JP2856389B2 - 内燃機関 - Google Patents
内燃機関Info
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- JP2856389B2 JP2856389B2 JP8349326A JP34932696A JP2856389B2 JP 2856389 B2 JP2856389 B2 JP 2856389B2 JP 8349326 A JP8349326 A JP 8349326A JP 34932696 A JP34932696 A JP 34932696A JP 2856389 B2 JP2856389 B2 JP 2856389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- rotary cylinder
- compressed gas
- internal combustion
- combustion engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Supercharger (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関技術に属
するものであり、特に簡易で新規な内燃機関の構造に関
するものである。本発明の内燃機関は、例えば小型化、
高速回転及び高出力が要求される場合に有効に利用する
ことができる。
するものであり、特に簡易で新規な内燃機関の構造に関
するものである。本発明の内燃機関は、例えば小型化、
高速回転及び高出力が要求される場合に有効に利用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
レシプロ型の代表的な内燃機関は、固定シリンダ内でピ
ストンを往復運動させ、このピストンの往復運動をクラ
ンク機構を介して回転運動に変換した上で、回転力を出
力させている。
レシプロ型の代表的な内燃機関は、固定シリンダ内でピ
ストンを往復運動させ、このピストンの往復運動をクラ
ンク機構を介して回転運動に変換した上で、回転力を出
力させている。
【0003】また、従来のロータリ型の代表的な内燃機
関は、特殊形状内周面をもつロータハウジング内に特殊
形状外周面をもつロータを適合させ、該ロータを回転運
動させることにより、回転力を直接出力させている。
関は、特殊形状内周面をもつロータハウジング内に特殊
形状外周面をもつロータを適合させ、該ロータを回転運
動させることにより、回転力を直接出力させている。
【0004】上記従来のレシプロ型の内燃機関では、ク
ランク機構が必要であるため小型化が困難であるという
難点がある。また、上記従来のロータリ型の内燃機関で
は極めて特殊な形状のロータ及びロータハウジングを使
用するものであるため、製作が困難であり、低コスト化
に不利であるという難点がある。
ランク機構が必要であるため小型化が困難であるという
難点がある。また、上記従来のロータリ型の内燃機関で
は極めて特殊な形状のロータ及びロータハウジングを使
用するものであるため、製作が困難であり、低コスト化
に不利であるという難点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、構造が簡単で低
コストで製作容易な新規構造の内燃機関を提供すること
にある。
コストで製作容易な新規構造の内燃機関を提供すること
にある。
【0006】更に、本発明の他の目的は、高出力且つ小
型化が容易な新規構造の内燃機関を提供することにあ
る。
型化が容易な新規構造の内燃機関を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、第1回転中心の周りで回転可
能な第1ロータリシリンダと前記第1回転中心に対して
平行で且つ偏心せる第2回転中心の周りで回転可能な第
2ロータリシリンダとを備えており、前記第1ロータリ
シリンダには第1回転中心方向を横切る第1方向に往復
移動可能に第1ピストンが収容されており、前記第2ロ
ータリシリンダには第2回転中心方向を横切る第2方向
に往復移動可能に第2ピストンが収容されており、前記
第1方向と第2方向とは非平行であり、前記第1ピスト
ンと第2ピストンとは連結部材により接続されており、
前記第1ロータリシリンダ及び第2ロータリシリンダ
は、それぞれ外周面に開口しており、これら外周面に適
合する内周面を有するハウジング部材に収容されてお
り、該ハウジング部材には、該ハウジング部材と前記第
1ロータリシリンダと前記第1ピストンとにより形成さ
れる第1の容積可変空間に連通するように吸気口が形成
されており、前記第1の容積可変空間の容積が前記吸気
口との連通時より小さくなる位置において該第1の容積
可変空間と連通するように圧縮気体導出孔が形成されて
おり、前記ハウジング部材には、該ハウジング部材と前
記第2ロータリシリンダと前記第2ピストンとにより形
成される第2の容積可変空間に連通するように圧縮気体
導入孔が形成されており、前記第2の容積可変空間の容
積が前記圧縮気体導入孔との連通時より大きくなる位置
において該第2の容積可変空間と連通するように排気口
が形成されており、前記第2ロータリシリンダの回転に
ともない前記第2の容積可変空間が前記圧縮気体導入孔
との連通を断たれた後であって前記排気口と連通する前
に通過する位置に点火手段が配置されており、前記圧縮
気体導出孔と前記圧縮気体導入孔とは連絡通路により接
続されており、前記第2ロータリシリンダに取り付けら
れた出力軸を介して回転力を出力させる様にしてなる、
ことを特徴とする内燃機関、が提供される。
的を達成するものとして、第1回転中心の周りで回転可
能な第1ロータリシリンダと前記第1回転中心に対して
平行で且つ偏心せる第2回転中心の周りで回転可能な第
2ロータリシリンダとを備えており、前記第1ロータリ
シリンダには第1回転中心方向を横切る第1方向に往復
移動可能に第1ピストンが収容されており、前記第2ロ
ータリシリンダには第2回転中心方向を横切る第2方向
に往復移動可能に第2ピストンが収容されており、前記
第1方向と第2方向とは非平行であり、前記第1ピスト
ンと第2ピストンとは連結部材により接続されており、
前記第1ロータリシリンダ及び第2ロータリシリンダ
は、それぞれ外周面に開口しており、これら外周面に適
合する内周面を有するハウジング部材に収容されてお
り、該ハウジング部材には、該ハウジング部材と前記第
1ロータリシリンダと前記第1ピストンとにより形成さ
れる第1の容積可変空間に連通するように吸気口が形成
されており、前記第1の容積可変空間の容積が前記吸気
口との連通時より小さくなる位置において該第1の容積
可変空間と連通するように圧縮気体導出孔が形成されて
おり、前記ハウジング部材には、該ハウジング部材と前
記第2ロータリシリンダと前記第2ピストンとにより形
成される第2の容積可変空間に連通するように圧縮気体
導入孔が形成されており、前記第2の容積可変空間の容
積が前記圧縮気体導入孔との連通時より大きくなる位置
において該第2の容積可変空間と連通するように排気口
が形成されており、前記第2ロータリシリンダの回転に
ともない前記第2の容積可変空間が前記圧縮気体導入孔
との連通を断たれた後であって前記排気口と連通する前
に通過する位置に点火手段が配置されており、前記圧縮
気体導出孔と前記圧縮気体導入孔とは連絡通路により接
続されており、前記第2ロータリシリンダに取り付けら
れた出力軸を介して回転力を出力させる様にしてなる、
ことを特徴とする内燃機関、が提供される。
【0008】本発明の一態様においては、前記第1ロー
タリシリンダ及び第2ロータリシリンダはそれぞれ両端
に開口しており、前記第1ピストンは両端部にピストン
部をもち、これら2つのピストン部に対応して前記第1
の容積可変空間が2つ設けられており、前記第2ピスト
ンは両端部にピストン部をもち、これら2つのピストン
部に対応して前記第2の容積可変空間が2つ設けられて
いる。
タリシリンダ及び第2ロータリシリンダはそれぞれ両端
に開口しており、前記第1ピストンは両端部にピストン
部をもち、これら2つのピストン部に対応して前記第1
の容積可変空間が2つ設けられており、前記第2ピスト
ンは両端部にピストン部をもち、これら2つのピストン
部に対応して前記第2の容積可変空間が2つ設けられて
いる。
【0009】本発明の一態様においては、前記第1方向
と前記第2方向とは互いに直交する。
と前記第2方向とは互いに直交する。
【0010】本発明の一態様においては、前記連絡通路
には該連絡通路を通過する圧縮気体に対し燃料を供給す
る手段が配置されている。
には該連絡通路を通過する圧縮気体に対し燃料を供給す
る手段が配置されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
の実施の形態を説明する。
【0012】図1及び図2はそれぞれ本発明による内燃
機関の一実施形態を示す部分分解斜視図であり、図3は
その断面概略図である。
機関の一実施形態を示す部分分解斜視図であり、図3は
その断面概略図である。
【0013】これらの図において、2はX−Y面内に配
置された中央隔壁であり、該中央隔壁2の一方の側には
第1ロータリシリンダ12が配置されており、他方の側
には第2ロータリシリンダ22が配置されている。
置された中央隔壁であり、該中央隔壁2の一方の側には
第1ロータリシリンダ12が配置されており、他方の側
には第2ロータリシリンダ22が配置されている。
【0014】図1に示されている様に、第1ロータリシ
リンダ12には取付け部材14がボルトにより取付けら
れており、該取付け部材14には支持軸16が一体的に
形成されている。該支持軸16はZ方向に延在してお
り、ベアリング18により支持されている。同様に、第
2ロータリシリンダ22には取付け部材24がボルトに
より取付けられており、該取付け部材24には出力軸2
6が一体的に形成されている。該出力軸26はZ方向に
延在しており、ベアリング28により支持されている。
リンダ12には取付け部材14がボルトにより取付けら
れており、該取付け部材14には支持軸16が一体的に
形成されている。該支持軸16はZ方向に延在してお
り、ベアリング18により支持されている。同様に、第
2ロータリシリンダ22には取付け部材24がボルトに
より取付けられており、該取付け部材24には出力軸2
6が一体的に形成されている。該出力軸26はZ方向に
延在しており、ベアリング28により支持されている。
【0015】図2に示されている様に、中央隔壁2の一
方の側には第1ハウジング部材20が配置されており、
他方の側には第2ハウジング部材30が配置されてい
る。これら2つのハウジング部材20,30は、上記中
央隔壁2を間に介在させて、ボルトにより互いに固定さ
れている。
方の側には第1ハウジング部材20が配置されており、
他方の側には第2ハウジング部材30が配置されてい
る。これら2つのハウジング部材20,30は、上記中
央隔壁2を間に介在させて、ボルトにより互いに固定さ
れている。
【0016】図3にも示されている様に、第1ハウジン
グ部材20と中央隔壁2とにより形成される第1空間内
に、第1ロータリシリンダ12及び取付け部材14が配
置されている。ベアリング18のアウタレースは第1ハ
ウジング部材20に取付けられており、ベアリング18
を介して支持軸16が第1空間外へと延びている。同様
に、第2ハウジング部材30と中央隔壁2とにより形成
される第2空間内に、第2ロータリシリンダ22及び取
付け部材24が配置されている。ベアリング28のアウ
タレースは第2ハウジング部材30に取付けられてお
り、ベアリング28を介して出力軸26が第2空間外へ
と延びている。
グ部材20と中央隔壁2とにより形成される第1空間内
に、第1ロータリシリンダ12及び取付け部材14が配
置されている。ベアリング18のアウタレースは第1ハ
ウジング部材20に取付けられており、ベアリング18
を介して支持軸16が第1空間外へと延びている。同様
に、第2ハウジング部材30と中央隔壁2とにより形成
される第2空間内に、第2ロータリシリンダ22及び取
付け部材24が配置されている。ベアリング28のアウ
タレースは第2ハウジング部材30に取付けられてお
り、ベアリング28を介して出力軸26が第2空間外へ
と延びている。
【0017】上記第1ロータリシリンダ12は、Z方向
に対称中心線をもつ略円柱形状をなしており、第1ハウ
ジング部材20及び中央隔壁2に対してZ方向の第1回
転中心A1の周りで回転可能に保持されており、中央に
はZ方向貫通孔が形成されている。第1ロータリシリン
ダ12にはZ方向を横切る第1方向(図ではY方向)に
第1貫通シリンダ12aが形成されている。該第1貫通
シリンダ12a内には、上記第1方向に往復移動可能な
様に第1ピストン32が配置されている。該第1ピスト
ン32は、図1に示されている様に、両端部のピストン
部32a,32bを連結部32cにより連結したもので
ある。連結部32cには、Z方向に貫通せる貫通長孔3
2dが形成されている。該貫通長孔32dはY方向に細
長い断面形状をしている。
に対称中心線をもつ略円柱形状をなしており、第1ハウ
ジング部材20及び中央隔壁2に対してZ方向の第1回
転中心A1の周りで回転可能に保持されており、中央に
はZ方向貫通孔が形成されている。第1ロータリシリン
ダ12にはZ方向を横切る第1方向(図ではY方向)に
第1貫通シリンダ12aが形成されている。該第1貫通
シリンダ12a内には、上記第1方向に往復移動可能な
様に第1ピストン32が配置されている。該第1ピスト
ン32は、図1に示されている様に、両端部のピストン
部32a,32bを連結部32cにより連結したもので
ある。連結部32cには、Z方向に貫通せる貫通長孔3
2dが形成されている。該貫通長孔32dはY方向に細
長い断面形状をしている。
【0018】同様に、上記第2ロータリシリンダ22
は、Z方向に対称中心線をもつ略円柱形状をなしてお
り、第2ハウジング部材30及び中央隔壁2に対してZ
方向の第2回転中心A2の周りで回転可能に保持されて
おり、中央にはZ方向貫通孔が形成されている。第2ロ
ータリシリンダ22は第1ロータリシリンダ12より小
さい。第2ロータリシリンダ22にはZ方向を横切る第
2方向(図ではX方向)に第2貫通シリンダ22aが形
成されている。該第2貫通シリンダ22a内には、上記
第2方向に往復移動可能な様に第2ピストン34が配置
されている。該第2ピストン34は、図1に示されてい
る様に、両端部のピストン部34a,34bを連結部3
4cにより連結したものである。連結部34cには、Z
方向に貫通せる貫通長孔34dが形成されている。該貫
通長孔34dはX方向に細長い断面形状をしている。
は、Z方向に対称中心線をもつ略円柱形状をなしてお
り、第2ハウジング部材30及び中央隔壁2に対してZ
方向の第2回転中心A2の周りで回転可能に保持されて
おり、中央にはZ方向貫通孔が形成されている。第2ロ
ータリシリンダ22は第1ロータリシリンダ12より小
さい。第2ロータリシリンダ22にはZ方向を横切る第
2方向(図ではX方向)に第2貫通シリンダ22aが形
成されている。該第2貫通シリンダ22a内には、上記
第2方向に往復移動可能な様に第2ピストン34が配置
されている。該第2ピストン34は、図1に示されてい
る様に、両端部のピストン部34a,34bを連結部3
4cにより連結したものである。連結部34cには、Z
方向に貫通せる貫通長孔34dが形成されている。該貫
通長孔34dはX方向に細長い断面形状をしている。
【0019】上記中央隔壁2の中央にはZ方向の貫通孔
が形成されており、これを貫通するようにして連結部材
36が配置されている。該連結部材36は、図1に示さ
れている様に上記第1ピストン連結部32cの貫通長孔
32dと適合する第1係合部36Aと、上記第2ピスト
ン連結部34cの貫通長孔34dと適合する第2係合部
36Bと、係合部36A,36Bの連結部36Cとを備
えている。
が形成されており、これを貫通するようにして連結部材
36が配置されている。該連結部材36は、図1に示さ
れている様に上記第1ピストン連結部32cの貫通長孔
32dと適合する第1係合部36Aと、上記第2ピスト
ン連結部34cの貫通長孔34dと適合する第2係合部
36Bと、係合部36A,36Bの連結部36Cとを備
えている。
【0020】図4は本実施形態の模式的透視図であり、
図5はその模式的展開図である。これらの図にも示され
ているように、第1ハウジング部材20には、吸気口4
2と圧縮気体導出孔44とが形成されている。また、第
2ハウジング部材30には圧縮気体導入孔46と排気口
48とが形成されている。圧縮気体導出孔44と圧縮気
体導入孔46とは、連絡通路50により連通せしめられ
ている。該連絡通路50は、中央隔壁2に形成された貫
通孔51(図1〜図3参照)を含んで構成されている。
図5はその模式的展開図である。これらの図にも示され
ているように、第1ハウジング部材20には、吸気口4
2と圧縮気体導出孔44とが形成されている。また、第
2ハウジング部材30には圧縮気体導入孔46と排気口
48とが形成されている。圧縮気体導出孔44と圧縮気
体導入孔46とは、連絡通路50により連通せしめられ
ている。該連絡通路50は、中央隔壁2に形成された貫
通孔51(図1〜図3参照)を含んで構成されている。
【0021】上記第1空間に対する吸気口42及び圧縮
気体導出孔44の周方向(Z方向の周りの方向)の位置
は、次のようにして設定されている。即ち、第1ロータ
リシリンダ12が第1回転中心A1の周りで矢印の向き
に回転すると、ピストン部32a,32bの先端と第1
貫通シリンダ12aの内面と第1ハウジング部材20の
内周面とで形成される圧縮用の第1容積可変空間Cが、
吸気口42と連通後に該連通を断たれる時に容積がほぼ
最大になり且つ圧縮気体導出孔44と連通後に該連通を
断たれる時に容積がほぼ最小になる様に、設定されてい
る。従って、吸気口42から第1容積可変空間C内に導
入された大気は、第1ロータリシリンダ12の回転にと
もない、所定の圧縮比で圧縮された後に圧縮気体導出孔
44から連絡通路50へと供給される。
気体導出孔44の周方向(Z方向の周りの方向)の位置
は、次のようにして設定されている。即ち、第1ロータ
リシリンダ12が第1回転中心A1の周りで矢印の向き
に回転すると、ピストン部32a,32bの先端と第1
貫通シリンダ12aの内面と第1ハウジング部材20の
内周面とで形成される圧縮用の第1容積可変空間Cが、
吸気口42と連通後に該連通を断たれる時に容積がほぼ
最大になり且つ圧縮気体導出孔44と連通後に該連通を
断たれる時に容積がほぼ最小になる様に、設定されてい
る。従って、吸気口42から第1容積可変空間C内に導
入された大気は、第1ロータリシリンダ12の回転にと
もない、所定の圧縮比で圧縮された後に圧縮気体導出孔
44から連絡通路50へと供給される。
【0022】上記第2空間に対する圧縮気体導入孔46
及び排気口48の周方向位置は、次のようにして設定さ
れている。即ち、第2ロータリシリンダ22が第2回転
中心A2の周りで矢印の向き(この向きは第1ロータリ
シリンダ12が第1回転中心A1の周りで回転する向き
と同一)に回転すると、ピストン部34a,34bの先
端と第2貫通シリンダ22aの内面と第2ハウジング部
材30の内周面とで形成される爆発膨張用の第2容積可
変空間Eが、圧縮気体導入孔46と連通後に該連通を断
たれる時に容積がほぼ最小になり且つ排気口48と連通
しはじめる時に容積がほぼ最大になる様に、設定されて
いる。
及び排気口48の周方向位置は、次のようにして設定さ
れている。即ち、第2ロータリシリンダ22が第2回転
中心A2の周りで矢印の向き(この向きは第1ロータリ
シリンダ12が第1回転中心A1の周りで回転する向き
と同一)に回転すると、ピストン部34a,34bの先
端と第2貫通シリンダ22aの内面と第2ハウジング部
材30の内周面とで形成される爆発膨張用の第2容積可
変空間Eが、圧縮気体導入孔46と連通後に該連通を断
たれる時に容積がほぼ最小になり且つ排気口48と連通
しはじめる時に容積がほぼ最大になる様に、設定されて
いる。
【0023】第1ハウジング部材20内には、上記連絡
通路50に燃料を供給する燃料供給器52が接続されて
いる。この燃料供給器52から燃料を供することに代え
て、吸気口42から燃料を含んだ混合気を供給すること
も可能である。また、第2ハウジング部材30には点火
器54が配置されている。圧縮気体導入孔46から第2
容積可変空間E内に導入された混合気は、第1ロータリ
シリンダ12の回転にともない密閉された第2容積可変
空間E内にて点火器54により点火せしめられ、爆発膨
張する。
通路50に燃料を供給する燃料供給器52が接続されて
いる。この燃料供給器52から燃料を供することに代え
て、吸気口42から燃料を含んだ混合気を供給すること
も可能である。また、第2ハウジング部材30には点火
器54が配置されている。圧縮気体導入孔46から第2
容積可変空間E内に導入された混合気は、第1ロータリ
シリンダ12の回転にともない密閉された第2容積可変
空間E内にて点火器54により点火せしめられ、爆発膨
張する。
【0024】本実施形態では、連結部材36により第1
ピストン32と第2ピストン34とを連結し、該第1ピ
ストン32及び第2ピストン34を互いに直交する第1
シリンダ12a及び第2シリンダ22a内にてそれぞれ
往復移動可能に配置したことにより、オルダム機構が構
成される。但し、本実施形態では、第1ロータリシリン
ダ12の回転中心A1と第2ロータリシリンダ22の回
転中心A2とが予め定められた距離Dだけ固定的に偏心
せしめられている。
ピストン32と第2ピストン34とを連結し、該第1ピ
ストン32及び第2ピストン34を互いに直交する第1
シリンダ12a及び第2シリンダ22a内にてそれぞれ
往復移動可能に配置したことにより、オルダム機構が構
成される。但し、本実施形態では、第1ロータリシリン
ダ12の回転中心A1と第2ロータリシリンダ22の回
転中心A2とが予め定められた距離Dだけ固定的に偏心
せしめられている。
【0025】本実施形態では、支持軸16にセルモータ
等の始動手段を接続しておき、これにより上記第1ロー
タリシリンダ12及び第2ロータリシリンダ22のそれ
ぞれ矢印の向きの回転を始動させ、第2容積可変空間E
が点火器54に対応する位置に到来した時に点火器54
により点火することで、第2ピストン34を第2ロータ
リシリンダ22に沿って移動せしめらるような駆動力が
発生し、これが上記オルダム機構の作用により第2ロー
タリシリンダ22の回転力に変換される。この第2ロー
タリシリンダ22の回転力は連結部材36により第1ロ
ータリシリンダ12へと伝達される。第1ロータリシリ
ンダ12が回転すると、上記オルダム機構の作用により
第1ロータリシリンダ12内での第1ピストン32の往
復移動が駆動せしめられる。
等の始動手段を接続しておき、これにより上記第1ロー
タリシリンダ12及び第2ロータリシリンダ22のそれ
ぞれ矢印の向きの回転を始動させ、第2容積可変空間E
が点火器54に対応する位置に到来した時に点火器54
により点火することで、第2ピストン34を第2ロータ
リシリンダ22に沿って移動せしめらるような駆動力が
発生し、これが上記オルダム機構の作用により第2ロー
タリシリンダ22の回転力に変換される。この第2ロー
タリシリンダ22の回転力は連結部材36により第1ロ
ータリシリンダ12へと伝達される。第1ロータリシリ
ンダ12が回転すると、上記オルダム機構の作用により
第1ロータリシリンダ12内での第1ピストン32の往
復移動が駆動せしめられる。
【0026】本実施形態では、第1ロータリシリンダ1
2及び第2ロータリシリンダ22はそれぞれ両端に開口
しており、第1ピストン32の両端部のピストン部に対
応して第1の容積可変空間Cが2つ設けられており、第
2ピストン34の両端部のピストン部に対応して第2の
容積可変空間Eが2つ設けられている。従って、第1ロ
ータリシリンダ12及び第2ロータリシリンダ22が1
回転する間に、それぞれ2回の吸気・圧縮動作及び2回
の点火爆発膨張・排気動作がなされ、円滑な動作がなさ
れる。
2及び第2ロータリシリンダ22はそれぞれ両端に開口
しており、第1ピストン32の両端部のピストン部に対
応して第1の容積可変空間Cが2つ設けられており、第
2ピストン34の両端部のピストン部に対応して第2の
容積可変空間Eが2つ設けられている。従って、第1ロ
ータリシリンダ12及び第2ロータリシリンダ22が1
回転する間に、それぞれ2回の吸気・圧縮動作及び2回
の点火爆発膨張・排気動作がなされ、円滑な動作がなさ
れる。
【0027】本実施形態では、第1ロータリシリンダ1
2及び第1ピストン32の部分では大気の圧縮動作がな
され、即ちこの部分は過給機としての機能を有してい
る。従って、本実施形態によれば、小型化しても十分大
きな出力を得ることができる。
2及び第1ピストン32の部分では大気の圧縮動作がな
され、即ちこの部分は過給機としての機能を有してい
る。従って、本実施形態によれば、小型化しても十分大
きな出力を得ることができる。
【0028】また、本実施形態では、特別のバルブ開閉
操作が不要であり、そのための専用機構も必要ではな
い。更に、本実施形態では、高精度を要する加工部分は
全て単純な形状であるので製作が容易である。かくし
て、低コスト化が実現される。
操作が不要であり、そのための専用機構も必要ではな
い。更に、本実施形態では、高精度を要する加工部分は
全て単純な形状であるので製作が容易である。かくし
て、低コスト化が実現される。
【0029】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、構造が簡
単で低コストで製作容易な内燃機関が提供される。更
に、本発明によれば、高出力且つ小型化が容易な内燃機
関が提供される。
単で低コストで製作容易な内燃機関が提供される。更
に、本発明によれば、高出力且つ小型化が容易な内燃機
関が提供される。
【図1】本発明による内燃機関の一実施形態を示す部分
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本発明による内燃機関の一実施形態を示す部分
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図3】本発明による内燃機関の一実施形態を示す断面
概略図である。
概略図である。
【図4】本発明による内燃機関の一実施形態の模式的透
視図である。
視図である。
【図5】本発明による内燃機関の一実施形態の模式的展
開図である。
開図である。
2 中央隔壁 12 第1ロータリシリンダ 12a 第1貫通シリンダ 14 取付け部材 16 支持軸 18 ベアリング 20 第2ハウジング部材 22 第2ロータリシリンダ 22a 第2貫通シリンダ 24 取付け部材 26 出力軸 28 ベアリング 30 第2ハウジング部材 32 第1ピストン 32a,32b ピストン部 32c 連結部 32d 貫通長孔 34 第2ピストン 34a,34b ピストン部 34c 連結部 34d 貫通長孔 36 連結部材 36A 第1係合部 36B 第2係合部 36C 連結部 42 吸気口 44 圧縮気体導出孔 46 圧縮気体導入孔 48 排気口 50 連絡通路 51 貫通孔 52 燃料供給器 54 点火器 A1 第1回転中心 A2 第2回転中心 C 第1容積可変空間 D 偏心 E 第2容積可変空間
Claims (4)
- 【請求項1】 第1回転中心の周りで回転可能な第1ロ
ータリシリンダと前記第1回転中心に対して平行で且つ
偏心せる第2回転中心の周りで回転可能な第2ロータリ
シリンダとを備えており、前記第1ロータリシリンダに
は第1回転中心方向を横切る第1方向に往復移動可能に
第1ピストンが収容されており、前記第2ロータリシリ
ンダには第2回転中心方向を横切る第2方向に往復移動
可能に第2ピストンが収容されており、前記第1方向と
第2方向とは非平行であり、前記第1ピストンと第2ピ
ストンとは連結部材により接続されており、 前記第1ロータリシリンダ及び第2ロータリシリンダ
は、それぞれ外周面に開口しており、これら外周面に適
合する内周面を有するハウジング部材に収容されてお
り、 該ハウジング部材には、該ハウジング部材と前記第1ロ
ータリシリンダと前記第1ピストンとにより形成される
第1の容積可変空間に連通するように吸気口が形成され
ており、前記第1の容積可変空間の容積が前記吸気口と
の連通時より小さくなる位置において該第1の容積可変
空間と連通するように圧縮気体導出孔が形成されてお
り、 前記ハウジング部材には、該ハウジング部材と前記第2
ロータリシリンダと前記第2ピストンとにより形成され
る第2の容積可変空間に連通するように圧縮気体導入孔
が形成されており、前記第2の容積可変空間の容積が前
記圧縮気体導入孔との連通時より大きくなる位置におい
て該第2の容積可変空間と連通するように排気口が形成
されており、前記第2ロータリシリンダの回転にともな
い前記第2の容積可変空間が前記圧縮気体導入孔との連
通を断たれた後であって前記排気口と連通する前に通過
する位置に点火手段が配置されており、 前記圧縮気体導出孔と前記圧縮気体導入孔とは連絡通路
により接続されており、 前記第2ロータリシリンダに取り付けられた出力軸を介
して回転力を出力させる様にしてなる、ことを特徴とす
る内燃機関。 - 【請求項2】 前記第1ロータリシリンダ及び第2ロー
タリシリンダはそれぞれ両端に開口しており、前記第1
ピストンは両端部にピストン部をもち、これら2つのピ
ストン部に対応して前記第1の容積可変空間が2つ設け
られており、前記第2ピストンは両端部にピストン部を
もち、これら2つのピストン部に対応して前記第2の容
積可変空間が2つ設けられていることを特徴とする、請
求項1に記載の内燃機関。 - 【請求項3】 前記第1方向と前記第2方向とは互いに
直交することを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに
記載の内燃機関。 - 【請求項4】 前記連絡通路には該連絡通路を通過する
圧縮気体に対し燃料を供給する手段が配置されているこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃
機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349326A JP2856389B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349326A JP2856389B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184301A JPH10184301A (ja) | 1998-07-14 |
JP2856389B2 true JP2856389B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=18403023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8349326A Expired - Lifetime JP2856389B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2856389B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349326A patent/JP2856389B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10184301A (ja) | 1998-07-14 |
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