JP2847017B2 - 自動圧接機のストリップ刃装置 - Google Patents
自動圧接機のストリップ刃装置Info
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Description
たシールドケーブルとディスクリート電線を並列して、
これらの一端又は両端に圧接コネクタを接続してなる電
気ハーネス、いわゆるハイブリッドタイプの電気ハーネ
スを製造する自動圧接機のストリップ刃装置に関する。
ハーネスを製造するには、並列したシールドケーブルと
ディスクリート電線とを所定位置で切断すると同時に、
前記シールドケーブルのシールド被覆だけをストリップ
する必要があるが、このような電気ハーネスの製造装置
に関しては、例えば特開平2−15516号公報に記載
された発明が存在する。
おいては、図5に示すように、シールドケーブル1のシ
ールド被覆1d及び絶縁被覆1eをストリップする1対
のストリップ刃3,3が、シールドケーブル1の各電線
1c(導線1aの外周に絶縁被覆1bを有している。)
を個別的に収容する複数組の凹形刃部4,4とディスク
リート電線2(導線2aの外周に絶縁被覆2bを有して
いる。)を個別的に収容する複数組の凹形刃部5,5と
を有し、これらの凹形刃部4,4及び5,5が咬合した
とき、シールドケーブル1の各電線1cが位置する凹形
刃部4,4の相対向する刃縁4a,4aがシールド被覆
1dの内径、すなわち各電線1cの絶縁被覆1bの外径
と実質的に等しい内径を有する円形に形成されると共
に、ディスクリート電線2が位置する凹形刃部5,5の
相対向する刃縁5a,5aがディスクリート電線2の絶
縁被覆2bの外径より小さくない内径、すなわち絶縁被
覆2bの外径と等しいかそれより大きい内径を有する円
形に形成されるようになっている。
ストリップ刃3,3の構造では、シールドケーブル1を
構成する各電線1cに間に発生するピッチ方向の寸法誤
差に対応できず、図6に示すように、シールドケーブル
1が位置する凹形刃部4,4の刃縁4a,4aが各電線
1cの絶縁被覆1bにまで喰い込んでストリップするお
それがあり、ピッチ誤差が大きい場合には刃縁4a,4
aが導線1aにまで喰い込んで切断するおそれもある。
このようなストリップ不良は、ストリップ工程に続く圧
接工程に悪影響を及ぼすものである。
めになされたものであり、シールドケーブルを構成する
各電線間のピッチ誤差が大きい場合でも、前記各電線が
位置する凹形刃部の相対向する刃縁によってシールド被
覆及びその外周絶縁被覆だけをストリップすることがで
きる自動圧接機のストリップ刃装置を提供することを目
的とする。
め、本発明のストリップ刃装置は、断面円形の電線にシ
ールド被覆したシールドケーブルと、断面円形のディス
クリート電線を並列して供給し、前記シールドケーブル
及び前記ディスクリート電線を所定位置で切断し、切断
された前記シールドケーブルの端部から一定長さだけ前
記シールド被覆をストリップして、ストリップされた前
記電線及び切断された前記ディスクリート電線の端部を
個別的に圧接コネクタのコンタクトに圧接する自動圧接
機において、前記シールドケーブルのシールド被覆をス
トリップする一対のストリップ刃が、前記シールドケー
ブルの各電線及び前記ディスクリート電線を個別的に収
容する複数組の凹形刃部を有し、前記凹形刃部の相対向
する刃縁が、電線のピッチ誤差に対応し得る直線部分
と、該直線部分に連続する両側縁部分とにより形成さ
れ、前記凹形刃部が咬合したとき、前記シールドケーブ
ルの各電線を収容する前記凹形刃部の相対向する前記刃
縁の前記直線部分の間隔が前記シールド被覆の内径とほ
ぼ等しい距離を有し、かつ、前記ディスクリート電線を
収容する前記凹形刃部の相対向する前記刃縁の前記直線
部分の間隔が前記ディスクリート電線の外径より小さく
ない距離を有していることを特徴とする。
各電線間のピッチ誤差が大きい場合でも、前記各電線は
前記凹形刃部の相対向する刃縁の前記直線部分を含む領
域内に収容され、前記両ストリップ刃の咬合によって、
前記シールドケーブルのシールド被覆及びその外周の絶
縁被覆だけがストリップされ、前記刃縁が前記各電線の
絶縁被覆に喰い込むことはない。
する。図1は、本発明に係るストリップ刃装置を備えた
自動圧接機を示しており、供給ロール11から繰り出さ
れるシールドケーブル1と、供給ロール12から繰り出
されるディスクリート電線2とが、ローラ13,14及
びガイド15を経てほぼ水平方向へ延びる電線移送通路
Wに沿って並列状態で連続的に供給され、可動チャック
16でシールドケーブル1及びディスクリート電線2の
端部を挟持し、所定長さだけ電線移送通路Wに沿って矢
印方向へ引っ張って測長移動させるようになっている。
17,18は後述する電線の切断、ストリップ処理及び
コネクタへの圧接作業時にシールドケーブル1及び電線
2を挟持するチャックで、電線移送通路Wに沿って若干
移動する。
上側スライダ21と下側スライダ22には一対の切断刃
23,23が取り付けられ、両切断刃23,23はそれ
ぞれスライダ21及び22に内蔵したシリンダ装置2
7,28により昇降せしめられる。切断刃23,23の
両側には2組のストリップ刃24,24が固着されてい
る。また、スライダ21及び22にはストリップ刃2
4,24の外側に配設した2組の圧接ダイ25,25′
及び圧接パンチ26,26′が固着されており、一方の
圧接ダイ25は上側スライダ21に取り付けられ、他方
の圧接ダイ25′は下側スライダ22に取り付けられて
いる。さらに、上側スライダ21はシリンダ装置29に
より昇降せしめられ、下側スライダ22はシリンダ装置
30及びシリンダ装置30′により2段に昇降せしめら
れるようになっている。
イダ21を下降させると共に、シリンダ装置30により
下側スライダ22を上昇させて、両圧接ダイ25,2
5′及び圧接パンチ26,26′が互いに近接する圧接
準備位置まで移動させたのち、シリンダ装置27,28
により両切断刃23,23を互いに接近するように突出
させて、後述する電線の切断及びストリップ処理を行な
う。続いて切断及びストリップ処理された電線端部をチ
ャック17,18により圧接適正位置まで移動させ、し
かるのち、シリンダ装置30′により下側スライダ22
をさらに上昇させ、切断及びストリップ処理したシール
ドケーブル1及びディスクリート電線2の端部をそれぞ
れ圧接パンチ26及び26′で押圧して圧接ダイ25及
び25′に供給されている図示しないコネクタのコンタ
クトに個別的に圧接接続する。
4に示すように、シールドケーブル1の各電線1c(導
線1aの外周に絶縁被覆1bを有している)を個別的に
収容する複数組の凹形刃部31と、ディスクリート電線
2(導線2aの外周に絶縁被覆2bを有している。)を
個別的に収容する複数の凹形刃部32とを有している点
は、図5及び図6に示した従来のストリップ刃3,3と
共通しているけれども、凹形刃部31及び32の相対向
する刃縁が、直線部分31a及び32aと、該直線部分
31a及び32aの両側に連続する円弧状の側縁部分3
1b及び32bとにより形成されている点で相違してい
る。そして、刃縁の直線部分31a及び32aはシール
ドケーブル1の各電線1c間のピッチ誤差に対応し得る
長さを有しており、各電線1c間にピッチ誤差があって
も、各電線1c及び電線2がそれぞれ凹形刃部31及び
32内に収容されるようになっている。また、凹形刃部
31,31が咬合したとき、相対向する刃縁の直線部分
31a,31aの間隔が各電線1cの外径、すなわちシ
ールド被覆1dの内径とほぼ等しい距離を有するように
形成されている。一方、凹形刃部32,32が咬合した
とき、相対向する刃縁の直線部分32a,32aの間隔
はディスクリート電線2の外径より小さくない距離、す
なわちその絶縁被覆2bの外径と等しいかそれより大き
い距離を有するように形成されている。
形刃部32,32は、従来のものと同様に、相対向する
刃縁を半円弧状とし、咬合したとき絶縁被覆2bの外径
と等しいかそれより大きい直径を有する円形に形成され
るようにしてもよい。
4,24によるシールドケーブル1のシールド被覆1d
をストリップ処理する工程を図2ないし図4を参照して
説明する。図2(a)は、前述のように可動チャック1
6により所定長さを測長移動させたシールドケーブル1
及びディスクリート電線2を左右のチャック17,18
で挟持した状態を示している。この状態で切断刃23,
23が接近し、図2(b)に示すように、シールドケー
ブル1及びディスクリート電線2を切断すると同時に、
両側のストリップ刃24,24が咬合する。図4はスト
リップ刃24,24が咬合した状態を示しており、シー
ルドケーブル1の各電線1c間にピッチ誤差があって
も、各電線1cは凹形刃部31,31内に収容され、相
対向する刃縁の直線部分31a,31a又は該直線部分
31a,31aとこれに連続する側縁部分31b,31
bがシールド被覆1d及び絶縁被覆1eに喰い込む。続
いて図2(c)に示すように、左右のチャック17,1
8が互いに外側へ移動することにより切断されたシール
ドケーブル1及びディスクリート電線2を外側に引っ張
ると、図4のように喰い込んだ凹形刃部31,31の相
対向する刃縁によってシールド被覆1d及び絶縁被覆1
eの部片10,10がストリップされる。このとき、刃
縁の直線部分31a及び側縁部分31bのいずれもが喰
い込まないシールド被覆1d及び絶縁被覆1e部分が生
じるけれども、このような非喰い込み部分は、前述した
図2(c)に示すストリップ工程で引きちぎられ、何ら
支障はない。
シールドケーブルを構成する各電線間のピッチ誤差が大
きい場合でも、シールド被覆及びその外周絶縁被覆だけ
をストリップすることができる。
接機の概略正面図である。
ある。
断正面図である。
図である。
示す要部縦断正面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 断面円形の電線にシールド被覆したシー
ルドケーブルと、断面円形のディスクリート電線を並列
して供給し、前記シールドケーブル及び前記ディスクリ
ート電線を所定位置で切断し、切断された前記シールド
ケーブルの端部から一定長さだけ前記シールド被覆をス
トリップして、ストリップされた前記電線及び切断され
た前記ディスクリート電線の端部を個別的に圧接コネク
タのコンタクトに圧接する自動圧接機において、 前記シールドケーブルのシールド被覆をストリップする
一対のストリップ刃が、前記シールドケーブルの各電線
及び前記ディスクリート電線を個別的に収容する複数組
の凹形刃部を有し、 前記凹形刃部の相対向する刃縁が、電線のピッチ誤差に
対応し得る直線部分と、該直線部分に連続する両側縁部
分とにより形成され、 前記凹形刃部が咬合したとき、前記シールドケーブルの
各電線を収容する前記凹形刃部の相対向する前記刃縁の
前記直線部分の間隔が前記シールド被覆の内径とほぼ等
しい距離を有し、かつ、前記ディスクリート電線を収容
する前記凹形刃部の相対向する前記刃縁の前記直線部分
の間隔が前記ディスクリート電線の外径より小さくない
距離を有していることを特徴とする自動圧接機のストリ
ップ刃装置。 - 【請求項2】 断面円形の前記ディスクリート電線が、
前記シールドケーブルの外径より小径の外径を有してい
る請求項1記載の自動圧接機のストリップ刃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231039A JP2847017B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動圧接機のストリップ刃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231039A JP2847017B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動圧接機のストリップ刃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0767225A JPH0767225A (ja) | 1995-03-10 |
JP2847017B2 true JP2847017B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=16917323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5231039A Expired - Fee Related JP2847017B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動圧接機のストリップ刃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2847017B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5684021B2 (ja) * | 2011-03-25 | 2015-03-11 | 新明和工業株式会社 | 電線処理装置 |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP5231039A patent/JP2847017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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