JP2849378B2 - デイスクカートリツジ - Google Patents

デイスクカートリツジ

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JP2849378B2
JP2849378B2 JP14034797A JP14034797A JP2849378B2 JP 2849378 B2 JP2849378 B2 JP 2849378B2 JP 14034797 A JP14034797 A JP 14034797A JP 14034797 A JP14034797 A JP 14034797A JP 2849378 B2 JP2849378 B2 JP 2849378B2
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shutter
access port
cartridge case
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cartridge
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良武 加藤
稔 藤田
浩史 丸山
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
クカートリッジ,光ディスクカートリッジ,光−磁気デ
ィスクカートリッジなどのディスクカートリッジに係
り、特にヘッドアクセス口の開閉を行なうシャッタを備
えたディスクカートリッジに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図8は従来の磁気ディスクカートリッジ
の分解斜視図、図9はその磁気ディスクカートリッジの
一部拡大断面図である。磁気ディスクカートリッジは、
硬質合成樹脂で成形されたカートリッジケース51と、
その中に回転自在に収納された磁気ディスク52と、前
記カートリッジケース51に摺動可能に支持されたシャ
ッタ53とから主に構成されている。 【0003】カートリッジケース51のほぼ中央には円
形の開口54が形成され、それの近くにヘッドアクセス
口55が設けられている。ヘッドアクセス口55を含む
平面上に前記シャッタ53の摺動範囲を規制するための
凹部56が形成され、さらにこの凹部56の前面近くに
はシャッタ53の摺動方向に沿って延びたガイド溝57
が設けられている。 【0004】シャッタ53は例えばステンレス鋼板など
の金属板からなり、側面形状がコ字形をして、ヘッドア
クセス口55とほぼ同じ大きさの開口部58と、それの
隣にヘッドアクセス口55を閉塞する閉塞部61が形成
され、また切り起こしによって2つの突片59が下方に
向いて突設されている。 【0005】この突片59は図9に示すようにカートリ
ッジケース51の前記ガイド溝57内に嵌入される訳で
あるが、シャッタ53が金属板から作られ、しかも突片
59の突出寸法が短いことから、カートリッジケース5
1へシャッタ53を組込む際に突片59の方を弾性変形
させることが難しい。そのためカートリッジケース51
におけるガイド溝57の前方に前記突片59に対応させ
て薄肉部60を2個所設け、カートリッジケース51へ
シャッタ53を組込む際、突片59で薄肉部60を弾性
変形させながら薄肉部60の上を乗り越えてガイド溝5
7に嵌入させる方法を採用していた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】収納した磁気ディスク
52が外力によってわん曲したりしないように保護する
ために、カートリッジケース51は硬質合成樹脂で成形
されている。そのため前述のように薄肉部60を形成し
ても、材質的に弾性に富んでいないから、薄肉部60の
弾性による撓み量が余り大きくとれない。その結果、前
記突片59の突出寸法を長くすると、カートリッジケー
ス51へのシャッタ53の組込みが困難となり、一方、
突片59の突出寸法を短くするとカートリッジケース5
1への組込みは容易になるが、シャッタ53がカートリ
ッジケース51から外れ易くなるなどの問題があり、突
片59の寸法管理を厳密に行なう必要がある。 【0007】このような金属製シャッタの欠点を解消す
るため、シャッタを合成樹脂で成形する試みがなされて
いる。合成樹脂製シャッタは金属製のものに比較してカ
ートリッジケースへの組込みは容易であるが、次のよう
な欠点を有している。 【0008】すなわち、成形時のひけに伴ってヘッドア
クセス口を開閉する2つの対向した面板部の自由端部側
が互いに接触して、側面形状がコ字形にならず二等辺三
角形となる。そのためシャッタをカートリッジケースへ
組み込む際に、治具を用いて接触している2つの面板部
の自由端部側を開きながらカートリッジケースへ組み込
まなければならず、そのために組込作業が煩雑になる。 【0009】また、ヘッドアクセス口を開閉する前記面
板部の機械的強度が弱いため、それの側辺部がカートリ
ッジケースの凹部の側端面と繰り返して衝突している間
にめくれたように変形する。そうなるとシャッタの面板
部が凹部を乗り越えて移動することがあり、シャッタに
よるヘッドアクセス口の閉塞が不確実となるなどの欠点
を有している。 【0010】本発明の目的はこのような従来技術の欠点
を解消し、カートリッジケースへのシャッタの組み込み
が容易で、しかも動作信頼性の高いディスクカートリッ
ジを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、デイスクを回転可能に収納した合成樹脂
製のカートリツジケースと、そのカートリツジケースの
少なくともヘツドアクセス口を開閉するためのシヤツタ
とを備え、前記カートリツジケースにシヤツタの摺動を
案内するためのガイド溝が形成され、一方、シヤツタに
そのガイド溝と係合する突部が設けられたものにおい
て、前記シヤツタが、金属製のシヤツタ本体と、そのシ
ヤツタ本体に連結された合成樹脂製の突部部材とから構
成され、前記シヤツタ本体がヘツドアクセス口を開閉す
る閉塞部を有し、その閉塞部付近と、閉塞部からシヤツ
タの摺動方向に向いて突出した位置の2個所に前記突
設けられていることを特徴とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明は前述のように、シヤツタ
本体が金属からなるため、従来の合成樹脂製のシヤツタ
のように、面板部(閉塞部)の自由端部側が互いに接触
して、側面形状が二等辺三角形となり、シヤツタをカー
トリツジケースへ組み込む際に接触している2つの面板
部(閉塞部)の自由端部側を開きながらカートリツジケ
ースへ組み込むという、煩雑な作業が必要でなくなる。 【0013】また、ヘツドアクセス口を開閉する閉塞部
の機械的強度が強いため、それの側辺部がカートリツジ
ケースの凹部の側端面と繰り返し衝突しても変形するこ
とがなく、シヤツタによるヘツドアクセス口の閉塞が確
実である。 【0014】一方、カートリツジケースのガイド溝に挿
入される突部は合成樹脂製の突部部材に形成されている
ため、カートリツジケースへの突部の挿入が容易とな
り、ガイド溝と突部がともに合成樹脂であるから、シヤ
ツタの摺動がスムーズでしかも磨耗粉の発生が少ない。 【0015】さらに突部部材が閉塞部付近だけに設けら
れている場合、ガイド溝に対して突部部材が少しでも傾
くと閉塞部の先端部側(自由端部側)が、ヘツドアクセ
ス口の閉成状態のときにはヘツドアクセス口からずれ
て、ヘツドアクセス口の一部が開き、塵埃類がカートリ
ツジケース内に侵入することがある。またヘツドアクセ
ス口の開成状態のときには閉塞部の先端部側(自由端部
側)の一部がヘツドアクセス口内に残り、挿入されるヘ
ツドと干渉することがある。このような傾向は、閉塞部
が長いほど顕著である。 【0016】その点本発明のようにシヤツタ本体の閉塞
部付近と、その閉塞部からシヤツタの摺動方向に向いて
突出した位置の2個所に突部部材が設けられていると、
両方の突部部材により閉塞部の姿勢が適正に安定して維
持できるから、前述のようにヘツドアクセス口の一部が
開いたり、あるいはヘツドアクセス口が完全に開かない
という弊害が無くなり、ヘツドアクセス口の開閉が確実
である。以上のことから、カートリッジケースへのシャ
ッタの組み込みが容易で、しかも動作信頼性の高いディ
スクカートリッジを提供することができる。 【0017】次に本発明の実施の形態を図とともに説明
する。図1は磁気ディスクカートリッジの分解斜視図、
図2はカートリッジケースの一部平面図、図3は図2ニ
−ニ線上の拡大断面図、図4は図2ホ−ホ線上の拡大断
面図、図5はシャッタの分解斜視図、図6はシャッタの
斜視図、図7は図6ヘ−ヘ線上の断面図である。 【0018】磁気ディスクカートリッジは、カートリッ
ジケース1と、その中に回転自在に収納された磁気ディ
スク2と、カートリッジケース1に摺動可能に支持され
たシャッタ3とから主に構成されている。 【0019】カートリッジケース1は第1ハーフケース
1aと第2ハーフケース1bとから構成され、これらは
例えばABS樹脂などの硬質合成樹脂で成形されてい
る。カートリッジケース1のほぼ中央には回転駆動軸挿
入用の開口4が形成され、それの近くに長方形のヘッド
アクセス口5が設けられている。第1ハーフケース1a
と第2ハーフケース1bの前面付近には、前記シャッタ
3の摺動範囲を規制するために若干低くなった凹部6が
それぞれ形成され、それの中間位置に前記ヘッドアクセ
ス口5が開設されている。第1ハーフケース1aの前面
付くには、シャッタ3の摺動方向に沿って延びたガイド
溝7が形成されている。 【0020】なお、第1ハーフケース1aのガイド溝7
を形成する前方端部には図1に示すように弾性変形する
傾斜面22を備えた薄肉部21が形成され、シャッタ3
の組み込み時に弾性的に変形してシャッタ3の組み込み
を容易にする。 【0021】図1に示す如く磁気ディスク2の中央部に
は金属製のハブ8が連結されて、第1ハーフケース1a
の開口4内に配置されている。 【0022】シャッタ3は図5に示すように、シャッタ
本体15と突片部材24とから構成されている。前記シ
ャッタ本体15は例えばステンレス鋼板などの金属板か
ら構成され、第1面板部3aと、それと対向するように
配置された第2面板部3bと、両面板部3a,3bの前
面側端部を連結する連結板部3cとから構成され、側面
形状がコ字形をしている。 【0023】第1面板部3aならびに第2面板部3bに
は、前記ヘッドアクセス口5とほぼ同じ大きさを有する
長方形の開口部9と、ヘッドアクセス口5を閉塞する閉
塞部10とが並設されている。また第1面板部3aの連
結板部3cとの接合部近傍には長方形の突片部材取付開
口部23が、シャッタ3の摺動方向に沿って2つ所定の
間隔をおいて開設されている。 【0024】この開口部23にそれぞれ嵌入される突片
部材24は例えばポリアセタール樹脂やポリアミド樹脂
など若干弾性を有する合成樹脂で成形され、図に示すよ
うにシャッタ3の摺動方向に沿って長く延びた長方形を
しており、左右方向にそれぞれ嵌入溝25が形成されて
いるとともに、下面に突片26が一体に形成されてい
る。前記嵌入溝25に開口部23の端縁が嵌入すること
により、図6ならびに図7に示すように突片部材24が
第1面板部3aにしっかりと固定される。なお、図中の
27はバネ掛部である。 【0025】図6のようにシャッタ本体15と突片部材
24を一体化することにより、一方の突片部材24はヘ
ッドアクセス口5を開閉する閉塞部10の付近に、他方
の突片部材24はその閉塞部10からシヤツタ3の摺動
方向に向いて突出した離れた位置に設置されている。シ
ャッタ3をカートリッジケース1内に押し込むと、この
両方の突片部材24の突片26がカートリッジケース1
のガイド溝7(図1参照)にそれぞれ嵌入される。 【0026】この実施の形態ではカートリッジケース1
の前面側に薄肉部21と傾斜面22とを設けたが、これ
は必ずしも必要でない。 【0027】前記実施の形態ではシャッタ3はヘッドア
クセス口5のみの開閉を行なう場合について説明した
が、ヘッドアクセス口5とハブ8が挿入される開口4の
両方をともに開閉するようなシャッタにすることもでき
る。 【0028】また前記実施の形態では磁気ディスクカー
トリッジについて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば光ディスクカートリッジ,光−
磁気ディスクカートリッジなど他のディスクカートリッ
ジにも適用可能である。 【0029】 【発明の効果】本発明は前述のように、シヤツタ本体が
金属からなるため、従来の合成樹脂製のシヤツタのよう
に、面板部(閉塞部)の自由端部側が互いに接触して、
側面形状が二等辺三角形となり、シヤツタをカートリツ
ジケースへ組み込む際に接触している2つの面板部(閉
塞部)の自由端部側を開きながらカートリツジケースへ
組み込むという、煩雑な作業が必要でなくなる。 【0030】また、ヘツドアクセス口を開閉する閉塞部
の機械的強度が強いため、それの側辺部がカートリツジ
ケースの凹部の側端面と繰り返し衝突しても変形するこ
とがなく、シヤツタによるヘツドアクセス口の閉塞が確
実である。 【0031】一方、カートリツジケースのガイド溝に挿
入される突部は合成樹脂製の突部部材に形成されている
ため、カートリツジケースへの突部の挿入が容易とな
り、ガイド溝と突部がともに合成樹脂であるから、シヤ
ツタの摺動がスムーズでしかも磨耗粉の発生が少ない。 【0032】さらに突部部材が閉塞部付近だけに設けら
れている場合、ガイド溝に対して突部部材が少しでも傾
くと閉塞部の先端部側(自由端部側)が、ヘツドアクセ
ス口の閉成状態のときにはヘツドアクセス口からずれ
て、ヘツドアクセス口の一部が開き、塵埃類がカートリ
ツジケース内に侵入することがある。またヘツドアクセ
ス口の開成状態のときには閉塞部の先端部側(自由端部
側)の一部がヘツドアクセス口内に残り、挿入されるヘ
ツドと干渉することがある。このような傾向は、閉塞部
が長いほど顕著である。 【0033】その点本発明のようにシヤツタ本体の閉塞
部付近と、その閉塞部からシヤツタの摺動方向に向いて
突出した位置の2個所に突部が設けられていると、両方
の突部により閉塞部の姿勢が適正に安定して維持できる
から、前述のようにヘツドアクセス口の一部が開いた
り、あるいはヘツドアクセス口が完全に開かないという
弊害が無くなり、ヘツドアクセス口の開閉が確実であ
る。以上のことから、カートリッジケースへのシャッタ
の組み込みが容易で、しかも動作信頼性の高いディスク
カートリッジを提供することができる。 【0034】また前記実施の形態のように突部部材がシ
ャッタの摺動方向に長く延びた長方形のものであれば、
突部部材の摺動動作が安定する。また、突部部材をポリ
アセタール樹脂やポリアミド樹脂など滑性のある合成樹
脂で成形すれば、特にシャッタの摺動性が良好である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る磁気ディスクカート
リッジの分解斜視図である。 【図2】その磁気ディスクカートリッジに用いるカート
リッジケースの一部平面図である。 【図3】図2ニ−ニ線上の拡大断面図である。 【図4】図2ホ−ホ線上の拡大断面図である。 【図5】その磁気ディスクカートリッジに用いるシャッ
タの分解斜視図である。 【図6】そのシャッタの斜視図である。 【図7】図6ヘ−ヘ線上の断面図である。 【図8】従来の磁気ディスクカートリッジの分解斜視図
である。 【図9】その磁気ディスクカートリッジの一部拡大断面
図である。 【符号の説明】 1 カートリッジケース 2 磁気ディスク 3 シャッタ 5 ヘッドアクセス口 7 ガイド溝 10 閉塞部 11 突片 15 シャッタ本体 23 突片部材取付開口部 24 突片部材 26 突片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/033

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 (1)デイスクを回転可能に収納した合成樹脂製のカー
    トリツジケースと、そのカートリツジケースの少なくと
    もヘツドアクセス口を開閉するためのシヤツタとを備
    え、前記カートリツジケースにシヤツタの摺動を案内す
    るためのガイド溝が形成され、一方、シヤツタにそのガ
    イド溝と係合する突部が設けられたものにおいて、 前記シヤツタが、金属製のシヤツタ本体と、そのシヤツ
    タ本体に連結された合成樹脂製の突部部材とから構成さ
    れ、 前記シヤツタ本体がヘツドアクセス口を開閉する閉塞部
    を有し、その閉塞部付近と、閉塞部からシヤツタの摺動
    方向に向いて突出した位置の2個所に前記突部が設けら
    れていることを特徴とするデイスクカートリツジ。 (2)特許請求の範囲第(1)項記載において、前記突
    部部材がシヤツタの摺動方向に沿って延びていることを
    特徴とするデイスクカートリツジ。 (3)特許請求の範囲第(1)項記載において、前記突
    部部材が滑性のある合成樹脂で成形されていることを特
    徴とするデイスクカートリツジ。
JP14034797A 1997-05-29 1997-05-29 デイスクカートリツジ Expired - Lifetime JP2849378B2 (ja)

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