JP2855058B2 - 自動変速機を備えた車両のシフトロック装置 - Google Patents

自動変速機を備えた車両のシフトロック装置

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JP2855058B2
JP2855058B2 JP19490093A JP19490093A JP2855058B2 JP 2855058 B2 JP2855058 B2 JP 2855058B2 JP 19490093 A JP19490093 A JP 19490093A JP 19490093 A JP19490093 A JP 19490093A JP 2855058 B2 JP2855058 B2 JP 2855058B2
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solenoid
shift lock
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lock
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好伸 大藪
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機を備えた車両
に用いられ特定のシフト位置でシフトレバーのシフト作
動及びイグニッションキーの移動を拘束する自動変速機
を備えた車両のシフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を備えた車両においては、特
定のシフト位置でシフトレバーのシフト作動を拘束する
シフトレバーロック機構、及びイグニッションキーの移
動を拘束するキーインターロック機構を備えたものがあ
る。
【0003】このシフトレバーロック機構では、シフト
レバーに設けられるディテントピンをシフトロックプレ
ートで拘束するものが知られている。このシフトレバー
ロック機構では、シフトレバーが駐車用レンジ(Pレン
ジ)の位置にある場合に、ディテントピンがシフトロッ
クプレートと係合すると共にシフトロックプレートの移
動がプレートストッパによって阻止されてシフトレバー
のシフト作動が拘束され、また、ブレーキ操作が行われ
た場合にシフトロックソレノイドが通電されてプレート
ストッパが移動されシフトロックプレートの移動が可能
となってシフトレバーのシフト作動が可能となる構成で
ある。
【0004】一方、キーインターロック機構では、イグ
ニッションスイッチのキーシリンダをキーインターロッ
クソレノイドによって拘束するものが知られている。こ
のキーインターロック機構では、シフトレバーが駐車用
レンジ(Pレンジ)の位置にある場合には、キーインタ
ーロックソレノイドはキーシリンダと非係合状態となっ
ており、キーシリンダ(イグニッションキー)の所定方
向(ACC位置からLOCK位置)への回転が可能であ
り、また、シフトレバーが駐車用レンジ(Pレンジ)以
外の位置にある場合には、キーインターロックソレノイ
ドが通電されてキーシリンダと係合しキーシリンダの回
転を阻止してイグニッションキーの抜き出しが阻止され
る構成である。
【0005】さらに、シフトレバーのシフト位置は、シ
フトロックプレートと共に配置されたシフトロックコン
トロールスイッチによって検出され、この検出信号に基
づいて、各ロック機構のシフトロックソレノイドやキー
インターロックソレノイドが作動されるようになってい
る。
【0006】ところで、このようなシフトレバーロック
機構及びキーインターロック機構から成るシフトロック
装置においては、シフトレバーロック機構のシフトロッ
クソレノイドの作動タイミングと、キーインターロック
機構のキーインターロックソレノイドの作動タイミング
とが完全に同じではなく、微妙に異なっている。
【0007】すなわち、キーインターロック機構のキー
インターロックソレノイドは、シフトレバーがPレンジ
の位置にある場合に、シフトレバーノブボタンが操作さ
れてディテントピンがシフトロックプレートと共に移動
した直後に作動する必要がある。一方、シフトレバーロ
ック機構は、シフトレバーがPレンジの位置にある場合
には(ディテントピンの移動に拘わらず)ロック状態で
あり、シフトロックソレノイドはブレーキ操作が行われ
た場合に通電される。すなわち、シフトロックソレノイ
ドに通電されて初めてディテントピンの移動が可能にな
り、さらにディテントピンがシフトロックプレートと共
に移動して他のレンジへ移動可能となって初めて通電が
解除される。
【0008】換言すれば、シフトレバーロック機構にお
いては、前述のシフトロックコントロールスイッチは、
シフトレバーがPレンジの位置かそれ以外の位置かのみ
を検出すればよいが、一方、キーインターロック機構に
おいては、前述のシフトロックコントロールスイッチ
は、シフトレバーがPレンジの位置にある場合であって
もさらにディテントピンが停止(非操作)状態か移動
(操作)された状態かをを検出する必要がある。
【0009】したがって、前述のシフトロックコントロ
ールスイッチは、単にシフトレバーのシフト位置のみな
らずPレンジにおけるディテントピン(シフトロックプ
レート)の位置を検出する必要があり、このため、互い
に異なる回路を構成する2つの検出スイッチ部分から成
る複雑な構造となっていた。
【0010】このため、シフトレバーロック機構及びキ
ーインターロック機構から成る従来のシフトロック装置
においては、2つの異なる回路を構成する複雑な構造の
シフトロックコントロールスイッチ自体がコスト高であ
り、また、前述の如く微妙な検出位置のために組付けの
際の調節が煩雑であり、組付性悪化の原因となってい
た。さらに、シフトロックコントロールスイッチが検出
する検出位置は、車種毎に微妙に異なるため、同一のシ
フトロックコントロールスイッチを異なる車種にそのま
ま適用することができず、部品の共通化、標準化を図る
ことも困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、組付け時の微妙な調節が不要で組付性が向上する
と共に部品を簡単な構造で標準化することができ、これ
により大幅なコストの低減を図ることができる自動変速
機を備えた車両のシフトロック装置を得ることが目的で
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動変速機
を備えた車両のシフトロック装置は、シフトレバーと共
に移動されディテントプレートに係合することによって
シフトレバーのシフト作動を制限するディテントピンに
係合可能に配置され、係合状態では前記ディテントピン
と共に移動するシフトロックプレートと、前記シフトロ
ックプレートに係合可能に配置され係合状態では前記シ
フトロックプレートの所定方向への移動を阻止すると共
に、常に前記シフトロックプレート移動阻止状態へ付勢
され、電気的に作動することにより前記シフトロックプ
レート移動阻止状態を解除するシフトロックソレノイド
と、イグニッションスイッチのキーシリンダに係合可能
に配置され、電気的に作動することにより前記キーシリ
ンダと係合して前記キーシリンダの所定方向への回転を
阻止するキーインターロックソレノイドと、を備え、前
記シフトロックプレートの移動を前記シフトロックソレ
ノイドによって制限することにより特定のシフト位置で
シフトレバーのシフト作動を拘束すると共に、前記キー
シリンダの回転を前記キーインターロックソレノイドに
よって制限することにより特定のシフト位置でイグニッ
ションキーの移動を拘束する、自動変速機を備えた車両
のシフトロック装置において、前記自動変速機のシフト
位置を検出するためのニュートラルスタートスイッチに
より検出された前記特定のシフト位置検出信号によっ
て、前記シフトロックソレノイドを作動させ、かつ、単
一回路を構成し前記シフトロックプレートの前記所定方
向への移動を検出するリミットスイッチにより検出され
た検出信号によって、前記キーインターロックソレノイ
ドを作動させることを特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成の自動変速機を備えた車両のシフトロ
ック装置では、ディテントピンと共に移動するシフトロ
ックプレートは、特定のシフト位置においてシフトロッ
クソレノイドによって移動が制限されてシフトレバーの
シフト作動が拘束され、さらに、シフトロックソレノイ
ドが作動することによりシフトロックプレートの拘束が
解除されてシフトレバーのシフト作動が可能となる。ま
た、イグニッションスイッチのキーシリンダは、特定の
シフト位置においてキーインターロックソレノイドによ
って回転が阻止され、イグニッションキーの移動が拘束
される。
【0014】ここで、シフトロックソレノイドは、自動
変速機のシフト位置を検出するためのニュートラルスタ
ートスイッチにより検出された特定のシフト位置検出信
号によって作動され、かつ、キーインターロックソレノ
イドは、単一回路を構成しシフトロックプレートの所定
方向への移動を検出するリミットスイッチにより検出さ
れた検出信号によって作動される。
【0015】すなわち、シフトロックソレノイドは、自
動変速機に用いられる既存のニュートラルスタートスイ
ッチによって作動されるため、何ら新たな部品を必要と
することなくシフトレバーロック機構を構成することが
できる。また、キーインターロックソレノイドは、シフ
トロックプレートの所定方向への移動をのみ検出するリ
ミットスイッチによって作動されるため、このリミット
スイッチを簡単な構造により構成することができ、異な
る車種であっても共通して用いることができ、さらに組
付け時の微妙な調節が不要で組付性も向上する。
【0016】このように、本シフトロック装置は、従来
では不可欠であった複雑な構造で組付け時の微妙な調節
が必要なシフトロックコントロールスイッチを用いるこ
と無く、シフトロックソレノイドとキーインターロック
ソレノイドとを共に作動させることができ、組付け時の
微妙な調節が不要で組付性が向上すると共に部品を簡単
な構造で標準化することができ、これにより大幅なコス
トの低減を図ることができる。
【0017】
【実施例】図1には本発明に係るシフトロック装置10
の全体構成が示されている。
【0018】このシフトロック装置10は、シフトレバ
ーの移動を拘束するシフトレバーロック機構と、イグニ
ッションキーの回転を拘束するキーインターロック機構
とにより構成されている。
【0019】ここで、各ロック機構の機械的構造は既存
のものであるため詳細な説明は省略するが、シフトレバ
ーロック機構においては、ディテントプレート12が配
置されている。このディテントプレート12にはディテ
ント孔14が穿設されており、さらにディテント孔14
には、シフトレバー(図示省略)に配設されてこのシフ
トレバーの略直角方向へ突出するディテントピン16が
貫通している。
【0020】ディテントピン16はシフトレバーの軸線
方向に沿って上下動可能とされており、シフトレバーに
内設された図示しない付勢手段により上方へ向けて付勢
されている。さらにこのディテントピン16はシフトレ
バーに内設された図示しないロッド等を介して、シフト
ノブに配設されたディテント解除釦(図示省略)と連結
されており、ディテント解除釦が押圧操作されることで
前記付勢手段の付勢力に抗して下方へ向けて移動可能と
なっている。
【0021】前記ディテント孔14は、「P」、
「R」、「N」、「D」、「2」、及び「L」の各シフ
ト位置と関係付けられて上部内周壁が凹凸状に屈曲され
ている。これにより、ディテントピン16の矢印A、又
は矢印B方向への移動を制限するようになっている。
【0022】すなわち、ディテント解除釦の押圧操作で
ディテントピン16を下方へ移動してからでないと、矢
印A又は矢印B方向へのシフトレバーの揺動操作ができ
ないようなシフト動作位置が設けられている。例えば、
「P」のシフト位置ではディテントピン16がディテン
ト孔14の深溝内へ入り込んでおり、上記操作を伴わな
いと「R」のシフト位置へのシフト操作ができないよう
になっている。
【0023】前記ディテントプレート12の側方、すな
わちディテントピン16の先端がディテント孔14から
突出する側には、シフトレバーロック機構を構成するロ
ックプレート18がスライド可能に支持されている。ロ
ックプレート18は「P」のシフト位置に位置するシフ
トレバーの軸線方向に沿って上下動可能となっている。
ロックプレート18の上端部には、図1左側の「R」の
シフト位置に向けて開口する切欠20が形成されてお
り、この切欠20は入口部20Aがテーパ状に拡開して
いる。切欠20にはシフトレバーが「R」から「P」の
シフト位置に移動すると、ディテントピン16が入口部
20Aより奥の奥部20Bに進入するようになってい
る。また、ロックプレート18が下降限に位置した状態
においては、切欠20の入口部20Aはディテント孔1
4と重なり合ってディテントピン16を「R」方向へ移
動可能にするまた、ロックプレート18の下方には、シ
フトロックソレノイド22が取り付けられている。シフ
トロックソレノイド22は通電時にプランジャ22Aを
吸引するようになっており、非通電時にはプランジャ2
2Aに巻装されたリターンスプリングの付勢力によりプ
ランジャ22Aが引き出されている。このため、シフト
ロックソレノイド22の非通電状態では、プランジャ2
2Aがロックプレート18の方向へ突出し、プランジャ
22Aがロックプレート18の下端部に係合した状態と
なることでロックプレート18の下降を阻止する構成で
ある。したがって、この状態では、ディテントピン16
はディテント孔14の「P」レンジにおける深溝から抜
け出し不可能となり、シフトレバーのシフト作動が阻止
されたシフトロック状態となる。一方、シフトロックソ
レノイド22が励磁された場合には、リターンスプリン
グの付勢力に抗してプランジャ22Aを引き込むことで
ロックプレート18の下端部から離間した状態となる。
【0024】このシフトロックソレノイド22は、後に
詳述する制御回路によって作動される。すなわち、シフ
トレバーが「P」のシフト位置に選択され、後述するイ
グニッションスイツチ28が「ON」の状態にあって、
フットブレーキの踏み込み操作がなされた場合にのみ、
電気的制御によって通電励磁されるようになっている。
換言すれば、シフトレバーが「P」以外のシフト位置及
びイグニッションスイツチ「ON」以外の状態にあって
は通電励磁されないようになっている。
【0025】なお、このシフトロックソレノイド22を
ロックプレート18に直接係合させる構成に限らず、他
の部材例えばロックプレート18に係合可能なプレート
ストッパ等を配置し、このプレートストッパにシフトロ
ックソレノイド22を連結してプレートストッパを移動
させ、ロックプレート18の下降を制限するように構成
してもよい。
【0026】また、ロックプレート18の上方には、キ
ーインターロックスイッチ24が取り付けられている。
このキーインターロックスイッチ24は、検出片26が
ロックプレート18に係合可能な常閉接点のON・OF
Fスイッチとされており、シフトレバーが「P」のシフ
ト位置に選択されかつディテントピン16が操作されず
上方に位置する状態の場合においてのみ回路を開き、デ
ィテントピン16が操作されて下方へ移動しロックプレ
ート18の下面がプランジャ22Aの上面に達する前に
回路を閉じる(換言すれば、シフトレバーが「P」以外
のシフト位置に選択されまたは「P」のシフト位置に選
択された場合にディテントピン16が操作されて下方へ
移動した状態の場合においては、回路を閉じる)ように
構成されている。
【0027】一方、キーインターロック機構において
は、イグニッションスイッチ28のキーシリンダ30に
はカム部32が形成されている。また、カム部32の近
傍にはキーインターロックソレノイド34が配置されて
いる。キーインターロックソレノイド34は、通電時に
プランジャ34Aを突出するようになっており、非通電
時にはプランジャ34Aに巻装されたリターンスプリン
グの付勢力によりプランジャ34Aが引き込まれてい
る。このため、キーインターロックソレノイド34の非
通電状態では、プランジャ34Aがキーシリンダ30の
カム部32から離間して保持されており、プランジャ3
4Aが突出してキーシリンダ30のカム部32に係合し
た状態となることでキーシリンダ30の回転(ACCか
らLOCK方向への回転)を阻止する構成である。した
がって、この状態では、イグニッションキー36はキー
シリンダ30からの抜け出しが阻止される。
【0028】このキーインターロックソレノイド34
は、後に詳述する制御回路によって作動される。すなわ
ち、イグニッションスイツチ28が「ON」または「A
CC」の状態にあって、シフトレバーが「P」以外のシ
フト位置に選択された場合及び、「P」のシフト位置に
選択されかつディテントピン16が操作されて下方へ移
動した場合に、電気的制御によって通電励磁されるよう
になっている。
【0029】次に、前述のシフトロックソレノイド22
及びキーインターロックソレノイド34の作動を制御す
る制御回路の構成を説明する。
【0030】図1に示す如く、シフトロックソレノイド
22の+端子38は、ブレーキスイッチ40、ヒューズ
42を介して電源44に接続されており、また、この+
端子38にはブレーキランプ46が接続されている。一
方、シフトロックソレノイド22の−端子48は、シフ
トロックコントロールリレー50のトランジスタ52の
コレクタに接続されている。このトランジスタ52のベ
ースは、自動変速機のシフト位置を検出するためのニュ
ートラルスタートスイッチ(NSS)54を介して、イ
グニッションスイッチ28の「ON」端子56に接続さ
れており、また、NSS54にはパーキングインジケー
タランプ58が接続されている。
【0031】一方、キーインターロックソレノイド34
の+端子60は、イグニッションスイッチ28の「O
N」端子56及び「ACC」端子62に接続されると共
に前述のキーインターロックスイッチ24に接続されて
いる。キーインターロックスイッチ24の「COM」端
子64は、シフトロックコントロールリレー50のトラ
ンジスタ66のベースに接続されている。また、キーイ
ンターロックソレノイド34の−端子68は、シフトロ
ックコントロールリレー50のトランジスタ66のコレ
クタに接続されている。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。いま、
シフトレバーが「P」のシフト位置に選択され、イグニ
ッションスイッチ28が「LOCK」、「ACC」の位
置では、シフトロックソレノイド22が非通電状態とな
っているので、プランジャ22Aがロックプレート18
の方向へ突出し、プランジャ22Aがロックプレート1
8の下端部に係合した状態となることでロックプレート
18は下降が阻止されている。したがって、この状態で
は、ディテントピン16はディテント孔14の「P」レ
ンジにおける深溝から抜け出し不可能となり、シフトレ
バーのシフト作動が阻止されたシフトロック状態となっ
ている。
【0033】イグニッションスイッチ28の「STAR
T」操作でエンジンを始動させた後、「ON」位置で
は、NSS54のP位置検出信号によりパーキングイン
ジケータランプ58が点灯される。さらに、この状態で
は、依然としてシフトロックソレノイド22が非通電状
態となっているので、ディテントピン16の抜け出しが
不可能でシフトレバーのシフト作動が阻止されている。
【0034】また、この状態においては、キーインター
ロックスイッチ24の検出片26はロックプレート18
に係合して回路が開かれている。このため、キーインタ
ーロックソレノイド34は非通電状態となっており、リ
ターンスプリングの付勢力によりプランジャ34Aが引
き込まれてキーシリンダ30のカム部32から離間して
保持されている。したがって、キーシリンダ30すなわ
ちイグニッションスイッチ28の「LOCK」位置への
回転は自由に可能である。
【0035】ここで、シフトレバーをシフト操作する場
合には、フットブレーキを踏み込む。これによって、ブ
レーキスイッチ40が閉路し、ブレーキランプ46が点
灯する。さらに、この状態では、NSS54の閉路によ
りシフトロックコントロールリレー50のトランジスタ
52にベース電流が流れているため、ブレーキスイッチ
40の閉路と同時にトランジスタ52が作動し、シフト
ロックソレノイド22が通電励磁される。これにより、
プランジャ22Aがリターンスプリングの付勢力に抗し
て吸引されてロックプレート18の下端部から離間し、
ロックプレート18は下方へ移動可能となる。したがっ
て、ディテント解除釦を押圧操作してディテントピン1
6を下方へ移動して、所望のシフト位置へシフトレバー
を操作することができる。
【0036】シフトレバーが「P」以外のシフト位置に
選択された場合には、NSS54のP位置検出回路は開
路されるため、シフトロックコントロールリレー50の
トランジスタ52にベース電流が流れず、したがって、
フットブレーキを踏み込んでブレーキスイッチ40が閉
路しても、シフトロックソレノイド22が通電励磁され
ることはない。
【0037】一方、シフトレバーを「P」以外のシフト
位置に選択するためにディテント解除釦が押圧操作され
てディテントピン16がロックプレート18と共に下方
へ移動されると、キーインターロックスイッチ24の検
出片26がロックプレート18と共に降下し、回路が閉
じられる。このため、シフトロックコントロールリレー
50のトランジスタ66にベース電流が流れ、トランジ
スタ66が作動してキーインターロックソレノイド34
が通電励磁される。これにより、プランジャ34Aが吸
引されて突出し、キーシリンダ30のカム部32に係合
する。したがって、この状態では、キーシリンダ30の
回転(ACCからLOCK方向への回転)が阻止され、
イグニッションキー36のキーシリンダ30からの抜け
出しが阻止される。
【0038】このようにキーインターロックソレノイド
34は、イグニッションスイツチ28が「ON」または
「ACC」の状態にあって、シフトレバーが「P」以外
のシフト位置に選択された場合及び、「P」のシフト位
置に選択された場合であってもディテントピン16が操
作されて下方へ移動した場合には通電励磁され、キーシ
リンダ30の回転が阻止されてイグニッションキー36
のキーシリンダ30からの抜け出しが阻止される。
【0039】以上の如く、本シフトロック装置10で
は、ディテントピン16と共に移動するロックプレート
18は、「P」のシフト位置においてシフトロックソレ
ノイド22によって移動が制限されてシフトレバーのシ
フト作動が拘束され、さらに、シフトロックソレノイド
22が作動することによりロックプレート18の拘束が
解除されてシフトレバーのシフト作動が可能となる。ま
た、イグニッションスイッチ28のキーシリンダ30
は、「P」以外のシフト位置、及び「P」のシフト位置
であってもディテントピン16が移動した場合には、キ
ーインターロックソレノイド34によって回転が阻止さ
れ、イグニッションキー36の移動が拘束される。
【0040】ここで、シフトロックソレノイド22は、
前述の如く自動変速機のシフト位置を検出するためのN
SS54により検出された「P」のシフト位置検出信号
に基づいて作動され、かつ、キーインターロックソレノ
イド34は、単一回路を構成しロックプレート18の所
定方向(下方)への移動を検出するキーインターロック
スイッチ24により検出された検出信号によって作動さ
れる。
【0041】すなわち、シフトロックソレノイド22
は、自動変速機に用いられる既存のNSS54によって
作動されるため、何ら新たな部品を必要とすることなく
シフトレバーロック機構を構成することができる。ま
た、キーインターロックソレノイド34は、ロックプレ
ート18の移動をのみ検出するキーインターロックスイ
ッチ24によって作動されるため、このキーインターロ
ックスイッチ24を単なるリミットスイッチ等の簡単な
構造ものとすることができ、異なる車種であっても共通
して用いることができ、さらに組付け時の微妙な調節が
不要で組付性も向上する。
【0042】このように、本シフトロック装置10は、
従来では不可欠であった複雑な構造で組付け時の微妙な
調節が必要なシフトロックコントロールスイッチを用い
ること無く、シフトロックソレノイド22とキーインタ
ーロックソレノイド34とを共に作動させることがで
き、組付け時の微妙な調節が不要で組付性が向上すると
共に部品を簡単な構造で標準化することができ、これに
より大幅なコストの低減を図ることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、組付け時
の微妙な調節が不要で組付性が向上すると共に部品を簡
単な構造で標準化することができ、これにより大幅なコ
ストの低減を図ることができる優れた効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトロック装置の概略全体構成
図である。
【符号の説明】
10 シフトロック装置 12 ディテントプレート 16 ディテントピン 18 ロックプレート(シフトロックプレート) 22 シフトロックソレノイド 24 キーインターロックスイッチ 28 イグニッションスイッチ 30 キーシリンダ 34 キーインターロックソレノイド 40 ブレーキスイッチ 50 シフトロックコントロールリレー 54 ニュートラルスタートスイッチ(NSS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 真先 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平4−83961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/34 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーと共に移動されディテント
    プレートに係合することによってシフトレバーのシフト
    作動を制限するディテントピンに係合可能に配置され、
    係合状態では前記ディテントピンと共に移動するシフト
    ロックプレートと、 前記シフトロックプレートに係合可能に配置され係合状
    態では前記シフトロックプレートの所定方向への移動を
    阻止すると共に、常に前記シフトロックプレート移動阻
    止状態へ付勢され、電気的に作動することにより前記シ
    フトロックプレート移動阻止状態を解除するシフトロッ
    クソレノイドと、 イグニッションスイッチのキーシリンダに係合可能に配
    置され、電気的に作動することにより前記キーシリンダ
    と係合して前記キーシリンダの所定方向への回転を阻止
    するキーインターロックソレノイドと、 を備え、前記シフトロックプレートの移動を前記シフト
    ロックソレノイドによって制限することにより特定のシ
    フト位置でシフトレバーのシフト作動を拘束すると共
    に、前記キーシリンダの回転を前記キーインターロック
    ソレノイドによって制限することにより特定のシフト位
    置でイグニッションキーの移動を拘束する、自動変速機
    を備えた車両のシフトロック装置において、 前記自動変速機のシフト位置を検出するためのニュート
    ラルスタートスイッチにより検出された前記特定のシフ
    ト位置検出信号によって、前記シフトロックソレノイド
    を作動させ、かつ、単一回路を構成し前記シフトロック
    プレートの前記所定方向への移動を検出するリミットス
    イッチにより検出された検出信号によって、前記キーイ
    ンターロックソレノイドを作動させることを特徴とする
    自動変速機を備えた車両のシフトロック装置。
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