JP3052477B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP3052477B2
JP3052477B2 JP3245567A JP24556791A JP3052477B2 JP 3052477 B2 JP3052477 B2 JP 3052477B2 JP 3245567 A JP3245567 A JP 3245567A JP 24556791 A JP24556791 A JP 24556791A JP 3052477 B2 JP3052477 B2 JP 3052477B2
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JP
Japan
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voice coil
speaker
magnetic gap
magnetic
magnetic flux
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毅彦 田名部
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的なスピーカについて図面を
用いて説明する。
【0003】図4は従来のスピーカの構成を示す半断面
図であり、センターポール8を有する下部プレート1
と、リング状のマグネット2と、リング状の上部プレー
ト3を結合して磁気ギャップ10を形成した磁気回路を
構成している。
【0004】この磁気回路にフレーム4を結合し、この
フレーム4の周縁部にボイスコイル7を中央部に結合し
た振動板5の周縁部を固着すると共にボイスコイル7を
磁気ギャップ10にはめ込んでいる。
【0005】また、周縁部をフレーム4に結合したダン
パー6の内周部を上記ボイスコイル7に結合してボイス
コイル7を支持し、磁気ギャップ10の中にゴミなどが
入らないように振動板5の中央部上面にダストキャップ
11を固着していた。
【0006】また、ボイスコイル7の終端にはリード線
12を接続し、このリード線12の他端をフレーム4に
結合されたターミナル13に接続して構成されたもので
あった。
【0007】このように構成された上記従来のスピーカ
のボイスコイル7に電流が流れると、磁気ギャップ10
内に発生している磁束によりボイスコイル7にはフレミ
ングの左手の法則による駆動力が上下方向に働きボイス
コイル7を結合した振動板5を駆動して音波を発生し、
電気−音響変換を行うように構成されたものであった。
また、図5は上記従来のスピーカの再生出力音圧周波数
特性18ならびに歪特性19を示したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ボイスコイル7に電流が流れた際に、マグ
ネット2の起磁力により磁気ギャップ10内に発生する
磁束(静的であり、時間的に変動しない)はボイスコイ
ル7に流れた電流により発生した磁束(動的であり、絶
えず変動する)が重畳されて影響を受けるために変動す
る。このようにマグネット2の起磁力によって磁気ギャ
ップ10内に発生する磁束が絶えず変化するためにボイ
スコイル7は流れる電流に比例した駆動力を得ることが
できない。
【0009】従って、得られる音響出力特性は歪んだも
のになるという課題を有しており、これは振動板5およ
び支持系の改善では解決することのできない、駆動系に
起因する根本的な課題であった。
【0010】本発明はこのような課題を解決し、磁気ギ
ャップ内の磁束を安定させて歪の少ない優れた音響出力
特性を有するスピーカを提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるスピーカは、磁気ギャップを有する磁気
回路にフレームを結合し、この磁気ギャップにはまり込
むボイスコイルを結合した振動板の外周部をフレームの
外周部に固着し、上記磁気ギャップの内周部側の底部に
銅線などの良導体を2回以上巻回してなる短絡コイルを
装着した構成にしたものである。
【0012】
【作用】この構成により磁気ギャップの内周部側の底部
に装着された短絡コイルには、ボイスコイルに流れる電
流によって発生する磁束を打ち消す方向に磁束を発生す
るための電流が流れると共に上記磁束と反対方向の磁束
が発生する。その結果、ボイスコイルに入力された電気
信号により発生した磁束は打ち消され、磁気ギャップ内
はマグネットの起磁力によって生じている一定の磁束を
ボイスコイルに電気信号が入力されている時も安定して
発生することができる。従って、得られる音響出力特性
は駆動系に起因する歪が改善されたものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカにつ
いて図面を用いて説明する。なお、従来例と同じ構成の
部品には同じ符号を付与する。
【0014】図1は本発明によるスピーカの構成を示す
半断面図であり、センターポール8を有する下部プレー
ト1と、リング状のマグネット2と、リング状の上部プ
レート3を結合して磁気ギャップ10を形成した磁気回
路を構成している。この磁気ギャップ10の内周部側の
側壁底部には、銅などの良導体を2回以上巻回して形成
した短絡コイル9を装着している。
【0015】また、上記磁気回路にフレーム4を結合
し、このフレーム4の周縁部にボイスコイル7を中央部
に結合した振動板5の周縁部を固着すると共に、ボイス
コイル7を磁気ギャップ10にはめ込んでいる。
【0016】また、周縁部をフレーム4に結合したダン
パー6の内周部を上記ボイスコイル7に結合してボイス
コイル7を支持し、磁気ギャップ10の中に外部からの
異物侵入を防ぐ目的で振動板5の中央部上面にダストキ
ャップ11を固着している。
【0017】また、ボイスコイル7の終端にはリード線
12を接続し、このリード線12の他端をフレーム4に
結合したターミナル13に接続して本発明のスピーカを
構成している。
【0018】このように構成された本発明の動作につい
て以下に説明する。磁気ギャップ10内にはマグネット
2の起磁力により一定の磁束が発生している状態であ
り、この状態で磁気ギャップ10内にはめ込まれたボイ
スコイル7に電流を印加すると前述の説明のようにボイ
スコイル7から磁束が発生して上記磁気ギャップ10内
に発生している磁束と重畳して変動しようとする。
【0019】しかしながら、磁気ギャップ10の内周部
側底部に装着した短絡コイル9の働きにより、この短絡
コイル9には上記変動しようとする磁束を打ち消す方向
に電流が流れて、磁束の変動を抑制する。従って、ボイ
スコイル7に電流を印加しても磁気ギャップ10内の磁
束は常に安定した状態を保ち、ボイスコイル7の入力信
号に応じた音響出力を得ることができる。
【0020】上記本発明によるスピーカの再生出力音圧
周波数特性14ならびに歪特性15を図2に示し、図3
に本発明によるスピーカの歪率16と従来例によるスピ
ーカの歪率17とを比較した歪率特性図を示す。
【0021】図3からも明らかなように本発明によるス
ピーカは、200Hz〜1000Hzの周波数帯域において
低歪化が図られ、特に300Hzの周波数帯域においては
従来品が0.5%の歪率を示すのに対し、本実施例では
0.25%と半減し、本発明によるスピーカの効果が顕
著に現われている。
【0022】なお、上記本実施例では外磁型の磁気回路
を備えたスピーカについて説明したが、本発明はこれに
限られるものでないことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によるスピーカは、磁
気ギャップ内の磁束を安定させて歪の少ない優れた音響
出力特性を有するスピーカを、容易な手段で実現するこ
とが可能なものであり、その実用的価値は大なるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスピーカの構成を示す
半断面図
【図2】同実施例によるスピーカの再生出力音圧周波数
特性ならびに歪特性を示す特性図
【図3】同実施例によるスピーカの歪率と従来のスピー
カの歪率を比較した特性図
【図4】従来のスピーカの構成を示す半断面図
【図5】従来のスピーカの再生出力音圧周波数特性なら
びに歪特性を示す特性図
【符号の説明】 1 下部プレート 2 マグネット 3 上部プレート 4 フレーム 5 振動板 6 ダンパー 7 ボイスコイル 8 センターポール 9 短絡コイル 10 磁気ギャップ 11 ダストキャップ 12 リード線 13 ターミナル 14 再生出力音圧周波数特性 15 歪特性 16 歪率特性

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ギャップを有する磁気回路にフレーム
    を結合し、この磁気ギャップにはまり込むボイスコイル
    を結合した振動板の外周部をフレームの外周部に固着
    し、上記磁気ギャップの内周部側の底部に銅線などの良
    導体を2回以上巻回してなる短絡コイルを装着したスピ
    ーカ。
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