JP2857959B2 - 拡大表示装置 - Google Patents
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- JP2857959B2 JP2857959B2 JP4122784A JP12278492A JP2857959B2 JP 2857959 B2 JP2857959 B2 JP 2857959B2 JP 4122784 A JP4122784 A JP 4122784A JP 12278492 A JP12278492 A JP 12278492A JP 2857959 B2 JP2857959 B2 JP 2857959B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書籍や新聞記事等に記
載された文字や写真,絵などをモニタテレビのCRT等
に拡大して表示し、特に弱視者等のように視力の弱い者
が読書等を行う上で有用な拡大表示装置に関するもので
ある。
載された文字や写真,絵などをモニタテレビのCRT等
に拡大して表示し、特に弱視者等のように視力の弱い者
が読書等を行う上で有用な拡大表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より「拡大読書器」などの商品名に
より弱視者の読書を補助する拡大表示装置が知られてい
る。この装置は、一例として図8に示すように、高さ3
0cm程度の箱枠の外状をなす架台Aの上部にテレビカ
メラと同様の読取手段Bと照明手段Cを下向きに取付
け、該架台Aの下方に書籍等のような読取対象となる原
稿Dを配置するようにして成り、前記読取手段Bによっ
て原稿Dに印刷等によって記載されている文字等を部分
的に撮像し、これをモニタテレビEの画面に拡大表示さ
せるようにしたものである。
より弱視者の読書を補助する拡大表示装置が知られてい
る。この装置は、一例として図8に示すように、高さ3
0cm程度の箱枠の外状をなす架台Aの上部にテレビカ
メラと同様の読取手段Bと照明手段Cを下向きに取付
け、該架台Aの下方に書籍等のような読取対象となる原
稿Dを配置するようにして成り、前記読取手段Bによっ
て原稿Dに印刷等によって記載されている文字等を部分
的に撮像し、これをモニタテレビEの画面に拡大表示さ
せるようにしたものである。
【0003】ここで、拡大表示面となるモニタテレビE
は架台Aの上に載置される型式と、別に置かれる型式と
があるが、いずれの型式の拡大表示装置であっても、装
置全体が卓上据置型として設計,製作されているため、
手軽に持ち運びできないという問題がある。
は架台Aの上に載置される型式と、別に置かれる型式と
があるが、いずれの型式の拡大表示装置であっても、装
置全体が卓上据置型として設計,製作されているため、
手軽に持ち運びできないという問題がある。
【0004】また、上記の卓上据置型の拡大表示装置で
は、読取手段Bの位置が固定されているため、読取対象
である原稿Dが、新聞や通常の書籍等のように比較的薄
手のものにおいて、原稿Dの読取面から読取手段Bまで
の距離が多少異なる程度である場合には、読取手段Bの
主体をなすテレビカメラのレンズを手で操作するなどし
て焦点合せを行っているが、便覧や辞典類のように厚手
のものであるときは、読取手段と原稿の間が狭隘になっ
てレンズの操作が困難となり、従って、原稿Dの厚みに
よっては焦点が合せられない、つまり、そのような厚手
の原稿の記載は拡大表示ができないという問題もあっ
た。
は、読取手段Bの位置が固定されているため、読取対象
である原稿Dが、新聞や通常の書籍等のように比較的薄
手のものにおいて、原稿Dの読取面から読取手段Bまで
の距離が多少異なる程度である場合には、読取手段Bの
主体をなすテレビカメラのレンズを手で操作するなどし
て焦点合せを行っているが、便覧や辞典類のように厚手
のものであるときは、読取手段と原稿の間が狭隘になっ
てレンズの操作が困難となり、従って、原稿Dの厚みに
よっては焦点が合せられない、つまり、そのような厚手
の原稿の記載は拡大表示ができないという問題もあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、拡大表示装置のモニタテレビを除いた部分を可
搬型に形成すると共に、読取対象となる原稿の厚みに無
関係に常に原稿の読取面に対して一定の操作距離を保持
できるようにした読取手段を有するほか、照明光の原稿
面での反射光が使用者の眼に入りにくくした拡大表示装
置を提供することをその課題とするものである。
に鑑み、拡大表示装置のモニタテレビを除いた部分を可
搬型に形成すると共に、読取対象となる原稿の厚みに無
関係に常に原稿の読取面に対して一定の操作距離を保持
できるようにした読取手段を有するほか、照明光の原稿
面での反射光が使用者の眼に入りにくくした拡大表示装
置を提供することをその課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明の構成は、下面にテレビカ
メラ等の読取手段が装着されかつ上面をモニタ載置用の
平台状に形成した平面ほぼ矩形状をなす上部枠体と読取
対象となる原稿が載置される平面ほぼ矩形状の原稿載置
台とを、前記枠体と載置台との後部に配した脚部材を介
して当該枠体と載置台とが展開したときほぼ平行な向き
になるように支持すると共に、前記読取手段を、上部枠
体に対し上下方向にスライド固定自在に装着するか、又
は、前記原稿載置台を、下部枠体に対し上下方向にスラ
イド固定自在に装着することにより、前記読取手段と原
稿載置台を上,下適宜の間隔を保って支持し、かつ、前
記枠体と載置台とを前記脚部材を挟んで積重折畳みでき
るように連結したことを特徴とするものである。
を目的としてなされた本発明の構成は、下面にテレビカ
メラ等の読取手段が装着されかつ上面をモニタ載置用の
平台状に形成した平面ほぼ矩形状をなす上部枠体と読取
対象となる原稿が載置される平面ほぼ矩形状の原稿載置
台とを、前記枠体と載置台との後部に配した脚部材を介
して当該枠体と載置台とが展開したときほぼ平行な向き
になるように支持すると共に、前記読取手段を、上部枠
体に対し上下方向にスライド固定自在に装着するか、又
は、前記原稿載置台を、下部枠体に対し上下方向にスラ
イド固定自在に装着することにより、前記読取手段と原
稿載置台を上,下適宜の間隔を保って支持し、かつ、前
記枠体と載置台とを前記脚部材を挟んで積重折畳みでき
るように連結したことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を図に拠り説明する。図
1は本発明装置の一例の使用状態の側面図、図2は図1
の装置を折畳んだ状態の側面図、図3,図4はそれぞれ
折畳過程を順に示す側面図、図5は図1の装置の正面
図、図6は図1の装置に距離測定手段の一例を装着した
一例の正面図、図7は図6の右側面図である。
1は本発明装置の一例の使用状態の側面図、図2は図1
の装置を折畳んだ状態の側面図、図3,図4はそれぞれ
折畳過程を順に示す側面図、図5は図1の装置の正面
図、図6は図1の装置に距離測定手段の一例を装着した
一例の正面図、図7は図6の右側面図である。
【0008】図1〜図7に於て、1は平面外形がほぼ矩
形状をなす上部枠体で、モニタ載せ台として作用する上
面パネル1aと左,右の側壁1bとを主体に形成されて
いる。この上部枠体1の手前側(図1の左側)には、そ
の下面側にユニット化された読取手段2が上下方向にス
ライド可能であってスライド位置で固定できるように吊
下支持された形で取付けられている。1cは上記の左,
右側壁1bの間に架設した後面壁で、後述する読取手段
2に接続される入,出力用の端子群EPが設けられる。
形状をなす上部枠体で、モニタ載せ台として作用する上
面パネル1aと左,右の側壁1bとを主体に形成されて
いる。この上部枠体1の手前側(図1の左側)には、そ
の下面側にユニット化された読取手段2が上下方向にス
ライド可能であってスライド位置で固定できるように吊
下支持された形で取付けられている。1cは上記の左,
右側壁1bの間に架設した後面壁で、後述する読取手段
2に接続される入,出力用の端子群EPが設けられる。
【0009】読取手段2は、ズーム機能を有するか、又
は、有しないレンズ等による光学系2aとCCD等の固
体撮像素子2bなどを有して形成されたTVカメラ2c
と、前記光学系2aの光路を変更するための光路変更ミ
ラー2dとを筐体2eに収装して成るカメラユニットC
Uとして形成されている。而して、このカメラユニット
CUは、前記筐体2eがその側面に設けた操作ノブ2g
を有する取付ネジ2fにより、前記上部枠体1の手前側
に形成した左,右側壁1bと前面壁1dに支持部として
形成した縦長穴1e,1fに上下位置調整自在に係止さ
れている。即ち、ノブ2gを回してネジ2fを緩めてカ
メラユニットCUをスライドさせてその上下位置を選択
し、その選択位置で前記ネジ2fを締込んでカメラユニ
ットCUを固定するのである。
は、有しないレンズ等による光学系2aとCCD等の固
体撮像素子2bなどを有して形成されたTVカメラ2c
と、前記光学系2aの光路を変更するための光路変更ミ
ラー2dとを筐体2eに収装して成るカメラユニットC
Uとして形成されている。而して、このカメラユニット
CUは、前記筐体2eがその側面に設けた操作ノブ2g
を有する取付ネジ2fにより、前記上部枠体1の手前側
に形成した左,右側壁1bと前面壁1dに支持部として
形成した縦長穴1e,1fに上下位置調整自在に係止さ
れている。即ち、ノブ2gを回してネジ2fを緩めてカ
メラユニットCUをスライドさせてその上下位置を選択
し、その選択位置で前記ネジ2fを締込んでカメラユニ
ットCUを固定するのである。
【0010】上記カメラユニットCUにおいて、その筐
体2eの下面側には、図5に示すように原稿載置台の原
稿面を照明する照明用の白熱灯などによる光源9が設け
られると共に、この光源9の前面には、赤外線乃至は赤
系の光線のみをパスさせ可視光線の全て、或は、大半を
カットする色フィルタ部材10が挿脱自在に設けられて
いる。11はフィルタ部材10を挿脱自在に保持するフ
ィルターホルダーである。
体2eの下面側には、図5に示すように原稿載置台の原
稿面を照明する照明用の白熱灯などによる光源9が設け
られると共に、この光源9の前面には、赤外線乃至は赤
系の光線のみをパスさせ可視光線の全て、或は、大半を
カットする色フィルタ部材10が挿脱自在に設けられて
いる。11はフィルタ部材10を挿脱自在に保持するフ
ィルターホルダーである。
【0011】3は平面外形が上部枠体1と略同形状に形
成された下部枠体で、この下部枠体3の上面には読取対
象となる書籍等の原稿の載置台である原稿テーブル4
が、下部枠体4に対し前後スライド可能にマウントされ
たスライドベース4Bの上面に、その前,後、及び、
左,右スライド自在(図1及び図5のそれぞれ左右方
向)に載架されている。即ち、下部枠体3の左,右の側
壁には、操作ノブ3aを有するガイドピン3b,3cが
突設され、このピン3b,3cにガイド長穴4bを形成
したスライドガイド4aが形成されたスライドベース4
の左,右ガイド4aの長穴4b,4bが、遊嵌支持され
ると共に、このベース4B上に、原稿テーブル4が前,
後及び左,右スライド自在に設けられることによって、
下部枠体3に対し原稿テーブル4は、前,後及び左,右
でスライド自在(図1及び図5の左右方向)に取付けら
れることとなる。
成された下部枠体で、この下部枠体3の上面には読取対
象となる書籍等の原稿の載置台である原稿テーブル4
が、下部枠体4に対し前後スライド可能にマウントされ
たスライドベース4Bの上面に、その前,後、及び、
左,右スライド自在(図1及び図5のそれぞれ左右方
向)に載架されている。即ち、下部枠体3の左,右の側
壁には、操作ノブ3aを有するガイドピン3b,3cが
突設され、このピン3b,3cにガイド長穴4bを形成
したスライドガイド4aが形成されたスライドベース4
の左,右ガイド4aの長穴4b,4bが、遊嵌支持され
ると共に、このベース4B上に、原稿テーブル4が前,
後及び左,右スライド自在に設けられることによって、
下部枠体3に対し原稿テーブル4は、前,後及び左,右
でスライド自在(図1及び図5の左右方向)に取付けら
れることとなる。
【0012】なお、本発明において原稿テーブル4は、
必ずしも前後,左右のスライド機能が不可欠なものでは
なく、いずれか一方向でのスライドのみ自在、又は、全
くスライドしないものであってもよい。全くスライドし
ない原稿テーブル4の場合には、このテーブル4は下部
枠体3が兼用するように当該枠体3が形成される。
必ずしも前後,左右のスライド機能が不可欠なものでは
なく、いずれか一方向でのスライドのみ自在、又は、全
くスライドしないものであってもよい。全くスライドし
ない原稿テーブル4の場合には、このテーブル4は下部
枠体3が兼用するように当該枠体3が形成される。
【0013】5は上記の上部枠体1と下部枠体3とを、
両者の後端における左,右両側(図1,図2の右側)に
おいて、所定の上下幅で支持する脚部材である。この
左,右の脚部材5は、それぞれの上,下端に設けたヒン
ジ部5a,5bにより上,下の枠体1,3を折畳,組立
自在に支持することにより、拡大表示装置における架台
を構成しているので、以下、この折畳,組立自在の構成
について説明する。
両者の後端における左,右両側(図1,図2の右側)に
おいて、所定の上下幅で支持する脚部材である。この
左,右の脚部材5は、それぞれの上,下端に設けたヒン
ジ部5a,5bにより上,下の枠体1,3を折畳,組立
自在に支持することにより、拡大表示装置における架台
を構成しているので、以下、この折畳,組立自在の構成
について説明する。
【0014】上部のヒンジ部5aは、図の実施例では、
左,右の脚部材5,5の外側面に螺設したノブ6a付き
の支持ネジ6によって、上部枠体1の左,右側壁1bの
後端側下辺に形成した被係止ノッチ部7を緊結係止する
ことにより、上部枠体1を左,右の直立した脚部材5,
5に対しほぼ直角を保持して水平な姿勢に支持してい
る。7’は側壁1bのノッチ部7の前方に形成した折畳
時に支持されるノッチ部である。尚、ヒンジ部5aは脚
部材5の上端部と上部枠体1の右側下端部とを軸により
枢着すると共に、この脚部材5の中間と上部枠体1の下
辺中間とを折畳腕部材(図示せず)により連結し、この
折畳腕部材の折畳,伸長によって折畳,組立自在にして
もよい。
左,右の脚部材5,5の外側面に螺設したノブ6a付き
の支持ネジ6によって、上部枠体1の左,右側壁1bの
後端側下辺に形成した被係止ノッチ部7を緊結係止する
ことにより、上部枠体1を左,右の直立した脚部材5,
5に対しほぼ直角を保持して水平な姿勢に支持してい
る。7’は側壁1bのノッチ部7の前方に形成した折畳
時に支持されるノッチ部である。尚、ヒンジ部5aは脚
部材5の上端部と上部枠体1の右側下端部とを軸により
枢着すると共に、この脚部材5の中間と上部枠体1の下
辺中間とを折畳腕部材(図示せず)により連結し、この
折畳腕部材の折畳,伸長によって折畳,組立自在にして
もよい。
【0015】一方、下部のヒンジ部5bは、小矩形状を
なすヒンジプレート8の手前側上部を脚部材5の下端部
に固着8aする一方、下部枠体3をその後端において上
記ヒンジプレート8の向う側下部に軸着8bすることに
より、下部枠体3が図1の組立状態から反時計方向に2
70度回転され脚部材5と略平行な姿勢で当該脚部材5
に並列して折畳まれるように形成されている。尚、図1
において、8cは下部枠体3のヒンジプレート8に対す
る組立,折畳み完了時における動作節度を付けるための
丸穴で、この穴8cに対応した位置の下部枠体3にはス
プリング(図示せず)により後方から押された鋼球3d
が表面から少し突出するように設けられており、以上に
より本発明装置の一例を構成する。
なすヒンジプレート8の手前側上部を脚部材5の下端部
に固着8aする一方、下部枠体3をその後端において上
記ヒンジプレート8の向う側下部に軸着8bすることに
より、下部枠体3が図1の組立状態から反時計方向に2
70度回転され脚部材5と略平行な姿勢で当該脚部材5
に並列して折畳まれるように形成されている。尚、図1
において、8cは下部枠体3のヒンジプレート8に対す
る組立,折畳み完了時における動作節度を付けるための
丸穴で、この穴8cに対応した位置の下部枠体3にはス
プリング(図示せず)により後方から押された鋼球3d
が表面から少し突出するように設けられており、以上に
より本発明装置の一例を構成する。
【0016】上記のように構成された本発明装置の一例
は、図1に示す組立状態において、読取手段2を形成す
るカメラユニットCUを、その取付ネジ2fを緩めるこ
とにより長穴1f内を降下させることにより、上部枠体
1において下方にスライドさせて位置付ける一方、原稿
テーブル4の上面に拡大表示させたい読取付象となる原
稿(図示せず)を置き、下部枠体3の手前側に引出した
ベース4B上において原稿テーブル4をX,Y方向にス
ライドさせ乍ら、原稿面の読取したい位置をカメラ2c
の光軸2Lに合せる一方、この原稿面に光源9を向けて
原稿面を照明する。
は、図1に示す組立状態において、読取手段2を形成す
るカメラユニットCUを、その取付ネジ2fを緩めるこ
とにより長穴1f内を降下させることにより、上部枠体
1において下方にスライドさせて位置付ける一方、原稿
テーブル4の上面に拡大表示させたい読取付象となる原
稿(図示せず)を置き、下部枠体3の手前側に引出した
ベース4B上において原稿テーブル4をX,Y方向にス
ライドさせ乍ら、原稿面の読取したい位置をカメラ2c
の光軸2Lに合せる一方、この原稿面に光源9を向けて
原稿面を照明する。
【0017】このようにしてTVカメラ2cに読取られ
た原稿上の文字等は図6のモニタテレビ等のCRTなど
による表示面DPに拡大表示されるので、本発明装置を
使用する弱視者はその拡大表示された原稿の記載事項を
読むことが出来ることとなる。このとき、使用者の眼に
は原稿面で反射した光源9の光の反射光が入るが、光源
9の前面には赤外線等のみをパスさせ可視光線をカット
するフィルター部材10が挿入されているので、反射光
が使用者に不都合な作用を及ぼすことはない。なお、上
記の可視光線をカットするフィルター部材10は、図8
に示す架台Aが折畳構造ではない従来の拡大表示装置に
も適用しても好適である。
た原稿上の文字等は図6のモニタテレビ等のCRTなど
による表示面DPに拡大表示されるので、本発明装置を
使用する弱視者はその拡大表示された原稿の記載事項を
読むことが出来ることとなる。このとき、使用者の眼に
は原稿面で反射した光源9の光の反射光が入るが、光源
9の前面には赤外線等のみをパスさせ可視光線をカット
するフィルター部材10が挿入されているので、反射光
が使用者に不都合な作用を及ぼすことはない。なお、上
記の可視光線をカットするフィルター部材10は、図8
に示す架台Aが折畳構造ではない従来の拡大表示装置に
も適用しても好適である。
【0018】以上に説明した本発明装置は、従来の卓上
据置型の拡大表示装置を、その主要部を構成する読取手
段2と読取対象となる原稿の載置台である原稿テーブル
4とを具備する架台を組立,折畳自在の構造として可搬
型に形成し、この可搬タイプに形成された架台を有する
装置を他の場所に運んで、その場所に既設のモニタテレ
ビ等を表示面として利用できるようにしたものである。
据置型の拡大表示装置を、その主要部を構成する読取手
段2と読取対象となる原稿の載置台である原稿テーブル
4とを具備する架台を組立,折畳自在の構造として可搬
型に形成し、この可搬タイプに形成された架台を有する
装置を他の場所に運んで、その場所に既設のモニタテレ
ビ等を表示面として利用できるようにしたものである。
【0019】この趣旨に鑑みれば、本発明装置における
架台の折畳構造は図1〜図4により説明した構造に限ら
れるものでないことは明らかである。即ち、図示しない
が、一例として、上部枠体1,下部枠体3,原稿テーブ
ル4を、相互に接合,分離可能の構造に形成し、不使用
時にはこれらを分離して積層状にまとめるようにしても
よい。また、上述の実施例のように各部材の枢着構造と
接合,分離構造との組合せの構造により折畳み自在とし
てもよい。
架台の折畳構造は図1〜図4により説明した構造に限ら
れるものでないことは明らかである。即ち、図示しない
が、一例として、上部枠体1,下部枠体3,原稿テーブ
ル4を、相互に接合,分離可能の構造に形成し、不使用
時にはこれらを分離して積層状にまとめるようにしても
よい。また、上述の実施例のように各部材の枢着構造と
接合,分離構造との組合せの構造により折畳み自在とし
てもよい。
【0020】次に、本発明は上述の架台を可搬タイプに
した拡大表示装置における読取手段2と原稿テーブル4
とに実用上より好ましい機能を付加するため、以下に説
明するような構成をとることもできるので、次にこれら
の点について説明する。
した拡大表示装置における読取手段2と原稿テーブル4
とに実用上より好ましい機能を付加するため、以下に説
明するような構成をとることもできるので、次にこれら
の点について説明する。
【0021】本発明装置では、図6,図7に示すよう
に、カメラユニットCUを主体とする読取手段2が上部
枠体1に対し、上下方向で位置変更可能に設けられてい
る。これは、原稿テーブル4の上に辞典等の厚手の読取
対象P’が載置されると、カメラユニットCUにおいて
原稿面から結像点Vまでの距離、L1+L2=WDが変
化する、つまり、その距離WDが原稿の厚み分であるΔ
wdだけ小さくなるが、このΔwdの変化分を、読取手
段2の上,下位置をその取付ネジ2fのノブ2gを緩め
て側壁,前壁の支持部1e,1fの上方へ調節修正して
再固定することにより、Δwdだけ距離が小さくなった
L1の距離を保償できるようにしたものである。
に、カメラユニットCUを主体とする読取手段2が上部
枠体1に対し、上下方向で位置変更可能に設けられてい
る。これは、原稿テーブル4の上に辞典等の厚手の読取
対象P’が載置されると、カメラユニットCUにおいて
原稿面から結像点Vまでの距離、L1+L2=WDが変
化する、つまり、その距離WDが原稿の厚み分であるΔ
wdだけ小さくなるが、このΔwdの変化分を、読取手
段2の上,下位置をその取付ネジ2fのノブ2gを緩め
て側壁,前壁の支持部1e,1fの上方へ調節修正して
再固定することにより、Δwdだけ距離が小さくなった
L1の距離を保償できるようにしたものである。
【0022】なお、上記と同じ趣旨でカメラ2cを筐体
2e内で前後スライドさせて、結像点Vから光路変更ミ
ラー2dまでの距離L2を変えて、上記Δwdの距離分
を保償するようにしても同じ結果が得られる。カメラユ
ニットCUの上記の距離Δwdに対応した後方へのスラ
イド動作は、手動操作により行ってもよいが、モータや
小型シリンダ等の駆動源を利用して自動的に行うように
してもよい。いずれの駆動方式による作動機構とするか
は任意である。
2e内で前後スライドさせて、結像点Vから光路変更ミ
ラー2dまでの距離L2を変えて、上記Δwdの距離分
を保償するようにしても同じ結果が得られる。カメラユ
ニットCUの上記の距離Δwdに対応した後方へのスラ
イド動作は、手動操作により行ってもよいが、モータや
小型シリンダ等の駆動源を利用して自動的に行うように
してもよい。いずれの駆動方式による作動機構とするか
は任意である。
【0023】上記のように、原稿面PからTVカメラ2
cの結像点Vまでの距離WDを原稿の厚さに拘らず常に
一定に自動的に保持して拡大表示機能を確保するため、
本発明装置では、カメラユニットCUの原稿面Pに対応
する位置に、機械的手段、或は、光学的手段、磁気的手
段、電気的手段、若しくは、超音波などのいずれかを利
用した距離測定手段を設け、この距離測定手段による原
稿面Pまでの実際の距離と基準距離WDとの差となる距
離Δwdを、読取手段2を上動させたり、成は、TVカ
メラ2cを後方へスライドさせる指令量とするようにし
てもよい。
cの結像点Vまでの距離WDを原稿の厚さに拘らず常に
一定に自動的に保持して拡大表示機能を確保するため、
本発明装置では、カメラユニットCUの原稿面Pに対応
する位置に、機械的手段、或は、光学的手段、磁気的手
段、電気的手段、若しくは、超音波などのいずれかを利
用した距離測定手段を設け、この距離測定手段による原
稿面Pまでの実際の距離と基準距離WDとの差となる距
離Δwdを、読取手段2を上動させたり、成は、TVカ
メラ2cを後方へスライドさせる指令量とするようにし
てもよい。
【0024】図7,図8は最もシンプルな機械的測長手
段を採用した本発明装置の一例を示したもので、有効長
WDの距離バー12を読取手段2の取付ネジ2fと共軸
でカメラユニットCUの筐体2eに折畳み吊下げ自在に
設け、前記バー12の下端面に原稿面P又はP’が当接
するように、読取手段2を上,下動させるのである。こ
れによって原稿厚みの大小に拘らず原稿面P又はP’と
ミラー2dまでの距離L1を一定に保持することが出来
る。ここで、カメラユニットCUの上,下動をモータ等
の駆動力を利用して行うようにした場合には、前記バー
12の下端面に前記駆動源の作動スイッチの接点(図示
せず)を設け、この接点が原稿面P又はP’から離れる
までカメラユニットCUを上動させるモータ等の駆動源
を作動させるようにしてもよい。また、距離バー12は
その中点をピン12aで接続した折畳み構造であるが、
折畳み構造に限られるものではない。例えば、巻取りス
ケールのような構造の距離テープ又はベルトであっても
よい。
段を採用した本発明装置の一例を示したもので、有効長
WDの距離バー12を読取手段2の取付ネジ2fと共軸
でカメラユニットCUの筐体2eに折畳み吊下げ自在に
設け、前記バー12の下端面に原稿面P又はP’が当接
するように、読取手段2を上,下動させるのである。こ
れによって原稿厚みの大小に拘らず原稿面P又はP’と
ミラー2dまでの距離L1を一定に保持することが出来
る。ここで、カメラユニットCUの上,下動をモータ等
の駆動力を利用して行うようにした場合には、前記バー
12の下端面に前記駆動源の作動スイッチの接点(図示
せず)を設け、この接点が原稿面P又はP’から離れる
までカメラユニットCUを上動させるモータ等の駆動源
を作動させるようにしてもよい。また、距離バー12は
その中点をピン12aで接続した折畳み構造であるが、
折畳み構造に限られるものではない。例えば、巻取りス
ケールのような構造の距離テープ又はベルトであっても
よい。
【0025】
【発明の効果】本発明装置は以上の通りであって、従来
の卓上据置型の拡大表示装置は、読取手段と原稿載置台
を有する架台がコンパクトに折畳んで運搬することがで
きない形式であったものを、モニタテレビを載せる機能
を保持したままコンパクトに折畳みできる構造としたの
で、この種の装置が設備されていない場所に本発明装置
を持込み、上部枠体の上にモニタテレビを置いてこれを
拡大表示面とすれば、どこにおいてでも対象を拡大表示
することができるのできわめて便利であることは勿論、
次の固有の効果がある。
の卓上据置型の拡大表示装置は、読取手段と原稿載置台
を有する架台がコンパクトに折畳んで運搬することがで
きない形式であったものを、モニタテレビを載せる機能
を保持したままコンパクトに折畳みできる構造としたの
で、この種の装置が設備されていない場所に本発明装置
を持込み、上部枠体の上にモニタテレビを置いてこれを
拡大表示面とすれば、どこにおいてでも対象を拡大表示
することができるのできわめて便利であることは勿論、
次の固有の効果がある。
【0026】即ち、下面にテレビカメラ等の読取手段が
装着され、かつ、上面をモニタ載置用の平台状に形成し
た平面ほぼ矩形状をなす上部枠体と読取対象となる原稿
が栽置される平面ほぼ矩形状の原稿載置台とを、脚部材
を介して前記枠体と載置台とがほぼ平行な向きで支持す
ると共に、前記読取手段を、上部枠体に対し上下方向に
スライド固定自在に装着するか、又は、前記原稿載置台
を、下部枠体に対し上下方向にスライド固定自在に装着
することにより拡大表示装置を構成したので、原稿の厚
さに拘らず、読取手段と原稿との読取対応距離を、常に
一定になるように手動又は自動的に修正でき、これによ
って新聞等の薄手の原稿から辞典類の厚手の原稿まで原
稿の厚さが大きく変っても、その変化に迅速に対応して
自在に拡大表示することができる。
装着され、かつ、上面をモニタ載置用の平台状に形成し
た平面ほぼ矩形状をなす上部枠体と読取対象となる原稿
が栽置される平面ほぼ矩形状の原稿載置台とを、脚部材
を介して前記枠体と載置台とがほぼ平行な向きで支持す
ると共に、前記読取手段を、上部枠体に対し上下方向に
スライド固定自在に装着するか、又は、前記原稿載置台
を、下部枠体に対し上下方向にスライド固定自在に装着
することにより拡大表示装置を構成したので、原稿の厚
さに拘らず、読取手段と原稿との読取対応距離を、常に
一定になるように手動又は自動的に修正でき、これによ
って新聞等の薄手の原稿から辞典類の厚手の原稿まで原
稿の厚さが大きく変っても、その変化に迅速に対応して
自在に拡大表示することができる。
【0027】また、原稿面を照射する照明光源に対して
可視光線の大半をカットし、赤外線等の照明に必要十分
な光線のみをパスさせるフィルタ部材を挿脱自在に設け
たので、照明光の反射光が眼に入って表示が見にくくな
る難点もない。
可視光線の大半をカットし、赤外線等の照明に必要十分
な光線のみをパスさせるフィルタ部材を挿脱自在に設け
たので、照明光の反射光が眼に入って表示が見にくくな
る難点もない。
【図1】本発明装置の一例の使用状態の側面図。
【図2】図1の装置を折畳んだ状態の側面図。
【図3】折畳過程の第一段階を示す側面図。
【図4】折畳過程の第二段階を示す側面図。
【図5】図1の装置を一部断面にした正面図。
【図6】図1の装置に距離測定手段の一例を装着した一
例の正面図。
例の正面図。
【図7】図6の右側面図。
【図8】従来装置の正面図。
1 上部枠体 2 読取手段 3 下部枠体 4 原稿テーブル 5 脚部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−108873(JP,A) 特開 平3−38629(JP,A) 実開 昭58−123431(JP,U) 実開 昭61−151463(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/18 G02B 25/02 H04N 5/64 531
Claims (5)
- 【請求項1】 下面にテレビカメラ等の読取手段が装着
されかつ上面をモニタ載置用の平台状に形成した平面ほ
ぼ矩形状をなす上部枠体と読取対象となる原稿が載置さ
れる平面ほぼ矩形状の原稿載置台とを、前記枠体と載置
台との後部に配した脚部材を介して当該枠体と載置台と
が展開したときほぼ平行な向きになるように支持すると
共に、前記読取手段を、上部枠体に対し上下方向にスラ
イド固定自在に装着するか、又は、前記原稿載置台を、
下部枠体に対し上下方向にスライド固定自在に装着する
ことにより、前記読取手段と原稿載置台を上,下適宜の
間隔を保って支持し、かつ、前記枠体と載置台とを前記
脚部材を挟んで積重折畳みできるように連結したことを
特徴とする拡大表示装置。 - 【請求項2】 原稿載置台は、脚部材の下端側に枢着連
結された下部枠体に対し平面内でスライド固定自在に装
着された請求項1の拡大表示装置。 - 【請求項3】 上下でぼぼ平行に配置される上部枠体
と、原稿載置台又はその載置台を装着した下部枠体と
は、脚部材によって側面コ状又は側面Z状をなすように
連結された請求項1又は2の拡大表示装置。 - 【請求項4】 読取手段と原稿載置台とが調節可能な適
宜の上下間隔を保って上,下部枠体に対設された拡大表
示装置において、前記読取手段と原稿載置台上の原稿の
読取面の間の距離を測るため、上部枠体に回転折畳式で
バー状をなす所定長さの距離測定手段を枠着したことを
特徴とする拡大表示装置。 - 【請求項5】 原稿載置台の上方に照明光源を設け、該
光源の前面側に可視光線の大半以上をカットすると共に
赤外光線乃至は赤,燈系の光線のみを通過させる色フィ
ルタを、挿脱可能に配設した請求項1〜4のいずれかの
拡大表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4122784A JP2857959B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 拡大表示装置 |
CA 2072427 CA2072427A1 (en) | 1991-07-09 | 1992-06-26 | Magnifying display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4122784A JP2857959B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 拡大表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05300522A JPH05300522A (ja) | 1993-11-12 |
JP2857959B2 true JP2857959B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=14844530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4122784A Expired - Fee Related JP2857959B2 (ja) | 1991-07-09 | 1992-04-17 | 拡大表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2857959B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6288483A (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-22 | Canon Inc | 画像読取装置 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4122784A patent/JP2857959B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05300522A (ja) | 1993-11-12 |
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