JP2856800B2 - フッ素化ゼラチンおよびその製法 - Google Patents

フッ素化ゼラチンおよびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は蛋白鎖にポリフッ素化基の結合した修飾ゼラ
チンおよびそのゼラチンの製法および用途、特に写真分
野の用途に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] ポリフッ素化誘導体は、炭化水素から誘導されたもの
であれ、官能基を有するものであれ、疎水性および疎油
性であることが知られており、これが高価であるにもか
かわらず、それらの用途が拡大している原因である。
すなわち、炭素数4−12を有する脂肪族炭化水素から
誘導されるとき、独特の利用価値を有する界面活性剤と
して使用され、分子の未端の一つがポリフッ素化されて
いるとき、湿潤剤、乳化剤、およびワックスおよび塗布
の添加剤、または繊維、紙および皮のコーチング剤とし
て使用され得る。
ポリフッ素化修飾ゼラチンは写真フィルムにも採り入
れられ、例えば帯電防止剤として、フィルムの製造また
は処理中に発生する電荷によるシミの形成を阻止するた
め用いられ、または、その他に、その非粘着性および滑
沢効果によって、コーチング剤が湿度の高い状態でゼラ
チンのような親水性結着剤を含む場合に同様の現象を抑
制するために用いられる;これらの用途は具体的に米国
特許第4201586号および英国特許第1604741号中に記載さ
れている。
[課題を解決するための手段] ゼラチンの蛋白鎖上にポリフッ素化基をグラフト化し
得ること、および得られた修飾ゼラチンが従来のゼラチ
ンおよびフッ素化生成物の公知の混合物より顕著な利点
を有することが判明した。第一に、ポリフッ素化鎖は共
有結合によって分子にグラフト化されているので、ゼラ
チンおよびフッ素化生成物の混合物の均一化の際に存在
する障害がなくなり、得られた組成物は、低分子フッ素
化生成物がもはや蛋白鎖間を移動し得ないから、経時的
に安定である。
第二に、一般にこの修飾ゼラチンは、ゲル化強度のか
なりの変化、または明らかな分子量の増加もなく出発原
料ゼラチンより、より高い粘度を有する。これは特に、
乳化によるコーチングの際に非常に薄い連続層が製造可
能なように容易に広がる組成物であることが重要である
写真分野において特に有利である。さらに、同じくフッ
素含有物として、この修飾ゼラチンはゼラチンおよびフ
ッ素化誘導体の単なる混合物のそれよりも帯電防止活性
が優れている。
本発明の修飾ゼラチンは蛋白鎖上にグラフト化された
ポリフッ素化基を含む。好ましくは、式、RFZ−(式
中、Zは、SO2、CO、または−CH(OH)−CH2−であり、
RFは鎖状もしくは分枝状の飽和のC1−C15、または好ま
しくは、Oなどのヘテロ原子または−SO2Nなどのヘテロ
原子の基を含んでいてもよいC3−C10の鎖状炭化水素で
あり、上記鎖状炭化水素の水素原子の全部またはその多
くがフッ素原子で置換されたものであるか、RFは、ポ
リフッ素化フェニル環であり、RFZ基は蛋白のアミノ
基の窒素またはヒドロキシ基の酸素に結合している。な
かんずく、式RFZ基(式中、RFは所望によりヘテロ原
子を含む鎖状炭化水素である)を有する基、特に、式:C
6F13C2H4SO2−または を有する基を挙げることができる。
出発原料ゼラチンは、コラーゲンの酸による加水分解
により得られるAタイプゼラチン、または塩基による加
水分解から得られるBタイプゼラチンであってよく、そ
の平均分子量は一般的に30000から200000である。写真
用途にはBタイプゼラチンが好ましい。本発明の修飾ゼ
ラチンのフッ素含有量は0.02重量%−5重量%であり、
好ましくは0.5%−2%である。
本発明のこの修飾ゼラチンの製造方法は天然ゼラチン
のNH2またはOH基と反応可能な基を有するポリフッ素化
誘導体を水溶液中で反応させて、共有結合を形成させる
ことからなる。ゼラチンの水溶液の濃度は一般に5%−
20%(w/w)であり、溶液中で比較的低粘度である低分
子量のゼラチンの場合は、この濃度は場合により、より
大きくてもよい。実際重要なのは、媒体が反応中に撹拌
可能であり、均一化し得ることである。反応は一般に30
℃−70℃間の温度、pHはおよそ7、より好ましくはおよ
そ8でもよいが、好ましくはゼラチンの加水分解を避け
るために、好ましくは10より下で行う。
個々の場合により、反応試薬はスルホン酸塩化物、ス
ルホン酸フッ化物、スルホン酸無水物、カルボン酸塩化
物またはフッ化物、カルボン酸無水物、またはエポキシ
ドであることができ、所望により、媒体溶液を操作条件
下で反応しないと水と混合可能な溶媒、例えばイソプロ
パノールなどのアルコール、エチレングリコールまたは
ジエチレングリコールのジメチルまたはジエチルエーテ
ルなどのエーテル、またはアセトンまたはメチルエチル
ケトンなどのケトン中に導入することができる。ゼラチ
ンの重量に対し1−30重量%のフッ素化試薬を導入す
る。5−8個のポリフッ素化炭素原子を含む試薬の場合
は5−20%を導入するのが好ましい。
スルホン酸から得られるフッ素化試薬としては、式Cn
F2n+SO2F(式中、nは4−10の偶数である)を有する
スルホン酸フッ化物(スリーエムにより販売されてい
る)、式CnF2n+1C2H4SO2Cl(式中、nは2−8の数で
ある)を有するスルホン酸塩化物(アトケム(フラン
ス)から供給されている)またはCF3SO2Clおよび(CF3S
O22Oを挙げることができる。
アシル化フッ素化試薬としては、アルファまたはフル
オロケム(USA)から販売されているCF3(CF2)nCOCl、
アケトムにより供給されるフッ化物C7F15COF、または無
水物、(CF3(CF22CO)2Oおよび(CF3CO)2Oを挙げる
ことができる。エポキシドとしては、3Mからの下記の物
質: を挙げることができる。
反応が終了すると、未反応フッ素化物およびその分解
物質、その塩とともに、沈澱物が生成した場合には濾過
または限外濾過後、所望により希釈して反応媒体をアニ
オンおよびカチオンイオン交換樹脂を通して分離するこ
とができる。媒体は、また透析または限外濾過により精
製することができる。すなわち、この方法による修飾ゼ
ラチンの灰分含有量は、水を蒸発させた後、1%より少
く、これはある種の用途に必要なものである。
つぎに本発明の実施例を記載する。フッ素含有量は、
シエニゲル法による修飾ゼラチンの試料の塩の生成およ
び比色定量、電位差測定法またはイオン交換クロマトグ
ラフィーによる生成フッ化物の測定などの通常の方法に
より測定する。フッ素含有量は本発明のフッ素化ゼラチ
ンの水溶液の長時間にわたる透析の後も変化せず、鎖状
フッ化物は本発明の方法により蛋白上に実際にグラフト
化されていることを示している。
実施例1 タイプBゼラチン400gおよび水3600mlを、50℃に保っ
た撹拌装置を具備する反応容器中に入れる。ゼラチンが
融け、溶解した後、5NのNaOH水溶液をpHが8になるまで
添加し、同じ溶液を添加しつつ、全反応中このpH値を維
持する。
ついで、イソプロパノール200ml中C6F13C2H4SO2Clの4
0gの溶液を20分間にわたり滴下し、pHが変化しなくなる
まで、すなわち約3時間、撹拌およびその温度を維持す
る。
ついで媒体5N硝酸水溶液を添加しpH5.9の酸性にし、5
0℃にて1時間保つ。生成した少量の沈澱物を濾取し、
媒体を、50℃に恒温化した、H+型IR120カチオン性樹脂1
l(850g)およびOH-型IRA400アニオン性樹脂1l(720g)
(上記樹脂はローム・アンド・ハースにより販売されて
いるアンバーライト型のものである)を含むカラムを連
続的に通過させる。
溶出水溶液のpHを5NのNaOH水溶液を添加して、5.8−
6まで上げ、その後修飾ゼラチンの溶液を冷却して固化
し、粉砕し、通常の方法で乾燥する。
かくして製造したフッ素化ゼラチンは使用ゼラチンに
対して75重量%の収率であり、ゼラチン重量に対しフッ
素0.15重量%を含む。アメリカゼラチン製造者協会の方
法:ゼラチンのサンプリングおよび試験の標準法(温度
60℃、濃度6.67g/100ml)により、出発原料ゼラチンの
ゲル化強度を測定したが、267ブルームであり、フッ素
化ゼラチンのそれは277ブルームであり、6.66%(w/w)
水溶液中のゼラチン粘度を、アフノール標準NFV59−001
(10/1982)により60℃にて測定し、処理前は4.71mPa.s
であり、フッ素化ゼラチンの場合は7.41mPa.sであっ
た。
実施例2 実施例1で使用のものと同じBタイプゼラチン100gお
よび脱塩水900mlを50℃にて、撹拌装置つき反応容器に
入れる。実施例1と同様にpHを5.74−8にし、イソプロ
パノール40ml中C6F13C2H4SO2Clの16gの溶液を2分間で
滴下し、媒体のpHを8に3時間維持する。反応媒体をお
よそ6%(w/w)のゼラチン濃度に希釈しカラムを通過
させることを除いて、実施例1記載と同様の方法でフッ
素化ゼラチンを分離する。
このようにして、ゲル化強度268ブルーム、粘度11.31
mPa.sを有し、フッ素0.25%を含有する修飾ゼラチンを7
5%の収率で得た。
実施例3 50℃にて反応容器中の水200ml中に、Aタイプゼラチ
ン100gを溶解し、5NのNaOH水溶液を添加して媒体のpHを
9にし、全反応中、このpH値を保つ。
イソプロパノール25ml中C6F13C2H4SO2Clの10gの溶液
を15分間にわたり媒体中に添加し、2時間後、媒体をpH
5.9の酸性にし、ついで、前述の実施例記載と同様にイ
オン交換樹脂上を通過させ精製する。
このような条件下、ゲル化強度247ブルーム、粘度5.1
8mPa.sを有するゼラチンを、ゲル化強度277ブルームお
よび60℃における粘度4.53mPa.sを有するゼラチンから7
0%の収率で得た。
フッ素含有量は0.6%である。
実施例4 実施例1で使用のものと同じBタイプゼラチン50gお
よび脱塩水450mlを撹拌装置つきの反応容器に入れる。
混合物を50℃に恒温化する。5Nの水酸化ナトリウム溶液
にてpHを9にする。溶解状態の試薬C6F13C2H4SO2Clの6.
5gを50℃に保ちつつ、媒体に30分間にわたり滴下する。
ついで、pHを9に1時間保ち、その後、前記と同様にフ
ッ素化ゼラチンを分離する。
収率は65%である。
このような条件下、ゲル化強度268ブルーム粘度5.22m
Pa.sおよびフッ素含有量0.1%のフッ素化ゼラチンを得
る。
実施例5 タイプBゼラチン150gおよび脱塩水850mlを60℃に保
った反応容器中に入れ、媒体のpHを、5NのNaOH水溶液を
添加して9.8にし、激しく撹拌しつつ、60℃にて溶解し
ているC6F13C2H4SO2Clの4.6gをおよそ60分間にわたり滴
下する。添加終了後1時間撹拌を継続し、ついで反応容
器のヒーターのスイッチを切る。ついで5N硝酸水溶液を
媒体にpHが5.8になるまで添加し、媒体に水を添加し
て、ゼラチン濃度8%(w/w)まで希釈する。ついで濾
過し実施例1と同様のイオン交換樹脂のカラム上でクラ
マトグラフィーにかける。水を蒸発させた後、ゲル化強
度259ブルーム、粘度5.20mPa.sを有するゼラチンが、ゲ
ル化強度267ブルームおよび粘度4.59mPa.sのゼラチンか
ら79%の収率で得られる。フッ素含有量は0.14%であ
る。
実施例6 A)60℃にて水1500ml中のタイプBゼラチン(267ブ
ルーム、4.59mPa.s)225gの水溶液をpH9にする。ついで
激しく撹拌しつつ、60℃にて溶解C6F13C2H4SO2Clの29.2
5gを20分間にわたり添加する。40分後、その間、温度お
よびpHを一定に保ち、撹拌を継続し、媒体を実施例5と
同様に処理し、フッ素0.19%含有、ゲル化強度247ブル
ーム、粘度5.76mPa.sを有する修飾ゼラチンを分離す
る。
B)試薬22.5gを添加することを除いて、同様の操作
を行い、フッ素0.13%含有、ゲル化強度265ブルーム、
粘度5.22mPa.sを有する修飾ゼラチンを得る。
実施例7 60℃に保った反応容器中で、水900ml中タイプBゼラ
チン100gの溶液を5NのNaOH水溶液を添加してpH9にす
る。ついで、C7H15COF14.97gを20分間にわたり、撹拌し
つつ滴下する。媒体のpHをNaOH溶液を添加して9に保
ち、反応終了40分後、媒体を濾過し、イオン交換樹脂カ
ラム上で脱塩し、ついでフッ素化ゼラチンを実施例1と
同様に分離する。フッ素含有率は0.73%であり、ゲル化
強度265ブルーム、粘度5.30mPa.sである(出発ゼラチ
ン:266ブルーム、4.62mPa.s)。
実施例8 タイプBゼラチン50gおよび水450mlを50℃に保った反
応容器中に入れる。ゼラチンが融解後、媒体のpHを、5N
のNaOH水溶液を添加して8にする。アセトン20ml中のCF
3(CF28COClの5g溶液を30分間にわたり、撹拌しつつ
添加し、同時に5NのNaOH水溶液を添加して、媒体のpHを
8に維持する。
3時間撹拌後、媒体を、5NのHNO3水溶液を添加してpH
5.9の酸性にし、その後、実施例1と同様に処理する。
かくして、ゲル化強度286ブルーム(出発時266ブルー
ム)および粘度5.57mPa.s(出発時4.62mPa.s)、フッ素
0.022%含有のフッ素化ゼラチンを82%の収率で得る。
実施例9 タイプBゼラチン100gおよび脱塩水900mlを50℃にて
反応容器中に入れ、媒体のpHを9にし、この値を全反応
中一定に保つ。アセトン40ml中式、 を有する化合物5gの溶液を撹拌しつつ15分間にわたり添
加し、媒体をこの温度で1時間撹拌する。
ついで、5NHNO3水溶液を添加して、pHを6にし、前記
と同様に処理する。かくして、フッ素0.24%を含有し、
ゲル化強度283ブルームおよび粘度、4.88mPa.s(出発ゼ
ラチン:266ブルーム、4.62mPa.s)を有するフッ素化ゼ
ラチンを得る。
実施例10 実施例9で使用したゼラチン100gおよび水900mlを60
℃に保った反応容器中に入れ、初めのpH5.6を5NのNaOH
水溶液の添加により9.5にする。ついでC6F5SO2Clの10.9
6gを撹拌媒体に滴下し、pHを9.5に維持する。フッ素化
ゼラチンを、溶液をpH4.86の酸性にした後、実施例1に
記載の方法により分離する。
このゼラチンはフッ素を0.17%を含み、ゲル化強度22
7ブルームおよび粘度6.92mPa.sを有する。
実施例11 イソプロパノール40ml中トリフルオロメタンスルホニ
ルクロリド6.05gの溶液を20分間にわたり、60℃およびp
H10に保つタイプBゼラチン(実施例9で使用)の10%
(w/w)水溶液に滴下する。40分間撹拌後、媒体をpH5.8
の酸性にし、先の実施例と同様に処理する。
かくして、フッ素0.10%を含有し、ゲル化強度230ブ
ルームおよび粘度5.2mPa.sを有するフッ素化ゼラチンを
82%の収率で分離する。
実施例12 実施例9で使用したタイプBゼラチン100gおよび脱塩
水900mlを60℃にて撹拌装置つき反応容器に入れ、5NのN
aOH水溶液を添加して媒体のpHを10にする。ついでC8F17
SO2F18.07gを20分間にわたり滴下する。添加終了1時間
後、媒体のpHを5.9にし、常法により処理する。
かくして、フッ素0.13%を含有し、ゲル化強度242ブ
ルーム、粘度4.1mPa.sを有する修飾ゼラチンを75%の収
率で分離する。
実施例13 トリフルオロメタンスルホン酸無水物10.15gを、60
℃、pH9にて水900ml中タイプBゼラチン100gの溶液に20
分間にわたり添加する。40分後、媒体をpH5.8の酸性に
し、前記の実施例と同様に処理する。かくして、フッ素
0.02%を含有し、ゲル化強度268ブルームおよび粘度4.4
1mPa.sを有する修飾ゼラチンを得る(出発ゼラチン:267
ブルーム、4.41mPa.s)。
本発明によるフッ素化ゼラチンの溶液の粘度をゼラチ
ンおよび加水分解の出発時のフッ素化誘導体の混合物の
粘度と比較する。粘度測定の結果を第1表に示す。
EMF20を対照として、最初に強電場の作用にさらした
時のフィルムの放電時間の測定が可能なエルテックス・
エレクトロスタティーク−アスニエール(フランス)社
製の装置を用いて、帯電性を測定した。測定は23℃にて
相対湿度40%で行われた。第2表は、最初の荷電の50
%、70%、または90%のゼラチンフィルム荷電が消失す
るのに要する時間(秒)で示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許3133908(US,A) 米国特許3186847(US,A) 米国特許4201586(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09H 7/00 G03C 1/047 C09K 3/16 C07K 14/78

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛋白鎖上にグラフト化した式RFZ−(式
    中、ZはSO2、CO、または−CH(OH)−CH2−であり、R
    Fは、ポリフッ素光フェニル環、または鎖状もしくは分
    枝状のC1−C15の炭化水素であり、該炭化水素鎖の水素
    原子の全部もしくはその多くがフッ素原子で置換されて
    おり、該炭化水素はヘテロ原子もしくはヘテロ原子基を
    含んでいてもよい。)で表される基を有することを特徴
    とする修飾ゼラチン。
  2. 【請求項2】式RFZ−(式中、Zは、SO2、CO、または
    −CH(OH)−CH2−であり、RFは、ヘテロ原子もしくは
    ヘテロ原子基が挿入されていてもよいC1−C15の鎖状フ
    ッ素化炭化水素、またはポリフッ素化フェニル環を表
    す)を有する基を含む、請求項1記載のゼラチン。
  3. 【請求項3】Zが、SO2である、請求項2記載のゼラチ
    ン。
  4. 【請求項4】Zが、COである、請求項2記載のゼラチ
    ン。
  5. 【請求項5】RFが、C3−C10のポリフッ素化アルキル基
    である、請求項1−4のいずれか1項記載のゼラチン。
  6. 【請求項6】RFZが、C6F13C2H4SO2−である、請求項
    2記載のゼラチン。
  7. 【請求項7】RFZが、 である、請求項2記載のゼラチン。
  8. 【請求項8】水溶液中でゼラチンのOHまたはNH2と反応
    し得る基を含むポリフッ素化誘導体を反応させることか
    らなる、請求項1−7のいずれか1項記載のゼラチンの
    製造方法。
  9. 【請求項9】反応媒体のpHが7−10であり、温度が30℃
    −70℃である、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】反応試薬を水と混和可能な不活性溶媒中
    に添加するものである、請求項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】式中、ZがSO2であるゼラチンの製造方
    法において、スルホン酸塩化物、スルホン酸フッ化物ま
    たはスルホン酸無水物を反応させるものである、請求項
    8−10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】式中、ZがCOであるゼラチンの製造方法
    において、カルボン酸塩化物、カルボン酸フッ化物また
    はカルボン酸無水物を反応させるものである、請求項8
    −10のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】式中、ZがCHOH−CH2であるゼラチンの
    製造方法において、エポキシドを反応させるものであ
    る、請求項8−10のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】請求項1−7のいずれか1項に記載の修
    飾ゼラチンを含む、写真フィルム用組成物。
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