JP2853785B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその製造方法

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JP2853785B2 JP4014519A JP1451992A JP2853785B2 JP 2853785 B2 JP2853785 B2 JP 2853785B2 JP 4014519 A JP4014519 A JP 4014519A JP 1451992 A JP1451992 A JP 1451992A JP 2853785 B2 JP2853785 B2 JP 2853785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等に広く
利用されている固体撮像装置及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置はビデオカメラ等に
広く利用されており、その固体撮像装置は、ビデオカメ
ラ本体の小型化及び軽量化に従い、従来に比較して益々
高解像度化、高性能化が要求されている。特に業務用カ
メラ等に利用されているフレームインターライン転送方
式の場合では、信号電荷転送スピードの高速化、低スミ
アの実現が要求されており、これらの要望を満たすこと
は、従来技術の延長上では技術的に困難であった。
【0003】以下、従来の固体撮像装置について説明す
る。図2において、1はn型シリコン基板、2はp型ウ
エル、3はn−型領域、4はn型領域、5はp+型領
域、6はp+型領域、7はp++型領域、8はゲート酸化
膜、9はポリシリコン電極、10はポリシリコン酸化
膜、11は層間絶縁膜、12はアルミニウム遮光膜、1
3は保護膜である。14はコンタクト部である。
【0004】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて以下詳細に説明する。まず、n型シリコン基板1中
にp型ウエル2と光電変換部となるn-型領域3(以
下、フォトダイオードと記す)を形成する。光が入射す
ると、上記n-型領域3で電子と正孔を対生成し、その
うち電子がn-型領域に蓄積される。また、非常に強い
光が入射した場合には、n-型領域3から電子があふ
れ、正の電圧を印加したn型シリコン基板1に排出され
る(縦型オーバーフロードレイン構造)。信号電荷を転
送するn型領域4(以下、垂直CCDと記す)は、埋め
込みチャネル型トランジスタ構造を形成しており、その
周辺のp+型領域5によりフォトダイオードやp型ウエ
ル2からの電子の侵入を防止している。p+型領域6は
フォトダイオードから垂直CCD部へ電子を読み出すし
きい値を制御し、p++型領域7は隣接する画素間の接合
分離を行っている。
【0005】実際の駆動では、ポリシリコン電極9に例
えば10Vの高い電圧を印加して、フォトダイオード中
に蓄積された電子を垂直CCDに全て移し、次にポリシ
リコン電極に例えば0Vと−10Vの電圧を交互に印加
することにより、垂直CCD内で順次信号電荷を転送
し、例えば40万画素のフォトダイオードの信号電荷を
全て出力する。尚、上記一連の駆動は1/60秒以下の
短時間で行われる。ポリシリコン電極9は、ポリシリコ
ン酸化膜10により電気的に絶縁され、またその上部に
はCVD膜等からなる層間絶縁膜11により、アルミニ
ウム配線との絶縁を行っている。固体撮像装置の場合、
そのアルミニウム配線は遮光膜12としての作用を兼ね
ており、垂直CCD部(ポリシリコン電極)の上部に位
置することにより、垂直CCDへの光の入射を防止して
いる。
【0006】このように、従来の固体撮像装置では、垂
直CCD部の埋め込みチャネルの周囲にp+型領域を形
成することにより基板側からの電子の侵入を、ポリシリ
コン電極の上部にアルミニウム遮光膜を形成することに
より直接光の入射を防いで、スミアの発生を抑制してい
る。
【0007】一方、駆動スピードの高速化対策は、ポリ
シリコン酸化膜10と層間絶縁膜11の一部にコンタク
ト窓14を形成して、各々のポリシリコン電極をアルミ
ニウム配線により裏打ちすることにより実施している。
固体撮像装置では、駆動パルスは光電変換部のポリシリ
コン電極の両端部から印加するため、光電変換部の中央
部では信号パルスの波形が変化しやすく、その領域にお
いて転送効率の劣化が発生しやすい。このため、光電変
換部の中央部での信号パルスの波形を改善することによ
り、転送効率を大きく改善できることは、解明されてい
た。
【0008】従って、アルミニウム配線の裏打ちは、ポ
リシリコン電極の抵抗や寄生容量が原因となって発生す
る転送パルスの波形変化を抑制し、高い転送効率を実現
する点において、有効であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の固体撮像装置及びその製造方法では、ポリシリコン
電極に対してアルミニウム配線を裏打ちとして適用する
ことにより、ポリシリコン電極の抵抗や寄生容量を低減
して、高い転送効率を実現しているが、ポリシリコンと
アルミニウム配線のコンタクト部では、低い仕事関数値
をもつポリシリコンに高い仕事関数をもつアルミニウム
膜が接触しているため共晶を形成し、アルミニウム膜の
高い仕事関数の影響を受けて、そのコンタクト部のポリ
シリコン電極の仕事関数が高くなってしまう。
【0010】固体撮像装置では、埋め込みチャネル構造
の垂直CCD部を採用しており、ポリシリコン電極の仕
事関数値の変化は、埋め込みチャネルのポテンシャル深
さの変化を誘起し、コンタクト部の下の埋め込みチャネ
ル領域のポテンシャル深さが浅くなってしまう。このこ
とは、転送効率の劣化や最大転送電荷量の減少を起こ
し、特に低照度での固体撮像装置の画像は見えにくくな
ってしまう。
【0011】また、アルミニウム配線の裏打ちの影響を
考慮して、アルミニウム配線の裏打ちをせずに、ポリシ
リコン電極のリンのドーピング量を増大させて低抵抗化
による高速化を実施した場合、低抵抗ポリシリコン膜の
増速酸化効果によりポリシリコン酸化膜の膜厚が厚くな
ってしまう。これは実際の拡散工程において、1層目の
ポリシリコン電極のポリシリコン酸化膜(第二ゲート酸
化膜)が厚くなり、構造的に1層目のポリシリコン電極
と2層目のポリシリコン電極の間隔が広くなることに対
応する。固体撮像装置の場合、1層目のポリシリコン電
極から2層目のポリシリコン電極下のCCD部にフリン
ジング電界が作用しにくくなることを意味し、結果的に
1層目のポリシリコン電極下のCCD部と2層目のポリ
シリコン電極下のCCD部間の転送効率の劣化を招く。
【0012】一方、逆に上で述べた転送効率の劣化を避
けるために、1層目のポリシリコン酸化膜(第二ゲート
酸化膜)の膜厚の薄膜化を行った場合、従来よりリンド
ーピング量の高いポリシリコン膜を酸化するために、増
速酸化効果により膜の結晶性は粗密となり、ポリシリコ
ン酸化膜の膜質は劣り、電気的に20〜30%低い絶縁
耐圧を示す。従って、従来のポリシリコン酸化膜と同程
度の膜厚に設定すると、絶縁耐圧は20〜30%劣化し
たままとなり、信頼性の面において使用することが不可
能である。
【0013】以上の点より、ポリシリコン膜の低抵抗化
により高速化を行った場合、転送効率特性と絶縁耐圧特
性が二者択一的な関係を示し、両方の特性を同時に満足
することは不可能であったことがわかる。
【0014】また、固体撮像装置の微細化に従い、ポリ
シリコン電極とアルミニウム配線のコンタクト窓が小さ
くなっている。これにより、そのコンタクト窓に入り込
むスパッタ法によるアルミニウム膜自体のステップカバ
レージが良好でないため、そのコンタクト窓の段差部に
入り込んだアルミニウム配線で膜厚が薄くなる領域が発
生してしまう。このアルミニウム配線の膜厚が薄くなっ
た領域では、光の透過率が高く、遮光膜としての効果が
低減する。このことは、アルミニウム膜の本来の目的で
ある遮光性が劣化し、そのコンタクト部の下のポリシリ
コン電極及びその下の埋め込みチャネル部に光が入射
し、スミア特性が劣化する。
【0015】本発明は、上記課題を解決するもので、低
照度において高い転送効率と、良好なスミア特性を示す
固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の固体撮像装置は、半導体基板上に光電変換部
と、前記光電変換部に蓄積された信号電荷を読み出し転
送する転送チャネル上に第1のポリシリコンからなる転
送電極を設けた電荷転送部とを備えた固体撮像装置にお
いて、前記転送電極は、前記転送電極上に配され前記転
送電極に転送パルスを印加する配線電極に絶縁膜の所望
の領域に開口したコンタクト窓を通して接続され、前記
配線電極は、第2のポリシリコンを下層として該第2の
ポリシリコンと高融点金属もしくは高融点シリサイドの
2層以上の多層膜からなり、前記絶縁膜は、第1のポリ
シリコンを酸化した膜上にCVD法により形成したシリ
コン酸化膜が設けられている。
【0017】また本発明の固体撮像装置の製造方法で
は、半導体基板表面に光電変換部と、前記光電変換部に
蓄積された信号電荷を読み出し転送する転送チャネルと
を形成し、その後、前記半導体上に絶縁膜を介して第1
のポリシリコンからなる転送電極を形成し、次いで、前
記ポリシリコンを形成した前記半導体基板を酸化してポ
リシリコン酸化膜を形成し、次に、CVD法により前記
半導体基板上にシリコン酸化膜を形成した後、前記転送
電極上であって前記ポリシリコン酸化膜と前記シリコン
酸化膜の所望の領域にコンタクト窓を形成し、その後、
第2のポリシリコン膜と高融点金属もしくは高融点シリ
サイドの2層以上の配線金属を形成する。
【0018】
【作用】この構成により、駆動電極のポリシリコン電極
に対し、例えばポリシリコン膜と高融点金属もしくは高
融点金属シリサイドからなる2層以上の低抵抗の配線材
料で裏打ちを行うため、ポリシリコン電極の抵抗を無視
することができ、固体撮像装置の高速化が可能となる。
尚、裏打ちの2層以上からなる配線材料は、下層がポリ
シリコン膜であることから、下地のポリシリコン電極と
材料が同一となる。従って、裏打ちを行った後もポリシ
リコン電極の仕事関数は全く変化せず、その垂直CCD
部及び蓄積部のポテンシャルの深さは、他の電極と同一
で変化しない。このことは、特に低照度における高い転
送効率の実現を可能にする。また、高融点金属膜もしく
は高融点金属シリサイド膜の高い遮光性と、裏打ちコン
タクトの段差部での良好なステップカバレージにより局
所的に光の入射しやすい箇所を消滅することが可能とな
り、良好なスミア値を示す。以上の特性改善において、
本発明は高い転送効率と、低スミアの固体撮像装置を実
現することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1(a)は本発明を説明するた
めの平面構造図であり、図1(b)は図1のA−A’に
おける断面構造図を示している。
【0020】図1において、2はp型ウエル、3はフォ
トダイオード部であるn−型領域、4は垂直CCD部で
あるn型領域、5は垂直CCD部のチャネルに電子が拡
散するのを防ぐp+型領域、6はフォトダイオードから
垂直CCDへの信号電荷を読みだす時の読み出しポテン
シャル制御を行うp+型領域、7は垂直CCD部と隣接
したフォトダイオードの電気的分離を行うp++型領域、
8はゲート酸化膜、9はポリシリコン電極、10はポリ
シリコン酸化膜、11層間絶縁膜、12はアルミニウム
膜、13は保護膜、14はコンタクト部、15は絶縁
膜、16はポリシリコン膜、17は高融点金属である。
【0021】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、以下に説明する。まず、従来の固体撮像装置と同
様に、シリコン基板内にフォトダイオード部及び垂直C
CD部を形成し、従来と同様の構造をもつポリシリコン
電極を形成する。ポリシリコン酸化膜10は約200n
m熱酸化により成長する。ポリシリコン酸化膜10に形
成されるピンホール等は電気的耐圧の低下を招く。電気
的耐圧の低下を防止するため、ポリシリコン酸化膜10
上に減圧CVD法でシリコン酸化膜系の絶縁膜15を約
100nm堆積する。ここで耐圧対策として段差部での
ステップカバレージを良好にするために、絶縁膜の成長
方法は常圧CVD法より減圧CVD法を適用するのが妥
当である。
【0022】次にマスク合わせ、エッチング工程を行
い、コンタクト部14を形成する。コンタクト窓14
は、固体撮像装置の4相駆動動作が可能なように、各々
1層目のポリシリコン電極、2層目のポリシリコン電極
上の所望の領域に形成する。また、コンタクト窓の開口
は、下地のポリシリコン電極特に電荷蓄積領域のポリシ
リコン電極に対し十分な余裕をとるため、約1.5μm
×1.5μmの寸法とし、微細にする。コンタクト形成
後、リンドーピングしたポリシリコン膜16を約100
nm成長する。このとき下地ポリシリコン電極との界面
に自然酸化膜が成長しないように留意する。尚、このポ
リシリコン成長とリンドーピング時の温度は900℃以
下と低温で、シリコン基板中の拡散層の不純物プロファ
イルはほとんど変化しない。次にCVD法により例えば
タングステンシリサイド膜17を約200nm成長す
る。タングステンシリサイド膜は、約200nmの膜厚
で0.01%の透過率を示す。CVD法ではステップカ
バレージが良好であるという特性より、タングステンシ
リサイドは先ほどのポリシリコン膜16と同様に、コン
タクトの凹部に均一に入り込む。特に段差部で膜厚が薄
くならず、平坦な膜の場合と同様に高い遮光性を示す。
結果的に前述した約200nmの膜厚での透過率0.0
1%は、コンタクトの段差部でも維持される。また、2
層構造の配線材料の下層はリンドーピングしたポリシリ
コン膜16を用いているため、下地のポリシリコン電極
9にポリシリコン膜が接触する。この時ポリシリコン電
極の仕事関数の変化はない。次に、ポリシリコン膜とタ
ングステンシリサイド膜からなる配線材料を同時にエッ
チング除去し、所望の配線パターンに加工する。この配
線は光電変換部の上部にてアルミニウム配線とコンタク
トをとることにより駆動パルスの印加が可能となる。タ
ングステンシリサイド膜の比抵抗値はリンのドーピング
したポリシリコン膜の1/10以下の値を示す。
【0023】今回の実施例においても、この約200n
mのタングステンシリサイド膜のシート抵抗値は約5Ω
/□となり、約400nmのポリシリコン電極のシート
抵抗値(約25Ω/□)の1/5となっていることがわ
かった。そして、層間絶縁膜11を従来例と同様に形成
し、アルミニウム膜12を遮光膜として、垂直CCD部
及び電荷蓄積部の上部にパターニングして残す。先ほど
のコンタクト部の凹凸は層間絶縁膜11とコンタクト部
を埋め込んだポリシリコン膜及びタングステンシリサイ
ド膜により平坦化されている。このためアルミニウム膜
はほぼ平坦な状態のまま存在する。
【0024】特に本発明では、CVD法によりポリシリ
コン膜とタングステンシリサイド膜を成長しているた
め、コンタクト部におけるステップカバレージが良好で
あり、コンタクトのサイズを微細化することによりコン
タクト窓の埋め込みも可能である。
【0025】また、シリサイド膜でコンタクト窓の埋め
込みを行うと、平坦化に使用する層間絶縁膜11を薄膜
化ができる。これは、斜め方向からタングステンシリサ
イド膜に入射する光が低下するため、スミアが低減す
る。先ほど述べた通り、アルミニウム膜は平坦な状態で
成長するため、アルミニウム膜はその本来の特性である
非常に高い遮光性を示し、光を全く透過しない。すなわ
ち、タングステンシリサイド膜とアルミの2層構造を採
用することにより、スミアを大幅に低減できる。
【0026】以上のように本実施例のポリシリコン酸化
膜及びCVD法等で成長した絶縁膜の所望の領域にコン
タクト窓を形成した後、シリコン膜例えばポリシリコン
膜と高融点金属もしくは高融点金属シリサイド膜からな
る2層以上の配線材料で、駆動電極のポリシリコン電極
とコンタクトをとり、電気的抵抗値の低い高融点金属で
ポリシリコン電極の裏打ちを行うことと、上記2層以上
の光の透過率の低い配線材料で駆動電極のポリシリコン
電極を完全に覆うことにより、垂直CCD部への光の入
射を抑制することから構成されている。
【0027】また、この構成により、駆動電極のポリシ
リコン電極に対し、例えばポリシリコン膜と高融点金属
もしくは高融点金属シリサイドからなる2層以上の低抵
抗の配線材料で裏打ちを行うため、ポリシリコン電極の
抵抗を無視することができ、固体撮像装置の高速化が可
能となる。
【0028】尚、裏打ちの2層以上からなる配線材料
は、下層がポリシリコン膜であることから、下地のポリ
シリコン電極と材料が同一となる。従って、裏打ちを行
った後もポリシリコン電極の仕事関数は全く変化せず、
その垂直CCD部及び蓄積部のポテンシャルの深さは、
他の電極と同一で変化しない。このことは、特に低照度
における高い転送効率の実現を可能にする。また、高融
点金属膜もしくは高融点金属シリサイド膜の高い遮光性
と、裏打ちコンタクトの段差部での良好なステップカバ
レージにより局所的に光の入射しやすい箇所を消滅する
ことが可能となり、良好なスミア値を示す。以上の特性
改善において、本発明は高い転送効率と、低スミアの固
体撮像装置を実現することが可能となる。
【0029】上記の構造を採用することにより、800
kHzでの低照度転送効率は従来の85%から95%
に、スミアは従来の0.1%から0.01%に改善するこ
とができた。
【0030】尚、本発明では、高融点金属としてタング
ステンシリサイド膜を使用したが、例えば、より遮光性
の高いモリブデンシリサイド膜やタングステン膜を使用
することにより、スミアに対する効果を上げることがで
きる。
【0031】同様に、本発明では、高融点金属からなる
配線材料の下層に酸化膜系の絶縁膜を使用したが、例え
ば絶縁性の高いシリコン窒化膜により膜厚の薄膜化を行
い、スミアを低減することも可能である。
【0032】また、この構造は、フレームインターライ
ン転送方式固体撮像装置の電荷蓄積部や、水平電荷転送
部(水平CCD部)に使用することにより、同様の効果
を得ることが可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、駆動電極であるポリシ
リコン電極に高融点金属からなる配線材料でコンタクト
をとり、その配線材料に転送パルスを印加することによ
り、低照度における転送効率を10%以上改善し、かつ
そのシリサイド膜を遮光膜として使用することにより、
スミアを従来の1/10以下することが可能であり、高
い転送効率と低スミア特性の固体撮像装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による固体撮像装置を示す図
【図2】従来の固体撮像装置を示す断面図
【符号の説明】
1 n型シリコン基板 2 p型ウエル 3 n-型領域 4 n型領域 5 p+型領域 6 p+型領域 7 p++型領域 8 ゲート酸化膜 9 ポリシリコン電極 10 ポリシリコン酸化膜 11 層間絶縁膜 12 アルミニウム遮光膜 13 保護膜 14 コンタクト部 15 絶縁膜 16 ポリシリコン膜 17 高融点金属
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−133963(JP,A) 特開 平3−9524(JP,A) 特開 平3−95968(JP,A) 特開 平5−145855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762 - 29/768

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に光電変換部と、前記光電
    変換部に蓄積された信号電荷を読み出し転送する転送チ
    ャネル上に第1のポリシリコンからなる転送電極を設け
    た電荷転送部とを備えた固体撮像装置において、前記転
    送電極は、前記転送電極上に配され前記転送電極に転送
    パルスを印加する配線電極に絶縁膜の所望の領域に開口
    したコンタクト窓を通して接続され、前記配線電極は、
    第2のポリシリコンを下層として該第2のポリシリコン
    と高融点金属もしくは高融点シリサイドの2層以上の多
    層膜からなり、前記絶縁膜は、第1のポリシリコンを酸
    化した膜上にCVD法により形成したシリコン酸化膜が
    設けられていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面に光電変換部と、前記光
    電変換部に蓄積された信号電荷を読み出し転送する転送
    チャネルとを形成し、その後、前記半導体上に絶縁膜を
    介して第1のポリシリコンからなる転送電極を形成し、
    次いで、前記ポリシリコンを形成した前記半導体基板を
    酸化してポリシリコン酸化膜を形成し、次に、CVD法
    により前記半導体基板上にシリコン酸化膜を形成した
    後、前記転送電極上であって前記ポリシリコン酸化膜と
    前記シリコン酸化膜の所望の領域にコンタクト窓を形成
    し、その後、第2のポリシリコン膜と高融点金属もしく
    は高融点シリサイドの2層以上の配線金属を形成するこ
    とを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
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