JP2856727B2 - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents
半導体発光素子及びその製造方法Info
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Description
びその製造方法に関し、特に電極と半導体のオーミック
特性の向上、光出力の向上、さらに屋外使用あるいは高
温、高湿条件下における使用において、出力の低下を防
止できる半導体発光素子及びその製造方法に関する。
は直接遷移型バンド構造を有するため、高効率の発光が
可能である。また、室温でのバンドギャップが1.9e
Vから6.2eVまで変化可能であり、紫外、青色から
赤色光まで発光する発光素子を作製する上で、InAl
GaN系化合物の混晶を用いることを含めて非常に有望
な材料である。
発光素子の構造の一例を示す。このInAlGaN系青
色半導体発光素子では、サファイア基板1の上に、バッ
ファ層2、n型コンタクト層3、発光層4、p型コンタ
クト層5が形成され、さらにn型コンタクト層3の上に
形成される電極(n型電極6)、p型コンタクト層5の
上に形成される電極(p型電極7)が設けられている。
トとしては、一般にC、Zn、Mg、Ca、Cdが挙げ
られる。このうち、製造上および環境上の理由より、M
gがドーパントとしてより一般的に使われている。
その材質によっては酸化されやすく、p型コンタクト層
形成後からp型電極を形成する間または使用時に酸化さ
れると、p型電極と半導体のオーミック特性や光出力が
低下する。さらに屋外使用あるいは高温、高湿条件下に
おける使用においては、酸化によって出力の大幅な低下
が生じることがある。
としてMgを用いる場合は、オーミックコンタクトをと
るために、通常1×1020cm-3以上の高濃度でMgが
ドープされる。しかし、Mgは空気中で容易に酸化され
るため、p型コンタクト層の結晶成長終了後からp型電
極蒸着工程の前までの時間にp型コンタクト層が酸化さ
れてしまう問題点がある。この酸化は、p型コンタクト
層をp化する際に一般的な窒素雰囲気中であっても微少
ながら起こる。したがってこの場合p型電極はp型コン
タクト層の表面の酸化膜上に形成されることになる。
することにより、上記の問題を解決するといったことも
考えられるが、Mg濃度が高いと酸素の拡散速度が速い
ために、薄膜のMgをドープしたp型コンタクト層の大
半が酸化膜となってしまうので(Mgをドープしたp型
コンタクト層は膜厚が厚いほど表面が荒れるため通常は
薄膜として形成される)、酸化膜の除去は困難である。
高濃度にMgをドープしたp型コンタクト層の表面への
酸化膜の形成を防止した、半導体発光素子およびその製
造方法を提供することにあり、それによってオーミック
特性を向上させ、動作電圧を低くすること、更に光取り
出し効率の向上をはかることである。
タクト層上に酸化防止のための適切な保護層を設けた素
子構造にすることで、上記課題を解決し、本発明を完成
させた。
Nを含んでなる発光層(ただし、0≦x≦1−y、0≦
y≦1−xである)を挟んで形成されたn型コンタクト
層及びp型コンタクト層と、前記n型コンタクト層と電
気的に接続するn型電極と、前記p型コンタクト層と電
気的に接続するp型電極とを有し、前記p型コンタクト
層の表面に、該p型コンタクト層の酸化防止のための保
護層を有し、且つ前記p型電極と前記p型コンタクト層
とが、前記p型電極を構成する金属を少なくとも前記保
護層へ拡散させて得られるアロイ層によって導通してい
ることを特徴とする、半導体発光素子である。
記保護層、前記p型コンタクト層および前記n型コンタ
クト層から選ばれる1以上の層が、Inx Aly Ga
1-x-yN1-z Pz またはInx Aly Ga1-x-y N1-z
Asz (ただし、0≦x≦1−y、0≦y≦1−x、0
≦z<1である)を含んでなる層とする。
は前記保護層および/または前記p型コンタクト層をM
g、C、Zn、Ca、Cdから選ばれる元素をドープし
た層とし、より好ましくは前記p型コンタクト層のドー
パントをMgとし、前記保護層を前記p型コンタクト層
よりMg濃度が低い層とし、さらに好ましくは前記保護
層のMgの濃度を1×1019cm-3以下またはMgをア
ンドープとした層とする。
イ層の厚さが、前記p型電極直下以外の保護層の厚さ以
下であって、前記アロイ層の厚さを、2〜20nm、前
記p型電極直下以外の保護層の厚さを20nm以上とす
る。
型コンタクト層と前記発光層との間および/または前記
n型コンタクト層と前記発光層との間に、クラッド層が
設けられていてもよく、また前記発光層が量子井戸構造
を有するものであってもよい。
法は、前記p型コンタクト層成長後に、前記p型コンタ
クト層成長を行う容器と同一容器内において、MOCV
D法により前記保護層を設ける。また別の態様によれ
ば、前記保護層の形成後に前記p型電極を形成するにあ
たり、前記p型電極を構成する金属を前記保護層および
少なくとも一部のp型コンタクト層に拡散させて、前記
p型電極を設ける部分の保護層の厚さ以上の厚さを有す
るアロイ層を形成する。
N系化合物半導体発光素子の一例を示す。この半導体発
光素子は、サファイア基板8の上に、バッファ層9、n
型コンタクト層10、発光層(InAlGaN層)1
1、p型コンタクト層12が形成され、さらにその上に
本発明の特徴である保護層13が形成されている。ま
た、n型コンタクト層10の上には、例えばTi/Au
を蒸着させることにより形成されるn型電極14、およ
び保護層13の上には、例えばNi/Auを蒸着させ、
保護層に拡散させることにより形成されるp型電極15
が設けられている。これらの電極の材料は、各電極と接
する層とオーミック接触をとりやすいものを適宜用いる
ことができる。また、p型電極を構成する金属成分を拡
散させることにより、p型電極直下の保護層、好ましく
はp型コンタクト層の一部にまでアロイ層が形成されて
いる。
コンタクト層の酸化防止のためにp型コンタクト層表面
に設けられる層である。この保護層は、例えばp型コン
タクト層がMgをドープした層である場合には、p型コ
ンタクト層の表面のMg濃度を低下させることにより形
成することができる。
る場合は、この保護層は、InAlGaN1-z Pz また
はInAlGaN1-z Asz と表すことができるが、こ
の際Zは0≦Z<1とする。さらに、PおよびAsを共
に含むものとしてもよい。また、p型コンタクト層およ
びn型コンタクト層自体にP、Asが含まれていてもよ
い。
濃度を低下させて保護層を形成する場合、保護層中のM
gが少ない程、酸化膜の形成を防止することができる
が、Mg濃度が1×1019cm-3以下となると、酸化防
止機能はほとんど変化がなくなる。したがって、Mg濃
度は1×1019cm-3以下が好ましい。さらに好ましく
はアンドープ(Mgをドープしない)とする。
子を製造できる方法であれば特に限定されない。一般的
にはp型コンタクト層の成長後に引き続いて保護層を成
長させる。Mg濃度を低下させる場合は、例えばMg原
料であるシクロペンタジエニルマグネシウム(cp2 M
g)の供給量を減らすことにより保護層を形成し、A
s、Pを加える場合は、例えばそれらの水素化物である
アルシン(AsH3 )、フォスフィン(PH3 )を供給
することにより保護層を形成することができる。また、
好適にはp型コンタクト層の成長後に、同一の装置内に
おいてMOCVD法によって保護層を形成するのが好ま
しい。
い。しかしながら、p型コンタクト層とp型電極の接触
抵抗は、保護層の厚みが厚い場合は高まり、薄すぎても
高まるため、p型電極と接触する部分(p型電極直下)
の保護層の厚みは、好ましくは2〜20nm、さらに好
ましくは5〜10nmとする。この部分の保護層の厚み
を上記のようにすることによって、p型電極形成後p型
電極を構成する金属の拡散により保護層および好ましく
はp型コンタクト層の一部までアロイ層を形成して、p
型電極とp型コンタクト層との導通を高めることができ
る。この部分を薄くするには、例えばドライエッチング
などの方法が用いられる。p型電極直下以外の部分につ
いては、製造過程以外の保管中および使用中においても
酸化からの保護が求められるため、p型電極と接触する
部分より厚いことが好ましく、好ましくは20nm以上
とする。
ドープする元素としてはMg、C、Zn、Ca、Cdな
どが挙げられる。これらの元素をドープするには、例え
ばMgの場合はシクロペンタジエニルマグネシウム(c
p2 Mg)、Cの場合は四臭化炭素(CBr4 )、Zn
の場合はジメチル亜鉛(DMZn)、Caの場合はCa
−DPM、Cdの場合はTECdなどを用いることがで
きる。このうちMgをドープすることが、製造工程上お
よび環境上の理由から好ましい。
は、発光層で発光した光が他の層で吸収されない組み合
わせであれば特に限定されない。この場合、光が吸収さ
れるか否かは、層を構成する材料のエネルギーギャップ
に関係し、発光した光のエネルギーギャップよりも大き
なエネルギーギャップを有する層には光は吸収されな
い。また、p型コンタクト層と発光層との間やn型コン
タクト層と発光層との間にクラッド層が設けられていて
もよく、発光層が量子井戸構造を有していてもよい。
n型コンタクト層にGaN、発光層にInGaN、p型
コンタクト層にGaN、保護層にGaNを用いたもの、
(2)n型コンタクト層にAlGaN、発光層にGa
N、p型コンタクト層にAlGaN、保護層にAlGa
Nを用いたもの、(3)n型コンタクト層にGaN、発
光層にGaN、p型コンタクト層にGaN、保護層にG
aNを用いたもの、(4)n型コンタクト層にGaN、
発光層にGaNとAlGaNからなる量子井戸層、p型
コンタクト層にGaN、保護層にGaNを用いたもの、
(5)n型コンタクト層にAlGaN、発光層にInG
aN、p型コンタクト層にAlGaN、保護層にGaN
を用いたもの、(6)n型コンタクト層にAlGaN、
発光層にInGaNとGaNからなる量子井戸層、p型
コンタクト層にAlGaN、保護層にGaNを用いたも
のなどが挙げられる。
OCVD法により行った。III 族原料にはトリメチルガ
リウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)、
V族原料には、アンモニア(NH3 )ドーパント原料に
はモノシラン(SiH4 )、ジメチル亜鉛(DMZ
n)、シクロペンタジエニルマグネシウム(cp2 M
g)を用いた。基板としてはサファイアC面(000
1)を用いた。成長プロセスとしては、サファイア基板
をMOCVD装置内に導入し、水素雰囲気中において1
150℃まで加熱し、10分間保持した。その後、温度
を550℃に設定した。550℃になったところで水素
に加え窒素を雰囲気ガスとして供給した。1分後にNH
3 を0.4mol/min とTMGを40μmol/min 流し、G
aNバッファ層を成長させた。6分間成長後、TMGの
供給を停止し、基板を1000℃まで加熱した。100
0℃になったところで、TMGを80μmol/min および
SiH4 を0.008μmol/min で流し始め、Si−G
aN(n型コンタクト層)層を形成した。60分間成長
させた後、TMGとSiH4 の供給を停止し、基板の温
度を850℃に設定した。基板の温度が850℃になっ
たところで、TMGを12μmol/min 、TMIを120
μmol/min 、SiH4 を0.0008μmol/min 、DM
Znを0.05μmol/min 供給し、Zn,Si−InG
aN層(発光層)を60分間成長させた。成長後のIn
GaN層のInの組成は約6%であった。60分間成長
後、TMG、TMI、SiH4 およびDMZnの供給を
停止し、基板の温度を1000℃に設定した。基板の温
度が1000℃になったところで、TMGを40μmol/
min 、cp2 Mgを0.5μmol/min 供給し、Mg−G
aN層(p型コンタクト層)を30分間成長させた。そ
の後cp2 Mgの供給のみを停止しGaN層(保護層)
を成長させた。保護層の成長終了後にTMGの供給を停
止するとともに、加熱系の電源を切り、基板の加熱を停
止した。基板の温度が室温に戻ったところでNH3 の供
給を停止し、基板を反応炉から取り出した。取り出した
基板には直ちにCVD法でSiNx 膜を形成した。更に
その上にレジストをつけた。
スト、SiNx 膜をマスクとしドライエッチングにより
n‐GaN層(n型コンタクト層)を露出させた。次に
Ti/Auを蒸着させ、n型電極のアロイ層を形成し
た。更にNi/Auを蒸着させた後、熱処理により金属
を保護層へ拡散させ、p型電極のアロイ層を形成した。
このアロイ層の厚さは、熱処理条件とその条件下での保
護層中の金属の拡散係数によって決定される。本実施例
では、保護層がほぼ10nmアロイ層はほぼ10nmで
あった。
コンタクト層の接触抵抗の比較を示す。また、本発明品
に関してはp型電極直下の保護層の膜厚が2nm、5n
m、10nm、20nm、50nmのサンプルを用い
た。本発明品は従来品に比べ接触抵抗が小さくオーミッ
ク特性は良好であることがわかる。また膜厚としては5
nm〜10nmの間に最適値があることがわかる。
圧を比較した場合も、上記と同様な傾向を示しており、
本発明品の方が電圧が低かった。
と従来品の光出力の比較を示す。本発明品は従来品に比
べ1.6倍の光出力(20mAの場合)が得られた。
る。結晶成長は実施例1と同様にMOCVD法により行
った。実施例1と同様にGaNバッファ層、Si−Ga
N層(n型コンタクト層)、Zn,Si−InGaN層
(発光層)、Mg−GaN層(p型コンタクト層)を順
次積層させた後、TMG、NH3 に加えPH3 を供給
し、保護層として、10nmの厚さのGaN0.935 P
0.065 を成長させた。その後、実施例1と同様のプロセ
スにより、金属を蒸着した後、アロイ層を形成すること
により、p型電極およびn型電極を形成し、半導体発光
素子を作製した。
特性および、素子の動作電圧は、実施例1と同様に良好
であった。
る。結晶成長は実施例1と同様にMOCVD法により行
った。GaNバッファ層、Si−GaN層(n型コンタ
クト層)、Zn,Si−InGaN層(発光層)を実施
例1と同様の方法で順次積層させた後、TMGを40μ
mol/min 、cp2 Mgを0.5μmol/min供給し、Mg
−GaN層(p型コンタクト層)を30分間成長させ
た。その後cp2 Mgの供給量を減少させ、保護層とし
てコンタクト層よりMg濃度の低いMg−GaN層を成
長させた。Mg濃度は5×1017cm-3、1×1018c
m-3、1×1019cm-3、3×1019cm-3、5×10
19cm-3のものを作製した。その後、実施例1と同様の
プロセスにより、p型電極およびn型電極を形成し、半
導体発光素子を作製した。
ンプルを、空気中で24時間放置した場合の酸化膜の厚
さを調べた結果を示す。Mg濃度が1×1019cm-3以
上で酸化が急激に促進されているのがわかる。
る。結晶成長は実施例1と同様にMOCVD法により行
った。GaNバッファ層、Si−GaN層(n型コンタ
クト層)およびZn,Si−InGaN層(発光層)を
実施例1と同様に順次積層させた後、TMGを40μmo
l/min 、cp2 Mgを0.5μmol/min 供給し、Mg−
GaN層(p型コンタクト層)を30分間成長させた。
その後cp2 Mgの供給を止め保護層としてアンドープ
のGaN層を0.1μmの厚さで成長させた。成長後の
プロセスでは電極直下部の厚さを10nmとし他の部分
は0.1μmのままの厚さとした。PEP法によりパタ
ーニングした後、レジスト、SiNx 膜をマスクとし電
極直下部のみRIEにより10mmの厚さにエッチング
を行った。その後、実施例1と同様のプロセスにより、
p型電極およびn型電極を形成し、発光素子を作製し
た。図6にp型電極形成前のこのような半導体発光素子
表面の断面図を示す。p型コンタクト層16の上に厚さ
約0.1μmの保護層18が設けられているが、保護層
の電極直下部17の保護層は厚さ5〜10nmとしてい
る。
試験)を、温度85℃、湿度85%といった高温、高湿
条件における残存率を測定することにより行った結果を
示す。残存率は、通電開始前の光出力を100として、
通電時間の経過に伴うその減少比率によって表した。電
極直下部の保護層の厚みが5〜10nmで、その他の部
分の保護層の厚みが0.1μmである本発明品(a)
は、保護層のない従来品、更には電極直下以外の部分の
厚さも薄く、電極直下以外の厚みも5〜10nmである
本発明品(b)に比べ残存率が良好であった。
る。結晶成長は実施例1と同様にMOCVD法により行
った。実施例1と同様にGaNバッファ層、n−GaN
コンタクト層、n−AlGaNクラッド層、n−GaN
発光層、p−AlGaNクラッド層、p−GaNコンタ
クト層を順次積層させた後DMZnを供給し、保護層と
して、10nmの厚さのZn−GaN層を成長させた。
その後、実施例1と同様のプロセスにより、金属を蒸着
した後、アロイ層を形成することにより、p型電極およ
びn型電極を形成し、発光素子を作製した。
特性および素子の動作電圧は、実施例1と同様に良好で
あった。
る。結晶成長は実施例1と同様にMOCVD法により行
った。実施例1と同様にGaNバッファ層、n−GaN
コンタクト層、n−AlGaNクラッド層、n−GaN
とアンドープのn−AlGaNの10pairからなる
量子井戸発光層、p−AlGaNクラッド層、p−Ga
Nコンタクト層を順次積層させた後Cp2 Mg供給量を
p−GaNコンタクト層成長時より減らし、保護層とし
て10nmの厚さのMg−GaN層を成長させた。その
後、実施例1と同様のプロセスにより、金属を蒸着した
後、アロイ層を形成することにより、p型電極およびn
型電極を形成し、発光素子を作製した。
特性および素子の動作電圧は、実施例1と同様に良好で
あった。
半導体発光素子のp型コンタクト層の上に保護層を設け
ることでp型コンタクト層の酸化が防止され、容易にオ
ーミックコンタクトが取れるようになり、半導体発光素
子の動作電圧を低下させることができる。また、酸化膜
の形成が原因である光取り出し効率の低下が抑制されて
いるために、半導体発光素子の光出力を向上させること
ができる。また、本発明の好適態様においてp型電極直
下のみの保護層の厚さを薄くし他の部分は厚い保護層を
設けることで、p型電極直下以外の半導体発光素子表面
での自然酸化膜の生成を防止し屋外使用での(高温、高
湿条件下)光出力の低下をより効果的に防止することが
できる。
である。
る構造図である。
触抵抗の保護層厚み依存性を示すグラフである。
発光素子の光出力を比較したグラフである。
する酸化膜の厚さの違いを示すグラフである。
素子表面の断面の構造の説明図である。
を測定することにより行った結果を示すグラフである。
Claims (12)
- 【請求項1】Inx Aly Ga1-x-y Nを含んでなる発
光層(ただし、0≦x≦1−y、0≦y≦1−xであ
る)を挟んで形成されたn型コンタクト層及びp型コン
タクト層と、 前記n型コンタクト層と電気的に接続するn型電極と、 前記p型コンタクト層と電気的に接続するp型電極とを
有し、 前記p型コンタクト層の表面に、該p型コンタクト層の
酸化防止のための保護層を有し、且つ前記p型電極と前
記p型コンタクト層とが、前記p型電極を構成する金属
を少なくとも前記保護層へ拡散させて得られるアロイ層
によって導通していることを特徴とする、半導体発光素
子。 - 【請求項2】前記保護層、前記p型コンタクト層および
前記n型コンタクト層から選ばれる1以上の層が、In
x Aly Ga1-x-y N1-z Pz またはInx Aly Ga
1-x- y N1-z Asz (ただし、0≦x≦1−y、0≦y
≦1−x、0≦z<1である)を含んでなる層である、
請求項1に記載の半導体発光素子。 - 【請求項3】前記保護層および/または前記p型コンタ
クト層がMg、C、Zn、Ca、Cdから選ばれる1種
以上の元素をドープした層である、請求項1に記載の半
導体発光素子。 - 【請求項4】前記p型コンタクト層のドーパントがMg
であり、前記保護層が前記p型コンタクト層よりMg濃
度が低い層である、請求項3に記載の半導体発光素子。 - 【請求項5】前記保護層のMgの濃度が1×1019cm
-3以下である、請求項4に記載の半導体発光素子。 - 【請求項6】前記保護層がMgをアンドープとした層で
ある、請求項4に記載の半導体発光素子。 - 【請求項7】前記アロイ層の厚さが、前記p型電極直下
以外の保護層の厚さ以下である、請求項1に記載の半導
体素子。 - 【請求項8】前記アロイ層の厚さが2〜20nm、前記
p型電極直下以外の保護層の厚さが20nm以上であ
る、請求項1に記載の半導体素子。 - 【請求項9】前記p型コンタクト層と前記発光層との間
および/または前記n型コンタクト層と前記発光層との
間にクラッド層が設けられている、請求項1に記載の半
導体発光素子。 - 【請求項10】前記発光層が量子井戸構造を有するもの
である、請求項1に記載の半導体発光素子。 - 【請求項11】請求項1〜10いずれか1項に記載の半
導体発光素子の製造方法であって、前記p型コンタクト
層成長後に、前記p型コンタクト層成長を行う容器と同
一容器内において、MOCVD法により前記保護層を設
けることを特徴とする、半導体発光素子の製造方法。 - 【請求項12】請求項1〜10いずれか1項に記載の半
導体発光素子の製造方法であって、前記保護層の形成後
に前記p型電極を形成するに際して、前記p型電極を構
成する金属を、前記保護層および少なくとも一部のp型
コンタクト層に拡散させて、前記p型電極を設ける部分
の保護層の厚さ以上の厚さを有するアロイ層を形成する
ことを特徴とする、半導体発光素子の製造方法。
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