JP4954542B2 - 掘削ロッド、掘削ビット及び掘削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル等の土木工事や、アンカー、基礎杭等の各種工事、あるいは砕石作業等において、地盤や土砂を掘削する際に用いられる掘削ロッド、掘削ビット及び掘削工具に関するものである。
地盤や土砂等の被掘削物を掘削する掘削工具として、超硬合金等の硬質材料からなるボタンチップを複数備えた掘削ビットと、この掘削ビットを支持する掘削ロッドとによって構成された掘削工具が使用されている。掘削ビットの後端側に、内周面に雌ネジを有する取付孔が穿設されるとともに、掘削ロッドの先端側に、外周面に雄ネジを有する取付部が設けられており、これら掘削ロッドの取付部の雄ネジと掘削ビットの取付孔の雌ネジとが螺合することにより、掘削ロッドと掘削ビットとが一体化して掘削工具が形成されるものである。
ところで、近年、高速施工の要求から、掘削機械の性能向上によって、掘削速度の上昇による掘削作業の効率化が求められている。しかし、従来の掘削工具においては、掘削ビットの肉厚を確保するために掘削ロッドの取付部の径が小さく、このような掘削工具を掘削機械に装着し岩盤等を掘削する際に、掘削速度を上昇させた場合には掘削工具にかかる負荷が増大し、この負荷によって掘削ロッドが破損してしまうおそれがあった。一方、掘削ロッドの径を大きくした場合には、掘削ビットの肉厚が薄くなり、掘削ビットが破損してしまうといった問題があった。特に、掘削ロッドが折損した場合には、掘削した穴底に掘削ビット等が残存してしまい、トラブルの復旧に多くの時間と労力を要し、もとより不経済であるため、掘削ロッドの剛性向上が強く求められていた。
そこで、特許文献1においては、掘削ロッドの取付部をテーパー状に形成してテーパー状のネジによって螺合することにより、掘削工具先端側における掘削ビットの肉厚を確保するとともに、掘削ロッドに加わる曲げ応力が大きくなる掘削工具後端側で掘削ロッドの径を大きくして、掘削ロッド及び掘削ビットの剛性を向上させることにより、前記負荷による掘削工具の破損防止を図ったものが提案されている。
国際公開第00/19056号パンフレット
ところが、特許文献1に開示された掘削工具においては、取付部がテーパー状に形成されてテーパー状のネジで螺合されているため、掘削時の衝撃によって掘削ビットが掘削ロッドから簡単に外れてしまうおそれがあった。また、テーパー状のネジの加工は困難であり、これら掘削ロッド及び掘削ビットの製作コストが上昇してしまうといった問題があった。
さらに、掘削ビットの先端側、つまり、取付孔の孔底部分において雌ネジを切り上げるためにヌスミ部が形成されているため、せっかく、テーパー状のネジを形成したにも拘らず、掘削ビット先端側に肉薄部分が形成されてしまい、掘削工具にかかる負荷によって掘削ビットが破損するおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、掘削ロッド及び掘削ビットの剛性を確保することにより、掘削速度を上昇させて掘削作業を効率的に行なうことができるとともに、掘削時の衝撃によって掘削ビットと掘削ロッドとが簡単に外れることがない掘削ロッド、掘削ビット及び掘削工具を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る掘削ロッドは、先端に向けて突出して軸線に沿って延びる取付部を有し、該取付部は、前記軸線に垂直な断面における前記軸線からの最小距離が一定とされた平行雄ネジ部と、該平行雄ネジ部の後端側に連なり前記最小距離が拡大する雄ネジ切り上げ部とを備え、先端側から後端側に向けて前記最小距離が小さくなることがないように形成され、前記雄ネジ切り上げ部の後端が、前記軸線からの距離が前記平行雄ネジ部から後端側に向けて漸次拡大するように形成され、前記雄ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径が、前記平行雄ネジ部に形成された雄ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする。
ここで、雄ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径とは、当該掘削ロッドの軸線を含む平面で切断した際の断面におけるネジ谷部分の曲率半径をいう。
また、本発明に係る掘削ビットは、後端に向けて開口して中心軸に沿って延びる取付孔を有し、該取付孔は、前記中心軸に垂直な断面における前記中心軸からの最大距離が一定とされた平行雌ネジ部と、該平行雌ネジ部の先端側に連なり前記最大距離が縮小する雌ネジ切り上げ部とを備え、先端側から後端側に向けて前記最大距離が小さくなることがないように形成され、前記雌ネジ切り上げ部の先端が、前記中心軸からの距離が前記平行雌ネジ部よりも縮小するように形成され、前記雌ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径が、前記平行雌ネジ部に形成された雌ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする。
ここで、雌ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径とは、当該掘削ビットの中心軸を含む平面で切断した際の断面におけるネジ谷部分の曲率半径をいう。
また、本発明に係る掘削工具は、前述の掘削ロッドの平行雄ネジ部と、前述の記掘削ビットの平行雌ネジ部とが螺合することにより構成されたことを特徴とする。
本発明に係る掘削ロッドによれば、前記軸線に垂直な断面における前記軸線からの最小距離が先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成された取付部を有しているので、掘削ロッドに加わる曲げ応力が大きくなる後端側部分での剛性を確保することができるとともに、取付部の途中に径が小さくなるヌスミ部がないために掘削ロッドが折損することを抑制できる。
また、雌ネジと螺合されない雄ネジ切り上げ部が前記軸線からの距離が前記平行雄ネジ部から後端側に向けて漸次拡大するように形成されているので、この雄ネジ切り上げ部における剛性を確保できる。
また、平行雄ネジ部が形成されているので、掘削時の衝撃によって掘削ビットと掘削ロッドとを離間するような力が作用した場合でも、この掘削ロッドから掘削ビットが外れてしまうことを防止できる。また、雄ネジの加工が容易であり、この掘削ロッドを低コストで製作することができる。
ここで、前記雄ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径を、前記平行雄ネジ部に形成された雄ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくなるように形成することにより、この雄ネジ切り上げ部における切欠部分を小さくすることができ、掘削ロッドの剛性を確実に向上させることができる。
また、前記雄ネジ切り上げ部の前記軸線方向長さを、前記平行雄ネジ部のネジピッチP以下とすることにより、ネジの螺合に寄与しない雄ネジ切り上げ部が不必要に長くなることがなく、掘削ロッドの剛性をさらに向上させることができる。
また、前記取付部の先端面から前記平行雄ネジ部後端までの前記軸線方向長さを、前記平行雄ネジ部のネジ谷径Dに対して2.5×D以下とすることにより、平行雄ネジ部後端のネジ谷部分に負荷される曲げ応力の大きさを抑えて、平行雄ネジ部での折損を防止することができる。
さらに、前記平行雄ネジ部の前記軸線方向長さを、前記平行雄ネジ部のネジピッチPに対して3.8×P以上とすることにより、平行雄ネジ部におけるネジ山の数を確保することができる。よって、ひとつのネジ山に作用する荷重を抑えることができ、平行雄ネジ部におけるネジの早期磨耗や締め付けトルクによる応力集中を分散して、この掘削ロッドの寿命延長を図ることができる。
前述した本発明に係る掘削ビットによれば、前記中心軸に垂直な断面における前記中心軸からの最大距離が先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成された取付孔を有しているので、掘削ビットに衝撃が加わる先端側部分での肉厚を確保して掘削ビットの剛性の向上を図ることができるとともに、取付孔の途中に肉厚が小さくなるヌスミ部がないので、掘削ビットが破損することを抑制できる。
また、雄ネジと螺合されない雌ネジ切り上げ部を前記中心軸からの距離が前記平行雌ネジ部よりも縮小するように形成しているので、この雌ネジ切り上げ部における肉厚を確保して剛性の向上を図ることができる。
また、平行雌ネジ部が形成されているので、掘削時の衝撃によって掘削ビットと掘削ロッドとを離間するような力が作用した場合でも、この掘削ビットが掘削ロッドから外れてしまうことを防止できるとともに、雌ネジの加工が容易であり、この掘削ビットを低コストで製作することができる。
ここで、前記雌ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径を、前記平行雌ネジ部に形成された雌ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくなるように形成することにより、この雌ネジ切り上げ部における肉厚を厚くすることができ、掘削ビットの剛性を確実に向上させることができる。
また、前記雌ネジ切り上げ部の前記中心軸方向長さを、前記平行雌ネジ部のネジピッチP以下とすることにより、ネジの螺合に寄与しない雌ネジ切り上げ部が不必要に長くなることがなく、掘削ビットの剛性をさらに向上させることができる。
前述した本発明に係る掘削工具によれば、前述したように剛性を確保した掘削ロッド及び掘削ビットとが螺合されているので、掘削工具にかかる負荷によって掘削ビットが破損することを防止できるとともに、曲げ応力によって掘削ロッドが折損してしまうことを防止できる。したがって、掘削速度を上昇させて効率良く掘削作業を行うことができる掘削工具を提供することができる。
ここで、前記掘削ロッドと前記掘削ビットとを螺合させた状態において、前記平行雄ネジ部の先端と前記雌ネジ切り上げ部の後端との軸線方向距離を、前記雄ネジ切り上げ部の先端と前記平行雌ネジ部の後端との軸線方向距離よりも大きくすることにより、掘削ロッドの平行雄ネジ部先端部分と雌ネジ切り上げ部との噛み込みよりも掘削ビットの平行雌ネジ部後端部分と雄ネジ切り上げ部との噛み込みが優先的に発生することになる。したがって、取付孔の開口部近傍で噛み込みが発生することになり、掘削ビットと掘削ロッドの取り外しなどの処置が比較的容易となる。
また、掘削ビットは岩盤等の被掘削物に直接接触するものであり、その寿命は掘削ロッドに比べて短いものである。したがって、ネジの噛み込みを掘削ビットの平行雌ネジ部で優先的に発生させることで、掘削ロッドの平行雄ネジ部での噛み込みを防止でき、掘削ロッドの寿命延長を図ることができる。また、以上の効果をさらに確実に奏効せしめるためには、掘削ロッドを掘削ビットよりも高硬度に設定することが好ましく、より具体的には、掘削ビットと掘削ロッドとの硬度差をHRC(ロックウェル硬さCスケール)6ポイント以上とすることが好ましい。
さらに、前記掘削ロッドの前記取付部の後端側に、前記軸線に垂直な断面における前記軸線からの距離が、後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる傾斜面を形成するとともに、前記掘削ビットの前記取付孔の後端側部分に、前記中心軸に垂直な断面における前記中心軸からの距離が、後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる斜面を形成し、前記取付部の前記軸線と前記取付孔の前記中心軸とが一致している場合には、前記傾斜面と前記斜面とが離間し、前記軸線と前記中心軸とが交差するように変位した場合には、前記傾斜面と前記斜面とが互いに接触する構成とすることにより、掘削ロッドに曲げ応力が加わって掘削ロッドの軸線と掘削ビットの中心軸とが交差するように変位した際に、傾斜面と斜面とが接触して、掘削ロッドの後端側の外径が大きく剛性が高い部分でこの曲げ応力を受けることができ、曲げ応力による掘削ロッドの折損やネジの破損を確実に防止できる。
したがって、本発明によれば、掘削ロッド及び掘削ビットの剛性を確保することにより、掘削速度を上昇させて掘削作業を効率的に行なうことができるとともに、掘削時の衝撃によって掘削ビットと掘削ロッドとが簡単に外れることがない掘削ロッド、掘削ビット及び掘削工具を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。図1に本発明の第1の実施形態である掘削工具を示す。また、図2及び図3に本実施形態である掘削工具に使用される掘削ロッドを示す。さらに、図4及び図5に本実施形態である掘削工具に使用される掘削ビットを示す。
この掘削工具10は、掘削機械に装着されて岩盤等の被掘削物を掘削するものであり、図1に示すように、被掘削物に直接衝突する掘削ビット30と、この掘削ビット30を支持する掘削ロッド20とで構成されている。
掘削ロッド20は、図2に示すように、軸線Nに沿って延びる六角柱状をなすロッド本体21と、このロッド本体21の先端側(図2において右側)に向けて軸線Nに沿って延びる取付部22とで構成されている。
取付部22は、その先端部分に最も小径とされた小径部23が形成され、第1拡径部24を介して平行雄ネジ部25へと連設され、平行雄ネジ部25の後端側から第2拡径部26を介して前記ロッド本体21へと連なるようにそれぞれ配置されている。
平行雄ネジ部25の外周面には、ネジピッチP1の雄ネジが形成されている。この平行雄ネジ部25においては、ネジ山の高さ及びネジ谷の深さは一定とされている。なお、平行雄ネジ部25の軸線N方向長さL1は、ネジピッチP1に対してL1≧3.8×P1となるように設定されている。さらに、この取付部22の先端面から平行雄ネジ部25の後端までの軸線N方向長さLは、平行雄ネジ部25のネジ谷部分の径Dに対して、L≦2.5×Dとなるように設定されている。
平行雄ネジ部25に形成された雄ネジの後端は、前記第2拡径部26にかけて形成された雄ネジ切り上げ部27へと連設されている。
この雄ネジ切り上げ部27は、図3に示すように、ネジ山部分における軸線Nからの距離が後端側に向かうにしたがい漸次拡大するように形成されており、雄ネジ切り上げ部27におけるネジ谷部分の曲率半径R2が、前記平行雄ネジ部25に形成された雄ネジのネジ谷部分の曲率半径R1よりも大きくなるように設定されている。この雄ネジ切り上げ部27の軸線N方向長さはネジピッチP1以下とされている。
本実施形態においては、雄ネジの加工を次のようにして行った。切削バイトを固定した状態で、取付部22を1回転する間に1ピッチ分軸線N方向に移動させることにより、ネジピッチP1の雄ネジを取付部の外周面に形成した。ここで、第2拡径部26に雄ネジ切り上げ部27を形成する際には、切削バイトを漸次後退させることで雄ネジの切り上げを行った。
このように雄ネジ切り上げ部27を形成することにより、第2拡径部26に形成されるネジ谷の曲率半径R2は、平行雄ネジ部25に形成されるネジ谷の曲率半径R1よりも大きくなるのである。すなわち、第2拡径部26と平行雄ネジ部25とがなす角度αとした場合には、平行雄ネジ部25のピッチP1に対して、第2拡径部26でのピッチP2がP1/cosαと大きくなるため、ネジ谷の曲率半径R2も大きくなるのである。
そして、この掘削ロッド20は、その取付部22が、前述した平行雄ネジ部25や雄ネジ切り上げ部27に形成された雄ネジのネジ谷部分を含めて、軸線Nに垂直な断面における軸線Nからの最小距離が、先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されている。
また、掘削ロッド20には、その先端面に開口して軸線Lに沿って延びる流体供給孔28が設けられている。
掘削ビット30は、図4及び図5に示すように、外形が概略円柱状に形成されており、先端側(図4において右側)部分が、岩盤等の被掘削物に直接衝突して被掘削物を破壊する刃先部31とされている。この刃先部31は先端側に向かうにしたがい外径が漸次拡大するように形成されており、その先端面部分には、掘削ビット30の中心軸Cと垂直に交差する中央円形面32とこの中央円形面32の外周側に連設されて径方向外側に僅かに傾いたリング状面33とが配置されている。
中央円形面32には、超硬合金等の硬質材料からなり先端が半球面状に突出した円柱状のボタンチップ34が複数埋設されている。さらに、この中央円形面32には、後述する取付孔40と連通された流体排出孔35の開口部35Aが複数形成されている。本実施形態では、図5に示すように、3つのボタンチップ34が周方向に等間隔(120°間隔)に配置されるとともに、3つの開口部35Aが周方向に等間隔(120°間隔)に配置され、ボタンチップ34と開口部35Aとが周方向で交互に配置されている。
リング状面33には、中央円形面32に埋設されたボタンチップ34よりも外径が一段大きな大径ボタンチップ36が複数埋設されており、この大径ボタンチップ36がなす円柱の軸線が前記リング状面33と直交するように配置されている。すなわち、この大径ボタンチップ36はその半球面を掘削ビット30先端側かつ径方向外側に向けて配置されているのである。
なお、本実施形態では、図5に示すように、2つの大径ボタンチップ36を1組とした大径ボタンチップ対37が周方向に3つ等間隔に配置されている。
これら大径ボタンチップ対37の間には、径方向内側に凹んで後端側に向けて延びる第1掘削屑排出溝38が形成されており、大径ボタンチップ対37をなす2つの大径ボタンチップ36の間には、前記第1掘削屑排出溝38よりも深さの浅い第2掘削屑排出溝39が形成されている。本実施形態では、3つの第1掘削屑排出溝38が周方向に等間隔(120°間隔)に配置されるとともに、3つの第2掘削屑排出溝39が周方向に等間隔(120°間隔)に配置され、第1掘削屑排出溝38と第2掘削屑排出溝39とが周方向に交互に配置されている。
この掘削ビット30には、後端側(図4において左側)に向けて開口して中心軸Cに沿って延びる取付孔40が形成されている。
取付孔40は、その先端に小径孔41が形成され、第1拡径孔42を介して平行雌ネジ部43へと連設されて第2拡径孔44を介して、掘削ビット30の後端面に開口するように構成されている。
平行雌ネジ部43の内周面には、ネジピッチP1の雌ネジが形成されている。この平行雌ネジ部43においては、ネジ山の高さ及びネジ谷の深さは一定とされている。
平行雌ネジ部43に形成された雌ネジの先端は、前記第1拡径孔42から小径孔41にかけて形成された雌ネジ切り上げ部45へと連設されている。
この雌ネジ切り上げ部45は、ネジ谷部分における中心軸Cからの距離が先端側に向かうにしたがい漸次縮小するように形成されており、雌ネジ切り上げ部45におけるネジ谷部分の曲率半径が、前記平行雌ネジ部43に形成された雌ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくなるように設定されている。この雌ネジ切り上げ部45の中心軸C方向長さはネジピッチP1以下とされている。
そして、この掘削ビット30は、その取付孔40が、前述した平行雌ネジ部43や雌ネジ切り上げ部45に形成された雌ネジのネジ谷部分を含めて、中心軸Cに垂直な断面における中心軸Cからの最大距離が、先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されている。
また、小径孔41の先端側には、中心軸Cに沿って延びて、前記流体排出孔35に連通された連通孔46が設けられている。
このような構成とされた掘削ロッド20と掘削ビット30とが螺合されることにより、本実施形態である掘削工具10が構成される。
掘削ビット30の取付孔40に掘削ロッド20の取付部22が挿入され、平行雌ネジ部43と平行雄ネジ部25とを螺合することによって結合され、掘削ロッド20の軸線Nと掘削ビット30の中心軸Cとが一致するように配置される。ここで、掘削ロッド20の小径部23の先端面が、掘削ビット30の小径孔41の底面に当接され、流体供給孔28と連通孔46とが接続される。
この掘削工具10では、掘削ロッド20と掘削ビット30とが螺合された状態において、図1に示すように、平行雄ネジ部25の先端M1と雌ネジ切り上げ部45の後端F1との軸線N(中心軸C)方向距離が、雄ネジ切り上げ部27の先端M2と平行雌ネジ部43の後端F2との軸線N(中心軸C)方向距離よりも大きくなるように設定されている。 なお、本実施形態では、掘削ロッド20の硬度を掘削ビット30の硬度よりも高く設定しており、その硬度差はHRC6ポイント以上とされている。
このように構成された掘削工具10は、掘削ロッド20の後端側が図示しない掘削機械に装着され、掘削機械に備えられた打撃装置によって駆動され、掘削ロッド20が軸線N回り回転されつつ打撃力ならびに推力を与えられる。この回転、打撃力及び推力が掘削ロッド20から掘削ビット30へと伝達され、掘削ビット30が中心軸C回りに回転しつつ岩盤等の被掘削物へと衝突する。こうして、掘削ビット30の先端部分に埋設され、超硬合金等の硬質材料で構成されたボタンチップ34及び大径ボタンチップ36によって被掘削物を破壊して掘削するのである。
このとき、掘削機械から流体供給孔28を通じて流体が供給され、この流体が連通孔46を介して掘削ビット30先端の流体排出孔35から排出され、掘削屑を第1掘削屑排出溝38及び第2掘削屑排出溝39を通じて外部へと排出することになる。
このように掘削ビット30に推力を与えながら、被掘削材へと繰り返し衝突させることにより、掘削ビット30及び掘削ロッド20には、衝突に対する反力が掘削工具に負荷される。
本実施形態である掘削工具10によれば、掘削ロッド20の取付部22が、軸線Nに垂直な断面における軸線Nからの最小距離が、先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されているので、掘削時に掘削ロッド20に加わる曲げ応力が大きくなる掘削ロッド20後端側部分での外径を確保できるとともに、剛性が不足するようなヌスミ部が形成されていないので、前記曲げ応力によって掘削ロッド20が折損することを防止できる。
さらに、掘削ビット30の取付孔40が、中心軸Cに垂直な断面における中心軸Cからの最大距離が、先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されているので、掘削時に掘削ビット30に加わる負荷が最も大きい掘削ビット30先端側部分において掘削ビット30の肉厚を確保できるとともに、剛性が不足するようなヌスミ部が形成されていないので、前記負荷によって掘削ビット30が破損することを防止できる。
このように掘削ロッド20及び掘削ビット30の剛性が確保されているので、この掘削工具10による掘削速度を上昇させて負荷が大きくなっても、掘削ロッド20及び掘削ビット30の折損及び破損を防止でき、掘削作業を効率的に行うことができる。
また、掘削ロッド20と掘削ビット30とが、平行雄ネジ部25及び平行雌ネジ部43が螺合することで結合されているので、掘削時の衝撃によって掘削ビット30と掘削ロッド20とが離間するような力が作用した場合でも、この掘削ビット30と掘削ロッド20とが簡単に外れてしまうことを防止できる。また、雌ネジ及び雄ネジの加工が容易であるので、掘削ビット30及び掘削ロッド20を低コストで製作することができる。
また、前記掘削ロッド20においては、雄ネジ切り上げ部27が第2拡径部26にかけて形成されているので、この雄ネジ切り上げ部27部分の外径を確保することができ、掘削ロッド20の剛性をさらに向上させることができる。
さらに、雄ネジ切り上げ部27におけるネジ谷部分の曲率半径R2が、平行雄ネジ部25に形成された雄ネジのネジ谷部分の曲率半径R1よりも大きくされているので、この雄ネジ切り上げ部27における切欠部分を小さくすることができ、掘削ロッド20の剛性を確実に向上させることができる。
また、雄ネジ切り上げ部27の軸線N方向長さがネジピッチP1以下とされているので、ネジの螺合に寄与しない雄ネジ切り上げ部27が必要以上に長くならず、掘削ロッド20の剛性を一層向上させることができる。
また、平行雄ネジ部25の軸線N方向長さL1がネジピッチPに対して、L1≧3.80×P1となるように設定されているので、平行雄ネジ部25におけるネジ山の数を確保して、ひとつのネジ山に作用する荷重を抑えることができる。したがって、平行雄ネジ部25におけるネジの早期磨耗や締め付けトルクによる応力集中を分散でき、この掘削ロッド20の寿命延長を図ることができる。
さらに、取付部20の先端面から平行雄ネジ部25後端までの軸線N方向長さLが、平行雄ネジ部25のネジ谷径Dに対して、L≦2.5×Dに設定されているので、平行雄ネジ部25後端のネジ谷部分に負荷される曲げ応力を抑えることができ、平行雄ネジ部25における折損を防止することができる。
また、前記掘削ビット30においては、雌ネジ切り上げ部45が第1拡径孔42から小径孔41にかけて形成されているので、この雌ネジ切り上げ部45部分の肉厚を確保することができ、掘削ビット30の剛性をさらに向上させることができる。
さらに、雌ネジ切り上げ部45におけるネジ谷部分の曲率半径が、平行雌ネジ部43に形成された雌ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくされているので、この雌ネジ切り上げ部45に形成される切欠部分を小さくして肉厚を厚くすることができ、掘削ビット30の剛性を確実に向上させることができる。
また、雌ネジ切り上げ部45の中心軸C方向長さがネジピッチP1以下とされているので、ネジの螺合に寄与しない雌ネジ切り上げ部45が必要以上に長くならず、掘削ビット30の剛性を一層向上させることができる。
また、前記掘削ロッド20と前記掘削ビット30とを螺合させた状態において、平行雄ネジ部25の先端M1と雌ネジ切り上げ部45の後端F1との軸線N(中心軸C)方向距離が、雄ネジ切り上げ部27の先端M2と平行雌ネジ部43の後端F2との軸線N(中心軸C)方向距離よりも大きくされているので、掘削ロッド20の平行雄ネジ部25先端部分と雌ネジ切り上げ部45との噛み込みよりも掘削ビット30の平行雌ネジ部43後端部分と雄ネジ切り上げ部27との噛み込みが優先的に発生することになる。
したがって、掘削ロッド20の平行雄ネジ部25の噛み込みを防止して、この掘削ロッド20のさらなる寿命延長を図ることができる。また、ネジの噛み込みが取付孔40の開口部近傍で発生するので、掘削ロッド20と掘削ビット30の取り外しなどの処置が比較的容易にできる。さらに、本実施形態では、掘削ロッド20の硬度が掘削ビット30の硬度よりもHRC6ポイント以上高くなるように設定されているので、平行雄ネジ部25の噛み込みを確実に防止することができる。
次に、本発明の第2の実施形態である掘削工具10について説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分には同じ符号を付す。
この第2の実施形態である掘削工具10では、掘削ロッド20は第1の実施形態と同じものであり、掘削ビット30のみが異なっている。図6に、第2の実施形態である掘削工具10を示す。図7に、この掘削工具10を構成する掘削ビット30を示す。
この掘削ビット30においては、取付孔40の第2拡径孔44のさらに後端側に内径が一定とされた定径孔47が形成され、この定径孔47の後端側に第3拡径孔48が形成され、掘削ビット30の後端面に開口されている。この第3拡径孔48の内周面が後端側に向けて拡径する角度は、前記掘削ロッド20の第2拡径部26の外周面が後端側に向けて拡径する角度と同一とされている。
この掘削ビット30が前記掘削ロッド20と螺合されて、掘削工具10が構成される。掘削ロッド20の軸線Nと掘削ビット30の中心軸Cとが一致している場合には、図7に示すように、掘削ビット30の第3拡径孔48の内周面と、掘削ロッド20の第2拡径部26の外周面とは離間するように配置される。
この構成の掘削工具10においては、掘削工具10にかかる負荷によって掘削ロッド20に曲げ応力が加わり、掘削ロッド20の軸線Nと掘削ビット30の中心軸Cとが交差するように変位した際に、掘削ビット30の第3拡径孔48の内周面と掘削ロッド20の第2拡径部26の外周面とが接触して、掘削ロッド20の後端側の外径が大きく剛性が高い部分でこの曲げ応力を受けることができる。したがって、曲げ応力による掘削ロッド20の折損やネジの破損を確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態である掘削工具について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、取付部の形状については、本実施形態に限定されることはなく、軸線Nに垂直な断面における軸線Nからの最小距離が先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されていればよい。
同様に、取付孔の形状についても、本実施形態に限定されることはなく、中心軸Cに垂直な断面における中心軸Cからの最大距離が、先端側に比べて後端側が小さくなることがないように形成されていればよい。
また、掘削ロッドのロッド本体を6角柱状のものとして説明したが、これに限定されることはなく、ロッド本体が円柱状のものであってもよい。
掘削ビットの先端面に配置されたボタンチップ及び大径ボタンチップのサイズ、個数、配置についても、本実施形態に限定されることはなく、掘削工具の外径や被掘削物等を考慮して、適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態で説明した掘削ロッドに、他の掘削ビットを螺合して掘削工具を構成してもよい。この場合においても、掘削ロッドの剛性が確保されているので、掘削速度を上昇させて効率の良い掘削作業を行うことができるとともに、折損事故の発生を抑制できる。
以下に、本発明における平行雄ネジ部の長さL1について検討した結果を説明する。
掘削ロッドの剛性を考慮した場合、掘削ロッドの外周面を切り欠くことになる平行雄ネジ部の長さL1は短い方がよい。特に、掘削時に曲げ荷重が負荷される先端部分からの長さが長くその外径が小さな部分で応力は最も大きくなって折損することになるために、ネジ谷が形成される平行雄ネジ部の長さは短いほうがよい。
一方、回転力や推力によって負荷される軸線方向の荷重はネジ山部分に作用することになるが、ネジ山ひとつあたりに加わる荷重を考慮した場合、ネジ山の数が多い方が好ましく、平行雄ネジ部の長さL1が長い方がよいことになる。
そこで、平行雄ネジ部の長さとネジ山部分に加わる軸方向荷重及び掘削ロッドに加わる曲げ荷重によって生じる最大応力についてFEM解析を行った。
FEM解析においては、平行雄ネジ部の長さL1は、汎用されている34mmと49mmとの2条件とした。また、ネジピッチP1は12.7とした。このモデルに軸方向荷重ならびに曲げ荷重を負荷した際の最大応力をそれぞれ算出し、その結果を線形近似した。解析結果を図8に示す。
図8に示すように、軸方向荷重を負荷した場合には、平行雄ネジ長さL1が大きくなるにしたがい最大応力が急激に小さくなる。一方、曲げ荷重を負荷した場合には、平行雄ネジ長さL1が大きくなるにしたがい最大応力が緩やかに大きくなる。つまり、平行雄ネジ部の長さL1に対しては、曲げ荷重による応力よりも軸方向荷重による応力の方がより影響を受けることになる。
この解析結果から、曲げ荷重による応力と軸方向荷重による応力とを考慮すると、ネジピッチP1=12.7の場合には、平行雄ネジ長さL1が48.26(3.8×P1)以上となるように設定することが好ましいことが確認された。
本発明の第1の実施形態である掘削工具の側面断面図である。 図1に示す掘削工具を構成する掘削ロッドの側面図である。 図2に示す掘削ロッドの雄ネジ切り上げ部の説明図である。 図1に示す掘削工具を構成する掘削ビットの側面断面図である。 図4に示す掘削ビットの先端面図である。 本発明の第2の実施形態である掘削工具の側面断面図である。 図6に示す掘削工具を構成する掘削ビットの側面断面図である。 FEM解析結果を示す図である。
符号の説明
10 掘削工具
20 掘削ロッド
22 取付部
25 平行雄ネジ部
26 第2拡径部
27 雄ネジ切り上げ部
30 掘削ビット
40 取付孔
42 第1拡径孔
43 平行雌ネジ部
45 雌ネジ切り上げ部

Claims (8)

  1. 先端に向けて突出して軸線に沿って延びる取付部を有し、該取付部は、前記軸線に垂直な断面における前記軸線からの最小距離が一定とされた平行雄ネジ部と、該平行雄ネジ部の後端側に連なり前記最小距離が拡大する雄ネジ切り上げ部とを備え、先端側から後端側に向けて前記最小距離が小さくなることがないように形成され、
    前記雄ネジ切り上げ部の後端が、前記軸線からの距離が前記平行雄ネジ部から後端側に向けて漸次拡大するように形成され、
    前記雄ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径が、前記平行雄ネジ部に形成された雄ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする掘削ロッド。
  2. 前記雄ネジ切り上げ部の前記軸線方向長さが、前記平行雄ネジ部のネジピッチP以下であることを特徴とする請求項に記載の掘削ロッド。
  3. 前記取付部の先端面から前記平行雄ネジ部後端までの前記軸線方向長さが、前記平行雄ネジ部のネジ谷径Dに対して2.5×D以下であるとともに、
    前記平行雄ネジ部の前記軸線方向長さが、前記平行雄ネジ部のネジピッチPに対して3.8×P以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削ロッド。
  4. 後端に向けて開口して中心軸に沿って延びる取付孔を有し、該取付孔は、前記中心軸に垂直な断面における前記中心軸からの最大距離が一定とされた平行雌ネジ部と、該平行雌ネジ部の先端側に連なり前記最大距離が縮小する雌ネジ切り上げ部とを備え、先端側から後端側に向けて前記最大距離が小さくなることがないように形成され、
    前記雌ネジ切り上げ部の先端が、前記中心軸からの距離が前記平行雌ネジ部よりも縮小するように形成され、
    前記雌ネジ切り上げ部におけるネジ谷部分の曲率半径が、前記平行雌ネジ部に形成された雌ネジのネジ谷部分の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする掘削ビット。
  5. 前記雌ネジ切り上げ部の前記中心軸方向長さが、前記平行雌ネジ部のネジピッチP以下であることを特徴とする請求項に記載の掘削ビット。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載の掘削ロッドの前記平行雄ネジ部と、請求項4または請求項5に記載の記掘削ビットの前記平行雌ネジ部とが螺合することにより構成されたことを特徴とする掘削工具。
  7. 前記掘削ロッドと前記掘削ビットとを螺合させた状態において、
    前記平行雄ネジ部の先端と前記雌ネジ切り上げ部の後端との前記軸線方向距離が、前記雄ネジ切り上げ部の先端と前記平行雌ネジ部の後端との前記軸線方向距離よりも大きくされていることを特徴とする請求項に記載の掘削工具。
  8. 前記掘削ロッドの前記取付部の後端側部分には、前記軸線に垂直な断面における前記軸線からの距離が、後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる傾斜面が形成され、
    前記掘削ビットの前記取付孔の後端側部分には、前記中心軸に垂直な断面における前記中心軸からの距離が、後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる斜面が形成され、
    前記取付部の前記軸線と前記取付孔の前記中心軸とが一致している場合には、前記傾斜面と前記斜面とが離間し、前記軸線と前記中心軸とが交差するように変位した場合には、前記傾斜面と前記斜面とが互いに接触することを特徴とする請求項または請求項に記載の掘削工具。
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