JP2859199B2 - 原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法とその試験の為の加温加圧系統設備 - Google Patents
原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法とその試験の為の加温加圧系統設備Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉の原子炉冷却
材圧力バウンダリの健全性確認試験の方法及びその方法
を実施するための設備の技術分野に属する。
材圧力バウンダリの健全性確認試験の方法及びその方法
を実施するための設備の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】原子炉冷却材圧力バウンダリとは、原子
炉圧力容器本体及びその原子炉圧力容器に接続される配
管系において、原子炉圧力容器から見て第２弁までの範
囲を言い、原子力発電所のいわゆる心臓部にあたる所で
ある。
炉圧力容器本体及びその原子炉圧力容器に接続される配
管系において、原子炉圧力容器から見て第２弁までの範
囲を言い、原子力発電所のいわゆる心臓部にあたる所で
ある。
【０００３】このため、原子炉を停止して実施される定
期検査時には、毎回、原子炉冷却材圧力バウンダリの健
全性確認試験として、規定の圧力をかけ原子炉冷却材圧
力バウンダリ範囲からの漏洩がないことを確認する耐圧
漏洩試験を実施している。
期検査時には、毎回、原子炉冷却材圧力バウンダリの健
全性確認試験として、規定の圧力をかけ原子炉冷却材圧
力バウンダリ範囲からの漏洩がないことを確認する耐圧
漏洩試験を実施している。
【０００４】この原子炉冷却材圧力バウンダリの耐圧漏
洩試験時には、まず、原子炉圧力容器本体及び主蒸気配
管の脆性破壊を防止するためにある一定温度まで加温し
たのち、原子炉圧力容器下部に接続されている制御棒駆
動水圧系からの水圧により加圧を実施し、原子炉冷却材
圧力バウンダリ範囲からの漏洩がないことを確認し、健
全性の確認を行っている。
洩試験時には、まず、原子炉圧力容器本体及び主蒸気配
管の脆性破壊を防止するためにある一定温度まで加温し
たのち、原子炉圧力容器下部に接続されている制御棒駆
動水圧系からの水圧により加圧を実施し、原子炉冷却材
圧力バウンダリ範囲からの漏洩がないことを確認し、健
全性の確認を行っている。
【０００５】図２には、現状の原子炉冷却材圧力バウン
ダリの加温方法を示す。原子炉圧力容器本体の加温は、
原子炉冷却材再循環ポンプ３、及び残留熱除去ポンプ５
を循環運転することによるポンプ入熱によって加温す
る。
ダリの加温方法を示す。原子炉圧力容器本体の加温は、
原子炉冷却材再循環ポンプ３、及び残留熱除去ポンプ５
を循環運転することによるポンプ入熱によって加温す
る。
【０００６】また、原子炉圧力容器本体に接続される主
蒸気配管の加温は、主蒸気配管１１に取付けられている
主蒸気内側隔離弁１２及び主蒸気外側隔離弁１３を開と
し、その下流側にある主蒸気止め弁１４を閉とし、主蒸
気ドレン配管１５に設置されている主蒸気ドレン配管ド
レンライン２０の主蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１及
び主蒸気ドレン配管第２ドレン弁２２を微開させること
により、原子炉圧力容器内の加温流体を主蒸気配管１１
の４本に流すことで加温を実施している。
蒸気配管の加温は、主蒸気配管１１に取付けられている
主蒸気内側隔離弁１２及び主蒸気外側隔離弁１３を開と
し、その下流側にある主蒸気止め弁１４を閉とし、主蒸
気ドレン配管１５に設置されている主蒸気ドレン配管ド
レンライン２０の主蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１及
び主蒸気ドレン配管第２ドレン弁２２を微開させること
により、原子炉圧力容器内の加温流体を主蒸気配管１１
の４本に流すことで加温を実施している。
【０００７】なお、給水系配管３０については、脆性破
壊防止の観点からの加温の必要はないが、原子炉圧力容
器に接続される主たる配管であることから、試験中の温
度を一定に保つ目的として加温を実施している。
壊防止の観点からの加温の必要はないが、原子炉圧力容
器に接続される主たる配管であることから、試験中の温
度を一定に保つ目的として加温を実施している。
【０００８】この加温方法は、主蒸気配管と同様に、給
水配管３０に設置されている給水系原子炉格納容器内側
逆止弁ドレンライン３７の給水系配管第１ドレン弁３８
及び給水系配管第２ドレン弁３９を微開させることによ
り、原子炉圧力容器内の加温流体を給水配管３０の２本
に流すことで加温を実施している。
水配管３０に設置されている給水系原子炉格納容器内側
逆止弁ドレンライン３７の給水系配管第１ドレン弁３８
及び給水系配管第２ドレン弁３９を微開させることによ
り、原子炉圧力容器内の加温流体を給水配管３０の２本
に流すことで加温を実施している。
【０００９】次に図３には、現状の原子炉冷却材圧力バ
ウンダリの加圧方法を示す。原子炉圧力容器本体の加圧
は、原子炉圧力容器下部に接続されている制御棒駆動水
圧系配管６からの水圧により加圧する。この時、主蒸気
配管は主蒸気内側隔離弁１２及び主蒸気ドレン配管内側
隔離弁１６を全開し、主蒸気外側隔離弁１３及び主蒸気
ドレン配管外側隔離弁１７を全閉することにより同時に
加圧される。
ウンダリの加圧方法を示す。原子炉圧力容器本体の加圧
は、原子炉圧力容器下部に接続されている制御棒駆動水
圧系配管６からの水圧により加圧する。この時、主蒸気
配管は主蒸気内側隔離弁１２及び主蒸気ドレン配管内側
隔離弁１６を全開し、主蒸気外側隔離弁１３及び主蒸気
ドレン配管外側隔離弁１７を全閉することにより同時に
加圧される。
【００１０】なお、給水配管３０は、原子炉格納容器内
側隔離弁として逆止弁を使用しているため、原子炉冷却
材圧力バウンダリ範囲である原子炉格納容器外側逆止弁
３１までは原子炉圧力容器の加圧圧力を同時にかけるこ
とはできず、一般には、この給水系原子炉格納容器外側
逆止弁３１に設置されている給水系原子炉格納容器外側
逆止弁ドレンライン３４を利用し、他の加圧対象範囲か
ら仮設の耐圧ホース４０等を接続することで加圧を実施
している。
側隔離弁として逆止弁を使用しているため、原子炉冷却
材圧力バウンダリ範囲である原子炉格納容器外側逆止弁
３１までは原子炉圧力容器の加圧圧力を同時にかけるこ
とはできず、一般には、この給水系原子炉格納容器外側
逆止弁３１に設置されている給水系原子炉格納容器外側
逆止弁ドレンライン３４を利用し、他の加圧対象範囲か
ら仮設の耐圧ホース４０等を接続することで加圧を実施
している。
【００１１】加温に限ると、従来技術文献としては、特
開昭62−192695号公報，特開昭58−28638号公報，特開
平1−280295号公報が存在しているが、これらの公報に
記載された技術では原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々
である外側逆止弁３１までも昇温したり加圧したりする
ことができない。
開昭62−192695号公報，特開昭58−28638号公報，特開
平1−280295号公報が存在しているが、これらの公報に
記載された技術では原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々
である外側逆止弁３１までも昇温したり加圧したりする
ことができない。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、主蒸
気配管及び給水配管の加温は、原子炉圧力容器本体の加
温流体をドレンラインからブローすることで実施してい
るため、ブローした分だけ原子炉の水位が低下し、水位
を回復させるためには再度、低温の水を補給するような
非効率的な手順が必要であったし、外側逆止弁３１まで
の原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々までの加温ができ
ない。
気配管及び給水配管の加温は、原子炉圧力容器本体の加
温流体をドレンラインからブローすることで実施してい
るため、ブローした分だけ原子炉の水位が低下し、水位
を回復させるためには再度、低温の水を補給するような
非効率的な手順が必要であったし、外側逆止弁３１まで
の原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々までの加温ができ
ない。
【００１３】また、加圧に関しても、給水配管の給水系
原子炉格納容器外側逆止弁３１まで加圧するためには、
他の加圧範囲から仮設で耐圧ホース等を接続する作業を
必要としていた。
原子炉格納容器外側逆止弁３１まで加圧するためには、
他の加圧範囲から仮設で耐圧ホース等を接続する作業を
必要としていた。
【００１４】本発明の目的とするところは、第１目的
が、最少の設備で、隅々まで効率的に昇温及び加圧し
て、原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法を
提供することであり、第２目的は、その方法を実施する
ための系統設備を提供することにある。
が、最少の設備で、隅々まで効率的に昇温及び加圧し
て、原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法を
提供することであり、第２目的は、その方法を実施する
ための系統設備を提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記第１目的を達成する
為の手段は、加温した原子炉圧力容器内の炉水を原子炉
冷却材圧力バウンダリ内に通し、しかる後に前記原子炉
冷却材圧力バウンダリ内を加圧して前記原子炉冷却材圧
力バウンダリ内からの漏れがないことを確認する原子炉
冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法において、加
温した前記炉水を前記原子炉圧力容器から外側逆止弁の
ドレンラインを通じて給水配管に注水して前記炉水を循
環させ、さらには、加温した前記炉水を前記原子炉圧力
容器から主蒸気配管の主蒸気ドレン配管ドレンラインを
通じて前記主蒸気配管に注水して前記炉水を循環させ、
それら、前記炉水の循環により前記原子炉冷却材圧力バ
ウンダリを加温し、しかる後に、主蒸気外側隔離弁を閉
じて制御棒駆動水圧系配管から原子炉圧力容器への加圧
を前記主蒸気配管の主蒸気ドレン配管ドレンラインから
前記外側逆止弁のドレンラインに加えて前記原子炉冷却
材圧力バウンダリ内隅々にまで前記圧力を加えることを
特徴とした原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験
方法であり、加温された炉水が循環して利用されるため
に加温に利用された炉水がブローされて効率が低下する
ことは発生しない上、給水配管への加温した炉水の注水
は外側逆止弁のドレンラインから外側逆止弁を経由して
行われるので原子炉冷却材圧力バウンダリ内隅々まで加
温することができ、加圧するときも同様に外側逆止弁の
ドレンラインから外側逆止弁を経由して行われるので原
子炉冷却材圧力バウンダリ内隅々まで加圧できて、原子
炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験を隅々まで達成
できる。
為の手段は、加温した原子炉圧力容器内の炉水を原子炉
冷却材圧力バウンダリ内に通し、しかる後に前記原子炉
冷却材圧力バウンダリ内を加圧して前記原子炉冷却材圧
力バウンダリ内からの漏れがないことを確認する原子炉
冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法において、加
温した前記炉水を前記原子炉圧力容器から外側逆止弁の
ドレンラインを通じて給水配管に注水して前記炉水を循
環させ、さらには、加温した前記炉水を前記原子炉圧力
容器から主蒸気配管の主蒸気ドレン配管ドレンラインを
通じて前記主蒸気配管に注水して前記炉水を循環させ、
それら、前記炉水の循環により前記原子炉冷却材圧力バ
ウンダリを加温し、しかる後に、主蒸気外側隔離弁を閉
じて制御棒駆動水圧系配管から原子炉圧力容器への加圧
を前記主蒸気配管の主蒸気ドレン配管ドレンラインから
前記外側逆止弁のドレンラインに加えて前記原子炉冷却
材圧力バウンダリ内隅々にまで前記圧力を加えることを
特徴とした原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験
方法であり、加温された炉水が循環して利用されるため
に加温に利用された炉水がブローされて効率が低下する
ことは発生しない上、給水配管への加温した炉水の注水
は外側逆止弁のドレンラインから外側逆止弁を経由して
行われるので原子炉冷却材圧力バウンダリ内隅々まで加
温することができ、加圧するときも同様に外側逆止弁の
ドレンラインから外側逆止弁を経由して行われるので原
子炉冷却材圧力バウンダリ内隅々まで加圧できて、原子
炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験を隅々まで達成
できる。
【００１６】第２目的を達成するための手段は、原子炉
圧力容器の給水配管に設けられた外側逆止弁のドレンラ
インと前記原子炉圧力容器の主蒸気配管に取付けられた
主蒸気ドレン配管ドレンラインとを連通する連絡配管を
備え、前記原子炉圧力容器内の炉水をポンプで引き入れ
て再度前記原子炉圧力容器内に戻し入れる系統の前記ポ
ンプの吐出側に前記連絡配管を加温水供給弁を介して接
続してある原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験
の為の加温加圧系統設備であり、前記ポンプの駆動力を
受けて加温された炉水が連絡配管を通じて外側逆止弁を
通して給水配管に注入され、加圧圧力も連絡配管から外
側逆止弁を通じて、それぞれ給水配管に入れられて、隅
々まで加温と加圧とを加え、加温に利用した炉水は連絡
配管を通って循環して利用されるから、ブローに基づく
効率の低下は防止できる。
圧力容器の給水配管に設けられた外側逆止弁のドレンラ
インと前記原子炉圧力容器の主蒸気配管に取付けられた
主蒸気ドレン配管ドレンラインとを連通する連絡配管を
備え、前記原子炉圧力容器内の炉水をポンプで引き入れ
て再度前記原子炉圧力容器内に戻し入れる系統の前記ポ
ンプの吐出側に前記連絡配管を加温水供給弁を介して接
続してある原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験
の為の加温加圧系統設備であり、前記ポンプの駆動力を
受けて加温された炉水が連絡配管を通じて外側逆止弁を
通して給水配管に注入され、加圧圧力も連絡配管から外
側逆止弁を通じて、それぞれ給水配管に入れられて、隅
々まで加温と加圧とを加え、加温に利用した炉水は連絡
配管を通って循環して利用されるから、ブローに基づく
効率の低下は防止できる。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図１，図４、
及び図５に基づいて説明する。
及び図５に基づいて説明する。
【００１８】図中に示された弁で、白抜きの図示の弁は
開状態を、黒塗の図示の弁は閉状態をそれぞれ示してい
る。
開状態を、黒塗の図示の弁は閉状態をそれぞれ示してい
る。
【００１９】図１に、本発明の実施例による系統を示
す。
す。
【００２０】まず、原子炉冷却材圧力バウンダリの耐圧
漏洩試験時に原子炉圧力容器内の保有水を循環し加温す
るため運転される残留熱除去ポンプ５の吐出部から主蒸
気ドレン配管ドレンライン２０へ連絡する主蒸気配管側
連絡配管１０２と、この配管から給水系原子炉格納容器
外側逆止弁ドレンライン３４へ連絡する給水配管側連絡
配管１０１と切換弁１０４を設けることにより、原子炉
冷却材圧力バウンダリの耐圧漏洩試験時における主蒸気
配管１１及び給水配管３０の効率的な加温、更には、給
水系原子炉格納容器内側逆止弁から外側逆止弁間への加
圧が行える。
漏洩試験時に原子炉圧力容器内の保有水を循環し加温す
るため運転される残留熱除去ポンプ５の吐出部から主蒸
気ドレン配管ドレンライン２０へ連絡する主蒸気配管側
連絡配管１０２と、この配管から給水系原子炉格納容器
外側逆止弁ドレンライン３４へ連絡する給水配管側連絡
配管１０１と切換弁１０４を設けることにより、原子炉
冷却材圧力バウンダリの耐圧漏洩試験時における主蒸気
配管１１及び給水配管３０の効率的な加温、更には、給
水系原子炉格納容器内側逆止弁から外側逆止弁間への加
圧が行える。
【００２１】図４に本発明の実施例による主蒸気配管１
１及び給水配管３０の加温方法を示す。
１及び給水配管３０の加温方法を示す。
【００２２】まず、原子炉圧力容器１内の加温は、原子
炉再循環ポンプ３と残留熱除去ポンプ５を循環運転する
ことで行い規定の温度まで上昇させる。この途中で、残
留熱除去ポンプ５の吐出部の加温水供給弁１０３と切換
弁１０４及び主蒸気ドレン配管ドレンライン２０上の主
蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１を全開することによ
り、原子炉圧力容器内の保有水を主蒸気配管側連絡配管
１０２を経由して、主蒸気配管１１へ逆流させることに
より、主蒸気配管の加温が可能となる。
炉再循環ポンプ３と残留熱除去ポンプ５を循環運転する
ことで行い規定の温度まで上昇させる。この途中で、残
留熱除去ポンプ５の吐出部の加温水供給弁１０３と切換
弁１０４及び主蒸気ドレン配管ドレンライン２０上の主
蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１を全開することによ
り、原子炉圧力容器内の保有水を主蒸気配管側連絡配管
１０２を経由して、主蒸気配管１１へ逆流させることに
より、主蒸気配管の加温が可能となる。
【００２３】また、給水系についても、主蒸気配管の加
温と同様に、残留熱除去ポンプ５の吐出部の加温水供給
弁１０３と切換弁１０４及び給水系原子炉格納容器外側
逆止弁ドレンライン３４上の給水系外側第１ドレン弁３
５を全開することにより、原子炉圧力容器内の保有水を
給水配管側連絡配管１０１を経由して、給水系配管３０
へ供給することにより、給水配管の加温も可能となる。
温と同様に、残留熱除去ポンプ５の吐出部の加温水供給
弁１０３と切換弁１０４及び給水系原子炉格納容器外側
逆止弁ドレンライン３４上の給水系外側第１ドレン弁３
５を全開することにより、原子炉圧力容器内の保有水を
給水配管側連絡配管１０１を経由して、給水系配管３０
へ供給することにより、給水配管の加温も可能となる。
【００２４】これにより、原子炉圧力容器１の保有水を
ブロー操作することなしに、循環方式による効率的な主
蒸気配管及び給水配管の加温が可能となる。
ブロー操作することなしに、循環方式による効率的な主
蒸気配管及び給水配管の加温が可能となる。
【００２５】図５に本発明による、原子炉冷却材圧力バ
ウンダリ耐圧漏洩試験の加圧方法を示す。
ウンダリ耐圧漏洩試験の加圧方法を示す。
【００２６】まず、原子炉冷却材圧力バウンダリ範囲の
隔離弁である主蒸気外側隔離弁１３を全て全閉し、主蒸
気ドレン配管止め弁１９の全閉を確認する。
隔離弁である主蒸気外側隔離弁１３を全て全閉し、主蒸
気ドレン配管止め弁１９の全閉を確認する。
【００２７】その後、主蒸気配管への加圧圧力が給水側
へも加わるように、主蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１
を全開，切換弁１０４、及び給水系外側第１ドレン弁３
５を全開とし、主蒸気ドレン配管第２ドレン弁２２、及
び給水系外側第２ドレン弁３６は全閉を確認。
へも加わるように、主蒸気ドレン配管第１ドレン弁２１
を全開，切換弁１０４、及び給水系外側第１ドレン弁３
５を全開とし、主蒸気ドレン配管第２ドレン弁２２、及
び給水系外側第２ドレン弁３６は全閉を確認。
【００２８】これにより、原子炉圧力容器下部に接続さ
れている制御棒駆動水圧系配管６からの加圧圧力が原子
炉圧力容器１はもちろん、主蒸気配管１１及び給水配管
３０の給水系原子炉格納容器外側逆止弁３１と内側逆止
弁３２の間にも主蒸気配管側連絡配管１０２及び給水配
管側連絡配管１０１を経由して加圧が可能となる。
れている制御棒駆動水圧系配管６からの加圧圧力が原子
炉圧力容器１はもちろん、主蒸気配管１１及び給水配管
３０の給水系原子炉格納容器外側逆止弁３１と内側逆止
弁３２の間にも主蒸気配管側連絡配管１０２及び給水配
管側連絡配管１０１を経由して加圧が可能となる。
【００２９】このように、その際には、仮設設備を用い
ずに又炉水のブローを発生せずに同一の連絡配管を用い
て効率良く加温と加圧とを外側逆止弁３１にまで、即ち
原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々まで加えて、漏洩の
有無を調べ、原子炉冷却材圧力バウンダリの健全性確認
の試験を行う。
ずに又炉水のブローを発生せずに同一の連絡配管を用い
て効率良く加温と加圧とを外側逆止弁３１にまで、即ち
原子炉冷却材圧力バウンダリの隅々まで加えて、漏洩の
有無を調べ、原子炉冷却材圧力バウンダリの健全性確認
の試験を行う。
【００３０】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、原子炉冷却材
圧力バウンダリ健全性確認試験時の加温及び加圧を効率
的に実施することができる方法が提供でき、請求項２の
発明によれば、その方法を実施するための系統設備が提
供できるという効果が得られる。
圧力バウンダリ健全性確認試験時の加温及び加圧を効率
的に実施することができる方法が提供でき、請求項２の
発明によれば、その方法を実施するための系統設備が提
供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例による原子炉冷却材圧力バウン
ダリ健全性確認試験系統設備の系統図である。
ダリ健全性確認試験系統設備の系統図である。
【図２】従来の原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認
試験における加温時の各弁の開閉状態及び加温水の流れ
を示す系統図である。
試験における加温時の各弁の開閉状態及び加温水の流れ
を示す系統図である。
【図３】従来の原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認
試験における加圧時の各弁の開閉状態及び加圧水の流れ
を示す系統図である。
試験における加圧時の各弁の開閉状態及び加圧水の流れ
を示す系統図である。
【図４】本発明の実施例による原子炉冷却材圧力バウン
ダリ健全性確認試験における加温時の各弁の開閉状態及
び加温水の流れを示す系統図である。
ダリ健全性確認試験における加温時の各弁の開閉状態及
び加温水の流れを示す系統図である。
【図５】本発明の原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確
認試験における加圧時の各弁の開閉状態及び加圧水の流
れを示す系統図である。
認試験における加圧時の各弁の開閉状態及び加圧水の流
れを示す系統図である。
１…原子炉圧力容器、２…原子炉再循環系、３…原子炉
再循環ポンプ、４…残留熱除去系、５…残留熱除去ポン
プ、６…制御棒駆動水圧系、７…原子炉格納容器、１１
…主蒸気配管、１２…主蒸気内側隔離弁、１３…主蒸気
外側隔離弁、１４…主蒸気止め弁、１５…主蒸気ドレン
配管、１６…主蒸気ドレン配管内側隔離弁、１７…主蒸
気ドレン配管外側隔離弁、１８…主蒸気ドレン接続配
管、１９…主蒸気ドレン配管止め弁、２０…主蒸気ドレ
ン配管ドレンライン、２１…主蒸気ドレン配管第１ドレ
ン弁、２２…主蒸気ドレン配管第２ドレン弁、３０…給
水配管、３１…給水系原子炉格納容器外側逆止弁、３２
…給水系原子炉格納容器内側逆止弁、３３…給水系止め
弁、３４…給水系原子炉格納容器外側逆止弁ドレンライ
ン、３５…給水系外側第１ドレン弁、３６…給水系外側
第２ドレン弁、３７…給水系原子炉格納容器内側逆止弁
ドレンライン、３８…給水系内側第１止め弁、３９…給
水系内側第２止め弁、４０…耐圧ホース、１０１…給水
配管側連絡配管、１０２…主蒸気配管側連絡配管、１０
３…加温水供給弁、１０４…切換弁。
再循環ポンプ、４…残留熱除去系、５…残留熱除去ポン
プ、６…制御棒駆動水圧系、７…原子炉格納容器、１１
…主蒸気配管、１２…主蒸気内側隔離弁、１３…主蒸気
外側隔離弁、１４…主蒸気止め弁、１５…主蒸気ドレン
配管、１６…主蒸気ドレン配管内側隔離弁、１７…主蒸
気ドレン配管外側隔離弁、１８…主蒸気ドレン接続配
管、１９…主蒸気ドレン配管止め弁、２０…主蒸気ドレ
ン配管ドレンライン、２１…主蒸気ドレン配管第１ドレ
ン弁、２２…主蒸気ドレン配管第２ドレン弁、３０…給
水配管、３１…給水系原子炉格納容器外側逆止弁、３２
…給水系原子炉格納容器内側逆止弁、３３…給水系止め
弁、３４…給水系原子炉格納容器外側逆止弁ドレンライ
ン、３５…給水系外側第１ドレン弁、３６…給水系外側
第２ドレン弁、３７…給水系原子炉格納容器内側逆止弁
ドレンライン、３８…給水系内側第１止め弁、３９…給
水系内側第２止め弁、４０…耐圧ホース、１０１…給水
配管側連絡配管、１０２…主蒸気配管側連絡配管、１０
３…加温水供給弁、１０４…切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 知弘 茨城県日立市幸町三丁目２番１号 日立 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−280295（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−282298（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−192695（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−28638（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G21C 17/00 G21C 17/003 G21C 17/02
Claims (2)
- 【請求項１】加温した原子炉圧力容器内の炉水を原子炉
冷却材圧力バウンダリ内に通し、しかる後に前記原子炉
冷却材圧力バウンダリ内を加圧して前記原子炉冷却材圧
力バウンダリ内からの漏れがないことを確認する原子炉
冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法において、 加温した前記炉水を前記原子炉圧力容器から外側逆止弁
のドレンラインを通じて給水配管に注水して前記炉水を
循環させ、 さらには、加温した前記炉水を前記原子炉圧力容器から
主蒸気配管の主蒸気ドレン配管ドレンラインを通じて前
記主蒸気配管に注水して前記炉水を循環させ、それら、
前記炉水の循環により前記原子炉冷却材圧力バウンダリ
を加温し、 しかる後に、主蒸気外側隔離弁を閉じて制御棒駆動水圧
系配管から原子炉圧力容器への加圧を前記主蒸気配管の
主蒸気ドレン配管ドレンラインから前記外側逆止弁のド
レンラインに加えて前記原子炉冷却材圧力バウンダリ内
隅々にまで前記圧力を加えることを特徴とした原子炉冷
却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法。 - 【請求項２】原子炉圧力容器の給水配管に設けられた外
側逆止弁のドレンラインと前記原子炉圧力容器の主蒸気
配管に取付けられた主蒸気ドレン配管ドレンラインとを
連通する連絡配管を備え、 前記原子炉圧力容器内の炉水をポンプで引き入れて再度
前記原子炉圧力容器内に戻し入れる系統の前記ポンプの
吐出側に前記連絡配管を加温水供給弁を介して接続して
ある原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験の為の
加温加圧系統設備。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP8039286A JP2859199B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法とその試験の為の加温加圧系統設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8039286A JP2859199B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法とその試験の為の加温加圧系統設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09230085A JPH09230085A (ja) | 1997-09-05 |
| JP2859199B2 true JP2859199B2 (ja) | 1999-02-17 |
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| JP8039286A Expired - Fee Related JP2859199B2 (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 原子炉冷却材圧力バウンダリ健全性確認試験方法とその試験の為の加温加圧系統設備 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2859199B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| CN104575639B (zh) * | 2015-01-27 | 2016-11-09 | 深圳东方锅炉控制有限公司 | 一种核电容器的全自动水压试验装置 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP8039286A patent/JP2859199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09230085A (ja) | 1997-09-05 |
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