JP2848182B2 - 掘削ビット - Google Patents

掘削ビット

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JP2848182B2
JP2848182B2 JP7475893A JP7475893A JP2848182B2 JP 2848182 B2 JP2848182 B2 JP 2848182B2 JP 7475893 A JP7475893 A JP 7475893A JP 7475893 A JP7475893 A JP 7475893A JP 2848182 B2 JP2848182 B2 JP 2848182B2
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明弘 佐分利
猛 林
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル掘削、各種ア
ンカー工事、各種作井工事、あるいは各種基礎杭孔工事
等に適用される掘削ビットに関する。
【0002】
【従来の技術】回転打撃掘削により地盤等に孔を掘削す
る場合、使用される掘削ビットとしては、図2および図
3に示すような、円柱状をなすビット本体1の先端部に
超硬合金等からなる刃体(図示せず)を植設したものが
一般的である。
【0003】図2および図3において、ビット本体1の
先端面には前記刃体を植設するための孔2が設けられて
いる。一方、符号3は、ビット本体1の基端面から先端
方向に向けてビット本体1と同軸をなすよう形成された
取付孔で、取付孔3の基端側の内周面にはネジ部4が螺
刻されている。また、取付孔3の先端側は拡径されてネ
ジ部4螺刻用の円筒状空間5とされているが、この円筒
状空間5は、ビット本体1の軸線と平行な内周面3a
と、前記軸線と垂直な底面3bおよび内周面3aとネジ
部4の先端または底面3bとをそれぞれ所定の曲率で連
結する曲面3c,3dで囲まれている。なお、符号6は
取付孔3を穿孔するため円筒状空間5の先端側に形成さ
れた小径部6、符号7は小径部6からビット本体1の外
周面に開口するブロー穴である。
【0004】掘削の際には、円筒状をなすロッド(図示
せず)の先端部を取付孔3に挿入し、前記先端部の外周
面に螺刻されたネジをネジ部4と螺合させることによ
り、ビット本体1を前記ロッドの先端側に固定させる。
そして、ビット本体1の先端面を掘削すべき地盤に接触
させ、前記ロッドを回転させつつ上下動させると、前記
ロッドから伝達された打撃力および回転力により、ビッ
ト本体1が徐々に回転しながら地盤を連続的に打撃し、
その結果、前記刃体の作用により地盤が局部的な圧潰と
剪断破壊を起こし、掘削が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の掘削ビットにおいては、内周面3aと底面3bとが
垂直で、かつ曲面3c,3dの曲率が小さいため、掘削
中ビット本体1に生じる応力が曲面3c,3dに集中
し、それが原因となってビット本体1が曲面3c,3d
から折損するという問題があった。
【0006】一方、一般に、ビット本体1への取付孔3
の穿孔には、予め定められたプログラムに従って自動的
に移動しながら順次直線または曲線加工を行うNC工作
機械が使用される。上記従来の掘削ビットの場合、円筒
状空間5は、上記の通りビット本体1の軸線と平行な内
周面3aと、前記軸線と垂直な底面3bおよび内周面3
aとネジ部4の先端または底面3bとをそれぞれ連結す
る曲面3c,3dで囲まれているため、NC工作機械に
よる円筒状空間5の形成には、内周面3a切削用の直線
加工プログラムと、曲面3c切削用の曲線加工プログラ
ムおよび曲面3d、底面3b切削用の曲線加工プログラ
ムの計3種の制御プログラムが必要となる。
【0007】ところが、NC工作機械による切削中、制
御プログラムが切り替えられると、切り替えの瞬間、工
作機械が無制御状態となる。そのため、制御プログラム
切り替え時には、工作機械が瞬間的にその移動を停止し
たまま回転し、工作機械のバックラッシ等により被削面
に周方向に沿って溝状の加工傷が形成される。上記従来
の掘削ビットの場合、曲面3cと内周面3aおよび内周
面3aと曲面3d間における制御プログラムの切り替え
箇所で、それぞれ上記のような加工傷が生じていた。
【0008】その結果、上記従来の掘削ビットでは、掘
削中ビット本体1に生じる応力が切欠効果により前記加
工傷の形成箇所に集中し、前記加工傷の形成箇所からビ
ット本体1が折損する場合があった。本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、掘削中のビット本体1への応
力集中と、それに伴うビット本体1の折損が防止された
掘削ビットを得ることをその目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、円柱状をなす
ビット本体の先端部に刃体が設けられるとともに、前記
ビット本体の基端面から先端方向に向けて、前記ビット
本体と同軸をなし、かつ内周面の基端側にネジ部を有す
る取付孔が設けられ、前記取付孔に挿入され、前記ネジ
部と螺合するロッドを介して前記ビット本体に伝達され
た駆動力により掘削を行う掘削ビットにおいて、前記取
付孔の、前記ネジ部の先端側に円筒状空間が形成され、
この円筒状空間を囲む前記取付孔の内周面が、前記ビッ
ト本体の肉厚が前記ネジ部の先端と前記取付孔の底面と
の間で最も薄くなる曲面とされ、かつ前記内周面と前記
ネジ部の先端および前記底面とが、それぞれ前記曲面と
連続する曲面で連結されているものである。
【0010】
【作用】本発明の掘削ビットにおいては、円筒状空間を
囲む取付孔の内周面が、前記ビット本体の肉厚がネジ部
の先端と取付孔の底面との間で最も薄くなる曲面とさ
れ、かつ前記ネジ部の先端から前記円筒状空間を囲む内
周面を経て底面に至る範囲が連続する曲面で連結されて
いるため、前記円筒状空間の周囲が、曲率の大きな曲面
で囲まれる。しかも、NC工作機械を用いてビット本体
に前記円筒状空間を形成させる際、制御プログラムの切
り替えが不要となる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例につい
て更に詳しく説明する。なお、本発明は、特に掘削ビッ
トのビット本体に形成された取付孔の形状に関するもの
であるため、掘削ビットの他の部分については、その説
明を省略する。
【0012】図1は、本発明に係る掘削ビットに用いら
れる取付孔10の形状の例を示すものである。ビット本
体11の基端側に形成された取付孔10の内周面の基端
側にはネジ部12が螺刻されるとともに、ネジ部12の
先端側は更に拡径され、内周面10aと、ビット本体1
1の軸線と垂直な底面10bで囲まれてなる円筒状空間
13となっている。
【0013】ここで、内周面10aは、ビット本体11
の肉厚がネジ部12の先端と底面10bとの中点で最も
薄くなるような曲面とされている。更に、内周面10a
とネジ部12の先端および底面10bとは、それぞれ内
周面10aと連続する曲面10c,10dで連結されて
いる。すなわち、本発明に係る掘削ビットの場合、円筒
状空間13は、曲面10cから内周面10aを経て曲面
10dに至る連続的な曲面14で囲まれている。
【0014】従って、前記曲面14の曲率が増大し、そ
の結果、掘削中ビット本体1に生じる応力が前記曲面1
4内で分散するため、前記曲面14における応力集中に
よるビット本体11の折損が防止され、掘削ビットの強
度が向上する。
【0015】しかも、NC工作機械を用いてビット本体
11に円筒状空間13を形成させる場合、制御プログラ
ムが前記曲面14切削用の曲面加工プログラムの一種類
だけで済むため、穿孔中における制御プログラムの切り
替えが不要となる。その結果、制御プログラムの切り替
えにより前記曲面14に加工傷が生じることもなく、掘
削中における前記加工傷の形成箇所への応力集中と、そ
れに伴う前記加工傷の形成箇所からのビット本体11の
折損が防止される。
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の掘削ビット
においては、取付孔の円筒状空間の周囲が曲率の大きな
曲面で囲まれるため、掘削中における前記取付孔内周面
への応力集中とそれに伴う前記ビット本体の折損が防止
され、掘削時における捻れや衝撃に対して折損しにくい
掘削ビットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削ビットに係る取付孔の形状の例を
示す断面図である。
【図2】従来の掘削ビットに係るビット本体の形状の例
を示す図である。
【図3】従来の掘削ビットに係る取付孔の形状の例を示
すIII−III線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1,11 ビット本体 2 孔 3,10 取付孔 3a,10a 内周面 3b,10b 底面 3c,3d,10c,10d,14 曲面 4,12 ネジ部 5,13 円筒状空間 6 小径部 7 ブロー穴
フロントページの続き (72)発明者 藤墳 和夫 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 10/00 - 10/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状をなすビット本体の先端部に刃体
    が設けられるとともに、前記ビット本体の基端面から先
    端方向に向けて、前記ビット本体と同軸をなし、かつ内
    周面の基端側にネジ部を有する取付孔が設けられ、前記
    取付孔に挿入されて前記ネジ部と螺合するロッドを介し
    て前記ビット本体に伝達された駆動力により掘削を行う
    掘削ビットにおいて、 前記取付孔の、前記ネジ部の先端側に円筒状空間が形成
    され、この円筒状空間を囲む前記取付孔の内周面が、前
    記ビット本体の肉厚が前記ネジ部の先端と前記取付孔の
    底面との間で最も薄くなる曲面とされ、かつ前記内周面
    と前記ネジ部の先端および前記底面とが、それぞれ前記
    曲面と連続する曲面で連結されていることを特徴とする
    掘削ビット。
  2. 【請求項2】 前記円筒状空間を囲む前記取付孔の内周
    面が、前記ビット本体の肉厚が前記ネジ部の先端と前記
    取付孔の底面との中点で最も薄くなるような曲面とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の掘削ビット。
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