JP2846069B2 - 磁気シールド用粒末およびその製造法 - Google Patents

磁気シールド用粒末およびその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気シールド用粉末およびその製造法に
関するものであり、特に、塗料とともに塗布して磁気シ
ールドするために用いる磁気的に等方性な軟磁性体から
なる鱗片状の磁気シールド用粉末およびその製造法に関
するものである。
〔従来の技術〕
最近の磁気記録装置、電子機器などは、高密度化、小
型化が進むにつれて外部磁場の影響を受けやすくなって
きており、同時に磁場発生源として周辺機器に悪影響を
与える可能性も高い。これら装置の保護および外部への
磁場の漏洩を防止するために磁気シールドを設ける場合
が増えている。磁気シールド材としては、板、箔、線、
繊維など種々の形状のものが使用されているが、鱗片状
の軟磁性体粉末を塗布する方法が提案されている(特開
昭58−59268号公報参照)。この方法は、鱗片状の軟磁
性体粉末を含む塗料を塗布するだけで粉末が配向し、薄
いシールド層が得られるので小型軽量化に適している。
このための鱗片状軟磁性体粉末の材料は、フェライトな
どの酸化物、パーマロイ、センダストなどが知られてい
るが、近年、アモルファス合金が用いられるようになっ
てきた。
例えば、特開昭59−201493号公報には、鉄族金属のう
ち一種以上、あるいはこれと他の遷移金属の一種以上:6
5〜90原子%と、ガラス化元素:10〜35原子%からなるア
モルファス合金薄板を切断またはスリットして所定の寸
法とし、必要に応じて熱処理することにより製造される
鱗片状磁気シールド用アモルファス合金粉末が記載され
ており、また、特開平1−184202号公報には、厚さ:0.1
〜10μm、長さ1〜50μmでアスペクト比(長さ/厚
さ)が3〜100の鱗片状磁気シールド用アモルファス合
金粉末が記載されており、さらに、これら鱗片状磁気シ
ールド用アモルファス合金粉末の平均厚さを0.01〜1μ
mと一層小さく、アスペクト比(平均外径/平均厚さ)
を10〜10000と一層大きくして磁気シールド粉末として
の特性を向上せしめた鱗片状磁気シールド用アモルファ
ス合金粉末が特開平1−139702号公報および特開平1−
205404号公報に記載されている。この鱗片状磁気シール
ド用アモルファス合金粉末は、原子%で表した組成が、
Fe残部Cr2〜100〜10(Si,B)18〜38(但し、Mは、
Nb,Ti,V,W,Ta,Mo,Mn,Co,Niより選ばれた少なくとも1
種)からなるものである。
これら鱗片状磁気シールド用アモルファス合金粉末
は、可及的に薄い形状のものが好ましく、その特性とし
て飽和磁化が高くかつ保磁力が低いことが要求されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、鱗片状磁気シールド用アモルファス合
金粉末を可及的に薄い形状にするためには、アトライタ
ボールミルなどによる長時間の圧延粉砕を必要とし、そ
のために、鱗片状化の際の下降による残留応力歪みのあ
る鱗片状アモルファス合金粉末が製造され、かかる残留
応力歪みのある鱗片状アモルファス合金粉末は、どうし
ても飽和磁化が低く、保磁力が高くなるために磁気シー
ルド特性が低下するという問題点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、飽和磁化が高くかつ保磁力が
低い磁気シールド特性の優れた磁気シールド粉末を開発
すべく研究を行った結果、 成分がFe,B,Si,CrおよびNbからなり、かつその組成が BおよびSiの合計:18〜33原子%、 CrおよびNbの合計:2〜12原子%、 Feおよび不可避不純物:残部、 からなり、 平均厚さd:0.02〜0.6μm、 粒度分布計によって求められた粒径を、粒径の小さい
方から重量を累計して50%および90%になったときの粒
径をそれぞれD50およびD90とすると、D50:10〜40μm
で、かつD90:20〜80μmであり、アスペクト比(D50/
d):20〜500である公知の鱗片状アモルファス合金粉末
を温度:300〜550℃で焼鈍すると、保磁力が20Oe以下、
飽和磁化が90emu/g以上である磁気シールド用粉末が得
られ、この焼鈍して得られた磁気シールド用粉末をCu−
Kα線でX線回折して得らたX線回折線図の回折角2
θ:20〜80゜の範囲内におけるピークは単一ピークを示
し、このX線回折線図の単一ピークの強度Irを下記のご
とく定義すると、Irは6以上であるという知見を得たの
である。
(ただしIp:単一ピークの高さ、 I30:回折角2θ=30゜における回折線の高さ、 I60:回折角2θ=60゜における回折線の高さ、 を示す) この発明は、かかる知見に基づいて成されたものであ
って、 成分がFe,B,Si,CrおよびNbからなり、かつその組成が BおよびSiの合計:18〜33原子%、 CrおよびNbの合計:2〜12原子%、 Feおよび不可避不純物:残部、 からなり、 平均厚さd:0.02〜0.6μm、 D50:10〜40μmで、かつD90:20〜80μmであり、 アスペクト比(D50/d):20〜500、 である鱗片状磁気シールド用粉末であって、この磁気シ
ールド用粉末をCu−Kα線でX線回折して得らたX線回
折線図の回折角2θ:20〜80゜の範囲内におけるピーク
は単一ピークを示し、このX線回折線図における単一ピ
ークの強度Irは、6以上である磁気シールド用粉末およ
びその製造法に特徴を有するものである。
以下にこの磁気シールド用粉末の成分組成、平均厚さ
d,D50,D90、アスペクト比(D50/d),Irおよび熱処理温
度を上記の如く限定した理由について説明する。
(a) 成分組成 成分がFe,B,Si,CrおよびNbの5元系からなる鱗片状磁
気シールド用アモルファス合金粉末は知られており、そ
のうちの、 BおよびSiは、結晶化温度を上げ、アモルファス状態
および微細結晶の状態を安定化する元素であるが、その
合計量が18原子%未満であると通常の結晶質粉末しか得
られず、一方、その合計量が33原子%を越えると、飽和
磁化が減少し、磁気シールド効果が低下するので好まし
くない。したがって、BおよびSiの合計量は、18〜33原
子%に定めた。
また、CrおよびNbは、耐食性を向上させ、熱処理によ
る磁気特性を改善する元素であるが、その合計量が2原
子%未満であると、結晶化温度以下の熱処理では磁気特
性が改善されず、一方、その合計量が12原子%を越える
と、飽和磁化が減少し、磁気シールド効果が低下するの
で好ましくない。したがって、CrおよびNbの合計量は、
2〜12原子%に定めた。
(b) 平均厚さd 磁気シールド用粉末の平均厚さdを小さくするほど磁
気シールド特性を向上させることができるが、0.02μm
未満にすると圧延粉砕による応力歪みのために保磁力が
大きくなり、一方、平均厚さdが0.6μmを越えると、
塗膜中に含まれる粉末の枚数が少なくなり、いずれの場
合も磁気シールド効果が低下するので好ましくない。し
たがって、磁気シールド用粉末の平均厚さdは、0.02〜
0.6μmに定めた。
(c) D50およびD90 粒度分布計によって求められた粒径を、粒径の小さい
方から重量を累計して50%および90%になったときの粒
径:D50およびD90を、それぞれ10μmおよび20μm未満
まで小さくすると、粉末間の空隙に存在する有機バイン
ダーの量が多くなり、磁気シールド効果が低下するので
好ましくない。一方、D50およびD90がそれぞれ40μmお
よび80μmを越えると、有機バインダー中での分散性が
悪くなり、塗布時にむらを生じ均一な塗膜が得られない
ので好ましくない。したがって、D50:10〜40μmおよび
D90:20〜80μmと定めた。
(d) アスペクト比 アスペクト比が20未満であると、粉末の接触面積が減
り、磁気抵抗が増加するので好ましくない。一方、500
を越えると歪みによる保磁力が増加し、かつ粒径の大き
な粉末が混入するため均一な塗膜を得ることが難しくな
る。したがって、アスペクト比は、20〜500に定めた。
(e) ピーク強度Ir この発明の磁気シールド用粉末をCu−Kα線でX線回
折して得られたX線回折線図は、回折角2θ:20〜80゜
の範囲内においてなだらかに裾を引く単一ピークを示
し、特に、回折角2θ:30〜60゜の範囲内においてその
傾向は顕著であるから、Ipを回折線の単一ピークの高
さ、I30を回折角2θ=30゜における回折線の高さ、
I60:回折角2θ=60゜における回折線の高さとした場
合、この単一ピークの強度Irを、Ir=2Ip/(I30+I60
と定義すると、Ir≧6であることが必要であり、Irが6
未満であると、歪みの除去が不十分であり、保磁力が大
きくなるため磁気シールド効果が低下するので好ましく
ない。したがって、この発明の磁気シールド用粉末のIr
は6以上と定めた。
(f) 熱処理温度 この発明の磁気シールド用粉末を製造するためには、
成分がFe,B,Si,CrおよびNbからなり、かつその組成が BおよびSiの合計:18〜33原子%、 CrおよびNbの合計:2〜12原子%、 Feおよび不可避不純物:残部、 からなる磁気シールド用アモルファス合金粉末を機械加
工することにより、 平均厚さd:0.02〜0.6μm、 D50:10〜40μmで、かつD90:20〜80μmであり、 アスペクト比(D50/d):20〜500、 である鱗片状アモルファス合金粉末を製造し、この鱗片
状アモルファス合金粉末を不活性ガス雰囲気中、温度:3
00〜550℃で焼鈍することにより初めて、Cu−Kα線で
X線回折して得られたX線回折線図の回折角2θ:20〜8
0゜の範囲内におけるピークが単一ピークを示し、この
X線回折線図の単一ピークの強度Irが6以上である磁気
シールド用粉末が得られるのである。
上記焼鈍温度が300℃未満または550℃を越えると、単
一ピークの強度Irが6以上にはならず、保磁力が20Oeを
越え、飽和磁化も90emu/g未満となって、所定の磁気シ
ールド特性が得られない。
〔実 施 例〕
つぎに、この発明を実施例にもとずいて具体的に説明
する。
実施例 1 Si:15原子%、B:10原子%、Cr:4原子%、Nb:8原子%
を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる合金を
用意し、この合金を高周波溶解炉で溶解したのち、急冷
ロール法により、アモルファス合金薄帯を作製し、この
アモルファス合金薄帯をArガス雰囲気中でディスクミル
を用いて粗粉砕し、分級処理を行って最大粒径を50μm
程度に揃えた。この粗粉末を湿式アトライタボールミル
にて鱗片状化し、鱗片状アモルファス合金粉末を製造し
た。この鱗片状アモルファス合金粉末は、 平均厚さd:0.10μm、 レーザー回折式粒度分布計によって得られた累積体積
値が全体のそれぞれ50%,90%に相当するときの粉末の
粒径をそれぞれD50,D90とすると、 D50:18μm、 D90:40μm、 アスペクト比(D50/d):180、 の形状を有していた。
この鱗片状アモルファス合金粉末を適量ボートに装入
して熱処理炉に入れ、1.0×10-2Torrの真空に排気した
後、Arガス雰囲気中で第1表に示される温度で熱処理
し、本発明磁気シールド粉末1〜5および比較磁気シー
ルド粉末1〜2を作製した。これら磁気シールド粉末の
保磁力(iHc)および飽和磁化(σs)を測定してその
結果を第1表に示したのち、上記磁気シールド粉末磁気
特性の熱処理温度依存性を理解しやすいように第1図の
グラフに示した。
また、第1表に示される温度で熱処理した本発明磁気
シールド粉末1〜5および比較磁気シールド粉末1〜2
を下記の条件にてX線回折し、その結果得られたX線回
折線図を第2図〜第8図に示した。
X線回折条件 ステップの大きさ:0.05deg.、 計測時間:1ステップについて3秒、 使用X線:Cu−Kα線、 電 圧:55kV 電 流:35mA、 これら第2図〜第8図に示したX線回折線図から、単
一ピークの高さIp、2θ=30゜における X線回折線図の高さI30および2θ=60゜におけるX線
回折線図の高さI60を測定し、それらの測定結果から単
一ピークの強度Irを計算し、それらの結果を第1表に示
した。
さらに、上記条件で熱処理して得られた本発明磁気シ
ールド粉末1〜5および比較磁気シールド粉末1〜2を
有機バインダー(エポキシ樹脂)と1:1の割合で混合
し、板状に成形し、着磁したフェライト磁石と磁気セン
サーの測定子を隔てて反対側に設置し、このとき磁気セ
ンサーに感知される透過磁束電圧の大きさを磁気シール
ド性能として第1表に示した。
上記第1図および第1表の結果から、 鱗片状アモルファス合金粉末を温度:300〜550℃で熱
処理して得られた本発明磁気シールド粉末1〜5は、保
磁力(iHc)がいずれも20Oe以下で小さくかつ飽和磁化
(σs)は90emu/g以上あり、磁気シールド性能も優れ
ているが、この発明の温度範囲から外れた温度条件(第
1表において、※を付して示した)で熱処理して得られ
た比較磁気シールド粉末2および熱処理なしの比較磁気
シールド粉末1は、いずれも保磁力(iHc)が20Oeを越
えており、磁気シールド性能も劣ることがわかる。
また第2図〜第8図に示したX線回折線図から、 熱処理なしの比較磁気シールド粉末1は、本発明磁気
シールド粉末1〜5と同様にX線回折線図のピークは単
一ピークを示すが、熱処理なしの比較磁気シールド粉末
1のX線回折線図の単一ピーク強度Irは6未満であるに
対し、本発明磁気シールド粉末1〜5のX線回折線図の
単一ピーク強度Irは6以上であり、温度:60℃で熱処理
した比較磁気シールド粉末8は、複数のピークを示し、
X線回折線図が複数のピークを示すと磁気シールド粉末
としての磁気特性および磁気シールド性能が低下するこ
とがわかる。
実施例 2 実施例1と同様にして第2表に示される成分組成およ
び寸法形状を有する鱗片状アモルファス合金粉末を製造
し、この鱗片状アモルファス合金粉末を適量ボートに装
入して熱処理炉に入れ、1.0×10-2Torrの真空に排気し
た後、Arガス雰囲気中で第2表に示される温度で熱処理
し、本発明磁気シールド粉末6〜35および比較磁気シー
ルド粉末3〜10を作製した。これら磁気シールド粉末の
保磁力(iHc)および飽和磁化(σs)を測定してその
結果を第2表に示したのち、実施例1に示した条件と同
一条件にてX線回折し、その結果得られたX線回折線図
から単一ピークの高さIp、2θ=30゜におけるX線回折
線図の高さI30および2θ=60゜におけるX線回折線図
の高さI60を測定し、それらの測定結果から単一ピーク
の強度Irを計算し、それらの結果を第2表に示した。さ
らに、上記第2表に示される温度で熱処理して得られた
本発明磁気シールド粉末6〜35および比較磁気シールド
粉末3〜10を有機バインダー(エポキシ樹脂)と1:1の
割合で混合し、板状に成形し、着磁したフェライト磁石
と磁気センサーの測定子を隔てて反対側に設置し、この
とき磁気センサーに感知される透過磁束電圧の 大きさを磁気シールド性能として第2表に示した。
第2表の結果から、鱗片状アモルファス合金粉末を温
度:300〜550℃で熱処理して得られた本発明磁気シール
ド粉末6〜35は、保持力(iHc)がいずれも20Oe以下で
小さくかつ飽和磁化(σs)は90emu/g以上あり、磁気
シールド性能も優れているが、この発明の温度範囲から
外れた温度条件(第2表において、※を付して示した)
で熱処理して得られた比較磁気シールド粉末3および
4、並びに熱処理なしの比較磁気シールド粉末10は、い
ずれも保磁力(iHc)が20Oeを越えており、磁気シール
ド性能も劣ることがわかる。
さらに、SiおよびBの合計量がこの発明の条件から外
れて少ない比較磁気シールド粉末5は、この発明の熱処
理温度範囲内で熱処理しても結晶化してピーク数が増加
し、磁気シールド性能も低下する。また、磁気シールド
粉末の寸法形状がこの発明の条件から外れている(第2
表において、この発明の条件から外れている値に※印を
付して示した)と、いずれも磁気シールド性能が低下す
ることがわかる。
〔発明の効果〕
従来よりも優れた磁気シールド性能を有する磁気シー
ルド粉末が得られ、磁気記録装置、電子機器などの高密
度化、小型化に大いに貢献しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、磁気シールド粉末の磁気特性の熱処理温度依
存性を示すグラフ、 第2図〜第8図は、磁気シールド粉末のX線回折線図、 を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 38/34 C22C 45/02 A 45/02 H01F 1/20 (72)発明者 石山 宏一 埼玉県大宮市北袋町1―297 三菱金属 株式会社中央研究所内 (72)発明者 石井 義成 埼玉県大宮市北袋町1―297 三菱金属 株式会社中央研究所内 (72)発明者 西川 滋 埼玉県大宮市北袋町1―297 三菱金属 株式会社中央研究所内 (72)発明者 武下 拓夫 埼玉県大宮市北袋町1―297 三菱金属 株式会社中央研究所内 (72)発明者 斉藤 八郎 東京都新宿区榎町7番地 大日本印刷株 式会社内 (72)発明者 吉岡 康明 東京都新宿区榎町7番地 大日本印刷株 式会社内 (56)参考文献 特開 平1−205404(JP,A) 特開 平1−139702(JP,A) 特開 平1−173796(JP,A) 特開 平3−295206(JP,A) 特開 平2−153002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22F 1/00 H01F 1/14 - 1/20 H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成分がFe,B,Si,CrおよびNbからなり、かつ
    その組成が BおよびSiの合計:18〜33原子%、 CrおよびNbの合計:2〜12原子%、 Feおよび不可避不純物:残部、 からなり、 平均厚さd:0.02〜0.6μm、 粒度分布計によって求められた粒径を、粒径の小さい方
    から重量を累計して50%および90%になったときの粒径
    をそれぞれD50およびD90とすると、D50:10〜40μmで、
    かつD90:20〜80μmであり、アスペクト比(D50/d):20
    〜500、 である鱗片状磁気シールド用粉末であって、 この磁気シールド用粉末をCu−Kα線でX線回折して得
    らたX線回折線図の回折角2θ:20〜80゜の範囲内にお
    けるピークは単一ピークを示し、このX線回折線図にお
    ける単一ピークの強度Irを下記のごとく定義すると、Ir
    は6以上であることを特徴とする磁気シールド用粉末。 (ただしIp:単一ピークの高さ、 I30:回折角2θ=30゜における回折線の高さ、 I60:回折角2θ=60゜における回折線の高さ、 を示す)
  2. 【請求項2】成分がFe,B,Si,CrおよびNbからなり、かつ
    その組成が BおよびSiの合計:18〜33原子%、 CrおよびNbの合計:2〜12原子%、 Feおよび不可避不純物:残部、 からなり、 平均厚さd:0.02〜0.6μm、 粒度分布計によって求められた粒径を、粒径の小さい方
    から重量を累計して50%および90%になったときの粒径
    をそれぞれD50およびD90とすると、D50:10〜40μmで、
    かつD90:20〜80μmであり、アスペクト比(D50/d):20
    〜500、 である鱗片状アモルファス合金粉末を温度:300〜550℃
    で熱処理することを特徴とする磁気シールド用粉末の製
    造法。
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