JP2850481B2 - 残留塩素計 - Google Patents

残留塩素計

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JP2850481B2 JP2109002A JP10900290A JP2850481B2 JP 2850481 B2 JP2850481 B2 JP 2850481B2 JP 2109002 A JP2109002 A JP 2109002A JP 10900290 A JP10900290 A JP 10900290A JP 2850481 B2 JP2850481 B2 JP 2850481B2
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尚 北本
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、例えば3か月程度の長期間ノーメンテナン
スが要求される配水モニターに使用される残留塩素計に
係るものであり、詳しくはスパンドリフトを時間的に補
償するような改善を図った残留塩素計に関するものであ
る。
<従来の技術> 第3図は残留塩素計の概要の説明に供する図である。
第3図において、残留塩素計は、試料水1が流入流出
する容器2内に、銀電極3と回転電極4からなる残塩検
出センサー5が設けられ、この時に前記回転電極4にあ
ってはガラス,セラミックビーズ等の研磨材6内に挿入
され、この様な状態で回転電極表面が研磨されながら、
残塩検出センサー5の測定値に基づいて演算回路7にお
いて試料水2の残留塩素を演算・測定する構造となって
いる。
<発明が解決しようとする課題> このような技術にあって、以下のような問題点があっ
た。
スパン校正は、一般的にドリフトに応じて短い周期で
行なっており、又、回転電極は第3図に示すように研磨
状態で測定が行なわれているが例えば3か月程度の長期
間ノーメンテナンスという訳にはいかない。尚、自動的
にスパン調整をすることができる構成は考えられるが、
長期間安定にスパン点を供給できるスパン液については
現在得られていない。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、予
め実験的に求められたスパンドリフトのデータに基づ
き、CPUを用いてプログラムにより経過時間に対しドリ
フト補償分を演算して、スパンドリフトを補償すること
により長期間安定で信頼性の高い残留塩素計を提供する
ものである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は、試料水内に残
塩検出センサーが設けられ、該残塩検出センサーの測定
値に基づいて前記試料水の残留塩素を測定する残留塩素
計において、 予め実験的に求められたスパンドリフトのデータに基
づいて演算で使用するスパン係数やパラメータを設定す
る条件設定手段と、 該条件設定手段により設定される値を取入れ、前記残
塩検出センサーで検出される試料水に含まれる残留塩素
に係わる検出信号を取込んで、該検出信号について、前
記スパン係数やパラメータ及び予めプログラムされた演
算式を用いて、時間経過に対して自動的に刻々と変化さ
せたりその変化割合を変えたりしてドリフト補償分を演
算し、スパンドリフトを補償する演算をし、その時の残
留塩素濃度を演算する残留塩素濃度演算手段と、 を具備したことを特徴とするものである。
<実施例> 実施例について図面を参照して説明する。
尚、以下の図面において、第3図と重複する部分は同
一番号を付してその説明は省略する。
第1図は本発明の残留塩素計の具体的実施例の説明に
供する図である。
第2図は第1図の説明に供する図であり、横軸に経過
時間(t)を取り、縦軸に残塩濃度のスパン(F)をと
った時の残留塩素計のスパンドリフトの特性曲線を示
す。
第1図乃至第2図において、8は残塩検出センサー5
で検出される試料水2に含まれる残留塩素に係わる検出
信号が導かれるプリアンプである。9はプリアンプ8で
増幅された残塩検出センサー5の検出信号をA/D(アナ
ログ/デジタル)変換するA/D変換回路である。10はA/D
変換回路8でデジタル変換された信号を取込んで、予め
決められた演算式、及び操作キー等の条件設定手段(以
下「操作キー」という)11によって設定される演算で使
用されるスパン係数やパラメータ(補償係数)等によっ
て、残留塩素濃度を演算してその演算結果を表示部12で
表示するために出力したり、例えばアナログ計器等が設
けられる場合においてはそこにアナログ出力を供給する
ためのD/A(デジダル/アナログ)変換回路13にこの演
算結果を出力したりする残留塩素濃度演算手段である。
尚、D/A変換回路13は必要に応じて設けられるものであ
り、残留塩素濃度演算手段10内に設けられるようにして
もよい事はいうまでもない。
ところで、前記残留塩素濃度演算手段10を前記目的を
達成するための構成とするために、具体的には、例え
ば、I/O(入出力インターフェイス)10a,ROM(リードオ
ンリメモリ)10b,RAM(ランダムアクセスメモリ)10c及
び演算結果を外部に出力したりする演算/指令等の制御
機能を有する演算制御部(CPU)10dを主構成要素とす
る。そして、ROM10bに予め決められた(プログラムされ
た)演算式等を格納する。又、RAM10cには、I/O10aを介
して入力する、操作キー11の操作・設定により演算で使
用される、予め実験的に求められたスパンドリフトのデ
ータに基づいてきめられたスパン係数やパラメータ(補
償係数)等を格納する。
従って、CPU10dにおいて、I/O10aからA/D変換回路9
の検出信号を入力すると、この検出信号について、RAM1
0cに格納される演算で使用されるスパン係数やパラメー
タをROM10bに格納されているプログラムにより時間経過
に対して自動的に刻々と変化させたり、その変化割合を
変えたりして、その時の残留塩素濃度(残塩濃度)を演
算する。
ここで、前記残塩濃度のスパンFは、第2図のよう
に、時間経過tと共に時間の関数f(α,t)により減少
していく。即ち、式で表わすと、 F=F0・f(α・t) …(1) で表わすことができる[但し、F0をスパンの初期値、α
を関数を決定する定数即ち関数を決定するパラメータ
(補償係数)とする]。
従って、関数f(α・t)の逆関数{1/f(α・
t)}を発生させて、これをスパンFに乗算すれば、ス
パン変化は補償することができる。スパン変化は補償値
をF′とすれば、これは、即ち、(1)式から、 F′=F・{1/f(α・t)}=F0 …(2) として求めることができる。つまり、スパン係数,パラ
メータ及びプログラムにより、検出信号を時間経過tに
対して刻々と変化させたり変化割合を変えたりして、経
過時間tに対してドリフト補償分を演算し更にスパンド
リフトを補償する演算をすることができ、長期間安定で
信頼性の高いその時の残留塩素濃度(残塩濃度)を演算
する事ができる。
尚、パラメータ(補償係数)αは任意に操作キー10に
より設定することができる。
<発明の効果> 本発明は、以上説明したように構成されているので、
次に記載するような効果を奏する。
:スパンのドリフトを自動的にプログラムによる演算
により補償するように構成できる。
:これにより、長期間に渡り安定した出力を得ること
ができる。
:これにより、長期間ノーメンテナンスの製品が実現
できる。
:低コストでしかも簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の残留塩素計の具体的実施例の説明に供
する図、第2図は第1図の説明に供する図、第3図は残
留塩素計の概要の説明に供する図である。 2……試料水、5……残塩検出センサー、8……プリア
ンプ、9……A/D変換回路、10……残留演算濃度演算手
段、11……条件設定手段(操作キー)、12……表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 勉 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/46 316 G01N 27/26 381 G01N 27/26 371

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料水内に残塩検出センサーが設けられ、
    該残塩検出センサーの測定値に基づいて前記試料水の残
    留塩素を測定する残留塩素計において、 予め実験的に求められたスパンドリフトのデータに基づ
    いて演算で使用するスパン係数やパラメータを設定する
    条件設定手段と、 該条件設定手段により設定される値を取入れ、前記残塩
    検出センサーで検出される試料水に含まれる残留塩素に
    係わる検出信号を取込んで、該検出信号について、前記
    スパン係数やパラメータ及び予めプログラムされた演算
    式を用いて、時間経過に対して自動的に刻々と変化させ
    たりその変化割合を変えたりしてドリフト補償分を演算
    し、スパンドリフトを補償する演算をし、その時の残留
    塩素濃度を演算する残留塩素濃度演算手段と、 を具備したことを特徴とする残留塩素計。
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US5802788A (en) * 1994-02-22 1998-09-08 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Komatsu Plastics Industry Co., Ltd. Fixing device for tensioning member for prestressed concrete
JP7288181B2 (ja) * 2019-03-14 2023-06-07 東亜ディーケーケー株式会社 データ処理機能付きケーブル、測定システム及び制御システム

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