JP2854331B2 - 静電潜像現像用現像剤、画像形成装置ユニット及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用現像剤、画像形成装置ユニット及び画像形成方法

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JP2854331B2
JP2854331B2 JP1194013A JP19401389A JP2854331B2 JP 2854331 B2 JP2854331 B2 JP 2854331B2 JP 1194013 A JP1194013 A JP 1194013A JP 19401389 A JP19401389 A JP 19401389A JP 2854331 B2 JP2854331 B2 JP 2854331B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、像担持体に潜像を形成し、該潜像を現像装
置にて可視像化する画像形成方法及びそれに用いる画像
形成装置ユニット及び現像剤に関するものであり、特
に、現像剤容器内の現像剤を現像剤容器から像担持体に
対面した現像域へと担持し搬送する現像剤担持体上に弾
性ブレードにて現像剤薄層を形成するようにした現像装
置を用いた画像形成方法及びそれに用いる現像剤に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、電子写真方式や静電記録方式によって像担持体
に潜像を形成し、該潜像を現像装置にて可視像化する画
像形成装置においては、種々の現像装置が提案されてい
る。その一例が第6図に図示される。
第6図を参照すると、現像装置1は、一般に、現像剤
を収容するための現像剤容器2と、現像剤容器2内の現
像剤を現像剤容器2から像担持体3に対面した現像域4
へと担持し搬送する現像剤担持体6とを有する。該現像
剤担持体は、任意の構造とし得るが通常は、磁石7を内
蔵した現像スリーブ8から構成される。
また、現像装置は、現像剤担持体6にて担持し現像域
4へと搬送される現像剤を所定厚さに規制し該現像剤担
持体6上に現像剤薄層を形成するために現像剤規制部材
9を備えている。現像剤をこのように現像剤担持体6上
に層状に構成することは、特に一成分現像装置において
はベタ画像の均一性などを確保するうえで、極めて重要
な技術であり、材料及び構造の上から種々提案されてい
る。
従来、現像剤規制部材9は、現像剤担持体6からわず
かの距離離間して配置された剛体のブレードとされる場
合が多いが、最近、現像剤担持体6上における現像剤薄
層に摩擦電荷を付与するに際して外部環境条件の変動な
どに対しても抜群の安定性を示すなどの点から、剛性ブ
レードに代って、図示されるように、弾性材料にて作製
された弾性ブレード9が提案され、また頻繁に使用され
るようになった(本出願人に係る出願である、特開昭54
−43038号公報や特開昭58−116559号公報などを参照さ
れたい。)。
弾性ブレード9は、ウレタンゴム、シリコンゴム、NB
R等のゴム弾性体、リン青銅、ステンレス板等の金属弾
性体、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレ
ン等樹脂弾性体など公知の弾性板で構成され、その部材
自体のもつ弾性により現像剤担持体6に当接され、ブレ
ード支持部材10にて現像剤容器2に固定される。
このような弾性ブレード9を使用した現像装置におい
ては、弾性ブレード9と現像剤担持体6との圧接力が画
像濃度に密接に関係しており、一成分現像剤を使用する
場合には、現像剤塗布量が0.9mg/cm2以下にならない範
囲においては圧接力が高い程画像濃度は高くなる。その
ために弾性ブレード9は、より強く現像剤担持体6に対
し押しつけられる傾向にあった。
その結果、繰り返し現像剤担持体6を回転して現像操
作を行なううちに、現像剤が押しつけられて現像剤担持
体6の表面や弾性ブレード9の表面に固着したり、フィ
ルム状に汚染する場合があり、さらにひどくなると、現
像剤担持体のトルクが大きくて、像担持体と現像剤剤担
持体間が離れてしまったり、現像剤担持体が回転せずギ
ヤの歯とびを起すことがある。また場合によっては駆動
ギヤが破損することがあった。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明の目的は、弾性ブレードを用いて現像
剤担持体上に現像剤を塗布する現像装置を用いた画像形
成方法において、弾性ブレードと現像剤担持体との強い
押し圧によっても、両者の表面に固着したり、フィルム
状汚染を起こさず、むしろ、両者間の潤滑を促進し、現
像剤担持体の駆動トルクを低減することにより弾性ブレ
ードの反転や、はがれを防止し、又現像剤担持体駆動ギ
ヤの破損を防ぎ、良好な画像形成を行なうことの可能な
現像剤,画像形成装置ユニット及び画像形成方法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 具体的には、本発明は、静電潜像を担持するための
像担持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像
剤を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現
像剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担
持し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規
制し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、
該現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されてい
る弾性ブレードとを有する現像装置; とを備えた画像形成装置を用いる画像形成方法に適用さ
れる静電潜像現像用現像剤において、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノア
ゾ染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサ
リチル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩
及びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択さ
れる負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーン
オイルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする静電潜像現像用現像剤
に関する。
さらに、本発明は、静電潜像を担持するための像担
持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像
剤を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現
像剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担
持し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規
制し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、
該現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されてい
る弾性ブレードとを有する現像装置; とを一体的に備えた画像形成装置ユニットであり、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノア
ゾ染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサ
リチル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩
及びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択さ
れる負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーン
オイルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする画像形成装置ユニット
に関する。
さらに、本発明は、静電潜像を担持するための像担
持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像
剤を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現
像剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担
持し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規
制し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、
該現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されてい
る弾性ブレードとを有する現像装置; とを備えた画像形成装置を用いる画像形成方法であり、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノア
ゾ染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサ
リチル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩
及びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択さ
れる負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーン
オイルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする画像形成方法に関す
る。
以下に、本発明の画像形成方法に係る画像形成装置及
び装置ユニットを図面に即して更に詳しく説明する。
第1図及び第2図は、本発明に係る画像形成装置の一
実施例を示している。本実施例にて像担持体3は、ドラ
ム状の感光体或いは誘電体とされ、当業者には周知の画
像形成プロセスにより潜像が形成される。該潜像は現像
装置にて可視像化され、次いで該可視像は紙等の転写材
に転写され、定着装置にて永久像とされる。像担持体の
周囲に配置されるこのような潜像形成手段、転写手段、
定着手段等は、上述のように当業者には周知であるの
で、第1図では省略され、現像装置のみが図示されてい
る。
本発明に従った現像装置1Aは、通常使用されている現
像装置と同様の構成とされ、現像剤を収容するための現
像剤容器2と、現像剤容器2内の現像剤を現像剤容器か
ら像担持体3に対面した現像域4へと担持し搬送する現
像剤担持体6と、現像剤担持体にて担持し現像域4へと
搬送される現像剤を所定厚さに規制し該現像剤担持体上
に現像剤薄層を形成するために弾性ブレード9とを有す
る。
前記現像剤担持体6は、任意の構造とし得るが通常
は、磁石7を内蔵した非磁性の現像スリーブ8から構成
される。現像剤担持体6の現像スリーブ8は図示される
ように円筒状の回転体とすることもできるが、循環移動
するベルト状とすることも可能である。その材質は一般
にアルミニウム,SUS等が用いられるが、特にそれらに限
定されるものではない。
また、前記弾性ブレード9は、ウレタンゴム、シリコ
ンゴム、NBR等のゴム弾性体、リン青銅、ステンレス板
等の金属弾性体、ポリエチレンテレフタレート、高密度
ポリエチレン等樹脂弾性体など公知の弾性板で構成さ
れ、その部材自体のもつ弾性により現像剤担持体に当接
され、鉄等の剛体から成るブレード支持部材10にて現像
剤容器2に固定される。また、第1図,第3図又は第4
図に示す毎く、弾性ブレード9は、線圧5〜80g/cmで現
像剤担持体6の回転方向に対して順方向又はカウンター
方向に当接されている。
第3図は本発明の他の実施例を示す。第3図において
も像担持体3の周囲に配置された画像形成に関する諸手
段は省略されており、現像装置1Bのみが図示される。
現像装置1Bの基本的な構成は第1図に関連して説明し
た実施例1と現像装置1Aと同様であるが、本実施例で
は、現像装置をユニット化して使い捨てタイプにしたも
のである。斯る構成の現像装置においては現像装置から
現像剤がもれるのを防止し、画像形成装置或いは現像装
置の運搬、保管が容易に行なえるように、現像装置の未
使用時には、現像剤は、現像剤容器2に接着剤等で固定
された、例えばビニールシートのようなシール部材15に
よって現像剤担持体6とは異る側に隔離されて収容され
ており、斯る構成の現像装置は、画像形成装置に装着さ
れると、ユーザーがシール部材15を、例えば第3図の紙
面と垂直方向に引き抜くことによって除去し、現像剤担
持体6上に現像剤13が供給され、画像形成可能となる。
また、第4図に示すように、弾性ブレード9が現像剤
担持体6の回転方向に対してカウンター方向に当接され
た現像装置1Cの如き構成をとることも可能である。
第5図は本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示
している。本実施例によると、画像形成の中心となる現
像装置1D、ドラム状の像担持体(感光体ドラム)3、ク
リーナ16、一次帯電器17を一体とした画像形成装置ユニ
ット、所謂、カートリッジ18を備えた電子写真方式の画
像形成装置が提供される。
本装置においては、該カートリッジ18内の現像装置1D
の現像剤13がなくなった時に新たなカートリッジと交換
される。
本実施例によると、現像装置1Dは現像剤13としては一
成分系現像剤を用い、また感光体ドラム3と現像剤担持
体6との間に所定の電界が形成され、それによって現像
作動が好適に実施されるために、ドラム3と現像剤担持
体6との間の距離は非常に大切である。本実施例では30
0μm中心とし、誤差が±30μmとなるように測定し調
整される。
次に本発明に係る現像剤について説明する。
本発明の現像剤は、シリコーンオイルで処理された微
粉体を含有するものであり、その形態としては、該微粉
体がトナーの表面に分散された形態が好ましい。
本発明に係る現像剤は上記の如き構成を有すること
で、現像剤担持体と弾性ブレードとの押し圧によって
も、両者の表面への固着やフィルム状汚染を防止し、常
に良好な画像形成を行なうことが可能となった。即ち、
本発明に係る現像剤は、本発明に係る画像形成装置と極
めて良くマッチングし、該画像形成装置を充分活用させ
うる現像剤であり、又、本発明に係る現像剤と画像形成
装置とを用いることで良好な画像を提供しうる画像形成
方法が確立されたのである。
本発明者らは、その理由としてトナー表面に存在する
微粒子が現像剤と装置部材との潤滑剤の役目を果たすこ
とは知られているが、特に微粒子をシリコーンオイルで
処理することにより、微粒子と装置部材との接触の衝撃
も軟らげるのではないかと推定している。
本発明に用いられる微粉体の粒径は、0.001〜2μの
範囲である事が好ましく、特に0.005〜0.2μが好まし
い。本発明に用いる微粉体の材質は無機化合物が好まし
い。例えばケイ酸、アルミナ、酸化チタン等、第3族,
第4族の金属酸化物等が好ましい。
特にケイ酸微粉体が好ましく、ケイ酸微粉体として
は、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成され
たいわゆる乾式法又はヒュームドシリカと称される乾式
シリカ、及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シ
リカの両方が使用可能であるが表面及びケイ酸微粉体の
内部にあるシラノール基が少なく、又Na2O,SO3 2-等の製
造残渣のない乾式シリカの方が好ましい。
また、乾式シリカにおいては製造工程において例え
ば、塩化アルミニウム又は、塩化チタンなど他の金属ハ
ロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事に
よってシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る事も
可能であり、それらも包含する。
本発明に使用されるケイ酸微粉体は、ジメチルシリコ
ーンオイル又はフッ素変性シリコーンオイルで表面処理
されることにより、シラノール基を完全に覆い隠すこと
ができ、耐湿性が飛躍的に向上する。また、上記シリコ
ーンオイルは好ましくは25℃における粘土がおよそ50〜
1000センチストークスのものが用いられる。分子量が低
すぎるシリコーンオイルは加熱処理等により、揮発分が
発生することがあり、また、分子量が高すぎると粘土が
高くなりすぎ処理操作がしにくくなる。
シリコーンオイル処理の方法は公知の技術が用いら
れ、例えば微粉体とシリコーンオイルとをヘンシェルミ
キサー等の混合機を用いて直接混合しても良いし、ベー
ス微粉体へシリコーンオイルを噴霧する方法によっても
良い。あるいはワニス状にしてベースの微粉体とを混合
した後、溶剤を除去して作製しても良い。
また、本発明に用いられる微粉体を、まずシランカッ
プリング剤で処理し、しかる後にシリコーンオイルで処
理することがより好ましい。
一般にシリコーンオイル処理のみでは、微粉体表面を
覆うためのシリコーンオイル量が多く、処理中に微粉体
の凝集体ができやすく、現像剤に適用した場合現像剤の
流動性が悪くなる場合も考えられ、シリコーンオイル処
理工程を充分注意する必要がある。そこで良好な耐湿性
を保持しつつ、微粉体の凝集体を除くためには、微粉体
をシランカップリング剤で処理した後、シリコーンオイ
ルで処理する方が、シリコーンオイルの処理効果を充分
発揮できるということである。
本発明に用いられるシランカップリング剤は一般式 で表わされるもので、例えば代表的にはジメチルジクロ
ルシラン,トリメチルクロルシラン,アリルジメチルク
ロルシラン,ヘキサメチルジシラザン,アリルフェニル
ジクロルシラン,ベンジルジメチルクロルシラン,ビニ
ルトリエトキシシラン,γ−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン,ビニルトリアセトキシシラン,ジ
ビニルクロルシラン,ジメチルビニルクロルシラン等を
あげることができる。
上記微粉体のシランカップリング剤処理は、微粉体を
撹拌等によりクラウド状としたものに気化したシランカ
ップリング剤を反応させる乾式処理又は、微粉体を溶媒
中に分散させシランカップリング剤を滴下反応させる湿
式法等一般に知られた方法で処理することができる。
シランカップリング剤は、微粉体100重量部に対し、
1〜50重量部、さらに好ましくは5〜40重量部処理する
ことが良い。
本発明におけるシリコーンオイルの処理量は、微粉体
100重量部に対し1〜35重量部、より好ましくは2〜30
重量部が良い。上記処理量を限定した理由は、シリコー
ンオイル処理量が少なすぎると、シランカップリング剤
処理のみと同一の結果となり耐湿性が向上せず高湿下で
は微粉体が吸湿してしまい高品位のコピー画像が得られ
なくなる。また、シリコーンオイル処理が多すぎると、
前述の微粉対の凝集体ができやすくなり、また、はなは
だしくは遊離のシリコーンオイルができてしまうため、
現像剤に適用した場合流動性を向上すことができない等
の欠点が生じる。これらの処理された微粉体の現像剤に
対する適用量は現像剤(トナー)100重量部に対して0.0
1〜20重量部、より好ましくは0.1〜3重量部である。
本発明に係るトナーの結着樹脂としては、ポリスチレ
ン,ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体
の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体,スチレン
−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビニルナフタリ
ン共重合体,スチレン−アクリル酸メチル共重合体,ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸オクチル共
重合体,スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共
重合体,スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体,ス
チレン−メタアクリル酸エチル共重合体,スチレン−メ
タアクリル酸ブチル共重合体,スチレン−メタクリル酸
ジメチルアミノエチル共重合体,スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体,スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共重合体,ス
チレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプレン共
重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;
ポリメチルメタクリレート,ポリブチルメタクリレー
ト,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリビニルブチラール,ポリアクリル酸樹脂,ロジン,
変性ロジン,テルペン樹脂,フェノール樹脂,脂肪族ま
たは脂環族炭化水素樹脂,芳香族系石油樹脂,パラフィ
ンワックス,カルナバワックスなどが単独或いは混合し
て使用できる。
また、本発明に係るトナーに添加し得る着色材料とし
ては、従来公知のカーボンブラック,銅フタロシアニ
ン,鉄黒などが使用できる。
また本発明は着色材料としても機能する磁性体を含有
する磁性トナーにおいてより顕著な効果をもたらす磁性
トナーに含有される磁性微粒子としては、磁場の中に置
かれて磁化される物質が用いられ、鉄,コバルト,ニッ
ケルなどの強磁性金属の粉末、もしくはマグネタイト,
γ−Fe2O3,フェライトなどの合金や化合物が使用でき
る。
これらの磁性微粒子は窒素吸着法によるBET比表面積
が好ましくは1〜20m2/g、特に2.5〜12m2/g、さらにモ
ース硬度が5〜7の磁性粉が好ましい。この磁性粉の含
有量はトナー重量に対して10〜70重量%が良い。
さらに本発明に係る磁性トナーは体積固有抵抗が1010
Ω・cm以上、特に1012Ω・cm以上であるのがトリボ電荷
及び静電転写性の点で好ましい。ここで言う体積固有抵
抗は、トナーを100kg/cm2の圧で成型し、これに100V/cm
の電界を印加して、印加後1分を経た後の電流値から換
算した値として定義される。
本発明の現像剤には、実質的な悪影響を与えない限り
において、さらに他の添加剤例えばテフロン,ステアリ
ン酸亜鉛の如き滑剤、あるいは定着助剤(例えば低分子
量ポリエチレンなど)、あるいは導電性付与剤として酸
化スズの如く金属酸化物等を加えても良い。
本発明のトナーの製造にあたっては、熱ロール,ニー
ダー,エクストルーダー等の熱混練機によって構成材料
を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によって得る方
法、あるいは結着樹脂溶液中に材料を分散した後、噴霧
乾燥することにより得る方法、あるいは、結着樹脂を構
成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液とした
後に重合させてトナーを得る重合法トナー製造法等、そ
れぞれの方法が応用出来る。
[実施例] 以下に具体的実施例を述べるが、下記実施例により本
発明が何ら拘束されるものではない。
尚、実施例中の部数は重量部を示す。
実施例1 上記材料を混合した後、150℃に熱した2本ロールミ
ルで20分間混練した。混練物を冷却後、粗粉砕し、ジェ
ット気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、さらに風力
分級機を用いて分級し、体積平均粒径11.8μmの黒色微
粉体(磁性トナー)を得た。
次に比表面積200m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#200
(日本アエロジル社製)100部にヘキサメチルジシラザ
ン(HMDS)20部で処理を行った後、ジメチルシリコーン
オイルKF−96 100cS(信越化学製)10部を溶剤で希釈
したもので処理を行い、乾燥後約250℃で加熱処理を行
い、ヘキサメチルジシラザン処理後ジメチルシリコーン
オイルで処理されたケイ酸微粉体を得、前述の磁性黒色
微粉体である磁性トナー100部に対し0.7部外添してシリ
カ外添磁性トナー(現像剤)を得た。
次に市販の複写機FC−5(キヤノン社製)の現像装置
を第5図の如く改造し、ウレタンゴム製弾性ブレードの
現像剤担持体(現像スリーブ)への当接圧を28g/cmとし
た。
一次帯電を−600Vとして反転静電潜像を形成し、感光
ドラムと現像スリーブ(磁石内包)上の現像剤層を非接
触に間隙(300μm)を設定し、交流バイアス(f=1,8
00Hz,Vpp=1,200V)および直流バイアス(VDC=−390
V)とを現像スリーブに反転現像方法により静電潜像を
現像し、複写機FC−5の転写電位をマイナスからプラス
に逆極性にして画像出しを行なった。
その結果、3,000枚の画像出しにおいても、弾性ブレ
ード表面にも現像スリーブ表面にも、トナーの固着やト
ナー成分による被膜形成はみられず、良好な画像が続い
た。
同様の実験を32.5℃,85%RHという高温高湿下や15℃,
10%RHという低温低湿下で行なったが、結果は同様に良
好だった。
さらに、トナーを補充しつつ、5,000枚まで画像出し
を継続しても、まったく問題は生じなかった。
実施例2 ケイ酸微粉体アエロジル#200 100部を、ジメチルシ
リコーンオイルKF−96 20部を溶剤で希釈したもので処
理を行ない、乾燥後約280℃で加熱処理して処理シリカ
を得た。
該処理シリカを実施例1と同様に磁性黒色微粉体に添
加して磁性トナーとし、実施例1と同様の画像出しテス
トを行なったところ、3,000枚まで、すべての環境条件
下で良好な結果が得られた。
さらにトナーを補充しながら画像出しを5,000枚まで
続けたところ、高温高湿下で4,000枚以降、現像スリー
ブ表面にフィルム状の汚染がわずかに見られたものの、
画像としては良好なレベルのものであった。
実施例3 比表面積130m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#130(日
本アエロジル社)100部をジメチルシリコーンオイルKF
−96 3部で実施例2と同様に処理し、同様に磁性黒色
微粉体に添加して磁性トナーとした。
該トナーを実施例1と同様に画出しテストを行なった
ところ、3,000枚まですべての環境条件下で良好な結果
が得られた。
さらにトナーを補充しながら5,000枚まで画像出しを
続けたところ、低温低湿下で4,500枚以降、弾性ブレー
ド表面にわずかにキズが見られたが、画像には欠陥が現
れるに至らず、良好であった。
実施例4 ジメチルシリコーンオイルKF−96の処理量を32部とし
た以外はすべて実施例2と同様の処理を行ない同様の画
像出しテストを行なったところ、3,000枚まで、すべて
の環境条件下で良好な結果が得られた。
さらにトナーを補充しながら画出しを5,000枚まで続
けたところ、高温高湿下で3,500枚以降、現像スリーブ
表面にフィルム状の汚染が見られ、4,500枚以降わずか
ながら画像にも白ポチ状欠陥として現れたものの、実用
上、問題なしと判定された。
実施例5 比表面積300m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#300(日
本アエロジル社)100部をフッ素変性シリコーンオイル
(200cS)25部で実施例2と同様の処理を行ない、磁性
トナーを得た。
また、実施例1で用いた改造複写機の現像装置をさら
に第4図に示すものに改造し、シリコンゴム製弾性ブレ
ードの現像スリーブへの当接圧を35g/cmとした。
上記トナーを上記改造複写機に投入し、実施例1と同
様の画像出しテストを行なったところ、5,000枚までの
結果として、ほぼ実施例2と同レベルであった。
[発明の効果] 以上説明したように、弾性ブレードを用いて現像剤担
持体上に現像剤を塗布する現像装置を用いた画像形成方
法において、本発明に係る現像剤を用いることで、弾性
ブレードと現像剤担持体との強い押し圧によっても、両
者の表面に固着したり、フィルム状汚染を起こさず、む
しろ、両者間の潤滑を促進し、現像剤担持体の駆動トル
クを低減することにより弾性ブレードの反転や、はがれ
を防止し、また現像剤担持体駆動ギヤの破損を防ぎ、良
好な画像形成を行なうことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略
断面図である。 第2図は、現像装置における弾性ブレードと現像剤担持
体との関係を示す断面図である。 第3図〜第5図は、本発明に係る画像形成装置の他の実
施例の概略断面図である。 第6図は、従来の画像形成装置の概略断面図である。 2:現像剤容器、3:像担持体 6:現像剤担持体、9:弾性ブレード 14:摩擦減少剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑嶋 哲人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 今井 栄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−200266(JP,A) 特開 昭59−200265(JP,A) 特開 平1−138568(JP,A) 特開 昭58−60754(JP,A) 特開 昭58−116559(JP,A) 特開 昭63−174069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を担持するための像担持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像剤
    を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現像
    剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担持
    し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規制
    し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、該
    現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されている
    弾性ブレードとを有する現像装置; とを備えた画像形成装置を用いる画像形成方法に適用さ
    れる静電潜像現像用現像剤において、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノアゾ
    染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサリ
    チル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩及
    びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択され
    る負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーンオ
    イルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする静電潜像現像用現像
    剤。
  2. 【請求項2】着色材料が磁性体であり、トナーが磁性ト
    ナーである請求項1に記載の静電潜像現像用現像剤。
  3. 【請求項3】静電潜像を担持するための像担持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像剤
    を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現像
    剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担持
    し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規制
    し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、該
    現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されている
    弾性ブレードとを有する現像装置; とを一体的に備えた画像形成装置ユニットであり、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノアゾ
    染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサリ
    チル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩及
    びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択され
    る負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーンオ
    イルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする画像形成装置ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】着色材料が磁性体であり、トナーが磁性ト
    ナーである請求項3に記載の画像形成装置ユニット。
  5. 【請求項5】静電潜像を担持するための像担持体と; 該静電潜像を現像するための現像装置として、現像剤
    を収容するための現像剤容器と、該現像剤容器内の現像
    剤を現像剤容器から像担持体に対面した現像域へと担持
    し搬送する現像剤担持体と、該現像剤を所定厚さに規制
    し該現像剤担持体上に現像剤薄層を形成するための、該
    現像剤担持体に対して線圧5〜80g/cmで当接されている
    弾性ブレードとを有する現像装置; とを備えた画像形成装置を用いる画像形成方法であり、 該現像剤が、 (i)結着樹脂,(ii)着色材料及び(iii)モノアゾ
    染料の金属錯塩,サリチル酸の金属錯塩,アルキルサリ
    チル酸の金属錯塩,ジアルキルサリチル酸の金属錯塩及
    びナフトエ酸の金属錯塩からなるグループから選択され
    る負荷電制御剤を少なくとも含有するトナーと、 ジメチルシリコーンオイル又はフッ素変性シリコーンオ
    イルで処理されたケイ酸微粉体 とを有していることを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】着色材料が磁性体であり、トナーが磁性ト
    ナーである請求項5に記載の画像形成方法。
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JPS59200266A (ja) * 1983-04-27 1984-11-13 Canon Inc 現像方法
JPS59200265A (ja) * 1983-04-27 1984-11-13 Canon Inc 現像方法
JPS63174069A (ja) * 1987-01-14 1988-07-18 Konica Corp 静電像現像用磁性トナ−および静電像現像方法
JP2649366B2 (ja) * 1987-11-26 1997-09-03 コニカ株式会社 画像形成方法

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