JP2858686B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents

便器洗浄装置

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JP2858686B2
JP2858686B2 JP6008431A JP843194A JP2858686B2 JP 2858686 B2 JP2858686 B2 JP 2858686B2 JP 6008431 A JP6008431 A JP 6008431A JP 843194 A JP843194 A JP 843194A JP 2858686 B2 JP2858686 B2 JP 2858686B2
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孝雄 吉田
清 藤野
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TOTO KIKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業用上の利用分野】本発明は便器への給水を、感知
部による便器使用の感知に基づいて自動的に制御する便
器洗浄装置、特に駆動電源が電池であるものに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の便器洗浄装置として、特
開昭59−126831号公報のものが知られている。 【0003】この特開昭59−126831号公報のも
のについて説明すると、感知部は、投光素子から常時1
秒当り数千回の赤外線を投光し、この赤外線が便器の使
用者に当って反射させ、その反射光を受光素子が受光す
ることにより感知信号を発生する拡散反射型の光電セン
サーにより構成され、上記受光素子が反射光を受光する
と、制御部に配備したタイマに通電してその作動を開始
させ、該タイマがタイムアップした後まで受光し続けた
場合のみ給水部へ開弁信号を出力させ、該タイマがタイ
ムアップ前に反射光の受光がなくなった時は開弁信号を
出力せず、感知部の誤動作を防止している。 【0004】従って、感知部は常時連続して赤外線を投
光しているのと変わらないので電力消費が大きく、また
制御部に配備した誤動作防止用のタイマにも通電する必
要があるため電力消費が更に大きくなってしまった。 【0005】即ち、上記従来のものは駆動電源が電池で
あるにもかかわらず電力消費が大きいので、電池の寿命
が短かく頻繁に電池交換を行う必要があり、面倒である
ばかりでなく、不経済でもある。 【0006】 【発明が解決しようとする問題点】本発明が解決しよう
とする問題点は、感知部及び制御部の消費電力を小さく
することである。 【0007】 【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ために本発明が講ずる技術的手段は、便器と、便器の使
用を感知する感知部と、この感知部からの感知信号に基
づいて給水部へ開閉信号を送る制御部と、該制御部から
の開閉信号により弁を開閉する給水部とを備え、電池を
駆動電源とする便器洗浄装置において、上記感知部は投
光素子及び受光素子を有する赤外線センサーにより構成
投光素子の赤外線投光を投光時間が非投光時間より
も十分短い所定周期での間歇投光とすると共に、制御部
は上記受光素子で受光する反射光の数を反射光がなくな
るまでカウントし、該カウント数が所定数以上の場合、
給水部へ開弁信号を出力することを特徴とするものであ
る。 【0008】 【作用】本発明は投光素子から赤外線を投光時間が非投
光時間よりも十分短い間歇投光することにより電力を
消費しない非投光状態を間歇的に存在させ、受光素子で
受光する反射光のカウント数をその反射光がなくなるま
でカウントし、反射光がなくなった時点で受光回数のカ
ウント数が所定数に満たない場合には開弁信号を出力せ
ず、受光回数のカウント数が所定数に達している場合の
み給水部へ開弁信号を出力させることにより、別途に誤
動作防止用のタイマを用いずに給水部を開弁するもので
ある。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例は図1に示すように便器1が小便器
1aの場合を示し、この小便器1aの上方、正確には小便器
1aの前に使用者が立った状態で使用者の胸の当りに相当
する高さの壁面Aに感知部2を埋込式に配備すると共に
給水部4にラッチングソレノイドを用いたものである。 【0010】感知部2は発光ダイオードからなる投光素
子2aとフォトトランジスタからなる受光素子2bとを備え
た拡散反射型の赤外線センサーであり、後述する制御部
3を介して駆動電源の電池5に連絡する。 【0011】投光素子2aは後述する制御部3の投光用ド
ライブ回路3a5 に連絡して該回路3a5 からの出力により
赤外線を投光し、この赤外光が用便するために小便器1a
の前に立った使用者に当って拡散反射してこの反射光の
一部を受光素子2bで受光することにより後述する受光用
アンプ回路3a6 へ出力する。 【0012】制御部3は大別すると上記感知部2に連通
する人体検出制御部3aと、この人体検出制御部3aからの
出力によりラッチングソレノイド4を作動させる給水制
御部3bとからなり、本実施例では図2に示すように上記
人体検出制御部3aの一部にマイクロコンピュータ3a20
用いて構成した場合を示す。 【0013】マイクロコンピュータ3a20は従来周知のも
ので、入力ポート3a21、CPU3a22、RAM3a23、RO
M3a24、タイマ3a25及び出力ポート3a26より構成され、
ROM3a24にはCPU3a22を制御するプログラムが書き
込まれており、CPU3a22はこのプログラムに従って入
力ポート3a21より外部データを取込んだり、或いはRA
M3a23及びタイマ3a25との間でデータの授受を行ったり
しながら演算処理し、必要に応じて処理したデータを出
力ポート3a26へ出力し、更に給水制御部3bへの出力をH
i又はLowにする。 【0014】出力ポート3a26はCPU3a22より与えられ
る信号によりマイクロコンピュータ3a20外に接続した投
光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力して測定をス
タートし、この測定終了信号が入力ポート3a21へ入力す
ると、再び投光用ドライブ回路3a5 へ周期2t或いはt
でパルス信号を連続的に発信して投光素子2aから赤外線
を投光させる。 【0015】この投光素子2aの投光に基づく受光素子2b
への受光の有無は受光用アンプ回路3a6 を介して反射光
有無判定回路3a17が検出し、この検出データを入力ポー
ト3a21に取込む。 【0016】また入力ポート3a21はCPU3a22より与え
られる信号によりマイクロコンピュータ3a20外に接続し
た検出カウント設定回路3a12より予め設定した検出カウ
ント設定値を、出力カウント設定回路3a18より予め設定
した出力カウント設定値を夫々取込む。 【0017】ROM3a24に書き込まれているプログラム
をフローチャートで示すと図3及び図4のようになりこ
れに従ってプログラムの流れを説明する。 【0018】プログラムがスタートするとマイロクコン
ピュータは先ず投光周期2tにてタイマ3a25をスタート
し(ステップ1)、検出カウント設定回路3a12から検出
カウント設定値、例えば2を入力してDSET番地のR
AM3a23へ格納し(ステップ2)、検出カウント値を入
れるDCNT番地のRAM3a23の内容を0とし(ステッ
プ3)、出力カウント設定回路3a18から出力カウント設
定値、例えば4を入力してOSET番地のRAM3a23
格納し(ステップ4)、出力カウント値を入れるOCN
T番地のRAM3a23の内容を0とし(ステップ5)、更
に給水制御部3bへの出力をOFFとしてLowを出力し
(ステップ6)、OFLAG番地のRAM3a23に出力状
態OFFを記憶し(ステップ7)、投光用ドライブ回路
3a5 への測定スタートをOFFとして(ステップ8)初
期状態が終了する。 【0019】次に、タイマ3a25をチェックし(ステップ
9)、タイマ3a25が2t経過したかどうかを判断して
(ステップ10)、2t経過すると測定スタート出力をO
Nとして投光用ドライブ回路3a5 へパルス信号を出力す
る(ステップ11)。 【0020】測定終了入力のチェックし(ステップ1
2)、入力があったかどうか判断して(ステップ13)、
入力があると測定スタート出力をOFFとし(ステップ
14)、反射光有無判定回路3a17からの出力を入力し(ス
テップ15)、反射光があったかどうか判断する(ステッ
プ16)。 【0021】使用者を検出して反射光があった場合には
タイマ3a25の投光周期を2tからtに変更し(ステップ
17)、DCNT番地の検出カウント値に1を加えて(ス
テップ18)、OFLAG番地の出力状態をチェックし
(ステップ19)、出力しているかどうか判断する(ステ
ップ20)。 【0022】この場合、上記ステップ6で出力をOFF
したままなのでNOとなり、DCNT番地の検出カウン
ト値をチェックし(ステップ21)、0かどうか判断する
(ステップ22)。 【0023】この場合、上記ステップ18で検出カウント
値が1になっているのでNOとなり、プログラムのステ
ップは再び9に戻り9〜22を繰り返してステップ18を通
るたびに検出カウント値が1ずつ増加される。 【0024】そのうち使用者が立ち去り反射光がなくな
るとステップ16でNOの条件が成立し、ステップ23へ進
む。 【0025】ここでDCNT番地の検出カウント値とD
SET番地の検出カウント設定値を読み込み両者を比較
する。 【0026】検出カウント値が検出カウント設定値2よ
り大(ステップ24)きくないと判断とした時はDCNT
番地の検出カウント値を0とし(ステップ25)、プログ
ラムのステップは再び19に戻り19〜22に進むが、検出カ
ウント値は上記ステップ25で0となったのでステップ22
でYESの条件が成立してステップ26に進み、タイマ3a
25の投光周期をtから2tに変更し、それ以降のプログ
ラムのステップは再び9に戻る。 【0027】一方、ステップ26で検出カウント値が検出
カウント設定値2より大きいと判断した時は給水制御部
3bへの出力をOFFからONにしてLowからHiに切
換え(ステップ27)、OFLAG番地のRAM3a23に出
力状態ONを記憶し(ステップ28)、更にDCNT番地
の検出カウント値を0とし(ステップ29)、その以降の
プログラムのステップは再び9に戻る。 【0028】この場合、ステップ9〜16に進むがか、こ
こで反射光がなかったとしても23−24−25のステップを
進み、反射光があったとしても17−18のステップを進ん
で結局ステップ19−20に進む。 【0029】この状態では上記ステップ27で出力をON
としたのでステップ20でYESの条件が成立し、ステッ
プ30に進んでOCNT番地の出力カウント値に1を加
え、OCNT番地の出力カウント値とOSET番地の出
力カウント設定値を読み込み両者を比較する(ステップ
31)。 【0030】出力カウント値が出力カウント設定値4よ
り大(ステップ32)きくないと判断した時は再び9に戻
り9〜31を繰り返してステップ20を通るたびに出力カウ
ント値が1づつ増加される。 【0031】そのうち、出力カウント値が出力カウント
設定値4より大又は等しくなるとステップ32でYESの
条件が成立し、ステップ33へ進む。 【0032】ここで給水制御部3bへの出力をONからO
FFにしてHiからLowに切換え(ステップ33)、O
FLAG番地のRAM3a23に出力状態OFFを記憶し
(ステップ34)、OCNT番地の出力カウント値を0と
した(ステップ35)ところで再びステップ21に戻りDC
NT番地の検出カウント値をチェックしこれが0である
かどうか判断する(ステップ22)が、使用者を検出して
おり検出カウントが0でないと判断した場合にはタイマ
3a25の投光周期をtのまま再びステップ9に戻り、使用
者が立ち去って検出カウント値が0であると判断した場
合にはタイマ3a25の投光周期をtから2tに変更して
(ステップ26)から再びステップ9に戻る。 【0033】斯る人体検出制御部3aのタイムチャートを
図5に示す。 【0034】次に、給水制御部3bの構成を図6に従って
説明すれば、入力、即ち出力ポート3a26からのHiの出
力は開側AND回路3b1 とNOT回路3b2 を介して閉側
AND回路3b3 へ入力されると共に、排他的論理和回路
3b4 にも入力される。 【0035】排他的論理和回路3b4 は一方の入力側に抵
抗RとコンデンサCを介在させることにより出力ポート
3a26からの出力がLowからHiに切換わる時及びHi
からLowに切換わる時にパルス信号を出力する。 【0036】通常、使用者を検出していない状態では排
他的論理和回路3b4 への入力がLowであるため該回路
3b4 からパルス信号は出力されず、後述する開駆動用ト
ランジスタ3b9 及び閉駆動用トランジスタ3b19はOFF
の状態を保持している。 【0037】ここで出力ポート3a26から給水制御部3bへ
の出力がLowからHiに切換ると、開側AND回路3b
1 の一方入力端子にHiが入力し、閉側AND回路3b3
の一方入力端子にはNOT回路3b2 を経てLowが入力
されると共に、排他的論理和回路3b4 からはパルス信号
が出力される。 【0038】このパルス信号はフリップフロップ3b5
入力されてHiを出力すると共に、もう一つのフリップ
フロップ3b6 に入力されてQ出力がHiにQ’出力がL
owになり、更に50m秒ワンショットタイマ3b7 にも
入力されてその作動を開始しQ出力をHiにする。 【0039】上記フリップフロップ3b5 の出力と50m
秒ワンショットタイマ3b7 の出力はAND回路3b8 に入
力されるが、両者ともHiなので、該回路3b8 は開側A
ND回路3b1 の他方入力端子と閉側AND回路3b3 の他
方入力端子へ夫々Hiを出力する。 【0040】従って開側AND回路3b1 は両方の入力端
子がHiとなり、開駆動用トランジスタ3b9 へ出力して
ON状態にする。 【0041】開駆動用トランジスタ3b9 がONになる
と、駆動電流である電池5から後述するラッチングソレ
ノイド4の動作コイル4aへ駆動電流Iを通電開始させ、
該コイル4aに通電された駆動電流Iは開駆動用トランジ
スタ3b9 及び抵抗Rを介して電池5へ再び戻る。 【0042】この時開駆動用トランジスタ3b9 に発生す
る電圧は電圧検出回路3b10で検出され、この検出電圧は
ピーク検出回路3b11及びマージン加算回路3b12とボトム
検出回路3b13及びマージン減算回路3b14に出力される。 【0043】また上記フリップフロップ3b6 のQ出力が
Hiになるとピーク検出回路3b11の作動を開始させる
が、Q’出力がLowなのでボトム検出回路3b13の作動
は停止の状態のままである。 【0044】一方、後述するラッチングソレノイド4の
通電時における時間対電流特性は図7に示す如く、動作
コイル4a或いは復帰コイル4bに通電し始めると、該コイ
ルへの電流印加により電流が上昇し、それから所定時間
後プランジャ4cの移動に伴う逆起電力の発生により電流
が一旦減少するが、弁部4dの開弁或いは閉弁により逆起
電力が0となるため、それ以降は電流が上昇し続けるも
のであり、通電し始めてから一旦電流が下降して再び電
流が上昇し始めるまでに要する時間は最も長く見積って
も約10m秒以内であることが分った。 【0045】上記ピーク検出回路3b11は高い電圧だけを
追うもので動作コイル4aへの電流印加による電流極大値
を検出し、該電流極大値をピーク検出ON用コンパレー
タ3b15へ出力する。 【0046】ピーク検出ON用コンパレータ3b15は、上
記電流極大値と、ラッチングソレノイド4通電時の電流
波形に所定のマージンを加算したマージン加算回路3b12
から得られる出力とを比較し、該回路3b12から得られる
出力が電流極大値を越えて小さくなると、その時点でフ
リップフロップ3b6 のクリアに出力する。 【0047】フリップフロップ3b6 のクリアが入力され
ると、Q出力がLowになってピーク検出回路3b11の作
動を停止すると共にQ’出力がHiになってボトム検出
回路3b13の作動を開始する。 【0048】ボトム検出回路3b13は低い電圧だけを追う
もので、弁部4dの開弁時、即ち逆起電力0の電流極小値
を検出し、該電流極小値をボトム検出ON用コンパレー
タ3b16へ出力する。 【0049】ボトム検出ON用コンパレータ3b16は、上
記電流極小値とラッチングソレノイド4通電時の電流波
形から所定のマージンを減算したマージン減算回路3b14
から得られる出力とを比較し、該回路3b14から得られる
出力が電流極小値を越えて大きくなると、その時点でフ
リップフロップ3b5 のクリアに出力する。 【0050】フリップフロップ3b5 のクリアが入力され
ると出力がLowになってAND回路3b8 から開側AN
D回路3b1 へLowを出力するため、開駆動用トランジ
スタ3b9 はOFF状態になり、電池5から動作コイル4a
への駆動電流Iの通電を停止する。 【0051】尚、上記開駆動用トランジスタ3b9 がON
の状態において、何らかの異常によりマージン加算回路
3b12から得られる出力が電流極大値を越えて小さくなら
なかったり又はマージン減算回路3b14から得られる出力
が電流極小値を越えて大きくない場合が考えられ、これ
らの場合にはフリップフロップ3b5 のクリアに入力がな
いため開駆動用トランジスタ3b9 がONのままとなって
電池5から動作コイル4aへの通電が停止されず通電され
放しになってしまう。 【0052】しかし、このような異常状態になったとし
ても給水制御部3bへの入力がHiになってから50m秒
後に50m秒ワンショットタイマ3b7 がタイムアップし
てQ出力がLowとなりAND回路3b8 からの出力がH
iからLowに切換わるため、開駆動用トランジスタ3b
9 がOFFになって電池5から動作コイル4aへの通電を
停止し、更にQ’出力がHiとなるためNAND回路3b
17からの出力をLowにして不動作ランプ3b18を点灯さ
せることにより使用者に異常状態を知らせる。 【0053】そして、出力ポート3a26から給水制御部3b
への出力がHiからLowに切換わると、開側AND回
路3b1 の一方入力端子にLowが入力し、閉側AND回
路3b3 の一方入力端子にはNOT回路3b2 を経てHiが
入力されると共に、排他的論理和回路3b4 からはフリッ
プフロップ3b5 ,3b6 及び50m秒ワンショットタイマ
3b7 へパルス信号が出力される。 【0054】従って閉側AND回路3b3 は両方の入力端
子がHiとなり、閉駆動用トランジスタ3b19へ出力して
ON状態にする。 【0055】閉駆動用トランジスタ3b19がONになる
と、電池5から後述するラッチングソレノイド4の復帰
コイル4bへ駆動電流Iを通電開始させる。 【0056】それ以降は前述した開駆動用トランジスタ
3b9 と同様に、ピーク検出回路3b11で復帰コイル4bへの
電流印加により得られる電流極大値と、マージン加算回
路3b12から得られるマージン加算出力とをピーク検出O
N用コンパレータ3b15で比較し、マージン加算出力が電
流極大値を越えて小さくなるとその時点でフリップフロ
ップ3b6 をクリアし、更にボトム検出回路3b13で弁部4d
の閉弁時に得られる電流極小値と、マージン減算回路3b
14から得られるマージン減算出力とをボトム検出ON用
コンパレータ3b16で比較し、マージン減算出力が電流極
小値を越えて大きくなるとその時点でフリップフロップ
3b5 をクリアして閉駆動用トランジスタ3b19をOFF状
態にすることにより、電池5から復帰コイル4bへの駆動
電流Iの通電を停止する。 【0057】斯る給水制御部3bのタイムチャートを図8
に示す。 【0058】ラッチングソレノイド4は、図9及び図10
に示す如く動作コイル4a及び復帰コイル4bに通電するこ
とによりプランジャ4cを上下動させて弁部(4d)を開閉
する従来周知の構造のもので、図示せるものは先ずプラ
ンジャ4cの下面をダイヤフラム4eの中央に開穿したパイ
ロット孔4fに接離させ、弁部4dを開閉してダイヤフラム
4eの背後に形成される圧力室4g内に水を出入れすること
により、ダイヤフラム4eを上下動させて該ダイヤフラム
4eの下面を弁座4hに接離させ、主弁4iを開閉して小便器
1aに洗浄水を給水するものである。 【0059】動作コイル4a及び復帰コイル4bは金属製の
ケース4j内に上下方向へ積み重ねて配備され、これら両
コイル4a,4bの内方に金属製のヘッド4kを挿通して該ヘ
ッド4kの上部をケース4hに固定すると共に、このヘッド
4kの下方にはプランジャ4cを設ける。 【0060】プランジャ4cは上記復帰コイル4b内に上下
移動自在に配備され、その下部に該プランジャ4cを常時
閉弁方向、即ち下方へ押圧するスプリング4lを弾装する
と共に、プランジャ4cの外周には永久磁石4mをケース4j
下面に当接させた状態で配備する。 【0061】そして、斯るラッチングソレノイド4の作
動について説明すれば、通常使用者を検出していない状
態においてはスプリング4lによりプランジャ4cを下方へ
弾圧してパイロット孔4fを閉塞し、この時の永久磁石4m
の磁束はプランジャ4cを引き合う方向に働いてパイロッ
ト孔4fはプランジャ4cの下面で閉塞された状態に保持さ
れ、主弁4eは閉弁状態を保つ。 【0062】この状態で今、動作コイル4aに通電する
と、プランジャ4cを上方へ吸引しようとする磁束が発生
し、この磁束が徐々に強くなって、例えば動作コイル4a
に通電し始めてから約10m秒以内にプランジャ4cが上
動し始めて逆起電力が発生すると共に、閉塞されていた
パイロット孔4fが開いて弁部4dが開弁し、上記逆起電力
が0となる。弁部4dが開弁すると、パイロット孔4fから
圧力室4g内の水が二次側に排出され、ダイヤフラム4eの
下面が弁座4hから離れるをもって主弁4iが開弁する。 【0063】その後プランジャ4cは更に上動し続け、ス
プリング4lを圧縮してついにはプランジャ4cの上面がヘ
ッド4k下面に当接し、逆起電力が0となる。 【0064】この時の永久磁石4mの磁束は該磁石4mの外
側からケース4j,ヘッド4k、プランジャ4cを経て永久磁
石4mの内側へ戻る循環経路を形成し、プランジャ4cはヘ
ッド4kに吸引されたまま、即ち図10に示す開弁状態を保
つ。 【0065】また、この開弁状態から再度閉弁状態にす
るには、復帰コイル4bに通電すると上記永久磁石4mの磁
束の循環経路と逆方向の磁束が発生し、この磁束が徐々
に強くなって、例えば復帰コイル4bに通電し始めてから
約10m秒以内にスプリング4lの弾発力によりプランジ
ャ4cを下動し始めて逆起電力が発生すると共に、プラン
ジャ4cの下面がパイロット孔4fを閉塞して弁部4dが閉弁
し、上記逆起電力が0となる。弁部4dが開弁すると、ダ
イヤフラム4eの外周側に開穿した小孔4nから一次側の水
が圧力室4g内に流入され、その給水圧によりダイヤフラ
ム4eの下面が弁座4hに着座するをもって主弁4iが閉弁
し、図9の状態になる。 【0066】尚、前述した人体検出制御部3aは、使用者
を検出していない時、周期2t例えば2秒周期で赤外線
を投光し、使用者を検出した時及び給水制御部3bへHi
を出力した時、即ちラッチングソレノイド4の開弁時は
周期t例えば1秒周期で赤外線を投光するようにした
が、これに限定されず使用者検出時の投光周期だけを
t、1秒にし、それ以外の使用者不検出時及びラッチン
グソレノイド4開弁時の投光周期を2t、2秒にしても
良い。 【0067】更に、前示実施例においては感知部2を壁
面A内に埋込式に配備したが、感知部2の取付け構造は
図示せるものに限定されず任意である。 【0068】本発明は上記の構成であるから以下の利点
を有する投光素子から赤外線を投光時間が非投光時間よ
りも十分短い間歇投光することにより電力を消費しな
い非投光状態を間歇的に存在させたので、従来のような
常時1秒当り数千回の赤外線を投光するような感知部を
備えたものに比べ、応答精度を著しく低下させずに赤外
線の投光回数を減らすことができ、その分だけ消費電力
を小さくすることができると共に、受光素子で受光する
反射光の数をその反射光がなくなるまでカウントし、該
カウント数が所定数に満たない場合にはカウント数を0
にし、カウント数が所定数以上である場合のみ給水部へ
開弁信号を出力することによりタイマを用いずに給水部
を開弁するので、従来のような制御部に配備した誤動作
防止用のタイマがタイムアップするまで受光し続けた場
合のみ給水部へ開弁信号を出力して開弁するものに比
べ、上記誤動作防止用タイマに通電する必要がなくその
分だけ消費電力を小さくすることができる。従って、電
池の寿命が長くなり、電池交換を度々行う必要がなくな
るので、維持費の大幅低減という経済的利点は勿論、電
池交換の手間も大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例を示す便器洗浄装置の縦
断側面図。 【図2】 人体検出制御部のブロック図。 【図3】 人体検出制御部のフローチャート。 【図4】 人体検出制御部のフローチャート。 【図5】 人体検出制御部のタイムチャート。 【図6】 給水制御部のブロック図。 【図7】 ラッチングソレノイド通電時における時間
対電流特性を示すグラフ。 【図8】 給水制御部のタイムチャート。 【図9】 給水部の拡大縦断面図で主弁の閉弁状態を
示す。 【図10】 給水部の拡大縦断面図で主弁の開弁状態を
示す。 【符号の説明】 1・・・便器器 2・・・感知部 2a・・・投光素子 2b・・・受光素子 3・・・制御部 4・・・給水部 5・・・電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−126831(JP,A) 特開 昭60−112319(JP,A) 特開 昭55−63777(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 便器と、便器の使用を感知する感知部と、この感知部か
    らの感知信号に基づいて給水部へ開閉信号を送る制御部
    と、該制御部からの開閉信号により弁を開閉する給水部
    とを備え、電池を駆動電源とする便器洗浄装置におい
    て、上記感知部は投光素子及び受光素子を有する赤外線
    センサーにより構成し投光素子の赤外線投光を投光時
    間が非投光時間よりも十分短い所定周期での間歇投光と
    すると共に、制御部は上記受光素子で受光する反射光の
    数を反射光がなくなるまでカウントし、該カウント数が
    所定数以上の場合、給水部へ開弁信号を出力することを
    特徴とする便器洗浄装置。
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