JPH05138518A - レンズ周縁加工装置 - Google Patents

レンズ周縁加工装置

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Publication number
JPH05138518A
JPH05138518A JP3297373A JP29737391A JPH05138518A JP H05138518 A JPH05138518 A JP H05138518A JP 3297373 A JP3297373 A JP 3297373A JP 29737391 A JP29737391 A JP 29737391A JP H05138518 A JPH05138518 A JP H05138518A
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JP
Japan
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lens
frame
spectacle frame
distance
thickness
Prior art date
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Application number
JP3297373A
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English (en)
Inventor
Toru Takasu
徹 高須
Takanori Fujiwara
孝憲 藤原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】レンズ厚さ方向の眼鏡フレームとレンズとの相
対位置関係を容易に修正でき、美観等の良い眼鏡を提供
することができることである。 【構成】ヤゲン加工法に応じて、レンズの厚さ方向にお
けるヤゲン位置を演算するヤゲン位置演算手段602,
603と、演算されたヤゲン位置に基づき、レンズを眼
鏡フレームにセットした際のレンズと眼鏡フレームとを
レンズ厚み方向の相対位置関係がわかるよう図410,
415にて表示すると共に、レンズ前面から眼鏡フレー
ム前面までの距離とレンズ背面から眼鏡フレーム背面ま
での距離とを数値411,416にて表示するデータ表
示部610と、レンズ前面から眼鏡フレーム前面までの
距離および/またはレンズ背面から眼鏡フレーム背面ま
での距離の変更をヤゲン位置演算手段に指示するキー入
力手段608とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズの周縁を研
削するレンズ周縁加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ周縁加工装置としては、例
えば、特公平3−20602号公報に記載されているも
のがある。このレンズ周縁加工装置は、眼鏡フレームの
リム厚データと、周縁を研削された後のコバ厚、すなわ
ち仮想コバ厚データと、ヤゲン位置のデータとから、レ
ンズを眼鏡フレームにセットした際の、レンズ厚さ方向
の眼鏡フレームとレンズとの相対位置関係を表示するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、単に眼鏡フレームとレンズとの相対
位置関係を図示しているのみで、この相対位置関係に不
満がある場合の配慮がなされていない。本発明は、かか
る問題点に着目してなされたもので、レンズ厚さ方向の
眼鏡フレームとレンズとの相対位置関係を容易に修正で
き、美観等の良い眼鏡を提供することができるレンズ周
縁加工装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のレンズ周縁加工装置は、眼鏡フレームのリム厚と、研
削された後にコバとなる部分の厚さであるコバ厚とを記
憶する記憶手段と、ヤゲン加工法に応じて、レンズの厚
さ方向におけるヤゲン位置を演算するヤゲン位置演算手
段と、前記リム厚、前記コバ厚および前記ヤゲン位置か
ら、研削後のレンズを眼鏡フレームにセットした際のレ
ンズ厚み方向のレンズと眼鏡フレームとの相対位置関係
を演算する相対位置関係演算手段と、前記相対位置関係
演算手段による演算結果に基づき、レンズを眼鏡フレー
ムにセットした際のレンズと眼鏡フレームとをレンズ厚
み方向の相対位置関係がわかるよう図にて表示すると共
に、レンズ前面から眼鏡フレーム前面までの距離とレン
ズ背面から眼鏡フレーム背面までの距離とを数値にて表
示する表示手段と、前記レンズ前面から眼鏡フレーム前
面までの距離および/または前記レンズ背面から眼鏡フ
レーム背面までの距離の変更を前記ヤゲン位置演算手段
に指示する指示手段と、最終的に決定したヤゲン位置に
応じて、レンズ周縁を研削するレンズ研削手段とを、備
えていることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】相対位置関係演算手段による演算結果に基づ
き、表示手段は、レンズを眼鏡フレームにセットした際
のレンズと眼鏡フレームとを図にて表示すると共に、レ
ンズ前面から眼鏡フレーム前面までの距離とレンズ背面
から眼鏡フレーム背面までの距離とを数値にて表示す
る。
【0006】操作者は、図にて表示された、レンズを眼
鏡フレームにセットした際のレンズと眼鏡フレームとの
相対位置関係から、感覚的にこの相対位置関係が適切な
ものであるか否かを認識する。そして、操作者は、数値
にて表されている、レンズ前面から眼鏡フレーム前面ま
での距離とレンズ背面から眼鏡フレーム背面までの距離
とから、これらの距離をどの程度変更すべきかを具体的
な数値として決定する。 操作者からの指定で、指示手
段が、レンズ前面から眼鏡フレーム前面までの距離およ
び/またはレンズ背面から眼鏡フレーム背面までの距離
の変更をヤゲン位置演算手段に指示する。これを受けた
ヤゲン位置演算手段は、この指示に応じたヤゲン位置を
再度演算する。そして、相対位置関係演算手段が相対位
置関係を演算し、表示手段が、再び、変更後の相対位置
関係に応じた、レンズを眼鏡フレームにセットした際の
レンズと眼鏡フレームとを図にて表示すると共に、レン
ズ前面から眼鏡フレーム前面までの距離とレンズ背面か
ら眼鏡フレーム背面までの距離とを数値にて表示する。
レンズ研削手段は、フレーム形状データや最終的に決定
したヤゲン位置に応じて、レンズ周縁を研削する。
【0007】このように、レンズ前面から眼鏡フレーム
前面までの距離とレンズ背面から眼鏡フレーム背面まで
の距離とを数値にて表示することにより、レンズ厚み方
向におけるレンズと眼鏡フレームとの相対位置関係を変
更する場合、その変更量を具体的に、かつ容易に認識で
きる。さらに、この変更に応じて、レンズが研削される
ので、フレームとの相対位置関係を適切にすることがで
きるレンズを容易に得ることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明における実施例であってレン
ズ周縁加工装置の全体構成を示す要部切欠き斜視図であ
る。本体フレーム1に固接された支持軸受6には、支持
軸7が軸方向で移動自在に取付けられている。この支持
軸7には、ヘッドフレーム2の基端部がスラスト方向に
制限を受けて回転自在に嵌合している。支持軸7の端部
は、ヘッドフレーム2の移動用の横移動部材8に嵌着さ
れ一体になっている。横移動部材8は、シャフト11に
よって支持軸7の軸方向に摺動自在に支持されるととも
に、ラック12が固着されている。シャフト11の両端
は、シャフト11が支持軸7と平行になるよう、本体フ
レーム1に固設された支持部材10a,10bに嵌着し
ている。また、横移動部材8の側面に固設されているラ
ック12は、パルスモータであるヘッドフレーム横移動
用モータ13の回転軸に嵌着されたピニオン13aと噛
合している。この構成により、ヘッドフレーム横移動用
モータ13が回転すると、横移動部材8がシャフト11
の軸方向に移動し、横移動部材8と一体の支持軸7を移
動させる。よって、ヘッドフレーム2が支持軸7の軸方
向に移動する。
【0009】本体フレーム1に固設されている筒23に
は、上限方向に摺動自在に上下動軸20が嵌合してい
る。上下動軸20の先端にはローラ21が回転自在に取
り付けられ、ヘッドフレーム2の下部に固設された当て
止め部材24と当接している。上下動軸にはラック20
aが形成されており、パルスモータであるヘッドフレー
ム上下移動用モータ22の回転軸に嵌着されたピニオン
22aと噛合している。この構成により、ヘッドフレー
ム上下移動用モータ22が回転すると、上下動軸20が
上下方向に移動し、ローラ21、当て止め部材24を介
してヘッドフレーム2が支持軸7を中心に回動する。
【0010】ヘッドフレーム2は、被加工レンズLEを
保持する部材を配置するための凹所を形成され、この凹
所の内側に配置し、その部材であるレンズ押え軸30a
とレンズ受け軸30bとが同軸かつ回動自在に設けられ
ている。レンズ押え軸30aは図示しない公知の保持機
構を有し、レンズLEを軸30a,30bで挾持する。
レンズ押え軸30a、レンズ受け軸30bのそれぞれに
は、プーリー31a,31bが取り付けられている。ヘ
ッドフレーム2内には、プーリー33a,33bを両端
に有する回転軸36が取り付けられている。回転軸36
の一端には、歯車34が取り付けられ、パルスモータで
あるレンズ回転用モータ35の回転軸に取り付けられた
ピニオン35aと噛合している。プーリー31a,31
bとプーリー33a,33b間にはそれぞれベルト32
a,32bが掛け渡されている。これらの構成により、
レンズ回転用モータ35が回転するとレンズLEが回転
する。
【0011】また、本体フレーム1には、砥石3および
砥石回転用モータ5が配設されており、両者にはそれぞ
れプーリー51,52が取り付けられておりベルト53
によって連結されている。この砥石3には、被加工レン
ズLEの周縁研削部分とヤゲン研削部分がある。すなわ
ち、砥石3には、被加工レンズLEの周縁を研削する平
坦な部分の他に、ヤゲンを形成するV字型の溝が形成さ
れている。
【0012】本体フレーム1には、フレーム形状測定器
100が取り付けられている。同様に、レンズ形状測定
器300がヘッドフレーム2の上方に位置する所定位置
に取り付けられている。また、本体フレーム1の前面に
データ表示部610が備え付けられている。
【0013】ここで、フレーム形状測定器100につい
て、図2、図3、図4、図5、図6、図9に基づいて説
明する。図2は本実施例の眼鏡フレームの形状測定器を
一部破断した斜視図であり、図3はそのIII矢視図、図
4は測定部を説明するための説明図、図5は図2におけ
るV−V線断面図、図6は図2におけるVI−VI線断面
図、図9は制御回路のブロック図である。
【0014】略正方形のベース100上の各角には、図
2および図3に示すように、軸支持ブロック105,1
06,107,108が固設され、これに縦方向(Y方
向)に平行なガイド棒103,104が配されている。
このガイド棒103,104には、移動ステージ10
1,102がY方向に摺動自在に嵌合している。
【0015】移動ステージ101には、その先端側が
(−)Y方向に伸びる固定側ピン122,123が植設さ
れ、さらに支え板127,128が固設されている。支
え板127,128には支持棒126が回転可能に設け
られ、支持棒126にはピン固定部材124,125お
よび歯車131が同様に固定されている。歯車131
は、移動ステージ101に固定されたピン開閉用モータ
129の軸に固定されたピニオン130と歯合してい
る。なお、ピン固定部材124,125には、可動側ピ
ン120,121が固設されている。
【0016】また、移動ステージ102上には、その先
端側が(+)Y方向に伸びる固定側ピン142,143が
植設され、さらに、筒状部材146、エンコーダ本体1
50及びピン上下モーター148が固設されている。筒
状部材146には、ピン上下部材144に植設された軸
145が上下方向(Z方向)に摺動自在に嵌合してい
る。ピン上下部材144には、可動側ピン140,14
1が対応する固定側ピン142,143と平行に植設さ
れていると供に、エンコーダ本体150によって可動側
ピン140,141の上下方向の位置を検出すべくリニ
アスケール149が固定される。この上下動部材144
には、移動ステージ102にその一端が固設されている
引張りばね151の他端がかけられている。ピン上下モ
ーター148の軸には、上下動部材144と当接するカ
ム147が固定されている。上下動部材144は、この
カム147の外周形状に従って上下動する。
【0017】ベース100の裏面の各角には、軸支持ブ
ロック108,109,110,111が固設されてお
り、これに横方向(X方向)に平行なガイド棒165,
166が配されている。ベース100の下部には、図4
に示すように、略矩形状を成し、その中心部分に円形の
穴が形成されている横移動ベース160が配されてい
る。この横移動ベース160の各角には、ガイド棒16
5,166に対して摺動自在に嵌合する横軸支持部材1
67,168,169,170が固設されている。横移
動ベース160上には、横移動モーター164が固定さ
れ、その軸にはピニオン163が固定され、ベース10
0の裏面に横方向に固定されたラック113と歯合して
いる。さらに、横移動ベース160には、テーブル回転
用モーター162が固設され、その軸には歯車161が
固定されている。
【0018】横移動ベース160上には、ベース100
の円形の穴の中心と同心の円板テーブル180が配され
ている。この円板テーブル180の外周には、ギアが形
成され、このギアがテーブル回転用モーター162の歯
車161と噛合している。円板テーブル180は、図4
に示す如く、円板テーブル180の3ケ所に回転可能に
設けられた段付きリング196,197,198によっ
て、横移動ステージ160に形成された穴を案内面とし
て回転自在に横移動ステージ160に係合している。
【0019】また、円板テーブル180上には、図4の
状態においてY方向に移動可能な移動部材181が配さ
れている。移動部材181の片側は、円板テーブル18
0に固定されたガイト支持板183,184によって支
持されているガイド棒182に摺動可能に嵌合してい
る。また、移動部材181のもう一方には、リング19
1が回転可能に設けられ、このリング191が円板テー
ブル180にガイド棒182と平行に固定されたガイド
部材190の溝部を転がるようになっている。
【0020】移動部材181の端面には、ガイド棒18
2と平行にラック185が固設され、円板テーブル18
0の下面に固設された、エンコーダ188の軸に固定さ
れたギア186と歯合している。
【0021】移動部材181の一端には、ガイド棒18
2と平行に引張ばね189の一端がかけられ、その引張
ばね189の他端は円板テーブル180にかけられてい
る。さらに、移動部材181には、鉛直方向(Z方向)
に平行に案内部が設けられており、そこに上下軸202
がZ方向に摺動可能に嵌合している。上下軸202の上
端には、フレームのリム溝に当接する円板型接触子20
0を固定したコの字部材201が固定されている。ま
た、上下軸202の下端には、板状部材205が固定さ
れ、図5および図6に示すように、その板状部材205
の一端には(−)X方向に伸びる軸226が植設され、そ
の軸226には回転可能なリング209が取り付けら
れ、移動部材181の下部に固定された回転止め板20
7の溝部と嵌合し、上下軸202の回転を阻止してい
る。なお、軸226の先端付近には、引張ばね208の
一端がかけられ、他端は移動部材181にかけられてい
る。
【0022】さらに、板状部材205の一辺には、リニ
アスケール203が固定され、移動部材181の下部に
はエンコーダ本体204が固定されている。なお、板状
部材205の下面には、(−)Z方向に伸びる軸227が
植設され、その軸227に回転可能なリング206が取
り付けられている。横移動ベース160の下面には、そ
の断面がL字型の支持板225が固定されている。支持
板225の上面には、ガイド軸103,104と平行に
配設されたガイド軸219,220が設けられ、そのガ
イド軸219,220に移動板212が摺動可能に取付
けられている。
【0023】移動板212の端面にはガイド軸219,
220と平行にラック216が固定され、支持板225
下面に固定されたモーター218に取り付けられている
ピニオン217と歯合している。さらに、移動板212
の下面には、モーター211が固設され、そのモーター
軸にネジ210が固設され、リング206と係合してい
る。
【0024】各モータ148,164,…の動作、およ
び測定されたデータに基づいて各種の演算を行なう制御
装置は、図8に示すように、各モータ148,164,
…を駆動させるモータ駆動回路605と、各エンコーダ
150,188,…からの値をカウントするカウンタ6
06と、各種データを表示するデータ表示部610と、
データ表示回路609と、各種データ等を入力するキー
入力手段608と、キー入力回路607と、I/Oポー
ト604と、各種演算を行なう中央演算処理部602
と、各種演算および動作制御のためのプログラムが格納
されているプログラムメモリ603と、演算または測定
によって得たデータを記憶するデータメモリ601とを
有して構成されている。この制御装置は、前述したレン
ズ周縁研削機と後述するレンズ形状測定器300の制御
も行う。したがって、モータ駆動回路605は、これら
の機器のモータにも接続されている。また、カウンタ6
06もこれらの機器のエンコーダと接続されている。さ
らに、プログラムメモリ603には、これらの機器の動
作を制御するためのプログラムが記憶されている。
【0025】なお、本実施例において、記憶手段は、デ
ータメモリ601により構成され、各種演算手段は、各
種プログラムが記憶されているプログラムメモリ603
とこのプログラムに基づき演算を実行する中央演算処理
部602とで構成されている。また、指示手段は、キー
入力手段608とキー入力回路607とで構成されてい
る。
【0026】上述の如く構成されたフレーム形状測定器
100の動作について以下に説明する。まず、図5に示
す如く、ピン開閉モータ129が駆動して、可動側ピン
121,120を矢印aの方向に開かせる。可動側ピン
121,120の開放量の制御は、キー入力手段608
を操作して適切な開放量を入力し、これをプログラムメ
モリ603に記憶されているプログラムに基づき、中央
演算処理部602が処理し、処理した値をI/Oポート
604を介してモーター駆動回路605に入力すること
により行われる。
【0027】さらに、ピン上下モータ148が駆動し
て、可動側ピン140,141を矢印c方向に移動させ
る。ピン上下部材144は、ばね151によって下方向
に付勢されているが、ピン上下部材144に当接してい
るカム147が回転して、ばね151の付勢力に抗して
図の矢印c方向にピン上下部材144は移動する。当然
ながら、ピン上下部材144に固設された可動側ピン1
40,141は、連動して矢印c方向に移動する。な
お、カム147の回転量の制御は前記同様キー入力手段
608,607で入力された値に基づき中央演算処理部
602が行う。
【0028】次に、眼鏡フレーム230を、固定側ピン
122,123,142,143の4本の上にフレーム
軸がほぼX方向と平行になるように載置する。その後、
ピン開閉モーター129が駆動して、可動側ピン12
0,121を図5の矢印bの方向に動かし、眼鏡フレー
ム230の上部リムに当接させ、固定側ピン123とに
よって挾持する。この挾持する力は、ピン開閉モーター
124に印加する電圧の制御によって行う。同時に、ピ
ン上下モーター148を駆動し、可動側ピン140,1
41を図5の矢印dの方向に動かし、眼鏡フレーム23
0の下部リムを固定側ピン142,143とによって挾
持する。この挾持する力は、ばね151の付勢力によ
る。
【0029】固定側ピン142,143に対する可動側
ピン140,141の高さは、眼鏡フレーム230を上
記の手順で挾持すると同時に、リニアスケール149と
エンコーダ本体150によって測定される。この値は、
カウンター606で計数され、眼鏡フレーム230の下
部リムの厚みの値として、I/Oポート604を介して
中央演算処理部602で処理されて、データD1として
レンズ形状記憶メモリー601に記憶される。なお、こ
こで、ピン上下モータ148にパルスモータを用い、リ
ニアスケール149とエンコーダ本体150との換わり
に、パルスカウントによって下部リムの厚みを測定する
ようにしてもよい。
【0030】一般的に眼鏡フレームの下部リムの溝位置
は、リム厚のほぼ中心に形成されているので、装置に対
する溝位置の絶対的高さが算出されてデータD2として
データメモリー601に記憶される。次に、測定開始時
に接触子200を固定側ピン143の延長上の眼鏡フレ
ーム230の枠内の所定位置に配置させる。そのX方向
の位置は横移動モーター164を駆動してピニオン16
3を回転させて行い、その回転はテーブル回転用モータ
ー162を駆動して歯車161を回転させて行なう。上
記接触子200のX方向及び回転開始の基準位置の設定
は、予めプログラムされており、これを中央演算処理部
602がモーター駆動回路605に指示して行われる。
【0031】その後、モーター218によって歯車21
7を回転させて、移動板212を図5の左方向に動かす
ことによって、接触子200を眼鏡フレーム230の右
玉の中心付近に位置させる。さらに、その時の接触子2
00の高さの情報をリニアスケール203とエンコーダ
本体204とにより得て、先に求めたリムの溝高さのデ
ータをレンズ形状記憶メモリ601から得て比較し、接
触子200の高さとリムの溝高さが一致するよう、ねじ
210をモーター211によって回転させ、リング20
6、軸227、板状部材205、上下軸202、コの字
部材201を介して円板型接触子200を上下動させ
る。
【0032】次に、モーター218によってギア217
を回転させて、ねじ210を図5の右方向に移動させ
る。この移動過程で、円板型接触子200がリムの溝内
に当接し、接触子200および移動部材181は停止す
る。一方、ねじ210は、リング206と離反してさら
に右方向に移動して行き、リング206と充分離反した
時点で停止する。続いて、テーブル回転用モーター16
2が駆動し、円板テーブル180を360°回転させ、
その時の円板テーブル180の回転中心ORと円板型接
触子200の中心の半径rを回転角θに対応させて測定
し、3次元データPRn(rRn,θRn,hRn)を得て、こ
れをレンズ形状記憶メモリー601に記憶させる。その
時の半径rは、ラック185と歯合した歯車186の回
転をエンコーダ本体188により測定される。フレーム
右枠の内周すべての3次元データPRnを取得した時点
で、接触子200は、測定開始時の位置、つまり、固定
ピン143の延長上で、かつリム溝内に当接している位
置にある。次に、この状態の接触子200を、再び、ね
じ210を図5の左方向に移動し、リング206をねじ
210に係合させて、円板型接触子200を右玉の中心
付近まで移動させる。
【0033】次に、ねじ210を回転させ、リング20
6を下方向に移動させる。すなわち、接触子200を眼
鏡フレーム230のリムに対して充分下方向に移動させ
る。続いて、横移動モーター164によって歯車163
を回転させ、横移動ベース160をあらかじめ決められ
た距離Sだけ、(−)X方向に、つまり図6の左方向に移
動させる。
【0034】その時、円板型接触子200も横移動ベー
ス160に連動して同距離Sだけ(−)X方向に移動す
る。続いて、前記の右玉を測定した時と同様の手順で左
玉の3次元データPLn(rLn,θLn,hLn)を取得し
て、これをレンズ形状記憶メモリー601に記憶され
る。この時の円板テーブル180の回転中心をOLとす
る。
【0035】上記の如くして得られたデータを基にして
のフレーム形状の計算を図11、図12を用いて説明す
る。極座標表示のフレーム形状の2次元データPRn(r
Rn,θRn),PLn(rLn,θLn)を横移動ベース160
の移動方向(測定系基準軸)をx軸、右玉測定時の測定
中心の縦方向をy軸とする直交座標に変換すると、左右
のフレーム形状データ(XRn,YRn),(XLn,YLn
は、それぞれ、 XRn=rRncosθRn,YRn=rRnsinθRn XLn=rLncosθLn−S,YLn=rLnsinθLn となる。
【0036】次に、このフレーム形状データを基づき、
図11に示すように、右玉、左玉のそれぞれの重心
R,QLを求める。重心QR,QLは、次式のようにな
る。
【0037】
【数1】
【0038】なお、このときのサンプリング数nはフレ
ーム形状を測定したポイント数と同等である必要がな
く、代表的な何ポイントかで計算してもよい。
【0039】この左右の重心QRとQLの2点を結ぶ直
線:Jが眼鏡フレーム230の基準軸となる。この基準
軸は、フレームセッティングをしたときに測定系基準軸
に対してフレーム水平がどのくらい角度がズレているか
を表わしており、一般に眼鏡フレームに乱視のメガネレ
ンズを枠入れする場合の乱視軸の基準となるものであ
り、確実な精度が要求される項目である。この眼鏡フレ
ームの基準軸Jの測定基準軸に対する角度θ1は次式で
求まる。 θ1=tan~1(qry−qLy/qrx−qLx) ここで測定したフレームデータの基準軸Jを新しい基準
軸としたXY座標に変換するために、まず右玉の重心を
中心としたXY座標に変換すると、右玉および左玉の直
交座標表示(X1Rn,Y1Rn),(X1Ln,Y1Ln)は
それぞれ以下のように表される。 X1Rn=XRn−qRx Y1Rn=YRn−qRy X1Ln=XLn−qRx Y1Ln=YLn−qRy 次に、この直交座標表示を極座標表示に変換すると、次
式のように示される。
【0040】
【数2】
【0041】次に、前に求めた基準軸Jの測定基準軸に
対する角度θ1分だけ角度をずらした値を求めると以下
のように表される。 R′Rn(r1Rn,θ1Rn−θ1) P′Ln(r1Ln,θ1Ln−θ1) そうするとフレーム基準軸Jを基準とした直交座標表示
である(X′Rn,Y′Rn),(X′Ln,Y′Ln)はそれ
ぞれ以下のように表される。 X′Rn=r1Rncos(θ1Rn−θ1) Y′Rn=r1Rnsin(θ1Rn−θ1) X′Ln=r1Lncos(θ1Ln−θ1) Y′Ln=r1Lnsin(θ1Ln−θ1) 以後フレーム形状データはこのフレーム基準軸Jをx軸
としたデータとしてフレーム形状を扱っていく。
【0042】次に左右フレーム形状のX座標、Y座標そ
れぞれの最大値、最小値を求め、以下のように定める。 右フレーム形状データ X座標最大値、最小値 XR max,XR min Y座標最大値、最小値 YR max,YR min 左フレーム形状データ X座標最大値、最小値 XL max,XL min Y座標最大値、最小値 YL max,YL min これによりフレームの鼻幅は、XR min−YL maxで求ま
る。ボクシングシステム中心BR(BRx,BRy),B
L(BLx,BLy)は、それぞれ 、 BRx=(XR max−XR min)/2 BRy=(YR max−YR min)/2 BLx=(XL max−XL min)/2 BLy=(YL max−YL min)/2 となる。ゆえに、フレーム形状をボクシングシステムの
中心を基準(中心)とした系に座標移動すると新しい座
標表示は、 右フレーム形状データは (X′Rn−BRx,Y′Rn−BRy) 左フレーム形状データは (X′Ln−BLx,Y′Ln−BLy)となる。
【0043】この左右のデータをデータメモリ601に
記憶させる。なお、レンズに乱視軸処方を行なう必要が
あるときには、フレーム形状データをボクシングシステ
ムの中心を基準とした座標系に変換する前に、キー入力
手段608を用いて、乱視軸を入力して、この軸を基準
とした座標系に変換した後に、ボクシングシステムの中
心を基準とした座標系に変換する。
【0044】一般的に、乱視軸処方を行なう必要がある
場合には、測定系の基準軸とフレーム基準軸とを一致さ
せる必要があるために、眼鏡フレームを形状測定装置に
セットする際に非常に手間がかかると供に、正確に測定
系基準軸とフレーム基準軸とを一致させることができな
い。しかし、本実施例では、フレーム枠の重心を演算で
求め、左右の重心を通る基準軸を基準にして、測定によ
り得られたフレーム形状データを変換し、乱視軸処方が
必要な場合には、さらにこのデータを乱視軸を基準とす
るデータに変換することができるため、眼鏡フレームの
セットに手間をかけずにレンズ研削時に必要なデータを
取得することができる。
【0045】また、一般に、フレーム形状データを数値
データとして扱いその形状データを基にレンズを加工す
るレンズ加工作業では、レンズの光学中心に吸着ゴムを
吸着させて、玉摺機のレンズ回転軸に上記レンズを付け
てレンズ加工を行う。そのために玉摺機で加工するため
に必要なフレーム形状データとしては、光学中心を原点
としたフレーム形状データとなる。そこで、入力手段6
08,607により、人眼PDを入力し、この人眼PD
と演算によって得られたフレームPD(フレームの鼻
幅)とを用いて、ボクシングシステムの中心を原点とし
たフレーム形状データを光学中心を原点としたフレーム
形状データに変換するための寄せ量を演算して、この寄
せ量に基づき、フレーム形状データを光学中心を原点と
したデータに変換する。このとき、レンズ加工者は、上
下寄せ量も用いることがあるため、この値も入力できる
ようにして、上下寄せ量、人眼PDおよびフレームPD
を加味した寄せ量を求め、この寄せ量を用いてデータを
変換しても良い。以上、一連の動作は、プログラムメモ
リ603に記憶されているプログラムに基づき動作する
中央演算処理部602によって行なわれる。最終的に得
られたフレーム形状データは、データメモリ601に記
憶される。
【0046】なお、寄せ量を左右眼それぞれ(ΔxR
ΔyR),(ΔxL,ΔyL)とした場合、光学中心を原
点としたフレーム形状データは、 右フレームデータは (X′Rn−BRx−ΔxR,Y′Rn−BRy−ΔyR) 左フレームデータは (X′Ln−BLx−ΔxL,Y′Ln−BLy−ΔyL) となる。このデータは、以下のように、 (ρRn,θn) n=0,1,…,n (ρLn,θn) n=0,1,…,n 極座標に変換されてデータメモリ601に記憶される。
【0047】以上、本実施例によれば、1回のセットで
左右のフレーム枠の形状データを連続測定することがで
きると供に、接触子200の移動量から正確なフレーム
鼻幅を得ることができる。また、眼鏡フレームをセット
する際に、セッティング位置をあまり考慮せずにセット
しても、演算により得られた基準軸を基準としてフレー
ム形状データを変換しているので、レンズ研削時に必要
なデータを正確に取得することができる。これは、殊に
乱視軸処方が必要な場合には、非常に有用なこととな
る。データメモリ601に記憶される各種データは、デ
ータ表示回路609を介してデータ表示部610に表示
される。
【0048】次にレンズ形状測定器300について説明
する。レンズ形状測定器300は、レンズの外径、コバ
厚、ヤゲン位置等を検出するためのものであり、図7お
よび図8を用いて説明する。基台フレーム301には、
2本のガイドレール302a,302bが平行に渡され
ており、その両端は基台にフレームに固設されている。
このガイドレール302a,302bには、摺動可能に
Y方向移動テーブル303が配設されている。Y方向移
動テーブル303上には、2つの支持部材310,31
1が固設されており、この支持部材310,311の間
にはその両端を支持部材310,311に固設された平
行レール313a,313bが渡されている。この平行
レール313a,313b上に摺動可能にX方向移動テ
ーブル312が配設されている。X方向移動テーブル3
12には、測定軸321が回転自在に嵌挿され軸方向の
動きは測定軸321に取り付けられたリング323,3
27で制限されている。リング327と移動テーブル3
11の間には、ウェーブワッシャ328が配されてお
り、また移動テーブル312の下部にはスイッチ329
が取り付けられている。測定軸321がY方向に動くと
リング327がスイッチ329に当接しONするように
なっている。ただし普段はウェーブワッシャ328の力
を受けているのでスイッチ329はOFFになってい
る。
【0049】測定軸321の先端には測定子320が固
設されている。測定子320は、レンズ外径又は型板測
定部320a、コバ厚測定部320b、ヤゲン測定部3
20cから成っている。移動テーブル303と基台フレ
ーム301の間には引張りバネ304が掛け渡されてい
る。移動テーブル303の一端には、ラック307が形
成されており、クラッチ306を介してパルスモータで
あるY方向移動モータ305と連結されている。クラッ
チ306の一方の回転軸にギヤ306aが嵌着され、モ
ータ305の回転軸に嵌着されたピニオン305aと噛
合しており、他方の回転軸に嵌着されたピニオン306
bがラック307と噛合している。この構成により移動
テーブル303はクラッチ306がOFFの時は引張り
バネ304の力によって図面に対して左方向に引張られ
る。また、クラッチ306がONの時はモータ305が
回転するとY方向に移動する。移動テーブル303の他
端にはラック307が形成されておりエンコーダ309
の回転軸に嵌着されたピニオン308aと噛合してい
る。この構成により、エンコーダ309によって移動テ
ーブル303の移動量が検出される。X方向移動テーブ
ル312と支持部材310,311の間には4本の圧縮
バネ314a,314b,314c,314dが渡され
ており、移動テーブル312はX方向の中立位置に来る
ような力で常に付勢されている。
【0050】支持部材310,311の間には、該支持
部材310,311に両端を固設されたラック315が
配設されており、移動テーブル312に取り付けられた
エンコーダ316の回転軸に嵌着されたピニオン316
aと噛合している。この構成により、エンコーダ316
によって移動テーブル312の移動量が検出できる。
【0051】測定軸321の端部にはギヤ326が嵌着
されており、パルスモータである測定軸回転モータ32
5の回転軸に嵌着されたギヤ325aと噛合している。
この構成により、モータ325の回転によって測定軸3
21を回転させることができる。また、測定軸321の
端部に対向してソレノイド324がY方向移動テーブル
に固着されており、ソレノイド324をONにすると測
定軸321の端部と合着する。すなわちソレノイド32
4をONすることによって測定軸321を固定すること
ができる。
【0052】以上のように構成されたレンズ形状測定器
300におけるレンズコバ厚測定の動作について説明す
る。すでに測定済であるフレーム枠形状データ(ρn
θn)(n=0,1,2,…,n)を基に、研削後にコ
バとなる部分の厚さを測定する。実際には、右フレーム
データ(ρRn,θn)、左フレームデータ(ρLn,θn
(n=0,1,…,n)があるが、説明のためどちらか
を代表してフレーム枠形状データ(ρn,θn)とする。
【0053】まず、クラッチ306をONにし、移動テ
ーブル303を測定子302が(ρn,θn)の第1番目
の情報(ρ0,θ0)に対応する位置までモータ305を
回転させて、移動させる。次に、ヘッドフレーム2を、
モータ13,22,35を動かしてレンズR1面測定の
所定位置(上記(ρ0,θ0)に対応しかつ測定子320
bに当接している)へ移動させる(図10(a),
(b))。ここで、モータ35を回転させてレンズを3
60°回転させる。そのθnに対応して、モータ305
を測定子320bの位置がρnに対応するように動か
し、(ρn,θn)における移動テーブル312の移動量
1nをエンコーダ315で読み取る。R1面全周測定終
了後モータ13,22を動かしてヘッドフレーム2を測
定子から離れる方向へ移動させる。その後、モータ30
5を作動させ測定子が引っ込む方向へいったん移動テー
ブル303を移動させる。ここでモータ325を回転さ
せ、測定子320を180°反転させる。次に、モータ
13を回転させヘッドフレーム2を測定子320b側へ
移動させ、その後、移動テーブル303を測定子302
bが(ρ0,θ0)に対応する位置までモータ305を回
転させて移動させる。次に、ヘッドフレーム2をR1面
測定の時と同様にR2面測定の所定位置へ移動させる。
(図10(c))以下R1面測定の時と同様にして移動
テーブル312の移動量X2nを求める。X1nおよびX2n
から(ρn,θn)におけるレンズコバ厚を求めることが
できる。
【0054】フレーム形状測定器100によりフレーム
データ、およびレンズ形状測定器300によりフレーム
形状に該当する部分のレンズ厚(コバ厚)のデータ等が
測定されると、図13に示すような画面が、表示部61
0に表示される。
【0055】この画面表示の段階では、まず、複数種類
あるヤゲン加工の種類をキー入力手段608で指定す
る。ヤゲン加工の種類としては、例えば、R1面からの
ヤゲンまでの距離とR2面からヤゲンまでの距離とがレ
ンズ全周に渡り同一の割合になるよう加工するフィット
加工、R1面からヤゲンまでの距離がレンズ全周に渡り
一定になるよう加工するL加工、R2面からヤゲンまで
の距離がレンズ全周に渡り一定になるよう加工するR加
工、フレームの種類によってヤゲン位置が変わるファイ
ンフリー加工等がある。ここでは、ファインフリー加工
を指定したことにする。
【0056】ヤゲン加工の種類を指定すると、画面の右
側にヤゲン加工の種類が表示され(ここでは、F:ファ
インフリー加工)、データメモリ601に記憶されてい
るフレーム形状データおよびレンズコバ厚データと、プ
ログラムメモリ603に記憶されているファインフリー
加工の際のヤゲン位置計算プログラムとから、レンズ全
周に渡りヤゲン位置が計算される。
【0057】この計算が終了すると、表示画面の左側
に、レンズを正面から見た図が表示され、表示画面の中
央に、レンズをフレームにセットした状態の断面図が表
示される。画面左側の図には、測定したフレーム形状4
01、これから研削するレンズの外形402、研削時に
レンズを支持する吸着ゴムの疑似円403が表示され
る。さらに、レンズR1からフレーム前面までの距離が
最小の所を光学中心から出ている線の先に丸印405を
付けて表し、レンズR2からフレーム背面までの距離が
最小の所を光学中心から出ている線の先に四角印406
を付けて表す。画面中央には、丸印405を付けた位置
の断面図410が上側に、および四角印406を付けた
位置の断面図415が下側に、ヤゲンを中心として表示
される。このように、フレーム厚さ、コバ厚およびヤゲ
ン位置から、レンズ厚さ方向のフレームとレンズとの相
対的位置関係を表示することにより、レンズをフレーム
にセットした後の状態がわかる。さらに、これらの断面
図410,415には、R1面からフレーム前面までの
距離411,416(断面図410では0.2mm、断面
図415では1.5mm)、およびR2面からフレーム背
面までの距離412,417(断面図410では1.8
mm、断面図415では0.5mm)が表示される。レンズ
厚さ方向のフレームとレンズとの相対的位置関係が満足
するものでないときには、この距離表示により、具体的
にヤゲン位置をどの程度変更すれば良いのか認識でき
る。
【0058】ヤゲン位置を変更したい場合には、例え
ば、R1面からフレーム前面までの最少距離0.2mmが
0.3mmになるよう、キー入力手段608で指定する。
この指定により、再度、中央演算処理部602がこの指
定を満足するヤゲン位置を計算して、同様の表示をす
る。
【0059】以上のようにして、得られたデータに基づ
き、レンズ周縁加工機がレンズを研削する。研削時に
は、まず、レンズ周縁を砥石3の平坦部分で研削した
後、レンズが砥石3のV字型の溝の至るよう、レンズを
保持しているヘッドフレーム2を、移動させてヤゲンを
形成する。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ前面から眼鏡フ
レーム前面までの距離とレンズ背面から眼鏡フレーム背
面までの距離とを数値にて表示することにより、レンズ
厚み方向におけるレンズと眼鏡フレームとの相対位置関
係を変更する場合、その変更量を具体的に、かつ容易に
認識できる。したがって、この相対位置関係を容易に変
更することができる。さらに、この変更に応じて、レン
ズが研削されるので、フレームとの相対位置関係を適切
にすることができるレンズを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のレンズ周縁加工装置の
全体斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施例のフレーム形状測定器の
全体斜視図である。
【図3】図2におけるIII矢視図である。
【図4】本発明に係る一実施例の測定部を説明するため
の説明図である。
【図5】図2におけるV−V線断面図である。
【図6】図2におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に係る一実施例のレンズ形状測定器の全
体斜視図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明に係る一実施例の制御装置の回路ブロッ
ク図である。
【図10】本発明に係る一実施例のレンズ形状測定を説
明するための説明図である。
【図11】本発明に係る一実施例のフレーム形状の計算
を説明するための説明図である。
【図12】本発明に係る一実施例のフレーム鼻幅の計算
を説明するための説明図である。
【図13】本発明に係る一実施例の画面表示例を示すた
めの説明図である。
【符号の説明】
3…砥石、2…ヘッドフレーム、100…フレーム形状
測定器、200…接触子、230…メガネフレーム、3
00…レンズ形状測定器、411,412,416,4
17…数値、410,415…断面図、601…データ
メモリ、602…中央演算処理部、603…プログラム
メモリ、607…キー入力回路、608…キー入力部、
609…データ表示回路、610…データ表示部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡フレームのリム厚と、研削された後に
    コバとなる部分の厚さであるコバ厚とを記憶する記憶手
    段と、 ヤゲン加工法に応じて、レンズの厚さ方向におけるヤゲ
    ン位置を演算するヤゲン位置演算手段と、 前記リム厚、前記コバ厚および前記ヤゲン位置から、研
    削後のレンズを眼鏡フレームにセットした際のレンズ厚
    み方向におけるレンズと眼鏡フレームとの相対位置関係
    を演算する相対位置関係演算手段と、 前記相対位置関係演算手段による演算結果に基づき、レ
    ンズを眼鏡フレームにセットした際のレンズと眼鏡フレ
    ームとをレンズ厚み方向の相対位置関係がわかるよう図
    にて表示すると共に、レンズ前面から眼鏡フレーム前面
    までの距離とレンズ背面から眼鏡フレーム背面までの距
    離とを数値にて表示する表示手段と、 前記レンズ前面から眼鏡フレーム前面までの距離および
    /または前記レンズ背面から眼鏡フレーム背面までの距
    離の変更を前記ヤゲン位置演算手段に指示する指示手段
    と、 最終的に決定したヤゲン位置に応じて、レンズ周縁を研
    削するレンズ研削手段とを、備えていることを特徴とす
    るレンズ周縁加工装置。
  2. 【請求項2】前記眼鏡フレームのリム厚およびフレーム
    形状を測定するフレーム形状測定手段を備えていること
    を特徴とする請求項1記載のレンズ周縁加工装置。
  3. 【請求項3】研削前のレンズから前記コバ厚を測定する
    コバ厚測定手段を備えていることを特徴とする請求項1
    または2記載のレンズ周縁加工装置。
JP3297373A 1991-11-13 1991-11-13 レンズ周縁加工装置 Pending JPH05138518A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07186028A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Topcon Corp レンズ端面加工装置
JP2008272029A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Topcon Corp 自覚式検眼装置
JP2020008601A (ja) * 2018-07-02 2020-01-16 株式会社ニデック 眼鏡測定システム及び眼鏡測定プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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