JP2857952B2 - 建物の床構造 - Google Patents

建物の床構造

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JP2857952B2 JP3353471A JP35347191A JP2857952B2 JP 2857952 B2 JP2857952 B2 JP 2857952B2 JP 3353471 A JP3353471 A JP 3353471A JP 35347191 A JP35347191 A JP 35347191A JP 2857952 B2 JP2857952 B2 JP 2857952B2
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久夫 向井
宣延 井上
一一 日下部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器等を設置する
部屋の床に適用される建物の床構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の床構造としては、例
えば、特開昭62−141244号公報に見られるよう
に、上面に長さ方向に沿った凹溝が形成されたプレキャ
ストコンクリート梁の間に、スラブ厚の中央部に互いに
平行な多数の空洞が形成されたプレキャストコンクリー
ト製のボイドスラブを、前記空洞が前記凹溝と連続する
状態に架設して、これらの凹溝と空洞とにわたって交差
配線を行えるようにしたものや、特開昭63−2012
39号公報に見られるように、上面に長さ方向に沿った
凹溝が形成されたプレキャストコンクリート梁の間に、
上面の開口した溝型状のプレキャストコンクリート床板
を、該床板の溝が前記凹溝と連続する状態に架設し、前
記溝の所々に開閉自在な蓋を有する開口枠を設置し且つ
開口枠以外の溝部分を打ち込み型枠で覆った状態で、前
記床板の上面にコンクリートを現場打ちして床板と梁を
一体化し、梁の凹溝と床板の溝とにわたって交差配線を
行えるようにしたものが知られているが、これらの従来
例には、次のような問題点があった。
【0003】即ち、上記の従来例では、いずれも、プレ
キャストコンクリート梁の上面に主配線用の凹溝を形成
する必要上、適用可能な梁がRC造(鉄筋コンクリート
造)に限られることになり、S造(鉄骨造)、SRC
(鉄筋鉄骨コンクリート造)、PRC造(プレストレス
を導入したRC造)の梁には、適用が不可能であった。
【0004】また、床の内部から室内に電気配線を取り
出すためには、予め、床の所定位置に、空洞と連通する
取出し口を形成しておいたり、開閉蓋付きの開口枠を設
置しておくことが必要であるから、配線の自由度が小さ
く、OA機器の追加や設置位置の変更に対処しにくかっ
た。
【0005】また、後者の従来例(特開昭63−201
239号公報)においては、プレキャストコンクリート
床板の上方にコンクリートを現場打ちするため、現場打
ちコンクリートが硬化するまでは、床面を歩行できず、
しかも、プレキャストコンクリート梁の凹溝、プレキャ
ストコンクリート床板の溝、プレキャストコンクリート
梁とプレキャストコンクリート床板との間隙等に現場打
ちコンクリートが流れ込まないようにするための型枠や
その支保手段、現場打ちコンクリートの上面を規定する
定規等々が必要となり、施工性にも難があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたものであって、その目的とするところ
は、梁の種類(S造、SRC造、RC造、PRC造等)
に関係なく適用でき、且つ、配線の自由度が高くてOA
機器の追加や設置位置の変更に容易に対処でき、しか
も、容易かつ迅速に施工できる堅牢な建物の床構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、本発明による建物の床構造は、上面に主配線溝と、
該溝と交差する副配線溝又は副配線溝形成用段差部とが
形成され、主配線溝の長さ方向に沿った両側面に夫々ア
ンカー筋が突設されたプレキャストコンクリート製の第
一床パネルと、主配線溝の長さ方向における第一床パネ
ルの寸法よりも幅狭で、且つ、上面に副配線溝が形成さ
れ、該溝の長さ方向に沿った両側面に夫々アンカー筋が
突設されたプレキャストコンクリート製の第二床パネル
と、合成床用打込み型枠とを、梁の上に、所要枚数ず
つ、前記主配線溝が互いに連続し、第二床パネルの副配
線溝が第一床パネルの副配線溝と連続し、且つ、隣り合
う第二床パネルの間に形成される開口部が前記合成床用
打込み型枠によって閉塞された状態に敷設し、該合成床
用打込み型枠の上にコンクリートを前記第一床パネルお
よび第二床パネルの上面と面一状に打設し、前記主配線
溝および副配線溝に着脱自在な蓋を設けてあることを特
徴としている。
【0008】尚、第一床パネルに副配線溝形成用段差部
を形成する場合、第一床パネルの副配線溝は、隣接する
第一床パネル同士の段差部によって形成されることにな
る。第一床パネルに副配線溝形成用段差部を形成するに
あたっては、後述する実施例のように、第一床パネルの
主配線溝長さ方向両端側に夫々段差部を形成してもよ
く、主配線溝長さ方向一端側にのみ段差部を形成しても
よい。
【0009】
【作用】上記の床構造によれば、主配線溝と副配線溝と
による交差配線が可能であり、しかも、蓋を取り外すこ
とにより、主配線溝や副配線溝の長さ方向におけるどの
位置からでも配線を室内側に取り出すことができ、配線
の自由度が高い。
【0010】床の施工にあたって、コンクリートの現場
打ちが合成床用打込み型枠の上だけで行われるので、コ
ンクリート打設に関する現場作業が少なく、且つ、現場
打ちコンクリートが硬化するまでの間、第一,第二床パ
ネルの上を歩行することができ、しかも、第一,第二床
パネルの側面が現場打ちコンクリートの流出を阻止する
せき板(型枠)として利用され、上面が現場打ちコンク
リートの上面高さを規定する定規として利用されること
になる。
【0011】また、第一,第二床パネルの側面に突設さ
れたアンカー筋が合成床用打込み型枠の上に打設した現
場打ちコンクリートに埋め込まれるので、合成床の現場
打ちコンクリートと第一床パネルおよび第二床パネルと
が、アンカー筋により確実に結合一体化される。
【0012】
【実施例】図1乃至図5は、本発明に係る建物の床構造
の一実施例を示す。図において、1は平面視矩形状をな
すプレキャストコンクリート製の第一床パネルであり、
その上面には、1本の主配線溝2と、該溝2の長さ方向
両端側に夫々該溝2と交差する副配線溝形成用段差部3
a ,3bとが形成され、主配線溝2の長さ方向に沿っ
た両側面には夫々異形鉄筋等よりなる複数本のアンカー
筋4が突設されている。
【0013】5は平面視矩形状をなすプレキャストコン
クリート製の第二床パネルである。第二床パネル5は、
主配線溝2の長さ方向における第一床パネル1の寸法よ
りも幅狭であり、上面には、1本の副配線溝6が形成さ
れ、該溝6の長さ方向に沿った両側面に夫々異形鉄筋等
よりなる複数本のアンカー筋7が突設されている。副配
線溝6は主配線溝2よりも幅狭で且つ浅く形成されてい
る。
【0014】8はデッキプレートよりなる合成床用打込
み型枠、9aは大梁を構成するS造の梁、9bは小梁を
構成するS造の梁、10は前記梁9aの上面に立設された
スタッドジベル、11は柱鉄骨である。
【0015】第一床パネル1と、第二床パネル5と、合
成床用打込み型枠8とは、梁9a,9bの上に、所要枚
数ずつ、前記主配線溝2が互いに連続し、第二床パネル
5の副配線溝6が隣接する第一床パネル1同士の段差部
3a ,3bを突き合わせることによって形成された第
一床パネル1の副配線溝6と連続し、且つ、隣り合う第
二床パネル5,5の間に形成される開口部が前記合成床
用打込み型枠8によって閉塞された状態に敷設されてい
る。
【0016】12は合成床用打込み型枠8の上に前記第一
床パネル1および第二床パネル5の上面と面一状に打設
された現場打ちコンクリートであり、このコンクリート
12と前記合成床用打込み型枠8とによって合成床を構成
している。13aと13bは、主配線溝2と副配線溝6に着
脱自在に設けた蓋であり、その上面は、第一床パネル1
および第二床パネル5の上面と面一状に形成されてい
る。
【0017】14a,14bは蓋13a,13bを支持する段部
である。図面上、両段部14a,14bは同一レベルに形成
されているが、各段部14a,14bの高さ(上面からの凹
入深さ)は蓋13a,13bの厚さに応じて適宜設定され
る。図示しないが、合成床用打込み型枠8と第二床パネ
ル5との間にはコンクリート12の流出を阻止するコーキ
ングが施されている。
【0018】尚、第一床パネル1、第二床パネル5、現
場打ちコンクリート12の上面に、プラスチックタイルや
タイルカーペット等を敷設して仕上げ層15を形成する場
合は、前記蓋13a,13bの上面にも、同様な仕上げ層16
a,16bを形成して、床面の意匠を統一して美観を高め
ると共に、蓋13a,13bとその周辺との間に段差ができ
ないようにすることが望ましい。
【0019】図6は本発明の他の実施例を示す。この実
施例は、第一床パネル1の主配線溝2の長さ方向一端側
にのみ副配線溝形成用段差部3aを形成し、主配線溝2
の長さ方向における第一床パネル1の向きを交互に異な
らしめて配置した点に特徴がある。その他の構成は先の
実施例と同じである。
【0020】図7は本発明の他の実施例を示す。この実
施例は、第一床パネル1の両端側に前記段差部3a,3
bを形成する代わりに、主配線溝2の長さ方向中間部に
副配線溝6を形成した点に特徴がある。その他の構成
は、図1〜図5で示した実施例と同じである。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。 主配線溝と副配線溝とによる交差配線が可能であり、
しかも、蓋を取り外すことにより、主配線溝や副配線溝
の長さ方向におけるどの位置からでも配線を室内側に取
り出すことができ、配線の自由度が高いので、OA機器
の追加や設置位置の変更に容易に対処できる。
【0022】床の施工にあたって、コンクリートの現
場打ちが合成床用打込み型枠の上だけで行われるので、
コンクリート打設に関する現場作業が少なく、且つ、現
場打ちコンクリートが硬化するまでの間、第一,第二床
パネルの上を歩行することができ、しかも、第一,第二
床パネルの側面が現場打ちコンクリートの流出を阻止す
るせき板(型枠)として利用され、上面が現場打ちコン
クリートの上面高さを規定する定規として利用されるこ
とになる。従って、容易かつ迅速に施工できる。
【0023】第一,第二床パネルの側面に突設された
アンカー筋が合成床用打込み型枠の上に打設した現場打
ちコンクリートに埋め込まれるので、合成床の現場打ち
コンクリートと第一床パネルおよび第二床パネルとは、
アンカー筋により確実に結合一体化され、水平力伝達が
明快であり、堅牢な床が得られる。
【0024】主配線溝と副緯線溝がプレキャストコン
クリート製の第一床パネルと第二床パネルとによって構
成されるので、これらの床パネルを支持する梁の種類
(S造、SRC造、RC造、PRC造等)に関係なく適
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の床構造の一実施例を示す一
部切欠き概略平面図である。
【図2】要部の分解斜視図である。
【図3】要部の縦断面正面図である。
【図4】要部の縦断面正面図である。
【図5】要部の縦断側面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…第一床パネル、2…主配線溝、3a,3b…段差
部、4…アンカー筋、5…第二床パネル、6…副配線
溝、7…アンカー筋、8…合成床用打込み型枠、9a,
9b…梁、12…コンクリート、13a,13b…蓋。
フロントページの続き (72)発明者 日下部 一一 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 松尾 豊広 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式 会社竹中工務店大阪本店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/48 E04B 5/43 H02G 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に主配線溝と、該溝と交差する副配
    線溝又は副配線溝形成用段差部とが形成され、主配線溝
    の長さ方向に沿った両側面に夫々アンカー筋が突設され
    たプレキャストコンクリート製の第一床パネルと、主配
    線溝の長さ方向における第一床パネルの寸法よりも幅狭
    で、且つ、上面に副配線溝が形成され、該溝の長さ方向
    に沿った両側面に夫々アンカー筋が突設されたプレキャ
    ストコンクリート製の第二床パネルと、合成床用打込み
    型枠とを、梁の上に、所要枚数ずつ、前記主配線溝が互
    いに連続し、第二床パネルの副配線溝が第一床パネルの
    副配線溝と連続し、且つ、隣り合う第二床パネルの間に
    形成される開口部が前記合成床用打込み型枠によって閉
    塞された状態に敷設し、該合成床用打込み型枠の上にコ
    ンクリートを前記第一床パネルおよび第二床パネルの上
    面と面一状に打設し、前記主配線溝および副配線溝に着
    脱自在な蓋を設けてあることを特徴とする建物の床構
    造。
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JP2504164B2 (ja) * 1989-02-16 1996-06-05 東洋製罐株式会社 薄肉化深絞り缶の製造方法
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