JP2857503B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2857503B2
JP2857503B2 JP4059091A JP4059091A JP2857503B2 JP 2857503 B2 JP2857503 B2 JP 2857503B2 JP 4059091 A JP4059091 A JP 4059091A JP 4059091 A JP4059091 A JP 4059091A JP 2857503 B2 JP2857503 B2 JP 2857503B2
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ARUPAIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば市販されている
車載用スピーカのように、スピーカ本体を収容するキヤ
ビネツトの容積が予め特定できないスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスピーカの低音特性は、スピーカ
本体をキヤビネツトに収容した状態における共振の鋭さ
(先鋭度)Qの値が0.6〜0.7程度であることが好
ましいとされている。そして、スピーカ本体の固有の共
振の鋭さQ0に比して、キヤビネツトに取付けた後のQ
の値が大きくなるという事情を考慮し、Q0は上記値よ
りも小さく設定されるが、QがQ0よりもどの程度大き
くなるかはキヤビネツトの容積により異なるので、市販
されている車載用スピーカのようにキヤビネツトの容積
が予め特定できない場合、設計段階で意図した低音特性
が必ずしも得られないという不都合があつた。つまり、
キヤビネツトの容積が小さいとQ0に対してQが顕著に
大きくなるので、適正なQを実現するためには、スピー
カ本体を小さな箱の中に取付ける場合と自動車のリアト
レイの開口部等に取付ける場合とでQ0の値を変えねば
ならないのであるが、現実にはスピーカ本体の取付条件
が予め特定できないので、図2に示す数式により表され
るQ0をどの程度の値にすべきかという判断が下せなか
つた。
【0003】なお、図2に示す数式において、rはボイ
スコイルの電気抵抗、mは振動系の実効質量、sは振動
系の支持ステイフネス、Bは磁気回路のギヤツプ内磁束
密度、lはボイスコイルの有効長をそれぞれ示してい
る。
【0004】これに対し、実開昭51−87430号公
報に開示されているスピーカは、ボイスコイルの有効長
lに応じてQ0の値が変化することに着目し、Q0を比較
的大きな値に設定したいときにはボイスコイルの一部を
利用して図2で示す数式中のlの値を小さくするという
ように、ボイスコイルの有効長が選択できるようにして
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボイス
コイルの有効長を変えることでQ0の設定値を選択可能
とした上記従来提案は、ボイスコイルの有効長をかえる
とその電気抵抗が変わつてしまうので、アンプに過大な
電流が入力されてしまう可能性があり、その結果として
音質変化やアンプ破壊が懸念され、高い信頼性が期待で
きなかつた。
【0006】したがつて本発明の目的とするところは、
上記従来技術の課題を解消し、取付条件が異なつても常
に良好な低音特性が発揮できて信頼性も高いスピーカを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、磁気回路のセンターポールの周囲に形成されている
ギヤツプ内に、電気抵抗が同等で有効長が異なる複数種
類のボイスコイルを配置し、これら複数種類のボイスコ
イルのうちいずれか1つを選択して利用することによつ
て達成される。
【0008】
【作用】有効長が異なる複数種類のボイスコイルのうち
の1つを選択し、取付条件に応じてQ0を変えてやれ
ば、取付後のQを常に適正な値に設定することができ、
また、いずれのボイスコイルを選択してもその電気抵抗
は同等なので、アンプに過大な電流が入力されてしまう
虞れがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1のスピーカ断
面図に基づいて詳細に説明する。同図において、符号1
はセンターポール2を立設した下部プレート、3は上部
プレート、4はセンターポール2の周囲に形成されてい
るギヤツプ、5は径が太くて有効長が長い第1のボイス
コイル、6は径が細くて有効長が短い第2のボイスコイ
ル、7は下部および上部プレート1,3間に介設されて
いるリング状のマグネツト、8はコーン紙からなる振動
板をそれぞれ示しており、この振動板8の円筒部分(ボ
ビン14)に第1および第2のボイスコイル5,6が巻
装されている。また、図中の符号9はエツジ10を介し
て振動板8の先端部を支持しているフレーム、11はガ
スケツト、12はセンターキヤツプをそれぞれ示してお
り、振動板8及びボビン14の基端部はダンパ13を介
して上部プレート3に支持されている。そして、太くて
長い第1のボイスコイル5と細くて短い第2のボイスコ
イル6とは電気抵抗が同等に設定されており、このスピ
ーカの取付条件に応じて、いずれか一方のボイスコイル
5または6を選択して図示せぬ入力端子と接続できるよ
うになつている。
【0010】すなわち、いま、第1のボイスコイル5の
断面積が第2のボイスコイル6の断面積の2倍(線径比
が2の0.5乗倍)であると仮定すると、第1のボイス
コイル5の有効長を第2のボイスコイル6の有効長の2
倍にすることで両者の電気抵抗は同等に設定され、これ
らの相関関係を図2の数式に適用することにより、第1
のボイスコイル5を選択した場合のQ0が第2のボイス
コイル6を選択した場合のQ0の4分の1になることが
わかる。したがつて、キヤビネツトの容積が小さく、ス
ピーカ取付後のQのQ0に対する増加度が大きい場合に
は、予めQ0を小さな値に設定すべく第1のボイスコイ
ル5を選択することで、Qを0.6〜0.7程度の適正
な値に設定することができる。また、これとは逆にキヤ
ビネツトの容積が大きく、スピーカ取付後のQのQ0
対する増加度が小さい場合には、予めQ0を大きな値に
設定すべく第2のボイスコイル6を選択することで、Q
を適正な値に設定することができる。
【0011】このように上記実施例は、スピーカ本体を
小さな箱の中に取付けるとき(キヤビネツトの容積が小
さいとき)には太くて長い第1のボイスコイル5を選択
してQ0の値を小さくし、また、スピーカ本体を自動車
のリアトレイの開口部等に取付けるとき(キヤビネツト
の容積が大きいとき)には細くて短い第2のボイスコイ
ル6を選択してQ0の値を大きくするというように、取
付条件に応じてQ0の値が選択できるので、取付条件が
異なつても取付後のQを常に適正な値に設定することが
可能となり、よつて常に良好な低音特性が期待できる。
しかも、ボイスコイル5,6のいずれを選択した場合に
も電気抵抗は同等なので、アンプに過大な電流が入力さ
れてしまう危険がなく、よつて音質変化やアンプ破壊の
虞れがない高信頼性を維持することができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、有
効長が異なる複数種類のボイスコイルのうちいずれか1
つを選択することで、取付条件に応じたQ0の値が選べ
て取付後のQを常に適正な値に設定することができると
ともに、いずれのボイスコイルを選択してもその電気抵
抗は同等なのでアンプに過大な電流が入力される心配が
なく、その結果、取付条件が異なつても常に良好な低音
特性を発揮し信頼性も高いスピーカを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスピーカの断面図であ
る。
【図2】スピーカのQ0を求める数式を示す図である。
【符号の説明】
1 下部プレート 2 センターポール 3 上部プレート 4 ギヤツプ 5 第1のボイスコイル 6 第2のボイスコイル 7 マグネツト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気回路のセンターポールの周囲に形成
    されているギヤツプ内に、電気抵抗が同等で有効長が異
    なる複数種類のボイスコイルを配置し、これら複数種類
    のボイスコイルのうちいずれか1つを選択して利用する
    ようにしたことを特徴とするスピーカ。
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