JP2857694B2 - 鋳造用セパレータ部材、鋳造装置並に鋳造装置の製造法 - Google Patents
鋳造用セパレータ部材、鋳造装置並に鋳造装置の製造法Info
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- JP2857694B2 JP2857694B2 JP33693189A JP33693189A JP2857694B2 JP 2857694 B2 JP2857694 B2 JP 2857694B2 JP 33693189 A JP33693189 A JP 33693189A JP 33693189 A JP33693189 A JP 33693189A JP 2857694 B2 JP2857694 B2 JP 2857694B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋳造用セパレータ部材並に鋳造装置に関す
る。
る。
従来の鋳型用セパレータ部材は、耐熱性網状シートか
ら成り、上型と下型の見切面間に、垂直の湯口系湯道又
は押湯系湯道を水平に横断した状態で、挟持設置して使
用され、或いは上型と下型の見切面にその凹状湯道壁に
直交して設けた切溝に差し込み設置して使用される式の
ものは公知である。
ら成り、上型と下型の見切面間に、垂直の湯口系湯道又
は押湯系湯道を水平に横断した状態で、挟持設置して使
用され、或いは上型と下型の見切面にその凹状湯道壁に
直交して設けた切溝に差し込み設置して使用される式の
ものは公知である。
上記従来の網状シートから成る鋳造用セパレータ部材
は、設置が困難であり、又、特に水平の凹状湯道壁に設
置した場合は、注湯の流勢で該切溝から抜け出る恐れが
あるなどの不都合を有する。この点に鑑み、この欠点を
防止するため、出願人は、先に特願平1−53333号にお
いて、網状シートの三辺に耐熱勢抱持枠を具備した鋳造
用セパレータ部材を提示した。この鋳造用セパレータ部
材は、上型又は下型の凹状湯道壁の一端に設けた抱持枠
嵌合溝にその抱持枠を嵌合することにより、その設置を
用意にし且つ注湯時の抜け出しを防止し、鋳造製品を凹
状湯道凝固物から分離する際できるだけ鋳造製品に該凝
固物の残留物が残らないようにして、上記従来の鋳造用
セパレータ部材の問題点を解消した。
は、設置が困難であり、又、特に水平の凹状湯道壁に設
置した場合は、注湯の流勢で該切溝から抜け出る恐れが
あるなどの不都合を有する。この点に鑑み、この欠点を
防止するため、出願人は、先に特願平1−53333号にお
いて、網状シートの三辺に耐熱勢抱持枠を具備した鋳造
用セパレータ部材を提示した。この鋳造用セパレータ部
材は、上型又は下型の凹状湯道壁の一端に設けた抱持枠
嵌合溝にその抱持枠を嵌合することにより、その設置を
用意にし且つ注湯時の抜け出しを防止し、鋳造製品を凹
状湯道凝固物から分離する際できるだけ鋳造製品に該凝
固物の残留物が残らないようにして、上記従来の鋳造用
セパレータ部材の問題点を解消した。
然し乍ら、この鋳造用セパレータ部材は、比較的大型
の鋳造用には問題ないが、比較的小型の鋳型用には次の
問題がある。即ち、その下型又は上型の凹状湯道を限定
する凹状湯道壁は、比較的短いので、該セパレータ部材
の抱持枠を該凹状湯道壁の一端の嵌着長溝に差し込み設
置することが比較的困難であり、鋳造装置の製造が困難
となる一方、該凹状湯道の他端と設置されたセパレータ
部材との間の凹状湯道壁は極めて短くなるので、鋳造時
の注湯の流勢でその部分の鋳差壁の欠壊、崩壊を生じや
すい欠点を有す。
の鋳造用には問題ないが、比較的小型の鋳型用には次の
問題がある。即ち、その下型又は上型の凹状湯道を限定
する凹状湯道壁は、比較的短いので、該セパレータ部材
の抱持枠を該凹状湯道壁の一端の嵌着長溝に差し込み設
置することが比較的困難であり、鋳造装置の製造が困難
となる一方、該凹状湯道の他端と設置されたセパレータ
部材との間の凹状湯道壁は極めて短くなるので、鋳造時
の注湯の流勢でその部分の鋳差壁の欠壊、崩壊を生じや
すい欠点を有す。
本発明は、上記の課題を解決した鋳造用セパレータ部
材、鋳造装置及び該鋳造装置の製造法を提供するもの
で、その鋳造用セパレータ部材は、耐熱通湯性シートの
三方辺面部をコ字状又は円弧状の耐熱性抱持枠で抱持
し、該抱持枠で囲繞限定され且つ開放端辺縁をもつ中央
面部の該開放端辺縁を、該抱持枠の両腕の端面と同一面
上に位置して成る鋳造用セパレータ部材において、該抱
持枠に、上型及び下型のいずれか一方の水平に延びる凹
状湯道壁面を全長に亘り被覆する耐熱性湯道用被覆材を
延設して成る。
材、鋳造装置及び該鋳造装置の製造法を提供するもの
で、その鋳造用セパレータ部材は、耐熱通湯性シートの
三方辺面部をコ字状又は円弧状の耐熱性抱持枠で抱持
し、該抱持枠で囲繞限定され且つ開放端辺縁をもつ中央
面部の該開放端辺縁を、該抱持枠の両腕の端面と同一面
上に位置して成る鋳造用セパレータ部材において、該抱
持枠に、上型及び下型のいずれか一方の水平に延びる凹
状湯道壁面を全長に亘り被覆する耐熱性湯道用被覆材を
延設して成る。
更に、本発明の鋳造装置は、前記の本発明の鋳造用セ
パレータ部材で、鋳差成形体から成る上型及び下型の少
なくとも一方の凹状湯道壁面をその全長に亘り被覆して
成る。
パレータ部材で、鋳差成形体から成る上型及び下型の少
なくとも一方の凹状湯道壁面をその全長に亘り被覆して
成る。
更に、本発明の鋳造鋳型の製造法は、製品鋳造用空間
形成用型部と間隔を設けた凹状湯道形成用型部及び湯口
系空間形成用型部或いは更に押湯系空間形成用型部とか
ら成る模型を用意し、該凹状湯道形成用型部の全長に亘
り、請求項1又は2記載の鋳造用セパレータ部材を、そ
のシートの中央面部を前記の間隔内に挿入した状態で、
載置し、該模型とその外周に設置した鋳枠との間に形成
した空間内に鋳差を充填し、充填鋳差を一体に結着処理
して鋳砂成形体を作製した後、該模型を引き抜くことを
特徴とする。
形成用型部と間隔を設けた凹状湯道形成用型部及び湯口
系空間形成用型部或いは更に押湯系空間形成用型部とか
ら成る模型を用意し、該凹状湯道形成用型部の全長に亘
り、請求項1又は2記載の鋳造用セパレータ部材を、そ
のシートの中央面部を前記の間隔内に挿入した状態で、
載置し、該模型とその外周に設置した鋳枠との間に形成
した空間内に鋳差を充填し、充填鋳差を一体に結着処理
して鋳砂成形体を作製した後、該模型を引き抜くことを
特徴とする。
上記本発明の鋳造用セパレータ部材は、該抱持枠に、
少なくとも凹状湯道用被覆材を延設したので、鋳砂成形
体から成る鋳型の該凹状湯道壁面をこれにより、その全
長に亘り被覆されるので、該被覆材は、該鋳型の凹状湯
道壁面を鋳型に注入される溶湯流との接触することから
防止するので、該湯道壁の鋳砂の崩壊、欠損などの恐れ
がなく、良好な所定形状の鋳造製品が得られ、特に、凹
状湯道が短い比較的小型の鋳型に適用し有効である。こ
の場合、その湯道用被覆材に製品鋳造用空間の一部又は
全部を限定形成する被覆材又は/及び注湯系空間或いは
更に押湯系空間の一部又は全部を限定形成する被覆材を
延設して成る鋳造用セパレータ部材で、これら空間の壁
面の一部又は全部を被覆した鋳型装置は、更にこれら空
間壁面の溶湯流による崩壊、欠壊は防止され、一層安定
良好な鋳造製品をもたらす。
少なくとも凹状湯道用被覆材を延設したので、鋳砂成形
体から成る鋳型の該凹状湯道壁面をこれにより、その全
長に亘り被覆されるので、該被覆材は、該鋳型の凹状湯
道壁面を鋳型に注入される溶湯流との接触することから
防止するので、該湯道壁の鋳砂の崩壊、欠損などの恐れ
がなく、良好な所定形状の鋳造製品が得られ、特に、凹
状湯道が短い比較的小型の鋳型に適用し有効である。こ
の場合、その湯道用被覆材に製品鋳造用空間の一部又は
全部を限定形成する被覆材又は/及び注湯系空間或いは
更に押湯系空間の一部又は全部を限定形成する被覆材を
延設して成る鋳造用セパレータ部材で、これら空間の壁
面の一部又は全部を被覆した鋳型装置は、更にこれら空
間壁面の溶湯流による崩壊、欠壊は防止され、一層安定
良好な鋳造製品をもたらす。
而して、該鋳型装置の製造法において、上記の本発明
の鋳造用セパレータ部材を、所定形状の製品鋳造用空間
形成用型部と、間隔をもつ凹状湯道形成用型部と、湯口
系空間形成用型部域いは更に押湯系空間形成用型部とか
ら成る模型の少なくとも該凹状湯道形成用型部に、上記
の本発明の鋳造用セパレータ部材を、そのセパレータシ
ートの中央面部を該間隔に差し込んだ状態で、載置し、
この状態で、その外周と鋳枠との間の空間に鋳砂を充填
し、鋳砂全体の粘着を行い、その後、該模型を引き抜く
ことにより、少なくともその凹状湯道壁全長に亘り被覆
結着された該鋳造用セパレータ部材を備えた鋳造装置が
迅速に且つ用意に製造できる。而して、かゝる本発明の
鋳造用セパレータ部材は、その鋳型の凹状湯道壁全長に
亘り結着して得られるので、それだけ安定堅牢な鋳造装
置をもたらす。又、その製品鋳造用空間及び湯口系空間
或いは更に押湯系空間は、その夫々の周壁部の一部又は
全部が、本発明の鋳造用セパレータ部材の夫々の被覆材
で被覆保護された鋳造装置も得られる。かくして、かゝ
る鋳造装置の使用により、所定形状の鋳造製品が円滑良
好に得られる。
の鋳造用セパレータ部材を、所定形状の製品鋳造用空間
形成用型部と、間隔をもつ凹状湯道形成用型部と、湯口
系空間形成用型部域いは更に押湯系空間形成用型部とか
ら成る模型の少なくとも該凹状湯道形成用型部に、上記
の本発明の鋳造用セパレータ部材を、そのセパレータシ
ートの中央面部を該間隔に差し込んだ状態で、載置し、
この状態で、その外周と鋳枠との間の空間に鋳砂を充填
し、鋳砂全体の粘着を行い、その後、該模型を引き抜く
ことにより、少なくともその凹状湯道壁全長に亘り被覆
結着された該鋳造用セパレータ部材を備えた鋳造装置が
迅速に且つ用意に製造できる。而して、かゝる本発明の
鋳造用セパレータ部材は、その鋳型の凹状湯道壁全長に
亘り結着して得られるので、それだけ安定堅牢な鋳造装
置をもたらす。又、その製品鋳造用空間及び湯口系空間
或いは更に押湯系空間は、その夫々の周壁部の一部又は
全部が、本発明の鋳造用セパレータ部材の夫々の被覆材
で被覆保護された鋳造装置も得られる。かくして、かゝ
る鋳造装置の使用により、所定形状の鋳造製品が円滑良
好に得られる。
次に、本発明の実施例につき添付図面に基づいて説明
する。
する。
第1図は、本発明の実施の1例の鋳造用セパレータ部
材を示す。即ち、図面で1は、本発明の鋳造用セパレー
タ部材を示す。該鋳造用セパレータ部材1は、方形又は
半円形の耐熱通湯性シート2とその三方辺面部を埋設抱
持したコ字状又は円弧状の耐熱性抱持枠4と且つ該抱持
枠3で三方を囲繞限定された内面、即ち、一端に開放端
辺縁2bをもつ中央面部2aとから成り、該中央面部2aの開
放端辺縁2dは、抱持枠3の両腕の端面3a,3aと同一面上
に位置するように構成される。図示の例は、方形のシー
ト2にコ字状の抱持枠2で構成した。該シート2は、例
えば、高珪酸ガラス繊維(SiO2成分96%以上)の網状シ
ートなどの耐熱多孔シートから成り、3本模紗の模紗織
りで厚さ0.5mm、開孔寸法縦1.9mm、横2.1mm、開孔率36
%で構成され、これを不揮発分が40%になるようにフェ
ノール樹脂をメタノールで希釈したフェノール樹脂液に
含浸処理し、含浸後85℃で10分乾燥し、更に90℃で2時
間硬化処理したものである。該耐熱性抱持枠3は、鋳
砂、ガラス原料、陶土、粘土などの任意の窯業材粉粒自
体の焼結或いは粉粒にコートした熱硬化性樹脂の加熱硬
化による結着により形成して成る易破壊性である。これ
までの構成は、特願平1−88240号に開示した第1図示
のものと同じであるが、この先願の発明では、かゝる鋳
造用セパレータ部材は、鋳型の凹状湯道壁の一端部の嵌
合壁に嵌合設置して鋳造装置を構成するべく使用され
る。この場合、鋳型が比較的小型であると、その抱持枠
の凹状湯道壁の一端部に設けた嵌着用溝に差し込み設置
することが極めて困難であり、而も設置後、該抱持枠と
凹状湯道壁の他端との間は、肉薄壁となる傾向を生じ、
従って、鋳造時の注湯の際、その流勢によりその凹状湯
道壁の肉薄壁部を構成する成形鋳砂を欠壊或いは崩壊し
易くなり、従って、その鋳造製品が所定形状に得られな
いことがある不都合をもたらす。
材を示す。即ち、図面で1は、本発明の鋳造用セパレー
タ部材を示す。該鋳造用セパレータ部材1は、方形又は
半円形の耐熱通湯性シート2とその三方辺面部を埋設抱
持したコ字状又は円弧状の耐熱性抱持枠4と且つ該抱持
枠3で三方を囲繞限定された内面、即ち、一端に開放端
辺縁2bをもつ中央面部2aとから成り、該中央面部2aの開
放端辺縁2dは、抱持枠3の両腕の端面3a,3aと同一面上
に位置するように構成される。図示の例は、方形のシー
ト2にコ字状の抱持枠2で構成した。該シート2は、例
えば、高珪酸ガラス繊維(SiO2成分96%以上)の網状シ
ートなどの耐熱多孔シートから成り、3本模紗の模紗織
りで厚さ0.5mm、開孔寸法縦1.9mm、横2.1mm、開孔率36
%で構成され、これを不揮発分が40%になるようにフェ
ノール樹脂をメタノールで希釈したフェノール樹脂液に
含浸処理し、含浸後85℃で10分乾燥し、更に90℃で2時
間硬化処理したものである。該耐熱性抱持枠3は、鋳
砂、ガラス原料、陶土、粘土などの任意の窯業材粉粒自
体の焼結或いは粉粒にコートした熱硬化性樹脂の加熱硬
化による結着により形成して成る易破壊性である。これ
までの構成は、特願平1−88240号に開示した第1図示
のものと同じであるが、この先願の発明では、かゝる鋳
造用セパレータ部材は、鋳型の凹状湯道壁の一端部の嵌
合壁に嵌合設置して鋳造装置を構成するべく使用され
る。この場合、鋳型が比較的小型であると、その抱持枠
の凹状湯道壁の一端部に設けた嵌着用溝に差し込み設置
することが極めて困難であり、而も設置後、該抱持枠と
凹状湯道壁の他端との間は、肉薄壁となる傾向を生じ、
従って、鋳造時の注湯の際、その流勢によりその凹状湯
道壁の肉薄壁部を構成する成形鋳砂を欠壊或いは崩壊し
易くなり、従って、その鋳造製品が所定形状に得られな
いことがある不都合をもたらす。
本発明は、かゝる不都合を解消するために、第1図の
如く、該抱持3に所定の鋳型、即ち、上型及び下型の少
なくとも一方の凹状湯道壁の全長を被覆するに足る耐熱
性の凹状湯道被覆材4を延設して鋳造用セパレータ部材
1を構成したものである。この被覆材4の材料は、言う
までもなく該抱持枠3と同じ材料で該抱持枠3と共に所
定の長手の型枠を使用して同時に成形して作製され、容
易に叩き壊すことができる。
如く、該抱持3に所定の鋳型、即ち、上型及び下型の少
なくとも一方の凹状湯道壁の全長を被覆するに足る耐熱
性の凹状湯道被覆材4を延設して鋳造用セパレータ部材
1を構成したものである。この被覆材4の材料は、言う
までもなく該抱持枠3と同じ材料で該抱持枠3と共に所
定の長手の型枠を使用して同時に成形して作製され、容
易に叩き壊すことができる。
第2図及び第5図は、上記の鋳造用セパレータ部材1
を鋳型に具備した本発明の鋳造装置5を示す。即ち、該
鋳造装置5は、鋳造成形体から成る上型6aと下型6bとか
ら成る鋳型6の該下型6bに本発明の鋳造用セパレータ部
材1を具備したものである。更に詳細に述べれば、鋳型
6は、その上型6aと下型6bの夫々に、その1側に上面に
開口し垂直に延びる湯道系空間7,7と、その他側に上面
に開口し垂直に延びる押湯系空間8,8とその中央部に製
品鋳造用空間9,9とから成り、且つ下型6aの該空間9の
一端に、これと該湯口系空間8とを連通する水平方向の
凹状湯道壁10により限定形成された凹状湯道11と、その
該空間9の他端にこれと該押湯空間8とを連通する水平
方向の凹状湯道壁12により限定形成された凹状湯道13と
から成る。第3図に明示のように、各凹状湯道壁10又は
12は、その全長に亘り、夫々本発明の上記のコ字状の抱
持枠3より延設されたチャンネル状の耐熱性被覆材4を
もつ鋳造用セパレータ部材1,1で被覆された、換言すれ
ば、該チャンネル状の鋳造用セパレータ部材1,1で凹状
湯道11,13が夫々限定形成されて成る本発明の鋳造装置
5に構成されている。
を鋳型に具備した本発明の鋳造装置5を示す。即ち、該
鋳造装置5は、鋳造成形体から成る上型6aと下型6bとか
ら成る鋳型6の該下型6bに本発明の鋳造用セパレータ部
材1を具備したものである。更に詳細に述べれば、鋳型
6は、その上型6aと下型6bの夫々に、その1側に上面に
開口し垂直に延びる湯道系空間7,7と、その他側に上面
に開口し垂直に延びる押湯系空間8,8とその中央部に製
品鋳造用空間9,9とから成り、且つ下型6aの該空間9の
一端に、これと該湯口系空間8とを連通する水平方向の
凹状湯道壁10により限定形成された凹状湯道11と、その
該空間9の他端にこれと該押湯空間8とを連通する水平
方向の凹状湯道壁12により限定形成された凹状湯道13と
から成る。第3図に明示のように、各凹状湯道壁10又は
12は、その全長に亘り、夫々本発明の上記のコ字状の抱
持枠3より延設されたチャンネル状の耐熱性被覆材4を
もつ鋳造用セパレータ部材1,1で被覆された、換言すれ
ば、該チャンネル状の鋳造用セパレータ部材1,1で凹状
湯道11,13が夫々限定形成されて成る本発明の鋳造装置
5に構成されている。
而して、本装置により鋳造するに、溶湯を湯口系空間
7,7側より製品鋳造用空間9,9に注湯充填し、その押湯系
空間8,8へ流出せしめる過程において、その凹状湯道壁1
0,12の凹状壁面10a,12aは、その上面を全長に亘り全面
被覆する本発明の鋳造用セパレータ部材の延長被覆材4,
4により、その凹状湯道11,13は該湯流から隔離され、該
湯流との接触による欠壊、崩壊が防止されるので、良好
な鋳造製品が得られる。
7,7側より製品鋳造用空間9,9に注湯充填し、その押湯系
空間8,8へ流出せしめる過程において、その凹状湯道壁1
0,12の凹状壁面10a,12aは、その上面を全長に亘り全面
被覆する本発明の鋳造用セパレータ部材の延長被覆材4,
4により、その凹状湯道11,13は該湯流から隔離され、該
湯流との接触による欠壊、崩壊が防止されるので、良好
な鋳造製品が得られる。
第4図は、凹状湯道壁10,12面全体ばかりでなく、そ
の両端近傍の製品鋳造用空間9を限定形成する周壁面の
一部と、湯口系空間7又は押湯系空間8を限定形成する
周壁面の一部とを被覆するべく、更に上記の抱持枠3及
び凹状湯道用被覆材4から更に製品鋳造空間用被覆材1
4,14′を夫々延設して成る本発明の鋳状用セパレータ部
材1を示す。該鋳造用セパレータ部材1を備えた下型6b
と、その上面に重ねた上型6aから成る鋳砂成形体から成
る鋳型5を第5図、第6図、第7図に示す。
の両端近傍の製品鋳造用空間9を限定形成する周壁面の
一部と、湯口系空間7又は押湯系空間8を限定形成する
周壁面の一部とを被覆するべく、更に上記の抱持枠3及
び凹状湯道用被覆材4から更に製品鋳造空間用被覆材1
4,14′を夫々延設して成る本発明の鋳状用セパレータ部
材1を示す。該鋳造用セパレータ部材1を備えた下型6b
と、その上面に重ねた上型6aから成る鋳砂成形体から成
る鋳型5を第5図、第6図、第7図に示す。
これから明らかなように、第4図示の本発明の鋳造用
セパレータ部材1を第5図乃至第7図示の如く、下型6b
に設置することにより、該凹状湯道壁10全長ばかりでな
く、その両端近傍の製品鋳造用空間9を囲繞する壁面9a
と湯口系空間7を囲繞する壁面7aを、注湯時の湯流によ
る欠壊、崩壊から保護することができると共に、該鋳造
用セパレータ部材1の下型6bに対する設置面積が更に増
大するので、安定した固設ができる。
セパレータ部材1を第5図乃至第7図示の如く、下型6b
に設置することにより、該凹状湯道壁10全長ばかりでな
く、その両端近傍の製品鋳造用空間9を囲繞する壁面9a
と湯口系空間7を囲繞する壁面7aを、注湯時の湯流によ
る欠壊、崩壊から保護することができると共に、該鋳造
用セパレータ部材1の下型6bに対する設置面積が更に増
大するので、安定した固設ができる。
尚、図示しないが、側方及び下方に前記の延長被覆材
14,14′は、必要に応じ、これを更に延長し、該円筒状
の製品鋳造用空間9の円周壁面9a又は/及び該円筒状の
湯口系空間7の円周壁面7aの例えば半部を被覆する半円
弧状被覆材で被覆してもよく、それだけ下型の鋳砂成形
体の湯流による欠壊を防止できる。
14,14′は、必要に応じ、これを更に延長し、該円筒状
の製品鋳造用空間9の円周壁面9a又は/及び該円筒状の
湯口系空間7の円周壁面7aの例えば半部を被覆する半円
弧状被覆材で被覆してもよく、それだけ下型の鋳砂成形
体の湯流による欠壊を防止できる。
尚、この実施例では、押湯系空間8は、上型6aの製品
鋳造用空間9の上面と連通する個所に有し、8aは、該空
間8の下端口縁を横断するセパレータシート、8bは、該
セパレータシート8aの周縁を抱持し、該口縁に固設され
た耐熱性で易破壊性の抱持囲枠を示す。
鋳造用空間9の上面と連通する個所に有し、8aは、該空
間8の下端口縁を横断するセパレータシート、8bは、該
セパレータシート8aの周縁を抱持し、該口縁に固設され
た耐熱性で易破壊性の抱持囲枠を示す。
第8図、第9図及び第10図は、下型6bの製品鋳造用空
間9の全周壁面と湯口系空間7の全周壁面を限定形成す
る被覆材14,14′、換言すれば、該空間9及び7と同じ
形状の被覆部材14,14′を延設して有する本発明の鋳造
用セパレータ部材1とこれを下型6bに具備した本発明の
鋳造装置5を示す。かゝる構成によれば、該空間9及び
7の全周壁面9a及び7aは、該鋳造用セパレータ部材1の
延長被覆材14,14′でその全面を被覆されるので、注湯
による鋳砂の破壊は全くなく、安定良好に所定形状の鋳
造製品が得られる。
間9の全周壁面と湯口系空間7の全周壁面を限定形成す
る被覆材14,14′、換言すれば、該空間9及び7と同じ
形状の被覆部材14,14′を延設して有する本発明の鋳造
用セパレータ部材1とこれを下型6bに具備した本発明の
鋳造装置5を示す。かゝる構成によれば、該空間9及び
7の全周壁面9a及び7aは、該鋳造用セパレータ部材1の
延長被覆材14,14′でその全面を被覆されるので、注湯
による鋳砂の破壊は全くなく、安定良好に所定形状の鋳
造製品が得られる。
上記の実施例は、下型6bについて本発明の鋳造用セパ
レータ部材1を設置した場合を示したが、上型について
も同様に比較的短い凹状湯道を形成した場合には、同様
に本発明の鋳造用セパレータで、その凹状湯道壁全長を
被覆し、更にはその鋳造製品用空間の周壁一部又は全部
及び/又は湯口系空間又は押湯系空間の一部又は全部を
その近接した被覆部材で被覆するようにすることができ
ることは言うまでもない。
レータ部材1を設置した場合を示したが、上型について
も同様に比較的短い凹状湯道を形成した場合には、同様
に本発明の鋳造用セパレータで、その凹状湯道壁全長を
被覆し、更にはその鋳造製品用空間の周壁一部又は全部
及び/又は湯口系空間又は押湯系空間の一部又は全部を
その近接した被覆部材で被覆するようにすることができ
ることは言うまでもない。
尚、前記の第2図示の実施例のような鋳型のように、
該製品鋳造用空間9に該凹状湯道13を連通して押湯系空
間8を有する場合は、その押湯系空間8の一部又は全部
を被覆する被覆部材を延設した本発明の鋳造用セパレー
タ部材で被覆するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
該製品鋳造用空間9に該凹状湯道13を連通して押湯系空
間8を有する場合は、その押湯系空間8の一部又は全部
を被覆する被覆部材を延設した本発明の鋳造用セパレー
タ部材で被覆するようにしてもよいことは言うまでもな
い。
次に、本発明の上記鋳造用セパレータ部材を鋳型の下
型及び上型の少なくとも一方に設けた短い凹状湯道壁に
設置する場合、先の出願で提示したように、その端部に
予め嵌着用溝を設けておき、これに嵌合せしめることを
廃し、上型又は下型の成形時に同時に設けるようにして
その設置を容易にし且つ鋳造装置を一挙に製造するよう
にすることが好ましい。
型及び上型の少なくとも一方に設けた短い凹状湯道壁に
設置する場合、先の出願で提示したように、その端部に
予め嵌着用溝を設けておき、これに嵌合せしめることを
廃し、上型又は下型の成形時に同時に設けるようにして
その設置を容易にし且つ鋳造装置を一挙に製造するよう
にすることが好ましい。
上記の実施例に示す鋳造装置は、所定の鋳造製品を鋳
造するべく、注湯し、冷却凝固後は、常法に従い、上型
及び下型を打ち壊すが、その際その本発明の被覆材も破
壊する。かくして、取り出した鋳物は、その製品鋳造部
とこれに連なる湯道凝固物との間には、本発明の鋳造用
セパレータ部材のセパレータシートが介在するので、該
凝固物を叩けば、該セパレータ面に沿い容易に分断で
き、殆ど余剰凝固物のない鋳造製品が得られ、爾後の研
磨処理を容易にする。
造するべく、注湯し、冷却凝固後は、常法に従い、上型
及び下型を打ち壊すが、その際その本発明の被覆材も破
壊する。かくして、取り出した鋳物は、その製品鋳造部
とこれに連なる湯道凝固物との間には、本発明の鋳造用
セパレータ部材のセパレータシートが介在するので、該
凝固物を叩けば、該セパレータ面に沿い容易に分断で
き、殆ど余剰凝固物のない鋳造製品が得られ、爾後の研
磨処理を容易にする。
次に、その製造法の実施の1例を第11図〜第14図に基
づき説明する。
づき説明する。
先ず、上型又は下型を製造するに当たり、例えば下型
を製造する場合、所定の製品鋳造用空間形成用型部15と
湯口系空間形成用型部16とこれらを連接する一端近傍に
切溝など所望の幅をもつ間隔17aを有する凹状湯道形成
用型部17から成る木質、無機質、金属などを材料とした
鋳造用模型18を、第11図示のように、平滑な板状基台19
上面に接着剤、釘、ねじなど任意の固定手段で固定設置
する。
を製造する場合、所定の製品鋳造用空間形成用型部15と
湯口系空間形成用型部16とこれらを連接する一端近傍に
切溝など所望の幅をもつ間隔17aを有する凹状湯道形成
用型部17から成る木質、無機質、金属などを材料とした
鋳造用模型18を、第11図示のように、平滑な板状基台19
上面に接着剤、釘、ねじなど任意の固定手段で固定設置
する。
次で、該模型18に、その少なくとも該凹上湯道形成用
型部17に、その全長に亘り、その底面と両側面とに嵌合
し且つ該間隔17aに中央面域2aを挿入される耐熱通湯性
シート2を抱持した耐熱性抱持枠3と、これから延設さ
れた耐熱性湯道用被覆材4とから成る本発明の鋳造用セ
パレータ部材1を、そのシート2の中央面域2aを該間隔
71aに挿入した状態で、載置する。図示の場合は、該鋳
造用セパレータ部材1は、その抱持枠3より延設して、
該模型18の該製品鋳造用空間形成用型部15の全周面の略
3分の1程を嵌合被着する形状の該製品鋳造用被覆材14
を具備すると共に、その湯道用被覆材4の一端を延設し
て、該模型18の該注湯系空間形成用型部16の全周面の略
3分の1程を嵌合被覆する形状の該湯口系被覆材14を具
備する鋳造用セパレータ部材1を、該模型18に嵌合載置
せしめた。(第12図参照)。この状態において、その外
周に鋳砂充填用空間を存して、該基台19上面に方形の鋳
枠20を載置し、その鋳枠20の内部空間に成形用鋳砂21の
その鋳枠20の上縁まで密に充填する。該鋳砂21として
は、例えば、CO2硬化型鋳砂、フラン砂などの自硬性鋳
砂や熱硬化性樹脂コート鋳砂を使用し、炭酸ガスや触媒
で常温硬化せしめたり、加熱硬化せしめてその充填鋳砂
全体を固結処理する。その後、鋳枠20と該基台19を除去
するが、該模型18は、該基台19と除去に伴い該鋳砂成形
体22より除去され、その模型18の除去後に、所定の製品
鋳造用空間9と湯口系空間7とこれらを連通する凹状湯
道11とを形成された下型6aが形成されると共に、該凹状
湯道11の一端近傍に、耐熱性セパレータシート2が位置
して該凹状湯道壁面10の全体並に該製品鋳造用空間9を
限定形成する壁面の一部と該湯口系空間7を限定形成す
る壁面の一部を被覆した状態で且つその鋳造壁面に埋設
し、強固な結着状態で設置された本発明の鋳造用セパレ
ータ部材1を具備した本発明の鋳造装置5が製造され
る。尚、図示の模型18は、木型使用した例であるので、
その充填鋳砂は常温で硬化する種類のものを使用するこ
とは言うまでもない。
型部17に、その全長に亘り、その底面と両側面とに嵌合
し且つ該間隔17aに中央面域2aを挿入される耐熱通湯性
シート2を抱持した耐熱性抱持枠3と、これから延設さ
れた耐熱性湯道用被覆材4とから成る本発明の鋳造用セ
パレータ部材1を、そのシート2の中央面域2aを該間隔
71aに挿入した状態で、載置する。図示の場合は、該鋳
造用セパレータ部材1は、その抱持枠3より延設して、
該模型18の該製品鋳造用空間形成用型部15の全周面の略
3分の1程を嵌合被着する形状の該製品鋳造用被覆材14
を具備すると共に、その湯道用被覆材4の一端を延設し
て、該模型18の該注湯系空間形成用型部16の全周面の略
3分の1程を嵌合被覆する形状の該湯口系被覆材14を具
備する鋳造用セパレータ部材1を、該模型18に嵌合載置
せしめた。(第12図参照)。この状態において、その外
周に鋳砂充填用空間を存して、該基台19上面に方形の鋳
枠20を載置し、その鋳枠20の内部空間に成形用鋳砂21の
その鋳枠20の上縁まで密に充填する。該鋳砂21として
は、例えば、CO2硬化型鋳砂、フラン砂などの自硬性鋳
砂や熱硬化性樹脂コート鋳砂を使用し、炭酸ガスや触媒
で常温硬化せしめたり、加熱硬化せしめてその充填鋳砂
全体を固結処理する。その後、鋳枠20と該基台19を除去
するが、該模型18は、該基台19と除去に伴い該鋳砂成形
体22より除去され、その模型18の除去後に、所定の製品
鋳造用空間9と湯口系空間7とこれらを連通する凹状湯
道11とを形成された下型6aが形成されると共に、該凹状
湯道11の一端近傍に、耐熱性セパレータシート2が位置
して該凹状湯道壁面10の全体並に該製品鋳造用空間9を
限定形成する壁面の一部と該湯口系空間7を限定形成す
る壁面の一部を被覆した状態で且つその鋳造壁面に埋設
し、強固な結着状態で設置された本発明の鋳造用セパレ
ータ部材1を具備した本発明の鋳造装置5が製造され
る。尚、図示の模型18は、木型使用した例であるので、
その充填鋳砂は常温で硬化する種類のものを使用するこ
とは言うまでもない。
かくして、凹上湯道壁の嵌合溝に、鋳造用セパレータ
部材の抱持枠を嵌合して設置する場合と異なり、鋳型の
成形と同時に、その所定位置に設置でき、而もその設置
面は、凹状湯道壁面全長に亘るので、安定堅牢に設置で
きる。
部材の抱持枠を嵌合して設置する場合と異なり、鋳型の
成形と同時に、その所定位置に設置でき、而もその設置
面は、凹状湯道壁面全長に亘るので、安定堅牢に設置で
きる。
上記の鋳造装置の製造法は、上型にも適用でき、又、
押湯系空間を有する下型又は上型を作製する場合、模型
として押湯系空間形成用型部を設けることは言うまでも
ない。
押湯系空間を有する下型又は上型を作製する場合、模型
として押湯系空間形成用型部を設けることは言うまでも
ない。
このように本発明の鋳造用セパレータ部材は、耐熱通
湯性シートを抱持した抱持枠に、鋳型の凹状湯道壁の全
長に亘りこれを被覆する耐熱性凹状湯道被覆材を延設し
て成るので、これを、該鋳型の該凹状湯道壁面に被覆設
置して鋳造装置を構成するときは、その鋳造に当たり、
溶湯を湯口より注入し、該凹状湯道を介し製品鋳造用空
間内に流入充填する過程で、該凹状湯道壁面全体は、本
発明の鋳造用セパレータ部材により、その湯流との接触
は防止され、これにより欠壊、崩壊を防止できる。
湯性シートを抱持した抱持枠に、鋳型の凹状湯道壁の全
長に亘りこれを被覆する耐熱性凹状湯道被覆材を延設し
て成るので、これを、該鋳型の該凹状湯道壁面に被覆設
置して鋳造装置を構成するときは、その鋳造に当たり、
溶湯を湯口より注入し、該凹状湯道を介し製品鋳造用空
間内に流入充填する過程で、該凹状湯道壁面全体は、本
発明の鋳造用セパレータ部材により、その湯流との接触
は防止され、これにより欠壊、崩壊を防止できる。
又、本発明の鋳造用セパレータ部材として、更に、こ
れに鋳型の製品鋳造用空間の囲繞壁面の一部又は全部を
被覆し、且つその空間を限定形成する製品鋳造用被覆材
又は/及び鋳型の湯口系空間の一部又は全部を被覆し、
或いは更に押湯系空間の囲繞壁面の一部又は全部を被覆
し、且つその空間を限定形成する湯口系被覆材或いは更
に押湯系被覆材を延設した鋳造用セパレータ部材を構成
するときは、該鋳型にこれを具備した鋳造装置は、その
凹状湯道壁の全面ばかりでなく、その一端又は/及び両
端の少なくとも近傍の鋳型壁面も、該製品鋳造用被覆材
又は/及び該湯口系空間用被覆材により、或いは更に該
押湯系空間用被覆材により被覆保護され、その欠壊、崩
壊のない鋳造作業ができ、且つ良質の鋳造製品が得られ
る効果をもたらす。
れに鋳型の製品鋳造用空間の囲繞壁面の一部又は全部を
被覆し、且つその空間を限定形成する製品鋳造用被覆材
又は/及び鋳型の湯口系空間の一部又は全部を被覆し、
或いは更に押湯系空間の囲繞壁面の一部又は全部を被覆
し、且つその空間を限定形成する湯口系被覆材或いは更
に押湯系被覆材を延設した鋳造用セパレータ部材を構成
するときは、該鋳型にこれを具備した鋳造装置は、その
凹状湯道壁の全面ばかりでなく、その一端又は/及び両
端の少なくとも近傍の鋳型壁面も、該製品鋳造用被覆材
又は/及び該湯口系空間用被覆材により、或いは更に該
押湯系空間用被覆材により被覆保護され、その欠壊、崩
壊のない鋳造作業ができ、且つ良質の鋳造製品が得られ
る効果をもたらす。
更に本発明によれば、上記の鋳造装置の製造は、所定
の鋳造用模型を用意し、これに、少なくとも湯道型部の
全長に亘り本発明の被覆セパレータ部材を嵌合載置し、
更にはこれに接続する製品鋳造空間用型部又は/及び湯
口系空間用型部或いは更に押湯系空間用型部の一部又は
全部に載置した後、これとその外周を囲繞する鋳枠との
間に形成した鋳砂充填用空間に鋳砂を充填し、次でこの
充填鋳砂を固結処理した後、該模型を脱型するときは、
その跡に少なくとも凹状湯道壁が鋳造用セパレータ部材
で全長を被覆された状態の鋳砂成形体から成る鋳造装置
が一挙に得られる。又、更にその被覆に加え、更に被覆
材でその一部又は全部が被覆された製品鋳造用空間又は
/及び湯口系空間更には押湯系空間の一部又は全部が被
覆材で被覆された状態の鋳砂成形体から成る鋳造装置が
一挙に得られると共に、凹状湯道が比較的短い鋳型で
も、本発明の鋳造用セパレータ部材が所定の位置に容易
に設置することができ、先に提案した鋳造用セパレータ
部材をその抱持枠で別個に製造した鋳型の短い凹状湯道
壁面に設けた嵌着用溝に嵌合することにより鋳造装置を
製造する場合の設置の困難性を解消し、極めて容易に且
つ高能率に製造し得られると共に、その鋳造用セパレー
タ部材を強固に鋳型に設置でき、特に、小型の鋳造装置
の製造を能率良く行うことができるなどの効果を有す
る。
の鋳造用模型を用意し、これに、少なくとも湯道型部の
全長に亘り本発明の被覆セパレータ部材を嵌合載置し、
更にはこれに接続する製品鋳造空間用型部又は/及び湯
口系空間用型部或いは更に押湯系空間用型部の一部又は
全部に載置した後、これとその外周を囲繞する鋳枠との
間に形成した鋳砂充填用空間に鋳砂を充填し、次でこの
充填鋳砂を固結処理した後、該模型を脱型するときは、
その跡に少なくとも凹状湯道壁が鋳造用セパレータ部材
で全長を被覆された状態の鋳砂成形体から成る鋳造装置
が一挙に得られる。又、更にその被覆に加え、更に被覆
材でその一部又は全部が被覆された製品鋳造用空間又は
/及び湯口系空間更には押湯系空間の一部又は全部が被
覆材で被覆された状態の鋳砂成形体から成る鋳造装置が
一挙に得られると共に、凹状湯道が比較的短い鋳型で
も、本発明の鋳造用セパレータ部材が所定の位置に容易
に設置することができ、先に提案した鋳造用セパレータ
部材をその抱持枠で別個に製造した鋳型の短い凹状湯道
壁面に設けた嵌着用溝に嵌合することにより鋳造装置を
製造する場合の設置の困難性を解消し、極めて容易に且
つ高能率に製造し得られると共に、その鋳造用セパレー
タ部材を強固に鋳型に設置でき、特に、小型の鋳造装置
の製造を能率良く行うことができるなどの効果を有す
る。
第1図は、本発明実施の1例の鋳造用セパレータ部材の
斜面図、第2図は、鋳型の下型に該鋳造用セパレータ部
材を具備して成る本発明の鋳造装置の縦断面図、第3図
は、その鋳造装置の要部の斜面図、第4図は、他の実施
例の鋳造用セパレータ部材の斜面図、第5図は、鋳型に
第4図の鋳造用セパレータ部材を具備して成る本発明の
鋳造装置の縦断面図、第6図は、その下型の上面図、第
7図は、第6図のVII−VII線裁断面図、第8図は、更に
他の実施例の鋳造用セパレータ部材の斜面図、第9図
は、鋳型に第8図の鋳造用セパレータ部材を具備して成
る鋳造装置の縦断面図、第10図は、その下方の上面図、
第11図乃至第14図は、本発明の鋳造装置の製造法の1例
を示し、第11図は、基台に模型を載置した状態の斜面
図、第12図は、該模型に本発明の1例の鋳造用セパレー
タ部材を載置した状態の斜面図、第13図は、その外周の
鋳枠との間に鋳砂を充填した状態の鋳型装置製品の縦断
面図、第14図は、鋳型装置の裁断側面図を示す。 1……本発明の鋳造用セパレータ部材 2……耐熱通湯性シート 2a……シートの中央面部 3……耐熱性抱持枠 4……耐熱性凹状湯道用被覆材 5……本発明の鋳造装置 6……鋳型、6a……上型、6b……下型 7……湯口系空間、7a……周壁面 8……押湯系空間、9……製品鋳造用空間 9a……周壁面、10,12……凹状湯道壁 10a,12a……壁面、11,13……凹状湯道 14……製品鋳造用空間用被覆材 14′……湯口系空間用被覆材 15……製品鋳造用空間形成用型部 16……湯口系空間形成用型部 17……凹状湯道形成用型部 18……模型、19……基台、20……鋳枠 21……鋳砂、22……鋳砂成形体
斜面図、第2図は、鋳型の下型に該鋳造用セパレータ部
材を具備して成る本発明の鋳造装置の縦断面図、第3図
は、その鋳造装置の要部の斜面図、第4図は、他の実施
例の鋳造用セパレータ部材の斜面図、第5図は、鋳型に
第4図の鋳造用セパレータ部材を具備して成る本発明の
鋳造装置の縦断面図、第6図は、その下型の上面図、第
7図は、第6図のVII−VII線裁断面図、第8図は、更に
他の実施例の鋳造用セパレータ部材の斜面図、第9図
は、鋳型に第8図の鋳造用セパレータ部材を具備して成
る鋳造装置の縦断面図、第10図は、その下方の上面図、
第11図乃至第14図は、本発明の鋳造装置の製造法の1例
を示し、第11図は、基台に模型を載置した状態の斜面
図、第12図は、該模型に本発明の1例の鋳造用セパレー
タ部材を載置した状態の斜面図、第13図は、その外周の
鋳枠との間に鋳砂を充填した状態の鋳型装置製品の縦断
面図、第14図は、鋳型装置の裁断側面図を示す。 1……本発明の鋳造用セパレータ部材 2……耐熱通湯性シート 2a……シートの中央面部 3……耐熱性抱持枠 4……耐熱性凹状湯道用被覆材 5……本発明の鋳造装置 6……鋳型、6a……上型、6b……下型 7……湯口系空間、7a……周壁面 8……押湯系空間、9……製品鋳造用空間 9a……周壁面、10,12……凹状湯道壁 10a,12a……壁面、11,13……凹状湯道 14……製品鋳造用空間用被覆材 14′……湯口系空間用被覆材 15……製品鋳造用空間形成用型部 16……湯口系空間形成用型部 17……凹状湯道形成用型部 18……模型、19……基台、20……鋳枠 21……鋳砂、22……鋳砂成形体
Claims (5)
- 【請求項1】耐熱通湯性シートの三方辺面部をコ字状又
は円弧状の耐熱性抱持枠で抱持し、該抱持枠で囲繞限定
され且つ開放端辺縁をもつ中央面部の該開放端辺縁を、
該抱持枠の両腕の端面と同一面上に位置して成る鋳造用
セパレータ部材において、該抱持枠に、上型及び下型の
いずれか一方の水平に延びる凹状湯道壁面を全長に亘り
被覆する耐熱性凹状湯道用被覆材を延設して成る鋳造用
セパレータ部材。 - 【請求項2】請求項1記載の鋳造用セパレータ部材にお
いて、その一端又は/及び他端に、鋳型の製品鋳造用空
間の囲繞壁面の一部又は全部を被覆し且つ限定形成する
耐熱性の製品鋳造用空間用被覆材又は/及び湯口系空間
或いは更に押湯系空間の囲繞壁面の一部又は全部を限定
形成し且つ被覆する耐熱性の湯口系空間用被覆材或いは
更に耐熱性押湯系空間用被覆材を延設して成る鋳造用セ
パレータ部材。 - 【請求項3】請求項1記載の鋳造用セパレータ部材で、
鋳砂成形体から成る上型及び下型の少なくとも凹状湯道
壁面をその全長に亘り被覆して成る鋳造装置。 - 【請求項4】請求項2記載の鋳造用セパレータ部材で、
鋳砂成形体から成る上型及び下型の少なくとも一方の凹
状湯道壁面の全長と該凹状湯道に連通する製品鋳造用空
間の壁面の一部又は全部又は/及び湯口系空間或いは更
に押湯系空間の周壁の一部又は全部を被覆して成る鋳型
装置。 - 【請求項5】製品鋳造用空間形成用型部と間隔を設けた
凹状湯道形成用型部及び湯口系空間形成用型部或いは更
に押湯系空間型部とから成る模型を用意し、該凹状湯道
形成用型部の全長に亘り、請求項1又は2記載の鋳造用
セパレータ部材を、そのシートの中央面部を前記間隔内
に挿入した状態で、載置し、該模型とその外周に設置し
た鋳枠との間に形成した空間内に鋳砂を充填し、充填鋳
砂を一体に結着処理して鋳砂成形体を作製した後、該模
型を引き抜くことを特徴とする鋳型装置の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33693189A JP2857694B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 鋳造用セパレータ部材、鋳造装置並に鋳造装置の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33693189A JP2857694B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 鋳造用セパレータ部材、鋳造装置並に鋳造装置の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03198947A JPH03198947A (ja) | 1991-08-30 |
JP2857694B2 true JP2857694B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18303954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33693189A Expired - Lifetime JP2857694B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 鋳造用セパレータ部材、鋳造装置並に鋳造装置の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2857694B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP33693189A patent/JP2857694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03198947A (ja) | 1991-08-30 |
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