JP2850839B2 - 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置 - Google Patents

結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置

Info

Publication number
JP2850839B2
JP2850839B2 JP6987996A JP6987996A JP2850839B2 JP 2850839 B2 JP2850839 B2 JP 2850839B2 JP 6987996 A JP6987996 A JP 6987996A JP 6987996 A JP6987996 A JP 6987996A JP 2850839 B2 JP2850839 B2 JP 2850839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
light
intensity
plane orientation
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6987996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09257692A (ja
Inventor
和己 菅井
ハバ ベルガセム
幸雄 森重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP6987996A priority Critical patent/JP2850839B2/ja
Priority to KR1019970010580A priority patent/KR100214232B1/ko
Publication of JPH09257692A publication Critical patent/JPH09257692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2850839B2 publication Critical patent/JP2850839B2/ja
Priority to US09/923,143 priority patent/US6496255B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶の面方位測定方
法およびその装置に関し、特にシリコン、ガリウム砒素
などの半導体結晶の面方位測定方法およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン、ガリウム砒素、燐化ガリウム
などの半導体結晶は、各種半導体デバイス用基板として
ウェハー状に切り出され、市販されている。これらの結
晶の面方位の測定方法の第1の従来例としては、バルク
結晶の面間隔の情報を得て面方位を測定するX線回折法
がある。また、第2の従来例として、特願昭57−93
921に記載の結晶表面から発生するラマン光の強度
の、結晶面の回転角依存性から結晶方位を求める方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、大型で高コストのX線装置が必要であること、X
線の安全対策が必要なことなどから、面方位の測定コス
トが高くなるという問題点がある。また、上述した第2
のラマン光強度の回転角依存性から結晶方位を求める方
法では、信号強度が弱いので、高精度の測定ができない
という問題点がある。
【0004】本発明の課題は上記問題点を克服し、小型
で低コスト、高精度測定が可能となる結晶の面方位を測
定する方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の結晶の面方位測
定方法は、結晶表面に直線偏光された光を照射し、前記
結晶からの反射光の強度を測定し、前記結晶を前記結晶
表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転
を繰り返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性か
ら前記結晶の面方位を求める結晶の面方位の測定方法で
あって、前記結晶の格子を励起して前記反射光の強度を
測定することを特徴とする。
【0006】また前記格子の励起は光照射又は、加熱又
は超音波によって行うことを特徴とする。
【0007】また無偏光の基本波により結晶の格子を励
起し、直線偏光された第2高調波を結晶表面に照射し反
射した第2高調波の強度を測定し、前記結晶を前記結晶
表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転
を繰り返し行い、前記第2高調波の強度の回転角度依存
性から前記結晶の面方位を求めることを特徴とする。
【0008】本発明の結晶の面方位測定装置は、結晶表
面に直線偏光された光を照射し、前記結晶からの反射光
の強度を測定し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の
回りに回転させ、この測定および回転を繰り返し行い、
前記反射光の強度の回転角度依存性から前記結晶の面方
位を求める結晶の面方位の測定装置であって、前記反射
光の強度を測定するときに前記結晶の格子を励起するす
ることを特徴とする。
【0009】また結晶表面に照射する直線偏光された光
を発生するための光源と、前記結晶の格子を励起する手
段と、前記結晶を載せ回転するステージと、前記結晶表
面からの反射光の強度を測定する受光器と、前記直線偏
光された光の出力と前記ステージの回転角を制御し、前
記受光器の出力をモニターするためのコンピュータから
なることを特徴とする。
【0010】また前記格子の励起は光照射又は、加熱又
は超音波であることを特徴とする。
【0011】本発明の結晶の面方位測定方法は、結晶表
面の異なる箇所に直線偏光された光を照射し、前記結晶
からの反射光の強度を各々測定し、前記結晶を前記結晶
表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転
を繰り返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性か
ら前記結晶の面方位を求めることを特徴とする。
【0012】また前記結晶の一箇所に照射される光の結
晶表面に水平な成分の方向と他の箇所に照射される光の
結晶表面に水平な成分の方向のなす角は前記反射光の強
度の周期によって定められることを特徴とする。
【0013】結晶の面方位測定装置は、結晶表面の異な
る箇所に直線偏光された光を照射し、前記結晶からの反
射光の強度を各々測定し、前記結晶を前記結晶表面に垂
直な軸の回りに回転させ、この測定および回転を繰り返
し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性から前記結
晶の面方位を求めることを特徴とする。
【0014】また前記結晶の一箇所に照射される光の結
晶表面に水平な成分の方向と他の箇所に照射される光の
結晶表面に水平な成分の方向のなす角は前記反射光の強
度の周期によって定められることを特徴とする。
【0015】本発明の結晶の面方位測定方法は、結晶表
面に直線偏光された光を複数回照射し、前記結晶からの
反射光の強度を各々測定し、前記結晶を前記結晶表面に
垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転を繰り
返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性から前記
結晶の面方位を求めることを特徴とする。
【0016】本発明の結晶の面方位測定装置は、結晶表
面に直線偏光された光を複数回照射し、前記結晶からの
反射光の強度を各々測定し、前記結晶を前記結晶表面に
垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転を繰り
返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性から前記
結晶の面方位を求めることを特徴とする。
【0017】また直線偏光された光を結晶表面に照射す
る手段と、前記結晶からの反射光を第2高調波と基本波
に分離する手段と、前記結晶表面からの第2高調波の強
度を測定する受光器と、前記基本波を前記結晶表面に照
射するための照射系と、前記結晶を載せ回転するステー
ジと、前記直線偏光された光の出力と前記ステージの回
転角を制御し、前記受光器の出力をモニターするための
コンピュータからなることを特徴とする。
【0018】本発明の結晶の面方位測定方法は、結晶表
面に直線偏光された光を照射し、前記結晶への照射光お
よび前記結晶からの反射光の強度を測定し、前記結晶を
前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定お
よび回転を繰り返し行い、前記照射光の強度と前記反射
光の強度の比の回転角度依存性から前記結晶の面方位を
求めることを特徴とする。
【0019】本発明の結晶の面方位測定装置は、結晶表
面に直線偏光された光を照射し、前記結晶への照射光お
よび前記結晶からの反射光の強度を測定し、前記結晶を
前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定お
よび回転を繰り返し行い、前記照射光の強度と前記反射
光の強度の比の回転角度依存性から前記結晶の面方位を
求めることを特徴とする。
【0020】また、直線偏光された光を結晶表面に照射
する手段と、前記直線偏光された光の強度を測定する受
光器と、前記結晶表面からの反射光の強度を測定する受
光器と、前記結晶を載せ回転するステージと、直線偏光
された光の出力と前記ステージの回転角を制御し、前記
各受光器の出力をモニターするためのコンピュータから
なることを特徴とする。
【0021】本発明の結晶の面方位測定方法は、直線偏
光された光を分割し、結晶表面で反射した光の位相が半
周期ずれるようにそれぞれの光を結晶表面に照射し、前
記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、こ
の測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度の
回転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを特
徴とする。
【0022】本発明の結晶の面方位測定装置は、直線偏
光された光を分割し、結晶表面からの反射光の位相が半
周期ずれるようにそれぞれの光を結晶表面に照射し、前
記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、こ
の測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度の
回転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを特
徴とする。
【0023】本発明の結晶の面方位測定方法は、波長と
偏光方向が等しく直線偏光である2つの光を、前記2つ
の光の進行方向の結晶表面に水平な成分の角度が、結晶
表面に垂直な軸を回転軸とし回転対称の次数nに対し
て、(360/2n)・(2m+1),[mは整数]に
なるように照射し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸
の回りに回転させ、この測定および回転を繰り返し行
い、前記照射光の強度と前記反射光の強度の比の回転角
度依存性から前記結晶の面方位を求めることを特徴とす
る。
【0024】本発明の結晶の面方位測定装置は、直線偏
光で波長と偏光方向が等しい2つの光を、前記2つの光
の進行方向の結晶表面に水平な成分の角度が結晶表面に
垂直な軸を回転軸とし回転対称の次数nに対して、(3
60/2n)・(2m+1),[mは整数]になるよう
に照射し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに
回転させ、この測定および回転を繰り返し行い、前記2
つの反射光の強度と回転角度依存性から前記結晶の面方
位を求めることを特徴とする。
【0025】さらに前記反射光が第2高調波であり、前
記受光器と前記結晶表面の間に第2高調波を分離する分
離器を有することを特徴とする。
【0026】
【作用】第2高調波の強度の角度依存性から結晶方位を
知る方法について説明する。結晶にある波長の光を照射
すると非線形分極が誘起され、第2高調波といわれる入
射光の波長の1/2の波長の光が放出される。分極の大
きさは結晶内の原子結合の方向によって変化するので、
入射光に直線偏光された光を用いると、放出される光強
度は結晶内の原子配置に対応して変化する。したがっ
て、この強度変化をモニターすることによって、結晶方
位を知ることが可能となる。
【0027】次に反射光強度の角度依存性から結晶方位
を知る本発明の作用について説明する。紫外域の結晶の
反射率の波長依存性はその結晶のバンド構造を反映した
ピークをもたらす。バンド構造は結晶軸に対して依存性
があるため、このピーク付近では反射率は入射する光の
偏光方向と結晶軸の相対的な角度に依存することにな
る。したがって、結晶の特定の遷移エネルギーに相当す
る光子エネルギーを有する光を結晶に照射し、その反射
率の結晶面内の回転角依存性を調べることによって、結
晶方位を知ることが可能となる。
【0028】しかし、これら結晶からの反射光は微弱で
あるために、強度変化が十分に測定できない。
【0029】結晶が室温であるときの格子の運動量は小
さい。格子の運動量が零付近ではバンドギャップの結晶
軸に対する差が小さいので、結晶軸に対する反射率の差
が小さい。このため、反射率を結晶の面内で回転させ、
その回転角依存性を調べても、その依存性は小さく高精
度な測定が困難である。そこで、格子の運動量を大きく
することによって、この差が大きくなる。例えば結晶を
加熱したり、結晶に超音波を照射するなどによって、格
子の運動量を大きくすることが可能となり、高精度な結
晶方位の測定ができる。
【0030】また結晶への入射光をミラーで反射させ、
多数回結晶に照射することにより、反射光の強度を高め
ることができる。
【0031】また、入射光と結晶からの反射光の光強度
の比をモニターすることにより入射光の強度変動を無視
することができ、信号とノイズの比(S/N比)が向上
し、より高精度の測定が可能となる。
【0032】この他、S/N比の改善としては、回転対
称の次数がnの結晶に2つのレーザー光を結晶の回転対
称を考慮し、2つのレーザー光の結晶表面に水平な面内
でなす角が(360/2n)・(2m+1),[mは整
数]になるように照射すると、それぞれの出力光は回転
の位相がちょうど半周期ずれたことになる。したがって
その差を取ることによって信号強度が2倍になるのと同
様の効果がある。
【0033】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0034】図1は本発明の第1の実施の形態における
結晶の面方位測定方法を実施するための測定装置の構成
を示した図である。1はステージ、2は試料、3はレー
ザー装置、60は非線形光学結晶、61はプリズム、4
1はミラー、6は分離器、7は受光器、8はコンピュー
タである。図中、ステージ1と試料2はレーザー光照射
位置の断面を示している。
【0035】以下、第1の実施の形態の結晶の面方位測
定方法について説明する。まず、試料2としてGe(1
1−1)基板をステージ1の上に設置する。波長106
4nmのパルス発振Nd:YAGレーザーを発振器に用
い、その出力光を非線形光学結晶60に入射させ、第2
高調波を発生させ、プリズム61によって、基本波62
と第2高調波5に分けられる。このとき基本波62は無
偏光で、第2高調波5は偏光子によってp偏光に偏光さ
れる。
【0036】プリズム61を透過した基本波62はミラ
ー41で反射され試料2の表面に垂直な方向から照射さ
れる。また第2高調波は試料2の表面からある角度をも
って照射される。試料2からの第2高調波5の反射光は
分離器6を経て妨害光を除去され、受光器7でその強度
が測定され、コンピュータ8に記憶される。
【0037】次に、ステージの回転角を0.1°回転さ
せ、上記と同様の手順で第2高調波強度を測定する。こ
のサイクルを繰り返し、360°の第2高調波光強度を
測定する。このとき第2高調波の偏光方向と<111>
軸が一致した角度でのみ反射率が高くなる。
【0038】この現象は以下のように説明できる。図2
はGeのバンド構造を示す図(「キッテル固定物理学入
門(上)」、丸善株式会社、p211、(1982))
である。図2に示すとおり、Nd:YAGレーザーの基
本波の光子エネルギーはk=0付近のバンドギャップよ
り大きいので、基本波結晶に吸収され、熱運動を経て格
子振動が起こる。パルス発振のレーザーを用いると強い
光を瞬時に結晶に照射できるので、熱拡散によるエネル
ギーの損失が少なく格子の励起が容易である。そこでp
偏光した光子エネルギー2.3eVの第2高調波を照射
する。
【0039】すると第2高調波の光子エネルギーがk=
2Π/a(1/2 1/2 1/2)のバンドギャップ
2eVより高いので、第2高調波の偏光方向と<111
>軸が一致したときに第2高調波の確率が高くなる。
【0040】一方、第2高調波の偏光方向と<100>
軸が一致しても、2.3eVの光によって起こる遷移が
ないため、反射率には増加しない。したがって、反射光
強度の回転角依存性をコンピュータで測定し、反射率が
最大値を示す回転角が<111>軸であることがコンピ
ュータ8により判定できる。
【0041】本実施の形態では2eVの遷移に着目し
て、そのエネルギー以上の光子エネルギーを持つ光の反
射率について述べたが、これ以外の遷移に着目しても同
様の効果があることは言うまでもない。又、本実施の形
態では、1台のレーザー装置で格子振動を起こし、反射
率を測定する装置を例示したが、2台のレーザーあるい
は光源を用いても同様の効果があることは言うまでもな
い。
【0042】次に本発明の第2の実施の形態における測
定装置を説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に
おける測定装置の構成を示した図である。1はステー
ジ、2は試料、3はレーザー装置、6は分離器、7は受
光器、63はヒータ、8はコンピュータである。図中、
ステージ1と試料2はレーザー光照射位置の断面を示し
ている。
【0043】以下、第2の実施の形態における結晶の面
方位測定方法を説明する。ステージにヒータ63が設け
られており試料2はこのステージ1上に設置される。本
実施の形態では試料2は(01−1)面を表面とするG
eを用いている。ステージ1上の試料2はヒータ63に
より900度に加熱される。
【0044】レーザー装置3からp偏光された波長62
0nmのレーザー光4は試料2に照射され、その反射光が
分離器6により妨害光が除かれ、反射光の強度のみが受
光器7で測定されコンピュータ8にその強度が記憶され
る。
【0045】次に、ステージの回転角を0.1°回転さ
せ、上記と同様の手順で第2高調波強度を測定し結晶面
内で360°回転させる。試料2の結晶格子はヒータ6
3に加熱され熱運動により振動しているので上記実施の
形態と同様に第2高調波の偏光方向と<111>軸が一
致した角度でのみ反射率が高くなる。
【0046】本実施の形態では波長620nmの半導体レ
ーザーを用いる場合を示したが、ランプや他のレーザー
等の光源を用いても同様の効果がある。
【0047】次に本発明の第3の実施の形態における測
定装置を説明する。図4は本発明の第3の実施の形態に
おける測定装置の構成を示した図である。1はステー
ジ、2は試料、3はレーザー装置、6は分離器、7は受
光器、64はピエゾ素子、8はコンピュータである。図
中、ステージ1と試料2はレーザー光照射位置の断面を
示している。
【0048】第3の実施の形態における結晶の面方位測
定方法について説明する。ステージにはピエゾ素子64
が設けられており試料2はステージ1上に設置される。
本実施の形態では試料2は(01−1)面を表面とする
Geを用いている。ステージ1上の試料2はピエゾ素子
64により超音波が加えられる。
【0049】レーザー装置3からp偏光された波長62
0のレーザー光4は試料2に照射され、その反射光が分
離器6で妨害光が除かれ、反射光の強度のみが受光器7
で測定されコンピュータ8にその強度が記憶される。
【0050】次に、ステージの回転角を0.1°回転さ
せ、上記と同様の手順で第2高調波強度を測定する。こ
のサイクルを繰り返し360°の第2高調波光強度を測
定する。
【0051】試料2は測定中ピエゾ素子により超音波が
加えられ結晶格子が熱運動により振動しているので第2
高調波の偏光方向と<111>軸が一致した角度でのみ
反射率が高くなる。本実施の形態ではピエゾ素子はステ
ージ1に埋め込んでいるが、試料に十分な超音波を供給
できれば特に埋め込む構成でなくともよい。
【0052】本実施の形態では波長620nmの半導体レ
ーザを用いる場合を示したが、ランプや他のレーザ等の
光源を用いても同様の効果がある。
【0053】上述した3つの実施の形態における測定装
置を用いた測定方法では走査角を0.1°、回転角を3
60°としたが、反射率が回転角に対してピークを持つ
ように、要求される分解能の範囲で試料の一回の回転角
を任意の範囲で選べばよい。
【0054】
【実施例】図5は本発明の第4の実施例の測定装置の構
成を示す図である。図中、ステージ1と試料2はレーザ
ー光照射位置の断面を示している。図6は図5の試料付
近の照射系と受光系を上面からみた図である。1はステ
ージ、2は試料、3はレーザー装置、40はダイクロイ
ックミラー、45は第1の分離器、46は第1の受光
器、47は第2の分離器、48は第2の受光器、49は
第3の分離器、50は第3の受光器、8はコンピュータ
である。
【0055】第4の実施の形態における結晶の面方位測
定方法を説明する。試料2としてSi(100)基板を
ステージ1の上に設置する。波長1064nmのNd:Y
AGレーザーを発振器に用い、偏光子によってp偏光さ
れた光を放出するレーザー装置3から、基本波のレーザ
ー光4を試料2に照射すると、波長532nmの第2高調
波5が鏡面反射方向に発生する。入射レーザー光4と試
料表面のなす角は任意である。
【0056】第2高調波は入射レーザー光の鏡面反射位
置に放射されるので、ダイクロイックミラーによって入
射レーザー光と分けられ、第2高調波が第1の分離器4
5に入る。第1の分離器45によってノイズの原因とな
る入射レーザー光などを完全に分離する。分離器45を
経た第2高調波は第1の受光器46で電気信号として検
出される。
【0057】一方、ダイクロイックミラーで分離された
入射レーザー光の結晶表面に水平な面での進行方向は、
元のその進行方向とは90度方向を変え、再び試料2に
照射され、試料2から発生した第2高調波がダイクロイ
ックミラー40、第2の分離器47を経て、第2の受光
器で検出される。さらに、ここで反射された基本波は再
度進行方向を90度変え、試料2に照射される。この角
度は後述するように結晶表面のSi原子の配置によって
決まる。これによって発生した第2高調波が第3の分離
器49を経て、第3の受光器50で検出される。
【0058】これらの電気信号を加算し、このときのス
テージの基板表面に垂直な軸に対する回転角とともにコ
ンピュータに記憶する。第1の分離器45としては、フ
ィルター、検光子などを組み合わせて用いればよい。第
1の受光器7としては光電子増倍管、フォトダイオード
などを用いればよい。
【0059】次に、ステージの回転角を1°回転させ、
上記と同様の手順で第2高調波強度を測定する。このサ
イクルを繰り返し、360°の第2高調波光強度を測定
すると、ステージの回転角に対して正弦波が得られる。
この正弦波は、レーザー光の偏光方向がSiダイヤモン
ド構造の(100)面上の各頂点にある原子を結ぶ綾の
方向と一致したとき、最大を示す。したがって、90°
を1周期として強度変化が起こる。
【0060】これを用いると、最大強度を示す角度にお
いて、試料面に垂直に投影したレーザー光4の進行方向
が<001>方向を示していることがわかり、結晶方位
が測定できたことになる。さらに、この原子配置が基本
波の進行方向を決定していることは自明である。この測
定中、コンピュータは、ステージの回転角の記憶・制
御、第2高調波強度の記憶およびその回転角依存性から
方位の決定を行う。
【0061】このとき、コンピュータに分離器の波長制
御による入射レーザー光強度のモニタとその強度の一定
値保持をさせると、信号の安定性が高まり高精度の測定
が可能になることは言うまでもない。
【0062】さらにこの測定後、ステージ1を最大強度
角に回転させ、分離器と受光器の位置をレーザー光4の
鏡面反射位置からずらした後、レーザー光4の強度を上
げて、レーザー光4とその反射光がつくる面内でレーザ
ー光を走査し、アブレーションを起こさせる。このと
き、レーザー光4の走査方向はSi<001>軸に相当
する。したがって、アブレーションによって形成された
溝は、現在の半導体ウェハーに見られるオリエンテーシ
ョンフラットの代わりとすることができる。
【0063】本実施例では、Si(100)結晶面での
面方位の測定方法を例示したが、Si(111)の場合
にも同様に測定できる。ただし、Si(111)の場合
には、回転角に対する第2高調波の強度は60°で1周
期を示すので、基本波の各ミラーでの、試料表面に水平
な面内での反射角を60°にしなければならない。
【0064】次に本発明の第5の実施の形態の説明を行
う。ここでは簡単のために装置の基本的な構成を図5と
同様な例を用いて説明する。右実施の形態では第5の実
施の形態と試料への照射系が異なる。照射系の上面図を
図7に示す。2は試料、4はレーザー光、5は第2高調
波、40はダイクロイックミラー、41はミラーであ
る。
【0065】第5の実施の形態における結晶の面方位測
定方法を説明する。ステージ1上に設置された試料2に
p偏光されたレーザー光4が照射され、試料2からレー
ザー4の反射光と第2高調波が出てくる。第2高調波5
はダイクロイックミラー40を透過するが、基本波のレ
ーザー光4は反射され、ミラー41へと向かう。3枚の
ミラー41で折り返された基本波のレーザー光は再び試
料2に照射される。このとき、照射方向は1回目の照射
の光線と平行である。これによって発生した第2高調波
だけがダイクロイックミラーを経て分離器に向かうのに
対し、基本波のレーザー光4は以上のようなサイクルを
繰り返し、この中に閉じ込められるので、第2高調波の
発生効率が高くなる。この構成では、ダイクロイックミ
ラー0とミラー41を用い、入射レーザー光および第2
高調波の位相を整合させている。
【0066】第2高調波の強度を測定し、コンピュータ
8に回転角と第2高調波強度を記憶する。つづいて第2
のステージ1はコンピュータ制御によって1°回転す
る。この操作を繰り返し、第1の実施例と同様の方法に
より結晶方位を知ることができる。
【0067】本実施例では1枚のダイクロイックミラー
40と3枚のミラー41を使った共振器の例を示した
が、ミラーの枚数を変えて共振器を構成しても同様の効
果があることは言うまでもない。
【0068】次に本発明の第6の実施の形態の説明を行
う。ここでは簡単のために装置の基本的な構成を図5と
同様な例を用いて説明する。本実施の形態は、照射系と
受光系が異なる。照射系と受光系の上面図を図8に示
す。
【0069】2は試料、4はレーザー光、42はハーフ
ミラー、45は第1の分離器、46は第1の受光器、4
8は第2の受光器、8はコンピュータである。
【0070】第6の実施の形態における結晶の面方位測
定方法について説明する。レーザー装置3から出射され
たレーザー光4はハーフミラー42によって2本のビー
ムに分けられ、そのうちの1本が試料2に照射される。
試料から発生した第2高調波は第1の分離器45を経て
第1の受光器46で検出される。ハーフミラー42で分
けられたもう1本のビームは第2の受光器に入り検出さ
れる。検出されたレーザー光4と第2高調波の信号はコ
ンピュータ8に取り込まれる。第2高調波の信号強度は
レーザー光の強度の2乗に比例するので、これらの光を
同時に検出し、検出された第2高調波の強度を検出され
たレーザー光の強度の2乗で規格化する。これによっ
て、入射レーザー光強度の変動を除去できるので、信号
とノイズの比(S/N比)を約10倍高めることがで
き、高精度な第2高調波の測定が可能となる。
【0071】以下、ステージを回転させ、その都度上記
の要領で信号を検出し、実施例1のように結晶の面方位
を求めることができる。
【0072】次に本発明の第7の実施の形態の説明を行
う。ここでは簡単のために装置の基本的な構成を図5と
同様な例を用いて説明する。本実施の形態は、照射系と
受光系が異なる。照射系と受光系の上面図を図9に示
す。
【0073】2は試料、4はレーザー光、41はミラ
ー、42はハーフミラー、45は第1の分離器、46は
第1の受光器、47は第2の分離器、48は第2の受光
器、8はコンピュータである。
【0074】第7の実施の形態における結晶の面方位測
定方法について説明する。レーザー装置3から出射され
たレーザー光4はハーフミラー42で2本のビームに分
けられ、それぞれミラー41で折り返されて試料2に照
射される。試料2をシリコンとし、その表面の面方位を
(100)とすると、2本のビームの試料表面に水平な
面に垂直に投影した光軸は、45度の角度Θで交差す
る。Si(100)面では第2高調波は90度を1周期
として振動するので、ちょうど半周期ずれたことにな
る。
【0075】これら2本のビームによって、試料表面か
ら照射レーザー光の進行方向と同じ方向に第1の第2高
調波43と第2の第2高調波44が発生する。第1の第
2高調波43は第1の分離器45を経て第1の受光器4
6で検出され、同様に第2の第2高調波44は第2の分
離器47を経て第2の受光器48で検出される。検出さ
れた信号はコンピュータ8に取り込まれる。
【0076】次に、ステージを回転させ、第1の実施例
と同様に測定を繰り返し、各回転角に対する第1の第2
高調波の信号強度と第2の第2高調波の信号強度を(第
1の第2高調波の信号強度−第2の第2高調波信号強
度)として演算する。すると、第1の第2高調波と第2
の第2高調波に含まれる同相のノイズが相殺されるの
で、S/N比を約10倍向上させることが可能となり、
高精度な面方位測定ができる。
【0077】次に本発明の第8の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は第7の実施の形態の変形例であり、
1つのレーザー光を用いた例である。照射系と受光系の
上面図を図10に示す。
【0078】2は試料、4はレーザー光、40はダイク
ロイックミラー、45は第1の分離器、46は第1の受
光器、47は第2の分離器、48は第2の受光器、8は
コンピュータである。
【0079】第8の実施の形態における結晶の面方位測
定方法について説明する。レーザー装置3から出射され
たレーザー光4は試料2に照射される。試料2から発生
した第1の第2高調波43はダイクロイックミラー40
を透過し、第1の分離器45を経て第1の受光器46で
検出される。一方、基本波のレーザー光はダイクロイッ
クミラー40で反射され、再び試料2に照射される。こ
れによって第2の第2高調波44が発生し、これは第2
の分離器47を経て第2の受光器48で検出される。
【0080】試料2をシリコンとし、その表面の面方位
を(100)とすると、最初に試料への照射されるレー
ザー光とダイクロイックミラーで反射された後試料に照
射されるレーザー光の試料表面に水平な面に垂直に投影
した光軸は、45度の角度Θで交差する。この角度では
上述のように、Si(100)面では第2高調波は90
度を1周期として振動するので、それぞれの第2高調波
の振幅はちょうど半周期ずれたことになる。検出された
信号はコンピュータ8に取り込まれる。
【0081】次に、ステージを回転させ、第3の測定方
法の第1の実施例と同様に測定を繰り返し、各回転角に
対する第1の第2高調波の信号強度と第2の第2高調波
の信号強度を(第1の第2高調波の信号強度−α2 (第
2の第2高調波信号強度))として演算する。ここで、
αは最初に試料に照射されるときのレーザー光の強度と
ダイクロイックミラーで反射後試料に照射されるときの
レーザー光の強度の比である。この演算によって、2つ
の第2高調波に含まれる同相のノイズが相殺され、S/
N比が大幅に改善され、高精度の面方位測定が可能とな
る。
【0082】上述した二つの実施例において第2高調波
の位相が半周期ずれた出力を同時に得るために、角度Θ
は以下のように決定される。ある結晶の回転対称の次数
をnとすると、(360/2n)・(2m+1)、mは
整数、になる角度が位相をちょうど半周期ずらす。
【0083】上述した全ての実施例では、第2高調波を
用いた場合を例示したが、レーザー光強度の1乗で規格
化すればラマン光などの場合でも同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0084】さらに上述した実施の形態では第2高調波
以外に反射光強度の試料回転角度依存性を測定しても同
様の効果があることは言うまでもない。さらにその場
合、レーザー装置を用いなくてもランプなどの光源を用
いても同様の効果がある。
【0085】また、上述した全ての実施例では走査角を
1°、走査角を360°としたが、測定対象の第2高調
波強度の回転角度依存性に応じて、任意に選べばよいこ
とは言うまでもない。また、回転は試料側のみならず、
照射系および受光系を試料に対して相対的に回転させて
も同様の効果がある。
【0086】さらに、対象とする結晶はSiのみならず
GaAs、InP、Geなどの結晶でも同様の効果が得
られることはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー光あるいはラ
ンプ等を使った簡略な装置構成により、大型で高コスト
のX線装置や分光器を用いることなく結晶方位を高精度
で測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における結晶の面方
位測定装置の構成を示した図である。
【図2】Geのバンド構造を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の形態における結晶の面
方位測定装置の構成を示した図である。
【図4】本発明の第3の実施例の形態における結晶の面
方位測定装置の構成を示した図である。
【図5】本発明の結晶の面方位測定装置を示した概略図
である。
【図6】本発明の第4の実施例の形態における結晶の面
方位測定装置の構成を示した図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態における結晶の面方
位測定装置の照射系と受光系の構成を示した上面図であ
る。
【図8】本発明の第6の実施の形態における結晶の面方
位測定装置の照射系と受光系の構成を示した上面図であ
る。
【図9】本発明の第7の実施の形態における結晶の面方
位測定装置の照射系と受光系の構成を示した上面図であ
る。
【図10】本発明の第8の実施の形態における結晶の面
方位測定装置の照射系と受光系の構成を示した上面図で
ある。
【符号の説明】
1 ステージ 2 試料 3 レーザー装置 4 レーザー光 5 第2高調波 6 分離器 7 受光器 8 コンピュータ 11 第1のステージ 12 第2のステージ 20 走査器 21 ミラー 30 反射光 40 ダイクロイックミラー 41 ミラー 42 ハーフミラー 43 第1の第2高調波 44 第2の第2高調波 45 第1の分離器 46 第1の受光器 47 第2の分離器 48 第2の受光器 49 第3の分離器 50 第3の受光器 60 プリズム 62 基本波 63 ヒータ 64 ピエゾ素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−116736(JP,A) 特開 平6−338547(JP,A) 特開 昭58−210546(JP,A) 特開 平8−330373(JP,A) 特開 平3−285146(JP,A) 特開 平9−113412(JP,A) 特開 平4−198845(JP,A) 特開 平7−297884(JP,A) 特開 平7−266361(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/01,21/17 - 21/7 4 G01B 11/00 - 11/30 H01L 21/66

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶表面に直線偏光された光を照射し、前
    記結晶からの反射光の強度を測定し、前記結晶を前記結
    晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回
    転を繰り返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性
    から前記結晶の面方位を求める結晶の面方位の測定方法
    であって、前記結晶の格子を励起して前記反射光の強度
    を測定することを特徴とする結晶の面方位測定方法。
  2. 【請求項2】前記格子の励起は光照射又は、加熱又は超
    音波によって行うことを特徴とする請求項1の結晶の面
    方位測定方法。
  3. 【請求項3】基本波により結晶の格子を励起し、直線偏
    光された第2高調波を結晶表面に照射し反射した第2高
    調波の強度を測定し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な
    軸の回りに回転させ、この測定および回転を繰り返し行
    い、前記第2高調波の強度の回転角度依存性から前記結
    晶の面方位を求めることを特徴とする結晶の面方位測定
    方法。
  4. 【請求項4】結晶表面に直線偏光された光を照射し、前
    記結晶からの反射光の強度を測定し、前記結晶を前記結
    晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回
    転を繰り返し行い、前記反射光の強度の回転角度依存性
    から前記結晶の面方位を求める結晶の面方位の測定装置
    であって、前記反射光の強度を測定するときに前記結晶
    の格子を励起するすることを特徴とする結晶の面方位測
    定装置。
  5. 【請求項5】結晶表面に照射する直線偏光された光を発
    生するための光源と、前記結晶の格子を励起する手段
    と、前記結晶を載せ回転するステージと、前記結晶表面
    からの反射光の強度を測定する受光器と、前記直線偏光
    された光の出力と前記ステージの回転角を制御し、前記
    受光器の出力をモニターするためのコンピュータからな
    ることを特徴とする結晶の面方位測定装置。
  6. 【請求項6】前記格子の励起は光照射又は、加熱又は超
    音波であることを特徴とする請求項4又は5の結晶の面
    方位測定装置。
  7. 【請求項7】結晶表面の異なる箇所に直線偏光された光
    を照射し、前記結晶からの反射光の強度を各々測定し、
    前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、
    この測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度
    の回転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを
    特徴とする結晶の面方位測定方法。
  8. 【請求項8】前記結晶の一箇所に照射される光の結晶表
    面に水平な成分の方向と他の箇所に照射される光の結晶
    表面に水平な成分の方向のなす角は前記反射光の強度の
    周期によって定められることを特徴とする請求項記載
    の結晶の面方位測定方法。
  9. 【請求項9】結晶表面の異なる箇所に直線偏光された光
    を照射し、前記結晶からの反射光の強度を各々測定し、
    前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、
    この測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度
    の回転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを
    特徴とする結晶の面方位測定装置。
  10. 【請求項10】前記結晶の一箇所に照射される光の結晶
    表面に水平な成分の方向と他の箇所に照射される光の結
    晶表面に水平な成分の方向のなす角は前記反射光の強度
    の周期によって定められることを特徴とする請求項9記
    載の結晶の面方位測定装置。
  11. 【請求項11】結晶表面に直線偏光された光を複数回照
    射し、前記結晶からの反射光の強度を各々測定し、前記
    結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この
    測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度の回
    転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを特徴
    とする結晶の面方位測定方法。
  12. 【請求項12】結晶表面に直線偏光された光を複数回照
    射し、前記結晶からの反射光の強度を各々測定し、前記
    結晶を前記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この
    測定および回転を繰り返し行い、前記反射光の強度の回
    転角度依存性から前記結晶の面方位を求めることを特徴
    とする結晶の面方位測定装置。
  13. 【請求項13】直線偏光された光を結晶表面に照射する
    手段と、前記結晶からの反射光を第2高調波と基本波に
    分離する手段と、前記結晶表面からの第2高調波の強度
    を測定する受光器と、前記基本波を前記結晶表面に照射
    するための照射系と、前記結晶を載せ回転するステージ
    と、前記直線偏光された光の出力と前記ステージの回転
    角を制御し、前記受光器の出力をモニターするためのコ
    ンピュータからなることを特徴とする結晶の面方位測定
    装置。
  14. 【請求項14】直線偏光された光を分割し、結晶表面で
    反射した光の位相が半周期ずれるようにそれぞれの光を
    結晶表面に照射し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸
    の回りに回転させ、この測定および回転を繰り返し行
    い、前記反射光の強度の回転角度依存性から前記結晶の
    面方位を求めることを特徴とする結晶の面方位測定方
    法。
  15. 【請求項15】直線偏光された光を分割し、結晶表面か
    らの反射光の位相が半周期ずれるようにそれぞれの光を
    結晶表面に照射し、前記結晶を前記結晶表面に垂直な軸
    の回りに回転させ、この測定および回転を繰り返し行
    い、前記反射光の強度の回転角度依存性から前記結晶の
    面方位を求めることを特徴とする結晶の面方位測定装
    置。
  16. 【請求項16】波長と偏光方向が等しく直線偏光である
    2つの光を、前記2つの光の進行方向の結晶表面に水平
    な成分の角度が、結晶表面に垂直な軸を回転軸とし回転
    対称の次数nに対して、(360/2n)・(2m+
    1),[mは整数]になるように照射し、前記結晶を前
    記結晶表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定およ
    び回転を繰り返し行い、前記照射光の強度と前記反射光
    の強度の比の回転角度依存性から前記結晶の面方位を求
    めることを特徴とする結晶の面方位測定方法。
  17. 【請求項17】直線偏光で波長と偏光方向が等しい2つ
    の光を、前記2つの光の進行方向の結晶表面に水平な成
    分の角度が結晶表面に垂直な軸を回転軸とし回転対称の
    次数nに対して、(360/2n)・(2m+1),
    [mは整数]になるように照射し、前記結晶を前記結晶
    表面に垂直な軸の回りに回転させ、この測定および回転
    を繰り返し行い、前記2つの反射光の強度と回転角度依
    存性から前記結晶の面方位を求めることを特徴とする結
    晶の面方位測定装置。
  18. 【請求項18】前記反射光が第2高調波であり、前記受
    光器と前記結晶表面の間に第2高調波を分離する分離器
    を有することを特徴とする請求項4又は5又は6又は9
    又は10又は12又は15又は17記載の結晶の面方位
    測定装置。
JP6987996A 1996-03-26 1996-03-26 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置 Expired - Fee Related JP2850839B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6987996A JP2850839B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置
KR1019970010580A KR100214232B1 (ko) 1996-03-26 1997-03-26 결정 면 방위의 결정 방법 및 장치
US09/923,143 US6496255B2 (en) 1996-03-26 2001-08-06 Measurement of crystal face orientation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6987996A JP2850839B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09257692A JPH09257692A (ja) 1997-10-03
JP2850839B2 true JP2850839B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=13415510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6987996A Expired - Fee Related JP2850839B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6496255B2 (ja)
JP (1) JP2850839B2 (ja)
KR (1) KR100214232B1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4799465B2 (ja) * 2001-03-21 2011-10-26 株式会社東芝 半導体ウェーハ、半導体装置の製造装置、半導体装置の製造方法、及び半導体ウェーハの製造方法
JP4071476B2 (ja) * 2001-03-21 2008-04-02 株式会社東芝 半導体ウェーハ及び半導体ウェーハの製造方法
US20070201023A1 (en) * 2006-02-24 2007-08-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for determining crystalline orientation using raman spectroscopy
US20090016853A1 (en) * 2007-07-09 2009-01-15 Woo Sik Yoo In-line wafer robotic processing system
JP5108447B2 (ja) * 2007-10-17 2012-12-26 学校法人明治大学 半導体表面歪測定装置、方法及びプログラム
GB0816047D0 (en) * 2008-09-04 2008-10-08 Rolls Royce Plc Crystallographic orientation measurement
GB201315910D0 (en) 2013-09-06 2013-10-23 Rolls Royce Plc Apparatus and method for inspecting an article
GB201315912D0 (en) 2013-09-06 2013-10-23 Rolls Royce Plc Apparatus and method for inspecting an article
JP7166713B2 (ja) * 2018-06-21 2022-11-08 株式会社ディスコ 結晶方位検出装置、及び結晶方位検出方法
KR102506098B1 (ko) * 2019-09-11 2023-03-06 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 웨이퍼 결정 배향을 추정하는 방법 및 시스템
FR3129481B1 (fr) * 2021-11-19 2023-10-27 Safran Determination d’une orientation cristallographique d’une surface d’une piece d’un aeronef
CN114823406B (zh) * 2022-03-31 2023-03-24 上海微崇半导体设备有限公司 一种基于二次谐波测量半导体多层结构的方法和装置
WO2024128239A1 (ja) * 2022-12-15 2024-06-20 国立大学法人名古屋工業大学 測定装置、イオン注入装置、測定方法及びイオン注入方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671038B2 (ja) * 1987-03-31 1994-09-07 株式会社東芝 結晶欠陥認識処理方法
JP2523830B2 (ja) * 1988-10-27 1996-08-14 浜松ホトニクス株式会社 結晶方位決定方法およびその装置
JP2683933B2 (ja) * 1989-01-20 1997-12-03 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの表裏および方位判定検査装置
JPH04198845A (ja) * 1990-11-29 1992-07-20 Jasco Corp 結晶方位測定方法及び装置並びに偏光ラマン測定装置の光学特性定数決定方法
US5633711A (en) * 1991-07-08 1997-05-27 Massachusettes Institute Of Technology Measurement of material properties with optically induced phonons
DE19725535A1 (de) * 1997-06-17 1998-12-24 Univ Schiller Jena Verfahren zur Ermittlung der kristallographischen Orientierung von Einkristall-Oberflächen

Also Published As

Publication number Publication date
US20020005952A1 (en) 2002-01-17
KR970066558A (ko) 1997-10-13
US6496255B2 (en) 2002-12-17
KR100214232B1 (ko) 1999-08-02
JPH09257692A (ja) 1997-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2850839B2 (ja) 結晶の面方位測定方法および結晶の面方位測定装置
EP3521809B1 (en) Terahertz full-polarization-state detection spectrograph
TWI665840B (zh) 使用單體頻寬窄化裝置之雷射總成及檢測系統
JP2000338037A (ja) 光ヘテロダイン検出するキャビティリングダウンシステム
US7304305B2 (en) Difference-frequency surface spectroscopy
US20070008541A1 (en) Modulated reflectance measurement system using UV probe
CN112098737A (zh) 一种微波电场强度的测量方法及装置
US5755512A (en) Temperature sensing methods and apparatus
US20240145315A1 (en) Substrate inspection system and method of manufacturing semiconductor device using substrate inspection system
JP2004301520A (ja) 光熱変換測定装置及びその方法
JP2009276389A (ja) テラヘルツ波発生装置およびテラヘルツ波発生方法
WO2006051766A1 (ja) 光計測評価方法及び光計測評価装置
JP7330538B2 (ja) 偏光分解ラマン分光法を実施するための装置
Bamford et al. CO2 laser-based dispersion interferometer utilizing orientation-patterned gallium arsenide for plasma density measurements
JP2666038B2 (ja) 和周波測定装置
JP2976865B2 (ja) 結晶の面方位測定方法及び結晶の面方位測定装置
Tanaka et al. Brillouin scattering measurement of optothermally excited phonon
RU2423684C2 (ru) Способ оптических измерений для материала
JP2792500B2 (ja) 結晶の面方位測定方法及び装置
JP2870455B2 (ja) 露光装置のアライメント方法およびその機構
CN115774009A (zh) 一种基于矢量偏振光束测量纵向偏振拉曼信号的方法
JP2515343Y2 (ja) 光導波路型吸光光度計
JP6407635B2 (ja) 電磁波の偏光方位計測方法及び装置
CN116754493A (zh) 一种面向单晶硅片的激光外差应力分布测量装置及方法
JPH07280733A (ja) ラマンスペクトル測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees