JP2853871B2 - 給油ノズル - Google Patents

給油ノズル

Info

Publication number
JP2853871B2
JP2853871B2 JP27310989A JP27310989A JP2853871B2 JP 2853871 B2 JP2853871 B2 JP 2853871B2 JP 27310989 A JP27310989 A JP 27310989A JP 27310989 A JP27310989 A JP 27310989A JP 2853871 B2 JP2853871 B2 JP 2853871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
shaft member
valve shaft
refueling
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27310989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03133793A (ja
Inventor
健治 鴻巣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKIKO KK
Original Assignee
TOKIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKIKO KK filed Critical TOKIKO KK
Priority to JP27310989A priority Critical patent/JP2853871B2/ja
Publication of JPH03133793A publication Critical patent/JPH03133793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2853871B2 publication Critical patent/JP2853871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガソリンスタンド等で使用され、自動的に
満タン給油が可能な給油装置に適用される給油ノズルに
関するものである。
[従来の技術] 上記給油装置としては、給油する車両の燃料タンク内
の油液面が満タンレベルに達するのを、給油ノズル先端
に設けた超音波式または光電式等からなる液面検出セン
サにより検出して、給油ノズル上流側のポンプの駆動を
停止したり、または給油ノズル上流側に設けた電磁弁に
閉弁したりして自動的に満タン給油を行う給油装置が知
られている。
しかしながらこのような給油装置にあっては、給油の
際にタンク内の油液上層には泡が発生するので、前記液
面検出センサがこの泡を液面として誤検出してしまっ
て、前記ポンプの駆動を停止したり、前記電磁弁を閉弁
したりして、実際にはこの泡の発生分だけ満タンになっ
ていないためにもかかわらず、満タン給油を完了させて
しまう。
そこで、最近はこの種の自動満タン給油機能を備えた
装置においては、液面検出センサが給油開始後最初に検
出作動しポンプの駆動を停止したり等して給油停止した
のを前述の給油中に発生した泡によるものと判定し、こ
の泡が消失するであろう時間が経過した後に液面検出セ
ンサが検出作動していなければ、再び自動的にポンプ駆
動したり等して給油を再開し、その後液面液検出センサ
が検出作動したときに再び自動的にポンプの駆動を停止
させる等のわゆる追加給油を行って、正確な満タン給油
が行えるものがある。
そして、このような改良された給油装置にあっては、
前記追加給油終了時の行過量によって燃料タンク給油口
から油や泡が溢れ出したり、追加給油時の油液面の泡立
ちを抑制するために、追加給油はポンプの回転を減少さ
せたり、電磁弁を弁開度を絞ったり等して給油ノズルか
ら吐出される油の流量を減少させて行うようになってい
る。
しかしながら、前述のように、ポンプの回転を減少さ
せたり、電磁弁の開度を絞ったりして追加給油時の油の
流量を減少させるには、ポンプを駆動するためのポンプ
モータ自体やその駆動回転、また電磁弁やその駆動回路
が複雑かつ特殊な構造となってしまうため、生産コスト
およびメンテナンス性等の面で問題となる。
そこで、本出願人は、特願昭62−67048号に示すごと
く、ポンプの回転を減少させたり、電磁弁の弁開度を絞
ったりすることなく、給油開始後泡面を検出した後には
油液の流量を減少させて追加給油を行う給油ノズルを提
案している。
この給油ノズルは、内部に油通路を有するノズル本体
と、該ノズル本体に設けられた吐出パイプと、前記油通
路を開閉すべく前記ノズル本体内に設けられた弁体と、
該弁体を開閉操作する操作レバーと、該操作レバーによ
って前記弁体を開弁している状態で、前記吐出パイプ先
端に設けられた大気連通孔が閉塞されたときには、前記
油通路の狭溢部分にオリフィスを介して連通する一方、
前記大気連通孔が連通したダイヤフラム室のダイヤフラ
ムが変位し、このダイヤフラムの変位に連動して前記弁
体を変位させ小流路を形成して油の流量を絞る自動絞り
機構を備えてなるものである。
この給油ノズルを用いた給油装置によれば、吐出パイ
プを燃料タンク内に挿入してノズル本体のレバーを開弁
操作し、給油開始時においては、まず大きな流量で給油
が行われる。この際、吐出パイプから出る油により、燃
料タンク内の油液上層には泡が生じる。そして、給油が
進行し、吐出パイプ先端部の大気連通孔が油液上層の泡
により閉塞すると、前記ダイヤフラム室内への空気の供
給が遮断され、これによって、オリフィスで生じた負圧
がダイヤフラム室内のダイヤフラムに作用して弁体が変
位し、これにより小流路が形成されるとともに、この弁
体の変位を検出して、給油ノズル上流側のポンプの駆動
が停止され給油が一時停止される。
この時点では、泡が生じたことによりまだ満タンでは
ないから、この泡が消えるのに必要な所定時間をおい
て、再びポンプを駆動し、前述の小流路を介して、追加
給油終了時の行過量によって燃料タンクの給油口から油
や泡が溢れだしたり、給油の際泡が発生しにくいように
流量を絞って給油を行う。
その後、液面が吐出パイプの先端部に設けられ、給油
する車両等の燃料タンク内の油液面を検知する液面検出
センサに達すると、ポンプが停止して満タン給油が完了
する。
つまり、この給油ノズルでは、給油を開始して液面上
層の泡が大気連通孔を閉塞することによって給油が停止
するまでの初期給油と、その後、液面検出センサによっ
て給油が停止するまでの前記初期給油に対して流量を絞
った追加給油との2段階に分けて行い、この追加給油は
ポンプの回転を減少させたり、電磁弁の弁開度を絞った
りすることなく、給油ノズルに設けられた自動絞り機構
を作動させ、給油ノズル自身により自動的に減少させる
構成となっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記給油ノズルを使用して自動満タン給油
を行った場合、追加給油終了時の行過量によって燃料タ
ンクの給油口から油が溢れだしたり、追加給油時の油液
面の泡立ちを抑制するために、ポンプモータ自体やその
駆動回路、また電磁弁やその駆動回路を複雑かつ特殊な
構造に変更することなく、給油ノズルに設けた前述の自
動絞り機構によって追加給油時の油の流量を減少させる
ことができるものの、追加給油中においては、油通路を
流れる少流量の油によって、前記自動絞り機構のオリフ
ィスでは初期給油の場合と比しては小さいながらも負圧
が発生してしまうため、この負圧を補償すべく大気連通
孔から微小ながらも空気が吸引されてオリフィスから油
通路内に混入してしまう。
そのため、追加給油終了時の行過量によって燃料タン
クの給油口から油や泡が溢れだしたり、追加給油時の油
液面の泡立ちを抑制すべく少流量で追加給油を行ってい
るものの、追加給油の際に給油ノズルから吐出される少
流量の油自体に混入してしまう前述した微小の空気によ
って、追加給油時の油液面の泡立ちを完全に抑制するこ
とはできないという問題点がある。
[課題を解決するための手段] 本発明の給油ノズルは上記課題を解決するためになさ
れたものであって、内部に油通路を有するノズル本体
と、基端側が該ノズル本体の油通路に連通して設けら
れ、先端側に大気連通孔が設けられた吐出パイプとから
なり、前記ノズル本体には、前記油通路を開閉する弁体
と、該弁体を開閉操作するための操作レバーと、該操作
レバーが係合し、該操作レバーの操作に連動して摺動す
る第1の弁軸部材と、先端側に前記弁体が取り付けら
れ、該第1の弁軸部材が基端側より摺動可能に挿入され
るとともに、内部を該第1の弁軸部材が摺動することに
よって開閉される前記弁体の上流側と下流側とを連通す
る孔が形成された筒状の第2の弁軸部材と、前記油通路
途中の狭溢部分に開口して設けられた負圧発生通路と、
該負圧発生通路および前記大気連通孔に連通し、ダイヤ
フラムにより画成されたダイヤフラム室と、常時は前記
第1の弁軸部材と前記第2の弁軸部材とが前記操作レバ
ーの操作に連動して一体的に摺動するように前記第1の
弁軸部材および前記第2の弁軸部材と係合し、該ダイヤ
フラムの変位に連動して前記第1の弁軸部材が前記第2
の弁軸部材に対して独立に摺動するように前記第1の弁
軸部材とのみ係合すべく、該ダイヤフラムに接続されて
設けられた係合部材と、前記第2の弁軸部材を閉弁方向
に付勢する第1の付勢手段と、前記弁体が離着座すると
ともに、その着座時に前記負圧発生通路を閉塞して前記
ダイヤフラム室との連通を遮断すべく摺動可能に設けら
れた弁座と、該弁座に対して前記弁体が離座していると
き、前記負圧発生通路を前記ダイヤフラム室に連通すべ
く前記弁座を付勢する第2の付勢手段とを設けてなり、
該第2の付勢手段の付勢力は前記第1の付勢手段の付勢
力よりも小さく設定してなることを特徴としている。
[作用] 給油を行うべく操作レバーを引き上げると、第1の弁
軸部材および第2の弁軸部材が移動し、油通路が大きく
開いて大流量の油液が流れ、吐出パイプから燃料タンク
内に給油が行われる。このとき、油液の流れによるベン
チュリ作用により負圧発生通路に負圧が発生するが、こ
の負圧は大気連通孔から導入される大気により補償され
るので、ダイヤフラムが負圧によって変位することがな
い。
燃料タンク内の油液量が増していき、上層の泡が前記
大気連通孔を閉塞すると、負圧発生通路に発生する負圧
が大気連通孔から導入される大気によって補償されなく
なるので、この負圧は、ダイヤフラム室内に導かれる。
このため、ダイヤフラムは変位し、第1および第2の弁
軸部材の相互の係合部材により係合が外れて第1の付勢
手段の付勢力によって第2の弁軸部材および弁体は吐出
パイプ側に移動し、弁体が弁座に当接するとともにこの
弁座を移動させ、この結果負圧発生通路は弁座によって
閉塞される。これで大流量による初期給油が終了する。
また、負圧発生通路が第2の付勢手段の作用によって
移動した弁座によって閉塞されることにより、油液に負
圧発生通路から大気が混入することなく、この結果油液
のみが吐出パイプから燃料タンク内に流入する。この結
果、追加給油は少流量で、かつ負圧発生通路から油液に
大気が混入することなく行われるので、油液の供給はと
もない燃料タンク内の油液上層に発生する泡は極力抑制
されて、追加給油が行われる。
また、小さな流量が給油するときには、操作レバーを
少し引き上げた状態を保ち、これによって第1の弁軸部
材をやや移動させ、かつ弁体が弁座を吐出パイプ側に押
しやって負圧発生通路を閉塞した状態とする。これによ
って、油液は吐出パイプから吐出する。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。
第1図において符号1は固定式給油装置の本体であ
り、下部ケース2と上部ケース3から構成されている。
下部ケース2内部には一端が地下タンク(図示略)に
連通した配管4、モータ5に駆動されるポンプ6、給油
制御用の電磁弁7が配設されている。配管4の他端には
ホース8が接続され、その先端には本発明に係る給油ノ
ズル9が配設されている。
上部ケース3には、給油量、給油金額、給油単価等の
給油データを表示する表示器10と、給油データを演算し
てこれを表示すべく表示器10を駆動制御する制御装置11
が設けられている。
次に、第2図ないし第6図にもとづき前記給油ノズル
9を説明する。
図中21はノズル本体であり、このノズル本体21の先端
にはノズル本体21と同軸方向に延びる断面円形の接続孔
部22が形成され、さらにノズル本体21の内部には、流入
室23が形成されている。この流入室23は、ノズル本体21
の側面に設けられた円形の開口部24により外部に開口し
ており、これによりノズル本体21には、接続孔部22およ
び流入室23とにより油通路25が形成されている。
ノズル本体21内には、流入室23と画成されて弁軸収納
室26が形成されている。この弁軸収納室26の先端側(図
中左側)は接続孔部22と対向して流入室23に開口してい
るとともに、後端側(図中右側)はノズル本体21と同軸
方向にノズル本体21の後端側に延びている。また、ノズ
ル本体21内の前記開口部25と相対する位置には、弁軸収
納室26と連通するダイヤフラム室27が設けられている。
弁軸収納室26には、小径部28aと大径部28bとを備えた
第1の弁軸部材28と、この第1の弁軸部材28の小径部28
aに嵌合された筒状の第2の弁軸部材29とが、弁軸収納
室26に圧入固定されたスリーブ30、31を介して弁軸収納
室26に摺動可能に装着されている。
第1の弁軸部材28の小径部28aには、ダイヤフラム室2
7と対向して凹部28cが形成され、一方、大径部28bには
レバー挿通孔28dが形成されているとともに、その後端
とノズル本体21との間には、第1の弁軸部材28を弁軸収
納室26の先端側に付勢するバネ32が設けられている。レ
バー挿通孔28dには、ノズル本体21に形成されたレバー
取付け孔33に嵌められたL字状の連結レバー34の基端が
挿入され、この連結レバー34の先端は、ノズル本体21に
回動自在に取り付けられた操作レバー35に当接してい
る。
一方、第2の弁軸部材29の中間部には、第1の弁軸部
材28の凹部28cと対向可能な切欠き29aが形成されてお
り、その一端側の外周が弁支持部材36に嵌入固定されて
いる。この弁支持部材36の中間部外周には、鍔部36aが
形成され、その内部には、貫通孔36bが形成されてい
る。この貫通孔36bの内径には、第1の弁軸部材28の小
径部28aが当接する弁座としての段部36cが形成されてい
る。また、この弁支持部材36の鍔部36a近傍には、径方
向に連通孔36dが形成されている。
これによって、第1の弁軸部材28の小径部28aが段部3
6cに当接すると、貫通孔36bと連通孔36dとの間が遮断さ
れ、前記小径部28aが前記段部36cから離間すると貫通孔
36bと連通孔36dとが連通する。
また、弁支持部材36の鍔部36aより端部側の外周には
弁体37が弁支持部材36に軸方向に摺動可能に取付けられ
ている。
この弁体37は、弁支持部材36の端部が挿通される貫通
孔37aを有し、その弁支持部材36の鍔部36a側の端面は貫
通孔37aが開口する環状の凹部37bとなっており、この凹
部37bの底面には、連通孔37cが形成されている。この連
通孔37cは、弁体37が弁支持部材36の外周を摺動して鍔
部36aに当接することにより凹部37bが遮断される一方、
逆方向に摺動して鍔部36aから離間すると、凹部37bが解
放されて連通するようになっている。
前記スリーブ30と前記鍔部36aの間には、弁支持部材3
6すなわち第2の弁軸部材29をノズル本体21の先端方向
に付勢するバネ38が設けられている。
39はダイヤフラム室27に設けられたダイヤフラムで、
このダイヤフラム39は、ダイヤフラム室27を閉塞するキ
ャップ40によって支持されており、ダイヤフラム室27を
負圧室27aと正圧室27bとに画成している。
ダイヤフラム39のキャップ40側の面には、第4図に示
すような取付け板41が設けられ、この取付け板41は、ダ
イヤフラム39の弁軸収納室26側の面に設けられたコ字状
板42とともにピン43によってダイヤフラム39に取付け固
定されている。ダイヤフラム39は、キャップ40と取付け
板41との間に装着されたバネ44により、弁軸収納室26側
に付勢されている。
コ字状板42の両脚部には、第1、第2の弁軸部材28、
29の軸方向に沿って長孔42aが形成され、この長孔42a内
には、2本のローラ45・45が摺動可能に配設されてい
る。また、このコ字状板42の一方の脚部には、弁変位セ
ンサの被検出片42bが立設されている。
これにより、第2の弁軸部材29の切欠き29aと第1の
弁軸部材28の凹部28cとが対向している状態において
は、コ字状板42も第1、第2の弁軸部材28、29側へ変位
され、その長孔42aに設けられたローラ45・45が第2の
弁軸部材29の切欠き29aおよび第1の弁軸部材28の凹部2
8cに係合するようになっている。
したがって、ローラ45・45が第2の弁軸部材29の切欠
き29aおよび第1の弁軸部材28の凹部28cに係合している
状態では、操作レバー35を第2図における矢印X方向に
回動させることにより、第1の弁軸部材28および第2の
弁軸部材29は同図における矢印Y方向に一体的に摺動
し、ローラ45・45は、コ字状板42の長孔42a内を第2図
に示すごとく、ノズル本体21の先端側から後端側に移動
する。
ノズル本体21の後端部は円筒状の握り部46となってお
り、その後端開口キャップ47によって液密的に閉塞され
ている。また、ノズル本体21の握り部46の下方側には、
レバー保護枠48が固定されており、その後端部には、操
作レバー35の開動作状態を保持するため操作レバー35の
自由端を係止させるフック49が取り付けられている。
一方、ノズル本体21の前記接続孔部22には、その開口
に向けて、弁座部材50、支持部材51および吐出パイプ52
が圧入固定された継手部材53が、この順に設けられてい
る。
まず、弁座部材50は、先端が支持部材51と当接可能と
され、その外周には接続孔部22の内径よりも小さい外周
部50aが形成された円柱状のもので、内部には軸方向に
貫通した通路50dが形成されている。そして、通路50dの
先端側開口は、後述する自動弁体が離着座可能なテーパ
状の弁座部50eが形成されており、この弁座部50eと前記
外周部50aとの間には、自動弁体が開弁したときに流れ
る油液のベンチュリ作用により負圧を発生させるための
負圧発生通路54が形成されている。
また、この弁座部材50の外周には、軸方向に摺動可能
にかつバネ68によって後側に付勢された状態で筒状弁座
69が装着されている。この筒状弁座69の先端側外周面と
ノズル本体21との間には、油路70が形成され、その後端
は前記弁体37に当接する弁座69aが形成されている。な
お、上記バネ68の付勢力は、前述した第2の弁軸部材29
をノズル本体21の先端方向に付勢するバネ38の付勢力よ
りも小さく設定されている。
前記支持部材51は、先端が継手部材53と当接可能とさ
れた円筒状のもので、内部には、軸方向に貫通した通路
51aが形成されている。また、支持部材51の通路51a内の
中心部には、大気導入管接続筒部55と自動弁体案内筒部
56が一体的に支持形成されている。そして、大気導入管
接続筒部55は、前記外周部50aに通路51aを介して連通し
ており、自動弁体案内筒部56には、自動弁体57の軸部57
aが摺動可能に嵌合され、自動弁体57と自動弁体案内筒
部56との間には、自動弁体57を弁座部材50の弁座部50e
に着座するように付勢するバネ58が設けられている。
これに対し継手部材53を、接続孔部22の内径と略等し
い外径を有する円柱状のもので、内部には軸方向に貫通
する通路53aが形成されている。
吐出パイプ52は屈曲したパイプからなり、その先端に
はU字状の切欠き59と、円形の大気連通孔60とが形成さ
れ、さらに、切欠き59には、たとえば発光素子と受光素
子とからなる光電式の液面検出センサ61が配されてい
る。また吐出パイプ52の内部には、大気連通孔60と前記
大気導入管接続筒部55とを連通して接続する大気連通管
62が収納されている。この大気連通管62には、液面検出
センサ61に接続された信号線63が配され、吐出パイプ52
の基端側へ導出案内されている。また、この大気連通管
62は、前記ダイヤフラム室27に連通している。
一方、ノズル本体21の先端側から離れた流入室23およ
び弁軸収納室26が形成されたノズル本体21の上面側に
は、流入室23と画成され、電子部品を収納するための収
納室64が設けられている。この収納室64内には、前述し
たコ字状板42に立設された被検出片42bの変位にもとづ
き弁体37の作動状態を検出する弁変位センサ65、前記液
面検出センサ61から出力されてくる信号を給油装置本体
1に設けられた制御装置11へ送信出力するためのインタ
フェース回路を構成する回路部品(図示略)、および給
油作業進行状態に合わせて各種給油作業態様の設定を行
うためのマイクロスイッチ66等が収納されている。
そして、回路部品は、収納室64内にねじ止めされた回
路基板67上に実装されている。この回路基板67上には、
液面検出センサ61に接続された信号線63が接続されてい
る。
続いて、上記構成の給油装置の作用を第5図ないし第
7図(第7図は給油の際のタイムチャート)にもとづき
説明する。
給油マンは、車両への満タン給油開始にあたり、給油
装置本体1に設けられた収納部から給油ノズル9を外
し、吐出パイプ52を車両燃料タンクの給油口へ挿入す
る。この給油ノズル9の収納部からの取り外しにもとづ
き、給油装置本体1内の制御装置11は、モータ5を駆動
するとともに、電磁弁7を開弁する。
次に、給油を行うべく操作レバー35を引き上げて、そ
の自由端をレバー保護枠48に設けられたフックに係止し
ておく。すると、操作レバー35の回動に連動して、第5
図に示すように、第1の弁軸部材28がバネ32に抗して後
方に移動し、これとともに、各ローラ45・45介して第2
の弁軸部材29も同方向に移動することにより、弁体37は
弁支持部材36を介して弁座部材50から離座する。
これにより、油通路25が大きく開いて大流量の油液が
流れ、自動弁体57がバネ58に抗して前方に移動して開弁
し、自動弁体57と弁座部材50の間を通って吐出パイプ52
から燃料タンク内に給油が行われる。(第7図において
Q0の区間)このとき、油液の流れによるベンチュリ作用
により負圧発生通路54には負圧が発生するが、この負圧
は大気連通孔60から大気連通管60および通路51aを介し
て導入される大気により補償されるので、ダイヤフラム
室27が負圧によって変位することがない。
このように、弁体37が弁座部材50から離座することで
大流量による油液の供給が進行し、それにともない車両
燃料タンク内の油液量が増していき、上層の泡が前記大
気連通孔60を閉塞する(第7図において給油量はQ0
と、弁座部材50と自動弁体57との間を流れる油液によっ
て負圧発生通路54に発生する不負圧が大気連通孔60から
大気連通管62および通路51aを介して導入される大気に
より補償されなくなるので、この負圧は、通気路71を介
してダイヤフラム室27内に導かれる。このため、ダイヤ
フラム39は、バネ39に抗しキャップ40側に変位して撓
み、これとともに取付け板41が移動してローラ45・45が
第1の弁軸部材28の凹部28cより離脱し、各ローラ45・4
5は第2の弁軸部材29の切欠き29aのみに係合する。この
ため、バネ38の付勢力によって第2の弁軸部材29および
弁体37は前方に移動し、弁体37が筒状弁座69に当接する
とともに前方に押しやり、この結果弁座部材50の負圧発
生通路54は筒状弁座69によって閉塞される。
そして、弁変位センサ65はダイヤフラム39の変位を検
出し、その信号を信号線63を通じて給油装置本体1内の
制御装置11が受信し、この制御装置11によって電磁弁7
が所定時間だけ閉弁させられ、大流量による初期給油が
終了させられる。
これによって、上記所定時間経過した後に液面検出セ
ンサ61が油液を検知しておらず、これにもとづき制御装
置11が電磁弁7を再び開弁して追加給油を開始した際に
は、前述した第2の弁軸部材29および弁体37の作動によ
って、第6図に示すように、油液は、弁支持部材36の連
通孔36dから弁支持部材36内の貫通孔36bおよび弁座部材
50と自動弁体57との間を通ることとなって流量が小さく
なる(第7図においてQ1〜Qnの区間)。
また、負圧発生通路54が筒状弁座69によって閉塞され
ることにより、弁座部材50と自動弁体57との間を流れる
油液に負圧発生通路54から大気が混入することなく、こ
の結果油液のみが吐出パイプ52から燃料タンク内に流入
する。この結果、追加給油は少流量で、かつ負圧発生通
路54から油液に大気が混入することなく行われるので、
油液の供給にともない燃料タンク内の油液上層に発生す
る泡は極力抑制されて、追加給油が行われる。そして、
油液の量がしだいに増し、所定量に達すると、吐出パイ
プ52の先端部に設けられた液面検出センサ61が油液を検
知し、その信号が弁変位センサ65に送られ、さらに信号
線63、制御装置11を通じて電磁弁7が再び所定時間だけ
開弁させられる。そして、制御装置11はたとえばこの所
定時間経過後に液面検出センサ61から油液の検知信号が
出力されていないならば、再び電磁弁7を開弁して追加
給油を繰り返して行う一方、この所定時間経過後に液面
検出センサ61から油液の検知信号が出力されているなら
ば、再び電磁弁7を開弁することなく閉弁状態に保持
し、満タン給油を終了させる。
そして、この後給油マンは、操作レバー35を引き下げ
て車両燃料タンクの給油口から吐出パイプ52を外し、給
油装置本体1のノズル収納部に給油ノズル9を戻せば、
モータ5は停止する。
また、小さな流量で給油するときには、操作レバー35
を少し引き上げた状態を保ち、これによって第3図に示
すように、第1の弁軸部材28がやや後方に移動し、かつ
弁体37が筒状弁座69を前方に押しやって負圧発生通路54
を閉塞した状態とする。これによって、油液は弁支持部
材36の連通孔36dおよび貫通孔36bを通って自動弁体57を
前方に移動させ、吐出パイプ52から吐出する。
以上が本実施例に係る給油ノズルを適用した給油装置
の操作手順ならびに作用であるが、これによれば、自動
満タン給油を行う際、大流量による初期給油から少流量
による追加給油に以降した場合に、その際負圧発生通路
54が閉塞して油液に大気が混入しないから、燃料タンク
内に泡を生じさせることがない。したがって、液面検出
センサ61が確実にその液面を検知して燃料タンクから油
液が溢れてしまうといった不具合が解消される。また、
少流量の給油の際に大気が混入しないから、その給油量
を多くすることができ、もって給油時間を短くすること
ができる。
また、吐出パイプ52から吐出する油液の太さ(径)
は、大気を含まないことから細くなり、このため、二輪
車等の給油口が小さい燃料タンク内に給油するとき、油
液を給油口のまわりに飛散させることがないといった利
点もある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の給油ノズルによれば、
内部に油通路を有するノズル本体と、基端側が該ノズル
本体の油通路に連通して設けられ、先端側に大気連通孔
が設けられた吐出パイプとからなり、前記ノズル本体に
は、前記油通路を開閉する弁体と、該弁体を開閉操作す
るための操作レバーと、該操作レバーが係合し、該操作
レバーの操作に連動して摺動する第1の弁軸部材と、先
端側に前記弁体が取り付けられ、該第1の弁軸部材が基
端側より摺動可能に挿入されるとともに、内部を該第1
の弁軸部材が摺動することによって開閉される前記弁体
の上流側と下流側とを連通する孔が形成された筒状の第
2の弁軸部材と、前記油通路途中の狭溢部分に開口して
設けられた負圧発生通路と、該負圧発生通路および前記
大気連通孔に連通し、ダイヤフラムにより画成されたダ
イヤフラム室と、常時は前記第1の弁軸部材と前記第2
の弁軸部材とが前記操作レバーの操作に連動して一体的
に摺動するように前記第1の弁軸部材および前記第2の
弁軸部材と係合し、該ダイヤフラムの変位に連動して前
記第1の弁軸部材が前記第2の弁軸部材に対して独立に
摺動するように前記第1の弁軸部材とのみ係合すべく、
該ダイヤフラムに接続されて設けられた係合部材と、前
記第2の弁軸部材を閉弁方向に付勢する第1の付勢手段
と、前記弁体が離着座するとともに、その着座時に前記
負圧発生通路を閉塞して前記ダイヤフラム室との連通を
遮断すべく摺動可能に設けられた弁座と、該弁座に対し
て前記弁体が離座しているとき、前記負圧発生通路を前
記ダイヤフラム室に連通すべく前記弁座を付勢する第2
の付勢手段とを設けてなり、該第2の付勢手段の付勢力
は前記第1の付勢手段の付勢力よりも小さく設定してな
ることを特徴としているので次のような効果を奏する。
油液の吐出量を小さくしたとき、すなわち追加給油の
際でも、負圧発生通路が閉塞して油液に大気が混入しな
いから、燃料タンク内の泡立ちを完全に抑制でき、した
がって、燃料タンクの給油口から油液が溢れだしてしま
うといった不具合が解消されるとともに、その際の給油
量を有効に大きくすることができ、もってその際の給油
時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は給油装置の正面図、第2図は給油ノズルの
縦断面図、第3図は同横断面図、第4図は要部の斜視
図、第5図および第6図はそれぞれ給油ノズルの動作を
示す横断面図、第7図は給油の際のタイムチャートであ
る。 21……ノズル本体、25……油通路、27……ダイヤフラム
室、28……第1の弁軸部材、29……第2の弁軸部材、35
……操作レバー、36b……貫通孔(孔)、37……弁体、3
8……バネ(第1の付勢手段)、39……ダイヤフラム、4
5……ローラ(係合部材)、52……吐出パイプ、54……
負圧発生通路、60……大気連通孔、68……バネ(第2の
付勢手段)、69……筒状弁座(弁座)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に油通路を有するノズル本体と、 基端側が該ノズル本体の油通路に連通して設けられ、先
    端側に大気連通孔が設けられた吐出パイプとからなり、 前記ノズル本体には、 前記油通路を開閉する弁体と、 該弁体を開閉操作するための操作レバーと、 該操作レバーが係合し、該操作レバーの操作に連動して
    摺動する第1の弁軸部材と、 先端側に前記弁体が取り付けられ、該第1の弁軸部材が
    基端側より摺動可能に挿入されるとともに、内部を該第
    1の弁軸部材が摺動することによって開閉される前記弁
    体の上流側と下流側とを連通する孔が形成された筒状の
    第2の弁軸部材と、 前記油通路途中の狭溢部分に開口して設けられた負圧発
    生通路と、 該負圧発生通路および前記大気連通孔に連通し、ダイヤ
    フラムにより画成されたダイヤフラム室と、 常時は前記第1の弁軸部材と前記第2の弁軸部材とが前
    記操作レバーの操作に連動して一体的に摺動するように
    前記第1の弁軸部材および前記第2の弁軸部材を係合
    し、該ダイヤフラムの変位に連動して前記第1の弁軸部
    材が前記第2の弁軸部材に対して独立に摺動するように
    前記第1の弁軸部材とのみ係合すべく、該ダイヤフラム
    に接続されて設けられた係合部材と、 前記第2の弁軸部材を閉弁方向に付勢する第1の付勢手
    段と、 前記弁体が離着座するとともに、その着座時に前記負圧
    発生通路を閉塞して前記ダイヤフラム室との連通を遮断
    すべく摺動可能に設けられた弁座と、 該弁座に対して前記弁体が離座しているとき、前記負圧
    発生通路を前記ダイヤフラム室に連通すべく前記弁座を
    付勢する第2の付勢手段とを設けてなり、 該第2の付勢手段の付勢力は前記第1の付勢手段の付勢
    力よりも小さく設定してなること を特徴とする給油ノズル。
JP27310989A 1989-10-20 1989-10-20 給油ノズル Expired - Fee Related JP2853871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27310989A JP2853871B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 給油ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27310989A JP2853871B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 給油ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03133793A JPH03133793A (ja) 1991-06-06
JP2853871B2 true JP2853871B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=17523257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27310989A Expired - Fee Related JP2853871B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 給油ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2853871B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03133793A (ja) 1991-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970004745B1 (ko) 액체송출장치
JP2853871B2 (ja) 給油ノズル
US7207209B2 (en) Fuel evaporation gas leakage detecting system and method of detecting fuel evaporation gas leakage
JPH01296008A (ja) カートリッジタンク用給液機構
JP3358636B2 (ja) 自動給油ノズル
KR920004979B1 (ko) 급액노즐
KR920003891Y1 (ko) 급유장치
JP2701040B2 (ja) 給液装置
CA1289921C (en) Liquid delivery apparatus
KR920004697B1 (ko) 급유노즐
JPH07304341A (ja) 燃料タンクの旋回槽構造
JPH1035800A (ja) 自動閉弁給油ノズル
JPH0547480B2 (ja)
KR930004789B1 (ko) 급유장치
JPS63640Y2 (ja)
JPS61152600A (ja) 給油装置
JPH0414399Y2 (ja)
JPH087085Y2 (ja) 気化器の燃料増量装置
JP3036550B2 (ja) 給油ノズル
JPH0764396B2 (ja) 給液装置
JPH0246376A (ja) 流量制御弁
JPH1059500A (ja) 給油ノズル
JPH09169398A (ja) 給油装置
JPH08230999A (ja) 給油ノズル
JPH11182372A (ja) 燃料噴射装置における定液面制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071120

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081120

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees