JP2855896B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JP2855896B2
JP2855896B2 JP20830991A JP20830991A JP2855896B2 JP 2855896 B2 JP2855896 B2 JP 2855896B2 JP 20830991 A JP20830991 A JP 20830991A JP 20830991 A JP20830991 A JP 20830991A JP 2855896 B2 JP2855896 B2 JP 2855896B2
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air
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祐樹 中島
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの空燃比の
フィードバック制御を行なう装置、特に学習機能を備え
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】触媒コンバータの前(上流側)と後(下流
側)にそれぞれ酸素センサ(O2センサ)を設けた、いわゆ
るダブルO2センサシステムの装置がある(特開平1−1
13552号、特開昭58−72647号公報参照)。
【0003】これを図19で説明すると、これは前O2
センサ出力VFOに基づいて空燃比フィードバック補正
係数αを計算するためのルーチンである。
【0004】前O2センサ(図では「前O2」で略記する。
以下同じ)による空燃比のフィードバック制御条件(図で
は「F/B」で略記する。以下同じ)が成立しているかど
うかをみて、そうであれば前O2センサ出力VFOをA
/D変換して取り込む(ステップ1,2)。
【0005】この取り込んだ前O2センサ出力VFOと
理論空燃比相当のスライスレベルSLFを比較し、VF
O≦SLFであれば、空燃比が理論空燃比よりもリーン
側にあると判断し、フラグF1をF1=0とする(ステ
ップ4)。VFO>SLFであればF=1とする(ステッ
プ3,5)。フラグF1は空燃比がリッチあるいはリー
ンのいずれの側にあるかを示すフラグであり、F1=0
はリーン側にあることを、F1=1はリッチ側にあるこ
とを表す。
【0006】フラグF1について前回のものと今回のも
のを比較することにより、空燃比が反転したかどうかを
判断して、以下のようにフィードバック補正係数αを算
出する。
【0007】〈1〉リッチからリーンに反転した直後は
αに比例分PLを加えることで(ステップ6,7,9)、
空燃比をステップ的にリッチ側に戻し、〈2〉この逆に
リーンからリッチに反転した直後はαから比例分PR
差し引くことで(ステップ6,7,10)、空燃比をステ
ップ的にリーン側に戻す。
【0008】〈3〉今回もリーンであると判断したとき
はαに積分分ILを加えることで(ステップ6,8,1
1)、空燃比を徐々にリッチ側に戻し、〈4〉今回もリ
ッチであるときはαから積分分IRを差し引く(ステップ
6,8,12)ことで、空燃比を徐々にリーン側に戻
す。
【0009】図20は後O2センサ出力VROにて前O2
センサにより求まるαを修正するためのルーチンであ
る。
【0010】ここでも後O2センサ(図では「後O2」で略
記する。以下同じ)による空燃比のフィードバック制御
条件が成立していることのほか、冷却水温Twが所定値
以下であることやスロットルバルブが全閉してないこと
などのすべてを満たすと、後O2センサ出力VROをA
/D変換して取り込む(ステップ21〜26)。
【0011】この取り込んだ後O2センサ出力VROと
理論空燃比相当のスライスレベルSLRを比較し、VR
O≦SLRであればリーン側にあると判断して、比例分
Lに一定値ΔPLを加えるとともに、比例分PRから一
定値ΔPRを差し引くことで(ステップ27〜29)、
空燃比を全体としてリッチ側にシフトさせる。
【0012】この逆にVRO>SLRであればリッチ側
にあると判断して、比例分PLに一定値ΔPLを加えると
ともに、比例分PRから一定値ΔPRを差し引くことで
(ステップ27,32,33)、空燃比を全体としてリッ
チ側にシフトさせる。
【0013】この場合、比例分PL,PRは学習値であ
り、こうして後O2センサ出力に基づいて比例分を学習
させることで、前O2センサ出力に基づく空燃比フィー
ドバック制御精度を高めるのである。
【0014】また、図21で示したように、吸入空気量
Qaと回転数Neから基本噴射パルス幅Tp(=K・Qa/
Ne、ただしKは定数)を算出し、これを上記の空燃比フ
ィードバック補正係数αで補正した値をインジェクタに
与える燃料噴射パルス幅Tiとして算出している。な
お、Coは1と水温増量補正係数Ktwなどとの和、Tsは
無効パルス幅である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記の後O2
ンサは、排気温度の低くなる触媒コンバータの下流位置
にあって活性化しにくいので、後O2センサにヒーター
を内蔵させ、これに通電してセンサ素子を加熱してやる
と、容易に活性化することができる。
【0016】しかしながら、触媒劣化時の排気性能を調
べてみると、触媒入口温度が所定の範囲を外れて低かっ
たり高かったりしたとき、NOxの転化率にくらべてC
Oの転化率が急激に悪くなることがわかった。
【0017】そこでこの発明は、後O2センサのヒータ
ーに通電されておりかつ触媒温度が所定の温度範囲にな
いときは、後O2センサによる学習を禁止することなど
により、触媒劣化時にCOの転化率の悪化を防ぐことを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、エンジンの負荷(たとえば吸入空気量Qa)と
回転数Neをそれぞれ検出するセンサ31,32と、これ
らの検出値に基づいて基本噴射量Tpを算出する手段3
3と、触媒コンバータ前の排気通路に介装され排気空燃
比に応じた出力をする第1のセンサ(たとえばO2セン
サ)34と、このセンサ出力VFOと理論空燃比相当の
スライスレベルとの比較により空燃比が理論空燃比を境
にして反転したかどうかを判定する手段35と、この判
定結果に応じ空燃比が理論空燃比の近傍へと制御される
ように空燃比フィードバック制御の基本制御定数(たと
えば比例分PR,PL)を算出する手段36と、運転条件
(たとえばエンジンの負荷と回転数)に応じて区分けさ
れた複数の小領域を持ち、各小領域に対応して制御定数
の学習値PHOSを格納するメモリ37と、現在の運転
条件が前記いずれの小領域に属するかを判定する手段3
8と、現在の運転条件の属する小領域に格納されている
学習値PHOSを前記メモリ37から読み出す手段39
と、この読み出された学習値PHOSで前記基本制御定
数PR,PLを修正した値に基づいて空燃比フィードバッ
ク補正量αを算出する手段40と、この空燃比フィード
バック補正量αで前記基本噴射量Tpを補正して燃料噴
射量Tiを算出する手段41と、この噴射量Tiの燃料を
吸気管に供給する装置42と、前記触媒コンバータ後の
排気通路に介装され排気空燃比に応じた出力をする第2
のセンサ(たとえばO2センサ)43と、このセンサ出力
VROと前記スライスレベルとの比較により空燃比がリ
ッチ,リーンのいずれの側にあるかを判定する手段44
と、この判定した時点における運転条件の属する小領域
に対応して格納されている学習値PHOSを前記メモリ
37から読み出し、この読み出された学習値PHOSを
前記リッチ,リーンの判定結果に応じて更新する手段4
5とを備えるエンジンの空燃比制御装置において、前記
第2のセンサ43を加熱するためのヒーター46と、こ
のヒーター46に通電する手段47と、前記触媒コンバ
ータ温度(たとえば触媒入口温度Tin)を検出するセン
サ48と、この温度Tinが所定の温度範囲(たとえば3
00〜600℃の範囲)にあるかどうかを判定する手段
49と、前記ヒーター46に通電されているかどうかを
判定する手段50と、これらの判定結果にもとづきヒー
ター46に通電されておりかつ触媒コンバータ温度Tin
が所定の温度範囲にないとき前記学習値の更新を禁止す
る手段51とを設けた。
【0019】第2の発明は、図2に示すように、エンジ
ンの負荷(たとえば吸入空気量Qa)と回転数Neをそれぞ
れ検出するセンサ31,32と、これらの検出値に基づ
いて基本噴射量Tpを算出する手段33と、触媒コンバ
ータ前の排気通路に介装され排気空燃比に応じた出力を
する第1のセンサ(たとえばO2センサ)34と、このセ
ンサ出力VFOと理論空燃比相当のスライスレベルとの
比較により空燃比が理論空燃比を境にして反転したかど
うかを判定する手段35と、この判定結果に応じ空燃比
が理論空燃比の近傍へと制御されるように空燃比フィー
ドバック制御の基本制御定数(たとえば比例分PR,PL)
を算出する手段36と、運転条件(たとえばエンジンの
負荷と回転数)に応じて区分けされた複数の小領域を持
ち、各小領域に対応して制御定数の学習値PHOSを格
納するメモリ37と、現在の運転条件が前記いずれの小
領域に属するかを判定する手段38と、現在の運転条件
の属する小領域に格納されている学習値PHOSを前記
メモリ37から読み出す手段39と、この読み出された
学習値PHOSで前記基本制御定数PR,PLを修正した
値に基づいて空燃比フィードバック補正量αを算出する
手段40と、この空燃比フィードバック補正量αで前記
基本噴射量Tpを補正して燃料噴射量Tiを算出する手段
41と、この噴射量Tiの燃料を吸気管に供給する装置
42と、前記触媒コンバータ後の排気通路に介装され排
気空燃比に応じた出力をする第2のセンサ(たとえばO2
センサ)43と、このセンサ出力VROと前記スライス
レベルとの比較により空燃比がリッチ,リーンのいずれ
の側にあるかを判定する手段44と、この判定した時点
における運転条件の属する小領域に対応して格納されて
いる学習値PHOSを前記メモリ37から読み出し、こ
の読み出された学習値PHOSを前記リッチ,リーンの
判定結果に応じて更新する手段45とを備えるエンジン
の空燃比制御装置において、前記第2のセンサ43を加
熱するためのヒーター46と、このヒーター46に通電
する手段47と、前記触媒コンバータ温度(たとえば触
媒入口温度Tin)を検出するセンサ48と、この温度T
inが所定の温度範囲内(たとえば400〜600℃の範
囲内)のある温度以上かどうかを判定する手段61と、
この判定結果にもとづき触媒コンバータ温度Tinが所定
の温度範囲内のある温度以上のとき前記ヒーター46へ
の通電を停止する手段62とを設けた。
【0020】第3の発明は、図3に示すように、エンジ
ンの負荷(たとえば吸入空気量Qa)と回転数Neをそれぞ
れ検出するセンサ31,32と、これらの検出値に基づ
いて基本噴射量Tpを算出する手段33と、触媒コンバ
ータ前の排気通路に介装され排気空燃比に応じた出力を
する第1のセンサ(たとえばO2センサ)34と、このセ
ンサ出力VFOと理論空燃比相当の第1のスライスレベ
ルとの比較により空燃比が理論空燃比を境にして反転し
たかどうかを判定する手段35と、この判定結果に応じ
空燃比が理論空燃比の近傍へと制御されるように空燃比
フィードバック制御の基本制御定数(たとえば比例分
R,PL)を算出する手段36と、運転条件(たとえばエ
ンジンの負荷と回転数)に応じて区分けされた複数の小
領域を持ち、各小領域に対応して制御定数の学習値PH
OSを格納するメモリ37と、現在の運転条件が前記い
ずれの小領域に属するかを判定する手段38と、現在の
運転条件の属する小領域に格納されている学習値PHO
Sを前記メモリ37から読み出す手段39と、この読み
出された学習値PHOSで前記基本制御定数PR,PL
修正した値に基づいて空燃比フィードバック補正量αを
算出する手段40と、この空燃比フィードバック補正量
αで前記基本噴射量Tpを補正して燃料噴射量Tiを算出
する手段41と、この噴射量Tiの燃料を吸気管に供給
する装置42と、前記触媒コンバータ後の排気通路に介
装され排気空燃比に応じた出力をする第2のセンサ(た
とえばO2センサ)43と、このセンサ出力VROと理論
空燃比相当の第2のスライスレベルとの比較により空燃
比がリッチ,リーンのいずれの側にあるかを判定する手
段44と、この判定した時点における運転条件の属する
小領域に対応して格納されている学習値PHOSを前記
メモリ37から読み出し、この読み出された学習値PH
OSを前記リッチ,リーンの判定結果に応じて更新する
手段45とを備えるエンジンの空燃比制御装置におい
て、前記第2のセンサ43を加熱するためのヒーター4
6と、このヒーター46に通電する手段47と、前記触
媒コンバータ温度(たとえば触媒入口温度Tin)を検出
するセンサ48と、この温度Tinが所定の温度範囲(た
とえば300〜600℃の範囲)にあるかどうかを判定
する手段49と、前記ヒーター46に通電されているか
どうかを判定する手段50と、これらの判定結果にもと
づきヒーター46に通電されておりかつ触媒コンバータ
温度Tinが所定の温度範囲にないとき前記第2のスライ
スレベルを下げる手段71とを設けた。
【0021】
【作用】ヒーター46で加熱することによって第2のセ
ンサ43を活性化できるものの、触媒の劣化時には、触
媒温度が所定の温度範囲をはずれた低温や高温の温度域
でCOと反応できなかったO2が余分に放出され、空燃
比がリーン側にかたよる。このリーン側にかたよった空
燃比をリッチ側に戻そうとして、第2のセンサ出力に基
づき学習値を更新すると、空燃比がリッチ側にずれてし
まい、COの転化率が急激に悪くなる。
【0022】これに対して、第1の発明で上記所定の温
度範囲をはずれた温度域で第2のセンサ出力に基づく学
習が禁止されると、第1のセンサを用いて空燃比のフィ
ードバック制御が行われ、実空燃比が理論空燃比の近く
へと制御されるので、COの転化率をおとすことがな
い。
【0023】次に、ヒーターに通電しているときよりも
非通電のときのほうが制御領域(NOの転化率とCOの
転化率のバランスがよい領域)が高温側にずれるので、
第2の発明で触媒温度が所定の温度範囲内のある温度以
上のときヒーターへの通電を停止すると、制御領域の上
限側が拡大する。また、触媒温度が高いため、ヒーター
への通電を停止しても、第2のセンサは十分に活性化す
る。
【0024】一方、触媒の劣化にともない触媒コンバー
タ温度Tinが所定の温度範囲にないとき空燃比がリッチ
シフトする。これに対抗して、第3の発明で第2のスラ
イスレベルを下げると空燃比がリーン側に戻されるの
で、ずれが相殺され、触媒の劣化の影響がなくされる。
【0025】
【実施例】図4において、吸入空気はエアクリーナから
吸気管3を通り、アクセルペダルと連動するスロットル
バルブ8によってその流量が制御され、シリンダに流入
する。燃料は噴射信号に基づき各気筒に設けたインジェ
クタ(燃料供給装置)4から、エンジン1の吸気ポートに
向けて噴射される。この噴射燃料とシリンダ内に流入す
る空気とが混じって形成される混合気はシリンダ内で点
火火花の助けを借りて燃焼し、燃焼したガスはピストン
を押し下げる仕事を行う。仕事のすんだ燃焼ガスは、排
気管5を通して触媒コンバータ6に導入され、ここで燃
焼ガス中の有害成分(CO,HC,NOx)が三元触媒によ
り清浄化されて排出される。
【0026】7は吸入空気量Qaを検出するエアフロー
メータ、9はスロットルバルブ8の開度TVOを検出す
るセンサ、10はエンジンの回転数Neを検出するクラ
ンク角度センサ、11はウォータジャケットの冷却水温
Twを検出する水温センサ、13はノックセンサ、14
は車速センサである。
【0027】12A,12Bは触媒コンバータ6の前と
後の排気管にそれぞれ設けられるO2センサで、理論空
燃比を境にして急変する特性を有し、理論空燃比の混合
気よりもリッチ側であるかリーン側であるかのいわゆる
2値を出力する。なお、O2センサに限らず、全域空燃
比センサやリーンセンサなどであっても構わない。
【0028】この2つのO2センサからの出力が、図5
でも示したように、上記のエアフローメータ7,クラン
ク角度センサ10、水温センサ11などからの出力とと
もに入力されるコントロールユニット21では、インジ
ェクタ4に対して燃料噴射信号を出力し、また以下に示
すように、学習機能つきの空燃比フィードバック制御を
行う。
【0029】図6は前O2センサ出力VFOに基づく空
燃比フィードバック制御の基本ルーチンで、まず前O2
センサ出力VFOと理論空燃比相当のスライスレベルの
比較により空燃比がこのスライスレベルを境にしてリッ
チあるいはリーンのいずれの側に反転したかを判定し
(ステップ52〜54)、判定結果に応じてマップを参
照することにより比例分と積分分を読み出し、これをC
PU内のレジスタに格納する(ステップ55,60,6
3,68)。
【0030】比例分と積分分の各マップ値PR,PL,i
R,iLはあらかじめ与えられる値であり、空燃比フィー
ドバック制御の基本制御定数である。
【0031】なお、積分分については、マップ値iR,i
Lにエンジン負荷(たとえば燃料噴射パルス幅Ti)を乗じ
た値を最終的な積分分IR,ILとして求めている(ステ
ップ61,69)。こうした負荷補正が必要となるの
は、αの制御周期が長くなる運転域でαの振幅が大きく
なって、三元触媒の排気浄化性能が落ちることがあるの
で、αの振幅をαの制御周期によらずほぼ一定とするた
めである。
【0032】次に、比例分のマップ値PR,PLについて
は、これを学習値PHOSにより修正する(ステップ5
8,66)。
【0033】この学習値PHOSは、図8でも示したよ
うに、学習値のマップ(たとえばエンジン回転数Neと
基本噴射パルス幅Tpとで区分けしている)を検索し
て、現在の運転条件の属する学習領域に格納されている
値を読み出す(ステップ57,65、ステップ112,
113)。なお、後O2センサに故障が生じている場合
は、学習値に信頼性がなくなるので、PHOS=0とし
て学習機能を外している(ステップ111,114)。
【0034】一方、学習値PHOSは後O2センサ出力
VROに基づいて更新する(ステップ56,64)。
【0035】たとえば図7で示したように、 〈1〉後O2センサが活性状態にあること(ステップ8
1)。 〈2〉後O2センサが故障していない(図では「OK」で略
記する。図8において同じ)こと(ステップ82)。 〈3〉触媒が活性状態にあること(ステップ83)。 〈4〉後述するように学習禁止フラグFKINが“1"
でないこと(ステップ84)。 〈5〉アイドル状態でないこと(ステップ85)。 のすべてを満たした場合に学習値の更新条件にあると判
断する。
【0036】そして、現在の運転条件の属する学習領域
に格納されている学習値PHOSを読み出してCPU内
のレジスタに格納しておき(ステップ86,87)、後
2センサ出力VROと理論空燃比相当のスライスレベ
ルの比較により空燃比がリッチ側にあると判断したとき
は、これから一定値DPHOSRだけ差し引く(ステッ
プ88,89)。これは、PHOSを小さくすると、P
Rが大きくかつPLが小さくなり、空燃比がリーン側に戻
るからである。なお、空燃比をリーン側に戻すため、P
RとPLの両方を変更する必要は必ずしもなく、PRを大
きくするのみあるいはPLを小さくするのみでも構わな
い。
【0037】この逆にリーン側にあると判断されると一
定値DPHOSLだけ加算する(ステップ88,9
0)。なお、減少量DPHOSRよりも増加量DPHO
SLを大きくすることで、エミッションの収束性をよく
することができる。
【0038】更新された学習値PHOSは同じ学習領域
に格納する(ステップ91)。
【0039】図6に戻り、空燃比フィードバック制御定
数(比例分PR,PLと積分分IR,IL)からはこれを用いて
空燃比フィードバック補正係数αを求める(ステップ5
9,62,67,70)。こうして求めた補正係数αか
らは図21にしたがって燃料噴射パルス幅Tiを算出す
る。
【0040】図9(図7のステップ81の詳細)は後O
2センサが活性状態にあるかどうかを判定するためのサ
ブルーチンである。
【0041】始動時で述べると、まず後O2センサが活
性状態にあるかどうかの判定結果を示すフラグの値をみ
るが(ステップ121)、始動時には活性状態にないの
で、フラグは立っておらず、次に進んでスタータがON
になっているかどうかをみる(ステップ122)。始動
した直後はスタータがOFFになるので、カウンタ値j
1を1だけインクリメントする(ステップ123)。こ
のカウンタ値j1はスタータがOFFになってからエン
ジンが回転した数を表す。
【0042】このカウンタ値j1と一定値n1を比較し
j1≧n1であれば、始動時より一定の時間経過したと
判断して後O2センサ出力VROが所定の範囲(その下限
値をRL、その上限値をRHとする)に収まっているか
どうかをみる(ステップ125)。たとえばRLは20
0mV、RHは700mVである。図12に始動からのセ
ンサ出力VROの時間変化を示すと、活性状態になった
後、センサ出力VROが最大を900mV、最小を50m
Vとして振れるので、VRO<RLまたはRH≦VRO
の場合に、活性状態にあると判断できるのである。
【0043】ただし、活性状態にあると判断されるごと
にカウンタ値j2を1だけインクリメントし、このカウ
ンタ値j2が一定値n2を越えた場合に初めてフラグを
立てることで、判断の信頼性を向上させている(ステッ
プ126〜128)。
【0044】図10(図7のステップ82と図8のステ
ップ111の詳細)は後O2センサが故障していないか
どうかを判定するためのサブルーチンで、フュエルカッ
トを一定時間継続した後のセンサ出力VROがスライス
レベルRLを下回っておらず、あるいはスロットルバル
ブを一定時間全開した後のセンサ出力VROがスライス
レベルRHを上回っていない場合に、センサに故障を生
じていると判断し、センサが故障したことを意味するフ
ラグを立てるものである。
【0045】ただし、同図においてカウンタ値j3がフ
ュエルカットを継続した時間を、カウンタj4がスロッ
トルバルブが全開を継続した時間を表している。
【0046】なお、一定値n3,n4は上記のn1,n
2とともに、後O2センサやエンジンの特性から定まる
値である。
【0047】図11(図7のステップ83の詳細)は触
媒が活性状態になったかどうかを判定するためのサブル
ーチンで、スタータがOFFになってからの回転数を表
すカウンタ値j5が、始動時の冷却水温に応じて定まる
基準値n5(図13参照)を越える場合に触媒が活性状
態になったことを意味するフラグを立てるものである。
【0048】以上のようにして、学習機能つきで行う空
燃比フィードバック制御については、特願平2−137
854号ですでに提案している。
【0049】さて、後O2センサ12Bの設けられる触
媒後の位置は排気温度が低いので、センサ12Bの活性
化を図るには、センサ12Bにヒーター15を内蔵さ
せ、これに図5のようにコントロールユニット21から
通電を行うことである。
【0050】ところで、触媒劣化時にこのヒーター15
のONが制御混合比に与える影響を調べてみると、図1
4の実線で示したように、触媒入口温度Tinが600℃
を越える温度域で、NOxの転化率にくらべてCOの転
化率が急激に悪くなっている(つまり実空燃比がリッチ
シフトしている)。これは、触媒の劣化により、O2
COと反応しないまま放出される結果、後O2センサで
リーン側にかたよって検出され、リーン側にかたよった
空燃比をリッチ側に戻そうと学習されてしまうためと思
われる。また、300℃以下でも同様の事情からCOの
転化率が悪くなっている。なお、図14で「Rr」は後
2センサのヒーター、「Fr」は前O2センサのヒータ
ーを意味させている。
【0051】こうした空燃比のリッチシフトを防止する
ため、コントロールユニット21は、図4で示したよう
に、温度センサ16により触媒の入口温度Tinを検出
し、これが600℃を越えるときと300℃以下のとき
は学習を禁止する。
【0052】たとえば、図9において、ヒーター15の
ONにより後O2センサが活性化したあと、触媒入口温
度Tinが所定の範囲(SLTWL<Tin≦SLTWH)
にあるかどうかみて、所定の範囲になければ学習禁止フ
ラグFKINをFKIN=1とし(ステップ121,1
33,134)、図7においてFKIN=1のときは、
学習値を更新しないようにするのである(ステップ8
4,92)。
【0053】上記の触媒入口温度Tinは触媒温度を代表
させた値であり、触媒入口温度のかわりに後O2センサ
の素子温度(素子裏に熱電対をとりつける)や後O2
ンサ近傍の排気温度を検出してもかまわない。温度その
ものでなく、回転数Neと基本噴射パルス幅Tpの積(つ
まり温度相当量)を用いることもできる。
【0054】また、上記の下限値TWL(300℃)と
上限値TWH(600℃)とには、ヒステリシス(ヒス
テリシス幅HYSTWは20℃程度)を設けることによ
って、制御のハンチングを防止している(ステップ13
6,137)。
【0055】ここで、この例の作用を説明する。
【0056】ヒーター加熱することによって後O2セン
サを活性化できるものの、触媒の劣化時には、Tin≦3
00℃とTin>600℃の温度域でCOと反応できなか
ったO2が余分に放出され、空燃比がリーン側にかたよ
る。このリーン側にかたよった空燃比をリッチ側に戻そ
うとして、後O2センサ出力に基づき学習値PHOSを
書き換えると(PHOSは大きくなる)、空燃比がリッ
チ側にずれてしまい、COの転化率が急激に悪くなる。
【0057】これに対して、この例ではTin≦300℃
とTin>600℃の温度域で後O2センサ出力に基づく
学習が禁止される。こうした温度域での後O2センサ出
力は正規の出力とはいえず、その正規でない後O2セン
サ出力を用いることによってCOの転化率を悪くしてし
まうのなら、かえって学習させないほうがよいのであ
る。
【0058】なお、学習を禁止しても、前O2センサを
用いて空燃比のフィードバック制御は行われるのであ
り、実空燃比が理論空燃比の近くへと制御され、これに
よりCOの転化率をおとすことはない。
【0059】次に、図15は他の実施例で、図9に対応
する。
【0060】この例でも触媒入口温度Tinが低いとき
は、後O2センサのヒーター15をONにするものの、
触媒入口温度Tinが400〜600℃の範囲内の所定の
温度(たとえば600℃)より高いときに限ってヒータ
ー15をOFFとしたものである(ステップ171,1
72)。これは、こうした高温域ではヒーター15をつ
けるまでもないこと、またヒーター15をOFFにした
ときのほうが、図14の破線で示したように、制御領域
(NOの転化率とCOの転化率のバランスがよい領域)
の上限側を680℃の近くまで拡大することができるか
らである。
【0061】なお、この例でも先の実施例と同様に、ヒ
ーター15のON、OFFを切換える温度にヒステリシ
スを設けている(ステップ174,175)。
【0062】一方、300℃以下または600℃を越え
る温度域でNOの転化率に対するCOの転化率がわるく
なる原因は、触媒の劣化にともなって後O2センサ出力
がリーン側にかたよることであった。
【0063】ところで、後O2センサ出力と比較するス
ライスレベルSLRと実空燃比の関係は図16の通りで
あるから、このスライスレベルSLRを上下させること
で、リーンやリッチとして計測される時間を短くも長く
もすることができる。たとえば、スライスレベルを下げ
ると、リッチとして計測される時間が長くなるため、空
燃比を強制的にリーン側にすることができる。
【0064】そこで、触媒の劣化にともなって空燃比が
リッチシフトするのであれば、これに対抗してスライス
レベルSLRを下げることでリーン側に戻してやると、
ずれが相殺され、触媒の劣化の影響をなくすことができ
る。
【0065】具体的には、図17で示したように、触媒
入口温度Tinが300℃以下または600℃を越える温
度域でスライスレベルSLRを下げたテーブルを用意し
ておき、このテーブルをそのときの触媒入口温度Tinに
応じて検索させることで、300℃以下または600℃
を越える温度域でも排気組成を改善することができるの
である。
【0066】なお、図17においても、触媒入口温度に
代えて、後O2センサの素子温度やNe・Tpなどを用い
ることができる。
【0067】また、学習値PHOSの更新幅の比を変え
ることによっても、空燃比を強制的にリーン側に戻すこ
とができる。たとえば、図18に示したように、Gを
0.1とおくことによって、学習値PHOSの更新幅D
PHOSLを、Tin≦300℃またはTin>600℃の
とき、10倍大きくするのである(ステップ182,1
83)。
【0068】実施例では、学習値PHOSを比例分に対
して用いたが、積分分IR,ILに対して用いることもで
きる。
【0069】図1ないし図3と流れ図の対応は次の通り
である。図6のステップ52〜54が反転判定手段3
5、ステップ55,60,63,68が基本制御定数算
出手段36、ステップ56,64と図7が学習値更新手
段45、図6のステップ57,65と図8が学習値読み
出し手段39、図6のステップ58,59,62,6
6,67,70が空燃比フィードバック補正量算出手段
40、図7のステップ84と図9のステップ134,1
35が学習禁止手段51、図9のステップ121が通電
判定手段50、ステップ122,131が通電手段4
7、ステップ133が判定手段49、図15のステップ
171が判定手段61、ステップ172が通電停止手段
62の機能を果たしている。
【0070】
【発明の効果】第1の発明では、ヒーターを設けてこれ
に通電することで触媒コンバータ下流の第2のセンサを
加熱するとともに、ヒーターに通電されておりかつ触媒
コンバータ温度が所定の温度範囲にないとき第2のセン
サ出力にもとづく学習値の更新を禁止するため、触媒の
劣化にともなう空燃比のリッチシフトの影響を受けるこ
とがなく、触媒の劣化時にもCOの転化率を良好に維持
することができる。
【0071】第2の発明では、ヒーターを設けてこれに
通電することで触媒コンバータ下流の第2のセンサを加
熱するとともに、触媒コンバータ温度が所定の温度範囲
内のある温度以上のときヒーターへの通電を停止するた
め、第2のセンサを活性化しつつ、ヒーターへの通電時
よりもNOの転化率とCOの転化率のバランスがよい領
域の上限側を拡大することができる。
【0072】第3の発明では、ヒーターを設けてこれに
通電することで触媒コンバータ下流の第2のセンサを加
熱するとともに、ヒーターに通電されておりかつ触媒コ
ンバータ温度が所定の温度範囲にないとき第2のセンサ
出力と比較する第2のスライスレベルを下げるため、こ
のスライスレベルの低下による空燃比のリーンシフト
で、触媒の劣化にともなう空燃比のリッチシフトが相殺
され、触媒の劣化の影響がなくされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】第2の発明のクレーム対応図である。
【図3】第3の発明のクレーム対応図である。
【図4】一実施例の制御システム図である。
【図5】この実施例のコントロールユニットのブロック
図である。
【図6】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図7】学習値の更新を説明するための流れ図である。
【図8】学習値の読みだしを説明するための流れ図であ
る。
【図9】後O2センサの活性判定を説明するための流れ
図である。
【図10】後O2センサの故障判定を説明するための流
れ図である。
【図11】触媒の活性判定を説明するための流れ図であ
る。
【図12】後O2センサの出力波形図である。
【図13】基準値n5の特性図である。
【図14】触媒劣化時の制御混合比への影響を示す特性
図である。
【図15】他の実施例の後O2センサの活性判定を説明
するための流れ図である。
【図16】スライスレベルSLRと空燃比の関係を示す
特性図である。
【図17】触媒入口温度に対するスライスレベルSLR
の特性図である。
【図18】別の他の実施例の後O2センサの活性判定を
説明するための流れ図である。
【図19】従来例の空燃比フィードバック補正係数αの
演算を説明するための流れ図である。
【図20】従来例のαの修正を説明するための流れ図で
ある。
【図21】従来例のTiの演算を説明するための流れ図
である。
【符号の説明】
4 インジェクタ(燃料噴射装置) 5 排気管 6 触媒コンバータ 7 エアフローメータ(エンジン負荷センサ) 10 クランク角センサ(エンジン回転数センサ) 12A 前O2センサ(第1のセンサ) 12B 後O2センサ(第2のセンサ) 15 ヒーター 16 温度センサ 21 コントロールユニット 31 エンジン負荷センサ 32 エンジン回転数センサ 33 基本噴射量算出手段 34 第1のセンサ 35 反転判定手段 36 基本制御定数算出手段 37 学習値メモリ 38 学習領域判定手段 39 学習値読み出し手段 40 空燃比フィードバック補正量算出手段 41 燃料噴射量算出手段 42 燃料供給装置 43 第2のセンサ 44 リッチ,リーン判定手段 45 学習値更新手段 46 ヒーター 47 通電手段 48 温度センサ 49 判定手段 50 通電判定手段 51 学習更新禁止手段 61 判定手段 62 通電停止手段 71 スライスレベル低下手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00 310 F02D 45/00 340 F02D 41/14 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検出
    するセンサと、これらの検出値に基づいて基本噴射量を
    算出する手段と、触媒コンバータ前の排気通路に介装さ
    れ排気空燃比に応じた出力をする第1のセンサと、この
    センサ出力と理論空燃比相当のスライスレベルとの比較
    により空燃比が理論空燃比を境にして反転したかどうか
    を判定する手段と、この判定結果に応じ空燃比が理論空
    燃比の近傍へと制御されるように空燃比フィードバック
    制御の基本制御定数を算出する手段と、運転条件に応じ
    て区分けされた複数の小領域を持ち、各小領域に対応し
    て制御定数の学習値を格納するメモリと、現在の運転条
    件が前記いずれの小領域に属するかを判定する手段と、
    現在の運転条件の属する小領域に格納されている学習値
    を前記メモリから読み出す手段と、この読み出された学
    習値で前記基本制御定数を修正した値に基づいて空燃比
    フィードバック補正量を算出する手段と、この空燃比フ
    ィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴
    射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供
    給する装置と、前記触媒コンバータ後の排気通路に介装
    され排気空燃比に応じた出力をする第2のセンサと、こ
    のセンサ出力と前記スライスレベルとの比較により空燃
    比がリッチ,リーンのいずれの側にあるかを判定する手
    段と、この判定した時点における運転条件の属する小領
    域に対応して格納されている学習値を前記メモリから読
    み出し、この読み出された学習値を前記リッチ,リーン
    の判定結果に応じて更新する手段とを備えるエンジンの
    空燃比制御装置において、前記第2のセンサを加熱する
    ためのヒーターと、このヒーターに通電する手段と、前
    記触媒コンバータ温度を検出するセンサと、この温度が
    所定の温度範囲にあるかどうかを判定する手段と、前記
    ヒーターに通電されているかどうかを判定する手段と、
    これらの判定結果にもとづきヒーターに通電されており
    かつ触媒コンバータ温度が所定の温度範囲にないとき前
    記学習値の更新を禁止する手段とを設けたことを特徴と
    するエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検出
    するセンサと、これらの検出値に基づいて基本噴射量を
    算出する手段と、触媒コンバータ前の排気通路に介装さ
    れ排気空燃比に応じた出力をする第1のセンサと、この
    センサ出力と理論空燃比相当のスライスレベルとの比較
    により空燃比が理論空燃比を境にして反転したかどうか
    を判定する手段と、この判定結果に応じ空燃比が理論空
    燃比の近傍へと制御されるように空燃比フィードバック
    制御の基本制御定数を算出する手段と、運転条件に応じ
    て区分けされた複数の小領域を持ち、各小領域に対応し
    て制御定数の学習値を格納するメモリと、現在の運転条
    件が前記いずれの小領域に属するかを判定する手段と、
    現在の運転条件の属する小領域に格納されている学習値
    を前記メモリから読み出す手段と、この読み出された学
    習値で前記基本制御定数を修正した値に基づいて空燃比
    フィードバック補正量を算出する手段と、この空燃比フ
    ィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して燃料噴
    射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気管に供
    給する装置と、前記触媒コンバータ後の排気通路に介装
    され排気空燃比に応じた出力をする第2のセンサと、こ
    のセンサ出力と前記スライスレベルとの比較により空燃
    比がリッチ,リーンのいずれの側にあるかを判定する手
    段と、この判定した時点における運転条件の属する小領
    域に対応して格納されている学習値を前記メモリから読
    み出し、この読み出された学習値を前記リッチ,リーン
    の判定結果に応じて更新する手段とを備えるエンジンの
    空燃比制御装置において、前記第2のセンサを加熱する
    ためのヒーターと、このヒーターに通電する手段と、前
    記触媒コンバータ温度を検出するセンサと、この温度が
    所定の温度範囲内のある温度以上かどうかを判定する手
    段と、この判定結果にもとづき触媒コンバータ温度が所
    定の温度範囲内のある温度以上のとき前記ヒーターへの
    通電を停止する手段とを設けたことを特徴とするエンジ
    ンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検出
    するセンサと、これらの検出値に基づいて基本噴射量を
    算出する手段と、触媒コンバータ前の排気通路に介装さ
    れ排気空燃比に応じた出力をする第1のセンサと、この
    センサ出力と理論空燃比相当の第1のスライスレベルと
    の比較により空燃比が理論空燃比を境にして反転したか
    どうかを判定する手段と、この判定結果に応じ空燃比が
    理論空燃比の近傍へと制御されるように空燃比フィード
    バック制御の基本制御定数を算出する手段と、運転条件
    に応じて区分けされた複数の小領域を持ち、各小領域に
    対応して制御定数の学習値を格納するメモリと、現在の
    運転条件が前記いずれの小領域に属するかを判定する手
    段と、現在の運転条件の属する小領域に格納されている
    学習値を前記メモリから読み出す手段と、この読み出さ
    れた学習値で前記基本制御定数を修正した値に基づいて
    空燃比フィードバック補正量を算出する手段と、この空
    燃比フィードバック補正量で前記基本噴射量を補正して
    燃料噴射量を算出する手段と、この噴射量の燃料を吸気
    管に供給する装置と、前記触媒コンバータ後の排気通路
    に介装され排気空燃比に応じた出力をする第2のセンサ
    と、このセンサ出力VROと理論空燃比相当の第2のス
    ライスレベルとの比較により空燃比がリッチ,リーンの
    いずれの側にあるかを判定する手段と、この判定した時
    点における運転条件の属する小領域に対応して格納され
    ている学習値を前記メモリから読み出し、この読み出さ
    れた学習値を前記リッチ,リーンの判定結果に応じて更
    新する手段とを備えるエンジンの空燃比制御装置におい
    て、前記第2のセンサを加熱するためのヒーターと、こ
    のヒーターに通電する手段と、前記触媒コンバータ温度
    を検出するセンサと、この温度が所定の温度範囲にある
    かどうかを判定する手段と、前記ヒーターに通電されて
    いるかどうかを判定する手段と、これらの判定結果にも
    とづきヒーターに通電されておりかつ触媒コンバータ温
    度が所定の温度範囲にないとき前記第2のスライスレベ
    ルを下げる手段とを設けたとを設けたことを特徴とする
    エンジンの空燃比制御装置。
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