JP2852286B2 - 電子機器の基板支持構造 - Google Patents

電子機器の基板支持構造

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JP2852286B2
JP2852286B2 JP34615096A JP34615096A JP2852286B2 JP 2852286 B2 JP2852286 B2 JP 2852286B2 JP 34615096 A JP34615096 A JP 34615096A JP 34615096 A JP34615096 A JP 34615096A JP 2852286 B2 JP2852286 B2 JP 2852286B2
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佳史 増本
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NEC Shizuoca Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の基板支
持構造に関するものであって、特に、任意幅の基板を支
持し得る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンピュータに代表され
るような電子機器においては、プリント基板等の基板
が、多数使用されている。通常、これら多数の基板は、
電子機器の筐体内の所定位置にガイドされて、支持され
ている。
【0003】電子機器の筐体内に基板を収容するに際し
て、異なる幅の基板を支持する技術は、例えば、実開平
1−120384号公報において開示されている。
【0004】図8は、上記公報記載の図であって、図に
おいて、符号1は、電子機器の筐体を示している。筐体
1内には、基板Sを支持するために、側板2、2が対向
配置されている。各側板2には、高さ位置を合わせて対
向配置された基板ガイドレール部3が固定されている。
各基板ガイドレール部3には、定形幅の基板Sの幅方向
端部を保持するための溝状のレール3aが形成されてい
る。
【0005】定形幅の基板Sの収容は、基板Sの幅方向
端部をレール3aにガイドさせつつ、基板Sを挿入する
ことにより達成される。
【0006】そして、定形幅の約半分の幅を有する基板
S1 を収容することが要望された場合には、補助基板ガ
イドレール部10が適用される。補助基板ガイドレール
部10は、レール3aと同様のレール10aを有してお
り、側板2、2間を連結する天板2aに嵌着される。
【0007】定形幅の半分幅の基板S1 の収容は、基板
S1 の幅方向端部をレール3a、10aにガイドさせつ
つ、基板S1 を挿入することにより達成される。
【0008】このようにして、定形幅の基板Sおよび定
形幅の半分幅の基板S1 の収容を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の技術であると、定形幅、あるいは、定形幅の半
分幅といったように、ある程度決まった幅の基板にしか
対応できないという欠点があった。すなわち、ユーザー
が独自幅の基板を実装しようとした場合には、ユーザー
は、この独自幅に応じた補助基板ガイドレール部を新規
に設計製作しなければならない。このように、上記公報
記載の技術においては、不定形に基板幅が変更された場
合には、基板幅に応じた補助基板ガイドレール部を逐一
準備しなければならず、融通性に乏しいものと言わざる
を得ない。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、任意幅の基板を容易に支持し得る電子機器の基板支
持構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子機器
の基板支持構造においては、電子機器の筐体内に基板を
収容するに際して、該基板を前記筐体内の所定位置にガ
イドしかつ該基板を支持するための構造であるととも
に、前記基板の少なくとも幅方向両端部を保持するため
のレールを備えて前記筐体内において対向配置された基
板ガイドレール部を具備する電子機器の基板支持構造で
あって、前記基板ガイドレール部は、前記基板と交差す
る方向へ所定の間隔をおいて複数段にわたって設けられ
るとともに、前記筐体内に取り外し可能に固定される固
定ガイド部と、前記レールを有しているとともに前記固
定ガイド部に対して前記対向方向に移動可能に連結され
る可動ガイド部とを有することを特徴としている。請求
項2記載の電子機器の基板支持構造においては、請求項
1記載の電子機器の基板支持構造において、前記可動ガ
イド部は、前記固定ガイド部に対して前記対向方向に移
動可能に凹凸嵌合されることを特徴としている。
【0012】請求項1記載の発明によると、任意幅の基
板を支持することが要望された場合には、複数段の基板
ガイドレール部のうち、対応する基板を支持すべきもの
に必要に応じて固定ガイド部を取り付け、これに支持さ
れている可動ガイド部材を対向方向へ移動させることに
より、レールどうしの間隔が基板の幅に応じて調整され
る。また請求項2記載の発明によると、可動ガイド部材
が凹凸嵌合された状態で対向方向へ移動することによ
り、支持可能な基板の幅を変更することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の電子機器の基板支持構造
の一実施形態を示すもので、図において、基板支持構造
は、筐体20、側板21、定形幅基板用の基板ガイドレ
ール部22、任意幅基板用の基板ガイドレール部30、
等を備えて構成されている。
【0015】側板21は、筐体20内において、対向配
置されて固定されている。側板21には、図2に示すよ
うに、定形幅基板用の基板ガイドレール部22、取付孔
23が形成されている。
【0016】定形幅基板用の基板ガイドレール部22
は、定形幅の基板Sを支持するためのもので、基板Sの
幅方向端部を保持するためのレール22aから構成され
ている。
【0017】任意幅基板用の基板ガイドレール部30
は、固定ガイド部31と可動ガイド部32とを備えて構
成されている。
【0018】固定ガイド部31は、筐体20内におい
て、側板21に固定される。この場合の固定方法は、任
意であるが、本実施形態においては、嵌合による固定方
式を採用している。すなわち、固定ガイド部31には、
図3に示すように、挿入方向に対して先細りとなるよう
な形状の嵌合突起31aが弾性変形可能に形成されてい
る。そして、図4に示すようにして、嵌合突起31aを
取付孔23に挿入することにより、固定ガイド部31
が、側板21に対して固定される。この方式であると、
嵌合突起31aを、図3における矢印A方向に弾性変形
させることにより、取付孔23から容易に引き抜くこと
ができる。すなわち、固定ガイド部31を、側板21か
ら容易に取り外すことができる。
【0019】可動ガイド部32は、図5に示すように、
基板の幅方向端部を保持するためのレール32aを有し
ているとともに、固定ガイド部31に対して側板21の
対向方向(図1および図5における矢印B方向)に移動
可能に凹凸嵌合されている。可動ガイド部32が固定ガ
イド部31に対して矢印B方向に移動可能に凹凸嵌合さ
れていることにより、基板ガイドレール部30は、側板
21の対向方向(B方向)に伸縮可能である。
【0020】次に、上記のように構成された基板支持構
造の使用方法について説明する。
【0021】〔定形幅の基板Sの支持〕定形幅の基板S
は、図6に示すように、基板ガイドレール部22により
支持することができる。
【0022】〔任意幅の基板S2 の支持〕任意幅の基板
S2 は、基板ガイドレール部30により支持することが
できる。すなわち、可動ガイド部32を、固定ガイド部
31に対して伸縮方向に移動させることにより、レール
32aどうしの間隔を基板幅に合わせる。これにより、
基板S2 の支持を行うことができる。この場合、固定ガ
イド部31として、伸縮方向の長さの異なるものを数種
類準備しておくことにより、支持可能な基板幅の範囲を
広くすることができる。
【0023】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、以下の形態とすることもできる。 a)固定ガイド部31に凸部を設けかつ可動ガイド部3
2に凹部を設けて凹凸嵌合を行うことに代えて、凹凸関
係を逆にして、すなわち、固定ガイド部31に凹部を設
けかつ可動ガイド部32に凸部を設けて凹凸嵌合を行う
こと。 b)基板S、S2 の両側部だけを支持することに代え
て、両側部と奥に位置する辺の3辺において支持を行う
こと、あるいは、手前に位置する辺を加えて4辺におい
て基板支持を行うこと。
【0024】
【発明の効果】本発明の電子機器の基板支持構造によれ
ば、以下の効果を奏する。請求項1記載の電子機器の基
板支持構造によれば、任意幅の基板を支持することが要
望された場合には、基板ガイドレール部を基板幅に応じ
て対向方向に伸縮させることにより、対向配置されたレ
ールどうしの間隔を、支持すべき基板の幅に合わせ込む
ことができる。したがって、任意幅の基板を容易に支持
することができる。請求項2記載の電子機器の基板支持
構造によれば、可動ガイド部を、固定ガイド部に対して
対向方向に移動させることにより、レールどうしの間隔
の基板幅への合わせ込みを達成することができる。した
がって、容易な構成で任意幅の基板の支持を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子機器の基板支持構造の一実施形
態を示す斜視図である。
【図2】 図1の基板支持構造における側板を示す側面
図である。
【図3】 図1の基板支持構造において使用される固定
ガイド部を拡大して示す斜視図である。
【図4】 図3の固定ガイド部を取り付ける様子を示す
斜視図である。
【図5】 固定ガイド部に対する可動ガイド部の移動を
示す側断面図であって、(a)は最も奥に装着された状
態、(b)は中途位置に装着された状態を示している。
【図6】 図1の基板支持構造による基板の支持状況を
拡大して示す正面図である。
【図7】 図1の基板支持構造による基板の支持状況を
示す斜視図である。
【図8】 従来の基板支持構造の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
20 筐体 22 基板ガイドレール部 22a レール 30 基板ガイドレール部 31 固定ガイド部 32 可動ガイド部 32a レール B 対向方向 S 基板 S2 基板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の筐体内に基板を収容するに際
    して、該基板を前記筐体内の所定位置にガイドしかつ該
    基板を支持するための構造であるとともに、前記基板の
    少なくとも幅方向両端部を保持するためのレールを備え
    て前記筐体内において対向配置された基板ガイドレール
    部を具備する電子機器の基板支持構造であって、前記基板ガイドレール部は、前記基板と交差する方向へ
    所定の間隔をおいて複数段にわたって設けられるととも
    に、 前記筐体内に取り外し可能に固定される固定ガイド部
    と、前記レールを有しているとともに前記固定ガイド部
    に対して前記対向方向に移動可能に連結される可動ガイ
    ド部とを有することを特徴とする電子機器の基板支持構
    造。
  2. 【請求項2】前記可動ガイド部は、前記固定ガイド部に
    対して前記対向方向に移動可能に凹凸嵌合されることを
    特徴とする請求項1記載の電子機器の基板支持構造。
JP34615096A 1996-12-25 1996-12-25 電子機器の基板支持構造 Expired - Lifetime JP2852286B2 (ja)

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