JP2856170B2 - 紡糸装置 - Google Patents

紡糸装置

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JP2856170B2
JP2856170B2 JP23364296A JP23364296A JP2856170B2 JP 2856170 B2 JP2856170 B2 JP 2856170B2 JP 23364296 A JP23364296 A JP 23364296A JP 23364296 A JP23364296 A JP 23364296A JP 2856170 B2 JP2856170 B2 JP 2856170B2
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂溶融液
を、紡糸口金の吐出孔から吐出させてフィラメントを紡
糸するための紡糸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紡糸装置の紡糸ヘッドに配設され
た紡糸パック収容部に、ボルトにより、外周にネジ山が
形成された結合栓を取着し、該結合栓に、上部内周面に
ネジ溝が形成された、紡糸口金、フィルター、ピストン
等が収容された紡糸パックを、螺合することにより、紡
糸パック収容部に紡糸パックを取り付けるようにした紡
糸装置が知られている(例えば、特公平7−10088
1号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の紡糸装
置は、紡糸パック収容部に、紡糸口金、フィルター、ピ
ストン等が収容された紡糸パックを螺合させるようにし
たものであるために、紡糸パックを何回も回転させなけ
れば、紡糸パック収容部からの紡糸パックの取り外し及
び紡糸パック収容部への紡糸パックの取り付けを行うこ
とができず、従って、紡糸パック収容部からの紡糸パッ
クの取り外し作業及び紡糸パック収容部への紡糸パック
の取り付け作業に時間がかかるとともに、その作業性が
悪いという問題がある。
【0004】また、紡糸パック内に収容されたピストン
の外径が、紡糸パックの内径と略同じで、大径であるの
で、ピストンを介して、紡糸パック収容部と紡糸パック
の螺合部分に作用する溶融液圧が大きく、従って、紡糸
パック収容部と紡糸パックの螺合部分が損傷したり、螺
合部分に焼き付きが発生し、紡糸パック収容部からの紡
糸パックの取り外しが困難になる等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述した従来の紡糸装置
が有する課題を解決するとともに、シール性の向上した
紡糸装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、紡糸パック収容部の天部
に、複数の鍔付きピンを取着するとともに、紡糸パック
を構成する係合部材に形成された係合凹部に、上記鍔付
きピンの先端鍔を挿入し、紡糸パックを回動させること
により、紡糸パック収容部に紡糸パックを取り付けるよ
うにしたものであり、第2には、紡糸パックを構成する
係合部材に形成された縦孔に、ピストンを嵌合したもの
であり、第3には、紡糸パックを構成する係合部材の上
面に、一時的に、ダイヤフラムの弾性力に抗して、ピス
トンに嵌合されたガスケットを下方に保持する押さえ部
材を載置したものである。
【0007】本発明の紡糸装置の垂直断面図である図
1、本発明の紡糸装置の紡糸パックの分解斜視図である
図2、本発明の紡糸装置の紡糸パックの垂直断面図であ
る図3、一部切り欠かれた押さえ部材を含む本発明の紡
糸装置の紡糸パックの平面図である図4、図4と同様の
紡糸パックの平面図である図5、本発明の紡糸装置の紡
糸パック等の垂直断面図である図6及び一部切り欠かれ
た紡糸パック収容部を含む本発明の紡糸装置の紡糸パッ
クの斜視図である図7を用いて、本発明の紡糸装置につ
いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本
実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】1は、紡糸装置の紡糸ヘッドに配設された、
下部が開口された円筒状の胴部1aと天部1bとからな
る紡糸パック収容部であり、紡糸パック収容部1の天部
1bの中央部に穿設された透孔1cには、合成樹脂溶融
液(以下、単に、「溶融液」という。)の液路2aが形
成された管体2が固着されている。なお、紡糸パック収
容部1の外側周囲には、熱媒体が配設されている。
【0009】3は、紡糸パック収容部1の内部に嵌合さ
れる紡糸パックであり、紡糸パック3は、紡糸パック収
容部1の胴部1aの内径と略同じ外径を有し、且つ、胴
部1aの内寸高さと略同じ高さを有する円筒状の嵌合部
材4を有している。嵌合部材4には、嵌合部材4の内周
壁の下端に突設されたリング状凸部4aに係合する鍔部
5aを有するとともに、多数の溶融液の吐出孔5bが穿
設された紡糸口金5が挿着されており、また、紡糸口金
5の上面には、溶融液が通過可能な透孔6aが多数穿設
された底部6bと上部が開口された円筒状の胴部6cと
からなるフィルター収容部材6が載置されている。ま
た、フィルター収容部材6の底部6bの下面には凹部6
dが形成されており、紡糸口金5とフィルター収容部6
の底部6bとの間には、溶融液室7が形成されている。
フィルター収容部材6には、粒状フィルター等の適当な
フィルター8が収容されており、また、フィルター収容
部材6の上部内周壁に形成された段部6eには、中央部
に溶融液が通過可能な孔9aが穿設された皿状のダイヤ
フラム9が挿着されている。なお、紡糸口金5の外周壁
とフィルター収容部材6の外周壁とは、嵌合部材4の内
周壁に接触するように構成されている。
【0010】10は、ダイヤフラム9の上面に載置され
る肉厚な略円筒状の係合部材であり、係合部材10の中
心部に形成された縦孔10aには、係合部材10と略同
じ高さを有するピストン11が、上下方向に慴動可能に
嵌合されている。また、係合部材10の外周壁の上下方
向の略中央部には、鍔部10bが形成されており、鍔部
10bの外周壁は、嵌合部材4の内周壁と接触するよう
に、嵌合部材4に嵌合されているとともに、鍔部10b
の下方に位置する係合部材10の下部部分10cは、フ
ィルター収容部材6の円筒状の胴部6cに挿着されてい
る。
【0011】係合部材10の上面には、円周方向に沿っ
て、180度離れた位置に、一対の平面形状が略円弧状
の第1係合凹部12が形成されており、第1係合凹部1
2は、平面形状が略円形状の嵌合溝12aと係合壁12
bを有する逆T字状の係合溝12cとにより構成されて
いる。また、一対の第1係合凹部12の係合溝12c
は、第1係合凹部12の反時計方向側端部付近に形成さ
れている。更に、係合部材10の上面には、円周方向に
沿って、180度離れた位置に、一対の平面形状が略円
弧状の第2係合凹部13が形成されており、第2係合凹
部13は、平面形状が円形状の嵌合溝13aと係合壁1
3bを有する逆T字状の係合溝13cとにより構成され
ている。また、一対の第2係合凹部13の係合溝13c
は、第2係合凹部13の時計方向側端部付近に形成され
ている。そして、第2係合凹部13の幅は、第2係合凹
部12の幅より広く形成されている。
【0012】係合部材10を、ダイヤフラム9の上面に
載置した後、上述した上部内周壁に螺旋溝4bが形成さ
れた嵌合部材4に、外周壁に螺旋突起14aが形成され
た結合リング14が螺合される。そして、嵌合部材4の
上部に螺合された結合リング14の下端部が、係合部材
10の鍔部10bの上面に当接するように構成されてい
るとともに、嵌合部材4の上部に螺合された結合リング
14の上端部と、嵌合部材4の上端部とは、略面一にな
るように構成されている。また、ダイヤフラム9の上面
に載置された係合部材10の上面は、結合リング14の
上端部或いは嵌合部材4の上端部より、下方に位置して
いる。なお、結合リング14の上部内周壁には、適当数
の切欠14bが形成されており、切欠14bに、図示さ
れていない治具の爪を係合させて、治具を回転させるこ
とにより、結合リング14を、嵌合部材4に螺合させ
る。
【0013】係合部材10の中心部に形成された縦孔1
0aに上下方向に慴動可能に嵌合されるピストン11に
は、上述した管体2に形成された液路2aに接続される
液路11aが形成されている。また、ピストン11の下
面には、切り込み11bが形成されており、該切り込み
11bに、ダイヤフラム9の孔9aの周囲に位置する縁
部が係合している。更に、ピストン11の上部には、そ
の外周壁に段部11cを有する小径部11dが形成され
ており、該小径部11dの内部には、溶融液が通過可能
な縦孔15aを有する筒状のガスケット15が嵌合され
ており、ガスケット15の上端部に形成された鍔15b
は、ピストン11の小径部11dの上端に載置されてい
る。
【0014】16は、係合部材10の上面に載置され
る、係合部材10の上面と同形状の円盤状の押さえ部材
であり、押さえ部材16には、上述した係合部材10に
形成されている一対の第2係合凹部13の略円形状の嵌
合溝13aに対応して、略同じ幅を有する一対の円弧状
孔16aが、互いに、180度離れて形成されている。
また、押さえ部材16には、互いに、180度離れた位
置に、一対の透孔16bが穿設されており、該透孔16
bには、押さえ部材16の下面側から、下端部に鍔16
c’が形成された鍔付きピン16cが固着されている。
また、押さえ部材16の中央部には、ピストン11の上
部に形成された小径部11dが嵌合する透孔16dが穿
設されている。
【0015】なお、17は、嵌合部材4の下方に形成さ
れた透孔に取着された、嵌合部材4の内周壁から水平に
突出する位置決め用ピンであり、紡糸口金5の外周壁に
形成された凹部5cに嵌合し、嵌合部材4に対して、紡
糸口金5の位置を位置決めする。同様に、18は、嵌合
部材4の上方に形成された透孔に取着された、嵌合部材
4の内周壁から水平に突出する位置決め用ピンであり、
係合部材10の外周壁に形成された凹部10dに嵌合
し、嵌合部材4に対して、係合部材10の位置を位置決
めする。
【0016】紡糸パック収容部1の天部1bの下面に
は、互いに、180度離れた位置に一対のネジ孔1dが
設けられており、該ネジ孔1dには、先端部及び略中間
部に、それぞれ、先端鍔19a及び中間鍔19bを有す
る鍔付きピン19が螺合されている。鍔付きピン19が
ネジ孔1dに螺合された状態において、中間鍔19b
は、天部1bの下面に当接或いは近接するように構成さ
れている。なお、鍔付きピン19を、天部1bに、溶接
により取着することもできる。
【0017】紡糸パック3は、先ず最初に、嵌合部材4
の内周壁の下端に突設されたリング状凸部4aに係合す
る紡糸口金5の鍔部5aを載置するようにして、嵌合部
材4に紡糸口金5を嵌合する。次いで、紡糸口金5の上
面に、フィルター8が収容されたフィルター収容部材6
を載置し、更に、フィルター収容部材6の上部内周壁に
形成された段部6eに、ダイヤフラム9の略垂直な外周
縁9bを載置する。次いで、ダイヤフラム9の上面に、
係合部材10を載置するとともに、係合部材10の中心
部に形成された縦孔10aに慴動自在にピストン11を
嵌合し、更に、ピストン11の小径部11dの内部には
ガスケット15を嵌合する。上記のように、嵌合部材4
に、紡糸口金5、フィルター8が収容されたフィルター
収容部材6、ダイヤフラム9、係合部材10、ピストン
11及びガスケット15を収容した後、結合リング14
を、嵌合部材4の上部に螺合する。なお、嵌合部材4
に、紡糸口金5、フィルター8が収容されたフィルター
収容部材6、ダイヤフラム9、係合部材10及びピスト
ン11を収容した後、結合リング14を、嵌合部材4の
上部に螺合し、その後、後述するように、紡糸パック3
を、紡糸パック収容部1に挿着する直前に、ピストン1
1の小径部11dの内部に、ガスケット15を嵌合する
こともできる。
【0018】その後、押さえ部材16を、係合部材10
の上面に載置するとともに、押さえ部材16の下面に取
着された鍔付きピン16cの鍔16c’を、係合部材1
0の上面に形成された第1係合凹部12の嵌合溝12a
に挿入する(図3及び図4を参照のこと)。その後、押
さえ部材16を押さえ付けて下降させると、ピストン1
1がダイヤフラム9の弾性力に抗して下降し、この状態
で、押さえ部材16を、反時計方向に回動させて、図5
に示されているように、鍔付きピン16cの鍔16c’
を、係合溝12cに挿入して係合壁12bに係合させる
と、ダイヤフラム9の弾性力に抗してピストン11が下
降した位置に保持されるので、ピストン11の小径部1
1dの内部に嵌合されたパッキン15も、図3に示され
ているより、図6に示されているように、略嵌合部材4
の上端と略同じ位置の下降した位置に保持される。
【0019】上述したようにして、紡糸パック3が組み
立てられ、押さえ部材16により、ダイヤフラム9の弾
性力に抗してピストン11が下降した位置に保持されて
いるとともに、ピストン11の小径部11dの内部に嵌
合されたガスケット15も下降した位置に保持されてい
る(図6を参照のこと)。このように、紡糸パック3を
構成する係合部材10の上面に、一時的に、ダイヤフラ
ム9の弾性力に抗して、ピストン11に嵌合されたガス
ケット15を下降させる押さえ部材16を載置したの
で、紡糸パック3を、後述するように、紡糸パック収容
部1に取り付ける際に、ガスケット15が、紡糸パック
収容部1に取着された管体2の下端部に、傾斜して当接
したりすることによるガスケットの傾動や移動が防止で
きる。
【0020】次に、上述したように組み立てられた紡糸
パック3を、紡糸パック収容部1に取り付ける工程につ
いて説明する。
【0021】上述したように、押さえ部材16により、
ダイヤフラム9の弾性力に抗してピストン11が下降し
た位置に保持されているとともに、ピストン11の小径
部11dの内部に嵌合されたガスケット15も下降した
位置に保持されてた状態の紡糸パック3を、紡糸パック
収容部1の円筒状の胴部1aに挿入する。そして、紡糸
パック収容部1の天部1bの下面に、互いに、180度
離れた位置に取着された一対の鍔付きピン19を、図5
に示されているように、係合部材10に形成された一対
の第2係合凹部13の嵌合溝13aに先端鍔19aが、
そして、押さえ部材16に形成された一対の円弧状孔1
6aに中間鍔19bが嵌合するように挿入する。次い
で、紡糸パック3を、反時計方向に回転させると、一対
の鍔付きピン19の先端鍔19aが、一対の第2係合凹
部13の係合溝13cに挿入されて係合壁13bと係合
し、紡糸パック3が、紡糸パック収容部1の胴部1a内
に取着されることになる。
【0022】一方、紡糸パック3の反時計方向の回転に
より、一対の鍔付きピン19の中間鍔19bが、押さえ
部材16に形成された一対の円弧状孔16aの反時計方
向側の先端を押圧するように構成されているので、押さ
え部材16が反時計方向に回転する。押さえ部材16が
反時計方向に回転すると、係合部材10の第1係合凹部
12の係合溝12cに挿入されて係合壁12bに係合さ
れていた押さえ部材16の鍔付きピン16cの鍔16
c’が、第1係合凹部12の嵌合溝12aの位置に移動
する。すると、鍔付きピン16cの鍔16c’が、係合
壁12bから外れるとともに、ダイヤフラム9の弾性力
により、ピストン11が上昇して、ピストン11の小径
部11dの内部に嵌合されたガスケット15が上昇し、
ガスケット15が、紡糸パック収容部1の天部1bに穿
設された透孔1cに取着された管体2の下面に密着し、
管体2とピストン11を、ガスケット15によりシール
する。
【0023】紡糸パック収容部に、螺合により、紡糸パ
ックを取り付けて、ガスケットを、管体の下面に密着さ
せるようにした従来の紡糸装置においては、螺合作業の
みで、ガスケットを、管体の下面に密着させるには、相
当の締め付け力が必要になり、作業者による人力では十
分なシール性を得ることが困難であった。しかしなが
ら、本発明においては、上述したように、一時的に、ダ
イヤフラム9の弾性力に抗して、下方に保持されていた
ガスケット15を、紡糸パック3を所定角度回動させる
だけで、鍔付きピン16cの鍔16c’を、係合壁12
bから外し、ダイヤフラム9の弾性力によりピストン1
1を上昇させて、ピストン11の小径部11dに嵌合さ
れたガスケット15を、管体2の下面に密着させるよう
にしたので、十分なシール性を得ることができるととも
に、作業者の作業負担が軽減され、且つ、紡糸パック収
容部1への紡糸パック3の取り付け作業の作業性が向上
する。
【0024】上述したようにして紡糸パック収容部1の
胴部1a内に取着された紡糸パック3に溶融液を供給す
ると、溶融液は、管体2に形成された液路2a、ガスケ
ット15に形成された縦孔15a、ピストン11に形成
された液路11aを経て、フィルター8が収容されてい
るフィルター収容部材6に入り、その後、フィルター収
容部材6の底部6bに穿設された透孔6a及び溶融液室
7を経て、紡糸口金5の吐出孔5bから吐出される。
【0025】また、上記のように、紡糸パック3に溶融
液が、図示されていないポンプにより供給されると、溶
融液圧が、ダイヤフラム9の下面に作用し、ダイヤフラ
ム9を上方に押し上げるので、ダイヤフラム9の上面に
載置されているピストン11を上動させて、ピストン1
1の小径部11dの内部に嵌合されたガスケット15を
上昇させて、ガスケット15を、紡糸パック収容部1の
天部1bに穿設された透孔1cに取着された管体2の下
面に、より強く押し付けることになり、更に、管体2と
ピストン11とのガスケット15によるシール性が向上
することになる。また、嵌合部材10の縦孔10aに嵌
合された嵌合部材10の外径より小径なピストン11に
より、ガスケット15を管体2に押し付けるようにした
ので、シールに必要な十分な力のみがガスケット15に
作用し、ガスケット15に無理な荷重が加わらない。
【0026】紡糸口金5やフィルター収容部材6やフィ
ルター8等を清掃或いは交換するために、紡糸パック3
を、紡糸パック収容部1から取り外すには、紡糸パック
3を時計方向に回転させて、紡糸パック収容部1の天部
1bの下面に取着された一対の鍔付きピン19の先端鍔
19aを、係合部材10に形成された一対の第2係合凹
部13の係合壁13bとの係合から外して、嵌合溝13
aに位置させるとともに、紡糸パック3を、下方に引き
抜くことにより、紡糸パック3を、紡糸パック収容部1
から取り外すことができる。
【0027】上述したように、紡糸パック3を、紡糸パ
ック収容部1に対して、所定角度回動させることによ
り、簡単に、しかも、迅速に、紡糸パック3を、紡糸パ
ック収容部1に取り付けたり、或いは、紡糸パック収容
部1から取り外すことができる。また、紡糸パック3の
紡糸パック収容部1からの取り外し作業に先立って、紡
糸パック3への溶融液の供給が停止されているので、ガ
スケット15と紡糸パック収容部1に取着された管体2
との密着力が小さくなり、簡単に、紡糸パック3を、紡
糸パック収容部1から取り外すことができる。
【0028】なお、上述した実施例においては、一対の
鍔付きピン19を、互いに、180度離れて垂下した例
を示したが、鍔付きピン19を、3個以上配設すること
もできる。この場合には、当然のことながら、第2係合
凹部13も、鍔付きピン19の数に対応して、3個以上
配設する。同様に、押さえ部材16に、鍔付きピン16
cを、3個以上配設するとともに、第1係合凹部12
を、鍔付きピン16cの数に対応して3個以上配設する
こともできる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0030】紡糸パックを、紡糸パック収容部に対し
て、所定角度回転させるだけで、簡単に、しかも、迅速
に、紡糸パックを、紡糸パック収容部に取り付けたり、
或いは、紡糸パック収容部から取り外すことができる。
【0031】嵌合部材の縦孔に嵌合された嵌合部材の外
径より小径なピストンにより、ガスケットを管体に押し
付けるようにしたので、シールに必要な十分な力のみが
ガスケットに作用し、ガスケットに無理な荷重が加わら
ない。
【0032】ピストンに嵌合されたガスケットを、一時
的に、下方に保持する押さえ部材を配設し、紡糸パック
を所定角度回動させるだけで、ピストンに嵌合されたガ
スケットを、管体に密着させるようにしたので、簡単な
操作により、十分なシール性を得ることができるととも
に、作業者の作業負担が軽減され、且つ、紡糸パック収
容部への紡糸パックの取り付け作業の作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の紡糸装置の垂直断面図である。
【図2】図2は本発明の紡糸装置の紡糸パックの分解斜
視図である。
【図3】図3は本発明の紡糸装置の紡糸パックの垂直断
面図である。
【図4】図4は一部切り欠かれた押さえ部材を含む本発
明の紡糸装置の紡糸パックの平面図である。
【図5】図5は図4と同様の本発明の紡糸パックの平面
図である。
【図6】図6は本発明の紡糸装置の紡糸パック等の垂直
断面図である。
【図7】図7は一部切り欠かれた紡糸パック収容部を含
む本発明の紡糸装置の紡糸パックの斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・紡糸パック収容部 2・・・・・・・管体 3・・・・・・・紡糸パック 4・・・・・・・嵌合部材 5・・・・・・・紡糸口金 6・・・・・・・フィルター収容部材 9・・・・・・・ダイヤフラム 10・・・・・・係合部材 11・・・・・・ピストン 12・・・・・・第1係合凹部 13・・・・・・第2係合凹部 14・・・・・・結合リング 15・・・・・・ガスケット 16・・・・・・押さえ部材 16c・・・・・鍔付きピン 19・・・・・・鍔付きピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紡糸パック収容部の天部に、複数の鍔付き
    ピンを取着するとともに、紡糸パックを構成する係合部
    材に形成された係合凹部に、上記鍔付きピンの先端鍔を
    挿入し、紡糸パックを回動させることにより、紡糸パッ
    ク収容部に紡糸パックを取り付けるようにしたことを特
    徴とする紡糸装置。
  2. 【請求項2】紡糸パックを構成する係合部材に形成され
    た縦孔に、ピストンを嵌合したことを特徴とする請求項
    1に記載の紡糸装置。
  3. 【請求項3】 紡糸パックを回動させることにより、紡
    糸パック収容部に紡糸パックを取り付けるようにした紡
    糸装置であって、上記紡糸パックを構成する係合部材に
    形成された縦孔に、ピストンを嵌合し、上記係合部材の
    上面に、一時的に、ダイヤフラムの弾性力に抗して、上
    記ピストンに嵌合されたガスケットを下方に保持する押
    さえ部材を載置し、上記紡糸パックの回動により、上記
    押さえ部材による一時的なガスケットの保持が解消され
    るようにしたことを特徴とする紡糸装置。
JP23364296A 1996-08-15 1996-08-15 紡糸装置 Expired - Fee Related JP2856170B2 (ja)

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