JP2847799B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2847799B2
JP2847799B2 JP1243874A JP24387489A JP2847799B2 JP 2847799 B2 JP2847799 B2 JP 2847799B2 JP 1243874 A JP1243874 A JP 1243874A JP 24387489 A JP24387489 A JP 24387489A JP 2847799 B2 JP2847799 B2 JP 2847799B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明電子機器を以下の項目に従って詳細に説明す
る。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第17図] a.パーソナルコンピュータの概要 b.筐体 b−1.入力兼表示部筐体 b−2.本体部筐体 c.ロック機構 d.入力ペン及びその収納凹部 e.メモリカード挿着部 f.電池収納部 g.ボイスメモ h.受話器載置部 i.その他 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な電子機器に関する。詳しくは、機器本
体に対して着脱自在な外部記憶媒体を使用し得る電子機
器に関し、使用者の不用意な操作によって外部記憶媒体
中のデータが破壊されてしまうことがないようにしたも
のである。
(B.発明の概要) 本発明電子機器は、外部記憶媒体装着部の外部に向っ
て開いた挿入口を閉塞する閉塞部材と、該閉塞部材によ
る挿入口の閉塞状態が解除されることに連動して機器本
体の電源を遮断するスイッチ部とを設け、上記閉塞部材
が上記挿入口を開放して外部記憶媒体を外部記憶媒体装
着部に対して着脱することができる位置まで移動する経
路途中で、閉塞部材の一部が機器本体の底面より下方を
通過するように構成し、操作面を上方へ向けて載置した
状態においては、機器本体の一端部を載置面から持ち上
げなければ上記挿入口が完全に開放しないようにして、
機器本体の電源のオン中に不用意に外部記憶媒体の着脱
を行なってしまい、外部記憶媒体中のデータが破壊され
てしまう事故を防止することができる。
(C.従来技術) パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、電子手
帳等のデータ処理型電子機器には、その記憶容量の拡
大、用途の拡大等の目的でICカード等の外部記憶媒体を
使用するものがある。
そして、これら外部記憶媒体は機器本体に形成された
挿入口を通して外部記憶媒体装着部への着脱を行なうよ
うになっている。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、ICカード等の外部記憶媒体は機器本体の電
源が入っている状態で外部記憶媒体装着部に着脱される
と、内部のデータが破壊されてしまう惧れがある。
しかるに、従来の電子機器にあっては、取扱説明書や
外部記憶媒体に貼付されたラベルにその旨の注意書がさ
れているだけであるので、操作に夢中になっていたりす
ると、機器本体の電源を切らずに、うっかり外部記憶媒
体の着脱を行なってしまうことがある。
(E.課題を解決するための手段) 本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、
外部記憶媒体装着部の外部に向って開いた挿入口を閉塞
する閉塞部材と、該閉塞部材による挿入口の閉塞状態が
解除されることに連動して機器本体の電源を遮断するス
イッチ部とを設け、上記閉塞部材が上記挿入口を開放し
て外部記憶媒体を外部記憶媒体装着部に対して着脱する
ことができる位置まで移動する経路途中で、閉塞部材の
一部が機器本体の底面より下方を通過するように構成
し、操作面を上方へ向けて載置した状態においては、機
器本体の一端部を載置面から持ち上げなければ上記挿入
口が完全に開放しないようにしたものである。
従って、本発明電子機器にあっては、挿入口を完全に
開放する位置まで閉塞部材を移動しないと外部記憶媒体
の着脱を行なうことができず、しかも、うっかり機器本
体の電源を切らずに外部記憶媒体の着脱を行なおうとし
て閉塞部材を開くとそれに連動したスイッチ部によって
機器本体の電源の遮断が為され、しかも、閉塞部材は挿
入口を完全に開放する位置まで移動する途中でその一部
が機器本体の底面より下方を通過するので機器本体の一
端部をデスク面等から持ち上げる動作が必要となり、機
器本体の電源の遮断時に必要なデータ退避のための時間
をかせぐこともできる。
(F.実施例)[第1図乃至第17図] 以下に、本発明電子機器の詳細を図示した実施例に従
って説明する。
尚、図示した実施例は本発明電子機器を小型のパーソ
ナルコンピュータに適用したものである。
(a.パーソナルコンピュータの概要) 図中1がパーソナルコンピュータである。
パーソナルコンピュータ1は各別の筐体に構成された
入力兼表示部2と本体部3とから成り、入力兼表示部2
の一側縁と本体部3の一側縁とがヒンジ結合されてお
り、不使用時には、第1図に示すように、入力兼表示部
2と本体部3とが互いに重なるように閉じた状態とさ
れ、この閉じた状態で脇に抱えたり手で持つことができ
る。また、使用するときには、第3図に示すように、入
力兼表示部2と本体部3とを略180゜の角度に開き、入
力兼表示部2が手前に位置した状態で机の上や膝の上に
置いて、あるいは手の平上に持って使用することができ
る。
入力兼表示部2の筐体4の上面、即ち、開いたときに
上側を向く面4aにはその大部分の領域を占めるように液
晶タブレットパネル5が嵌め込まれており、入力ペン6
による文字入力及びアイコン操作等を行ない、また、必
要な表示が為されるようになっている。尚、この液晶タ
ブレットパネル5は、例えば、液晶表示パネルの上に透
明な入力タブレットが重ね合わされたものである。
7、7、・・・は筐体4の上面4aのうち液晶タブレッ
トパネル5の右脇に沿って配設された操作ボタンであ
る。
本体部3の筐体8の上面、即ち、開いたときに上側を
向く面8aの手前側、即ち、入力兼表示部2側に寄った部
分には左右方向に長いペン収納凹部9が形成されてお
り、ここに入力ペン6及びその接続コード10が収納され
るようになっている。
その他、本体部筐体8の上面には電池収納部11、スピ
ーカ12、各種操作ボタン13、13、・・・や操作ダイヤル
14が設けられている。
尚、入力兼表示部筐体4内には液晶タブレットパネル
5の表示回路や入力回路等が収納され、本体部筐体8内
には、CPUやメモリ等のパーソナルコンピュータ1の演
算制御部や記憶部、各種インターフェース等が収納され
ている。
(b.筐体) 次に、上記筐体4、8について説明する。尚、ここで
は筐体4、8の基本構成について説明し、筐体4、8に
形成され又は取着される各部については、後述する。
(b−1.入力兼表示部筐体) 入力兼表示部筐体4は下ハーフ15と上ハーフ16とから
成る。
下ハーフ15は平面形状で横長長方形をした底板部17と
該底板部17の周縁から立ち上げられた周壁部18とにより
浅い皿状に形成されて成る。
周壁部18のうち向う側部18aの上縁の中央部からは向
う側へ突出し、かつ、端部に行くに従って上方へ湾曲し
約4分の1円に相当する部分円筒状をした筒要素19が一
体に突設されている。
また、周壁部18の向う側部18aの上縁のうち左右両端
寄りの位置からは向う側へ突出し、かつ、端部に行くに
従って上方へ湾曲し約4分の1円に相当する部分円筒状
をした受筒要素20、20′が一体に突設されている。尚、
この受筒要素20、20′の外端部、即ち、左側の受筒要素
20の左端部及び右側の受筒要素20′の右端部には覆部20
a、20′aが一体に連設されている。
21、21′は軸受体であり、正面形状で略L字型の板状
をした支持片21a、21′aと、該支持片21a、21′aの上
端に向う側に片寄った状態で連設された短い円筒状の軸
受部21b、21′bとが一体に形成されて成り、軸受部21
b、21′bの軸方向は左右方向に向いている。
そして、支持片21a、21′aが周壁部18の向う側部18a
の内側に固定され、これによって、その軸受部21b、2
1′bが上記受筒要素20、20′上に載置された如き状態
に位置するようになる。
22は筒要素部材であり、左右方向に長い板状をした取
付片23と、該取付片23から立設された支持片24、25と該
支持片24、25の上端に連設された筒要素部26、27とが一
体に形成されて成る。筒要素部26、27は支持片24、25の
向う側へと突出され、軸方向が左右方向に延びると共に
凹部が下方を向いた半円筒状をしており、互いの対向端
には閉塞壁26a、27aが形成されている。
そして、取付片23が底板部17から立設された取付座2
8、28上に固定され、筒要素部26、27が上記筒要素19上
に載置された状態となり、これにより、筒要素部26、27
の下側が筒要素19により略覆われ、内端が閉じ、左右両
端が開口した筒状部29a、29bが形成される。
上ハーフ16は平面形状で横長長方形をした天板部30と
該天板部30の手前縁、左右両側縁の3つの縁の稍内側か
ら下方へ向けて突設された係合壁31、31、・・・とが一
体に形成されて成る。
天板部30の向う側縁中央部から上方に向ってかつ向う
側に向って突出された筒要素32が形成されている。該筒
要素32は略半円筒状をしており、その軸方向が左右方向
に延び凹部が下方向を向いた状態とされている。
また、天板部30の向う側縁の左右両端寄りの位置から
は上方に向ってかつ向う側に向って突出された受筒要素
33、33′が形成されている。受筒要素33、33′は略半円
筒状をしており、その軸方向が左右方向に延び凹部が下
方を向いた状態とされている。尚、これら受筒要素33、
33′の外端部、即ち、左側の受筒要素33の左端部及び右
側の受筒要素33′の右端部には覆部33a、33′aが一体
に連設されている。
また、天板部30の向う側縁のうち筒要素32と受筒要素
33、33′との間の2箇所からは受縁34、34′が向う側へ
及び下方へ向けて突設されており、該受縁34、34′はそ
の上面が部分円筒状に凹んでいる。
しかして、下ハーフ15の上に上ハーフ16が重ね合わさ
れ、上ハーフ16の係合壁31、31、・・・が下ハーフ15の
周壁部18の内側に重ね合わされ、かつ、周壁部18と係合
壁31、31、・・・とが図示しない係合手段により係合さ
れ、更に、下ハーフ15と上ハーフ16とが何箇所かをビス
で結合されて筐体4が形成される。
そして、下ハーフ15の筒要素19と上ハーフ16の筒要素
32とが突き合わせられて上記筒要素部材22の筒要素部2
6、27を囲む外側の筒状部35が形成される。
36は天板部30に形成された大きな窓であり、上記液晶
タブレットパネル5は内側からこの窓36を塞ぐように筐
体4内に配置される。
37は筐体4内において液晶タブレットパネル5の下側
に配置されたプリント基板である。
38、38、・・・は上記プリント基板37から引き出され
たコードであり、これらコード38、38、・・・は上記筒
状部29aを挿通されて該筒状部29aの左端から筐体4外へ
導出されている。
下ハーフ15のうち上記操作ボタン7、7、・・・に対
応した位置に操作スイッチ39、39、・・・が配置されて
おり、また、ジャック部材40が右手前に配置されてお
り、該ジャック部材40のジャック40aは周壁部18の右側
部18bに形成された孔41から外部に臨まされている。
42は下ハーフ15の右手前に配置されたマイクロホンで
あり、周壁部18の手前部18cの右端部に形成された小孔4
3、43、43を介して外部に対している。
44、44、・・・は上記操作スイッチ39、39、・・・、
ジャック部材40及びマイクロホン42から引き出されたコ
ードであり、これらコード44、44、・・・は上記筒状部
29bを挿通されて筒状部29bの右端から筐体4外に導出さ
れている。
尚、45、45はコード38、38、・・・の先端に接続され
たコネクタ、46、46、46はコード44、44、・・・の先端
に接続されたコネクタである。
(b−2.本体部筐体) 本体部筐体8も下ハーフ47と上ハーフ48とから成る。
尚、ここで上下の関係は、筐体4、8を第3図に示すよ
うに開いた状態での上下であり、また、入力兼表示部2
側を手前側ないしは前側、本体部3側を向う側ないしは
後側とする。
下ハーフ47は平面形状で横長長方形をした底板部49と
該底板部49の周縁から立設された周壁部50とから成る。
周壁部50の手前側部50aの中央部と両側端との間の位
置から手前側へ突出し、かつ、端部に行くに従って上方
へ湾曲し約4分の1円に相当する部分円筒状をした筒要
素51、51′が一体に突設されている。
52は軸部材であり、左右方向に細長い板状をした取付
部53と該取付部53の左端部上端から上方へかつ手前側へ
突設された筒状の支持部54と該支持部54の左端面から突
設された円柱状の軸部55とが一体に形成されて成る。支
持部54、軸部55共軸方向が左右方向に延びる向きに形成
され、軸部55は支持部54より小径に形成されている。
そして、軸部材52の取付部53が周壁部50の手前側部50
aの内側に固定され、これにより、支持部54は上記筒要
素51の左端部上に載置された如くに位置し、軸部55は筒
要素51の左端より左方へ突出した状態となる。そして、
該軸部55は上記入力兼表示部筐体4の軸受部21bに回転
自在に嵌合され、これによって、左側のヒンジ結合が為
される。
56は右側の軸受部材であり、板状をした取付部57と該
取付部57の上端から上方へかつ手前側へ突設された支持
部58とが一体に形成されている。59は金属で形成された
軸体であり、短い円柱状をし、支持部58にその右端面か
ら突出するように固定された摩擦軸59aと、摩擦軸59aよ
り小径で摩擦軸59aの右端面の中心部から右方へ向けて
突出された回動軸59bとが一体に形成されて成る。
そして、取付部57が周壁部50の手前側部50aの内側に
固定され、これによって、支持部58が上記筒要素51′の
右端部上に載置された如くに位置され、軸体59が筒要素
51′の右端より右方へ向けて突出した状態となる。
一方、入力兼表示部2に設けられた軸受部21′bの左
端面からは筒体60が突設されており、該筒体60及び軸受
部21′bの中心を貫通した軸受孔61が形成されている。
62はコイルバネであり、該コイルバネ62は上記筒体60よ
り長く形成され、そして、筒体60に外嵌され、かつ、接
着等適宜の手段により筒体60に固定されている。そし
て、コイルバネ62はその左端部62aが筒体60の左端より
左方へ突出している。
そして、本体部筐体8に設けられた上記回動軸59bが
軸受孔61に左方から回転自在に挿通され、また、摩擦軸
59aがコイルバネ62の左端部62aに内嵌される。
そして、回動軸59bの軸受部21′bの右端から突出し
た端部にEリング63を係着して該回動軸59bの軸受孔61
からの抜け止めが為される。
このようにして、筐体4と8との右側がヒンジ結合さ
れる。
尚、摩擦軸59aの外径はコイルバネ62の内径と同じか
僅かに大きく形成されており、従って、摩擦軸59aとコ
イルバネ62との間には摩擦力が働くようになっている。
従って、軸体59が上記摩擦力によりコイルバネ62の径を
拡げる方向、即ち、順方向へ回転するときは、余り抵抗
がないが、コイルバネ62の径を狭める方向、即ち、逆方
向へ回転するときは、大きな抵抗が加わることになる。
そして、本実施例において、入力兼表示部2と本体部3
を開く方向が逆方向となり、閉じる方向が順方向となっ
ている。従って、入力兼表示部2と本体部3を180゜ま
で開くことができるが、90゜から180゜までの任意の位
置で停めて使用する場合、本体部3が自重によって更に
開いて行ってしまうことを防止することができる。
上ハーフ48は平面で見て略横長長方形をしており、手
前側縁の左右両端部を除いた部分に浅い切欠64が形成さ
れている。
上記切欠64の左右両端に寄った位置に軸方向が左右方
向に延び、かつ、凹部が下方を向いた半円筒状の筒要素
65、65′が手前側へ向けて突設されている。
しかして、下ハーフ47と上ハーフ48とが結合される
と、下ハーフ47の筒要素51、51′と上ハーフ48の筒要素
65、65′とによって筒状部66、66′が形成される。そし
て、これら筒状部66、66′はその内側において筐体8内
部と連通されている。
上記切欠64の左右両端に寄った位置に軸方向が左右方
向に延び、かつ、凹部が下方を向いた半円筒状の筒要素
65、65′が手前側へ向けて突設されている。
しかして、下ハーフ47と上ハーフ48とが結合される
と、下ハーフ47の筒要素51、51′と上ハーフ48の筒要素
65、65′とによって筒状部66、66′が形成される。そし
て、これら筒状部66、66′はその内側において筐体8内
部と連通されている。
しかして、筒体4と8とがヒンジ結合されると、筐体
8の筒状部66は筐体4の筒状部35と受筒要素20、33との
間に位置し、筒状部66′は筒状部35と受筒要素20′、3
3′との間に位置される。そして、上記コード38、38、
・・・は筒状部29aの左端から出た後筒状部66を通って
筐体8内へ入り、また、コード44、44、・・・は筒状部
29bの右端から出た後筒状部66′を通って筐体8内へ入
るようになる。
67は筐体8内に配置されたプリント基板であり、上記
コネクタ45、45、46、46、46は該プリント基板67に設け
られたコネクタ68、68、・・・に接続される。
(c.ロック機構) 次に、入力兼表示部2と本体部3とを閉じた状態にロ
ックするためのロック機構を説明する。
69はフック片であり、筐体8の向う側端中央部から上
方へ向けて突設されている。フック片69の上端からは右
方へ突出した爪片69aが形成されており、該爪片69aの右
上縁は右下がりの傾斜縁69bとされている。
70は筐体4に設けられたロック部であり、上記フック
片69を係脱自在にロックするためのものである。
71は筐体4の下ハーフ15の手前側周壁部18cの左右方
向における中央部と稍間隔を置いて対向するように底板
部17から立設された案内壁であり、該案内壁71の右端か
ら手前側周壁部18cの方へ向けて支持壁71aが突設されて
いる。
筐体4の手前側周壁部18cのうち上記案内壁71の略中
央部と対向した位置に左右に長いスリット72が形成され
ている。
73は左右方向に長い摺動体であり、横断面形状で後方
に開口したコ字状をしている。
摺動体73の前側片74の左右方向における略中央部には
被案内突起74aが前方に向って突設されている。そし
て、摺動体73は上記案内壁71と手前側周壁部18cとの間
に左右方向へ摺動自在に配置され、そして、被案内突起
74aが手前側周壁部18cに形成されたスリット72に摺動自
在に挿通される。
75は前記被案内突起74aのスリット72を通して手前側
周壁部18cの前側に突出した部分に取着された把手であ
り、操作者はその把手により摺動体73を摺動させること
になる。尚、摺動体73の摺動範囲は被案内突起74aがス
リット72の左端に当接する位置と右端に当接する位置と
の間である。
74bは前側片74の後面のうち左右方向における略中央
より稍右寄りの位置から後方へ向けて突設された受圧片
であり、該受圧片74bと前記支持壁71aとの間に圧縮コイ
ルスプリング76が縮設されており、これによって、摺動
体73には左方へ向けての移動力が付勢されており、摺動
体73に右方への移動力が加えられていない間は、上記し
た移動範囲の左端に位置している。
摺動体73の上片77の左半分の部分には左右方向に長い
孔78が形成されていて、該孔78の開口縁のうち右端の縁
78aが係止縁とされる。
79は上記孔78を略完全に補完する平面形状を有する閉
塞板であり、孔78を閉塞した状態でその左端部が摺動体
73の前側片74から後方へ向けて突設された支持軸80に回
動自在に支持されている。
81はトーションスプリングであり、そのコイル部81a
が上記支持軸80に外嵌され、一方の腕81bが摺動体73の
上片77の左端部の下面に弾接され、他方の腕81cが閉塞
板79の下面に弾接されており、これによって、閉塞板79
にはその回動端、即ち、右端が上方へ移動する方向への
回動力が付勢されている。
そして、閉塞板79の右端部下面からは右方へ向ってス
トッパ片79aが突設されており、このストッパ片79aが上
記係止縁78aの下面と係合することによって、閉塞板79
のそれ以上上方への回動が阻止され、この状態で、閉塞
板79は孔78を略完全に閉塞した状態となる。
82は入力兼表示部筐体4の上ハーフ16の天板部30の手
前側縁の左右方向における略中央部に形成された横長の
挿通孔であり、上記ロック部70の閉塞板79の右端部と係
止縁の78aにまたがった位置に対応して形成されてい
る。
しかして、入力兼表示部2と本体部3とを閉じると、
本体部3側のフック片69が入力兼表示部2の挿通孔82を
通って筐体4内に進入して行き、その傾斜縁69bの左端
寄りの部分がロック部70の係止縁78aに当接する(第9
図(A)参照)。この状態から更にフック片69が筐体4
内に入って行くと、その傾斜縁69bによって係止縁78aが
右斜下方へ向って押圧されるため、摺動体73は圧縮コイ
ルスプリング76の弾発力に抗して右方へ移動する(第9
図(B)参照)。これによって、フック片69は更に筐体
4内へ入ることができ、また、フック片69の下端によっ
て押圧されて、閉塞板79はトーションスプリング81の弾
発力に抗して下方へ回動される。そのようにして、フッ
ク片69の爪片69aが摺動体73の上片77より下方の位置に
達すると(第9図(C)参照)、係止縁78aを右方へ押
圧していた力が取り除かれるので、摺動体73は圧縮コイ
ルスプリング76の弾発力により左方へと移動し、係止縁
78aが爪片69aの上側に来て、これによって、爪片69aが
係止縁78aに係合する状態となる(第9図(D)参照)
ため、入力兼表示部2と本体部3とが閉じた状態がロッ
クされ、爪片69aと係止縁78aとの係合を解かない限り、
入力兼表示部2と本体部3とは開かれることが無い。
そして、上記ロックを外す場合は、筐体4の前面に位
置した把手75を右方へ移動させれば良い。これによっ
て、摺動体73が圧縮コイルスプリング76の弾発力に抗し
て右方へと移動されて、係止縁78aがフック片69の爪片6
9aの上方から右方へ逃げるので、入力兼表示部2と本体
部3とを開くことができる。
そして、入力兼表示部2と本体部3とを開くと、今ま
で閉塞板79を下方へ向けて押していたフック片69が上方
へ逃げて行くので、閉塞板79はトーションスプリング81
の弾発力により上方へ向けて回動され、孔78を閉塞した
状態となる。従って、パーソナルコンピュータ1の使用
中において、筐体4の上面手前に形成された挿通孔82が
塞がれた状態となり、見栄えが良くなる。
(d.入力ペン及びその収納凹部) ペン収納凹部9は本体部筐体8の上ハーフ48にその手
前側縁に沿って左右方向に長く形成されている。そし
て、該ペン収納凹部9は左側の略3分の1の部分9aに比
して右側の略3分の2の部分9bが幅広に形成されてお
り、幅狭部9aの左端内面には挿通孔83が形成されてい
る。また、幅広部9bの後側内面の左端部には孔84が形成
されており、上ハーフ48の内面に固定されたジャック部
材85のジャック85aが上記孔84から凹部9内に臨まされ
ている。
タブレットの座標指定装置としての入力ペンとしては
いくつかの方式のものがあるが、本発明において液晶タ
ブレットパネル5の座標点指定装置としては静電感圧型
の入力ペン6が採用されている。
入力ペン6の先端部はその余の部分に比して細く形成
されており、更に、該細径部6aの先端に接触部6bが形成
されている。
接続コード10は螺旋状に巻かれており、入力ペン6の
後端から導出され、先端にプラグ10aが接続されてい
る。
しかして、入力ペン6はプラグ10aがジャック85aに挿
着されて使用される。また、プラグ10aをジャック85aに
挿着したまま、入力ペン6及び接続コード10を収納凹部
9内に収納しておくことができる。即ち、入力ペン6の
細径部6aを挿通孔83に挿通した状態で入力ペン6を幅狭
部9a及び幅広部9bの手前側に収納し、接続コード10を幅
広部9bの後側に収納することができる。
尚、プラグ10aは凹部9内に臨んだジャック85aだけで
なく、入力兼表示部筐体4の右側面手前側端に臨まされ
たジャック40aに挿着して使用することもできる。これ
によって、使用者は使い勝手の良い方のジャックを選ん
で使用することができる。従って、プラグ10aを挿着す
るジャックはこれだけでなく筐体4や8の別の部位にも
臨むようにしても良い。
(e.メモリカード挿着部) 86はメモリカード、例えば、ICカードの挿着部であ
る。
87は本体部筐体8の下ハーフ47の周壁部50左側部50b
の稍上縁寄りの位置に前後方向に延びるように形成され
た挿入口である。左側周壁部50bのうち挿入口87の両脇
に位置した部分には上端近くから下端に達する凹部88、
88が形成されている。また、底板部49の左側縁のうち凹
部88、88とこれらの間の部分に対応した部分89が浅く切
り欠かれている。
90は筐体8内の上記挿入口87と対向した位置に配置さ
れたカードコネクタで、上記挿入口87から挿入されたIC
カード91の接続端91aが挿着され、これによって、ICカ
ード91が図示しない回路と接続される。
92、92は左側周壁部50bの上縁のうち挿入口87の両端
寄りの位置に形成された切欠である。
93は合成樹脂で形成された蓋体である。94は蓋体93の
主部であり、前後方向に長い板状をしていて、下端部は
僅かに右方へと湾曲している。
95、95は前方から見て略逆L字状をした腕片であり、
主部94の内面、即ち、右側面の前後両端から稍内側に入
った位置の上下方向における中央より稍上の位置から右
方へ向けて一体に突設されている。腕片95、95の先端部
の外面、即ち、前側の腕片95の前面及び後側の腕片95の
後面には支点突起95a、95aが突設されている。
そして、上記凹部88、88の互いに遠い方の側面、即
ち、後側の凹部88の後面及び前側の凹部88の前面の奥部
下端部には受穴88a、88aが形成されている。
しかして、腕片95、95の支点突起95a、95aが受穴88
a、88aに回動自在に嵌合され、これによって、蓋体93は
支点突起95a、95aと受穴88a、88aとの嵌合部を支点とし
て回動し、メモリカード挿入口87を開閉する。
そして、本体部3を平らな面96上に載置した状態で蓋
体93が開けられた場合、僅かに開いたところで、主部94
の下端部が上記面96に衝合してしまい(第11図(B)参
照)、それ以上は開くことができない。従って、ICカー
ド91の交換をする場合等は、本体部3を上記面96から持
ち上げた状態とすることによって蓋体93を完全に開いて
挿入口87を開放することができる(第11図(C)参
照)。
蓋体93の主部94の内面のうち上縁に沿った位置に前後
に離間して係合子97、97が突設されている。これら係合
子97、97には先端に開口した係合切欠98、98が形成され
ており、そして、これら係合切欠98、98の開口端98a、9
8aは狭隘部となっている。尚、蓋体93が閉じられたと
き、上記係合子97、97は左側周壁部50bの上縁に形成さ
れた上記切欠92、92内に位置される(第12図(C)参
照)。
99、99は蓋体8の上ハーフ48の左側縁下面から上記切
欠92、92内へ突出するように突設された係合ピンであ
る。
しかして、蓋体93が閉じられるとき、係合子97、97の
係合切欠98、98の狭隘部98a、98aが材料の持つ可撓性に
よって拡開し(第12図(B)参照)、係合ピン99、99が
係合切欠98、98と係合し(第12図(C)参照)、これに
よって蓋体93は閉じた位置にクリックストップされる。
100は蓋体93の主部94の外面上端寄りの位置に突設さ
れた突条であり、蓋体93を開けるときは、この突条100
の上面に指あるいは指爪を掛け、下方へ押圧すれば、蓋
体93に開方向への回動力が加わり、係合子97、97の係合
切欠98、98の狭隘部98a、98aが係合ピン99、99によって
拡開され、係合切欠98、98と係合ピン99、99との係合が
外れる。
101は筐体8の上ハーフ48の下面に左右方向へ摺動自
在に支持された摺動子である。摺動子101は左右方向に
長い細幅の板状をした主部102と該主部102の右端に前後
方向に延びる向きで連結された作用部103とが合成樹脂
で一体に形成されて成る。
主部102の左端には切欠102aが形成され、また、左端
寄りの位置に左右方向に長い長孔102bが形成されてい
る。
作用部103の前端部103aは押圧部とされ、また、後端
にはバネ掛片103bが下方へ向けて突設されている。
104は押え金具であり、左右方向へ延びる角溝状をし
た案内部104aと案内部104aの上縁から側方へ向って突設
された取付片104b、104b、104bと案内部104aの後縁部中
央から下方に向って突設されたバネ掛片104cとが金属板
によって一体に形成されて成る。
そして、各取付片104b、104b、104bに形成された取付
孔に上ハーフ48の下面から突設された支持ピンが挿通さ
れ、かつ、該支持ピンのうち上記取付孔を挿通されて取
付片104b、104b、104bの下側へ突出した部分がカシメら
れて、押え金具104が上ハーフ48の下面に固定される。
そして、上記摺動子101はその主部102が押え金具104
の案内部104aに摺動自在に支持され、また、上ハーフ48
の下面から突設された案内ピン105が主部102の長孔102b
に摺動自在に挿通される。このようにして、摺動子101
は上ハーフ48の下面に左右方向へ摺動自在に支持され
る。
106は引張コイルスプリングであり、摺動子101のバネ
掛片103bと押え金具104のバネ掛片104cとの間に張設さ
れており、これによって、摺動子101には左方へ向って
の移動力が付勢されている。
そして、摺動子101にこれを右方へ移動させる力が加
えられていない間は、その左端部に形成された切欠102a
内に上記係合ピン99、99の一(後側のもの)が入った状
態とされている(第12図(A)参照)。そして、上記蓋
体93が閉じられると、その後側の係合子97の右端で摺動
子101の主部102の左端面が押圧され、摺動子101は引張
コイルスプリング106の引張力に抗して僅かに右方へ移
動される(第12図(B)、(C)参照)。
107は上ハーフ48に支持されたプリント基板108に支持
されたスイッチであり、その被押圧子107aはスイッチ筐
体107bの右側面から突出し、かつ、上記摺動子101の押
圧部103aに対向している。
そして、蓋体93が挿入口87を閉じた位置にあるとき
は、摺動子101は引張コイルスプリング106の引張力に抗
して稍右方へ移動されているため、その押圧部103aはス
イッチ107の被押圧子107aに右側から近接してはいるが
これを押圧しない位置に保たれる(第12図(C)参
照)。
そして、摺動子101がその切欠102aと係合ピン99とが
係合した状態にあるとき(即ち、蓋体93が閉塞位置から
少しでも開放位置へ向けて回動されたときはこの状態に
なる。)は、摺動子101の押圧部103aによってスイッチ1
07の被押圧子107aが押し込まれ、スイッチ107が電源オ
フ信号を発するようになっている(第12図(B)、
(A)参照)。
そして、電源オフ信号が発せられると、パーソナルコ
ンピュータ1本体において使用中のデータ退避が行なわ
れる。
ただ、データの退避には多少の時間、例えば2秒程の
時間が必要であるが、この退避が完了しないうちに、即
ち、電源にオフにならないうちに使用者がICカード91を
メモリカード装着部86から引き抜いてしまうと、ICカー
ド91中のデータが破壊されてしまう惧れがある。そこ
で、上記したように、使用状態、即ち、入力兼表示部2
と本体部3とを互いに180゜に開き平らな面96の上に置
いている状態では蓋体93がICカード91を取り出せる状態
までは開かないようにしてある。これによって、上記し
たデータ退避のための時間をかせぐことが可能となり、
不用意な操作によってICカード91中のデータが破壊され
てしまうことを防止することができる。
(f.電池収納部) 電池収納部11は本体部筐体8の後部左側に形成されて
いる。
109は上ハーフ48の後部左側に形成された開口部であ
り、横長の長方形状をしている。
また、該開口部109の左側に隣接して前後の長さが開
口部109の前後幅の5分の3程度の前後方向に長い開口
部110が形成されている。
更に、開口部110の前側に隣接した位置には前後方向
に長いスライド孔111が形成されている。
開口部109と開口部110及びスライド孔111形成部との
間の境界を為す桟112の上面は上ハーフ48の上面より僅
かに低くなっている。
113、113、113は開口部109及び110の開口面から僅か
に下の位置から突設された受縁であり、これら受縁11
3、113、113の上面は上記桟112の上面と同一の面内に位
置している。
尚、前縁と後縁に形成された受縁113、113の右端部に
は切欠114、114が形成されている。
上記桟112の上面のうち開口部109と110との間の部分
の前後方向における略中間の位置には切欠115が形成さ
れている。また、該桟112の手前側端にも切欠116が形成
され、該切欠116は手前側116aが深く後側116bが浅く形
成されている。
117は上ハーフ48の下面と上ハーフ48の下面に固定さ
れた支持部材118との間で前後方向へ摺動自在に支持さ
れた摺動子である。
117aは摺動子117の上面にに突設された摘子であり、
上記スライド孔111内に摺動自在に位置されている。
また、117bは摺動子117の右側面から右方へ向けて突
設されたロック片であり、上記桟112に形成された切欠1
16の上部内に位置しており、その前端部上面は前下がり
の傾斜面117cに形成されている。
117dは摺動子117の後端部から下方へ向けて突設され
たバネ掛片である。
そして、該バネ掛片117dと上記押え金具104に形成さ
れたバネ掛片104dとの間に引張コイルスプリング119が
張設され、これによって、摺動子117に前方へ向っての
移動力が付勢される。従って、摺動子117のロック片117
bは通常は切欠116の手前側部116aの上部に位置してい
る。
120は筐体8の下ハーフ47のうち、上記開口部109に対
応した位置に形成された電池収納部であり、端子120a、
120aが設けられている。
121は横長長方形状の板状をした蓋板であり、上記開
口部109にぴったりと嵌合する大きさにされている。
蓋板121の下面右端の前後両端部からは右方へ向って
係合片121a、121aが突設されている。そして、これら係
合片121a、121aは前方から見て上方に開口したコ字状を
為しており、かつ、右端部上面121b、121bは蓋板121の
下面より僅かに高い位置にあるようになっている。
また、蓋板121の下面の左端部のうち前端寄りの位置
から係止片122が下方へ向けて突設され、該係止片122の
下端部からは後方に向って係止爪122aが突設され、該係
止爪122aの下端縁122bは後上がりの傾斜縁とされてい
る。
しかして、蓋板121をこれで開口部109を略覆うよう
に、かつ、右下がりに傾斜させた状態にして係合片121
a、121aを開口部109の前後両縁に位置した受縁113、113
の右端部に形成された切欠114、114から筐体8内に挿入
し、蓋板121の右端縁が右側の受縁113に当接されるよう
にする(第14図(A)参照)。そして、この状態で、蓋
板121をその右側縁と右側受縁113との当接部を回動支点
としてその左端が下方へ移動するように回動させる。す
ると、蓋板121の係止片122の傾斜縁122bが切欠手前側11
6aの上部に位置しているロック片117bの傾斜面117cに当
接する(第13図(B)参照)。この状態から更に蓋板12
1を下方へ回動させると、係止片122の傾斜縁122bがロッ
ク片117bの傾斜面117cを下斜後方へ向けて押圧するた
め、この押圧力をロック片117bを介して受けた摺動子11
7が引張コイルスプリング119の引張力に抗して後方へ移
動する。これによって、蓋板121はその周縁部が各受縁1
13、113、113及び桟112の上面に載置される位置まで回
動することができ、開口部109を覆った状態となる(第1
3図(C)参照)。尚、この状態で、蓋板121の係合片12
1a、121aはその右端部上面121b、121bが蓋板121の下面
より稍高い位置にあるため上ハーフ48の下面に当接して
稍下方に撓まされ(第14図(B)、(C)参照)、これ
によって、蓋板121の左端を僅かに上方へ跳ね上げよう
とする力が蓄えられる。そして、この状態で、係止片12
2aがロック片117bより下に位置するため(第13図(C)
参照)、摺動子117が引張コイルスプリング119の引張力
によって前進して元の位置に戻るため(第13図(D)参
照)、ロック片117bが係止爪122aの上側に位置し、これ
によって、蓋板121は電池収納凹部120の上部開口部109
を閉じた位置にロックされる。
そして、蓋板121を開けるときは、摘子117aを後方へ
移動させる。すると、摺動子117が引張コイルスプリン
グ119の引張力に抗して後方へ移動され、そのロック片1
17bが切欠116の手前側部116aの上部から後側116bの方へ
と移動するため、蓋板121の係止爪122aに係止していた
ものが無くなり、従って、係合片121a、121aに蓄えられ
ていた力によって蓋板121の左端部が僅かに浮き上が
る。そこで、該浮き上がった蓋板121の左端部を持って
上方へ回動させ、最後に係合片121a、121aを切欠114、1
14から筐体8外へ引き出せば良い。
123は電池収納凹部120内にに着脱自在に装着される充
電タイプの電池である。
124は上記電池収納凹部120の左側に隣接して形成され
た収納凹部であり、平面で見て前後方向に長い長方形状
をしている。
そして、該収納凹部124には端子125、125が設けられ
ており、また、該収納凹部124を形成している周壁126の
右側部上縁の前後方向における中央部に浅い切欠126aが
形成されている。そして、下ハーフ47と上ハーフ48とが
結合されて筐体8が形成されると、この切欠126aと上記
桟112の左側面下端とによって係合孔127が形成される。
128は合成樹脂で形成されたボタン型電池ホルダーで
ある。
該ボタン型電池ホルダー128は上面板129と該上面板12
9から下方へ向けて突設された支持板130とから成る。
上面板129は上記開口部110にぴったりと嵌り込む大き
さの板状をしており、支持板130は上面板129の下面の右
側に寄った位置から下方へ向けて突設されている。
支持板130の上端から中程稍下側に達する位置まで側
方から見て上方に開口したコ字状をしたスリット130aが
形成され、該スリット130aに囲まれた部分が係合片131
となっている。そして、該係合片131の右側面下端部に
係合爪131aが突設されている。
支持板130の左側面の下端部には支持突起130b、130b
が突設されており、支持板130の左側面のうち該支持突
起130b、130bと上面板129とによって囲まれた電池支持
部132に、例えば、リチウム電池等のボタン型電池133が
支持される。
そして、上記ボタン型電池ホルダー128はその電池支
持部132にボタン型電池133を支持した状態で、支持板13
0が開口部110から収納凹部124内に挿入される。そし
て、支持板130が収納凹部124内に挿入されると、ボタン
型電池133が収納凹部124内に設けられた端子125、125と
接触され、また、上面板129は開口部110を閉塞した状態
で受縁113及び桟112上に載置され、また、係合爪131aが
係合孔127と係合されて、支持板130が収納凹部124から
脱落してしまわないようにロックされる。尚、このボタ
ン型電池133は、例えば、メモリバックアップ用や時計
用の電源として使用される。
そして、ボタン型電池ホルダー128を筐体8から取り
外す場合は、上記蓋板121を筐体8から外した状態で、
上面板129の右側端面と桟112上面との間に指爪を入れて
上面板129を上方へ引き上げるようにすれば良い。従っ
て、蓋板121を筐体8に装着した状態では、このボタン
型電池ホルダー128を筐体8から取り外すことはできな
い。
(g.ボイスメモ) 134は本体部筐体8の右側面に形成されたボイスメモ
操作部であり、録音操作ボタン135a、再生操作ボタン13
5b、停止操作ボタン135c、音量調整ノブ135dが配列され
ている。
尚、136は入力兼表示部筐体4の下ハーフ15の下面の
うち後縁に沿って左右に長く形成された浅い凹部であ
り、入力兼表示部2と本体部3を閉じた状態で第16図に
示すように手で持った場合に指の先端がこの凹部136に
掛って把持し易く、また、このように把持した状態でパ
ーソナルコンピュータ1を顔面の高さまで持ち上げる
と、入力兼表示部筐体4の前面右端に配置したマイクロ
フォン42が口の前に位置し、上記ボイスメモ操作部134
が目の前に来る(第16図の2点鎖線で示した状態)の
で、ここ134に設けられた各操作ボタンやノブ135a〜135
dを操作し易い。
そして、図示しないが、本体部3には録音用のICメモ
リが搭載されていて、思い付や備忘録をボイスメモとし
て記録しておくことができるようになっている。
(h.受話器載置部) 137は本体部筐体8の上面のうち右後部に形成された
受話器載置部である。
138、138、・・・は放音孔であり上ハーフ48の下面に
取着されたスピーカ12に対応した箇所に形成されてい
る。
上記放音孔138、138、・・・を囲む位置には平面形状
で丸味を帯びた四角形を為す突条139が形成されてお
り、該突条139は左側のものが低く右側のものが高くな
るように、その稜線が左下がりに傾斜されている。
しかして、第17図に示すように、電話機の受話器140
の送話部140aを上記突条139の上に載置した場合、突条1
39の稜線が送話部140aの面になるべく多く接触し、受話
器140の姿勢が安定する。
これは、このパーソナルコンピュータ1に組み込まれ
た、あるいはアプリケーションソフトウェアによる住所
録あるいは電話番号簿をオートダイアラーとして使用す
るときにきめて使い勝手が良好である。
(i.その他) その他、上記パーソナルコンピュータ1にあっては、
入力兼表示部2には液晶タブレットパネル5の他必要最
小限のものしか配置しないようにして、他のものは本体
部3に配置し、入力兼表示部2の厚さを極力薄くして、
入力ペン6による入力操作を行ない易くしてある。
141、141、・・・は、本体部筐体8の下ハーフ47の下
面の四隅に近接した位置に形成された背の低い突部、14
2、142、・・・は該突部14、141、・・・に埋め込まれ
たゴム座であり、本パーソナルコンピュータ1を辷り易
い面上で使用する場合でも、パーソナルコンピュータ1
がやたらと移動しないようにするためのものである。
143、143は入力兼表示部筐体4の下ハーフ15の下面う
ちの前縁寄りの左右両端に寄った位置から突設された小
さな突起である。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明電
子機器は、外部記憶媒体を装着し、該外部記憶媒体を利
用可能とする外部記憶媒体装着部と、該外部記憶媒体装
着部の外部に向って開いた挿入口を閉塞する閉塞部材
と、該閉塞部材による上記挿入口の閉塞状態が解除され
ることに連動して機器本体の電源を遮断するスイッチ部
とを備え、上記閉塞部材が上記挿入口を開放して外部記
憶媒体を外部記憶媒体装着部に対して着脱することがで
きる位置まで移動する経路途中で、閉塞部材の一部が機
器本体の底面より下方を通過するように構成し、操作面
を上方へ向けて載置した状態においては、機器本体の一
端部を載置面から持ち上げなければ上記挿入口が完全に
開放しないようにしたことを特徴とする。
従って、本発明電子機器にあっては、挿入口を完全に
開放する位置まで閉塞部材を移動しないと外部記憶媒体
の着脱を行なうことができず、しかも、うっかり機器本
体の電源を切らずに外部記憶媒体の着脱を行なおうとし
て閉塞部材を開くとそれに連動したスイッチ部によって
機器本体の電源の遮断が為され、しかも、閉塞部材は挿
入口を完全に開放する位置まで移動する途中でその一部
が機器本体の底面より下方を通過するので機器本体の一
端部をデスク面等から持ち上げる動作が必要となり、機
器本体の電源の遮断時に必要なデータ退避のための時間
をかせぐこともできる。
尚、上記実施例では、本発明を小型パーソナルコンピ
ュータに適用したものを示したが、本発明はワードプロ
セッサ、電子手帳等着脱自在な外部記憶媒体を使用する
電子機器に広く適用することができる。
また、上記した実施例で示した具体的な形状や構造
は、本発明電子機器の実施に当っての具体化のほんの一
例を示したものにすぎず、これらによって、本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本発明電子機器を小型パーソナルコ
ンピュータに適用した実施の一例を示すもので、第1図
は斜視図、第2図は下から見た斜視図、第3図は入力兼
表示部と本体部を開いて見せた斜視図、第4図は分解斜
視図で、(A)は入力兼表示部の分解斜視図、(B)は
本体部の分解斜視図、第5図は入力兼表示部と本体部を
開いた状態の平面図、第6図は入力兼表示部と本体部を
開いた状態で、各々の上ハーフを外した状態の平面図、
第7図は第5図のVII−VII線に沿う断面図、第8図は第
5図のVIII−VIII線に沿う断面図、第9図は入力兼表示
部と本体部が閉じられてロックされていく状態を(A)
から(D)へ順を追って示した要部の拡大断面図、第10
図は本体部の要部を上下に分割した分解斜視図、第11図
はメモリカードの挿着部の蓋体が開けられている状態を
(A)から(C)へ順を追って示した要部の断面図、第
12図はメモリカードの挿着部の蓋体がロックされていく
状態を(A)から(C)へ順を追って示した要部の一部
切欠拡大平面図、第13図は電池収納部の蓋板がロックさ
れ再び外されていく状態を(A)から(F)へ順を追っ
て示した要部の拡大断面図、第14図は電池収納部の蓋板
がロックされていく状態を(A)から(C)へ順を追っ
て示す第13図と直交する方向で切った断面図、第15図は
ボタン型電池ホルダー部を示すもので、(A)は一部切
欠斜視図、(B)はボタン型電池を収納した状態の拡大
断面図、第16図はボイスメモの使用状態を示す図、第17
図は受話器載置部に受話器が載置された状態の側面図で
ある。 符号の説明 1……電子機器(機器本体)、2……操作面、 86……外部記憶媒体装着部、 87……挿入口、 91……外部記憶媒体、 93……閉塞部材、96……載置面、 107……スイッチ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 1/16 G06F 1/26 G06F 3/06 G06F 15/02 G06F 12/16 G06K 19/00 G06K 17/00 H05K 5/02 G11C 5/00 G11C 29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部記憶媒体を装着し、該外部記憶媒体を
    利用可能とする外部記憶媒体装着部と、該外部記憶媒体
    装着部の外部に向って開いた挿入口を閉塞する閉塞部材
    と、該閉塞部材による上記挿入口の閉塞状態が解除され
    ることに連動して機器本体の電源を遮断するスイッチ部
    とを備え、 上記閉塞部材が上記挿入口を開放して外部記憶媒体を外
    部記憶媒体装着部に対して着脱することができる位置ま
    で移動する経路途中で、閉塞部材の一部が機器本体の底
    面より下方を通過するように構成し、 操作面を上方へ向けて載置した状態においては、機器本
    体の一端部を載置面から持ち上げなければ上記挿入口が
    完全に開放しないようにした ことを特徴とする電子機器
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