタ30、32および34が、矩
形スパイラル導体の形にて、キャパシタ50が、金属−
絶縁体−金属(MIM)キャパシタの形にて、示されて
いる。
取るための第1および第2の入力ポート82および84
と、シングルエンド形デルタ出力ポート86と、シング
ルエンド形シグマ出力ポート88とを有した一般化4ポ
ートハイブリッド80を示している。一般化した結合素
子は、デルタ出力ポート86に、第1および第2の入力
信号の大きさの差に等しい大きさを有するデルタまたは
差動信号を与え、シグマ出力ポート88に、第1および
第2の入力信号の大きさの和に等しい大きさを有するシ
グマまたは共通モード信号を与える。
び第2の入力ポートが平衡段の出力信号を受け取るよう
に結合されデルタ出力ポート84が不平衡負荷に結合さ
れているようなシグマ/デルタ4ポートハイブリッド素
子80の3つのポートの応答に類似している。同様に、
第2のノード42は、シグマポート88に対応し、バラ
ン出力ポート26は、デルタポート86に対応する。こ
うして、図7のバラン回路は偶数モード励起を拒絶する
ので、偶数モード励起からのエネルギーは、平衡入力段
へと反射される。もし、シグマ出力ポートがエネルギー
吸収素子によって成端されている場合には、偶数モード
励起は、吸収されるであろう。
るための成端回路を含む本発明の第2の実施例を示して
いる。図10を参照するに、第2のノード42は、成端
回路90を介してグランドに結合されている。図10に
おいて、成端回路は、回路に発生される逆位相で振幅の
等しい信号による打ち消しを行なう並列LC回路であ
る。成端回路のインピーダンスの値は、偶数モード励起
エネルギーが成端回路90によって吸収されるように、
選定される。こうして、図10のシグマ/デルタ4ポー
トハイブリッドの実施例は、実質的には、共通または和
モードに対してアイソレーションポートを付加した図7
の3ポートバランである。
計された図10の回路の好ましい実施例においては、種
々な回路パラメータの値は、ほぼ次のようである。 L1=12マイクロヘンリー L2=15マイクロヘンリー L3=12マイクロヘンリー C =2.7ピコファラッド そして、成端回路90の回路素子の値は、次のようであ
る。 R=50オーム C=5.7ピコファラッド
きたのであるが、当業者には、種々な変形態様が明らか
であろう。したがって、本発明をこれらに限定しようと
するものでなく、本発明の範囲は、本特許請求の範囲の
記載によって限定されるものである。
路図である。
る。
る。
回路図である。
す回路図である。
一実施例の回路図である。
ある。
ッドのブロック図である。
/デルタ4ポートハイブリッドとしての平衡不平衡変成
器の別の実施例の回路図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1および第2の出力端子を有した平衡
入力段と、グランド電圧レベルを基準としたある電圧レ
ベルを有するシングルエンド形入力信号を受け取るため
のシングルエンド形入力端子を有する不平衡出力段との
間にバランインターフェイスを形成する方法において、 インダクタンスLを有し、少なくとも第1、第2および
第3の直列接続された別々のインダクタであって、各々
が第1および第2の端子を有し、それぞれインダクタン
スL1、L2およびL3を有するようなインダクタを備
える誘導性素子と、第1および第2の端子を有し且つキ
ャパシタンスCを有し前記誘導性素子を分路する容量性
素子とを含み、前記第1のインダクタの第1の端子は、
第1のノードで前記容量性素子の第1の端子に結合さ
れ、前記第1のインダクタの第2の端子は、第2のノー
ドで前記第2のインダクタの第1の端子に結合され、前
記第3のインダクタの第1の端子は、第3のノードで前
記第2のインダクタの第2の端子に結合され、前記第3
のインダクタの第2の端子は、第4のノードで前記容量
性素子の第2の端子に結合されており、2πにLとCと
の積の平方根を乗じたものの逆数に等しい共振周波数を
有する集中パラメータ並列LC共振回路を設け、 前記並列LC回路の第2のノードを前記グランド電圧レ
ベルに結合し、 前記平衡入力段によって与えられ、前記共振周波数の近
くに中心を置く入力信号帯域幅を有し、前記第1および
第3のノードでの入力信号電圧レベルが前記グランド電
圧レベルに関して同じ大きさで反対極性を有するような
奇数モード励起および前記第1および第3のノードでの
入力信号電圧レベルが前記グランド電圧レベルに関して
同じ極性を有するような偶数モード励起によって特徴づ
けられるようなバラン入力信号を受け取るように前記第
1および第3のノードを前記平衡入力段の前記出力端子
に結合し、 前記不平衡出力段のシングルエンド形入力端子に前記第
4のノードを結合して、奇数モード励起バラン入力信号
が受け取られるときに、平衡ポート電流の大きさと不平
衡ポート電流の大きさとを実質的に等しくさせるように
前記LC並列共振回路の共振状態でシングルエンド形バ
ラン出力信号を与え、偶数モード励起バラン入力信号が
受け取られるときに、前記シングルエンド形入力に与え
られる電圧および電流を減衰させるようにする、 ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 L2の大きさは、L1またはL3の大き
さよりも大きい請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記入力信号帯域幅における周波数の共
通モードエネルギーを吸収する第1および第2の端子を
有する成端回路を設ける段階をさらに含み、前記第2の
ノードを結合する段階は、前記成端回路の第1の端子に
前記第2のノードを結合し、前記成端回路の第2の端子
を前記グランド電圧レベルに結合することを含む請求項
1記載の方法。 - 【請求項4】 平衡出力信号を与えるための平衡入力段
およびシングルエンド形入力信号を受け取るための出力
段を含むシステムにおけるバランインターフェイスであ
って、前記平衡入力段から前記平衡出力信号を受け取る
ための第1および第2の入力ポートと、前記不平衡シン
グルエンド形入力信号を前記不平衡出力段へ与えるため
の出力ポートとを有し、前記平衡出力信号およびシング
ルエンド形入力信号の電圧レベルは、グランド電圧レベ
ルを基準としているようなバランインターフェイスにお
いて、 インダクタンスLを有し、少なくとも第1、第2および
第3の直列接続された別々のインダクタであって、各々
が第1および第2の端子を有しそれぞれインダクタンス
L1、L2およびL3を有するようなインダクタを備
え、前記第1のインダクタの第1の端子が第1のノード
に結合され、前記第1のインダクタの第2の端子が第2
のノードに結合され、前記第2のインダクタの第1の端
子が第2のノードに結合され、前記第3のインダクタの
第1の端子が第3のノードに結合され、前記第3のイン
ダクタの第2の端子が第4のノードに結合されているよ
うな誘導性素子と、 第1および第2の端子を有し且つキャパシタンスCを有
し前記誘導性素子を分路する容量性素子であって、その
第1の端子は、前記第1のノードに結合され、その第2
の端子は、前記第4のノードに結合されているような容
量性素子とを備えており、 前記誘導性素子および前記容量性素子は、2πにLとC
との積の平方根を乗じたものの逆数に等しい共振周波数
を有する並列LC回路を形成し、前記第1および第3の
ノードは、前記平衡出力信号を受け取り、前記第2のノ
ードは、前記グランド電圧に結合され、前記第4のノー
ドは、前記シングルエンド形入力信号を与えることを特
徴とするバランインターフェイス。 - 【請求項5】 主面を有するモノリシックマイクロ波集
積回路(MMIC)として集積化されており、前記第
1、第2および第3のインダクタは、前記MMICの前
記主面に配置された導体で形成されており、前記容量性
素子は、前記MMICへ集積化された層状構造体である
請求項4記載のバランインターフェイス。
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