JP2850573B2 - 眼鏡フレーム形状測定装置 - Google Patents

眼鏡フレーム形状測定装置

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JP2850573B2
JP2850573B2 JP13155391A JP13155391A JP2850573B2 JP 2850573 B2 JP2850573 B2 JP 2850573B2 JP 13155391 A JP13155391 A JP 13155391A JP 13155391 A JP13155391 A JP 13155391A JP 2850573 B2 JP2850573 B2 JP 2850573B2
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徹 高須
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼鏡フレーム枠の形状を
測定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】眼鏡フレームのリムには、レンズをはめ
込むためのV型の溝が形成されている。従来、この種の
眼鏡フレームのレンズ溝形状を測定する装置は、眼鏡フ
レームの左右いずれか一方の溝形状(これを玉型とい
う)を測定して、それを他方に運用したり、または一方
のリムの溝形状を測定した後に他方のリムの溝形状を再
度、先に測定した手順に従って手動でセッティングして
測定していた。また、その際の眼鏡フレームの保持方法
によっては眼鏡フレームに変形が生じたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
に於いては、片眼毎のフレームづつしかフレーム形状を
測定できず、その測定によって左右それぞれのフレーム
枠形状は測定できるが、フレーム鼻幅まで測定すること
ができず、その後のレンズ研削の際には、フレーム鼻幅
を、実際に測定者が測定するか、又はフレームに表示し
てある公称値を用いなければならず、煩雑であり、精度
にも問題があった。さらに、眼鏡フレームの保持方法に
よっては眼鏡フレームにゆがみ等の変形が生じ、正確な
測定の妨げとなっていた。
【0004】本発明の目的とするところは、眼鏡フレー
ムの左右の玉型を、1回のセッティングで正確に連続測
定ができる眼鏡フレーム形状測定装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の眼鏡フレーム形状測定装置は、眼鏡フレーム枠内周側
に形成されているレンズ固定用溝と接触する接触子と、
左右一対のフレーム枠のそれぞれの前記レンズ固定用溝
に沿って、前記接触子を移動させる移動機構と、前記接
触子の移動量を測定する測定手段と、測定された前記移
動量からフレーム枠の形状データとフレーム鼻幅データ
とを算出する演算手段と、前記左右一対のフレーム枠を
それぞれ2箇所で挾持する挾持手段と、前記左右一対の
フレーム枠形状をそれぞれ測定する際において、前記挾
持手段により、測定する側の前記フレーム枠を2箇所で
挾持させ、測定していない側の前記フレーム枠を1箇所
で挾持させる制御手段とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0006】ここで、前記演算手段には、前記フレーム
枠の形状データから左右一対のフレーム枠のそれぞれの
重心位置を求め、前記フレーム枠の形状データを該重心
位置およびそれぞれの重心位置を通る基準軸を基準とす
る値に変換できる機能を備えていることが好ましい。さ
らに、乱視軸処方を施す場合があるので、前記演算手段
には、変換された形状データを乱視軸を基準とするデー
タに変換する機能も備えていることが好ましい。
【0007】
【作用】まず、眼鏡フレームを装置上に載置する。そし
て、装置を起動すると、制御手段の指示に従って、挾持
手段が駆動する。このとき、挾持手段は、これから測定
する側のフレーム枠を2箇所で挾持し、測定していない
側のフレーム枠を1箇所で挾持する。このように、測定
する側のフレーム枠を2箇所で、測定していない側のフ
レーム枠を1箇所で、計3箇所で眼鏡フレームを挾持す
るので、眼鏡フレームが変形することがなく、正確な測
定を行なうことができる。したがって、正確な形状デー
タを得ることができる。
【0008】次に、移動機構が駆動して、測定する側の
フレーム枠のレンズ固定用溝に接触子を接触させた後、
接触子をレンズ固定溝に沿って移動させる。この移動過
程における移動量は、測定手段により、測定される。
【0009】一方のフレーム枠の測定が終了すると、再
び、挾持手段が駆動して、これから測定する他方のフレ
ーム枠を2箇所で挾持し、測定が終了した一方のフレー
ム枠を1箇所で挾持する。次に、移動機構が駆動して、
他方のフレーム枠の固定溝に接触子を接触させて、前述
と同様に、他方のフレーム枠に関しても測定を実施す
る。
【0010】演算手段では、測定によって得られたデー
タからそれぞれのフレーム枠の形状データを算出する。
さらに、左右のフレーム枠の所定の形状データの差か
ら、フレームの鼻幅も算出する。この算出過程で、形状
データを変換するものでは、眼鏡フレームをセットする
際に、セッティング位置をあまり考慮せずにセットして
も、演算により得られた基準軸を基準としてフレーム形
状データを変換しているので、レンズ研削時に必要なデ
ータを正確に取得することができる。これは、殊に乱視
軸処方が必要な場合には、非常に有用なこととなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例の眼鏡フレーム
の形状測定装置について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本実施例の眼鏡フレームの形状測定装置を一部破
断した斜視図であり、図2はそのII矢視図、図3は測定
部を説明するための説明図、図4は図1におけるIV−IV
線断面図、図5は図1におけるV−V線断面図、図8は
制御回路のブロック図である。
【0012】略正方形のベース100上の各角には、図
1および図2に示すように、軸支持ブロック105,1
06,107,108が固設され、これに縦方向(Y方
向)に平行なガイド棒103,104が配されている。
このガイド棒103,104には、移動ステージ10
1,102がY方向に摺動自在に嵌合している。移動ス
テージ101には、その先端側が(−)Y方向に伸びる固
定側ピン122,123が植設され、さらにピン開閉モ
ータ124,125が固定されている。ピン開閉モータ
124,125の軸にはそれぞれピン固定部材126,
127が固定されている。ピン固定部材126,127
には、固定側ピン122,123の位置に対応して可動
側ピン120,121が固設されている。また、移動ス
テージ102上には、その先端側が(+)Y方向に伸びる
固定側ピン142,143が植設され、さらに、筒状部
材146、エンコーダ本体150及びピン上下モーター
148が固設されている。筒状部材146には、ピン上
下部材144に植設された軸145が上下方向(Z方
向)に摺動自在に嵌合している。ピン上下部材144に
は、可動側ピン140,141が対応する固定側ピン1
42,143と平行に植設されていると供に、エンコー
ダ本体150によって可動側ピン140,141の上下
方向の位置を検出すべくリニアスケール149が固定さ
れる。この上下動部材144には、移動ステージ102
にその一端が固設されている引張りばね151の他端が
かけられている。ピン上下モーター148の軸には、上
下動部材144と当接するカム147が固定されてい
る。上下動部材144は、このカム147の外周形状に
従って上下動する。
【0013】ベース100の裏面の各角には、軸支持ブ
ロック108,109,110,111が固設されてお
り、これに横方向(X方向)に平行なガイド棒165,
166が配されている。ベース100の下部には、図3
に示すように、略矩形状を成し、その中心部分に円形の
穴が形成されている横移動ベース160が配されてい
る。この横移動ベース160の各角には、ガイド棒16
5,166と摺動自在に嵌合する横軸支持部材167,
168,169,170が固設されている。横移動ベー
ス160上には、横移動モーター164が固定され、そ
の軸にはピニオン163が固定され、ベース100の裏
面に横方向に固定されたラック113と歯合している。
さらに、横移動ベース160には、テーブル回転用モー
ター162が固設され、その軸には歯車161が固定さ
れている。
【0014】横移動ベース160上には、ベース100
の円形の穴の中心と同心の円板テーブル180が配され
ている。この円板テーブル180の外周には、ギアが形
成され、このギアがテーブル回転用モーター162の歯
車161と噛合している。円板テーブル180は、図3
に示す如く、円板テーブル180の3ケ所に回転可能に
設けられた段付きリング196,197,198によっ
て、横移動ステージ160に形成された穴を案内面とし
て回転自在に横移動ステージ160に係合している。
【0015】また、円板テーブル180上には、図3の
状態においてY方向に移動する可能な移動部材181が
配されている。移動部材181の片側は、円板テーブル
180に固定されたガイト支持板183,184によっ
て支持されたガイド棒182に摺動可能に嵌合してい
る。また、移動部材181のもう一方には、リング19
1が回転可能に設けられ、このリング191が円板テー
ブル180にガイド棒182と平行に固定されたガイド
部材190の溝部を転がるようになっている。
【0016】移動部材181の端面には、ガイド棒18
2と平行にラック185が固設され、円板テーブル18
0の下面に固設された、エンコーダ188の軸に固定さ
れたギア186と歯合している。移動部材181の一端
には、ガイド棒182と平行に引張ばね189の一端が
かけられ、その引張ばね189の他端は円板テーブル1
80にかけられている。さらに、移動部材181には、
鉛直方向(Z方向)に平行に案内部が設けられており、
そこに上下軸202がZ方向に摺動可能に嵌合してい
る。
【0017】上下軸202の上端には、フレームのリム
溝に当接する円板型接触子200を固定したコの字部材
201が固定されている。また、上下軸202の下端に
は、板状部材205が固定され、図4および図5に示す
ように、その板状部材205の一端には(−)X方向に伸
びる軸226が植設され、その軸226には回転可能な
リング209が取り付けられ、移動部材181の下部に
固定された回転止め板207の溝部と嵌合し、上下軸2
02の回転を阻止している。なお、軸226の先端付近
には、引張ばね208の一端がかけられ、他端は移動部
材181にかけられている。
【0018】さらに、板状部材205の一辺には、リニ
アスケール203が固定され、移動部材181の下部に
はエンコーダ本体204が固定されている。なお、板状
部材205の下面には、(−)Z方向に伸びる軸227が
植設され、その軸に回転可能なリング206が取り付け
られている。
【0019】横移動ベース160の下面には、その断面
がL字型の支持板225が固定されている。支持板22
5の上面には、ガイド軸103,104と平行に配設さ
れたガイド軸219,220が設けられ、そのガイド軸
219,220に移動板212が摺動可能に取付けられ
ている。移動板212の端面にはガイド軸219,22
0と平行にラック216が固定され、支持板225下面
に固定されたモーター218に取り付けられているピニ
オン217と歯合している。さらに、移動板212の下
面には、モーター211が固設され、そのモーター軸に
ネジ210が固設され、リング206と係合している。
【0020】各モータ148,164,…の動作、およ
び測定されたデータに基づいて各種の演算を行なう制御
装置は、図8に示すように、各モータ148,164,
…を駆動させるモータ駆動回路605と、各エンコーダ
150,188,…からの値をカウントするカウンタ6
06と、各種データを表示するデータ表示装置610
と、データ表示回路609と、各種データ等を入力する
キー入力手段608と、キー入力回路607と、I/O
ポート604と、各種演算を行なう中央演算処理部60
2と、各種演算および動作制御のためのプログラムが格
納されている演算プログラムメモリ603と、演算によ
って得たデータを記憶するレンズ形状記憶メモリ601
とを有して構成されている。
【0021】なお、本実施例において、演算手段は、演
算プログラムメモリ603と中央演算処理部602とで
構成されて、制御手段は、モータ駆動回路605と演算
プログラムメモリ603と中央演算処理部602とで構
成されている。また、挾持手段は、可動側ピン120,
120と、上下動ピン140,143と、固定側ピン1
22,123,142,143と、ピン開閉モーター1
24,125と、ピン上下モーター148等とで構成さ
れている。
【0022】上述の如く構成されたフレーム形状測定装
置の動作について以下説明する。まず、図4に示す如
く、ピン開閉モータ124,125が駆動して、可動側
ピン121,120を矢印aの方向に開かせる。可動側
ピン121,120の開放量の制御は、キー入力手段6
08を操作して適切な開放量を入力し、これを演算プロ
グラム603および中央演算処理部602で処理し、処
理した値をI/Oポート604を介してモーター駆動回
路605に入力することにより行われる。
【0023】さらに、ピン上下モータ148が駆動し
て、可動側ピン140,141を矢印c方向に移動させ
る。ピン上下部材144は、ばね151によって下方向
に付勢されているが、ピン上下部材144に当接してい
るカム147が回転して、ばね151の付勢力に抗して
図の矢印c方向にピン上下部材144は移動する。当然
ながら、ピン上下部材144に固設された可動側ピン1
40,141は、連動して矢印c方向に移動する。尚、
カム147の回転量の制御は前記同様キー入力手段60
8,607で行われる。
【0024】次に、眼鏡フレーム230を、固定側ピン
122,123,142,143の4本の上にフレーム
軸がほぼX方向と平行になるように載置する。その後、
ピン開閉モーター124が駆動して、可動側ピン121
を図4の矢印bの方向に動かし、眼鏡フレーム230の
上部リムに当接させ、固定側ピン123とによって挾持
する。この挾持する力は、ペン開閉モーター124に印
加する電圧の制御によって行う。同時に、ピン上下モー
ター148を駆動し、可動側ピン140,141を図4
の矢印dの方向に動かし、眼鏡フレーム230の下部リ
ムを固定側ピン142,143とによって挾持する。こ
の挾持する力は、ばね151の付勢力による。このと
き、眼鏡フレーム230は、左側フレーム枠の上部リム
および下部リムと、右側フレーム枠の下部リムの3箇所
で挾持されている。
【0025】固定側ピン142,143に対する可動側
ピン140,141の高さは、眼鏡フレーム230を上
記の手順で挾持すると同時に、リニアスケール149と
エンコーダ本体150によって測定される。この値は、
カウンター606で計数され、眼鏡フレーム230の下
部リムの厚みの値として、I/Oポート604を介して
中央演算処理部602で処理されて、データD1として
レンズ形状記憶メモリー601に記憶される。一般的に
眼鏡フレームの下部リムの溝位置は、リム厚のほぼ中心
に形成されているので、装置に対する溝位置の絶対的高
さが算出されてデータD2としてレンズ形状記憶メモリ
ー601に記憶される。
【0026】次に、測定開始時に接触子200を固定側
ピン143の延長上の眼鏡フレーム230の枠内の所定
位置に配置させる。そのX方向の位置は横移動モーター
164を駆動してピニオン163を回転させて行い、そ
の回転はテーブル回転用モーター162を駆動して歯車
161を回転させて行なう。上記、接触子200のX方
向及び回転開始の基準位置の設定は、予めプログラムさ
れており、これを中央演算処理部602がモーター駆動
回路605に指示して行われる。その後、モーター21
8によって歯車217を回転させて、移動板212を図
4の左方向に動かすことによって、接触子200を眼鏡
フレーム230の右玉の中心付近に位置させる。さら
に、その時の接触子200の高さの情報をリニアスケー
ル203とエンコーダ本体204とにより得て、先に求
めたリムの溝高さのデータをレンズ形状記憶メモリ60
1から得て比較し、接触子200の高さとリムの溝高さ
が一致するよう、ねじ210をモーター211によって
回転させ、リング206、軸227、板状部材205、
上下軸202、コの字部材201を介して円板型接触子
200を上下動させる。
【0027】次に、モーター218によってギア217
を回転させて、ねじ210を図4の右方向に移動させ
る。この移動過程で、円板型接触子200がリムの溝内
に当接し、接触子200および移動部材181は停止す
る。一方、ネジ210は、リング206と離反してさら
に右方向に移動して行き、リング206と充分離反した
時点で停止する。続いて、テーブル回転モーター162
が駆動し、円板テーブル180を360°回転させ、そ
の時の円板テーブル180の回転中心ORと円板型接触
子200の中心の半径rを回転角θに対応させて測定
し、3次元データPRn(rRn,θRn,hRn)を得て、レ
ンズ形状記憶メモリー601に記憶させる。その時の半
径rは、ラック185と歯合した歯車186の回転をエ
ンコーダ本体188により測定される。フレーム右枠の
内周すべての3次元データPRnを取得した時点で、接触
子200は、測定開始時の位置、つまり、固定ピン14
3の延長上で、かつリム溝内に当接している位置にあ
る。次に、この状態の接触子200を、再び、ねじ21
0を図4の左方向に移動し、リング206をねじ210
に係合させて、円板型接触子200を右玉の中心付近ま
で移動させる。次に、ねじ210を回転させ、リング2
06を下方向に移動させる。すなわち、接触子200を
眼鏡フレーム230のリムに対して充分下方向に移動さ
せる。
【0028】続いて、横移動モーター164によって歯
車163を回転させ、横移動ベース160をあらかじめ
決められた距離Sだけ、(−)X方向に、つまり図5の左
方向に移動させる。その時、円板型接触子200も横移
動ベース160に連動して同距離Sだけ(−)X方向に移
動する。次に、ピン開閉モーター124を回転させて可
動側ピン121を開かせると同時に、ピン開閉モーター
125を回転させて可動側ピン120をフレーム左枠の
上部リムに当接させ、固定側ピン122とによって挾持
する。続いて、前記の右玉を測定した時と同様の手順で
左玉の3次元データPLn(rLn,θLn,hLn)を取得し
て、これをレンズ形状記憶メモリー601に記憶され
る。この時の円板テーブル180の回転中心をOLとす
る。
【0029】上記の如くして得られたデータを基にして
のフレーム形状の計算を図6、図7を参照して説明す
る。極座標表示のフレーム形状の2次元データPRn(r
Rn,θRn),PLn(rLn,θLn)を横移動ベース160
の移動方向(測定系基準軸)をx軸、右玉測定時の測定
中心の縦方向をy軸とする直交座標に変換すると、左右
のフレーム形状データ(XRn,YRn),(XLn,YLn
は、それぞれ、 XRn=rRncosθRn,YRn=rRnsinθRnLn=rLncosθLn−S,YLn=rLnsinθLn となる。
【0030】次に、このフレーム形状データを基づき、
図6に示すように、右玉、左玉のそれぞれの重心Q
Lを求める。重心QR,QLは、次式のようになる。
【0031】
【数1】
【0032】なお、このときのサンプリング数nはフレ
ーム形状を測定したポイント数と同等である必要がな
く、代表的な何ポイントかで計算してもよい。
【0033】この左右の重心QRとQLの2点を結ぶ直
線:Jが眼鏡フレーム230の基準軸となる。この基準
軸は、フレームセッティングをしたときに測定系基準軸
に対してフレーム水平がどのくらい角度がズレているか
を表わしており、一般に眼鏡フレームに乱視のメガネレ
ンズを枠入れする場合の乱視軸の基準となるものであ
り、確実な精度が要求される項目である。この眼鏡フレ
ームの基準軸Jの測定基準軸に対する角度θ1は次式で
求まる。 θ1=tan~1(qry−qLy/qrx−qLx) ここで測定したフレームデータの基準軸Jを新しい基準
軸としたXY座標に変換する為に、まず右玉の重心を中
心としたXY座標に変換すると、右玉及び左玉の直交座
標表示(X1Rn,Y1Rn),(X1Ln,Y1Ln)はそれ
ぞれ以下のように表される。 X1Rn=XRn−qRx Y1Rn=YRn−qRy X1Ln=XLn−qRx Y1Ln=YLn−qRy 次に、この直交座標表示を極座標表示に変換すると、次
式のように示される。
【0034】
【数2】
【0035】次に、前に求めた基準軸Jの測定基準軸に
対する角度θ1分だけ角度をずらした値を求めると以下
のように表される。
【0036】R′Rn(r1Rn,θ1Rn−θ1) P′Ln(r1Ln,θ1Ln−θ1) そうすると、フレーム基準軸Jを基準とした直交座標表
示である(X′Rn,Y′Rn),(X′Ln,Y′Ln)はそ
れぞれ以下のように表される。 X′Rn=r1Rncos(θ1Rn−θ1) Y′Rn=r1Rnsin(θ1Rn−θ1) X′Ln=r1Lncos(θ1Ln−θ1) Y′Ln=r1Lnsin(θ1Ln−θ1) 以後、フレーム形状データはこのフレーム基準軸Jをx
軸としたデータとしてフレーム形状を扱っていく。
【0037】次に、左右フレーム形状のX座標、Y座標
それぞれの最大値、最小値を、以下のように定める。 右フレーム形状データ X座標最大値、最小値 XR max,XR min Y座標最大値、最小値 YR max,YR min 左フレーム形状データ X座標最大値、最小値 XL max,XL min Y座標最大値、最小値 YL max,YL min これにより、フレームの鼻幅は、図7に示すように、X
R min−YL maxで求まる。
【0038】さらに、ボクシングシステム中心BR(B
Rx,BRy),BL(BLx,BLy)は、それぞれ、 BRx=(XR max−XR min)/2 BRy=(YR max−YR min)/2 BLx=(XL max−XL min)/2 BLy=(YL max−YL min)/2 となる。ゆえに、フレーム形状データをボクシングシス
テムの中心を基準(中心)とした系に座標移動すると新
しい座標表示は、 右フレーム形状データは (X′Rn−BRx,Y′Rn−BRy) 左フレーム形状データは (X′Ln−BLx,Y′Ln−BLy)となる。
【0039】この左右のデータをレンズ形状記憶メモリ
601に記憶させる。なお、レンズに乱視軸処方を行な
う必要があるときには、フレーム形状データをボクシン
グシステムの中心を基準とした座標系に変換する前に、
キー入力手段608を用いて、乱視軸を入力して、この
軸を基準とした座標系に変換した後に、ボクシングシス
テムの中心を基準とした座標系に変換する。一般的に、
乱視軸処方を行なう必要がある場合には、測定系の基準
軸とフレーム基準軸とを一致させる必要があるために、
眼鏡フレームを形状測定装置にセットする際に非常に手
間がかかると供に、正確に測定系基準軸とフレーム基準
軸とを一致させることができない。しかし、本実施例で
は、フレーム枠の重心を演算で求め、左右の重心を通る
基準軸を基準にして、測定により得られたフレーム形状
データを変換し、乱視軸処方が必要な場合には、さらに
このデータを乱視軸を基準とするデータに変換すること
ができるため、眼鏡フレームのセットに手間をかけずに
レンズ研削時に必要なデータを取得することができる。
【0040】一般に、フレーム形状データを数値データ
として扱いその形状データを基にレンズを加工するレン
ズ加工作業では、レンズの光学中心に吸着ゴムを吸着さ
せて、玉摺機のレンズ回転軸に上記レンズを付けてレン
ズ加工を行う。そのために玉摺機で加工するために必要
なフレーム形状データとしては、光学中心を原点とした
フレーム形状データとなる。そこで、入力手段608,
607により、人眼PDを入力し、この人眼PDと演算
によって得られたフレームPD(フレームの鼻幅)とを
用いて、ボクシングシステムの中心を原点としたフレー
ム形状データを光学中心を原点としたフレーム形状デー
タに変換するための寄せ量を演算して、この寄せ量に基
づき、フレーム形状データを光学中心を原点としたデー
タに変換する。このとき、レンズ加工者は、上下寄せ量
も用いることがあるため、この値も入力できるようにし
て、上下寄せ量、人眼PDおよびフレームPDを加味し
た寄せ量を求め、この寄せ量を用いてデータを変換して
も良い。以上、一連の動作は、演算プログラムメモリ6
03に記憶されているプログラムに基づき動作する中央
演算処理部602によって行なわれる。最終的に得られ
たフレーム形状データは、レンズ形状記憶メモリ601
に記憶される。レンズ形状記憶メモリ601に記憶され
た各種データは、データ表示回路609を介してデータ
表示装置610に表示される。
【0041】以上、本実施例によれば、1回のセットで
左右のフレーム枠の形状データを連続測定することがで
きると供に、接触子200の移動量から正確なフレーム
鼻幅を得ることができる。また、眼鏡フレームをセット
する際に、セッティング位置をあまり考慮せずにセット
しても、演算により得られた基準軸を基準としてフレー
ム形状データを変換しているので、レンズ研削時に必要
なデータを正確に取得することができる。これは、殊に
乱視軸処方が必要な場合には、非常に有用なこととな
る。さらに、フレーム形状データを測定する際には、測
定する側のフレーム枠を2箇所で、測定していない側の
フレーム枠を1箇所で、計3箇所で眼鏡フレーム230
を挾持しているので、眼鏡フレーム230が変形するこ
とがなく、正確な測定を行なうことができる。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、1回のセットで
左右のフレーム枠の形状データを連続測定することがで
きると供に、接触子の移動量から正確なフレーム鼻幅を
得ることができる。
【0043】また、フレーム形状データを測定により取
得する際には、眼鏡フレームを3箇所で挾持しているの
で、眼鏡フレームが変形することがなく、正確なデータ
を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼鏡フレーム形状測定装置の一実
施例の一部切開斜視図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】本発明に係る眼鏡フレーム形状測定装置の一実
施例の測定部を説明するための説明図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図1におけるV−V線断面図である。
【図6】フレーム形状の計算を説明するための説明図で
ある。
【図7】眼鏡フレームの鼻幅の計算を説明するための説
明図である。
【図8】本発明に係る眼鏡フレーム形状測定装置の一実
施例の制御装置の回路ブロック図である。
【符号の説明】
100ベース、101,102…移動ステージ、12
0,121…可動側ピン、122,123,142,1
43…固定側ピン、140,143…上下動ピン、14
4…ピン上下部材、124,125…ピン開閉モータ
ー、148…ピン上下モーター、150,188,20
4…エンコーダ本体、160…横移動ベース、162…
テーブル回転用モータ、164…横移動モータ、180
…円板テーブル、181…移動部材、200…円板型接
触子、201…コの字部材、202…上下軸、205…
板状部材、210…ネジ、211…接触子上下動モータ
ー、212…移動板、218…接触子水平移動モータ
ー、230…眼鏡フレーム、601…レンズ形状記憶メ
モリ、602…中央演算処理部、603演算…プログラ
ムメモリ、605…モーター駆動回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡フレーム枠内周側に形成されているレ
    ンズ固定用溝と接触する接触子と、 左右一対のフレーム枠のそれぞれの前記レンズ固定用溝
    に沿って、前記接触子を移動させる移動機構と、 前記接触子の移動量を測定する測定手段と、 測定された前記移動量からフレーム枠の形状データとフ
    レーム鼻幅データとを算出する演算手段と、 前記左右一対のフレーム枠をそれぞれ2箇所で挾持でき
    挾持手段と、 前記左右一対のフレーム枠形状をそれぞれ測定する際に
    おいて、前記挾持手段により、測定する側の前記フレー
    ム枠を2箇所で挾持させ、測定していない側の前記フレ
    ーム枠を1箇所で挾持させる制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする眼鏡フレーム形状測定装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段は、前記フレーム枠の形状デ
    ータから左右一対のフレーム枠のそれぞれの重心位置を
    求め、前記フレーム枠の形状データを該重心位置および
    それぞれの重心位置を通る基準軸を基準とする値に変換
    できることを特徴とする請求項1記載の眼鏡フレーム形
    状測定装置。
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