JP2847550B2 - シリカガラスフィルター - Google Patents

シリカガラスフィルター

Info

Publication number
JP2847550B2
JP2847550B2 JP34370889A JP34370889A JP2847550B2 JP 2847550 B2 JP2847550 B2 JP 2847550B2 JP 34370889 A JP34370889 A JP 34370889A JP 34370889 A JP34370889 A JP 34370889A JP 2847550 B2 JP2847550 B2 JP 2847550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica glass
glass filter
filter
sintered body
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34370889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03202115A (ja
Inventor
久爾子 安藤
耕一 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP34370889A priority Critical patent/JP2847550B2/ja
Publication of JPH03202115A publication Critical patent/JPH03202115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2847550B2 publication Critical patent/JP2847550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体製造プロセス等で使用される反応ガ
ス等の気体、薬液等の液体の濾過に使用するシリカガラ
スフィルターに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のフィルターとしては、ニトロセルロー
ス、アセチルセルロース、ポリテトラフロロエチレン等
の合成樹脂からなる樹脂フィルター、アルミナ、炭化け
い素、ムライト等のセラミックスからなるセラミックフ
ィルター、又はバイコール方式によるガラスフィルター
等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の樹脂フィルターにおいて
は、耐熱性や耐薬品性に制限があると共に、強度が低
く、循環や送液の際の圧力変動に伴う脈動により、フィ
ルターの目が部分的に広がって捕集物がフィルターを通
ってしまい、完全な濾過を行えない。又、ベーキング通
により再生して使用することができない問題がある。
セラミックフィルターにおいては、上記樹脂フィルタ
ーの問題点を概ね解決できるものの、その構成粒子が結
晶質で多面体で絡み合った構造となるため、濾過流体の
流れが複雑となって圧力損失が大きくなると共に、透過
率が低下する。又、焼結した粒子間の境界に明瞭な粒界
を生じ、この粒界には、粒界偏析により粒子内の不純物
等が集まって粒子間相が形成されやすく、この粒子間相
が薬液等により侵されることによって不純物を溶出する
と共に、強度が低下する問題がある。
又、バイコール方式のガラスフィルターにおいては、
その中に含まれるほう素、アルカリイオン等の溶出によ
り、不純物の混入が起こる問題がある。
そこで、本発明は、高純度で、耐薬品性に優れ、かつ
高透過率のシリカガラスフィルターの提供を目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、本発明のシリカガラシフィ
ルターは、純度が99.9%以上で、アルカリ、アルカリ金
属、重金属類及びB III属の元素が総量で150ppm以下の
非晶質シリカ粉末を微細な多孔質の平板の焼結体として
構成したものである。
焼結体の構成粒子の平均粒径は、0.1〜500μmであ
る。
又、平板の平均厚さは、焼結体の構成粒子の平板粒径
の5〜500倍である。
〔作 用〕
上記手段においては、構成粒子が非晶質であるため、
結晶質のもののように粒界に粒子間相が形成されるよう
なことはなく、均一な連続構造を有し、かつ固着粒子が
球状に近くなり、その表面が平滑となる。又、負の静電
チャージが非常に大きくなる。
焼結体の構成粒子の平均粒径が、0.1μm未満である
と透過率が低くなり、500μmを超えると高強度の薄板
を得ることが難しい。平均粒径は、好ましくは0.5〜100
μmである。
又、平板の平均厚さが、焼結体の構成粒子の平均粒径
の5倍未満であると強度が低く、フィルターとして用い
ることが難しく、500倍を超えると透過率が低下し、迅
速な固液分離を行うことが難しい。平均厚さは、好まし
くは構成粒子の平均粒径の50〜200倍である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
実施例1 火炎法(四塩化けい素(SiCl4)を酸素−水素炎中で
熱分解してシリカ(SiO2)を得る方法、以下同じ)で合
成した合成シリカガラスカレットをシリカガラス製ボー
ルミル中で乾式粉砕し、平均粒径20μmのシリカ粉末を
得た。
この粉末に水を添加し、スリップキャスティングによ
り直径15mm、厚さ1mmの円板に成形した。成形体を1400
℃の温度で焼成し、非晶質シリカ粉末の焼結体からなる
微細な多孔質の平板としてシリカガラスフィルターを得
た。
このシリカガラスフィルターは、その中に含まれる不
純物の濃度が第1表に示すように小さく、かつシリカの
純度が99.9%以上と非常に高いものであった。
実施例2 Stbor法により、すなわち撹拌機付きのシリカガラ
ス製反応容器に、エタノール1500ml、29%アンモニア水
250mlを加えて混合して反応溶液とする一方、エタノー
ル1000mlとテトラエトキシシラン200mlを混合して原料
溶液とし、これを20℃の温度に調整した反応溶液中に滴
下し、8時間撹拌した後乾燥して平均粒径1μmの球状
単分散シリカ粉末を得た。
この球状単分散シリカ粉末50gに水50g及びPVA(ポリ
ビニルアルコール)2gを添加してスラリーを得た。
このスラリーの一部をスリップキャスティングにより
直径10mm、厚さ0.5mmの円板に成形した。成形体を1400
℃の温度で焼成し、非晶質シリカ粉末の焼結体からなる
微細な多孔質の平板としてシリカガラスフィルターを得
た。
実施例3 シリカ粉末(シルスター2203、日本化学社製)を分級
し、平均粒径40〜50μmのシリカ粉末を得た。
この粉末をプレス成形により直径15mm、厚さ1.5mmの
円板に成形した。成形体を1400℃の温度で焼成し、非晶
質シリカ粉末の焼結体からなる微細な多孔質の円板とし
てシリカガラスフィルターを得た。
上記各シリカガラスフィルターの焼結体の構成粒子の
平均粒径と透過率及び強度の関係は、第2表に示すよう
になった。
従って、焼結体の構成粒子の平均粒径は、0.1〜500μ
m、好ましくは0.5〜100μmとすればよいことがわか
る。
又、各シリカガラスフィルターの平均厚さ(平均粒径
10μm)と透過量及び0.5kgf・cm-2の差圧をかけたとき
の平板の状態は、第3表に示すようになった。
従って、平板、すなわちシリカガラスフィルターの平
気厚さは、平均粒径の5〜500倍、好ましくは50〜200倍
とすればよいことがわかる。
更に、各シリカガラスフィルターを用いて各種のガ
ス、液体を濾過し、耐薬品性を調べたところ、アセチル
セルロースフィルター及びアルミナ質セラミックフィル
ターのそれを併記する第4表に示すようになった。
図中○は良い、△は可、×は不可を示す。
従って、シリカガラスフィルターは、アセチルセルコ
ースフィルター及びアルミナ質セラミックフィルターに
比し、ふっ酸以外の酸及び有機溶媒等に対して安定であ
ることがわかる。
更に又、各シリカガラスフィルターを用いて20%H2SN
4の濾過を行い、濾過後の不純物の濃度を測定したとこ
ろ、アルミナ質セラミックフィルターのそれを併記する
第5表に示すようになった。
従って、シリカガラスフィルターは、非常に高い純度
の濾過を行えることがわかる。
又、各シリカガラスフィルターの耐熱温度は、ポリテ
トラフロロエチレン(PTFE)フィルター、ニトロセルロ
ースフィルター及びアルミナ質セラミックフィルターの
それを併記する第6表に示すようになった。
ここで、シリカガラスフィルター、アルミナ質セラミ
ックフィルターの耐熱温度は、焼結のはじまる温度であ
る。
ただし、アルミナ質セラミックフィルターは、熱膨張
が大きい。
従って、各シリカガラスフィルターは、セラミックフ
ィルター等と同等の耐熱性を示すことがわかる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、構成粒子が非晶質であ
るため、セラミックフィルターのように粒界に偏析不純
物を含む粒子間相が形成されるようなことはなく、均一
な連続構造を有するので、耐薬品性及び強度を向上する
ことができる。
又、固着粒子が球状に近くなり、その表面が平滑にな
るので、濾過流体の流れが滑らかとなり、圧力損失を小
さくし得、かつ透過率を高めることができる。
更に、気体の濾過に際し、フィルターの負の静電チャ
ージが非常に大きくなるので、小さなダクト、特に正に
帯電した粒子を捕獲することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】純度が99.9%以上で、アルカリ、アルカリ
    金属、重金属類及びB III属の元素が総量で150ppm以下
    の非晶質シリカ粉末の焼結体からなる微細な多孔質の平
    板として構成したことを特徴とするシリカガラスフィル
    ター。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシリカガラスフィルターに
    おいて、焼結体の構成粒子の平均粒径が0.1〜500μmで
    あることを特徴とするシリカガラスフィルター。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシリカガラスフィルターに
    おいて、平板の平均厚さが焼結体の構成粒子の平均粒径
    の5〜500倍であることを特徴とするシリカガラスフィ
    ルター。
JP34370889A 1989-12-28 1989-12-28 シリカガラスフィルター Expired - Fee Related JP2847550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34370889A JP2847550B2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 シリカガラスフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34370889A JP2847550B2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 シリカガラスフィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03202115A JPH03202115A (ja) 1991-09-03
JP2847550B2 true JP2847550B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=18363636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34370889A Expired - Fee Related JP2847550B2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 シリカガラスフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2847550B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03202115A (ja) 1991-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04100505A (ja) セラミックフィルタの製造方法
US5824220A (en) Inorganic porous support for a filter membrane, and method of manufacture
CA1219441A (en) Porous ceramic filter body and a method to fabricate such a body
US5089134A (en) Silica glass filter
JPH06277423A (ja) 高温用濾材の製法及び使用方法
JP2847550B2 (ja) シリカガラスフィルター
JP2934866B2 (ja) シリカガラスガスフィルター
JP2934863B2 (ja) サイズ分離ユニット
JP2934864B2 (ja) シリカガラスフィルターの製造方法
CA2402550A1 (en) Method for producing monolithic, porous, ceramic shaped bodies and the shaped bodies produced according to this method
CN109574672A (zh) 一种反应烧结碳化硅微滤膜层的制备方法
JP3057312B2 (ja) 濾過分離用セラミックス多孔体
JP2934865B2 (ja) シリカガラスフィルター
JP2934862B2 (ja) シリカガラスフィルター
JP2007283219A (ja) セラミックフィルター及びその製造方法
JPH0667776B2 (ja) 高透過速度の液体及び気体用濾過材として特に好適な連続気孔容積の大きい連続気孔ガラス製焼結体及びその製造方法
JPH03202112A (ja) シリカガラスフィルターの製造方法
JP3194016B2 (ja) シリカガラスフィルター
JPH03202117A (ja) シリカガラスフィルター及びその製造方法
JPH03202113A (ja) シリカガラスフィルターの製造方法
JPH01194916A (ja) 炭化ケイ素質ハニカム状フィルターの製造方法
Şan et al. Filtration testing of a ceramic capillary filter produced from a high-silica glaze
JPS6126575A (ja) 多孔質セラミツク濾過体
JPH03202110A (ja) シリカガラスフィルター及びその製造方法
JPS5842142B2 (ja) 無機質多孔質体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071106

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071106

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091106

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees