JP2857521B2 - スリップリング - Google Patents

スリップリング

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JP2857521B2
JP2857521B2 JP3332715A JP33271591A JP2857521B2 JP 2857521 B2 JP2857521 B2 JP 2857521B2 JP 3332715 A JP3332715 A JP 3332715A JP 33271591 A JP33271591 A JP 33271591A JP 2857521 B2 JP2857521 B2 JP 2857521B2
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正夫 大北
伸弘 坂田
肇 土井
正史 涛岡
徹 津島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定体と可動体との間
の電気的接続を導体板と接触子との摺接によって行うス
リップリングに関する。
【0002】スリップリングは、円環状の導体板を設け
た一方のハウジングと、この導体板に摺接する接触子を
設けた他方のハウジングとを備えており、例えば車載用
ステアリング装置のコラム(ステータ部材)に一方のハ
ウジングを固定すると共に、ステアリングホイール(ロ
ータ部材)に他方のハウジングを固定することにより、
ステアリングホイールの回転角に拘らず、ロータとステ
ータ間の電気的接続を常時維持できるようになってい
る。
【0003】このように、スリップリングは、導体板と
接触子とが摺接することで電気的接続を維持するもので
あるから、ステアリングホイールの回転中に、導体板と
接触子とが擦れ合うことに起因する摺動音が発生する。
実開平3−82247号公報に記載されたスリップリン
グは、ハウジングとそこに支持される導体板との間に防
振ゴムを介設してあり、この防振ゴムによって上記摺動
音を減衰するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
スリップリングによれば、摺動音がハウジングを伝播し
て外部に達するのを防振ゴムによって減衰できるため、
ある程度の騒音の低減化が図れる。しかしながら、両ハ
ウジングの接合部分を通って外部に漏れる摺動音もあ
り、特に、回転自在に連結された両ハウジングは、中心
からの距離が長い外側の接合部分ほど寸法のバラツキが
大きくなりがちなため、外側の接合部分には上記バラツ
キを予め見越した間隙が必要となり、この間隙から漏れ
る摺動音の影響は大きくなる。また、このように両ハウ
ジングの接合部分には間隙が存在するため、この間隙か
ら外部の水分や硫化ガスあるいは塵埃等の異物が侵入
し、導体板と接触子が酸化あるいは硫化したり、これら
に塵埃が付着し、導通不良が発生するという問題もあっ
た。
【0005】本発明は、上記従来技術の実情に鑑み、摺
動音の低減化が図れると共に、シール効果の高いスリッ
プリングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回転自在に連結された第1および第2の
ハウジングを備え、前記第1のハウジングには円環状の
導体板が設けられ、前記第2のハウジングには該導体板
に摺接する接触子が設けられたスリップリングにおい
て、前記導体板と前記第1のハウジングとの間にゴム板
を介設し、該ゴム板の外周縁を前記第2のハウジングに
弾接した。
【0007】また、本発明は、前記導体板を前記ゴム板
上に載置・固定した。
【0008】
【作用】接触子と導体板とが摺動することによって発生
する摺動音は、ゴム板によって減衰されるため、第1の
ハウジングを伝播して外部に至る騒音は低減される。ま
た、第1および第2のハウジングの外部の接合部分がゴ
ム板によってシールされるため、当該接合部分を通って
外部に漏れる摺動音が遮断されると共に、硫化ガスや水
分あるいは塵埃等の異物の侵入も防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係るスリップリングの
断面図、図2はそのスリップリングに備えられる第1の
ハウジングの平面図である。
【0010】これらの図において、1は中央に透孔2を
有する合成樹脂製の第1のハウジング、3は内筒部4と
外筒部5を有する合成樹脂製の第2のハウジングであ
り、これらの両ハウジング1,3は内筒部4の下端に外
嵌した軸止めリング6によって回転自在に連結されてい
る。第1および第2のハウジング1,3の内・外両接合
部分のうち、内側の接合部分にはテフロン等の滑性に優
れたワッシャ7が介設されており、外側の接合部分には
間隙Gが形成されている。この間隙Gは、各部の寸法の
バラツキを予め見越して設定されたもので、この間隙G
を設けることで、第2のハウジング3を回転する際に外
筒部5の下端は第1のハウジング1の表面と擦れあうこ
となくスムーズに回転できる。
【0011】前記第1のハウジング1上にはゴム板8と
合成樹脂製の中ケース9とが載置・固定されている。こ
の中ケース9の内周壁と外周壁とには円筒状にフォーミ
ングされた2枚の第1の固定接点10が、これら両第1
の固定接点10間にはリング状にフォーミングされた第
2の固定接点11が実施例では6枚配設されており、こ
れらの各固定接点10,11は前記透孔2を中心として
同心円状に配置されている。各固定接点10,11は黄
銅等の金属板からなるもので、前記中ケース9にインサ
ート成形によって一体化されており、図示省略したリー
ド線を介して第1のハウジング1の下面に設けた取出部
1a内のコネクタ端子に接続されている。また、前記ゴ
ム板8の内周縁と外周縁には斜め下方へ延びる舌片8
a,8bがそれぞれ形成されており、一方の舌片8aの
全周は前記内筒部4の外周面に接し、他方の舌片8bの
全周は外筒部5の内周面に接している。また、ゴム板8
の天面には複数の突起8cが同心円状に一体形成されて
おり、これら各突起8cは第1および第2の固定接点1
0,11の下面と接している。
【0012】一方、前記第2のハウジング3の内部には
プリント基板12が固定されており、該プリント基板1
2の下面には前記両第1の固定接点10に接する第1の
可動接点13と、前記各第2の固定接点11に接する第
2の可動接点14とがそれぞれ保持されている。これら
第1および第2の可動接点13,14は板ばね15,1
6の先端に固着されており、各板ばね15,16の後端
はプリント基板12にはんだ付けされると共に、図示省
略したリード線を介して第2のハウジング3の天面に設
けた取出部3a内のコネクタ端子に接続されている。
【0013】前述の如く構成されたスリップリングは、
車載用ステアリング装置に備えられるステータ側のコラ
ム等に前記第1のハウジング1が、ロータ側のステアリ
ングホイールに前記第2のハウジング3がそれぞれ固定
され、ホーン回路やエアバッグ回路の接続手段として用
いられる。使用に際しては、ステアリングホイールを回
転操作すると、それに連動して第2のハウジング3が回
転し、第1の可動接点13が第1の固定接点10の垂直
な摺動面を回転摺動すると共に、第2の可動接点14が
第2の固定接点11の水平な摺動面を回転摺動する。し
たがって、ロータ側とステータ側間の導通は、ステアリ
ングホイールの回転角度に拘らず、各可動接点14,1
5と各固定接点10,11とを介して常時維持される。
【0014】かかる使用時に、各可動接点14,15と
各固定接点10,11とが擦れ合うことで摺動音が発生
するが、この摺動音の多くは各固定接点10,11に接
触するゴム板8によって減衰・吸収され、第1のハウジ
ング1を伝播して外部に達する騒音は低減される。ま
た、スリップリングの内部空間を伝播する摺動音は、第
2のハウジング3の内筒部4と外筒部5とに弾接してい
るゴム板8によって遮断されるため、第1および第2の
ハウジング1,3の接合部分を通って外部に漏れる騒音
も低減される。しかも、ゴム板8にはシール機能がある
ため、外部の硫化ガスや水分あるいは塵埃等の異物が第
1および第2のハウジング1,3の接合部分を通って内
部に侵入するのを防止でき、これらの異物に起因する接
点部の導通不良をなくすことができる。
【0015】図3は本発明の第2実施例に係るスリップ
リングの断面図であり、図1に対応する部分には同一符
号を付すことで重複する説明は省略する。本実施例の場
合、第1のハウジング1の内方に立設された保持筒17
に、円筒状にフォーミングされた3枚の第1の固定接点
10が軸線方向に所定間隔を保って固定されており、リ
ング状にフォーミングされた5枚の第2の固定接点11
はゴム板8上に直接固定されている。各第1の固定接点
10に接する第1の可動接点13と各第2の固定接点1
1に接する第2の可動接点14は、それぞれ板ばね1
5,16を介して第2のハウジング3の内部に固定され
たホルダ18に保持され、取出部3a内のコネクタ端子
(図示せず)に接続されている。それ以外の構成は、前
述した第1実施例と基本的に同じである。
【0016】上記第2実施例にあっては、温度変化によ
って伸縮する第2の固定接点11の径方向の変動をゴム
板8によって吸収することができるため、第1実施例の
効果に加えて、第2の固定接点11の剥離を防止すると
いう効果も奏する。
【0017】なお、上記各実施例では、第1のハウジン
グ1をステータ側のコラム等に固定すると共に、第2の
ハウジング3をロータ側のステアリングホイールに固定
した場合について説明したが、これとは逆に、第1のハ
ウジング1をロータ側に、第2のハウジング3をステー
タ側に固定することも可能である。
【0018】また、上記各実施例では、ゴム板8の内外
両周縁に形成した舌片8a,8bを第2のハウジング3
の内筒部4と外筒部5とに弾接することにより、第1お
よび第2のハウジング1,3の内外両接合部分をゴム板
8にてシールした場合について説明したが、内方の接合
部分に介設したワッシャ7がトルク出しの機能とシール
機能とを有するため、ワッシャ7を用いた場合はゴム板
8の内周縁と内筒部4とを離間させても良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように。本発明によれば、
接触子と導体板との摺接によって発生する摺動音が外部
に伝播されるのを防止できるばかりでなく、硫化ガスや
水分あるいは塵埃等の異物が内部に侵入するのを防止で
き、騒音の低減化が図れ導通不良のないスリップリング
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスリップリングの断
面図である。
【図2】図1のスリップリングに備えられる第1のハウ
ジングの平面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るスリップリングの断
面図である。
【符号の説明】
1 第1のハウジング 2 第2のハウジング 4 内筒部 5 外筒部 7 ワッシャ 8 ゴム板 8a,8b 舌片 8c 突起 10 第1の固定接点(導体板) 11 第2の固定接点(導体板) 13 第1の可動接点(接触子) 14 第2の可動接点(接触子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 涛岡 正史 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 津島 徹 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 39/08 B60R 16/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に連結された第1および第2の
    ハウジングを備え、前記第1のハウジングには円環状の
    導体板が設けられ、前記第2のハウジングには該導体板
    に摺接する接触子が設けられたスリップリングにおい
    て、前記導体板と前記第1のハウジングとの間にゴム板
    を介設し、該ゴム板の外周縁を前記第2のハウジングに
    弾接したことを特徴とするスリップリング。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記導体板が前記ゴ
    ム板上に載置・固定されていることを特徴とするスリッ
    プリング。
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