JPH08273982A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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Publication number
JPH08273982A
JPH08273982A JP7105295A JP7105295A JPH08273982A JP H08273982 A JPH08273982 A JP H08273982A JP 7105295 A JP7105295 A JP 7105295A JP 7105295 A JP7105295 A JP 7105295A JP H08273982 A JPH08273982 A JP H08273982A
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JP
Japan
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solid electrolytic
layer
electrolytic capacitor
anode
capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7105295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Takayama
茂 高山
Shinji Arai
真二 荒居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd, Kansai Nippon Electric Co Ltd filed Critical Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ヒューズ等の組み込みなしに、大電流が流れ
た際、絶縁層が電極間に形成され、直列に高抵抗が挿入
されて電流を制限して、コンデンサの発煙,発火を防止
する機能を有する固体電解コンデンサを提供する。 【構成】 弁作用を有する焼結体を陽極体1とし、この
陽極体1の表面に陽極酸化皮膜3を形成し、ついで半導
体層4、陰極層5を順次積層して外部導出リード7,8
を接続したコンデンサエレメント12に外装樹脂10を
被覆した固体電解コンデンサにおいて、前記半導体層4
と前記陰極層5の間に導電性高分子層11を設ける。ま
た、前記導電性高分子層11がポリピロール、ポリアニ
リン、ポリチオフェンまたはポリフランであることが望
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解コンデンサに
関し、特に短絡等で大電流が流れた際に焼損を防止する
固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、固体電解コンデンサのうち固体
タンタル電解コンデンサ等、極性を有する固体電解コン
デンサは、誤接続や故障により短絡すると過大な電流が
流れ固体電解コンデンサ自身が発熱,発火し、周囲の部
品や固体電解コンデンサを実装しているプリント基板を
燃焼させることがあった。そこで、従来この固体電解コ
ンデンサの発火を防止するため、実開昭57−1682
38号公報に開示されているように、陽極体と直列にヒ
ューズを接続しそのヒューズを外装樹脂内に封入した構
成の、いわゆる、ヒューズ内蔵型固体電解コンデンサが
広く用いられている。しかし、ヒューズ内蔵型の固体電
解コンデンサは、ヒューズという別個の部品を組み込む
必要があり、構成が複雑になるためどうしても大型化し
たり価格が高くなるという問題があった。
【0003】そこで、図3に示すように、特開平1−1
94410号公報に、タンタル等の弁作用を有する金属
の陽極リード2を中央部に植立した同種金属の陽極体1
の外周を化成して陽極酸化皮膜3を形成し、これに二酸
化マンガンからなる半導体層4、カーボンからなる陰極
層5を順次形成して、この陰極層5の外周に、無機質か
らなるバインダーを有する不燃性の銀ペースト6によ
り、外部導出リード8を接続し、さらに、陽極リード2
に外部導出リード7を溶接接続してコンデンサエレメン
ト9を形成し、このコンデンサエレメント9を外装樹脂
10で被覆した固体電解コンデンサにより、発煙,発火
を防止する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した構成
の固体電解コンデンサでは、ヒューズの組み込みは不要
となるものの、陽極リード導出部の面が不燃性銀ペース
トにより被覆されないため、最も大きい可燃性部である
陽極体を完全に不燃性物質で被覆できないため、発煙,
発火を完全に防止できないという問題があった。本発明
の目的は、上記の問題点を解決し、ヒューズ等の組み込
みなしに、大電流が流れた際、絶縁層が電極間に形成さ
れ、直列に高抵抗が挿入されて電流を制限して、コンデ
ンサの発煙,発火を防止する機能を有する固体電解コン
デンサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁作用を有す
る焼結体を陽極体としこの陽極体に陽極リードを植立
し、前記陽極体の表面に陽極酸化皮膜を形成して半導体
層および陰極層を順次積層して前記陽極リードと前記陰
極に外部導出リードを接続したコンデンサエレメントの
外周を外装樹脂で被覆した固体電解コンデンサにおい
て、前記半導体層と前記陰極層の間に導電性高分子層を
設ける。また、弁作用金属の焼結体を陽極体とし、この
陽極体に陽極リードを植立し、前記陽極体の表面に陽極
酸化皮膜を形成して半導体層および陰極層を順次積層し
て前記陽極リードと前記陰極層に外部導出リードを接続
したコンデンサエレメントの外周を外装樹脂で被覆した
固体電解コンデンサにおいて、前記陰極層と前記外部導
出リードの間に導電性高分子層を設ける。また、前記導
電性高分子層がポリピロール、ポリアニリン、ポリチオ
フェンまたはポリフランであることが望ましい。
【0006】
【作用】上記構成によれば、固体電解コンデンサの半導
体層と陰極層、または、陰極層と外部導出リードとの間
に導電性高分子層が設けられているため、固体電解コン
デンサが、誤接続や、故障により短絡し、過大な電流が
流れると、この導電性高分子層が熱分解により酸化開環
するため絶縁層となり、電流を制限するので、固体電解
コンデンサ自身が発熱、発火が防止できる。また、導電
性高分子層をポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフ
ェン、ポリフランとすることにより、ポリマーとしての
導電性を良好にできる。
【0007】
【実施例】以下、本発明について、図面を参照して説明
する。従来例と同一部分には同一参照符号を付し説明を
省略する。本発明の一実施例の固体電解コンデンサは、
図1に示すように、タンタル等の弁作用を有する金属の
陽極リード2を中央部に植立した同種金属の焼結体から
なる陽極体1の外周を化成して陽極酸化皮膜3を形成
し、これに二酸化マンガンからなる半導体層4、ポリピ
ロールからなる導電性高分子層11、カーボンからなる
陰極層5を順次形成して、陽極リード2及び陰極層5に
それぞれ外部導出リード7及び8を接続してコンデンサ
エレメント12を形成する。そして、このコンデンサエ
レメント12の外周をエポキシ樹脂からなる外装樹脂1
0で被覆して完成する。このように形成された固体電解
コンデンサは、電極間の逆接続や短絡により過電流が流
れて、コンデンサエレメント12が発熱した場合、熱分
解で導電性高分子が酸化開環するので、導電性高分子層
が絶縁層となるため、電流が制限されコンデンサエレメ
ント12 の発熱,発火が防止される。
【0008】本発明の他の実施例の固体電解コンデンサ
は、図2に示すように、タンタル等の弁作用を有する金
属の陽極リード2を中央部に植立した同種金属の焼結体
からなる陽極体1の外周を化成して陽極酸化皮膜3を形
成し、これに二酸化マンガンからなる半導体層4、カー
ボンからなる陰極層5を順次形成して、陽極リード2に
外部導出リード7を接続し、金属リードにポリピロール
からなる導電性高分子層13を介してメッキ層14を形
成した陰極側の外部導出リード15を陰極層5に接続し
て、コンデンサエレメント16を形成する。そして、こ
のコンデンサエレメント16の外周をエポキシ樹脂から
なる外装樹脂10で被覆して完成する。この実施例の固
体電解コンデンサにおいても、前記一実施例と同様に、
過電流が流れると、コンデンサエレメント16が発熱
し、導電性高分子層13が絶縁層となり、電流が制限さ
れ、コンデンサエレメント16の発熱,発火が防止され
る。
【0009】以上、導電性高分子層としてポリピロール
層を使用した例について説明したが、本発明は此等の例
に限定されず、導電性高分子層の構成材料としてポリア
ニリン、ポリチオフェン、ポリフランを使用しても上記
例と同等の効果が得られる。
【0010】また、上記各実施例における二酸化マンガ
ンからなる半導体層に替えて、ポリピロール、ポリアニ
ン、ポリリオフェンまたはポリフラン等の導電性高分子
化合物を使用してもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、固体電解コンデンサの
半導体層と陰極層、または、陰極層と外部導出リードと
の間に導電性高分子層が設けられているため、固体電解
コンデンサが、誤接続や、故障により短絡し、過大な電
流が流れると、この導電性高分子層が熱分解により酸化
開環するため絶縁層となり、電流を制限するので、固体
電解コンデンサ自身が発熱,発火が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の固体電解コンデンサの断
面図
【図2】 本発明の他の実施例の固体電解コンデンサの
断面図
【図3】 従来の固体電解コンデンサの断面図
【符号の説明】
1 コンデンサ素子(陽極体) 2 陽極リード 3 陽極酸化皮膜 4 半導体層 5 陰極層 7,8,15 外部導出リード 10 外装樹脂 11,13 導電性高分子層(ポリピロール) 12,16 コンデンサエレメント 14 メッキ層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 9/12 H01G 9/12 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁作用を有する焼結体を陽極体とし該陽極
    体に陽極リードを植立し、前記陽極体の表面に陽極酸化
    皮膜を形成して、半導体層および陰極層を順次積層して
    前記陽極リードと前記陰極層に外部導出リードを接続し
    たコンデンサエレメントの外周を外装樹脂で被覆した固
    体電解コンデンサにおいて、前記半導体層と前記陰極層
    の間に導電性高分子層を設けたことを特徴とする固体電
    解コンデンサ。
  2. 【請求項2】弁作用を有する焼結体を陽極体とし該陽極
    体に陽極リードを植立し、前記陽極体の表面に陽極酸化
    皮膜を形成して半導体層および陰極層を順次積層して前
    記陽極リードと、前記陰極層に外部導出リードを接続し
    たコンデンサエレメントの外周を外装樹脂で被覆した固
    体電解コンデンサにおいて、前記陰極層と前記外部導出
    リードの間に導電性高分子層を設けたことを特徴とする
    固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】前記導電性高分子層がポリピロール、ポリ
    アニリン、ポリチオフェンまたはポリフランであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の固体電解コンデン
    サ。
JP7105295A 1995-03-29 1995-03-29 固体電解コンデンサ Pending JPH08273982A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111521957A (zh) * 2020-03-24 2020-08-11 航天科工防御技术研究试验中心 一种内置保险丝固体钽电解电容的失效分析方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111521957A (zh) * 2020-03-24 2020-08-11 航天科工防御技术研究试验中心 一种内置保险丝固体钽电解电容的失效分析方法
CN111521957B (zh) * 2020-03-24 2023-01-10 航天科工防御技术研究试验中心 一种内置保险丝固体钽电解电容的失效分析方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990316