JP2858074B2 - タンタル固体電解コンデンサ - Google Patents
タンタル固体電解コンデンサInfo
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- JP2858074B2 JP2858074B2 JP35408293A JP35408293A JP2858074B2 JP 2858074 B2 JP2858074 B2 JP 2858074B2 JP 35408293 A JP35408293 A JP 35408293A JP 35408293 A JP35408293 A JP 35408293A JP 2858074 B2 JP2858074 B2 JP 2858074B2
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- JP
- Japan
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- electrolytic capacitor
- solid electrolytic
- conductive layer
- tantalum solid
- layer
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンタル固体電解コン
デンサに関し、更に詳しくは、短絡時におけるジュール
発熱による焼損事故の防止手段を施した新規なタンタル
固体電解コンデンサに係るものである。
デンサに関し、更に詳しくは、短絡時におけるジュール
発熱による焼損事故の防止手段を施した新規なタンタル
固体電解コンデンサに係るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、タンタル線のような陽極
導出線2を有し、かつタンタル粉末の焼結体の表面に誘
電体性酸化皮膜3が形成されてなる陽極体1上に半導体
としての二酸化マンガン層4、グラファイト等のカーボ
ン層5および銀ペーストの陰極導電層6が順次積層形成
された構成の従来のタンタル固体電解コンデンサ(図2
参照)が短絡した場合、流れる電流によりジュール熱が
発生し、一方、タンタル焼結体を主体とした陽極体2は
実効表面積が見かけ表面積よりはるかに大きいため、6
00℃を超えると爆発的に燃焼する。このため、タンタ
ル固体電解コンデンサが短絡し、その時の発熱が大きい
場合には焼損し、回路基板或いはひどい場合には電子機
器自体が焼損するという危険性があった。
導出線2を有し、かつタンタル粉末の焼結体の表面に誘
電体性酸化皮膜3が形成されてなる陽極体1上に半導体
としての二酸化マンガン層4、グラファイト等のカーボ
ン層5および銀ペーストの陰極導電層6が順次積層形成
された構成の従来のタンタル固体電解コンデンサ(図2
参照)が短絡した場合、流れる電流によりジュール熱が
発生し、一方、タンタル焼結体を主体とした陽極体2は
実効表面積が見かけ表面積よりはるかに大きいため、6
00℃を超えると爆発的に燃焼する。このため、タンタ
ル固体電解コンデンサが短絡し、その時の発熱が大きい
場合には焼損し、回路基板或いはひどい場合には電子機
器自体が焼損するという危険性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、このよう
な従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、カーボン層と陰極導電層の間に
熱で絶縁化する導電層を形成することにより、短絡時に
おけるジュール発熱による焼損を防止し得た信頼性に優
れたタンタル固体電解コンデンサを提供することにあ
る。
な従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、カーボン層と陰極導電層の間に
熱で絶縁化する導電層を形成することにより、短絡時に
おけるジュール発熱による焼損を防止し得た信頼性に優
れたタンタル固体電解コンデンサを提供することにあ
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】この目的のため、本発
明は、陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性酸化皮膜
が形成された陽極体上に半導体層、カーボン層および陰
極導電層が順次積層形成されてなるタンタル固体電解コ
ンデンサにおいて、カーボン層と陰極導電層の間に、熱
で絶縁化する導電層が形成された構成を特徴とするもの
である。
明は、陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性酸化皮膜
が形成された陽極体上に半導体層、カーボン層および陰
極導電層が順次積層形成されてなるタンタル固体電解コ
ンデンサにおいて、カーボン層と陰極導電層の間に、熱
で絶縁化する導電層が形成された構成を特徴とするもの
である。
【0005】
【実施例】実施例について図面を参照し、その作用と共
に説明する。本発明は、図1に示されているように、前
記従来技術の項で説明の構成を有するタンタル固体電解
コンデンサにおいて、カーボン層5と陰極導電層6の間
に、熱で絶縁化する導電層7が形成された構成にある。
ここに熱で絶縁化する導電層7は、例えばポリオレフィ
ン・フッ素樹脂等の絶縁性樹脂中に例えばカーボン、銀
等の導電性粒子が分散せられたもので、溶剤乾燥硬化、
熱硬化、加圧成形等により作られ、300℃より低い温
度では導電性粒子が互いに接触して導電通路が形成され
て全体として導電性が保たれ、300℃を上回る高温で
は、絶縁性樹脂が溶融、膨張して導電粒子間の接触が断
れて、全体として絶縁化するものである。よって、タン
タル固体電解コンデンサが短絡すると、その発生するジ
ュール熱により抵抗が増大して熱で絶縁化する導電層7
が絶縁化し、短絡時の過度の発熱が抑制されて焼損事故
が防止される。
に説明する。本発明は、図1に示されているように、前
記従来技術の項で説明の構成を有するタンタル固体電解
コンデンサにおいて、カーボン層5と陰極導電層6の間
に、熱で絶縁化する導電層7が形成された構成にある。
ここに熱で絶縁化する導電層7は、例えばポリオレフィ
ン・フッ素樹脂等の絶縁性樹脂中に例えばカーボン、銀
等の導電性粒子が分散せられたもので、溶剤乾燥硬化、
熱硬化、加圧成形等により作られ、300℃より低い温
度では導電性粒子が互いに接触して導電通路が形成され
て全体として導電性が保たれ、300℃を上回る高温で
は、絶縁性樹脂が溶融、膨張して導電粒子間の接触が断
れて、全体として絶縁化するものである。よって、タン
タル固体電解コンデンサが短絡すると、その発生するジ
ュール熱により抵抗が増大して熱で絶縁化する導電層7
が絶縁化し、短絡時の過度の発熱が抑制されて焼損事故
が防止される。
【0006】
【発明の効果】しかして、本発明によれば、カーボン層
5と陰極導電層6の間に、熱で絶縁化する導電層7が設
けられているから、短絡時における過度の発熱は抑制さ
れ、したがって焼損事故が防止されて安全性に優れるも
のである。
5と陰極導電層6の間に、熱で絶縁化する導電層7が設
けられているから、短絡時における過度の発熱は抑制さ
れ、したがって焼損事故が防止されて安全性に優れるも
のである。
【図1】本発明に係るタンタル固体電解コンデンサの一
例での縦断面図である。
例での縦断面図である。
【図2】従来例を示す縦断面図である。
1 陽極体 2 陽極導出線 3 誘電体性酸化皮膜 4 二酸化マンガン層 5 カーボン層 6 陰極導電層 7 熱で絶縁化する導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/004 H01G 9/04 H01G 9/12
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極導出線を有し、かつ表面に誘電体性
酸化皮膜が形成された陽極体上に半導体層、カーボン層
および陰極導電層が順次積層形成されてなるタンタル固
体電解コンデンサにおいて、前記カーボン層と陰極導電
層の間に、熱で絶縁化する導電層が形成された構成を特
徴とするタンタル固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35408293A JP2858074B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | タンタル固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35408293A JP2858074B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | タンタル固体電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07201658A JPH07201658A (ja) | 1995-08-04 |
JP2858074B2 true JP2858074B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18435175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35408293A Expired - Fee Related JP2858074B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | タンタル固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858074B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6882520B2 (en) * | 2002-12-03 | 2005-04-19 | Tyco Electronics Raychem K.K. | Solid electrolytic capacitors |
JP4539141B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-09-08 | Tdk株式会社 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35408293A patent/JP2858074B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07201658A (ja) | 1995-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |