JP2858830B2 - 電子銃用電極およびその製造方法 - Google Patents
電子銃用電極およびその製造方法Info
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- JP2858830B2 JP2858830B2 JP31531489A JP31531489A JP2858830B2 JP 2858830 B2 JP2858830 B2 JP 2858830B2 JP 31531489 A JP31531489 A JP 31531489A JP 31531489 A JP31531489 A JP 31531489A JP 2858830 B2 JP2858830 B2 JP 2858830B2
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- circular coining
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラーブラウン管、クラーデスプレイ管等に
用いられる電子銃用電極の製造方法に関する。
用いられる電子銃用電極の製造方法に関する。
電子銃用電極として、第3図に示すように、大円形コ
イニング部1の内側に小円形コイニング部2が形成さ
れ、小円形コイニング部2の内側に電子ビーム通過孔3
が形成されたものが知られている。
イニング部1の内側に小円形コイニング部2が形成さ
れ、小円形コイニング部2の内側に電子ビーム通過孔3
が形成されたものが知られている。
従来、かかる構造の電子銃電極の製造は、特開昭61−
128443号公報に示す工程によつて行われる。即ち、第4
図(a)に示すように、電極素材4の一面に第1のコイ
ニングにより等間隔で一列に配設された3個の小円形コ
イニング部2を形成する。次に同図(b)に示すよう
に、前記小円形コイニング部2より径大で深さの浅い大
円形コイニング部1を形成する。その後、前記小円形コ
イニング部2に電子ビーム通過孔3を形成する。
128443号公報に示す工程によつて行われる。即ち、第4
図(a)に示すように、電極素材4の一面に第1のコイ
ニングにより等間隔で一列に配設された3個の小円形コ
イニング部2を形成する。次に同図(b)に示すよう
に、前記小円形コイニング部2より径大で深さの浅い大
円形コイニング部1を形成する。その後、前記小円形コ
イニング部2に電子ビーム通過孔3を形成する。
上記従来技術は、まず小円形コイニング部2を形成す
るので、例えば電極素材4の厚さが約0.33mmで、電子ビ
ーム通過孔3は直径が約0.4mm、長さが約0.1mmである場
合には、小円形コイニング部2の深さは約0.23mmとなる
ので、小円形コイニング部2の直径は小さくできなく、
電子ビーム通過孔3の直径より0.7〜0.9mm大きくする必
要があつた。
るので、例えば電極素材4の厚さが約0.33mmで、電子ビ
ーム通過孔3は直径が約0.4mm、長さが約0.1mmである場
合には、小円形コイニング部2の深さは約0.23mmとなる
ので、小円形コイニング部2の直径は小さくできなく、
電子ビーム通過孔3の直径より0.7〜0.9mm大きくする必
要があつた。
このため、電極製作後に行なう熱処理で、第4図
(d)に示すように、小円形コイニング部2と大円形コ
イニング部の境界を起点とする変形が起り、電子ビーム
通過孔3部の平面部が劣化するという問題があつた。し
かも3個の変形量は異なるために、3個の電子ビーム通
過孔の平坦度も劣化する。
(d)に示すように、小円形コイニング部2と大円形コ
イニング部の境界を起点とする変形が起り、電子ビーム
通過孔3部の平面部が劣化するという問題があつた。し
かも3個の変形量は異なるために、3個の電子ビーム通
過孔の平坦度も劣化する。
本発明の目的は、電子ビーム通過孔部分の変決量を小
さくすることができ、平面度及び平坦度の向上が図れる
電子銃用電極の製造方法を提供することにある。
さくすることができ、平面度及び平坦度の向上が図れる
電子銃用電極の製造方法を提供することにある。
まず大円形コイニング部を成形する。次に前記大円形
コイニング部内に小円形コイニン部を成形する。その
後、小円形コイニング部内に電子ビーム通過孔を形成す
る。
コイニング部内に小円形コイニン部を成形する。その
後、小円形コイニング部内に電子ビーム通過孔を形成す
る。
小円形コイニング部を成形する場合、既に大円形コイ
ニング部によつて小円形コイニング部を形成する部分の
板厚が薄くなつているので、小円形コイニング部の深さ
は大円形コイニング部の深さの分だけ浅くてもよい。こ
のため、小円形コイニング部の直径を電子ビーム通過孔
の直径に近づけることができる。
ニング部によつて小円形コイニング部を形成する部分の
板厚が薄くなつているので、小円形コイニング部の深さ
は大円形コイニング部の深さの分だけ浅くてもよい。こ
のため、小円形コイニング部の直径を電子ビーム通過孔
の直径に近づけることができる。
即ち、電子ビーム通過孔から小円形コイニング部と大
円形コイニング部の境界までの長さ(小円形コイニング
部の直径と電子ビーム通過孔の直径との差)を短くする
ことができ、その後の熱処理による電子ビーム通過孔の
平面度劣化が減少する。
円形コイニング部の境界までの長さ(小円形コイニング
部の直径と電子ビーム通過孔の直径との差)を短くする
ことができ、その後の熱処理による電子ビーム通過孔の
平面度劣化が減少する。
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。な
お、第3図及び第4図と同じ又は相当部分には同一符号
を付して説明する。
お、第3図及び第4図と同じ又は相当部分には同一符号
を付して説明する。
まず第1図(a)に示すように、厚さT0=0.33mmの電
極素材4を第1のコイニングによつて、直径3mmφで深
さ約0.03mmの大円形コイニング部1を形成する。
極素材4を第1のコイニングによつて、直径3mmφで深
さ約0.03mmの大円形コイニング部1を形成する。
次に同図(b)に示すように、第2のコイニングによ
つて、直径0.9mmφで深さ0.5mmの小円形コイニング部2
を形成する。この小円形コイニング部2を成形する場合
には、既に大円形コイニング部1によつて小円形コイニ
ング部2を形成する部分の板厚は薄くなつているので、
小円形コイニング部2の深さは大円形コイニング部1の
深さの分だけ浅くてもよい。このため、小円形コイニン
グ部2の直径を小さくできる。
つて、直径0.9mmφで深さ0.5mmの小円形コイニング部2
を形成する。この小円形コイニング部2を成形する場合
には、既に大円形コイニング部1によつて小円形コイニ
ング部2を形成する部分の板厚は薄くなつているので、
小円形コイニング部2の深さは大円形コイニング部1の
深さの分だけ浅くてもよい。このため、小円形コイニン
グ部2の直径を小さくできる。
その後、同図(c)に示すように、直径0.4mmφの電
子ビーム通過孔3を形成する。
子ビーム通過孔3を形成する。
このようにして製造された電極を水素雰囲気での1,00
0℃、10分間の熱処理を行つたところ、電子ビーム通過
孔3の平面度は5μmであつた。
0℃、10分間の熱処理を行つたところ、電子ビーム通過
孔3の平面度は5μmであつた。
第2図は小円形コイニング部2の直径と電子ビーム通
過孔3の直径との差と平面度との関係を示す。なお、熱
処理条件は前記した場合と同じである。同図より明らか
なように、従来は小円形コイニング部2の直径と電子ビ
ーム通過孔3の直径との差は0.7〜0.9mmであるので、平
面度は10〜17μm程度であつた。これに対して本実施例
は、小円形コイニング部2の直径と電子ビーム通過孔3
の直径との差を0.6mm以下にすることができ、平面度を
7μm以下にすることができた。
過孔3の直径との差と平面度との関係を示す。なお、熱
処理条件は前記した場合と同じである。同図より明らか
なように、従来は小円形コイニング部2の直径と電子ビ
ーム通過孔3の直径との差は0.7〜0.9mmであるので、平
面度は10〜17μm程度であつた。これに対して本実施例
は、小円形コイニング部2の直径と電子ビーム通過孔3
の直径との差を0.6mm以下にすることができ、平面度を
7μm以下にすることができた。
本発明によれば、電極製作後の後工程で行う熱処理に
よる変形が小さくなり、電子ビーム通過孔部の平面度が
減少する。
よる変形が小さくなり、電子ビーム通過孔部の平面度が
減少する。
第1図(a)乃至(c)は本発明の一実施例を示す断面
説明図、第2図は小円形コイニング部の直径と電子ビー
ム通過孔の直径との差と平面度との関係図、第3図は電
子銃用電極を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、
第4図(a)乃至(d)は従来例の断面説明図である。 1……大円形コイニング部、2……小円形コイニング
部、3……電子ビーム通過孔、 4……素材。
説明図、第2図は小円形コイニング部の直径と電子ビー
ム通過孔の直径との差と平面度との関係図、第3図は電
子銃用電極を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、
第4図(a)乃至(d)は従来例の断面説明図である。 1……大円形コイニング部、2……小円形コイニング
部、3……電子ビーム通過孔、 4……素材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 芳昭 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイ スエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−128443(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/14,29/48,29/50
Claims (2)
- 【請求項1】大円形コイニング部の内側に小円形コイニ
ング部が形成され、小円形コイニング部の内側に電子ビ
ーム通過孔が形成された電子銃用電極の製造方法におい
て、まず大円形コイニング部を形成し、次に小円形コイ
ニング部を形成し、その後に電子ビーム通過孔を形成す
ることを特徴とする電子銃用電極の製造方法。 - 【請求項2】大円形コイニング部と、前記大円形コイニ
ング部の内側に形成された小円形コイニング部と、前記
小円形コイニング部の内側に形成された電子ビーム通過
孔とを有する電子銃用電極において、前記小円形コイニ
ング部の直径と前記電子ビーム通過孔の直径との差を0.
6mm以下とすることを特徴とする電子銃用電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31531489A JP2858830B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 電子銃用電極およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31531489A JP2858830B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 電子銃用電極およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03179631A JPH03179631A (ja) | 1991-08-05 |
JP2858830B2 true JP2858830B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18063910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31531489A Expired - Fee Related JP2858830B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 電子銃用電極およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858830B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-06 JP JP31531489A patent/JP2858830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03179631A (ja) | 1991-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |