JP2847550B2 - シリカガラスフィルター - Google Patents
シリカガラスフィルターInfo
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- silica glass
- glass filter
- filter
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Description
ス等の気体、薬液等の液体の濾過に使用するシリカガラ
スフィルターに関する。
ス、アセチルセルロース、ポリテトラフロロエチレン等
の合成樹脂からなる樹脂フィルター、アルミナ、炭化け
い素、ムライト等のセラミックスからなるセラミックフ
ィルター、又はバイコール方式によるガラスフィルター
等が知られている。
は、耐熱性や耐薬品性に制限があると共に、強度が低
く、循環や送液の際の圧力変動に伴う脈動により、フィ
ルターの目が部分的に広がって捕集物がフィルターを通
ってしまい、完全な濾過を行えない。又、ベーキング通
により再生して使用することができない問題がある。
ーの問題点を概ね解決できるものの、その構成粒子が結
晶質で多面体で絡み合った構造となるため、濾過流体の
流れが複雑となって圧力損失が大きくなると共に、透過
率が低下する。又、焼結した粒子間の境界に明瞭な粒界
を生じ、この粒界には、粒界偏析により粒子内の不純物
等が集まって粒子間相が形成されやすく、この粒子間相
が薬液等により侵されることによって不純物を溶出する
と共に、強度が低下する問題がある。
その中に含まれるほう素、アルカリイオン等の溶出によ
り、不純物の混入が起こる問題がある。
高透過率のシリカガラスフィルターの提供を目的とす
る。
ルターは、純度が99.9%以上で、アルカリ、アルカリ金
属、重金属類及びB III属の元素が総量で150ppm以下の
非晶質シリカ粉末を微細な多孔質の平板の焼結体として
構成したものである。
る。
の5〜500倍である。
結晶質のもののように粒界に粒子間相が形成されるよう
なことはなく、均一な連続構造を有し、かつ固着粒子が
球状に近くなり、その表面が平滑となる。又、負の静電
チャージが非常に大きくなる。
と透過率が低くなり、500μmを超えると高強度の薄板
を得ることが難しい。平均粒径は、好ましくは0.5〜100
μmである。
の5倍未満であると強度が低く、フィルターとして用い
ることが難しく、500倍を超えると透過率が低下し、迅
速な固液分離を行うことが難しい。平均厚さは、好まし
くは構成粒子の平均粒径の50〜200倍である。
熱分解してシリカ(SiO2)を得る方法、以下同じ)で合
成した合成シリカガラスカレットをシリカガラス製ボー
ルミル中で乾式粉砕し、平均粒径20μmのシリカ粉末を
得た。
り直径15mm、厚さ1mmの円板に成形した。成形体を1400
℃の温度で焼成し、非晶質シリカ粉末の焼結体からなる
微細な多孔質の平板としてシリカガラスフィルターを得
た。
純物の濃度が第1表に示すように小さく、かつシリカの
純度が99.9%以上と非常に高いものであった。
ス製反応容器に、エタノール1500ml、29%アンモニア水
250mlを加えて混合して反応溶液とする一方、エタノー
ル1000mlとテトラエトキシシラン200mlを混合して原料
溶液とし、これを20℃の温度に調整した反応溶液中に滴
下し、8時間撹拌した後乾燥して平均粒径1μmの球状
単分散シリカ粉末を得た。
ビニルアルコール)2gを添加してスラリーを得た。
直径10mm、厚さ0.5mmの円板に成形した。成形体を1400
℃の温度で焼成し、非晶質シリカ粉末の焼結体からなる
微細な多孔質の平板としてシリカガラスフィルターを得
た。
し、平均粒径40〜50μmのシリカ粉末を得た。
円板に成形した。成形体を1400℃の温度で焼成し、非晶
質シリカ粉末の焼結体からなる微細な多孔質の円板とし
てシリカガラスフィルターを得た。
平均粒径と透過率及び強度の関係は、第2表に示すよう
になった。
m、好ましくは0.5〜100μmとすればよいことがわか
る。
10μm)と透過量及び0.5kgf・cm-2の差圧をかけたとき
の平板の状態は、第3表に示すようになった。
気厚さは、平均粒径の5〜500倍、好ましくは50〜200倍
とすればよいことがわかる。
ス、液体を濾過し、耐薬品性を調べたところ、アセチル
セルロースフィルター及びアルミナ質セラミックフィル
ターのそれを併記する第4表に示すようになった。
ースフィルター及びアルミナ質セラミックフィルターに
比し、ふっ酸以外の酸及び有機溶媒等に対して安定であ
ることがわかる。
4の濾過を行い、濾過後の不純物の濃度を測定したとこ
ろ、アルミナ質セラミックフィルターのそれを併記する
第5表に示すようになった。
の濾過を行えることがわかる。
トラフロロエチレン(PTFE)フィルター、ニトロセルロ
ースフィルター及びアルミナ質セラミックフィルターの
それを併記する第6表に示すようになった。
ックフィルターの耐熱温度は、焼結のはじまる温度であ
る。
が大きい。
ィルター等と同等の耐熱性を示すことがわかる。
るため、セラミックフィルターのように粒界に偏析不純
物を含む粒子間相が形成されるようなことはなく、均一
な連続構造を有するので、耐薬品性及び強度を向上する
ことができる。
るので、濾過流体の流れが滑らかとなり、圧力損失を小
さくし得、かつ透過率を高めることができる。
ージが非常に大きくなるので、小さなダクト、特に正に
帯電した粒子を捕獲することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】純度が99.9%以上で、アルカリ、アルカリ
金属、重金属類及びB III属の元素が総量で150ppm以下
の非晶質シリカ粉末の焼結体からなる微細な多孔質の平
板として構成したことを特徴とするシリカガラスフィル
ター。 - 【請求項2】請求項1記載のシリカガラスフィルターに
おいて、焼結体の構成粒子の平均粒径が0.1〜500μmで
あることを特徴とするシリカガラスフィルター。 - 【請求項3】請求項1記載のシリカガラスフィルターに
おいて、平板の平均厚さが焼結体の構成粒子の平均粒径
の5〜500倍であることを特徴とするシリカガラスフィ
ルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34370889A JP2847550B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | シリカガラスフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34370889A JP2847550B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | シリカガラスフィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03202115A JPH03202115A (ja) | 1991-09-03 |
JP2847550B2 true JP2847550B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=18363636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34370889A Expired - Fee Related JP2847550B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | シリカガラスフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2847550B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP34370889A patent/JP2847550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03202115A (ja) | 1991-09-03 |
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