JP2847068B2 - 家畜用採卵器 - Google Patents

家畜用採卵器

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JP2847068B2
JP2847068B2 JP25885296A JP25885296A JP2847068B2 JP 2847068 B2 JP2847068 B2 JP 2847068B2 JP 25885296 A JP25885296 A JP 25885296A JP 25885296 A JP25885296 A JP 25885296A JP 2847068 B2 JP2847068 B2 JP 2847068B2
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脩三 井田
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Fujihira Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置を使
用して家畜、主に牛、馬の卵巣を映像として写し出し、
その映像を見ながら卵子を採卵する家畜用採卵器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置に接続使用される
採卵器は、長尺棒状の柄体の先部に超音波用探触子が取
り付けられ、更に柄体に沿って極細の採卵針が装備さ
れ、その採卵針は柄体の手元部の操作で該柄体の先端か
ら突出させ、又は柄体内に引き込み格納出来るように構
成されている。尚、採卵針としては、柄体と略同じ長さ
の採卵針が一本物のもの、針先とそれに接続された針先
の径より太い管体とからなるもの、二重針のものが使用
されている。そして、上記した採卵器による卵子の採卵
は、膣内に採卵器を挿入して超音波用探触子を膣壁に当
接させ、超音波用探触子から超音波を卵巣方向に送信し
て小卵胞が出来た卵巣を映像として捕らえ、その映像を
見ながら柄体に装備されている採卵針を手元部の操作で
膣壁を貫通して卵巣に生じた小卵胞に突き刺し、採卵針
の後端(基部)に接続した吸引装置を作動させて針先端
から卵子を吸引採取するものである。(実開平6−64
621号公報、実開平6−75427号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、採卵針内に
作用する吸引力で卵巣から卵子を採取する時、卵子と一
緒に血液も採卵針内に吸引されるが、この血液が採卵針
内で凝固し、卵子の回収が不可能となるといった問題を
有する。この様な問題は、採卵の作業を画像を見ながら
行うため、時間が掛かり、その結果、太い針管内も血液
の凝固で詰まることがある。尚、卵子の採卵と一緒に吸
引される血液の凝固を防止する手段として、従来は採卵
針の中に凝固防止液を入れ、これを膣壁を貫通して卵巣
に突き刺し、卵子の回収(吸引)作業を行う。そして、
数回吸引した後、採卵針を柄体から引き抜き取り外して
再び採卵針内に凝固防止液を注入充填し、再び柄体にセ
ットして採卵作業を行う方法が実施されている。しかし
ながら、柄体から採卵針を引き抜き、採卵針に凝固防止
液を注入充填して再び柄体にセットする作業を片手で行
わなければならないため、その作業は非常に大変であ
る。又、採卵針が二重針構造の場合は、外側の通路が凝
固防止液の供給管路として使用し、内側の通路が採卵管
路として使用され、外側の供給管路から内側の採卵管路
の先部に凝固防止液が供給されるようになっている。し
かしながら、二重針構造の採卵針は前記した管路が一本
の単針に比べて構造が複雑であるため製作が大変で、コ
スト高になる。
【0004】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
構造が簡単で安価に製作でき、しかも、採卵針へ凝固防
止液を供給する作業を、該針を長尺柄体からいちいち引
き抜くことなく長尺柄体にセットしたままで行うことが
でき、採卵時における血液の凝固を確実に防止すること
ができる採卵器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本発明が講じた技術的手段は、長尺柄体に対して出没
動可能に装備した採卵針の針先より後方位置に、凝固防
止液を該採卵針に供給する供給管をバイパス状に取り付
けたことを特徴とする。採卵針に対して供給管が接続さ
れる位置としては、出来るだけ針先に近い位置が好まし
い。尚、採卵に際して採卵針が長尺柄体の先端より3〜
4cm突出される為、その突出される長さ部分に最も近い
位置である。勿論、供給管の接続位置が針先より遠くな
れば、針先から凝固防止液が供給される位置までの間で
吸引された血液が凝固する危険が生じる為、供給管の接
続位置としては採卵針の出没動作に支障を来さない位置
で、出来るだけ針先に近い位置が効果的である。
【0006】又、上記の供給管は一本物の管体でもよい
が、複数部材を連結して構成したもの、例えば採卵針に
溶着した接続管部と、略長尺柄体と同じ長さを有した直
線管と、その両者を連結するチューブとで構成されてい
るものでもよいものである。尚、採卵器を構成する採卵
針の形態は、今日採用されている長尺一本物の針(単
針)、或いは針先とそれより後方部分が別体の二部材か
ら構成されたもの等、何れでもよいものである。
【0007】又、前記した供給管は長尺柄体に対して採
卵針と一緒に前後方向に移動するように該長尺柄体に支
持されている。そして、その供給管には凝固防止液を供
給できるように凝固防止液が収納された容器が接続され
たり、或いは注射器様の注入器が接続される。
【0008】そして、上記の構成により採卵に際し、採
卵針に接続された供給管を介して該採卵針の内部に凝固
防止液を数滴送り込み、採卵針を卵巣に突き刺して卵子
を吸引回収する時、前記凝固防止液も一緒に採卵針の基
部側へと吸引移動され血液の凝固を防止する。勿論、採
卵針への凝固防止液の供給量は数滴に限らず、採卵針の
内部全体に凝固防止液が充満するように供給してもよ
い。しかも、再度採卵針の内部に凝固防止液を供給しよ
うとするときは、供給管に接続されている押し潰し可能
な或いは押し出し機能を備えた容器或いは注入器を操作
することで長尺柄体に装備された採卵針に凝固防止液を
供給することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明すると、図1は採卵器を超音波診断装置
及び吸引回収装置に接続した概略を示し、図中、Aは採
卵器で、長尺柄体1に採卵針2と超音波用探触子3が装
備されて構成されており、その採卵針2の後部は吸引回
収装置Bに接続され、超音波用探触子3は超音波診断装
置Cにコードで接続されている。
【0010】採卵器Aの長尺柄体1は合成樹脂材によっ
て家畜の膣に挿入し得る太さの長尺棒状に形成され、そ
の長尺柄体1の上面にその長手方向に沿って採卵針2を
出し入れ可能に案内保持する保護筒4が該長尺柄体の先
端から後端に亘って取り付けられ、更に長尺柄体の内部
には超音波用探触子3及びこれに接続されたコード3’
が収容配置されると共に、超音波用探触子3の先端表面
は長尺柄体1の装着孔より露出され、コード3’は長尺
柄体1の後端より外部に突出され、超音波診断装置Cに
接続し得るように構成されている。超音波用探触子3
は、高い周波数の音波を家畜の生体内に送信し、組織の
各境界面(表皮/脂肪/筋肉等)で反射され、戻ってき
たエコーを検出して映像化することによって高精度で且
つ瞬時に生体を診断する従来から周知な超音波診断装置
の超音波発信受信子であり、超音波診断装置Cに対して
コード3’で連結されている。
【0011】保護筒4内に前後移動可能に収容される採
卵針2は、図2に示すように針先部材2a とその針先部
材2a の内径より大きい内径を有した採卵管2b が接続
されて構成されており、針先部材2a と採卵管2b との
接続箇所は該採卵針2を長尺柄体1の先端から最大に前
方に突出させた時でもその接続箇所が長尺柄体1から突
出しないようにしてある。
【0012】採卵針2における採卵管2b の後端部は可
撓性を有したチューブを介して吸引回収装置Bに連結さ
れると共に、該後端部には採卵針2を前記保護筒4に対
して係合固定又は摺動可能とする掛止め手段5が設けら
れている。上記の吸引回収装置Bは、吸引用のポンプ6
と、そのポンプ6に可撓性を有したチューブ7を介して
連絡する2連式の貯卵用容器8とで構成され、2連式の
貯卵用容器8は上流側の容器8a と下流側の容器8b が
可撓性のチューブ7’で連絡され、上流側の容器8a は
前記採卵針2にチューブ7”で連絡される。尚、この吸
引回収装置Bとしては、図示の形態に限られるものでは
なく、可撓性のチューブの後端に注射器様の吸引機構を
連結しても勿論よいものである。
【0013】上記した採卵針2における針先部材2a と
採卵管2b との接続箇所に近い採卵管2b の外周面に
は、凝固防止液を該採卵針2に供給する供給管9が連通
して接続されている。その供給管9は、採卵針2の採卵
管2b に溶着した接続管部9aと、略長尺柄体と同じ長
さを有した直線管9b と、その両者を連結するチューブ
9c とで構成され、接続管部9a にチューブ9c を介し
て接続される直線管9bは長尺柄体1の上面に沿ってス
ライド可能に装備される採卵針2と略平行に配置し、採
卵針2のスライドに伴って一緒に移動するように構成さ
れている。そして、その供給管9の後部には凝固防止液
を供給できるように凝固防止液を収納した容器10が接続
される。尚、容器10に代えて注射器様の注入器を接続し
ても良いものである。
【0014】以上の如く構成した採卵器Aを使用して卵
子を採取する作業は、採卵針2を長尺柄体1内に格納し
た状態で該採卵器Aを膣内に差し込み、長尺柄体1の先
端側に配置された超音波用探触子3を膣壁に当接させ、
小卵胞が出来た卵巣aを映像化する。次に映像を見なが
ら保護筒内の採卵針2を手元の掛止め手段5を操作して
保護筒より前進突出させるが、この時採卵針2内に供給
管9から凝固防止液を数滴供給する。そして、前記採卵
針2の針先を卵巣aに生じた小卵胞に突き刺し、その後
吸引回収装置Bのポンプ6を作動させて卵子を採卵針
2、チューブ7”を介して貯卵用容器8a に採卵する。
上記の採卵作業は映像を見ながら行うため、作業時間が
長くなり吸引される血液が細い採卵針2内で凝固するこ
ともある。そのような場合、吸引の最中に供給管9から
凝固防止液を随時送り込むことで血液の凝固を確実に防
止でき、安定した採卵が可能となる。しかも、凝固防止
液の供給は採卵針2に供給管9がバイパス状に接続され
ているため、採卵針2を卵巣に突き刺した状態のままで
供給管9を通して必要量供給することができる。
【0015】又、採卵針2に対する供給管9の接続箇所
は針先より後方位置であるため、凝固防止液の供給量が
少ない場合は採卵針2の針先から供給管9の接続箇所ま
での間には凝固防止液が供給されず、その為に針先から
供給管の接続箇所までの管路間で吸引された血液が凝固
しないとも限らない。そのような場合は、供給管9から
の凝固防止液の供給量を多くして採卵針2における前記
部分にも凝固防止液が充満するようにする。
【0016】
【発明の効果】本発明の家畜用採卵器は請求項1に記載
の構成により、採卵に際し、採卵針に接続された供給管
を介して該採卵針の内部に凝固防止液を数滴送り込み、
採卵針を卵巣に突き刺して卵子を吸引回収する時、前記
凝固防止液も一緒に採卵針の基部側へと吸引移動され血
液の凝固を防止することができる。しかも、凝固防止液
の供給は採卵針に供給管がバイパス状に接続されている
ため、採卵針を卵巣に突き刺した状態のままで供給管を
通して必要量供給することができる。更に、その構成は
二重針構造に比べて構造が容易であるため安価に製作す
ることができる。又、請求項2に記載の構成により、供
給管、特に直線管の変形等には接続管部にチューブを介
して接続されていることで、該直線管の交換を容易に行
うことができると共に、チューブから直線管を外してお
くことで該直線管の変形、損傷を防止することができ
る。の
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家畜用採卵器を超音波診断装置及
び吸引回収装置に接続した状態を示す概略図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】図2の(3)−(3)線に沿える拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
A…採卵器 1…長尺柄体 2…採卵針 3…超音波用探触子 9…供給管 9a …接続管部 9b …直線管 9c …チューブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家畜の膣内に挿通する長尺柄体の先部に
    超音波用探触子を備え、且つ前記柄体に沿って採卵針が
    スライド自在に設けられると共に、その採卵針の先端は
    長尺柄体の先部より出没動自在とし、その採卵針を通し
    て卵巣から卵胞を採卵する家畜用採卵器であって、前記
    採卵針の針先より後方位置に、凝固防止液を該採卵針に
    供給する供給管をバイパス状に取り付けたことを特徴と
    する家畜用採卵器。
  2. 【請求項2】 上記供給管が、採卵針に溶着した接続管
    部と、略長尺柄体と同じ長さを有した直線管と、その両
    者を連結するチューブとで構成されている請求項1記載
    の家畜用採卵器。
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