JP2854639B2 - フレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物 - Google Patents

フレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物

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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は耐熱性、屈曲性に優れ、かつ従来の特性を低
下することのないフレキシブル印刷回路基板用接着剤組
成物に関する。
(従来の技術) フレキシブル印刷回路用基板(以下FPC用基板とい
う)は、屈曲使用が可能なため、プリンタ、プロツタ、
CDプレーヤ、ハードディスクドライブ、フロッピーディ
スクドライブ等の可動部に広く使用されている。最近こ
のような電子機器の高速化の要求はますます増大し、使
用されるFPC用基板も屈曲性の一段と高いものが要望さ
れている。FPC用基板は耐熱性のフイルムと金属箔とを
接着剤を介して積層されているもので、この接着剤の良
否がFPC用基板の特性を支配する。これらのFPC用基板に
使用される接着剤は、アクリロニトリルブタジエンゴム
/フェノール樹脂系、カルボキシ含有アクリロニトリル
ブタジエンゴム/エポキシ樹脂系、アクリルゴム/エポ
キシ樹脂系等のものが使用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、アクリロニトリルブタジエンゴム、カ
ルボキシ含有アクリロニトリルブタジエンゴム等を用い
た接着剤は、弾性率が大きく、屈曲性も高い反面、耐熱
性に劣る欠点がある。一方、アクリルゴムを用いた接着
剤は耐熱性に優れるものの弾性率が小さく、屈曲性に劣
る欠点があった。
本発明は、上記の欠点を解消するためになされたもの
で、耐熱性、屈曲性に優れ、かつFPC用基板に要求され
る諸特性を低下させることのない、FPC基板用接着剤組
成物を提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成しようと鋭意研究を重
ねた結果、合成ゴムとしてアクリロニトリルブタジエン
ゴム又はカルボキシ含有アクリロニトリルブタジエンゴ
ムを用い、該合成ゴムの劣化防止剤として特定のスルフ
ェンアミド類を用いることによって熱劣化を防止し、屈
曲性に優れた接着剤組成物が得られることを見いだし、
本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、 (A)熱硬化性樹脂、 (B)アクリロニトリルブタジエンゴム又はカルボキシ
含有アクリロニトリルブタジエンゴム、および (C)次の一般式で示されるスルフェンアミド類 (但し、式中Rは を表す) を必須成分とし、前記(B)の合成ゴム100重量部に対
し、前記(C)のスルフェンアミド類を0.3〜5重量部
を配合してなることを特徴とするFPC基板用接着剤組成
物である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる(A)熱硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミ
ド樹脂等、及びこれらの変性樹脂が挙げられ、それらは
単独又は2種以上混合して使用することができる。これ
らの熱硬化性樹脂は、通常溶剤に溶解して使用すること
ができる。その溶剤は熱硬化性樹脂及び合成ゴムを溶解
するものであればよいが、接着剤の塗布乾燥工程におい
て、溶剤が残留しないように沸点150℃以下の溶剤であ
ることが望ましい。具体的な溶剤としてメチルエチルケ
トン、トルエン、アセトン、エチルセロソルブ、メチル
セロソルブ等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混
合して使用することができる。
本発明に用いる(B)合成ゴムとしては、アクリロニ
トリルブタジエンゴム及びカルボキシ含有アクリロニト
リルブタジエンゴムが挙げられ、これらは単独又は2種
以上混合して使用することができ、そのニトリル含量等
は特に限定されるものではない。具体的な化合物として
例えばニポール1432J、1072(日本ゼオン社製、商品
名)が挙げられる。
本発明に用いる(C)次の一般式で示されるスルフェ
ンアミド類には、 (但し、式中Rは を表す) 具体的な化合物としてノクセラーCZ−G,NS−F(大内新
興化学工業社製、商品名)等が挙げられ、これらは単独
又は2種以上混合して使用することができる。このスル
フェンアミド類は、アクリロニトリルブタジエンゴム及
びその変性ゴムの劣化防止剤として使用されるもので、
その配合割合は、合成ゴム100重量部に対して0.3〜5重
量部配合する。その配合量が0.3重量部未満では合成ゴ
ムの劣化防止効果がなく、また5重量部を超えるとその
効果はあまり向上せず、経済的に不利となり好ましくな
い。
本発明のFPC基板用接着剤組成物は、熱硬化性樹脂、
合成ゴム、所定のスルフェンアミド類を必須の成分とす
るが、本発明の目的に反しない限度において、また必要
に応じて、微粉末の無機質又は有機質の充填剤、顔料等
を添加配合することができる。これらの各成分をメチル
エチルケトン/トルエン等の溶剤を用いて均一に溶解し
て容易にFPC基板用接着剤組成物の溶液(以下接着剤と
いう)を製造することができる。この接着剤はFPC基板
用のみならず、FPCカバーレイや、銅張積層板の銅箔/
基板との接着等にも、又その他の場合の接着用にも使用
することができる。
(作用) 本発明のFPC基板用接着剤組成物は、熱硬化性樹脂、
合成ゴム、特定のスルフェンアミド類を配合したことに
よって、合成ゴムの劣化を防止することができる。その
結果、加熱後においても接着力の低下が少なくなる。ま
た合成ゴム成分としてアクリルゴムを使用していないた
め、屈曲性の優れたものとなる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。以下、実施例および比較例において「部」とは「重
量部」を意味する。
実施例1 アクリロニトリルブタジエンゴムとしてニポール1432
J(日本ゼオン社製、商品名)40部、エポキシ樹脂YD−7
011(東都化成社製、商品名エポキシ当量470)58部、ジ
シアンジアミド(日本カーバイド社製)1.8部、イミダ
ゾール2E4MZ(四国化成社製、商品名)0.2部、劣化防止
剤としてスルフェンアミド類のノクセラーCZ−G(大内
新興化学社製商品名)0.5部を、メチルエチルケトンと
トルエンの混合溶剤に溶解し、接着剤を製造した。この
接着剤を厚さ25μmのカプトン(イー・アイ・デュポン
社製、ポリイミドフイルム商品名)に接着剤の厚みが25
μmになるようにロールコーターで塗布し、乾燥半硬化
させた後、接着剤を塗布した面に厚さ35μmの圧延銅箔
をロールにより、温度120℃,速度0.5m/min,圧力5kg/cm
2でラミネートした。次いで150℃のオーブン中で2時間
硬化させてFPC用基板を得た。得られた基板について、
引剥し強さ、屈曲性の試験を行ったので、その結果を第
1表に示した。本発明は接着性、屈曲性に優れており、
本発明の効果を確認することができた。
実施例2 実施例1において劣化防止剤ノクセラーCZ−G(前
出)の替わりに、ノクセラーNS−F(大内新興化学工業
社製商品名)を0.5部用いた以外は、すべて実施例1と
同一にしてFPC用基板を得、また同一の試験を行い、結
果を得たので第1表に示した。本発明は接着性、屈曲性
に優れており、本発明の効果を確認することができた。
比較例1 実施例1において劣化防止剤ノクセラーCZ−G(前
出)を使用しなかった以外は、すべて実施例1と同一に
してFPC用基板を得、また同一の試験を行い、結果を得
たので第1表に示した。
比較例2 実施例1において、アクリロニトリルブタジエンゴム
のニポール1432J(前出)の替わりに、アクリルゴムの
ニポールAR51(日本ゼオン社製、商品名)を用いたこと
と、劣化防止剤ノクセラーCZ−G(前出)を使用しなか
ったこと以外は、すべて実施例1と同一にしてFPC用基
板を得、また同一の試験を行い、結果を得たので第1表
に示した。
[発明の効果] 以上の説明および第1表から明らかなように、本発明
のFPC基板用接着剤組成物は、接着性、耐熱性、屈曲性
に優れ、かつFPC基板に要求される諸特性を低下させる
ことのないもので、この組成物を使用することによって
信頼性の高い電子部品、電子機器を製造することができ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 101/00 - 201/10,11/00 - 11/0 8 C08K 5/36 - 5/47 H05K 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱硬化性樹脂、 (B)アクリロニトリルブタジエンゴム又はカルボキシ
    含有アクリロニトリルブタジエンゴム、および (C)次の一般式で示されるスルフェンアミド類 (但し、式中Rは を表す) を必須成分とし、前記(B)の合成ゴム100重量部に対
    し、前記(C)のスルフェンアミド類を0.3〜5重量部
    を配合してなることを特徴とするフレキシブル印刷回路
    基板用接着剤組成物。
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