JP3070877U - ロ―タリ―エンジン - Google Patents

ロ―タリ―エンジン

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JP3070877U
JP3070877U JP2000000623U JP2000000623U JP3070877U JP 3070877 U JP3070877 U JP 3070877U JP 2000000623 U JP2000000623 U JP 2000000623U JP 2000000623 U JP2000000623 U JP 2000000623U JP 3070877 U JP3070877 U JP 3070877U
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旭 谷口
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旭 谷口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軽量小型の出力の大きい高効率のロータリー
エンジンを提供する。 【解決手段】 ローター3の周面8の中央部の開口部6
からローター内部に空洞部7を設け、開口部6の周方向
一端12を回動軸13とし周方向他端14を自由端15
とする円弧状のウイング弁体9を取付け、自由端側の空
洞部壁面16をウイング弁体の自由端の回動軌跡に合致
する内接面とし、自由端側のローター周面にローター切
欠き部17を設け、ローターの軸心部にローター側壁3
5から空洞部7に達する内側円孔18を設け、内側円孔
18から空洞部に臨む円形突出部19をサイドハウジン
グから設け、ウイング弁体の弁体中央部21と円形突出
部19の偏心部を枢軸22と枢軸24によりタイロッド
25で連接し、ローターハウジングの外周面の中央に点
火プラグと、その前後に適宜離間して吸気弁を有する吸
気孔と、排気弁を有する排気孔とを配設する単一回転型
ロータリーエンジン。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車等の駆動用の内燃機関に関し、特に内燃機関の作動原理の4 則行程を回転周期内に有するロータリエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用されているエンジンはレシプロ式内燃機関であるピストン式4サイ クルエンジンであり、これは4則行程動作の気体移動比率をクランク軸の回転角 度分度で示すと、クランク軸2回転、すなわち行程角720度周期中、準備動作 に540度を必要とし、実効膨張角として180°弱を実行してガス交換を構成 している。この実効作動範囲が内燃機関の効率の限界であり、従来のレシプロ式 4サイクル内燃機関では、その構造原理のため時間損失を大きく負担する構成と なっている。また、従来のレシプロ式2サイクル機関おいても機能的には大差は ない。そしてこれらのレシプロ式の内燃機関は、ピストンの等の往復運動を持つ ため、高回転になるほど振動や騒音が増加し、かつ上記のように出力損失も大き くなる。また、クランク機構を持つため、出力のわりに重量およびスペースが大 きい。さらに機械騒音が大きく部品点数も大きいという問題点を持っている。
【0003】 このようなレシプロエンジンの問題点を解決するものとして出力が大きく小型 化できるロータリーエンジンが種々研究開発されている。しかし、数種のタイプ のものが実用化されているが燃料の消費が大きいため殆ど利用されていない。重 厚長大の世界から軽薄短小の世界に産業が移って行くなかで、ロータリーエンジ ンはこれらの中で取り残されているといっても過言ではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、従来のレシプロ式の内燃機関の上記の問題 点を解消し、さらに従来にない形式のロータリーエンジンを提供することであり 、特に、公害の一層少ない軽量で小さな本体でありながら出力の強力な効率の良 いエンジンを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本考案の手段は、請求項1の考案では、円筒状のロータ ーハウジング2内で軸心に回転するローター3を有する単一回転型ロータリーエ ンジンにおいて、ローター3を厚肉円盤体から形成し、ローター3の円周角の1 /6〜1/3の区間4のローター周面8の左右の側部5を除く中央部に開口部6 を設け、開口部6からローター3内部の対偶する周面近くに達する空洞部7を形 成し、開口部6の周方向一端12を回動軸13とし開口部6の周方向他端14を 自由端15とする円弧状のウイング弁体9を取付け、該ウイング弁体9の表面を ローター周面8に倣う円弧状面42に形成し、かつ、該ウイング弁体側壁10を 開口部側壁11に摺動するすり合わせ面に形成し、空洞部7の自由端15側の壁 面16をウイング弁体9の自由端15の回動軌跡に合致する内接連続面に形成し かつ自由端15側のローター周面8にウイング弁体幅のローター切欠き部17を 形成し、ローター3の軸心部にローター側壁35から空洞部7に達する内側円孔 18を形成し、内側円孔18から空洞部7に臨む円形突出部19をサイドハウジ ング20から一体に形成し、ウイング弁体9の内側のほぼ弁体中央部21に取り 付けた枢軸22と円形突出部19の偏心部23に取り付けた枢軸24とをタイロ ッド25で連接し、タイロッド25の長さはウイング弁体9の円弧状面42をロ ーター周面8に合致させて上死点とするに必要な長さとし、かつ、上死点にタイ ロッド25が位置するときのウイング弁体9の自由端15の位置上のローターハ ウジング2の周面中央に点火プラグ28を配設するとともに点火プラグ28の周 方向前方に位置するローター切欠き部17の先端の直前のローターハウジング2 の外周面29の中央に吸気弁30を有する吸気孔31を配設し、ローター3を回 転してウイング弁体9が空洞部7内に最も入り込んだ位置の下死点にあるときの ローター切欠き部17の先端の直前のローターハウジング2の外周面29の中央 に排気弁33を有する排気孔34を配設し、ローター3の回転力を外部に取り出 す駆動軸37のギア38をローター側壁35の側部のローターハウジング2から 片持ち状にローター3に形成のギア36に係合せしめたことを特徴とするロータ リーエンジンである。
【0006】 請求項2の考案では、請求項1の手段の作動機構を有するローター3の2個の 一方を周方向に180度半回転して組み合わせて一体化してローターハウジング 2内に組み込み左右それぞれのローター39、40とするもので、左右それぞれ のローター39、40の作動機構に対応する位置上のローターハウジング2の外 周面29にそれぞれのローター39、40を作動するための点火プラグ28、2 8、吸気弁30、30を有する吸気孔31、31および排気弁33、33を有す る排気孔34、34を互いに180度半回転した位置に設け、各ローター39、 40の一体化してなるローターの回転力を外部に取り出す駆動軸37のギア38 をローター側壁35の側部のサイドハウジング20から片持ち状に各ローター3 9、40の外周に形成のギア36に係合せしめたことを特徴とする2ローターの ロータリーエンジンである。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 本考案のロータリーエンジン1は、ローターハウジング2内ので軸心の周りを 回転するローター3を有する単一回転型のロータリーエンジンに属する。すなわ ちローター3は一定の角速度で回転し、その回転の中心は移動しないタイプのも のである。ローター3は厚肉円盤体から形成され、回転の中心の部分は内側円孔 18で抜けている。ローター3の円周角の1/6〜1/3の区間4、好ましくは 1/4の区間、の左右の周面側部5の部分を除くローター周面8の中央部には開 口部6を形成している。そしてこの開口部6からローター3内部の対偶する周面 近くに達する空洞部7を形成している。したがって空洞部7は上記した内側円孔 18を貫通している。ローター周面8の左右の側部5にはそれぞれ2〜3本のシ ールリング41が平行に嵌められ、ローターハウジング2の内周面との気密を保 つ。
【0008】 ローター周面8の開口部6には外側面がローター周面8に倣う円弧状の肉厚の ウイング弁体9を有し、ウイング弁体9はその開口部6の周方向一端12の側を 回動軸13として上記空洞部7側に回動可能に開口部6に取り付けられている。 この周方向一端12側のウイング弁体9の端部は、開口部6の周方向一端12と 気密に回動可能に形成されており、燃焼気体がこの隙間から漏洩することが防止 されている。そしてウイング弁体9の開口部6の周方向一端12の反対側の開口 部6の周方向他端14は自由端15に形成されている。このウイング弁体9の表 面をローター周面8に倣う円弧状面42に形成されている。かつ、このウイング 弁体側壁10は開口部側壁11に摺動するすり合わせ面に形成されて気密にシー ルされている。そしてローター3の空洞部7の自由端15側の壁面16は、ウイ ング弁体9が回動軸13に回動して空洞部7内を動くとき、ウイング弁体9の先 端の自由端15の回動軌跡に合致する内接連続面に形成されている。さらに自由 端15の前方のローター周面8はウイング弁体幅で彫り込まれたローター切欠き 部17に形成されている。
【0009】 上記したようにローター3の軸心部はローター側壁35から空洞部7に達する 内側円孔18が形成されている。この内側円孔18にはローターハウジング2の 側壁であるサイドハウジング20から一体に形成された円形突出部19が空洞部 7内に臨んで僅か入り込んでいる。
【0010】 ウイング弁体9の内側のほぼ弁体中央部21に設けた枢軸22に回転可能に一 端が取り付けられ、一方、上記のサイドハウジング20からの円形突出部19の 中心からずれた偏心部23に設けた枢軸24に他端を回転可能に取り付けたタイ ロッド25が配設されている。このタイロッド25の長さはウイング弁体9の円 弧状面42ををローター周面8に合致させて上死点とするために必要な長さに形 成している。円形突出部19はサイドハウジング20と一体に固定されているの で、このタイロッド25が取り付けられた枢軸24の位置はローター3が回転し ても常に不動で一定の位置にある。なお、図3では説明のため円形突出部19は サイドハウジング20から切断して示している。ところで、タイロッド25の他 方の先端を取り付けた枢軸22側のウイング弁体9の内側では、ローター3が回 転するときタイロッド25は枢軸22の回りに回動してウイング弁体9との取付 け角度が変動するので、この変動する自由度を与える空間がウイング弁体9の内 側の弁体中央部21に必要であるので、図4に示すように枢軸22の長手方向の 前後に延びる空所26をウイング弁体9の内側の弁体中央部21に形成している 。なお、図4はローターの一側を除いた断面を表し、説明のため開口部6を見え やすくした斜視図である。
【0011】 上記の構成により、ローター3が回転するとき、タイロッド25にウイング弁 体9の内側の弁体中央部21でウイング弁体9が引っ張られて開口部6に入り込 み、ウイング弁体9の円弧状面42とローターの左右の開口部側壁11、11と の間でローターリセス43を形成する。この結果、ローター周面8にはローター リセス43がローター3の回転に連れて形成されたり、消失したりし、その容積 が変化してエンジンの圧縮比を決定する。そしてこのローターリセス43の形状 及び位置はエンジンの燃焼特性に大きな影響を与える。
【0012】 ローター3の回転力を外部に取り出す駆動軸37のギア38はサイドハウジン グ20からローター3内に突出した円形突出部17に偏心して設けられた空洞部 46に装着されている。そしてこの空洞部46の一側は切欠き部47が形成され 、ローターローター側壁35の側部に形成のギア36側が開いている。そしてこ の空洞46にサイドハウジング20の駆動軸挿通孔47に軸受により片持ち状に 軸支されて駆動軸37の先端のギア38が装着されて、ローターのギア36とか み合って係合している。
【0013】 他の実施の形態を説明する。この実施の形態では、上記で説明したローター3 を2個を1組として一体化し、2ローターとするものであり、これは図7にの斜 視図に示すように、ローター39及びローター39からなる。すなわち、1個の ローター3を周方向に180度だけ半回転して他方のローター3に組み合わせて 一体化し、ローターハウジング2内に組み込んで左右それぞれのローター39、 40とするものである。この場合、ローター39およびローター40のそれぞれ の空洞部7、7の境界の部分は共通の一体からなるものから形成することができ る。そして左右それぞれのローター39、40の作動機構に対応する位置上のロ ーターハウジング2の外周面29に、それぞれのローター39、40を作動する ための点火プラグ28、28、吸気弁30、30を有する吸気孔31、31およ び排気弁33、33を有する排気孔34、34を互いに位相を180度回転した 位置に設けるものとする。そして、各ローター39、40は一体化して1個のロ ーターの回転力とし、駆動軸37のギア38をローター側壁35の側部のサイド ハウジング20から片持ち状に各ローター39、40の外周に形成のギア36に 係合せしめて外部に回転力を取り出すものとしている。
【0014】 この2ロータのロータリーエンジンでは、2つのローターリセス43が形成さ れ、かつそれらは互いに位相が180度ずれて発生したり消失したりするので、 エンジンの吸入、圧縮、爆発膨張、排気の4則行程がローター39と40で2則 行程分ずれるので、エンジンの出力が1ローターのものに比し一層滑らかになる 。しかし、2つのローターの位相を180度ずらすことなく同一の位相とし、た だ、4則行程のみを2則行程づつずらすこともできる。
【0015】 上記は2ローターとしたが、3ローターとして120度ずつずらすことも可能 であり、この場合は、上死点、下死点が互いに消しあって解消する。このように 理論的には順次ローターを増やしてつれてずらす角度も小さくすることが可能で あり、より一層にエンジンの回転はスムーズになる。
【0016】 ローター3の回転力を取り出すには、ローター3の回転をローター側壁35に 、図1および図2に示すように、内歯ギアとするギア36を設け、外歯ギアから なるギア38を有する駆動軸37をローター3のサイドハウジング20から片持 ち状にサイドハウジング20内に設け、ギア36にギア38を噛み合わせる。こ の例では、ローター側壁35に内歯ギアを設けたが、外歯ギアを設け、この外歯 ギアに駆動軸37のギア38を噛み合わせるようにしてもよい。
【0017】 上記のそれぞれの実施の形態において、ローターハウジング2には水冷ジャケ ット45を設けて、エンジンを冷却するものとする。また、駆動軸37から取り 出した出力の一部をカム構造により吸気弁30および排気弁33の駆動に伝達し てタイミング的に吸気弁30および排気弁33を慣用のバルブスプリング(図示 しない)に抗して開く。このために吸気弁30および排気弁33はバルブスプリ ングにより通常は閉じられている。
【0018】 次いで、本考案のロータリーエンジンの作動を1個のローター3かるなるもの で、図8および図9を用いて説明する。ローター3の回転によりエンジンが吸気 行程にある場合は、図の(a)ないし(f)までに示すようにウイング弁体9は タイロッド25により中心側に引き寄せられて徐々に空洞部7が拡大されていき 、一方このとき駆動軸37の回転により得られる出力の一部でバルブスプリング に抗して吸気弁30が開けられている。このとき排気弁33は閉じられている。 ローター3の回転によりウイング弁体9の後端が(f)を越えると、吸気弁30 は閉じられ、下死点(図示しない)を通過して(h)になると、エンジンは圧縮 行程となり、ウイング弁体9は徐々にローターハウジング2側に押し上げれて空 洞部7が縮小されていく。このとき排気弁33は閉じられており、吸気弁30も 閉じられている。順次(i)から(m)を経て上死点(図示しない)を越えて、 ローターは1回転をおえ2回転目に入り、最も圧縮されて、ウイング弁体9の先 端の直前のローター切欠き部17が点火プラグ28の位置に来ると、点火プラグ 28がスパークされて爆発する。この爆発によりローター切欠き部17の先端側 が推されて、ローター3が回転させ始められる。そして(o)〜(s)までの膨 張行程となる。この膨張行程では吸気弁30も排気弁33も閉じられており、ウ イング弁体9は推されてローター3を矢印44の方向に回転する力が働く。次い で、再び下死点(図示しない)を通過し、(u)では暫く惰性でローター3は回 転し、(v)に達すると排気弁33は開き、排気が開始され、ウイング弁体9は タイロッド25に押されてローターハウジング2側に寄ってきて空洞部7を縮小 して排気する。この場合、吸気弁30は閉じている。そして(z)を越えると、 ウイング弁体9の後端は排気弁33の位置を通過し、排気弁33は閉じる。そし て上死点(図示しない)を越えてローター3が回転すると、再び、(a)に至り 、(b)で吸気が開始され、エンジンの作動が繰り返されることとなる。
【0019】 なお、このロータリーエンジンのローター3の回転部分あるいはウイング弁体 9の回動部分への潤滑油の供給は、従来のエンジンにおけると同様にエンジンの 下部に設けたオイルパンから常套の慣用手段によりローターの回転によるエンジ ン動力の一部がオイルポンプをまわすことによりオイルを吸い上げ、ポンプの圧 力で各部の必要箇所の吹出し口に送られて吹き出され、潤滑した後は油滴となっ たり、壁を伝わって再びオイルパンに落ち、この循環を繰替えして行われる。
【0020】 2ローターの場合は、上記したとおり、それぞれのウイング弁体9、9が18 0度位相がずれているときは、エンジンの作動4則行程がローター39とロータ ー40で180度位相がずれて作動させることができる。従って、このときは、 自動的にエンジンの作動4則行程は2則行程づつをずらして作動する。しかし、 ウイング弁体9、9を180度位相をずらすことなく、同じ位置に並行して設け ても、一方のローター39が吸気行程にあるとき、他方のローター40膨張行程 にあることとすることもできる。そして、それぞれのローターの作動状態は上記 図8及び図9に示すとおりである。
【0021】
【考案の効果】
以上に説明したとおり、本考案のロータリーエンジンは、単一回転型ロータリ ーエンジンであって、単純な動きをしながら従来のレシプロエンジンにない効率 のよい回転駆動によりエネルギーをうることができ、公害の一層より少ない軽量 で小さな大きさでありながら強力な出力を得ることができる優れた効果を奏する ものである。
【提出日】平成12年3月13日(2000.3.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用されているエンジンはレシプロ式内燃機関であるピストン式4サイ クルエンジンであり、これは4則行程動作の気体移動比率をクランク軸の回転角 度分度で示すと、クランク軸2回転、すなわち行程角720度周期中、準備動作 に540度を必要とし、実効膨張角として180°弱を実行してガス交換を構成 している。この実効作動範囲が内燃機関の効率の限界であり、従来のレシプロ式 4サイクル内燃機関では、その構造原理のため時間損失を大きく負担する構成と なっている。また、従来のレシプロ式2サイクル機関おいても機能的には大差は ない。そしてこれらのレシプロ式の内燃機関は、ピストン等の往復運動を持つた め、高回転になるほど振動や騒音が増加し、かつ上記のように出力損失も大きく なる。また、クランク機構を持つため、出力のわりに重量およびスペースが大き い。さらに機械騒音が大きく部品点数も大きいという問題点を持っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 ウイング弁体9の内側のほぼ弁体中央部21に設けた枢軸22に回転可能に一 端が取り付けられ、一方、上記のサイドハウジング20からの円形突出部19の 中心からずれた偏心部23に設けた枢軸24に他端を回転可能に取り付けたタイ ロッド25が配設されている。このタイロッド25の長さはウイング弁体9の円 弧状面42ローター周面8に合致させて上死点とするために必要な長さに形成 している。円形突出部19はサイドハウジング20と一体に固定されているので 、このタイロッド25が取り付けられた枢軸24の位置はローター3が回転して も常に不動で一定の位置にある。なお、図3では説明のため円形突出部19はサ イドハウジング20から切断して示している。ところで、タイロッド25の他方 の先端を取り付けた枢軸22側のウイング弁体9の内側では、ローター3が回転 するときタイロッド25は枢軸22の回りに回動してウイング弁体9との取付け 角度が変動するので、この変動する自由度を与える空間がウイング弁体9の内側 の弁体中央部21に必要であるので、図4に示すように枢軸22の長手方向の前 後に延びる空所26をウイング弁体9の内側の弁体中央部21に形成している。 なお、図4はローターの一側を除いた断面を表し、説明のため開口部6を見えや すくした斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 ローター3の回転力を外部に取り出す駆動軸37のギア38はサイドハウジン グ20からローター3内に突出した円形突出部17に偏心して設けられた空洞部 46に装着されている。そしてこの空洞部46の一側は切欠き部47が形成され 、ローター側壁35の側部に形成のギア36側が開いている。そしてこの空洞4 6にサイドハウジング20の駆動軸挿通孔47に軸受により片持ち状に軸支され て駆動軸37の先端のギア38が装着されて、ローターのギア36とかみ合って 係合している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 他の実施の形態を説明する。この実施の形態では、上記で説明したローター3 を2個を1組として一体化し、2ローターとするものであり、これは図7斜視 図に示すように、ローター39及びローター40からなる。すなわち、1個のロ ーター3を周方向に180度だけ半回転して他方のローター3に組み合わせて一 体化し、ローターハウジング2内に組み込んで左右それぞれのローター39、4 0とするものである。この場合、ローター39およびローター40のそれぞれの 空洞部7、7の境界の部分は共通の一体からなるものから形成することができる 。そして左右それぞれのローター39、40の作動機構に対応する位置上のロー ターハウジング2の外周面29に、それぞれのローター39、40を作動するた めの点火プラグ28、28、吸気弁30、30を有する吸気孔31、31および 排気弁33、33を有する排気孔34、34を互いに位相を180度回転した位 置に設けるものとする。そして、各ローター39、40は一体化して1個のロー ターの回転力とし、駆動軸37のギア38をローター側壁35の側部のサイドハ ウジング20から片持ち状に各ローター39、40の外周に形成のギア36に係 合せしめて外部に回転力を取り出すものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のロータリーエンジンのローター部分の
斜視図である。
【図2】円形突出部を除いてローターと駆動軸のギア係
合を示す斜視図である。
【図3】サイドハウジングを除去した円形突出部とウイ
ング弁体とタイロッドの関係を説明する斜視図である。
【図4】ローターの一側を除いた断面を表し、説明のた
め開口部6を見えやすくした斜視図である。
【図5】ローターハウジング内に収納されているロータ
ーをサイドハウジングを除いて示す斜視図である。
【図6】ロータリーエンジンのハウジング外観を模式的
に示す斜視図である。
【図7】2ローターのエンジンのローター部分を示す図
である。
【図8】エンジンの作動状態を説明する図である。
【図9】図8に続くエンジンの作動状態を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 ロータリーエンジン 2 ローターハウジ
ング 3 ローター 4 円周角の1/6
〜1/3の区間 5 側部 6 開口部 7 空洞部 8 ローター周面 9 ウイング弁体 10 ウイング弁体
側壁 11 開口部側壁 12 周方向一端 13 回動軸 14 周方向他端 15 自由端 16 壁面 17 ローター切欠き部 18 内側円孔 19 円形突出部 20 サイドハウジ
ング 21 弁体中央部 22 枢軸 23 偏心部 24 枢軸 25 タイロッド 26 空所 28 点火プラグ 29 外周面 30 吸気弁 31 吸気孔 33 排気弁 34 排気孔 35 ローター側壁 36 ギア 37 駆動軸 38 ギア 39 ローター 40 ローター 41 シールリング 42 円弧状面 43 ローターリセス 44 矢印 45 水冷ジャケット 46 空洞部 47 駆動軸挿通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のローターハウジング2内で軸心
    に回転するローター3を有する単一回転型ロータリーエ
    ンジンにおいて、ローター3を厚肉円盤体から形成し、
    ローター3の円周角の1/6〜1/3の区間4のロータ
    ー周面8の左右の側部5を除く中央部に開口部6を設
    け、開口部6からローター3内部の対偶する周面近くに
    達する空洞部7を形成し、開口部6の周方向一端12を
    回動軸13とし開口部6の周方向他端14を自由端15
    とする円弧状のウイング弁体9を取付け、該ウイング弁
    体9の表面をローター周面8に倣う円弧状面42に形成
    し、かつ、該ウイング弁体側壁10を開口部側壁11に
    摺動するすり合わせ面に形成し、空洞部7の自由端15
    側の壁面16をウイング弁体9の自由端15の回動軌跡
    に合致する内接連続面に形成しかつ自由端15側のロー
    ター周面8にウイング弁体幅のローター切欠き部17を
    形成し、ローター3の軸心部にローター側壁35から空
    洞部7に達する内側円孔18を形成し、内側円孔18か
    ら空洞部7に臨む円形突出部19をサイドハウジング2
    0から一体に形成し、ウイング弁体9の内側のほぼ弁体
    中央部21に取り付けた枢軸22と円形突出部19の偏
    心部23に取り付けた枢軸24とをタイロッド25で連
    接し、タイロッド25の長さはウイング弁体9の円弧状
    面42をローター周面8に合致させて上死点とするに必
    要な長さとし、かつ、上死点にタイロッド25が位置す
    るときのウイング弁体9の自由端15の位置上のロータ
    ーハウジング2の周面中央に点火プラグ28を配設する
    とともに点火プラグ28の周方向前方に位置するロータ
    ー切欠き部17の先端の直前のローターハウジング2の
    外周面29の中央に吸気弁30を有する吸気孔31を配
    設し、ローター3を回転してウイング弁体9が最も空洞
    部7内に入り込んだ位置の下死点にあるときのローター
    切欠き部17の先端の直前のローターハウジング2の外
    周面29の中央に排気弁33を有する排気孔34を配設
    し、ローター3の回転力を外部に取り出す駆動軸37の
    ギア38をローター側壁35の側部のローターハウジン
    グ2から片持ち状にローター3に形成のギア36に係合
    せしめたことを特徴とするロータリーエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作動機構を有するロータ
    ー3の2個の一方を周方向に180度半回転して組み合
    わせて一体化してローターハウジング2内に組み込み左
    右それぞれのローター39、40とし、左右それぞれの
    ローター39、40の作動機構に対応する位置上のロー
    ターハウジング2の外周面29にそれぞれのローター3
    9、40を作動するための点火プラグ28、28、吸気
    弁30、30を有する吸気孔31、31および排気弁3
    3、33を有する排気孔34、34を互いに180度半
    回転した位置に設け、各ローター39、40の一体化し
    てなるローターの回転力を外部に取り出す駆動軸37の
    ギア38をローター側壁35の側部のサイドハウジング
    20から片持ち状に各ローター39、40の外周に形成
    のギア36に係合せしめたことを特徴とする2ローター
    のロータリーエンジン。
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