JP2859181B2 - 抗菌性第3リン酸カルシウム及びその製造法 - Google Patents
抗菌性第3リン酸カルシウム及びその製造法Info
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- JP2859181B2 JP2859181B2 JP7268007A JP26800795A JP2859181B2 JP 2859181 B2 JP2859181 B2 JP 2859181B2 JP 7268007 A JP7268007 A JP 7268007A JP 26800795 A JP26800795 A JP 26800795A JP 2859181 B2 JP2859181 B2 JP 2859181B2
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/26—Phosphorus; Compounds thereof
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- A01N25/12—Powders or granules
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体親和性の良好
な材料として、人工骨、人工歯根、骨欠損部補填材、歯
科用セメント、歯磨き、及び化粧品など医科、歯科、衛
生用品分野に広く使用されている第3リン酸カルシウム
に、抗菌性を有する金属イオン、即ち銀、銅及び亜鉛イ
オンを担持させた抗菌性第3リン酸カルシウム及びその
製造法に関するものである。
な材料として、人工骨、人工歯根、骨欠損部補填材、歯
科用セメント、歯磨き、及び化粧品など医科、歯科、衛
生用品分野に広く使用されている第3リン酸カルシウム
に、抗菌性を有する金属イオン、即ち銀、銅及び亜鉛イ
オンを担持させた抗菌性第3リン酸カルシウム及びその
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体に使用する材料は、使用時の雑菌付
着、繁殖を防ぐよう、加熱滅菌又はエチレンオキサイド
滅菌などが行われ滅菌下に保存され、使用に際しては雑
菌汚染のないよう細心の注意が払われている。それにも
かかわらずエチレンオキサイドによる滅菌は、エチレン
オキサイドが材料に残留している可能性があり、又使用
時に汚染される可能性も皆無であるとは言えない。一方
このような材料は病巣部に使用されることが多いので、
菌がそれらに繁殖する可能性も高いと言える。
着、繁殖を防ぐよう、加熱滅菌又はエチレンオキサイド
滅菌などが行われ滅菌下に保存され、使用に際しては雑
菌汚染のないよう細心の注意が払われている。それにも
かかわらずエチレンオキサイドによる滅菌は、エチレン
オキサイドが材料に残留している可能性があり、又使用
時に汚染される可能性も皆無であるとは言えない。一方
このような材料は病巣部に使用されることが多いので、
菌がそれらに繁殖する可能性も高いと言える。
【0003】カルシウム含有リン酸系化合物であるハイ
ドロキシアパタイトは生体骨と同一の組成を有している
ので生体親和性が良好で、生体材料として最も優れてい
るが、蛋白質、アミノ酸、その他有機物を容易に吸着す
る性質を有するため、細菌の吸着も著しく、このため細
菌が繁殖し易い欠点を有している。従ってハイドロキシ
アパタイトを生体材料として使用するには、特に細菌汚
染に対する配慮が必要である。
ドロキシアパタイトは生体骨と同一の組成を有している
ので生体親和性が良好で、生体材料として最も優れてい
るが、蛋白質、アミノ酸、その他有機物を容易に吸着す
る性質を有するため、細菌の吸着も著しく、このため細
菌が繁殖し易い欠点を有している。従ってハイドロキシ
アパタイトを生体材料として使用するには、特に細菌汚
染に対する配慮が必要である。
【0004】このため抗菌剤の使用が考えられている
が、従来の抗菌剤は熱に弱く、殆んどが水に溶解性の有
機物質であるため、熱加工がむづかしく、又生体内で長
期間安全に使用できる抗菌剤は少ない。
が、従来の抗菌剤は熱に弱く、殆んどが水に溶解性の有
機物質であるため、熱加工がむづかしく、又生体内で長
期間安全に使用できる抗菌剤は少ない。
【0005】銀、銅及び亜鉛などの金属及びそれらの塩
が強い抗菌力を有することが認められており、繊維、合
成樹脂などにそれらを分散、吸着、又はコーティングさ
せたりしてその抗菌作用を利用する方法が提案されてお
り、これら金属及びそれらの塩の抗菌力がそれらの金属
イオンによって生ずることが明らかとされている。然し
ながらそれらを吸着、又はコーティングさせた物体は、
金属イオンの溶出が多く、従って毒性が出やすく、加え
て対応する陰イオンの影響も考慮する必要があり、加え
て合成樹脂などに分散させ、成型した物体は、金属イオ
ンの表面露出が少いため分散物体の抗菌力が比較的弱い
という欠点を有している。
が強い抗菌力を有することが認められており、繊維、合
成樹脂などにそれらを分散、吸着、又はコーティングさ
せたりしてその抗菌作用を利用する方法が提案されてお
り、これら金属及びそれらの塩の抗菌力がそれらの金属
イオンによって生ずることが明らかとされている。然し
ながらそれらを吸着、又はコーティングさせた物体は、
金属イオンの溶出が多く、従って毒性が出やすく、加え
て対応する陰イオンの影響も考慮する必要があり、加え
て合成樹脂などに分散させ、成型した物体は、金属イオ
ンの表面露出が少いため分散物体の抗菌力が比較的弱い
という欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、他の物質と
容易に混合可能で、安全に長時間抗菌性を有するので、
従来の生体材料のように雑菌による汚染を考慮する必要
がなく取扱いが容易な上、生体親和性の良好な、粉体材
料及びその製造法を提供するものである。
容易に混合可能で、安全に長時間抗菌性を有するので、
従来の生体材料のように雑菌による汚染を考慮する必要
がなく取扱いが容易な上、生体親和性の良好な、粉体材
料及びその製造法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記したようにハイドロ
キシアパタイトは生体との親和性がたかく、各種用途に
使用されているが、雑菌の繁殖し易いという欠点を有し
ている。この欠点を除去するため、本発明はハイドロキ
シアパタイトのように生体親和性の優れている第3リン
酸カルシウムを変形し、生体親和性を保持したまま、抗
菌性を付加させた抗菌性第3リン酸カルシウムを製造
し、それを生体材料として利用することを提案してい
る。
キシアパタイトは生体との親和性がたかく、各種用途に
使用されているが、雑菌の繁殖し易いという欠点を有し
ている。この欠点を除去するため、本発明はハイドロキ
シアパタイトのように生体親和性の優れている第3リン
酸カルシウムを変形し、生体親和性を保持したまま、抗
菌性を付加させた抗菌性第3リン酸カルシウムを製造
し、それを生体材料として利用することを提案してい
る。
【0008】化学大辞典〔共立出版 (株) 発行〕第9
巻、798頁に記された如く、第3リン酸カルシウム
は、(1) 可溶性カルシウム塩溶液にリン酸水素2ナトリ
ウムまたはリン酸水素2アンモニウムをアンモニア水と
ともに加え、生じた沈澱を濾過、水洗し、乾燥する、
(2) 第2リン酸カルシウムをやや過剰の塩酸にとかし、
これに塩化カルシウムとアンモニア水を加えると沈澱す
る、(3) 第2リン酸カルシウムに過剰の硝酸カルシウム
を反応させる、ことにより得られ、歯磨き、栄養剤、制
酸剤として人体に無害に使用されている。
巻、798頁に記された如く、第3リン酸カルシウム
は、(1) 可溶性カルシウム塩溶液にリン酸水素2ナトリ
ウムまたはリン酸水素2アンモニウムをアンモニア水と
ともに加え、生じた沈澱を濾過、水洗し、乾燥する、
(2) 第2リン酸カルシウムをやや過剰の塩酸にとかし、
これに塩化カルシウムとアンモニア水を加えると沈澱す
る、(3) 第2リン酸カルシウムに過剰の硝酸カルシウム
を反応させる、ことにより得られ、歯磨き、栄養剤、制
酸剤として人体に無害に使用されている。
【0009】従って、本発明は、人体無害で、医薬品と
して使用されている第3リン酸カルシウムに、銀、銅及
び亜鉛より選ばれた抗菌性金属の水溶性塩を担持させて
得られた抗菌性第3リン酸カルシウムを提供するもので
ある。銀、銅及び亜鉛から選ばれた少なくとも1つの水
溶性金属塩水溶液に、微粉化した第3リン酸カルシウム
を添加し、要すれば加熱下に充分攪拌する。この処理に
より、水溶性性金属塩は第3リン酸カルシウムに吸着担
持されるか、第3リン酸カルシウムのCaイオンが、金
属塩の金属イオンとイオン交換により置換された沈降物
が得られる。このようにして得られた沈降物を採取し、
十分水洗して共雑物を除去し、乾燥、粉砕して目的の抗
菌性第3リン酸カルシウムを得る。担持させる抗菌性金
属イオンの量は、使用する抗菌性金属塩の種類及びその
処理溶液濃度、処理温度などにより適宜選択することが
できるが、金属塩を多量に担持させると、担持された金
属イオンが水中に溶出し、薬害を及ぼす可能性があり、
少量すぎると抗菌力を示さないので、一般に担持金属塩
の量は、第3リン酸カルシウムに対し、重量で30%以
下、好ましくは0.001〜5%程度に調整する。
して使用されている第3リン酸カルシウムに、銀、銅及
び亜鉛より選ばれた抗菌性金属の水溶性塩を担持させて
得られた抗菌性第3リン酸カルシウムを提供するもので
ある。銀、銅及び亜鉛から選ばれた少なくとも1つの水
溶性金属塩水溶液に、微粉化した第3リン酸カルシウム
を添加し、要すれば加熱下に充分攪拌する。この処理に
より、水溶性性金属塩は第3リン酸カルシウムに吸着担
持されるか、第3リン酸カルシウムのCaイオンが、金
属塩の金属イオンとイオン交換により置換された沈降物
が得られる。このようにして得られた沈降物を採取し、
十分水洗して共雑物を除去し、乾燥、粉砕して目的の抗
菌性第3リン酸カルシウムを得る。担持させる抗菌性金
属イオンの量は、使用する抗菌性金属塩の種類及びその
処理溶液濃度、処理温度などにより適宜選択することが
できるが、金属塩を多量に担持させると、担持された金
属イオンが水中に溶出し、薬害を及ぼす可能性があり、
少量すぎると抗菌力を示さないので、一般に担持金属塩
の量は、第3リン酸カルシウムに対し、重量で30%以
下、好ましくは0.001〜5%程度に調整する。
【0010】又、抗菌性第3リン酸カルシウムは、第3
リン酸カルシウム生成時に抗菌性金属塩を共存させるこ
とによっても得られる。可溶性カルシウム塩に、抗菌性
水可溶性金属塩、例えば、 AgNO3、CuSO4 、ZnCl2 など
を添加した水溶液に、リン酸水素2ナトリウム又はリン
酸水素2アンモニウムをアンモニア水とともに加え、生
じた沈澱を採取し、充分に水洗、乾燥、粉砕して得られ
る。抗菌性水溶性金属塩の添加量は、前記の如く得られ
た抗菌性第3リン酸カルシウムに対し、重量で30%以
下、好ましくは0.001〜5%程度に制御するよう選択
することは容易である。
リン酸カルシウム生成時に抗菌性金属塩を共存させるこ
とによっても得られる。可溶性カルシウム塩に、抗菌性
水可溶性金属塩、例えば、 AgNO3、CuSO4 、ZnCl2 など
を添加した水溶液に、リン酸水素2ナトリウム又はリン
酸水素2アンモニウムをアンモニア水とともに加え、生
じた沈澱を採取し、充分に水洗、乾燥、粉砕して得られ
る。抗菌性水溶性金属塩の添加量は、前記の如く得られ
た抗菌性第3リン酸カルシウムに対し、重量で30%以
下、好ましくは0.001〜5%程度に制御するよう選択
することは容易である。
【0011】このようにして得られた抗菌性第3リン酸
カルシウムは、長期間抗菌性を保持し、水で処理しても
金属の溶出量は数ppb 程度にすぎず、安全に使用され、
線維、合成樹脂などの有機物との混合も容易である。こ
のような有機物に、添加混合使用する場合は、有機物重
量に対し、10%以下、好ましくは0.5〜5%程度添加
することにより充分な抗菌力を発揮する。以下に実施例
を示して本発明を具体的に説明する。
カルシウムは、長期間抗菌性を保持し、水で処理しても
金属の溶出量は数ppb 程度にすぎず、安全に使用され、
線維、合成樹脂などの有機物との混合も容易である。こ
のような有機物に、添加混合使用する場合は、有機物重
量に対し、10%以下、好ましくは0.5〜5%程度添加
することにより充分な抗菌力を発揮する。以下に実施例
を示して本発明を具体的に説明する。
【0012】
〔実施例1〕硝酸銀約2gを蒸留水1リットルに溶解
し、アンモニア水で中性からアルカリにpHを調整し、攪
拌する。この溶液中に0.1M塩化カルシウム1000m
lと0.1Mリン酸水素2ナトリウム600mlをそれぞ
れ攪拌しつつ徐々に滴下し、溶液のpHをアンモニア水で
中性からアルカリに調整しながら常法によりカルシウム
含有リン酸系化合物を合成した。生成物を蒸留水で良く
洗い、乾燥、粉砕を行ない、銀担持抗菌性第3リン酸カ
ルシウム粉末約9gを得た(銀担持量は約10%)。
し、アンモニア水で中性からアルカリにpHを調整し、攪
拌する。この溶液中に0.1M塩化カルシウム1000m
lと0.1Mリン酸水素2ナトリウム600mlをそれぞ
れ攪拌しつつ徐々に滴下し、溶液のpHをアンモニア水で
中性からアルカリに調整しながら常法によりカルシウム
含有リン酸系化合物を合成した。生成物を蒸留水で良く
洗い、乾燥、粉砕を行ない、銀担持抗菌性第3リン酸カ
ルシウム粉末約9gを得た(銀担持量は約10%)。
【0013】〔実施例2〕硫酸銀約2gの代りに硝酸銀
0.1g、硫酸銅0.2g硫酸亜鉛0.4gを用いたことを除
いて、例1と同様に処理し、銀、銅、亜鉛担持抗菌性第
3リン酸カルシウム粉末9gを得た(担持量:銀0.6
%、銅0.8%、亜鉛1.7%)。
0.1g、硫酸銅0.2g硫酸亜鉛0.4gを用いたことを除
いて、例1と同様に処理し、銀、銅、亜鉛担持抗菌性第
3リン酸カルシウム粉末9gを得た(担持量:銀0.6
%、銅0.8%、亜鉛1.7%)。
【0014】〔実施例3〕 金属溶出試験 上記のように、例1及び例2で作成した抗菌性第3リン
酸カルシウム1gを蒸留水100ml中に入れて攪拌
し、金属の溶出量を測定した。その結果、いずれの場合
も100ppb 以下であった。
酸カルシウム1gを蒸留水100ml中に入れて攪拌
し、金属の溶出量を測定した。その結果、いずれの場合
も100ppb 以下であった。
【0015】〔実施例4〕 抗菌力試験 例1及び例2の作成物をハイドロキシアパタイトに1%
添加した組成物を用いて試験を行なった。その組成物は
いずれも表1のような抗菌性を示した。
添加した組成物を用いて試験を行なった。その組成物は
いずれも表1のような抗菌性を示した。
【0016】
【表1】
【0017】〔実施例5〕 抗菌力試験 例1の作成物を、ハイドロキシアパタイト100gに蒸
留水200ml加えたスラリー中にそれぞれ0.001
%、0.005%、0.01%、0.1%添加して試験を行っ
た。その結果を表2に示す。これにより、0.005%以
上の添加で効果のあること、即ち銀の担持量が0.000
5%までは抗菌性を示すことがわかった。
留水200ml加えたスラリー中にそれぞれ0.001
%、0.005%、0.01%、0.1%添加して試験を行っ
た。その結果を表2に示す。これにより、0.005%以
上の添加で効果のあること、即ち銀の担持量が0.000
5%までは抗菌性を示すことがわかった。
【0018】
【表2】
【0019】〔実施例6〕 抗菌力試験 例2の作成物にバインダーを加えて圧縮成型し、500
℃で脱脂して、抗菌性第3リン酸カルシウム100%で
ある直径3cmのペレットを作成した。そのペレット上で
抗菌力試験を行った結果を表3に示す。これにより、抗
菌性第3リン酸カルシウムは、加熱しても抗菌力を失わ
ないことがわかる。
℃で脱脂して、抗菌性第3リン酸カルシウム100%で
ある直径3cmのペレットを作成した。そのペレット上で
抗菌力試験を行った結果を表3に示す。これにより、抗
菌性第3リン酸カルシウムは、加熱しても抗菌力を失わ
ないことがわかる。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明による抗菌性第3リン酸カルシウ
ムは、安全で生体親和性が高いため、生体材料などに用
いることが出来るばかりでなく、熱に対しても安定であ
るので、合成樹脂、繊維などに混合分散させて加熱成型
することも可能であり、繊維製品、フィルム、プラスチ
ック製品、紙製品、化粧品などに分散させて使用するこ
とができる。
ムは、安全で生体親和性が高いため、生体材料などに用
いることが出来るばかりでなく、熱に対しても安定であ
るので、合成樹脂、繊維などに混合分散させて加熱成型
することも可能であり、繊維製品、フィルム、プラスチ
ック製品、紙製品、化粧品などに分散させて使用するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 第3リン酸カルシウムに、銀、銅及び亜
鉛から選ばれた少なくとも1つの抗菌性金属イオンを担
持させたことを特徴とする抗菌性第3リン酸カルシウ
ム。 - 【請求項2】 抗菌性金属イオンの担持量が、第3リン
酸カルシウムに対し、重量で5〜0.001%である請求
項1の抗菌性第3リン酸カルシウム。 - 【請求項3】 銀、銅及び亜鉛より選ばれた少なくとも
1つの抗菌性金属塩及びリン酸水素2ナトリウムを含む
水溶液に塩化カルシウム水溶液を添加し、アンモニアで
アルカリ性に調整した後、析出する沈澱を採取すること
を特徴とする抗菌性第3リン酸カルシウムの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7268007A JP2859181B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 抗菌性第3リン酸カルシウム及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7268007A JP2859181B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 抗菌性第3リン酸カルシウム及びその製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1122958A Division JP2801022B2 (ja) | 1988-09-29 | 1989-05-18 | 抗菌性ハイドロキシアパタイト組成物及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0984870A JPH0984870A (ja) | 1997-03-31 |
JP2859181B2 true JP2859181B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=17452619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7268007A Expired - Lifetime JP2859181B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 抗菌性第3リン酸カルシウム及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859181B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0601687D0 (en) * | 2006-01-27 | 2006-03-08 | Smith & Nephew | Antimicrobial materials |
CN111621075A (zh) * | 2020-06-11 | 2020-09-04 | 合肥市兴烨包装材料有限公司 | 一种枕芯材料用珍珠棉颗粒的制备方法 |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP7268007A patent/JP2859181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0984870A (ja) | 1997-03-31 |
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