JP2846443B2 - パケット組立分解装置 - Google Patents
パケット組立分解装置Info
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Description
この発明は、音声情報などのリアルタイム情報のパケ
ットの組立およびパケットからの分解を行うパケット組
立分解装置に関するものである。
ットの組立およびパケットからの分解を行うパケット組
立分解装置に関するものである。
第５図は例えば特開平１−161949号公報に示された従
来の音声パケット通信方式に用いられるパケット組立分
解装置（以下、PAD装置という。）を示す構成図であ
る。図において、２はパケット交換網、３はパケット交
換網２から受信したパケットを一時蓄積する受信バッフ
ァ、４は受信バッファ３からパケットを読み出すパケッ
ト読出回路、５は受信バッファ３に蓄積されたパケット
のシーケンス番号をチェックするシーケンスチェック回
路、６はシーケンス番号に異常があったパケットが置換
されるダミー信号を発生する置換回路、７はパケット交
換網において発生する遅延時間のゆらぎを吸収するゆら
ぎ吸収バッファ、８は置換回路６において置換がなされ
た後に正規のパケットを受信した場合に、受信パケット
をゆらぎ吸収バッファ７に転送するようにパケット読出
回路に指示を与えるとともに、ゆらぎ吸収バッファ７か
らのパケットの読出タイミングを制御する制御部、９は
制御部８の指示によりゆらぎ吸収バッファ７からのパケ
ットに含まれる音声データを読み出す音声データ読出回
路、10は音声データ読出回路９によってゆらぎ吸収バッ
ファ７から読み出された音声データを復号し音声を再生
する復号部である。また、30は復号部、具体的にはPAD
（パケット組立・分解機能Packet Assembly Disassembl
y facility）装置を示している。 次に動作について説明する。パケット交換網２から受
信したパケットは、まず、受信バッファ３に格納され
る。パケット読出回路４は、受信バッファ３に格納され
たパケットのヘッダのシーケンス番号をシーケンスチェ
ック回路５に通知する。すると、シーケンスチェック回
路５は、このシーケンス番号をチェックして、パケット
の順序逆転や欠落がないかどうか判定する。そして、そ
れらの異常がない場合、つまり正常な場合にはパケット
読出回路４に対してその正常なパケットをゆらぎ吸収バ
ッファ７に転送するように指示を与える。シーケンス番
号に異常があった場合には、制御部８に対してパケット
の置換を行うように指示を与える。 正常であった場合には、パケット読出回路４は、指示
に従って受信バッファ３からゆらぎ吸収バッファ７にパ
ケットを転送する。一方、異常であった場合には、置換
回路６は、制御部８から指示を受けてダミー信号（置換
データ）をゆらぎ吸収バッファ７に転送する。 次に、音声データ読出回路９は、制御部８の指示によ
り、ゆらぎ吸収バッファ７に書き込まれたパケットに含
まれている音声データ、または置換データを、ゆらぎを
吸収するために一定時間の遅延をおいた後、一定速度で
復号部10に転送する。復号部10は、転送されたデータを
復号し音声信号を再生する。 なお、置換データのゆらぎ吸収バッファ７からダミー
信号の読み出しが開始された後に正しいシーケンス番号
を含むパケットを受信したときには、シーケンスチェッ
ク回路５はその正しいパケットを廃棄する。
来の音声パケット通信方式に用いられるパケット組立分
解装置（以下、PAD装置という。）を示す構成図であ
る。図において、２はパケット交換網、３はパケット交
換網２から受信したパケットを一時蓄積する受信バッフ
ァ、４は受信バッファ３からパケットを読み出すパケッ
ト読出回路、５は受信バッファ３に蓄積されたパケット
のシーケンス番号をチェックするシーケンスチェック回
路、６はシーケンス番号に異常があったパケットが置換
されるダミー信号を発生する置換回路、７はパケット交
換網において発生する遅延時間のゆらぎを吸収するゆら
ぎ吸収バッファ、８は置換回路６において置換がなされ
た後に正規のパケットを受信した場合に、受信パケット
をゆらぎ吸収バッファ７に転送するようにパケット読出
回路に指示を与えるとともに、ゆらぎ吸収バッファ７か
らのパケットの読出タイミングを制御する制御部、９は
制御部８の指示によりゆらぎ吸収バッファ７からのパケ
ットに含まれる音声データを読み出す音声データ読出回
路、10は音声データ読出回路９によってゆらぎ吸収バッ
ファ７から読み出された音声データを復号し音声を再生
する復号部である。また、30は復号部、具体的にはPAD
（パケット組立・分解機能Packet Assembly Disassembl
y facility）装置を示している。 次に動作について説明する。パケット交換網２から受
信したパケットは、まず、受信バッファ３に格納され
る。パケット読出回路４は、受信バッファ３に格納され
たパケットのヘッダのシーケンス番号をシーケンスチェ
ック回路５に通知する。すると、シーケンスチェック回
路５は、このシーケンス番号をチェックして、パケット
の順序逆転や欠落がないかどうか判定する。そして、そ
れらの異常がない場合、つまり正常な場合にはパケット
読出回路４に対してその正常なパケットをゆらぎ吸収バ
ッファ７に転送するように指示を与える。シーケンス番
号に異常があった場合には、制御部８に対してパケット
の置換を行うように指示を与える。 正常であった場合には、パケット読出回路４は、指示
に従って受信バッファ３からゆらぎ吸収バッファ７にパ
ケットを転送する。一方、異常であった場合には、置換
回路６は、制御部８から指示を受けてダミー信号（置換
データ）をゆらぎ吸収バッファ７に転送する。 次に、音声データ読出回路９は、制御部８の指示によ
り、ゆらぎ吸収バッファ７に書き込まれたパケットに含
まれている音声データ、または置換データを、ゆらぎを
吸収するために一定時間の遅延をおいた後、一定速度で
復号部10に転送する。復号部10は、転送されたデータを
復号し音声信号を再生する。 なお、置換データのゆらぎ吸収バッファ７からダミー
信号の読み出しが開始された後に正しいシーケンス番号
を含むパケットを受信したときには、シーケンスチェッ
ク回路５はその正しいパケットを廃棄する。
従来のPAD装置は以上のように構成されているので、
ゆらぎ吸収時間の経過により、音声データ読出回路９が
ゆらぎ吸収バッファ７から置換データの読み出しを開始
した後に正しいシーケンス番号を含むパケットを受信し
た場合に、置換データを受信した正常なパケットに再置
換することができず、正常なパケットを受信したにもか
かわらずそのパケットを廃棄してしまうため、音声符号
化方式に差分符号化方式を用いている場合にデータ廃棄
により復号部の復号器と符号化器との間に非同期動作が
生じ音声品質が著しく劣化するなどの課題があった。 この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので、ゆらぎ吸収時間が経過して（以下、この経過
時を再生タイミング時という。）、置換データを復号を
行なうブロックに転送開始した後であっても、正常なシ
ーケンス番号を含むパケットを受信すると、置換データ
をその正常なパケットに再置換して、正常なパケットに
含まれている音声データを復号部に与えることができる
PAD装置を得ることを目的とする。
ゆらぎ吸収時間の経過により、音声データ読出回路９が
ゆらぎ吸収バッファ７から置換データの読み出しを開始
した後に正しいシーケンス番号を含むパケットを受信し
た場合に、置換データを受信した正常なパケットに再置
換することができず、正常なパケットを受信したにもか
かわらずそのパケットを廃棄してしまうため、音声符号
化方式に差分符号化方式を用いている場合にデータ廃棄
により復号部の復号器と符号化器との間に非同期動作が
生じ音声品質が著しく劣化するなどの課題があった。 この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので、ゆらぎ吸収時間が経過して（以下、この経過
時を再生タイミング時という。）、置換データを復号を
行なうブロックに転送開始した後であっても、正常なシ
ーケンス番号を含むパケットを受信すると、置換データ
をその正常なパケットに再置換して、正常なパケットに
含まれている音声データを復号部に与えることができる
PAD装置を得ることを目的とする。
この発明に係るPAD装置は、受信したパケットのシー
ケンス番号を監視するシーケンスチェック回路と、受信
パケットのシーケンス番号に順序逆転や欠落などの異常
があることをシーケンスチェック回路が検出した場合に
このパケットに代わる置換データを発生する置換回路
と、シーケンス番号が正常であった受信パケットの遅延
ゆらぎを吸収するためのゆらぎ吸収バッファとを備えた
ものにおいて、置換データを再生する置換データ再生部
と、ゆらぎ吸収バッファからパケットを読み出すタイミ
ングを定めるとともに置換データの発生タイミングを定
めるタイマを有するタイマ制御部と、置換データ再生部
が置換データの再生処理を行っているときにこの置換デ
ータに関する正規のパケットを受信すると置換データの
再生処理を中止させるとともに正規のパケットをゆらぎ
吸収バッファに入力させた後このパケットについての再
生を開始させ、かつ、タイマ制御部のタイマを再始動さ
せる制御部とを設けたものである。
ケンス番号を監視するシーケンスチェック回路と、受信
パケットのシーケンス番号に順序逆転や欠落などの異常
があることをシーケンスチェック回路が検出した場合に
このパケットに代わる置換データを発生する置換回路
と、シーケンス番号が正常であった受信パケットの遅延
ゆらぎを吸収するためのゆらぎ吸収バッファとを備えた
ものにおいて、置換データを再生する置換データ再生部
と、ゆらぎ吸収バッファからパケットを読み出すタイミ
ングを定めるとともに置換データの発生タイミングを定
めるタイマを有するタイマ制御部と、置換データ再生部
が置換データの再生処理を行っているときにこの置換デ
ータに関する正規のパケットを受信すると置換データの
再生処理を中止させるとともに正規のパケットをゆらぎ
吸収バッファに入力させた後このパケットについての再
生を開始させ、かつ、タイマ制御部のタイマを再始動さ
せる制御部とを設けたものである。
この発明における制御部は、置換データ再生部が置換
データの再生処理を開始した後に、置換データに代わる
べき正規のパケットを受信したことを認識すると、置換
データの再生処理を中止させて、正規のパケットの再生
処理に移行させるとともに、以後に受信するパケットの
ためにゆらぎ吸収遅延時間を設定するタイマの計時開始
タイミングを修正する。
データの再生処理を開始した後に、置換データに代わる
べき正規のパケットを受信したことを認識すると、置換
データの再生処理を中止させて、正規のパケットの再生
処理に移行させるとともに、以後に受信するパケットの
ためにゆらぎ吸収遅延時間を設定するタイマの計時開始
タイミングを修正する。
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
１図において、11は再生タイミング時を定めるとともに
置換データの再生開始後に正常なパケットを受信してそ
のパケットの再生を開始した場合にゆらぎ吸収付加固定
遅延を変更するタイマ制御部、12は置換データの再生処
理を行う置換データ再生部、13は次に再生を行うパケッ
トのシーケンス番号を表示するシーケンス番号カウン
タ、18は従来の機能に加えて置換回路６に置換データの
転送中止を指示する機能を有する制御部である。その他
のものは同一符号を付して第５図に示したものと同一の
ものである。また、20はPAD装置を示している。 次に動作について説明する。パケット交換網２から受
信したパケットは、まず、受信パケット３に格納され
る。パケット読出回路４は、受信バッファ３に格納され
たパケットのヘッダのシーケンス番号をシーケンスチェ
ック回路５に通知する。 この場合に、パケットは例えば第２図に示すフォーマ
ットに従って構成される。つまり、141は音声のトーク
スパートの先頭であってゆらぎ吸収付加固定遅延を再設
定するために使用される付加固定遅延時間指示フィール
ド（以下、指示フィールドという。）で、この指示フィ
ールドが「１」のパケット受信時にはそのパケットを固
定遅延時間経過後に再生することを意味する。また、14
2はシーケンス番号が設定されるシーケンス番号フィー
ルド、143は音声データが格納されるデータフィールド
である。 シーケンスチェック回路５は、パケットの指示フィー
ルド141をチェックし、「１」（付加固定遅延指示あ
り）であれば、シーケンスチェック回路５内のシーケン
ス番号カウンタ13に、そのパケットのシーケンス番号フ
ィールド142に設定されている値に１を加えた値を設定
する。また、タイマ制御部11に対して固定遅延タイマを
設定するように指示するとともに、パケット読出回路４
に対して受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７に転送す
るように指示する。 一方、パケットの指示フィールド141が「０」（付加
固定遅延指示なし）であれば、シーケンス番号カウンタ
13の値とシーケンス番号フィールド142に設定されてい
る値とを比較して、シーケンス番号に異常がないかどう
か判定する。正常であれば、パケット読出回路４に対し
て受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７に転送するよう
に指示するとともに、制御部18にパケット受信の通知を
行う。その後、シーケンス番号カウンタ13を更新する。
また、異常、つまりシーケンス番号に異常や欠落があれ
ば、制御部18に対してパケットの置換を指示する。な
お、パケット読出回路４は、シーケンスチェック回路５
の指示に応じて、受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７
に転送する。 タイマ制御部11は、シーケンスチェック回路５から固
定遅延タイマの設定指示を受けると、固定遅延タイマ
（タイマ値＝T1）を起動し、タイムアウトすると制御部
18にタイムアウトを通知する。そして、以後、再生タイ
マ（タイマ値＝T2）を周期起動し、そのタイムアウトご
とに制御部18に通知する。また、制御部18は、タイマ制
御部11からタイムアウト通知を受けた時に、シーケンス
チェック回路５からパケット信号通知を受け取っていた
場合には音声データ読出回路９に対してゆらぎ吸収バッ
ファ７内のパケットのデータフィールド143を復号部10
に転送するように指示し、シーケンスチェック回路５か
らパケット信号通知を受け取っていない場合またはパケ
ットの置換指示を受け取っていた場合には置換回路６に
対して置換データを置換データ再生部12に転送するよう
に指示する。 音声データ読出回路９は、制御部18の指示に応じて、
ゆらぎ吸収バッファ７内のパケットのデータフィールド
143を、一定速度で復号部10に転送する。復号部10は、
転送されたデータを復号し音声信号に再生する。一方、
置換データ再生部12は、置換回路６から置換データを受
けるとそのデータを再生する。そして、シーケンスチェ
ック回路５は、置換データの再生終了を、制御部18を介
して通知されると、異常であったパケットの次のシーケ
ンス番号を含むパケットを既に受信していた場合には、
シーケンス番号カウンタ13を更新せず、未受信の場合に
はシーケンス番号カウンタ13を更新する。 第３図は指示フィールドが「１」でシーケンス番号が
「１」であったNo.1パケットを受信した後に、指示フィ
ールドが「０」でシーケンス番号が「２」のNo.2パケッ
ト、指示フィールドが「０」でシーケンス番号が「４」
のNo.4パケットを受信した場合の処理を示すタイミング
図である。つまり、パケットNo.1を受信したときに、シ
ーケンス番号カウンタ13は「２」に設定され、パケット
No.1はゆらぎ吸収バッファ７に格納される。そして、制
御部18は、固定遅延タイマT1がタイムアウトすると、音
声データ読出回路９にパケットNo.1の読み出しを指示す
る。その後、再生タイマT2がタイムアウトすると、音声
データ読出回路９にパケットNo.2の読み出しを指示す
る。また、パケットNo.3の欠落を検出したシーケンスチ
ェック回路５からパケットの置換の指示を受けていたと
きには、制御部18は、再生タイマT2がタイムアウトする
と、置換回路６に置換データの出力を指示する。 第４図は、置換データの再生開始後に正常なパケット
を受信した場合の処理を示すタイミング図である。この
場合は、パケットNo.3を置換データで置換した後に、正
常なパケットNo.3を受けたときの処理を例としている。
置換データの再生開始後にパケットNo.3を受信すると、
シーケンスチェック回路５はシーケンス番号チェックを
行う。そして、シーケンス番号が正常であると判定した
ときには、パケット読出回路４に対して受信パケットを
ゆらぎ吸収バッファ７に転送するように指示する。従っ
て、パケットNo.3はゆらぎ吸収バッファ７に格納され
る。すると、制御部18は、置換回路６に対して置換デー
タの出力を中止するように指示するとともに、音声デー
タ読出回路９に対してゆらぎ吸収バッファ７内のパケッ
トのデータフィールド143の読み出しを指示する。従っ
て、パケットNo.3に含まれる音声データが復号部10に供
給される。なお、従来のPAD装置における置換データの
ゆらぎ吸収バッファ７からの読出タイミングは、本実施
例における置換回路６からの出力タイミングに相当する
ので、従来のPAD装置では、第４図に示す置換回路６が
置換データを出力するタイミングを過ぎると、置換デー
タを受信したパケットNo.3で再置換することはできなか
った。そして、制御部18は、タイマ制御部11に対して再
生タイマT2をリスタートするように指示を与える。つま
り、置換データの再生開始後、再生時間Tk経過後に再生
タイマT2は再起動し、次のタイムアウトによって、パケ
ットNo.4は復号部10に転送開始される。従ってこの場
合、パケットNo.3以降再生するパケットについての固定
遅延がT2＋Tkになる。
１図において、11は再生タイミング時を定めるとともに
置換データの再生開始後に正常なパケットを受信してそ
のパケットの再生を開始した場合にゆらぎ吸収付加固定
遅延を変更するタイマ制御部、12は置換データの再生処
理を行う置換データ再生部、13は次に再生を行うパケッ
トのシーケンス番号を表示するシーケンス番号カウン
タ、18は従来の機能に加えて置換回路６に置換データの
転送中止を指示する機能を有する制御部である。その他
のものは同一符号を付して第５図に示したものと同一の
ものである。また、20はPAD装置を示している。 次に動作について説明する。パケット交換網２から受
信したパケットは、まず、受信パケット３に格納され
る。パケット読出回路４は、受信バッファ３に格納され
たパケットのヘッダのシーケンス番号をシーケンスチェ
ック回路５に通知する。 この場合に、パケットは例えば第２図に示すフォーマ
ットに従って構成される。つまり、141は音声のトーク
スパートの先頭であってゆらぎ吸収付加固定遅延を再設
定するために使用される付加固定遅延時間指示フィール
ド（以下、指示フィールドという。）で、この指示フィ
ールドが「１」のパケット受信時にはそのパケットを固
定遅延時間経過後に再生することを意味する。また、14
2はシーケンス番号が設定されるシーケンス番号フィー
ルド、143は音声データが格納されるデータフィールド
である。 シーケンスチェック回路５は、パケットの指示フィー
ルド141をチェックし、「１」（付加固定遅延指示あ
り）であれば、シーケンスチェック回路５内のシーケン
ス番号カウンタ13に、そのパケットのシーケンス番号フ
ィールド142に設定されている値に１を加えた値を設定
する。また、タイマ制御部11に対して固定遅延タイマを
設定するように指示するとともに、パケット読出回路４
に対して受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７に転送す
るように指示する。 一方、パケットの指示フィールド141が「０」（付加
固定遅延指示なし）であれば、シーケンス番号カウンタ
13の値とシーケンス番号フィールド142に設定されてい
る値とを比較して、シーケンス番号に異常がないかどう
か判定する。正常であれば、パケット読出回路４に対し
て受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７に転送するよう
に指示するとともに、制御部18にパケット受信の通知を
行う。その後、シーケンス番号カウンタ13を更新する。
また、異常、つまりシーケンス番号に異常や欠落があれ
ば、制御部18に対してパケットの置換を指示する。な
お、パケット読出回路４は、シーケンスチェック回路５
の指示に応じて、受信パケットをゆらぎ吸収バッファ７
に転送する。 タイマ制御部11は、シーケンスチェック回路５から固
定遅延タイマの設定指示を受けると、固定遅延タイマ
（タイマ値＝T1）を起動し、タイムアウトすると制御部
18にタイムアウトを通知する。そして、以後、再生タイ
マ（タイマ値＝T2）を周期起動し、そのタイムアウトご
とに制御部18に通知する。また、制御部18は、タイマ制
御部11からタイムアウト通知を受けた時に、シーケンス
チェック回路５からパケット信号通知を受け取っていた
場合には音声データ読出回路９に対してゆらぎ吸収バッ
ファ７内のパケットのデータフィールド143を復号部10
に転送するように指示し、シーケンスチェック回路５か
らパケット信号通知を受け取っていない場合またはパケ
ットの置換指示を受け取っていた場合には置換回路６に
対して置換データを置換データ再生部12に転送するよう
に指示する。 音声データ読出回路９は、制御部18の指示に応じて、
ゆらぎ吸収バッファ７内のパケットのデータフィールド
143を、一定速度で復号部10に転送する。復号部10は、
転送されたデータを復号し音声信号に再生する。一方、
置換データ再生部12は、置換回路６から置換データを受
けるとそのデータを再生する。そして、シーケンスチェ
ック回路５は、置換データの再生終了を、制御部18を介
して通知されると、異常であったパケットの次のシーケ
ンス番号を含むパケットを既に受信していた場合には、
シーケンス番号カウンタ13を更新せず、未受信の場合に
はシーケンス番号カウンタ13を更新する。 第３図は指示フィールドが「１」でシーケンス番号が
「１」であったNo.1パケットを受信した後に、指示フィ
ールドが「０」でシーケンス番号が「２」のNo.2パケッ
ト、指示フィールドが「０」でシーケンス番号が「４」
のNo.4パケットを受信した場合の処理を示すタイミング
図である。つまり、パケットNo.1を受信したときに、シ
ーケンス番号カウンタ13は「２」に設定され、パケット
No.1はゆらぎ吸収バッファ７に格納される。そして、制
御部18は、固定遅延タイマT1がタイムアウトすると、音
声データ読出回路９にパケットNo.1の読み出しを指示す
る。その後、再生タイマT2がタイムアウトすると、音声
データ読出回路９にパケットNo.2の読み出しを指示す
る。また、パケットNo.3の欠落を検出したシーケンスチ
ェック回路５からパケットの置換の指示を受けていたと
きには、制御部18は、再生タイマT2がタイムアウトする
と、置換回路６に置換データの出力を指示する。 第４図は、置換データの再生開始後に正常なパケット
を受信した場合の処理を示すタイミング図である。この
場合は、パケットNo.3を置換データで置換した後に、正
常なパケットNo.3を受けたときの処理を例としている。
置換データの再生開始後にパケットNo.3を受信すると、
シーケンスチェック回路５はシーケンス番号チェックを
行う。そして、シーケンス番号が正常であると判定した
ときには、パケット読出回路４に対して受信パケットを
ゆらぎ吸収バッファ７に転送するように指示する。従っ
て、パケットNo.3はゆらぎ吸収バッファ７に格納され
る。すると、制御部18は、置換回路６に対して置換デー
タの出力を中止するように指示するとともに、音声デー
タ読出回路９に対してゆらぎ吸収バッファ７内のパケッ
トのデータフィールド143の読み出しを指示する。従っ
て、パケットNo.3に含まれる音声データが復号部10に供
給される。なお、従来のPAD装置における置換データの
ゆらぎ吸収バッファ７からの読出タイミングは、本実施
例における置換回路６からの出力タイミングに相当する
ので、従来のPAD装置では、第４図に示す置換回路６が
置換データを出力するタイミングを過ぎると、置換デー
タを受信したパケットNo.3で再置換することはできなか
った。そして、制御部18は、タイマ制御部11に対して再
生タイマT2をリスタートするように指示を与える。つま
り、置換データの再生開始後、再生時間Tk経過後に再生
タイマT2は再起動し、次のタイムアウトによって、パケ
ットNo.4は復号部10に転送開始される。従ってこの場
合、パケットNo.3以降再生するパケットについての固定
遅延がT2＋Tkになる。
以上のように、この発明によればPAD装置を、置換デ
ータ再生部で置換データを再生しているときに置換デー
タに代わるべき正規のパケットを受信すると、置換デー
タの再生処理を中止して正常なパケットをゆらぎ吸収バ
ッファから出力させるように構成したので、置換データ
の再生が開始された後であっても正常なパケットに含ま
れるデータを復号して再生することが可能になり、パケ
ットの廃棄による符号化器と復号器の非同期動作の発生
確率を低下させることができ、受信信号の品質劣化を抑
えることができるものが得られる効果がある。
ータ再生部で置換データを再生しているときに置換デー
タに代わるべき正規のパケットを受信すると、置換デー
タの再生処理を中止して正常なパケットをゆらぎ吸収バ
ッファから出力させるように構成したので、置換データ
の再生が開始された後であっても正常なパケットに含ま
れるデータを復号して再生することが可能になり、パケ
ットの廃棄による符号化器と復号器の非同期動作の発生
確率を低下させることができ、受信信号の品質劣化を抑
えることができるものが得られる効果がある。
第１図はこの発明の一実施例によるPAD装置を示す構成
図、第２図はパケットフォーマットを示す構成図、第３
図はPAD装置の処理の一例を示すタイミング図、第４図
はPAD装置のパケット再置換の処理の一例を示すタイミ
ング図、第５図は従来のPAD装置を示す構成図である。 ３は受信バッファ、４はパケット読出回路、５はシーケ
ンスチェック回路、６は置換回路、７はゆらぎ吸収バッ
ファ、8,18は制御部、９は音声データ読出回路、10は復
号部、11はタイマ制御部、12は置換データ再生部。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
図、第２図はパケットフォーマットを示す構成図、第３
図はPAD装置の処理の一例を示すタイミング図、第４図
はPAD装置のパケット再置換の処理の一例を示すタイミ
ング図、第５図は従来のPAD装置を示す構成図である。 ３は受信バッファ、４はパケット読出回路、５はシーケ
ンスチェック回路、６は置換回路、７はゆらぎ吸収バッ
ファ、8,18は制御部、９は音声データ読出回路、10は復
号部、11はタイマ制御部、12は置換データ再生部。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 矢野 雅嗣 神奈川県鎌倉市大船５丁目１番１号 三 菱電機株式会社通信システム研究所内 (56)参考文献 特開 平１−161949（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−192296（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−175432（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04L 12/28 H04L 12/56
Claims (1)
- 【請求項１】受信したパケットのシーケンス番号を監視
するシーケンスチェック回路と、受信したパケットのシ
ーケンス番号の異常を前記シーケンスチェック回路が検
出した場合に、このパケットに代わるダミー信号を発生
する置換回路と、前記受信したパケットのうち正常であ
ったパケットの遅延ゆらぎを吸収するゆらぎ吸収バッフ
ァとを備えたパケット組立分解装置において、前記ダミ
ー信号を再生する置換データ再生部と、前記ゆらぎ吸収
バッファからパケットを読み出すタイミングを定めると
ともに前記ダミー信号の発生タイミングを定めるタイマ
を有するタイマ制御部と、前記置換データ再生部がダミ
ー信号の再生処理を行っているときに、このダミー信号
に置換されたパケットについて正常なシーケンス番号を
有するパケットを受信した場合に、前記ダミー信号の再
生処理を中止させるとともに前記正常なシーケンス番号
を有するパケットを前記ゆらぎ吸収バッファに入力させ
た後前記音声データ読出回路にそのパケットの読み出し
を指示し、かつ、前記タイマ制御部のタイマを再始動さ
せる制御部とを備えたことを特徴とするパケット組立分
解装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27267190A JP2846443B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | パケット組立分解装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27267190A JP2846443B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | パケット組立分解装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04150241A JPH04150241A (ja) | 1992-05-22 |
| JP2846443B2 true JP2846443B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=17517170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27267190A Expired - Lifetime JP2846443B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | パケット組立分解装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2846443B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8233483B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-07-31 | Nec Corporation | Communication apparatus, communication system, absent packet detecting method and absent packet detecting program |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| MX2007002483A (es) * | 2004-08-30 | 2007-05-11 | Qualcomm Inc | Memoria intermedia sin oscilacion adaptiva para voz sobre ip. |
| US8085678B2 (en) | 2004-10-13 | 2011-12-27 | Qualcomm Incorporated | Media (voice) playback (de-jitter) buffer adjustments based on air interface |
| US8155965B2 (en) | 2005-03-11 | 2012-04-10 | Qualcomm Incorporated | Time warping frames inside the vocoder by modifying the residual |
| US8355907B2 (en) | 2005-03-11 | 2013-01-15 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for phase matching frames in vocoders |
| JP2008048435A (ja) * | 2007-09-18 | 2008-02-28 | Ricoh Co Ltd | Ｉｐ端末装置 |
-
1990
- 1990-10-09 JP JP27267190A patent/JP2846443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8233483B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-07-31 | Nec Corporation | Communication apparatus, communication system, absent packet detecting method and absent packet detecting program |
| US9178665B2 (en) | 2007-08-28 | 2015-11-03 | Nec Corporation | Communication apparatus, communication system, absent packet detecting method and absent packet detecting program |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04150241A (ja) | 1992-05-22 |
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