JP2850706B2 - モータロータのダイカスト成形方法とその装置 - Google Patents

モータロータのダイカスト成形方法とその装置

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JP2850706B2
JP2850706B2 JP14041493A JP14041493A JP2850706B2 JP 2850706 B2 JP2850706 B2 JP 2850706B2 JP 14041493 A JP14041493 A JP 14041493A JP 14041493 A JP14041493 A JP 14041493A JP 2850706 B2 JP2850706 B2 JP 2850706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数枚のコア素材板を積
層させたロータコア積層体のコア素材板間を一体的に連
結するダイカスト成形を行なうモータロータのダイカス
ト成形方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータロータとして例えば薄い
けい素鋼板からなるコア素材板を複数枚積層させたロー
タコア積層体を設け、このロータコア積層体を例えばア
ルミ合金等のダイカスト成形用の成形材料によってダイ
カスト成形して一体化したものが知られている。この場
合、各コア素材板には積層方向に向けて穿設された貫通
孔が複数個形成されている。そして、モータロータの製
造時には所定数のコア素材板を積層させた状態で各コア
素材板の貫通孔内にダイカスト成形用の成形材料を注入
し、モータロータをダイカスト成形してロータコア積層
体のコア素材板間を一体的に結合するようになってい
る。
【0003】また、この種のモータロータのダイカスト
成形装置としては例えば特公昭52−26740号公報
に示すように複数個のモータロータを一度にダイカスト
成形する構成にしたものが開示されている。このダイカ
スト成形装置にはダイカスト成形用の金型(成形型)に
複数のダイカスト成形用のキャビティが設けられてい
る。さらに、ロータコア積層体をダイカスト成形する前
に、予めコア素材板を複数枚積層させ、各コア素材板の
貫通孔の位置を位置合わせしたのち、各コア素材板間を
例えばかしめ加工等の手段で仮止めした状態で一体化し
た被成形品を形成する仮止め装置が設けられている。
【0004】そして、ロータコア積層体をダイカスト成
形する際には仮止め装置で仮止めされた被成形品を複数
個まとめて一度にチャッキングしてダイカスト成形用の
金型側に搬送し、この金型のダイカスト成形用のキャビ
ティ内にそれぞれ挿入して複数の被成形品を同時にダイ
カスト成形するようになっている。
【0005】また、ロータコア積層体をダイカスト成形
した後、ロータコア積層体のダイカスト成形品には金型
の湯道に残留するビスケット部が接続された状態で残さ
れている。そのため、ロータコア積層体のダイカスト成
形後はダイカスト成形用の金型から取出されたロータコ
ア積層体のダイカスト成形品からビスケット部を例えば
トリミングプレス装置等によって切り離し、ロータコア
積層体のダイカスト成形品を成形する別工程の成形作業
が行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あってはロータコア積層体のダイカスト成形後、ダイカ
スト成形用の金型から取出されたロータコア積層体のダ
イカスト成形品からビスケット部を切り離すトリミング
プレス装置等のダイカスト成形用の金型とは別個の設備
が必要になっているので、装置全体が大形化する問題が
ある。さらに、モータロータのダイカスト成形工程が比
較的多いので、そのダイカスト成形作業の作業能率の向
上を図るうえで問題がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、装置全体の小形化を図ることができるとともに、ダ
イカスト成形作業の作業能率の向上を図ることができ
ダイカスト成形の全自動化および生産効率の向上を図る
ことができるモータロータのダイカスト成形方法とその
装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は複数枚
のコア素材板が積層され、かつその積層方向に向けて貫
通孔が形成されたロータコア積層体の被成形品がモータ
ロータをダイカスト成形する成形型のキャビティ内に収
容されるとともに、前記成形型内で前記ロータコア積層
体の貫通孔内にダイカスト成形用の成形材料が注入され
てダイカスト成形され、前記ロータコア積層体のコア素
材板間が一体的に結合されるモータロータのダイカスト
成形方法において、複数のモータロータをダイカスト成
形する成形型における前記キャビティを有する可動型内
に前記ロータコア積層体の第1の被成形品がセットさ
れ、前記成形型の固定型に前記可動型が型閉された型閉
位置で、前記ロータコア積層体の貫通孔内に前記成形材
料を注入して前記モータロータをダイカスト成形するダ
イカスト成形工程と、前記モータロータのダイカスト成
形後、前記可動型をダイカスト成形済の成形品とともに
前記固定型から離型させた型開位置まで移動させる型開
工程と、次回のダイカスト成形用の第2の被成形品を前
記型閉位置と型開位置との間の前記可動型の移動軌道の
途中に供給する供給工程と、前記可動型を前記第2の被
成形品の近傍位置まで移動させた途中停止位置で停止さ
せる可動型中間移動工程と、前記途中停止位置で前記可
動型から前記成形品を押し出し、前記被成形品を保持す
るホルダ内に前記成形品を圧入する動作にともない前記
ホルダに装着されたカッターによって前記成形品の外周
面に連結されている余分なダイカスト成形材料を切除す
る切除工程と、前記ホルダの周壁面に周方向に沿って等
間隔で配置された複数のボールプランジャによって前記
ホルダ内に挿入される挿入品の中心を保つ状態で、前記
ホルダ内に前記成形品を圧入する前記成形品の押し出し
動作にともない前記ホルダ内の前記第2の被成形品を前
記固定型側に押圧して前記第2の被成形品を前記固定型
側にセットする前記第2の被成形品のセット工程と、前
記ホルダ内に圧入された前記成形品を前記ホルダととも
に送り出す成形品送り出し工程と、前記成形品の送り出
し後、前記可動型を前記型閉位置まで移動して次回のダ
イカスト成形工程に備える型閉工程とを具備したことを
特徴とするモータロータのダイカスト成形方法である。
【0009】また、請求項2の発明は複数枚のコア素材
板が積層され、かつその積層方向に向けて貫通孔が形成
されたロータコア積層体の被成形品がモータロータをダ
イカスト成形する成形型のキャビティ内に収容されると
ともに、前記成形型内で前記ロータコア積層体の貫通孔
内にダイカスト成形用の成形材料が注入されてダイカス
ト成形され、前記ロータコア積層体のコア素材板間が一
体的に結合されるモータロータのダイカスト成形装置に
おいて、複数の前記モータロータのダイカスト成形用の
固定型とこの固定型に対して接離可能で、前記キャビテ
ィを有する可動型とによって形成され、前記固定型に前
記可動型を型閉させた型閉位置で、複数の前記モータロ
ータをダイカスト成形する成形型と、前記可動型を前記
型閉位置、前記固定型から離型させた型開位置および前
記型閉位置と型開位置との間の前記可動型の移動軌道の
途中の途中停止位置にそれぞれ移動操作する可動型移動
機構と、前記ロータコア積層体を保持するホルダを前記
可動型の移動軌道における前記途中停止位置と前記型閉
位置との間に移動した移動位置、前記ロータコア積層体
の被成形品の供給位置およびダイカスト成形済の成形品
の取出し位置にそれぞれ移動操作するホルダ移動機構
と、前記可動型に前記キャビティ内から外部側に向けて
突没可能に設けられ、前記モータロータのダイカスト成
形後、前記可動型が前記途中停止位置に移動され、かつ
前記被成形品が供給された前記ホルダが前記移動位置に
移動された状態で、前記キャビティ内の前記成形品を押
し出し、前記ホルダ内に前記成形品を圧入して前記ホル
ダ内の前記被成形品を前記固定型側のダイカスト成形の
セット位置に圧送する押圧部材と、前記ホルダに装着さ
れ、前記可動型のキャビティ内の前記成形品が前記ホル
ダ内に圧入される動作にともない前記成形品に連結され
ている余分なダイカスト成形材料を切除するリング状の
カッターと、前記ホルダの周壁面に周方向に沿って等間
隔で配置され、前記ホルダ内に挿入される挿入品の中心
を保つ複数のボールプランジャとを具備したことを特徴
とするモータロータのダイカスト成形装置である。
【0010】
【作用】モータロータのダイカスト成形時にはダイカス
ト成形型の固定型に複数のロータコア積層体の第1の被
成形品がセットされ、可動型を型閉させた型閉位置で、
可動型のキャビティ内に成形材料を注入し、一度に複数
モータロータをダイカスト成形する。次に、モータロ
ータのダイカスト成形後、可動型をダイカスト成形済の
成形品とともに固定型から離型させた型開位置まで移動
させる。さらに、ロータコア積層体の第2の被成形品
保持するホルダを型閉位置と型開位置との間の可動型の
移動軌道の途中に供給したのち、可動型を第2の被成形
品の近傍位置まで移動させた途中停止位置で停止させ、
この途中停止位置で可動型から成形品を押し出し、ホル
ダ内に成形品を圧入する。このとき、ホルダに装着され
たカッターによってホルダ内に圧入される成形品の外周
面に付着されている余分なダイカスト成形材料を切除す
る。さらに、ホルダの周壁面の複数のボールプランジャ
によってホルダ内に挿入される挿入品の中心が保たれ
る。この状態で、ホルダ内への成形品の押し出し動作に
ともないホルダ内の第2の被成形品が固定型内に圧送さ
れてこの第2の被成形品が固定型内にセットされる。ま
た、第2の被成形品のセット後、ホルダ内に圧入された
成形品をホルダとともに送り出し、この成形品の送り出
し後、可動型を型閉位置まで移動して次回のダイカスト
成形工程に備えるようにしたものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1はモータロータのダイカスト成形装置1の
概略構成を示すものである。このダイカスト成形装置1
にはワーク供給装置2、ロータリーレシーバ3、ワーク
押出し装置4、ワーク移動装置(ホルダ移動機構)5、
ダイカスト成形用の金型(ダイカスト成形型)6がそれ
ぞれ設けられている。
【0012】ここで、ワーク供給装置2には図2に示す
ように上下2段のストッカシュート7,8が設けられて
いる。そして、ワーク供給時には図7(A),(B)に
示すように例えば予めコア素材板9を複数枚積層させ、
各コア素材板9に形成されているダイカスト成形用の貫
通孔9a…の位置を位置合わせしたのち、各コア素材板
9間を例えばかしめ加工等の手段で仮止めした状態で一
体化したロータコア積層体10のワーク(被成形品)1
1をこれらのストッカシュート7,8によって出口側ま
で搬送するようになっている。
【0013】また、ロータリーレシーバ3はストッカシ
ュート7,8の出口に配設されている。このロータリー
レシーバ3には図3(A)に示すように回動軸12を中
心に回動可能に支持された略半円状のレシーバ本体13
が設けられている。
【0014】さらに、レシーバ本体13には4つのワー
ク受溝14a〜14dが設けられている。この場合、レ
シーバ本体13は図3(A)中に実線で示すように底部
を起立させた待機位置と同図中に仮想線で示すように底
部が略水平になるように横にした回動位置とに回動操作
されるようになっている。そして、待機位置ではレシー
バ本体13のワーク受溝14c,14dがストッカシュ
ート7,8の出口に対向配置され、回動位置では残りの
ワーク受溝14a,14bがストッカシュート7,8の
出口に対向配置されるようになっている。したがって、
ワーク供給時には先に待機位置でワーク受溝14c,1
4d内にそれぞれワーク11を挿入させたのち、レシー
バ本体13を回動位置に回動させてワーク受溝14a,
14bにそれぞれワーク11を挿入させることにより、
4つのワーク11を受取ることができるようになってい
る。
【0015】また、ワーク押出し装置4はロータリーレ
シーバ3に対して回動軸12の軸心方向に隣接された状
態で配設されている。このワーク押出し装置4には図3
(B)に示すように4本のプッシャ15…とこれらのプ
ッシャ15…をロータリーレシーバ3の方向に押し出し
操作する駆動シリンダ16とが設けられている。この場
合、4本のプッシャ15…はロータリーレシーバ3のレ
シーバ本体13が回動位置に回動され状態で4つのワー
ク受溝14a〜14dと対向配置される位置に配置され
ている。そして、駆動シリンダ16によって4本のプッ
シャ15…が前方に押出し操作されることにより、レシ
ーバ本体13の各ワーク受溝14a〜14d内のワーク
11が前方に押出されるようになっている。
【0016】また、ワーク移動装置5はロータリーレシ
ーバ3に対してワーク供給装置2のストッカシュート
7,8によるワーク11の搬送方向に離間された位置に
設置されている。このワーク移動装置5には固定台17
上に鉛直方向に伸びる回動中心線Oを中心に回動可能に
支持された回動ユニット18が設けられている。この回
動ユニット18には回動中心線Oに対して直交する方向
に移動可能な操作アーム19が設けられている。
【0017】この操作アーム19の先端部にはヘッド部
20が設けられている。この場合、回動ユニット18は
操作アーム19を図1中に実線で示すようにロータリー
レシーバ3側に向けた積み込み積み降ろし作業用の第1
の回動位置とこの第1の回動位置から同図中に仮想線で
示すように略90°回動させたダイカスト成形作業用の
第2の回動位置との間で回動操作されるようになってい
る。
【0018】また、回動ユニット18には第1の回動位
置および第2の回動位置で操作アーム19を移動操作す
る駆動シリンダ21が設けられている。この場合、回動
ユニット18の回動動作中は操作アーム19はヘッド部
20を回動中心線O側に引っ込めた収容位置で保持され
るようになっている。そして、第1の回動位置で操作ア
ーム19が前方に突出操作された場合にはヘッド部20
がロータリーレシーバ3の側面に対向配置される位置に
延出されるようになっている。そして、この位置でロー
タコア積層体10のワーク11の供給および図7に示す
ダイカスト成形済の成形品11Sの取出し作業が行なわ
れるようになっている。
【0019】さらに、このヘッド部20には図4に示す
ようにワーク11を保持する4つのホルダ22…、スト
ッパプレート23およびこのストッパプレート23を昇
降駆動する駆動シリンダ24が設けられている。この場
合、4つのホルダ22…はヘッド部20がロータリーレ
シーバ3の側面に対向配置された状態でレシーバ本体1
3の各ワーク受溝14a〜14dと対向配置されるよう
になっている。そして、レシーバ本体13の各ワーク受
溝14a〜14d内から押し出されたワーク11はこの
ヘッド部20のホルダ22…内に挿入されるようになっ
ている。
【0020】また、ストッパプレート23はヘッド部2
0におけるロータリーレシーバ3との対向面とは反対側
の側面に配置されている。さらに、このストッパプレー
ト23には4つのホルダ22…の内部空間に連通する4
つの開口部23a…が形成されている。この場合、スト
ッパプレート23は駆動シリンダ24によって下降され
た状態で4つの開口部23a…が4つのホルダ22…の
内部空間に連通されるようになっている。そして、スト
ッパプレート23が上昇された状態では4つのホルダ2
2…の内部空間はこのストッパプレート23によって閉
塞されるようになっている。なお、ストッパプレート2
3の外面には各開口部23aの下側に後述する固定ピン
34と当接する当て板25が取付けられている。
【0021】また、金型6には固定型31とこの固定型
31に対して接離可能な可動型32とが設けられてい
る。この場合、可動型32には4つのワーク11を同時
にダイカスト成形する4つのキャビティ33…が設けら
れている。さらに、固定型31には各キャビティ33…
内に挿入される4本の固定ピン34が突設されている。
この固定ピン34は各キャビティ33…の中心位置と対
応する位置に配置されている。そして、この固定ピン3
4はワーク11の中心孔11a内に挿入され、ダイカス
ト成形時にはこの固定ピン34によってワーク11が支
持されるようになっている。
【0022】また、図6に示すように可動型32のキャ
ビティ33内にワーク11が収容され、固定型31に可
動型32が型閉された型閉位置で、固定型31と可動型
32との接合面間には例えばアルミ合金等のダイカスト
成形材料の溶融金属をキャビティ33側に導く湯道35
が形成されるようになっている。
【0023】そして、モータロータのダイカスト成形時
には金型6の固定型31に可動型32を型閉させた型閉
位置で、湯道35を通して供給されるダイカスト成形材
料の溶融金属が可動型32のキャビティ33内に注入さ
れ、このキャビティ33内でロータコア積層体10の貫
通孔9a…内にダイカスト成形材料が注入されてダイカ
スト成形され、ロータコア積層体10のコア素材板9間
が一体的に結合されるようになっている。
【0024】また、可動型32は図示しない可動型移動
機構によって図6に示す型閉位置、固定型31から離型
させた図8に示す型開位置および型閉位置と型開位置と
の間の可動型32の移動軌道の途中の図9に示す途中停
止位置にそれぞれ移動操作されるようになっている。
【0025】さらに、モータロータのダイカスト成形に
おけるワーク11の供給時には可動型32が型開位置に
移動された時点で、ワーク移動装置5の回動ユニット1
8が第2の回動位置に回動操作され、操作アーム19が
前方に突出操作されてヘッド部20が可動型32の移動
軌道における途中停止位置と型閉位置との間の移動位置
に移動操作されるようになっている。
【0026】また、可動型32にはキャビティ33内か
ら外部側に向けて突没可能な押圧部材36が設けられて
いる。この押圧部材36は図示しない駆動シリンダによ
ってキャビティ33の軸心方向に沿って移動操作される
ようになっている。そして、この押圧部材36によって
キャビティ33内の成形品11Sが固定型31側に向け
て押出し操作されるようになっている。
【0027】さらに、ヘッド部20の各ホルダ22には
リング状のカッター37が装着されている。このカッタ
ー37は図8に示すようにヘッド部20におけるストッ
パプレート23の装着面とは反対側の各ホルダ22の開
口端部に取付けられている。そして、可動型32のキャ
ビティ33内の成形品11Sがホルダ22内に圧入され
る動作にともない成形品11Sに連結されているビスケ
ット部39等の余分なダイカスト成形材料をこのカッタ
ー37によって切除するようになっている。
【0028】なお、ヘッド部20の各ホルダ22には周
壁部に複数のボールプランジャ38が装着されている。
このボールプランジャ38は各ホルダ22の周方向に沿
って等間隔で配置されており、各ホルダ22内に挿入さ
れるワーク11や成形品11S等の挿入物の中心を保つ
とともに、この挿入物の滑りやすくするようになってい
る。
【0029】次に、上記構成のダイカスト成形装置1に
よるモータロータのダイカスト成形方法について説明す
る。まず、ダイカスト成形時には図6に示すように可動
型32のキャビティ33内にロータコア積層体10のワ
ーク11がセットされ、金型6の固定型31に可動型3
2が型閉された型閉位置で、図示しない自動給湯装置か
ら湯道35を通して供給される成形材料がワーク11の
貫通孔9a内に射出され、図7(A),(B)に示すよ
うにモータロータの成形品11Sがダイカスト成形され
る(ダイカスト成形工程)。
【0030】また、モータロータのダイカスト成形後、
金型6内の成形品11Sが冷却された状態で、可動型3
2がダイカスト成形済の成形品11Sとともに固定型3
1から離型させた型開位置まで移動される(型開工
程)。このとき、成形品11Sの外周面には湯道35に
残留するビスケット部39等の余分なダイカスト成形材
料が連結された状態で保持されている。
【0031】続いて、図8に示すように次回のダイカス
ト成形用のワーク11がワーク移動装置5によって型閉
位置と型開位置との間の可動型32の移動軌道の途中に
供給される(供給工程)。このとき、ヘッド部20のス
トッパプレート23は上昇駆動され、4つのホルダ22
…の内部空間はこのストッパプレート23によって閉塞
される。
【0032】次に、可動型32を図9に示すようにワー
ク11の近傍位置まで移動させた途中停止位置で停止さ
せる(可動型中間移動工程)。また、この途中停止位置
で押圧部材36によって可動型32のキャビティ33内
から成形品11Sが押し出され、押し出される成形品1
1Sはヘッド部20の各ホルダ22内に圧入される。こ
のとき、ホルダ22内に成形品11Sを圧入する動作に
ともないホルダ22のカッター37によって成形品11
Sの外周面に連結されているビスケット部39等の余分
なダイカスト成形材料が切除される(切除工程)。
【0033】さらに、成形品11Sの押し出し動作にと
もない各ホルダ22内のワーク11は固定型31側に向
けて押圧され、図10に示すように各ホルダ22内のワ
ーク11がストッパプレート23に当接される。続い
て、ストッパプレート23が下降操作され、このストッ
パプレート23の4つの開口部23a…が4つのホルダ
22…の内部空間に連通される。
【0034】この状態で、さらに押圧部材36によって
成形品11Sを介してワーク11を固定型31側に押圧
することにより、ワーク11が固定型31側にセットさ
れる(被成形品のセット工程)。このとき、固定型31
側の固定ピン34はワーク11の中心孔11a内に挿入
され、この固定ピン34によってワーク11が支持され
る。なお、ワーク11が固定型31側にセットされた時
点で、同時に成形品11Sはヘッド部20の各ホルダ2
2内に装着される。
【0035】次に、可動型32が図12に示すように固
定型31から離型させた型開位置まで移動される。この
状態で、ホルダ22内に圧入された成形品11Sがワー
ク移動装置5によってホルダ22とともに積み込み積み
降ろし作業位置に送り出される(成形品送り出し工
程)。
【0036】さらに、成形品11Sの送り出し後、可動
型32が型閉位置まで移動されて次回のダイカスト成形
工程に備える型閉工程が行なわれ、1回目の一連のモー
タロータのダイカスト成形作業が終了する。そして、上
記一連のモータロータのダイカスト成形作業が任意の回
数繰り返される。
【0037】そこで、上記構成のものにあってはヘッド
部20の各ホルダ22にリング状のカッター37を装着
したので、モータロータのダイカスト成形時に可動型3
2を途中停止位置に移動操作した状態で、押圧部材36
によって可動型32のキャビティ33内から成形品11
Sを押し出し、押し出される成形品11Sをヘッド部2
0の各ホルダ22内に圧入させることにより、ホルダ2
2のカッター37によって成形品11Sの外周面に連結
されているビスケット部39等の余分なダイカスト成形
材料を切除することができる。そのため、従来のように
ロータコア積層体10のダイカスト成形後、ダイカスト
成形用の金型6から取出されたロータコア積層体10の
ダイカスト成形品11Sからビスケット部39を切り離
すトリミングプレス装置等のダイカスト成形用の金型6
とは別個の設備を不要とすることができるので、装置全
体の小形化を図ることができる。
【0038】さらに、モータロータのダイカスト成形工
程の中でダイカスト成形用の金型6から取出されたロー
タコア積層体10のダイカスト成形品11Sからダイカ
スト成形用の金型6とは別個のトリミングプレス装置等
の設備によってビスケット部39を切り離す面倒な工程
を省略することができるので、モータロータのダイカス
ト成形工程の数を低減し、ダイカスト成形作業の作業能
率の向上を図ることができる。
【0039】また、ヘッド部20の各ホルダ22に装着
されているカッター37はリング状に形成されているの
で、このカッター37を円周方向に回転させた状態で取
付けることにより、ビスケット部39等の余分なダイカ
スト成形材料の切除部に新たな切り刃面を配置すること
ができる。そのため、カッター37の交換時期を長くす
ることができるので、カッター37の耐久性の向上を図
ることができる。なお、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば装置全体の小形化を図る
ことができるとともに、ダイカスト成形作業の作業能率
の向上を図ることができ、ダイカスト成形の全自動化お
よび生産効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイカスト成形装置の概略
構成を示す平面図。
【図2】ダイカスト成形装置におけるワーク供給装置の
概略構成を示す側面図。
【図3】(A)はロータリーレシーバを示す側面図、
(B)はワーク押出し装置を示す平面図。
【図4】ワーク移動装置のヘッド部を示す正面図。
【図5】ワーク移動装置のヘッド部をダイカスト成形用
の金型の可動型の移動軌道の途中の移動位置に移動させ
た状態を示す平面図。
【図6】ダイカスト成形型の固定型に可動型を型閉させ
た状態を示す縦断面図。
【図7】モータロータを示すもので、(A)は一部を破
断して示す正面図、(B)は同側面図。
【図8】可動型をダイカスト成形済の成形品とともに型
開位置まで移動させ、次回のダイカスト成形用の被成形
品をワーク移動装置のヘッド部によって型閉位置と型開
位置との間の可動型の移動軌道の途中に供給した状態を
示す縦断面図。
【図9】可動型を途中停止位置で停止させた状態を示す
縦断面図。
【図10】途中停止位置で可動型から成形品を押し出
し、ホルダ内に圧入させた状態を示す縦断面図。
【図11】成形品によってホルダ内の被成形品を固定型
側のセット位置に押出した状態を示す縦断面図。
【図12】被成形品を固定型側にセットした後、可動型
を型開操作した状態を示す縦断面図。
【符号の説明】 5…ワーク移動装置(ホルダ移動機構),6…金型(ダ
イカスト成形型),9…コア素材板,9a…貫通孔,1
0…ロータコア積層体,11…ワーク(被成形品),2
2…ホルダ,31…固定型,32…可動型,33…キャ
ビティ,36…押圧部材,37…カッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/00 B22D 17/22 B22D 17/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のコア素材板が積層され、かつそ
    の積層方向に向けて貫通孔が形成されたロータコア積層
    体の被成形品がモータロータをダイカスト成形する成形
    型のキャビティ内に収容されるとともに、前記成形型内
    で前記ロータコア積層体の貫通孔内にダイカスト成形用
    の成形材料が注入されてダイカスト成形され、前記ロー
    タコア積層体のコア素材板間が一体的に結合されるモー
    タロータのダイカスト成形方法において、複数のモータ
    ロータをダイカスト成形する成形型における前記キャビ
    ティを有する可動型内に前記ロータコア積層体の第1の
    被成形品がセットされ、前記成形型の固定型に前記可動
    型が型閉された型閉位置で、前記ロータコア積層体の貫
    通孔内に前記成形材料を注入して前記モータロータをダ
    イカスト成形するダイカスト成形工程と、前記モータロ
    ータのダイカスト成形後、前記可動型をダイカスト成形
    済の成形品とともに前記固定型から離型させた型開位置
    まで移動させる型開工程と、次回のダイカスト成形用の
    第2の被成形品を前記型閉位置と型開位置との間の前記
    可動型の移動軌道の途中に供給する供給工程と、前記可
    動型を前記第2の被成形品の近傍位置まで移動させた途
    中停止位置で停止させる可動型中間移動工程と、前記途
    中停止位置で前記可動型から前記成形品を押し出し、前
    記被成形品を保持するホルダ内に前記成形品を圧入する
    動作にともない前記ホルダに装着されたカッターによっ
    て前記成形品の外周面に連結されている余分なダイカス
    ト成形材料を切除する切除工程と、前記ホルダの周壁面
    に周方向に沿って等間隔で配置された複数のボールプラ
    ンジャによって前記ホルダ内に挿入される挿入品の中心
    を保つ状態で、前記ホルダ内に前記成形品を圧入する
    記成形品の押し出し動作にともない前記ホルダ内の前記
    第2の被成形品を前記固定型側に押圧して前記第2の被
    成形品を前記固定型側にセットする前記第2の被成形品
    のセット工程と、前記ホルダ内に圧入された前記成形品
    を前記ホルダとともに送り出す成形品送り出し工程と、
    前記成形品の送り出し後、前記可動型を前記型閉位置ま
    で移動して次回のダイカスト成形工程に備える型閉工程
    とを具備したことを特徴とするモータロータのダイカス
    ト成形方法。
  2. 【請求項2】 複数枚のコア素材板が積層され、かつそ
    の積層方向に向けて貫通孔が形成されたロータコア積層
    体の被成形品がモータロータをダイカスト成形する成形
    型のキャビティ内に収容されるとともに、前記成形型内
    で前記ロータコア積層体の貫通孔内にダイカスト成形用
    の成形材料が注入されてダイカスト成形され、前記ロー
    タコア積層体のコア素材板間が一体的に結合されるモー
    タロータのダイカスト成形装置において、複数の前記モ
    ータロータのダイカスト成形用の固定型とこの固定型に
    対して接離可能で、前記キャビティを有する可動型とに
    よって形成され、前記固定型に前記可動型を型閉させた
    型閉位置で、複数の前記モータロータをダイカスト成形
    する成形型と、前記可動型を前記型閉位置、前記固定型
    から離型させた型開位置および前記型閉位置と型開位置
    との間の前記可動型の移動軌道の途中の途中停止位置に
    それぞれ移動操作する可動型移動機構と、前記ロータコ
    ア積層体を保持するホルダを前記可動型の移動軌道にお
    ける前記途中停止位置と前記型閉位置との間に移動した
    移動位置、前記ロータコア積層体の被成形品の供給位置
    およびダイカスト成形済の成形品の取出し位置にそれぞ
    れ移動操作するホルダ移動機構と、前記可動型に前記キ
    ャビティ内から外部側に向けて突没可能に設けられ、前
    記モータロータのダイカスト成形後、前記可動型が前記
    途中停止位置に移動され、かつ前記被成形品が供給され
    た前記ホルダが前記移動位置に移動された状態で、前記
    キャビティ内の前記成形品を押し出し、前記ホルダ内に
    前記成形品を圧入して前記ホルダ内の前記被成形品を前
    記固定型側のダイカスト成形のセット位置に圧送する押
    圧部材と、前記ホルダに装着され、前記可動型のキャビ
    ティ内の前記成形品が前記ホルダ内に圧入される動作に
    ともない前記成形品に連結されている余分なダイカスト
    成形材料を切除するリング状のカッターと、前記ホルダ
    の周壁面に周方向に沿って等間隔で配置され、前記ホル
    ダ内に挿入される挿入品の中心を保つ複数のボールプラ
    ンジャとを具備したことを特徴とするモータロータのダ
    イカスト成形装置。
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